男「委員長、またウロコ落としてましたよ?」【人外ss】

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:17:10.63 ID:gAva7l+u0

男「委員長、また鱗落としてましたよ?」

委「ん? そうか、すまないな。拾っておいてくれたか?」

男「はい。でも、最近多くないですか?」

委「気をつけてはいるんだが、生憎と私は完全無欠ではないからな。」

男「委員長が落とすところを見られたわけでもないから、大丈夫だろうけど。」

委「理解者が傍に居るというのは心強いものだな。」

男「理解者ですかー……」

委「不服か?」

男「まあ、今は理解者でいいかな。」


eval.gifツンな風紀委員長がデレるエロ指導! (二次元ドリーム文庫)




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:18:11.88 ID:gAva7l+u0

委「皆に知れ渡ってしまうと居づらくなる。私はまだここに居たいからな。」

男「ばれたら身を隠すってことですか?」

委「許されるならこのまま暮らしていきたい。だが、君のような者はそうそういないだろう?」

男「それ、僕が変人ってことです?」

委「悪く言えばそういう事になる。しかし、悪く思ってなどいないよ。」

男「それは光栄ですね。」

委「最初に気付いたのが君で良かったとさえ思っているさ。」

男「あの時の委員長、うろたえてて可愛かったですね。」

委「それを言うな。」



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:18:52.63 ID:gAva7l+u0

男「最初は小道具にまでこだわった遅咲きの厨二病かと思いました。」

委「厨二病? 何の病気だそれは。」

男「思春期特有のはしかのようなものです。主な症状は過剰なまでの個性の強調?」

委「よくわからないな。今度調べておこう。」

男「言っておきますが、辞書には載ってないですよ。調べるならはしかの方で。」

委「心得た。」

男「それにしても、委員長って、ほんとに委員長って感じですよね。」

委「同じものを比較しているようにしか聞こえないが?」

男「委員長はいーんちょで、委員長は役職です。さらに言えば眼鏡でもあります。」

委「いーんちょ?」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:21:39.08 ID:gAva7l+u0

男「いーんちょっていうのは委員長のことですよ。今決めました。」

委「キミは私を混乱させたいのか? それとも馬鹿にしているのか?」

男「その反応とか、すごく委員長っぽいです。」

委「真面目に聞かなくていい部類の話か?」

男「んー……先生はせんせーだけど、せんせーの役職は先生ですよね?」

委「あだ名の類か? ふむ、人間っぽいな。」

男「いーんちょは人間っぽいのが嬉しいんですか?」

委「よくわからないが、悪い気はしない。模倣することは人間を知る近道だと思うからな。」

男「今でも十分に人間を演じられてはいると思いますけど。」

委「しかし、今まではあだ名など無かった。より人間に近づくことができたわけだ。」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:24:06.39 ID:gAva7l+u0

男「人間になりたいんですか?」

委「なれないよ。溶け込んで生きて行くために情報を集めているだけだ。」

男「じゃあ、人間みたいになりたいんですか?」

委「それはわからない。正確には、まだ結論が出ていないと言うべきか。」

男「人間に溶け込んで生きるのは何故なんでしょう?」

委「それは簡単だ。そうしないと生き辛いからだ。」

男「いーんちょもいろいろと大変なんですね。」

委「実感も湧いてないのに同情されるのは気分のいいものではないな。」

男「あ、ごめんなさい。ちょっと軽率でしたね。」

委「いや、人間だったらやりそうな反応を実践してみただけだ。本心じゃない。」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:26:47.78 ID:gAva7l+u0

男「ところで、この鱗ってどこから落ちてくるんですか?」

委「衣服に付着していたものが落ちているだけだ。今は鱗は生えていない。」

男「今は?」

委「この姿は擬態だからな。自宅では本性で過ごすのだが、そのとき服に着くのだろう。」

男「仮の姿ってことですか。じゃあ、本当は全然違う見た目なんですか?」

委「上半身は人間と同じだよ。だから偽る必要はないし、偽ってもいない。」

男「じゃあ、顔とか胸は天然ものなんですね。」

委「それは重要なことなのか?」

男「少なくとも僕にとっては。」

委「キミにとっては?」

男「全身が鱗で覆われてるタイプは嫌です。」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:30:08.25 ID:gAva7l+u0

男「本当の姿を見せてもらう事ってできます?」

委「可能か不可能かで言えば可能だが、後悔しないか?」

男「後悔するような要素があるんですか?」

委「本性を見たら、私のことを嫌わないか?」

男「見てからでないとなんとも……ザイダベックくらいビフォーアフターが違うんですか?」

委「たとえの基準にわかりづらい物を用いるべきではないな。」

男「ですね。」

委「やめておこう。本性を見られたら相手を殺すか、愛さなければならないからな。」

男「どこの女性聖闘士ですか。」

委「まあ、それは冗談としても、今はリスクを冒したくない。」

男「いーんちょも冗談言うんですね。」

委「覚えたことは実践していかないとね。」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:31:29.10 ID:/ZETJWeeO

魚類か 爬虫類か



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:32:53.60 ID:gAva7l+u0

男「どんな感じなのか、聞くだけならいいですか?」

委「そうだな、今は足を生やしているが、本来の私には足が無い。」

男「じゃあ、何が生えてるんですか?」

委「何も生えてはいない。そのまま胴が続いていて尾が付いている。」

男「うーん……ちょっと想像できないな。」

委「だいたいこのあたりから鱗に覆われているぞ。」

男「スカートをたくし上げないでください。」

委「おっと、見苦しいものを見せたな。すまない。」

男「見苦しいとか、むしろ眼福ですが。恥じらいを持つべきかと。」

委「とは言っても所詮擬態だからな。恥ずかしくもない。好きなだけ見るがいい。」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:35:33.80 ID:gAva7l+u0

男「とりあえず、スカートを戻し……なんで付いてるんですか?」

委「付いてる?」

男「パンツが不自然に盛り上がってますよね? いーんちょの性別は?」

委「メ…いや、女性だな。」

男「ですよね。」

委「私の擬態は間違っているのか?」

男「女性には付いてちゃいけないものが付いてます。」

委「いけない?」

男「いけなくはないか……愛好者もいるし。」

委「間違っているのだな?」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:37:59.25 ID:gAva7l+u0

委「参考のためにいろいろな画像を見たが、細部は見れぬよう加工してあってな。」

男「塗りつぶしてあったり、画素が極端に荒かったりですか?」

委「うむ。だから彫刻を参考にしたのだが、女性をモチーフにしたものはココが省略されている。」

男「だから男性の彫刻を参考にしたというわけですね。」

委「その通りだ。」

男「省略してあるんじゃなくて何もついてないことを忠実に再現してるだけですよ。」

委「では詳しく教えてくれないか。擬態を完全なものにするために細部が知りたい。」

男「僕も実物は見たことが無いので、教えてあげることはできませんね。」

委「そうか、それは残念だ。」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:42:42.93 ID:gAva7l+u0

男「擬態ってどうやってるんですか?」

委「?」

男「声が出なくなる代わりに足ができる薬を飲んだり?」

委「今、君と会話をしているのは?」

男「いーんちょですね。」

委「私は今、筆談をしているか?」

男「いえ、喋ってますよね。」

委「そんなおとぎ話と一緒にされても困る。」

男「じゃあ、泡になって消えちゃったりはしないんですね。」

委「少なくとも私は、な。」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:48:42.73 ID:gAva7l+u0

委「体組織を丸ごと組み換えたり、作り変えているだけだ。」

男「なんか夢のない話ですね。」

委「ファンタジックである必要はない。」

男「それはそうですが、ちょっと残念です。」

委「何が残念なものか。今でこそこうしているが、最初は大変だったのだぞ。」

男「今も局所的には大変なことになってますが。」

委「これはその……次から改善する。」

男「是非、そうしてください。」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:52:26.40 ID:gAva7l+u0

委「二足歩行に慣れない頃はよく転んだものだ。」

男「バランスの取り方が難しいとかですね。」

委「それもあるが、足首にも関節があることを知らなかったりしてな。」

男「姿形だけ真似たら大失敗……と。」

委「力の配分なども習得するまでには時間を要した。」

男「歩く・走る・跳ぶ、全部涙ぐましい努力の賜物なんですね。」

委「あとは排泄もだな。」

男「そんな事まで特訓が必要だったんですか?」

委「我慢する時どこに力を込めるのかが分らなくてな。よく下着を汚……」

男「やめて! そんないーんちょ想像したくない。」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 20:56:24.33 ID:gAva7l+u0

委「そういえばこの眼鏡も、本当は必要ないものだ。」

男「伊達眼鏡なんですか。なら、どうして眼鏡をかけるんですか?」

委「理由は二つあるが、教えられるのは片方だけだ。聞きたいか?」

男「はい。」

委「眼鏡をかけると印象が地味になると聞いた。そして、私はあまり目立ちたくない。」

男「地味な人を演じるための変装アイテムってことですか。」

委「そういうことだな。」

男「まあ、特殊な嗜好の人もいるんですけどね。」



27: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/07(土) 21:00:19.72 ID:gAva7l+u0

男「目立ちたくないのに毎回委員長に立候補してるのは何故でしょう?」

委「役職を盾にいろいろな事に介入できるだろう? 調査がはかどると考えてな。」

男「熱心ですね。」

委「だが、私はそんなに目立っているか?」

男「人目を引くという意味では目立ってません。」

委「では、どういう意味では目立っているのかな?」

男「ステレオタイプすぎるところですね。」

委「先入観との差異が無いということか、それなら好都合じゃないか。」

男「イメージ通りなら、あれこれ詮索する必要が無いですもんね。」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:03:34.77 ID:gAva7l+u0

委「そろそろ下校時刻だ。また明日の放課後だな。」

男「楽しい時間はあっという間ですね。」

委「君はこれが楽しいのか?」

男「このために学校に通ってるようなものですね。」

委「それは良くないな。」

男「ドライな反応ですね。」

委「両親に学費の負担を強いているなら、まずはそれに応えるべきだ。」

男「僕、奨学生なんです。学費を負担するのは未来の僕ですよ。」

委「そうか……だが、本分は勉強であることに変わりはない。」

男「もちろん勉強もないがしろにはしてませんよ。」

委「……であればこそ、私も心置きなく君とのやりとりを楽しめるというものだ。」

男「やっぱり、いーんちょはカッコいいです。」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:07:23.41 ID:gAva7l+u0

――――――――――

男「おはようございます。」

委「おはよう。」

男「……ん? 僕の顔、何かついてますか?」

委「何も。ただ、私が挨拶を返すのは君だけだと思ってな。」

男「いーんちょは僕以外には挨拶を返さないんですか?」

委「いや、返せないという方が正しいのだが。」

男「クラスメイトは怖くないですよ?」

委「わかっているくせにそういう事を言う。やはり、君は面白いな。」

男「エー? ナンノコトデスカ?」

委「そこまでとぼける事はないだろう? そういうところは少し腹立たしい。」

男「照れ隠しというやつですよ。」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:13:39.94 ID:gAva7l+u0

委「なぜ照れる?」

男「褒められ慣れてないもので。」

委「私としては、君以外にも挨拶を返してみたいのだがな。」

男「返される方ですもんね。」

委「まあ、私の方がもっと歩み寄らなければ無理なのだろう。」

男「その辺のバランス感覚は難しいですね。ヤマアラシのジレンマ?」

委「慣用句か? 放課後までにそれも調べてみよう。」

男「放課後が待ち遠しいですね。」

委「それまでの授業をおろそかにして欲しくはないのだが。」

男「わかってますよ。」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:19:27.92 ID:gAva7l+u0

委「私なりに調べてみたのだが、どうも解釈が複数あるようだな。」

男「ハリネズミのジレンマ?」

委「ヤマアラシだよ。」

男「ああ、そうでした。」

委「それに慣用句ではなく、哲学や心理学の類の用語のようだ。」

男「そうなんですか。」

委「君はどういう解釈に基づいてこの言葉を使ったんだい?」

男「解釈も何も、それっぽい言葉を挙げただけで真意なんかないですよ。」

委「いろいろと台無しだな。」

男「肩肘張って問答するのは苦手です。」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:25:31.59 ID:gAva7l+u0

男「いーんちょは苦手なものとかってあります?」

委「色々とあるな。」

男「たとえば?」

委「火とかな。熱いのは嫌だろう?」

男「丸焼き的な意味で?」

委「丸ごとでなくとも身を焼かれるのが得意な者がいるか?」

男「いませんね。」

委「おそらくだが、君が期待している返答は、人間と異なる苦手要素だな?」

男「最初からそう訊ねればよかったですね。」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:30:23.73 ID:gAva7l+u0

委「哺乳類だ。」

男「イルカとか、シャチとか、クジラですか?」

委「いや、確かにそれらも哺乳類だが、違う。人の世に混じって暮らす犬や猫のことだ。」

男「ケモノが嫌い?」

委「彼らは人間と違って擬態が通じない。見破られてしまう。」

男「可愛がろうとしても逃げられちゃう?」

委「苦手なものの話しだろう? 逆だ、盛大に威嚇される。」

男「意外ですね。犬や猫が怖いなんて。」

委「怖くなどないぞ。」

男「あれ?」

委「だが、行く先々で威嚇されてみろ。存在否定されてるようでこたえるぞ。」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:36:10.96 ID:gAva7l+u0

男「とりあえずですね、僕と友達になりませんか?」

委「うむ、申し出は嬉しいのだが、私自身が友達と言うものが良くわからない。」

男「友達は友達ですよ。きっと人間らしさに磨きがかかりますよ。」

委「概念はわかっているつもりだ。しかし、自分に当て嵌めて実践する自信は無い。」

男「難しく考え過ぎです。のび太とジャイアンだって、広義の解釈では友達なんだから。」

委「では、差し当たって私は何をすればいい?」

男「僕のことを友達だと認めてください。定義に関しては納得しなくてもいいですから。」

委「とりあえず、理解者と呼ぶべき時は友達と置き換えて呼んでみようか。」

男「その返事、いーんちょらしくてカッコいいですね。」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:40:18.75 ID:gAva7l+u0

男「いーんちょ、いつもお昼はどうしてるんですか?」

委「昼休みという意味なら読書だ。昼食という意味なら食べていない。」

男「午後の授業、お腹すきません?」

委「食生活が違うからな。その心配はない。」

男「お昼は食べちゃダメなんですか?」

委「そんなことは無い。用意する手間や、購買部で使う金を惜しんでいるだけだ。」

男「じゃあ、今度からはお昼一緒に食べませんか?」

委「友達らしく、ということかな?」

男「そうですそうです。食べながらの会話で友情パワー炸裂です。」

委「考えておこう。」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:45:27.96 ID:gAva7l+u0

――――――――――

男「♪~……♪~♪~……」

委「…………」

男「♪・♪・♪~……♪~」

委「…………」

男「♪~…おわ!?」

委「む? どうした、やめてしまうのか?」

男「いーんちょ、帰り道はこっちじゃないはずでしょう?」

委「確かに逆方向だな。」

男「何でいるんですか?」

委「君の口笛が聞こえたからな。聴き入っていた。」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:53:47.44 ID:gAva7l+u0

男「そのためにわざわざ引き返して付いてきたんですか?」

委「そういうことになるな。」

男「いつからいたんですか?」

委「前の曲が終わったあたりからかな。」

男「恥ずかしくて死にそうです。」

委「恥じる事などない。私はもっと聴きたいと思っている。」

男「聴かれるのが恥ずかしいんですよ。」

委「そうなのか。」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 21:57:06.49 ID:gAva7l+u0

委「曲名はあるのかい?」

男「Pollyanna……」

委「ポリアンナ?」

男「なんか、女性名ですけど、楽天家みたいな意味もあるみたいです。」

委「楽天家なのか? 少し物悲しいメロディに感じたが。」

男「一人っきりのときに流れる曲ですからね。」

委「それはともかく、続きを聴かせて欲しいのだが。」

男「この曲は二人になると流れなくなるんですよ。」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:01:12.32 ID:gAva7l+u0

委「では他の曲を奏でてくれ。」

男「曲を変えても恥ずかしいわけで、そういう問題じゃないんです。」

委「曲じゃなくても構わないのだが。」

男「いーんちょって変わってますよね。」

委「しょうが無いさ。人間ではないのだから。」

男「そういうところは是正していきましょう。」

委「君が言うのなら、そうした方がいいんだろうね。でも、なぜだい?」

男「郷に入りては郷に従えです。」

委「帰ったら辞書を引いてみるよ。」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:08:33.68 ID:gAva7l+u0

――――――――――

男「今日は休憩時間中、ずっと何か書き留めてましたね。」

委「君はそれをずっと見ていたというわけか。」

男「ずっとじゃないですよ。ストーカーみたいに言わないでください。」

委「ではどうして私がずっと書き留めていたと言い切れる?」

男「見かける度に同じ姿勢で筆を遊(すさ)ばせていれば印象にも残るってものでしょう?」

委「そうか……奇怪に映ってはいなかっただろうか?」

男「それは無いと思いますけどね。」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:13:42.64 ID:gAva7l+u0

委「人間がその他の動物と決定的に違うところはなんだと思う?」

男「言葉を喋ることですかね?」

委「会話ならイルカ同士もしているらしいぞ?」

男「じゃあ、料理でしょうか? 調理して食べる動物っています?」

委「私が望む答えはもっと壮大なものだな。それには料理も含まれる。」

男「当たる気がしないですね。」

委「単純だぞ。文化だ。」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:17:22.87 ID:gAva7l+u0

男「言われてみればそうですかね、今の暮らしは文化が積み重なったもの。」

委「時の流れとともに変化し、人間の営みもそれに伴ってうつりかわる。」

男「で、なぜ今そんな話をしだすんですか?」

委「人間を理解するにあたって、重要なものの存在に気が付いた。」

男「それが文化だと?」

委「いや、文化はずっと学び続けているよ。今だってそうさ。もっと狭い話なんだ。」

男「要領を得ませんね。」

委「芸術だよ。」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:23:41.57 ID:gAva7l+u0

男「いろいろと飛躍してませんか?」

委「生き物というのは基本的に、食べる・寝るを繰り返している。」

男「それだけじゃ、増えずに絶滅してしまいますね。」

委「だが、人間はそれ以外にも力を注ぐものがある。それが芸術だ。」

男「つまり、理解を深めるために芸術にも食指を伸ばそうと?」

委「その通りだ。」

男「じゃあ、今日はずっと芸術に没頭してたんですか。」

委「現段階で私にできそうな創作活動を考えてみたのだよ。」

男「あんまりいい予感はしないですね。」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:29:47.23 ID:gAva7l+u0

男「絵でも描いてたんですか?」

委「私に絵心など理解できないよ。ただの模写にしかならない。」

男「作曲とか?」

委「私は楽譜を読むことができない。読めないものが書けるはずもないだろう?」

男「いーんちょ、この流れはよくないです。非常によろしくない。」

委「私はね、君の意見は、いつだって真摯に受け止めてきたつもりだ。」

男「そうだったんですか。」

委「君は無知な私に対して、その理由までもわかり易く教えてくれたからな。」

男「そんな高尚なものでもないかと。」

委「だからこそ、聞く前から否定する今の君に失望している。」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:36:18.49 ID:gAva7l+u0

男「ごめんなさい。ちょっと無神経でしたね。」

委「でも、今から君は挽回してくれるんだろう?」

男「なんですかその無茶振り。」

委「話が逸れたな。私が今日試みたのは……」

男「ポエムですよね?」

委「見抜かれていたか。」

男「ある意味、登竜門ですからね。」

委「君はそれをよくないと断じたが、その意図を聞かせてくれ。」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:41:55.89 ID:gAva7l+u0

男「それは遅効性の猛毒のようなものです。」

委「なんというか、とても抽象的だな。」

男「それは時に時限爆弾になり、時に古傷に姿を変えて、いーんちょを襲います。」

委「にわかには信じ難いな。」

男「僕は、自ら綴った詩によって、身を滅ぼしかけた執事の話を知っています。」

委「私はそれほどの劇物を作り出してしまったと言うのか?」

男「いーんちょはまだ間に合います。早急に処分しましょう。」

委「そうか、遅効性だから早めに対処することで中和できるのだな?」

男「その通りです。」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:46:35.53 ID:gAva7l+u0

委「危ないところだった。」

男「まあ、サマーの詩のような特異点もありますが。」

委「芸術というのは恐ろしいものなのだな。」

男「爆発しますからね。」

委「そして、私はふりだしに戻ってしまった。」

男「なんで急に芸術に興味を持ったんです?」

委「君がいると人間の調査が捗るからな。裾野を広げる余裕ができた。」

男「つまり僕のせいなんですか。」

委「君のせいじゃない。君のおかげだ。」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:53:13.62 ID:gAva7l+u0

男「まずは娯楽からアプローチしたらどうですか?」

委「芸術は娯楽の一種なのでは?」

男「そういう堅いものじゃなくて、漫画とかゲームとか小説とかです。」

委「身の丈に合ったものから始めろと言うのだな?」

男「いえ、そういった方面なら僕も協力しやすいってことです。」

委「君が協力してくれるなら願ってもない事だ。」

男「学校には持ち込めませんけどね。」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 22:59:56.25 ID:gAva7l+u0

委「丁度良かった、ちょっと教えてほしいのだが、いいかい?」

男「学校に漫画持って来ちゃダメじゃないですか。」

委「授業中に読んだわけじゃない。それに、これは必要なことなんだ。」

男「いーんちょはそういうのを注意する立場だと思うんですけどね。」

委「では、君の家に行こう。校外なら問題ないだろう?」

男「それは……無理ですね。ちょっと散らかってますし。」

委「私はそんな事は気にしないぞ。」

男「僕が気にするんです。」

委「むう……困ったな。」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:02:51.51 ID:gAva7l+u0

男「からかっただけです。僕も持ってくることありますし。」

委「ならば、今度から厳重注意だな。」

男「まあまあ、教えますから見逃してください。」

委「では早速だが、ここの最後のいちじくの葉という言いまわしを説明してくれないか。」

男「いちじくの葉はですね、絵画なんかで陰部を隠すのに使われるものでして……」

委「ふむ。」

男「障害物が取り払われて丸見えになり、悶々とした気分が晴れて満足という事じゃないでしょうか。」

委「なるほど。よくわかった。」

男「しかし、ハイレベルなものを読んでますね。」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:08:27.00 ID:gAva7l+u0

委「次はこれなんだが、ここのケツの穴にツララを突っ込まれた気分と言うのは?」

男「…………」

委「君にもわからない揶揄なのか。」

男「えと、台詞の勢いを感じられれば、それでいいんじゃないですかね?」

委「試してみればわかるだろうか?」

男「試さないでくださいよ。」

委「私は試さないよ。擬態で試しても正しい感覚が得られるとは思えない。」

男「次にお前は、君に試してみて欲しいのだ。と言う。」

委「君に試してみて欲しいのだ……ハッ!」

男「パーフェクトです、いーんちょ。」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:14:44.27 ID:gAva7l+u0

――――――――――

委「今日は私も昼食を持参した。」

男「お、いいですねー。じゃあ、一緒に食べましょうか。」

委「それは構わないのだが、人目はなるべく避けたい。」

男「僕なんかと噂になるのは嫌ですか。」

委「なるほど、そういう見識もあるのか。」

男「納得しないでくださいよ。」

委「実を言うと、弁当と呼べる代物ではないのでな。人に見られたくない。」

男「失敗作が恥ずかしいんですか? なんとなく、らしくない感じですね。」

委「なるほど、そういう見識もあるのか。」

男「その一言で、サプライズの予感MAXですね。」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:21:50.93 ID:gAva7l+u0

委「保健室か……薬品の匂いを嗅ぎながら食べるのか?」

男「屋上はなぜか白い煙が立ち込めてますし、中庭は人目がありますからね。」

委「まあ、タバコの匂いよりは我慢できる。さっさと食べて退室しよう。」

男「弁当箱の中、全部卵なんですね……」

委「君たちと同じものが食べられないわけではないが、消化にコツがいるからな。」

男「そういえば食生活が違うって言ってましたっけ。」

委「それに、君たちが食べるものは私にとって味が濃すぎる。」

男「だから茹で卵なんですか。」

委「いや、これは茹でてないぞ。」

男「生卵!?」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:26:06.93 ID:gAva7l+u0

委「火を使う事に慣れていないのでな。現状ではこれが最適解だ。」

男「ワイルドというかダイナミックというか……」

委「私ばかり見ていないで君も箸を進めるべきだ。」

男「そうですね。なにか欲しいものがあれば、分けましょうか?」

委「いや、気を使わないでくれ。私はこれで十分だ。」

男「…………」

委「……どうした?」

男「あー……はいはい、どうぞ。カマボコが気になったんですね。」

委「なっ? むぅ……そこまで言うなら、いただくとしよう。」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:31:09.67 ID:gAva7l+u0

男「お茶飲みます?」

委「今度こそ遠慮しておくよ。水の方が好きなんだ。」

男「ふいー……和やかな気持ちになりますね。」

委「で? これから何が始まるのかな?」

男「もう終わりましたけど?」

委「……え?」

男「え?」

委「では、何のために一緒に昼食を?」

男「食事こそが目的であって、手段じゃないですよ?」

委「なるほど、わからん。」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:39:22.50 ID:gAva7l+u0

――――――――――

男「いーんちょ、また鱗落としてましたよ。」

委「ん、またか……」

男「気をつけてくださいね。」

委「言われるまでもないのだが、落ちていると目立つものか?」

男「どうでしょう? 僕が意識し過ぎなのかもしれないですね。」

委「見つけて拾ってくれるのはありがたく思っているぞ。」

男「ちょっとした対策を思い付いたんで、これ持って帰ってもいいですかね?」

委「正直なところ、あんまり気分のいい事ではないな。」

男「そうなんですか?」

委「たとえば、君の抜け毛を誰かが拾い集めて持って帰る。そう考えたら?」

男「相手によりますが、興奮を抑えきれませんね。」

委「……じゃあ、好きにするといいさ。」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:40:45.48 ID:gAva7l+u0

男「あ……いーんちょ、引いてます?」

委「若干な……しかし、君の言う対策のほうに興味がある。」

男「悪用はしないんで、安心して預けてください。」

委「心配してはいないが、悪用というのがどういう用途を指すのかにも興味が湧いた。」

男「あー……それはですね……」

委「どんな用途であれ、悪用される可能性があるなら私にも責任が生じると思う。」

男「えと、たとえば……味噌汁に入れてダシを取ったりとか?」

委「勘違いをしているようだから、一つ忠告しておこう。」

男「は、はい。」

委「それは君が考えているほど悪い事ではない。それに、いいダシが出るとも思えない。」

男「やっぱり、いーんちょはサイコーです。」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:47:40.58 ID:gAva7l+u0

委「ところで対策というのは教えてはくれないのか?」

男「それは明日のお楽しみです。」

委「明日? 一朝一夕でなんとかなるものなのか?」

男「あー……あんまり期待されても困るんですけどね。」

委「期待をしてはいけないが、安心して任せろ……か?」

男「じゃあ、不安に押しつぶされそうになりながら明日まで待ちますか?」

委「どのみち今すぐは教えてはくれないようだな。」

男「そうです。」

委「わかった、今日のところは悪用の件ともども誤魔化されておこう。」

男「わーい、バレてた。」



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:51:45.35 ID:gAva7l+u0

――――――――――

男「いーんちょ、いま時間大丈夫ですか?」

委「昨日言っていた対策のことかな?」

男「そうです。」

委「大丈夫だと言いたいところだが、目安箱の集計がまだ終わらなくてね。」

男「それって真面目に投函してる生徒いるんですか?」

委「ほとんどはいたずら書きか、ゴミが投函されているが、真っ当なものもあるよ。」

男「手伝いましょうか?」

委「それは駄目だ。この作業は守秘義務を尊重しなければいけないからね。」

男「じゃあ待ってます。見とれててもかまいませんか?」

委「なるべく早く終わらせるとしよう。」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:54:26.01 ID:gAva7l+u0

男「終わりました?」

委「とりあえずはね。これ以上のことは次回の委員会で議論すべきだろうし。」

男「じゃ、さっそくこのイヤリングを見てください。」

委「君が加工したのか? 器用なものだな。」

男「いえ、百均で買ったやつに瞬着で貼り付けただけですよ。」

委「で、これがどう対策になるというのかな?」

男「いーんちょがコレを付けていれば、落ちてる鱗はコレの部品だと思い込むんじゃないでしょうか。」

委「ふむ。隠すのではなく、わかりやすい答えを晒しておくわけか。」

男「そしたら、拾って届けてくれる人も出てくるんじゃないかと。」



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/07(土) 23:59:37.02 ID:gAva7l+u0

委「発想は悪くないが、これを使うことはできないな。」

男「ちょっとダサすぎましたか?」

委「いや、悪くはないと思う。私の美的感覚はアテにはならないだろうが……」

男「お洒落をして目立つのを避けたい?」

委「それ以前の問題だよ。」

男「?」

委「ピアスやイヤリングは校則違反だ。」

男「あー……」

委「ヘアピンやカチューシャも華美な装飾が施されたものは禁ず、とある。」

男「八方塞がりですね。」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:01:09.67 ID:YOt0mr2K0

委「どこも塞がってはいないぞ。キーホルダーやストラップならお目こぼしがある。」

男「そっか、身につけるものに拘りすぎてましたね。」

委「君のセンスに任せるから、作ってみてはもらえないか?」

男「それは構いませんが、もう鱗ないですよ。」

委「じゃあこれを使うといい。目安箱に入れてあった。」

男「僕以外にも拾ってる人がいたのか……」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:08:09.22 ID:YOt0mr2K0

委「まあ、ゴミとみなして捨てたというところかな。」

男「それを捨てるなんてとんでもない!」

委「いやいや、私もゴミ同然だと思うのだが……」

男「でも、ちょっと少ないですね。」

委「必要なら言ってくれ、明日むしって持ってくる。」

男「痛くないんですか?」

委「ニキビを潰す程度のものだよ。」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:15:14.55 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

男「いーんちょ、最近調子悪いんですか?」

委「そう見えるかい?」

男「お肌カサカサだし、机の周りも抜け毛すごいじゃないですか。」

委「よく見ているな。」

男「そこは僕の個人的な視点が大きいです。でも、誰が見ても心配すると思いますよ。」

委「しかし、言ってきたのは君だけだぞ?」

男「ほら、いーんちょ近寄りがたいオーラ出てますから。」

委「それは仕方がない。交友を深めていけばボロを出さないとも限らない。」

男「でも、みんな心の中では気にかけてると思います。」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:20:49.30 ID:YOt0mr2K0

委「私がどうなろうと気にする必要はないんだがな。」

男「冷たいこと言いますね。」

委「そうか?」

男「友達を気遣うのは当たり前のことですよ。」

委「そうか、友達か……」

男「いきなり居なくなったりしないですよね?」

委「居なくなるとは?」

男「遠くへ行っちゃったり、入院したり、あと……」

委「あと?」

男「死んじゃったり。」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:25:06.51 ID:YOt0mr2K0

委「なんだ、そんな事を心配していたのか。」

男「そんな事って言い切れる事態かどうかもわからないから不安なんじゃないですか。」

委「じゃあ、安心してくれてかまわないぞ。そんな事と言い切れる程度の事態だ。」

男「ならいいんですけど……正直、見るに耐えないというか……」

委「体調の管理は万全だ。」

男「そうは見えないから、心配してるんですけどね。」

委「もう一度言う、安心してくれ。それとも、私は信用できないか?」

男「わかりました。ひとまず安心しときますね。」

委「よろしい。」

男「でも、何かあったら言ってくださいね。力になれるとは思えませんが。」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:28:56.44 ID:YOt0mr2K0

委「ところで君は今週末、何か予定があるかい?」

男「特に何もないです。」

委「では、ちょっと私に付き合ってはくれないか。」

男「お? それはデートのお誘いですか?」

委「そう思うのか?」

男「少しくらいは期待したっていいじゃないですか。」

委「私が人間なら、そういう反応を喜ぶべきなのだろうな。」

男「その発言で僕の期待は粉々に打ち砕かれてしまったわけですが。」

委「で? 時間は割いてもらえるのかな?」

男「いいですよ。ご一緒します。」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:34:48.92 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

委「やあ、待たせたかい?」

男「いえ、僕もさっき来たところです。ほんの2時間ほど前にね。」

委「おかしいな、1時間ほど前に私が来たときは見かけなかったが。」

男「すいません嘘です。というか、一回来て帰ったんですか?」

委「いや、私のも嘘だ。人間らしいやり取りだろう?」

男「そうですね。花マルを差し上げますよ。」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:40:00.81 ID:YOt0mr2K0

委「では行こうか。」

男「あ、そういえば聞いてなかったんですけど何をするんですか?」

委「大人の階段を上る手伝いを頼むよ。」

男「えーと……目的地としては何処へ行くんですか?」

委「私の家……というか、部屋だな。」

男「できれば緊張する猶予くらい与えて欲しかったですね。」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:47:45.89 ID:YOt0mr2K0

委「何もないところだが、上がってくれ。」

男「では、お邪魔します。」

委「どうかな? 緊張しているかい?」

男「多少は……それよりも本当に何もないことに驚いてますが。」

委「絶対に必要なもの以外は置かないことにしているからな。」

男「でっかい水槽でもあるのかと思ってました。」

委「水槽なんてそれこそ必要のないものだろう。」

男「自宅では本性で過ごすって聞いてたもので。」

委「君は勘違いをしているよ。まあ、敢えて明言を避けてきた私も悪いのだが。」

男「じゃあ、答え合わせをお願いします。」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:50:35.78 ID:YOt0mr2K0

委「君は私を何だと思っていたんだい?」

男「人魚ですね。マーメイド。」

委「だろうね。」

男「違うんですよね?」

委「失望させてしまうかもしれないが、私は蛇女だ。」

男「ああ……え?」



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:53:08.04 ID:YOt0mr2K0

委「今日はこれから本性を披露しようと思っている。」

男「いいんですか?」

委「それを見て醜いと思うかもしれないが、できればこれまで通り接してやって欲しい。」

男「わかりました。」

委「それが無理なら、嫌っても構わないが、私のことは今後も秘密にしておいて欲しいな。」

男「嫌うってことはないと思います。秘密に関しても心配無用ですよ。」

委「そう願いたいものだ。私は君を手にかけたくはない。」

男「発言には一層の気を遣うようにしますね。」



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 00:56:45.39 ID:YOt0mr2K0

委「本邦初公開……でもないか。どうかな?」

男「なんていうか……長いですね。」

委「他に何か感想はないのかな?」

男「強いて言えば、上は着てください。」

委「気持ち悪くはないのかい?」

男「落ち着いたらそんな感想も浮かぶかもしれません。とりあえず上は着てください。」

委「混乱しているから、冷静な判断は下せないということか。」

男「そうです。僕は自分で思ってたより小心者でした。それより上をですね……」

委「わかったわかった。これでいいかな?」

男「おお、新しいジャンルを垣間見た気がします。」

委「たかがシャツ一枚でか?」



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:01:28.10 ID:YOt0mr2K0

男「で、今日僕を招いた目的は何でしょう? このお披露目だけじゃないですよね?」

委「君は察しがいいな。さっきも言ったが、手助けを頼みたい。」

男「勢力争いに加勢しろとか、そういうのは多分無理ですけど。」

委「察しがいいと言ったのは取り消すことにしよう。」

男「今はその程度のユーモアセンスしか働かないんですよ。大人の階段でしたっけ?」

委「コホン、脱皮をする。」

男「え?」

委「脱皮の直後はひどく衰弱してしまう。その間の世話を焼いてほしいのだ。」

男「じゃあ、もうやっちゃってください。今の僕に考える時間を与えないほうがいいです。」

委「それもそうだな。」



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:07:22.30 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

男「いーんちょ、グロいです。あと、エロいです。」

委「別に……経過まで見る必要は……なかったのだが。」

男「この抜け殻はどうするんですか? 燃えるゴミの日?」

委「すまない……軽口につき合う余力も……ない。」

男「何からすればいいですか?」

委「ベッドまで……たのむ……尾は引きずってもいい。」

男「身体ヌルヌルですけど拭いたほうがよくないですか?」

委「表皮が定着するまでは駄目だ……今はすごく刺激に弱い……」

男「となると僕が素手で触れるのも激痛なのでは?」

委「抜け殻の内側から……残っている粘液をすくって、手に塗れば……な?」

男「カンベンしてください。」

委「贅沢を言える立場じゃないな、私が耐えよう。」

男「あーもー! わかりました! やりますよ!」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:08:32.37 ID:WlCuwABQ0

痛みじゃなくて快感なんだろ?



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:10:40.38 ID:FAO4uQ860

何かに目覚められた気がする
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005CMIBQQ/



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:11:10.19 ID:YOt0mr2K0

委「ありがとう。重くはなかったかな?」

男「思ったよりは重かったですね。」

委「君は正直だな。」

男「それより、なんかすいませんでした。」

委「どうして謝るんだい?」

男「いや、抱きしめるような感じになっちゃってたので。」

委「気にしているのかい?」

男「あれは、不可抗力というか、ヌルヌルで上手く支えられなかったからで……」

委「私を床に放り出さなかった事に感謝したいくらいなのだが。」



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:13:57.68 ID:YOt0mr2K0

委「ふむ、だいぶ楽になって来たな。」

男「もう大丈夫なんですか?」

委「本調子には程遠いが、あと小一時間もすれば起きられそうだ。」

男「じゃあ、僕はそろそろ……」

委「帰ると言うのかな?」

男「いけませんか?」

委「引きとめたら居てくれるのかい?」

男「悩むと思います。」

委「とりあえず、服を洗濯した方がいいと思うよ。」

男「あー……確かに。」



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:17:18.69 ID:YOt0mr2K0

委「君たちは裸を見られるのは嫌だろう? だったら、今のうちに洗ってしまうといい。」

男「脱ぐとしても上だけですが、ちょっと言ってることがわからないですね。」

委「私はまだ目を開けることができないからね。」

男「じゃ、洗ってしまいます。」

委「その後で構わないから、私の眼鏡を持ってきてくれないか。」

男「あれは伊達眼鏡なんじゃないんですか?」

委「それでもあれは必要なものなのさ。」



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:21:24.42 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

委「遅くまですまなかったね。今日はすっかり君に甘えてしまった。」

男「僕の方こそ、頼ってもらえて少し嬉しかったですよ。」

委「今なら、正常な判断はできそうだね。」

男「何の事ですか?」

委「私のことを気持ち悪いとは思わないか?」

男「思わないです。」

委「本当に?」

男「思った方がいいんですか?」

委「そんな事はないさ。」

男「でも、とても驚きました。」



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:25:38.42 ID:YOt0mr2K0

委「本当に助かったよ。また次も、お願いしてもいいかい?」

男「こういうのは頻繁にあるんですか?」

委「年に数回かな。」

男「今まではどうしてたんです?」

委「どうしようもないときは自分で何とかしてきた。」

男「どうにかなるときはどんなとき?」

委「今日の君のように、手伝ってくれる人がいたときだ。」

男「それはちょっとショックですね。」

委「どうしてだい?」

男「理由がわからないなら、それはきっと勉強不足だからです。」

委「説明してはくれないのかな?」

男「宿題ということにしましょう。」



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:29:15.44 ID:YOt0mr2K0

委「そういえば、ここへ人を招いたことはあるが、無事に帰るのは君が初めてだ。」

男「他の人はどうなったんですか?」

委「それが私からの宿題というのはどうかな?」

男「そういう問題じゃないと思いますが。」

委「私は今日、君に一つだけ嘘をついている。それがヒントだ。」

男「全然ヒントになってませんよ。」

委「じゃあ、ヒントを足そう。殺したりはしていないよ。」

男「本当ですね?」

委「嘘は一つだけだよ。」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:34:15.39 ID:YOt0mr2K0

男「月曜日には登校できそうですか?」

委「うん、大丈夫だ。」

男「じゃあ、月曜日に答え合わせをしましょう。」

委「送ってあげられなくてすまないね。気をつけて帰ってくれ。」

男「いいんです。無理はしないでください。おやすみなさい。いーんちょ。」

委「ああ、おやすみ。」

委「…………」

委「どうしてだろうか? 不意に彼を困らせてみたくなった。」

委「……これは勉強の成果なのかな?」



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:36:32.66 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

男「いーんちょ、まだ体力が戻ってないんですか?」

委「そう見えるかい?」

男「見えます。」

委「難しい宿題に悩まされて、先週末は寝付けなかったんだ。」

男「奇遇ですね、実は僕も難問に頭を抱えてて寝不足なんです。」

委「だからと言って授業中の居眠りは看過できないな。」

男「寝てません。ちょっとウトウトしてただけです。」

委「じゃあ、明日からは授業に集中できるよう答え合わせをしよう。」



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:52:43.42 ID:wpA+DKwa0

委「私のついた嘘は、まだ目を開けられないというものだ。」

男「じゃあ、見てたんですか?」

委「見てはいないさ。」

男「で、それが無事に帰れなかった人達とどう関係するんですか?」

委「私は目が合った相手に暗示を掛けることができるんだ。」

男「じゃあ、僕にも何か暗示を掛けてるんですか?」

委「心配しなくてもいいよ。この眼鏡のもう一つの理由がまさにそれだ。」

男「眼鏡越しだと暗示にかからない?」

委「ご名答。」



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:53:47.03 ID:wpA+DKwa0

男「実践とか、お願いしてもいいですかね?」

委「君でかい?」

男「疑ってるわけじゃないですよ。一応、身を持って知っておきたいなと。」

委「じゃあ、眼鏡を外すから、私の目を見てくれないか。」

男「なんか照れますね。」

委「そんな余裕があるのかい? 君の手足は石になってしまったぞ?」

男「え? うあ……これ、マジで……」

委「それにとても喉が渇いている。そうだろう?」

男「そういえば……」

委「もう治ったけどね。」

男「あれ……ホントだ。」



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:57:21.87 ID:wpA+DKwa0

男「何でもできちゃうんですか?」

委「あくまで暗示だから、相手の知識に寄るよ。赤ん坊には効かない。」

男「他の人達にはこれにかかったんですね。」

委「拒絶されてしまったからね。私に関する事を全て忘れて帰ってもらったんだ。」

男「僕にそうしなかったのは……」

委「君は私の姿を見ても態度を変えなかった。だから必要ないと判断したのさ。」

男「僕の場合、ある程度タネ明かしがあったからじゃないかと。」

委「しかし、蛇女とまでは知らなかった。むしろ人魚であることを期待していただろう?」

男「あんまり関係ないんじゃないですかね。」

委「期待を裏切られたとは思わなかったのかい?」

男「まあ、多少は……」



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 01:59:16.74 ID:wpA+DKwa0

男「でも、裏切られたのはいーんちょじゃないですかね?」

委「どういう意味だい?」

男「あれはいーんちょにとって弱味になる部分だと思うんです。」

委「そうなるね。」

男「そこまでさらけ出して手のひらを返されるのは辛いと思います。」

委「……ん?」

男「いーんちょ?」

委「そうか、なるほど、そういうことか。」

男「もしもーし? いーんちょ?」



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:01:23.07 ID:wpA+DKwa0

委「ああ、すまない。」

男「何か閃いたんですか?」

委「私は今までの……君以外の人とはそれほど親密になれていなかったんだろうね。」

男「んー……それに関しては僕からはなんとも。」

委「でも、親密になれなかったのは当然のことなんだ。」

男「はあ。」

委「私は君と交流を持つ前は、相手との距離に曖昧な認識しかもっていなかった。」

男「あー……それはありそうですね。」

委「そんな関係でいきなり本性を晒しても、一方的な押し付けでしかないじゃないか。」

男「お、なんかレベルアップできたっぽいですね。」

委「一皮むけたのさ。文字通りね。」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:03:18.56 ID:wpA+DKwa0

男「次は僕の解説になるわけですが。」

委「よろしく頼む。」

男「さっき弱味って言いましたけど、僕はそれを見る資格を持ってると思ったんです。」

委「資格というと?」

男「弱味を見せても構わない、いーんちょにとって特別な人間なんだと。」

委「その通りだな。」

男「でも、その特別は僕だけじゃなかった。」

委「結果としては、現時点では特別なのは君だけだと思うが?」

男「まあそうですね。だからこれは出題ミスです。」

委「それにショックを感じた理由がわからないのだが。」

男「出題ミスなんです。追及は無駄です。徒労です。」



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:08:43.91 ID:wpA+DKwa0

――――――――――

男「読書の習慣が復活したんですね。」

委「でも、実用書を読むのはもうやめたんだ。」

男「何を読んでるんですか?」

委「小説だよ。」

男「僕としては漫画を読むほうが楽ですけど。」

委「本は知識を増やすために読むものだと思い込んでいた。」

男「面白いですよね。物語でも知識でも文字に違いは無いはずなのに。」

委「文字にはこんな使い方もあったんだ。漫画を読んだからそれに気づけたんだと思うよ。」

男「僕はどちらかと言うと、活字は苦手ですけどね。」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:13:35.36 ID:wpA+DKwa0

委「文章から得られる情報を、情景として思い浮かべる……前はできなかったことだ。」

男「そんな事は無いと思いますけど。」

委「物語をなぞる事は、私にとっては知識を得る事と等しい価値をもつものだと思う。」

男「擬似体験ってことですか?」

委「これに書かれていることを実際の体験で得ようと思うと、きっと膨大な時間が必要だろう。」

男「その機会自体が無い事だってあり得ますからね。」

委「人の感情がどう変化するのか、その参考にもなるよ。」

男「あ、それはあんまり参考にしない方がいいです。」

委「そうなのか。」



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:17:55.34 ID:wpA+DKwa0

委「近頃は、自分の行動がどんな結果に結び付くのかを想像することもあるんだ。」

男「本の中の世界に入り込んじゃう?」

委「それとはまた別だよ。もし私が授業中や休憩中にこうしたら、他の人はこうするとか。」

男「シミュレーションですか。」

委「そうだね。」

男「逃走中の銀行強盗がこのクラスに立て籠ったら、どう対処するか。みたいな?」

委「なっ!?」

男「まあ、それは冗談としても……」

委「君は私の心が読めるのか?」

男「……いーんちょ、それはダウトです。」



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:22:05.52 ID:wpA+DKwa0

――――――――――

委「最近ね、人の感情というものがわかりかけてきたと思うんだ。」

男「わかった。とは、言い切らないんですね。」

委「そんなに傲慢ではないさ。推し量れるものでないことを理解しているからね。」

男「えーと、今日は何かデリケートなお話なんです?」

委「感情について考えているとね。君の事が浮かんでしまうんだ。」

男「それは僕にとって喜んでもいい事なカンジですか?」

委「期待させたのなら詫びなければいけない。むしろ失礼な事を言ってしまうかもね。」

男「ぬか喜びには慣れました。気にしないで続けてください。」

委「岡目八目という言葉を知っているだろうか?」

男「いきなり現国の話になった!?」



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:26:22.91 ID:wpA+DKwa0

男「関係ない人の方が、当事者よりも物事を正確に見られることですよね。」

委「君の話はまさにこれだと思うんだ。」

男「どういう事ですか?」

委「君は何事においても客観的すぎる。私にはそう感じられる。」

男「うーん……まあ、そうかもしれないですね。」

委「同年代の人と比べても、随分と達観しているしね。」

男「僕の物言いはウザいですか?」

委「そんなことじゃない。そうじゃないんだ。」



132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:29:24.86 ID:wpA+DKwa0

委「単刀直入に聞くが、君は本当に人間なのか?」

男「また話がブッ飛びましたが……」

委「君がくれるアドバイスは、先達や先輩が体験談に基づいて下すそれに思える。」

男「そんな大層なものじゃないですって。」

委「君の感情も、どこか現場の外にいて、全体を見ながらコントロールできているような……」

男「とりあえず、僕は人間ですよ。性格については育ちの悪さによるものかと。」

委「悪いなんて思ってないぞ。」

男「じゃあ、育ちの良さによるものってことで。」

委「とにかく、人間なのは間違いないんだね。」



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:33:09.53 ID:wpA+DKwa0

男「僕が人間ってことについては、安心ですか? 残念ですか?」

委「どっちもある。複雑なところだな。」

男「前に僕は奨学生だって言ったの、覚えてますか?」

委「覚えている。私もそうだからな。」

男「あ、それは初耳だ。」

委「続けてくれないか。」

男「あ、はい。僕は両親に早くに死なれちゃって、親戚に預けられたり施設に入ったりしたんです。」

男「だからですね、人の顔色を窺ったり、こじれない人付き合いの方法を身につけなきゃいけなかった。」

委「それを私にも教えてくれているというわけか。」



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:36:09.51 ID:wpA+DKwa0

男「でも、教えてるだけであって、いーんちょにはそういう接し方はしてないつもりですよ。」

委「そうなのか。」

男「無意識にやっちゃってたことがあったとしたらノーカンでお願いします。」

委「教えてくれるのはなぜかな? 私にそう接しないのはどうしてなんだい?」

男「怒らないでくださいね?」

委「顔には出さないよう努力しよう。」

男「自分と同類だと思うようになったからです。」

委「私と君が、かい?」

男「はい。」

委「だったら怒る理由が無い。むしろ嬉しく思うよ。」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:40:41.98 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

男「♪・♪~♪・♪~……」

委「…………」

男「♪・♪~♪・♪~……」

委「口笛は恥ずかしいんじゃなかったのかい?」

男「ああ、今は別にいいんです。そういう気分なんで。」

委「それも何かの曲なのかな?」

男「これはBein'Friendsって曲ですね。」

委「じゃあ、聴き入ってもいいのかな?」

男「どーぞ……♪・♪・♪~……」



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:44:27.76 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

委「やはり、君に訊くのがよさそうだ。教えてくれないか?」

男「成績ならいーんちょのほうが優秀じゃないですか。」

委「授業の内容だったら、私がわからないほど難しいものを君に訊ねることは無いよ。」

男「相手が落ち込むような台詞を平然と言ってのけるッ! そこにシビれる!」

委「憧れる?」

男「そっちのお勉強も順調なようですね。」

委「そうでもないんだ。だから君に教えてもらいたいのさ。」

男「わかりました。教えましょう。」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:51:56.68 ID:YOt0mr2K0

委「萌えるとは何だ?」

男「え?」

委「もちろん草木が芽吹くことではない。」

男「可愛い! の、類義語ですかね。」

委「可愛いというのは形容詞だぞ?」

男「じゃあ、可愛いく思う。と、言うべきでしょうか。」

委「どのように使い分けるんだ?」

男「決まりはないと思います。個人の裁量ですね。」



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 02:56:26.13 ID:YOt0mr2K0

委「なぜそんな言葉ができたのだろうね?」

男「可愛いを口にするのは恥ずかしい、欲情すると口に出すのは後ろめたい。そんな感じでは?」

委「真意は伏せたいが、評価はしたいということかな?」

男「僕がそう思うだけであって、それが正しいとは言えないですけど。」

委「解釈が違うかもしれないのに、意思疎通に使える柔軟性を持つ言葉か……」

男「それほど真剣に考えることもないかと。」

委「じゃあ、これに関しては深く考える必要はなさそうだ。」

男「これ? それ以外にもあるってことですか?」

委「いくつかある。書き留めてきたからね。」

男「わかりました。わかる範囲でよければ教えます。」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 03:01:07.94 ID:YOt0mr2K0

委「次はやおいというものについて教えてもらいたい。」

男「ちょ! 一体どんな本からその言葉を拾ってきたんですか!?」

委「特に参考図書があるわけじゃない。単語として見掛けただけだよ。」

男「それは主に作品のジャンルを表す言葉です。山無し、意味無し、オチ無し、の頭文字です。」

委「それだけか?」

男「そういった、起承転結の無い物語を表す言葉です。」

委「そんな物語に需要があるのだろうか?」

男「ないです。だから、これも深く考えちゃダメです。」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 03:07:01.42 ID:YOt0mr2K0

――――――――――

男「おはようございます。いーんちょ。」

委「ああ、おはよう。」

男「なんとなくですけど、機嫌がよさそうですね。」

委「実はさっき、君以外のクラスメイトに挨拶を返したんだ。」

男「よかったじゃないですか。」

委「きっと、君のおかげなんだろうな。」

男「もっともっと馴染んでいけるといいですね。」

委「でも、それは難しい事だ。私には絶対に打ち明けられない事があるからね。」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 03:15:02.27 ID:YOt0mr2K0

男「そこに引け目を感じる必要はないですよ。」

委「そうなのかい?」

男「友達同士でも多少の隠し事はあるもんです。」

委「多少どころの話じゃないと思うけれどね。」

男「僕からすれば多少どころの話です。」

委「そうか。ありがとう。」

男「どういたしまして。」



147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 03:21:37.48 ID:YOt0mr2K0

委「今日は折り入って話があるんだ。」

男「何でも言ってください。」

委「少し自信がついたからね。自力で友達と呼べる相手を作ってみようと思ってね。」

男「それで僕に相談がしたいと?」

委「いや、相談はしない。あくまで自分ひとりで挑んでみるつもりだ。」

男「少し危なっかしい気もしますね。」

委「私もそう思う。でも、失敗から学べることもあると思う。」

男「確かに。」



148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 03:27:00.69 ID:YOt0mr2K0

委「だから、君との友達関係を一旦解消したい。」

男「え?」

委「こういう事は、手続き的に対応できるものじゃないことはわかっているよ。」

男「でも、相手が僕なら納得してくれるだろう。と?」

委「その通りだ。」

男「しょうがないですね……断ったら、いーんちょが困りますよね。」



150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/08(日) 03:33:57.54 ID:YOt0mr2K0

委「人間の友達関係について、君からは色々なことを学ばせてもらった。」

男「これからは実践あるのみってことですね。」

委「それもあるが、君には今後、恋愛関係について教えてほしいんだ。」

男「え!?」

委「かか、勘違いしないでくれ! その、あくまで人間の理解を深めるためだ。」

男「……あれ?」

委「でも! 卵を産む手前くらいまでなら!」


――――――――――――――――――――おわり





男「アンタが許嫁か?」許嫁「ソレが何か?」【オリジナルss】

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:49:40.93 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「アンタみたいのがねぇ…」

男「ふうん、普通にかわいいのな」

許嫁「ハァ?アンタ何当たり前なことを言ってるの?」

男「はぁ、すみませんでしたねぇ」

許嫁「まあいいわ、さっさとお父様とお母様に挨拶するわよ」スタスタ

男「…ハァ」

男父「いやぁ~まさかこんなべっぴんさんとは…」

男父「よかったな、男!」

男「まあ、そうだな」

男母「これからも末永くよろしくね」

許嫁「こちらこそ…」ペコッ

男母「あら、礼儀正しくて男にはもったいないわ」

男「失礼だな…」

男「まあ、よろしく」

許嫁「よろしく、男さん」

男「(外面は最高だな…)」




4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:53:57.55 ID:FhtJ9H3w0.n

男「そういえば、許嫁はどこで寝るんだ?」

男母「それがね、空き部屋が無くって…男の部屋で寝てもらうわ」

男「そうか、わかった」

男父「いいか、男…くれぐれも…」

男「父さん…」

許嫁「さ、男さん…部屋へ行きましょう」

男「ちょ…」

男部屋

許嫁「くれぐれも、襲ったりしないでね」

男「当たり前だ…」

男「(そういうのは、ちゃんと考えてるから…マジで)」



6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:58:42.60 ID:FhtJ9H3w0.n

男「で、何か話しでもあるのか?」

許嫁「ええ、あるわ」

男「なんだよ…」

許嫁「私たちって同じクラスじゃない」

男「ああ、そうだな…いきなりの縁談だ正直びっくりした」

許嫁「まあね…本当、最悪だわ」

男「失礼ですね…最悪って」

許嫁「だってそうでしょ?」

許嫁「私みたいな完璧な美少女があなたみたいな」

許嫁「平均的な男と結婚するんだから」

許嫁「泣きながら感謝して欲しいわ」

男「(マジで泣かしてやろうか…)」



7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:02:35.67 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「あ、そうそう同じクラスだからって話しかけたりしないでね」

男「はいはい…」

男「(別に用事が無けりゃ話しかけたりしないって)」

男「お前って傲慢な性格だな」

許嫁「大丈夫よあなたにだけだから」

男「(なんとうれしくない特別…)」

男「まあ、いい…とりあえず今日はもう寝ろ…」

許嫁「そうするわ」



8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:05:51.88 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「お休み…」

男「(当然のようにベットで寝てやがる…)」

男「布団敷くか…」

翌日

男「…朝か」

男「…ん~」

許嫁「遅いわね…」

男「うお!何で俺の布団の中に入ってるんだ…」

許嫁「悪い?」

男「いや、悪くないけど…いや、悪いな」

男「そういうのはダメだまだ早い俺達は学生だしな」

許嫁「かちかちね…」

許嫁「まあ、いいわ」

男「顔洗ってくるか…」



10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:08:24.95 ID:FhtJ9H3w0.n

登校

男「…」

許嫁「…」

男「なあ、なんで一緒に登校してるわけ?」

許嫁「ダメかしら?」

男「つか、話しかけて欲しくないんだろ?」

許嫁「そうね…」

男「だったらよ…」

許嫁「わかったわ…学校に着くまでね」

男「まあ、もうどうでもいいや」

学校



11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:12:35.35 ID:FhtJ9H3w0.n

男「おはよう」

友「おはよう、男~」

友「なあ、聞いてくれよ」

男「なんだ?」

友「実はさ、今日な…許嫁さんに話しかけたんだよ」

男「ふーん」

友「そしたらさ、許嫁さんがおはようって笑顔で返してくれたんだ!」

男「そりゃ、良かったな…」

友「ありゃ、俺に惚れてるぜ」

男「そいつは考えすぎじゃないか」

友「そうかな~」

男「ああ、考えすぎだ…」

友「許嫁さんいいよな~おしとやかで~かわいくて~もう高嶺の花ってやつだな」

男「そうですね~」

友「なんで、こういう話に乗らないのかね君…まさかホモ?」

友「すまん、男、俺はノンケだから」

男「ホモじゃねぇし、仮にホモだとしてもお前とは付き合わん」

友「ガーン」

男「そこでショックを受けるのはおかしい」



12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:16:50.32 ID:FhtJ9H3w0.n

友「さ、そろそろチャイム鳴るか~」

男「おう、席にもどれ」

友「おう!」

昼休み

男「(やっと昼休みだ…飯食うか…)」

友「男!!」

男「なんだ、貴様…」

友「飯の時間に話しかけられると若干キレるよなお前」

男「唯一の安らぎの時間だぞ」

友「そうだな~あ、許嫁さん見てみろよ」

男「また、許嫁の話か…」

友「アレ?お前呼び捨てだったけ?」

男「俺は基本的に呼び捨てだぞ?」

友「そうだっけ?」

友「まあ、いいや…ほらあの人気っぷり…やばいな」

男「ああ、ヤバイヤバイ」

男「(ん?味付け変えたか?)」



13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:21:35.75 ID:FhtJ9H3w0.n

男「(こっちの方がなんか好きだな…)」

友「ああ~俺もあっちのグループに入りたいなあ~」

男「入ってくればいいだろ」

友「でもよ~お前が一人になるのは…」

男「お前はいい奴だな…でも気にしなくてもいいぞ?」

友「本当は入る勇気がないんだよ~」

男「そうか、まあ、そんなこったろうと思ったが」

男「ごちそうさま」

友「あ、もう食ったの?」

男「ああ、お前全然食ってないな…」

友「話に夢中になりすぎたわ…」

友「それにしても…あいつちょっとベタベタしすぎじゃない?」

男「誰が?」

友「ほら、あのイケメン君さぁ~」

許嫁「へぇ~」

イケメン「なあ、今日どっかに行かない?」

友「くそ…いちゃいちゃしやがって」



15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:27:03.22 ID:FhtJ9H3w0.n

男「そうだな…付き合ってるのかな?」

友「まあ、お似合いだよな…」

男「そうだな…お似合いお似合い」

友「男?どうした?お前なんか若干機嫌が悪いように見えるけど?」

男「気のせいだろ…俺はいつも通りです」

友「そうか?」

友「あ、もしかしてお前…許嫁さんのこと…」

男「…お前は本当にそういう話が大好きだな…別にそういうのじゃない」

男「まあ、強いて言うなら女の方が俺の好みだぜ」

友「マジで?あの地味な?」

男「お前地味とか言うなよ…光る原石だろアレ絶対」

友「本当かよ~」



16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:30:44.72 ID:FhtJ9H3w0.n

男「じゃあ、ちょっと女を改造してみよう」

友「マジ?おもしろそう…俺も俺も」

男「よ、女」

女「あ、男さん…どうも」

友「あのさ、あのさ、女さんっておしゃれに気を使ってるの?」

女「いえ、そんなに…」

男「お前さ、顔は良いんだからさ、ちょっと髪型なんとかして」

男「コンタクトにしたら絶対にモテるって」

女「そんな、私は別に」

男「いやいや、女はおしゃれしてなんぼってな」

男「死んだ姉が言ってたんだ…」

女「え…えと、すみません」

友「お前、嘘吐くなよ…信じちゃったじゃん女さん」

女「え、嘘なんですか?」

男「ああ」

女「ひ、ひどいです!」

男「ごめんごめん」



17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:34:07.19 ID:FhtJ9H3w0.n

男「ま、あくまで俺のは参考程度にね…」

友「そうそう、鵜呑みにする必要はない!」

女「で、でも…ありがとうございました」

男「いえいえ」

友「お前、本当に好きなそういうの」

男「何が?」

友「ちょっかいって言うか…」

男「おもしろいじゃん」

友「まあ、それで本当に綺麗になったら俺がゲットしてやる…」

男「おう、頑張れ~」

許嫁「…」ジィー

イケメン「許嫁さん?」

許嫁「あ…どうしたの?イケメンさん…」

イケメン「いや、どうしたのかなって…」

許嫁「いえ、別にどうもしてないわ…」

イケメン「で、どうかな?今日…」

許嫁「ごめんなさい、イケメンさん誘ってもらってうれしいけど用事があるから」

イケメン「そっか…残念だな」



18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:36:26.03 ID:FhtJ9H3w0.n

放課後

男「さて、帰るか」

友「そうだな~」

許嫁「男」

男「ん?」

友「え…許嫁さん!?」

許嫁「ちょっと来て…」グイッ

男「え、ちょっと?」

友「なんだ~あれ…羨ましいな…」

イケメン「…」

男「なんだよ?」

許嫁「あれはどういうつもり?」

男「あれ?」

許嫁「女さんにベタベタしてたじゃない…」

男「ベタベタってただ話してただけだろ」



20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:40:04.32 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「私より女さんの方がいいわけ?」

男「いいってなんだよ?」

許嫁「私より女さんと結婚したいの?付き合いたいの?」

男「別にそんなことはないって、ただあそこでお前の話題を出したら」

男「迷惑になると思ったから、あんな風に言っただけだ…」

男「お前が一番だって…」

許嫁「何それ…寒気が…」

男「どうしろって言うんだよ?」

許嫁「いえ、それでいいわ」

許嫁「じゃあね、男」スタスタ

男「おう、じゃあな」

男「さて、友の所行くか…」



21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:43:45.21 ID:FhtJ9H3w0.n

友「ようよう~許嫁さんと何話してたんだよ~」

男「いや、まあ、ちょっとな」

友「なんだ?言えない内容なのかよ~」

男「…許嫁が困ったことがあったらしくて俺に相談してきただけだ」

友「へぇ~相談…お前ら仲いいの?」

男「いや、グループじゃ話しづらいだとよ」

友「よくあるわ~そういうの」

男「(ふぅ、なんとかごまかしたか…)」

男家



22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:47:06.67 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…」

許嫁「遅かったわね」

男「まあ、友とゲーセンで遊んでたから…それでどうした?」

許嫁「いえ、待ってたのよ…」

男「そうか…まあ、ただいま」

許嫁「おかえり」

男「あ、母さん」

男母「なんだい?」

男「今日の弁当いつもと味が違ったな、変えたの?」

男母「ああ、許嫁さんが作ってくれたんだよあんたの弁当」

男「マジ?」

男母「わざわざ、嘘吐く所でもないだろ」

男「(ふ~ん…あいつがわざわざ)」

男母「どうだった?」

男「いや、母さんのよりうまかった」

男母「そうかい、それはよかったね~」



23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:52:18.78 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…」モグモグ

許嫁「…」

男「ごちそうさま」ガチャガチャ

男「…」スタスタ

許嫁「…」スタスタ

男母「本当に仲良しだねぇ」

男父「ああ、まったくだ!」

男部屋

男「…」

男「…」

許嫁「…」

男「何か用でもあるのか?」

許嫁「いえ、特には」

男「だったら少し離れてくれないか…」

許嫁「いいじゃない…こんな美少女に近寄られてうれしくない男子はいないわ」

男「まあ、そうだな…」

許嫁「…」ギュッ

男「…」

許嫁「少しは反応を示してくれるとうれしいんだけど…」

男「……ッ」

許嫁「反応を示してくれた」ギュ-

男「(ポーカーフェイスは得意だと思ってたのに…)」



24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:54:00.10 ID:FhtJ9H3w0.n

翌日

男「…ふわぁ~」

許嫁「おはよう…」

男「お前…また俺の布団にもぐりこんでるのか…」

許嫁「悪いのかな?」

男「だから、そういうのは…」

男「ま、言っても無駄そうだからいいや」

許嫁「さ、早く起きて男…」

男「はいはい、今起きる…」



25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:56:48.64 ID:FhtJ9H3w0.n

男「いってきまーす」

許嫁「いってきます」

男「…」

許嫁「…」

男「なあ」

許嫁「何?」

男「お前ってイケメンと仲良いよな」

許嫁「そうかしら?」

男「つか、イケメンは確実にお前のこと好きだと思う」

許嫁「それは…いい迷惑ね」

男「…ひどい言い様だな」

許嫁「好きでもない人の好意はいらないわ」

男「ま、お前はそういう奴だな」

男「(ん?ということは俺のことは好き?いや違うか…)」

学校



26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:58:49.29 ID:FhtJ9H3w0.n

男「おはよう…友」

友「なあ、聞いてくれ…男」

男「なんだ?」

友「女さんを見てくれ…」

男「ん?」

女「…あのちょっと」

モブ「女さん俺と付き合ってくれ~」

モブ2「貴様抜け駆けはゆるさん女さん~」

モブ3「女さん…困ってるだろ!女さん~」

モブ4「貴様も変わらないだろ!女さ~ん」



27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:05:17.07 ID:FhtJ9H3w0.n

男「なんだ、アレ…」

友「ああ、女さんがイメチェンしたら超モテモテになったというわけだ」

男「俺の言った事実践したのか…」

友「どうも、そうらしいな…」

男「ふむ、モテモテになったのか…俺の目に狂いはなかったな…」

女「あ、男さん」スタスタ

モブ達「あ、女さん~」

女「お、おはようございます…男さん」

男「おう、おはよう~」

女「あの、男さんのおかげで、自信がつきました…ありがとうございます」

男「俺の目に狂いはなかったって訳だ…」

男「どうだ、友よ」

友「ああ、お前の目に狂いはなかったわけだ…」

友「女さん~俺と付き合って~」

女「みなさんに好意を持ってもらうのは嬉しいんですが…」

友「?」

女「私はその…好きな人が」チラッ

男「?」

友「(ま、まさか…男これを狙って!?)」

許嫁「…」バキッ

イケメン「え?」

許嫁「あ…シャーペンが折れちゃった…」

イケメン「あ、僕の貸してあげるよ」

許嫁「ありがとう、イケメン君」ゴゴゴ



28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:12:18.11 ID:FhtJ9H3w0.n

男「誰が好きかは知らんが応援してるぜ、女」

女「あ、ありがとうございます…」

女「(なんか、好きな人に応援されると微妙だな…)」

友「(き、気付いてないだと…男…貴様はアホだ)」

男「(今日は面倒だな~)」

昼休み

男「さて~弁当弁当っと」

許嫁「…」スタスタ

許嫁「…」

男「…」

許嫁「…」

友「アレ?許嫁さん…?」

許嫁「一緒に食べてもよろしいでしょうか?」

友「ぜひ!」

イケメン「(また男の方に…)」

女「あ、あの…男さん…ご一緒してもよろしいでしょうか」

男「ん?ああ、いいよ、別に」

許嫁「…」

女「あ、許嫁さんも一緒に食べるんですか?」ニコニコ

許嫁「ええ、あなたも?」

女「はい!」

許嫁「それは、それは…」

友「(なんだろ、さっきからなにか異様な雰囲気が…)」

男「(なんで、許嫁、女のこと睨んでんだろ…)」



29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:16:01.22 ID:FhtJ9H3w0.n

男「友…なんだこの変な雰囲気は…」

友「俺が一番聞きたい…何これ?ラブコメ?」

男「なんで、ラブコメなんだ…ラブコメはもっとふわふわしてるだろ」

友「そうだな、修羅場って奴だよ男」

男「修羅場?なんで?」

友「いや、まあ、いいや」

女「(もしかして…許嫁さん…)」

許嫁「(男は渡さないわ…)」

男「まあ、すぐに仲良くなるってきっと」

友「相容れない関係になりそうな予感が俺はするよ」



31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:22:59.14 ID:FhtJ9H3w0.n

放課後

男「ん?」

女「行きましょうか」

許嫁「ええ」

男「なんだ…やっぱり仲良くなってんじゃん」

男「ちょっと付いて行ってみよ~」スタスタ

許嫁「単刀直入に聞くわ」

許嫁「あなた、男のことが好きなの?」

女「はい」

許嫁「別に邪魔はしないわ…ただ、もしも私から男を奪ったら」

許嫁「あなたを一生許さない程度…」

女「別に男さんはあなたのものではないはずです」

許嫁「いいえ、彼は私のよ」

許嫁「だって、彼は私の許嫁だもの…」

女「酷く傲慢的ですね」

許嫁「うるさいわ」

女「いつか、愛想つかされるかもしれませんね…」

許嫁「うるさいうるさい…」

女「私だって真剣なんです…」

女「だから、真剣勝負です!!」

許嫁「…」

許嫁「いいわ、受けてたつ」

女「…」

許嫁「…」

男「(ふむ、面倒なことになったもんだ…)」



32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:30:45.84 ID:FhtJ9H3w0.n

男「(多分俺はどちらかの子を泣かせてしまうんだろうな…)」

男「(ハァ…)」

男「…」

男「(早めに決着を着けたほうがいいよな…)」

友「帰ろうぜ~」

男「おう!」

男家

男「…何してるの?」

許嫁「あなたを待ってたのよ」

男「お前はアレか?犬か?」

許嫁「そういうのがお好みなの?」

男「別にそうじゃないけど…ま、俺はもう部屋に行くわ…」スタスタ

男「(…さて、電話するか)」

男「あ、女?男なんだけどさ」

女『何?男くん』

男「明日さ、放課後教室に残ってくれないか?」

女『わかった…』

男「明日…か」

許嫁「…」

許嫁「(放課後…教室…)」

許嫁「(私…本当に愛想つかされちゃったのかな…)」

男「…」



33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:33:59.21 ID:FhtJ9H3w0.n

翌日

男「…」

許嫁「おはよう」

男「おはよう」

男「…」

男母「今日は何か元気ないわね」

男父「きっと昨日頑張りすぎたんだよ」

男母「まったくあなたは」バキッ

男父「…いたいよ、母さん…」

男母「アレはきっと何か悩んでるのよ男は」

男父「そうかな…?」

許嫁「…」

男「いってきます」

許嫁「いってきます」



34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:39:29.61 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…」スタスタ

許嫁「あの、男…」

男「ん?」

許嫁「あの……」

男「どうした?らしくないな」

許嫁「いや、いいわ…あなたはあなたで答えを出して…」

男「何のことだよ?」

許嫁「別になんでもないわ」

男「そうか…」

男「(なんでもないか…)」

学校

友「おはよう!!」

男「おう、おはよう」

友「今日はいつにもまして元気ないな」

男「なんだ、お前俺はいつでも元気もりもりだぞ」

友「ふーん…ま、いいけど」

男「なんだよ…」

友「まあ、何悩んでるかはしらんが…あんまり深く考えないほうがいいぞ?」

男「サンキュ…」

男「なんか、少し楽になった…」

友「さすが、俺だ!」

男「はいはい、さすがさすが」

女「男さん…」

男「あ、女」

女「今日…その」

男「ああ、放課後な」

女「はい」

友「?」



35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:42:49.36 ID:FhtJ9H3w0.n

昼休み

男「うま…これマジうまい」

友「お前…俺のおかずだぞ…」

男「気にするな…」

友「はあ、まったく」

男「まあ、あれだ…」

男「うまいからさ、良しとしてくれ」

友「なんでだよ…っ!」

男「うめぇ~」



36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:46:09.17 ID:FhtJ9H3w0.n

男「気に入ったわ…でもまあ、俺の弁当の方がいいかな」

友「ふざけんな、俺にもよこせ!」

男「ダメだ!」

友「ふざけるな!!」

男「もう食っちまってるんだがな」

友「ぐああぁ!チッ…なかなかやりやがるぜ」

男「悪いが俺の勝ちだ…」

友「いや、貴様…何か一つ忘れてないか?」

男「何?」

友「貴様の玉子焼きが好きだったな…」

男「それがどうした?」

友「一つしかなかっただろ」

男「ああ」

男「…ッ!まさか」

友「ああ、そのまさかだ…俺が食った」

男「貴様ぁぁ!!」

友「ぐわはっはっは!」

男「くそぉ…」



37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:52:29.76 ID:FhtJ9H3w0.n

男「はぁ…虚しい」

友「まったくだ…」

男「はあ…」

放課後

友「帰ろうぜ~」

男「あ、悪い俺用事あるから」

友「なんだよ~」

友「ま、いっか」

友「じゃあな」

男「おう、じゃあな」

15分後

男「さて、やっと誰もいなくなったか…」

女「あの、話ってなんですか?」

男「ん…ああ、それなんだが」

男「単刀直入に言う…俺許嫁と女の話聞いてたんだ」

女「…ッ」

男「で、俺は…お前に返事を」

女「ちょっと待ってください…」

男「な、なんだ?」

女「その前にちゃんと告白させてください…」

男「あ、ああ…わかった」

女「私…暗い性格だったんですよね…」

男「あ、そうなの?」

女「男くんが…私を変えてくれたんです…」

男「そんな大層なことしてないけどな」

女「私にとってはすごいことをしてくれたんです…だから」

女「私はあなたが好きです…どうか、付き合ってください」

男「…」



38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:57:17.87 ID:FhtJ9H3w0.n

男「ごめん、俺はお前の告白を受けれない…」

女「…ッ」

女「やっぱり許嫁さん…ですか」

男「ああ、俺は…俺はあいつが好きなんだ…」

女「そうですか…あ~あ…振られちゃった…」

男「ごめん…」

女「謝らないでくださいよ、み、惨めじゃないですか…」

女「私は…私は…これだけ伝えれば結構です…これからも」

女「友達ではいてください…」

男「ああ、当たり前だ」

女「ありがとう…ございます…」

女「さ、次はあなたの番です…頑張ってください」

男「…ああ」

女「それでは、さようなら…」

男「じゃあな」

ガラガラ

女「…」ポロポロ

女「ふぅ、男くんの前では泣かない…」ポロポロ

女「が、我慢できた…」ポロポロ

女「う、う…」ポロポロ



40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:05:23.07 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…ッ」

男家

男「許嫁いるか?」

男母「え?許嫁ちゃんまだ帰ってきてないけど?」

男「マジか…」

男「チッ…どこだ?」

男「許嫁…」

男「!」

男「許嫁!」

許嫁「…男?」

許嫁「どうしたの?男…」

男「いや、お前こそ何してんだ?こんな所で…」

許嫁「私は…振られたんだ~縁談の話も何したいんでしょ…」

男「何の話だ?」

許嫁「私より、女の方がいいんでしょ!」

男「んな訳ないだろ」

許嫁「いいんだよ!別に嘘吐かなくて放課後の教室なんて告白以外ないでしょ」

男「俺は…お前を選んだよ…許嫁」

男「俺の傍に居て欲しいのお前なんだよ許嫁…」



41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:12:09.04 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「意味わからん…私より女の方がいいんじゃないの?」

許嫁「もう、いいよ」

男「お前な…何らしくないこと言ってんだよ」

男「お前は完璧な美少女なんだろ?」

男「俺より全然優れてるんだろ?」

男「俺のこと好きじゃないのか…?」

許嫁「…好き」

許嫁「本当に私でいいの?後で後悔しても知らないよ?」

男「後悔するわけないだろ…」

男「俺の中でお前が一番だよ」

許嫁「…男ぉぉ」ギュッ

男「うお!」

男「…」ヨシヨシ

許嫁「…うぅぅ」ポロポロ

男「(結局、俺…どっちも泣かせてる)」

許嫁「男…男が私のこと好きっていう証拠見せて…」

男「これが証拠じゃだめ?」

許嫁「…」コクンッ

男「…」

チュッ

許嫁「…ッ!」

男「これで、いいか」

許嫁「…」///

許嫁「うん」



42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:13:17.88 ID:FhtJ9H3w0.n

終わり



44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:21:49.55 ID:qfx2i95Ha.n

面白かった乙



元スレ
http://www.logsoku.com/r/2ch.sc/news4vip/1450453780/
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:49:40.93 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「アンタみたいのがねぇ…」

男「ふうん、普通にかわいいのな」

許嫁「ハァ?アンタ何当たり前なことを言ってるの?」

男「はぁ、すみませんでしたねぇ」

許嫁「まあいいわ、さっさとお父様とお母様に挨拶するわよ」スタスタ

男「…ハァ」

男父「いやぁ~まさかこんなべっぴんさんとは…」

男父「よかったな、男!」

男「まあ、そうだな」

男母「これからも末永くよろしくね」

許嫁「こちらこそ…」ペコッ

男母「あら、礼儀正しくて男にはもったいないわ」

男「失礼だな…」

男「まあ、よろしく」

許嫁「よろしく、男さん」

男「(外面は最高だな…)」




4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:53:57.55 ID:FhtJ9H3w0.n

男「そういえば、許嫁はどこで寝るんだ?」

男母「それがね、空き部屋が無くって…男の部屋で寝てもらうわ」

男「そうか、わかった」

男父「いいか、男…くれぐれも…」

男「父さん…」

許嫁「さ、男さん…部屋へ行きましょう」

男「ちょ…」

男部屋

許嫁「くれぐれも、襲ったりしないでね」

男「当たり前だ…」

男「(そういうのは、ちゃんと考えてるから…マジで)」



6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 00:58:42.60 ID:FhtJ9H3w0.n

男「で、何か話しでもあるのか?」

許嫁「ええ、あるわ」

男「なんだよ…」

許嫁「私たちって同じクラスじゃない」

男「ああ、そうだな…いきなりの縁談だ正直びっくりした」

許嫁「まあね…本当、最悪だわ」

男「失礼ですね…最悪って」

許嫁「だってそうでしょ?」

許嫁「私みたいな完璧な美少女があなたみたいな」

許嫁「平均的な男と結婚するんだから」

許嫁「泣きながら感謝して欲しいわ」

男「(マジで泣かしてやろうか…)」



7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:02:35.67 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「あ、そうそう同じクラスだからって話しかけたりしないでね」

男「はいはい…」

男「(別に用事が無けりゃ話しかけたりしないって)」

男「お前って傲慢な性格だな」

許嫁「大丈夫よあなたにだけだから」

男「(なんとうれしくない特別…)」

男「まあ、いい…とりあえず今日はもう寝ろ…」

許嫁「そうするわ」



8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:05:51.88 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「お休み…」

男「(当然のようにベットで寝てやがる…)」

男「布団敷くか…」

翌日

男「…朝か」

男「…ん~」

許嫁「遅いわね…」

男「うお!何で俺の布団の中に入ってるんだ…」

許嫁「悪い?」

男「いや、悪くないけど…いや、悪いな」

男「そういうのはダメだまだ早い俺達は学生だしな」

許嫁「かちかちね…」

許嫁「まあ、いいわ」

男「顔洗ってくるか…」



10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:08:24.95 ID:FhtJ9H3w0.n

登校

男「…」

許嫁「…」

男「なあ、なんで一緒に登校してるわけ?」

許嫁「ダメかしら?」

男「つか、話しかけて欲しくないんだろ?」

許嫁「そうね…」

男「だったらよ…」

許嫁「わかったわ…学校に着くまでね」

男「まあ、もうどうでもいいや」

学校



11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:12:35.35 ID:FhtJ9H3w0.n

男「おはよう」

友「おはよう、男~」

友「なあ、聞いてくれよ」

男「なんだ?」

友「実はさ、今日な…許嫁さんに話しかけたんだよ」

男「ふーん」

友「そしたらさ、許嫁さんがおはようって笑顔で返してくれたんだ!」

男「そりゃ、良かったな…」

友「ありゃ、俺に惚れてるぜ」

男「そいつは考えすぎじゃないか」

友「そうかな~」

男「ああ、考えすぎだ…」

友「許嫁さんいいよな~おしとやかで~かわいくて~もう高嶺の花ってやつだな」

男「そうですね~」

友「なんで、こういう話に乗らないのかね君…まさかホモ?」

友「すまん、男、俺はノンケだから」

男「ホモじゃねぇし、仮にホモだとしてもお前とは付き合わん」

友「ガーン」

男「そこでショックを受けるのはおかしい」



12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:16:50.32 ID:FhtJ9H3w0.n

友「さ、そろそろチャイム鳴るか~」

男「おう、席にもどれ」

友「おう!」

昼休み

男「(やっと昼休みだ…飯食うか…)」

友「男!!」

男「なんだ、貴様…」

友「飯の時間に話しかけられると若干キレるよなお前」

男「唯一の安らぎの時間だぞ」

友「そうだな~あ、許嫁さん見てみろよ」

男「また、許嫁の話か…」

友「アレ?お前呼び捨てだったけ?」

男「俺は基本的に呼び捨てだぞ?」

友「そうだっけ?」

友「まあ、いいや…ほらあの人気っぷり…やばいな」

男「ああ、ヤバイヤバイ」

男「(ん?味付け変えたか?)」



13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:21:35.75 ID:FhtJ9H3w0.n

男「(こっちの方がなんか好きだな…)」

友「ああ~俺もあっちのグループに入りたいなあ~」

男「入ってくればいいだろ」

友「でもよ~お前が一人になるのは…」

男「お前はいい奴だな…でも気にしなくてもいいぞ?」

友「本当は入る勇気がないんだよ~」

男「そうか、まあ、そんなこったろうと思ったが」

男「ごちそうさま」

友「あ、もう食ったの?」

男「ああ、お前全然食ってないな…」

友「話に夢中になりすぎたわ…」

友「それにしても…あいつちょっとベタベタしすぎじゃない?」

男「誰が?」

友「ほら、あのイケメン君さぁ~」

許嫁「へぇ~」

イケメン「なあ、今日どっかに行かない?」

友「くそ…いちゃいちゃしやがって」



15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:27:03.22 ID:FhtJ9H3w0.n

男「そうだな…付き合ってるのかな?」

友「まあ、お似合いだよな…」

男「そうだな…お似合いお似合い」

友「男?どうした?お前なんか若干機嫌が悪いように見えるけど?」

男「気のせいだろ…俺はいつも通りです」

友「そうか?」

友「あ、もしかしてお前…許嫁さんのこと…」

男「…お前は本当にそういう話が大好きだな…別にそういうのじゃない」

男「まあ、強いて言うなら女の方が俺の好みだぜ」

友「マジで?あの地味な?」

男「お前地味とか言うなよ…光る原石だろアレ絶対」

友「本当かよ~」



16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:30:44.72 ID:FhtJ9H3w0.n

男「じゃあ、ちょっと女を改造してみよう」

友「マジ?おもしろそう…俺も俺も」

男「よ、女」

女「あ、男さん…どうも」

友「あのさ、あのさ、女さんっておしゃれに気を使ってるの?」

女「いえ、そんなに…」

男「お前さ、顔は良いんだからさ、ちょっと髪型なんとかして」

男「コンタクトにしたら絶対にモテるって」

女「そんな、私は別に」

男「いやいや、女はおしゃれしてなんぼってな」

男「死んだ姉が言ってたんだ…」

女「え…えと、すみません」

友「お前、嘘吐くなよ…信じちゃったじゃん女さん」

女「え、嘘なんですか?」

男「ああ」

女「ひ、ひどいです!」

男「ごめんごめん」



17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:34:07.19 ID:FhtJ9H3w0.n

男「ま、あくまで俺のは参考程度にね…」

友「そうそう、鵜呑みにする必要はない!」

女「で、でも…ありがとうございました」

男「いえいえ」

友「お前、本当に好きなそういうの」

男「何が?」

友「ちょっかいって言うか…」

男「おもしろいじゃん」

友「まあ、それで本当に綺麗になったら俺がゲットしてやる…」

男「おう、頑張れ~」

許嫁「…」ジィー

イケメン「許嫁さん?」

許嫁「あ…どうしたの?イケメンさん…」

イケメン「いや、どうしたのかなって…」

許嫁「いえ、別にどうもしてないわ…」

イケメン「で、どうかな?今日…」

許嫁「ごめんなさい、イケメンさん誘ってもらってうれしいけど用事があるから」

イケメン「そっか…残念だな」



18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:36:26.03 ID:FhtJ9H3w0.n

放課後

男「さて、帰るか」

友「そうだな~」

許嫁「男」

男「ん?」

友「え…許嫁さん!?」

許嫁「ちょっと来て…」グイッ

男「え、ちょっと?」

友「なんだ~あれ…羨ましいな…」

イケメン「…」

男「なんだよ?」

許嫁「あれはどういうつもり?」

男「あれ?」

許嫁「女さんにベタベタしてたじゃない…」

男「ベタベタってただ話してただけだろ」



20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:40:04.32 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「私より女さんの方がいいわけ?」

男「いいってなんだよ?」

許嫁「私より女さんと結婚したいの?付き合いたいの?」

男「別にそんなことはないって、ただあそこでお前の話題を出したら」

男「迷惑になると思ったから、あんな風に言っただけだ…」

男「お前が一番だって…」

許嫁「何それ…寒気が…」

男「どうしろって言うんだよ?」

許嫁「いえ、それでいいわ」

許嫁「じゃあね、男」スタスタ

男「おう、じゃあな」

男「さて、友の所行くか…」



21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:43:45.21 ID:FhtJ9H3w0.n

友「ようよう~許嫁さんと何話してたんだよ~」

男「いや、まあ、ちょっとな」

友「なんだ?言えない内容なのかよ~」

男「…許嫁が困ったことがあったらしくて俺に相談してきただけだ」

友「へぇ~相談…お前ら仲いいの?」

男「いや、グループじゃ話しづらいだとよ」

友「よくあるわ~そういうの」

男「(ふぅ、なんとかごまかしたか…)」

男家



22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:47:06.67 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…」

許嫁「遅かったわね」

男「まあ、友とゲーセンで遊んでたから…それでどうした?」

許嫁「いえ、待ってたのよ…」

男「そうか…まあ、ただいま」

許嫁「おかえり」

男「あ、母さん」

男母「なんだい?」

男「今日の弁当いつもと味が違ったな、変えたの?」

男母「ああ、許嫁さんが作ってくれたんだよあんたの弁当」

男「マジ?」

男母「わざわざ、嘘吐く所でもないだろ」

男「(ふ~ん…あいつがわざわざ)」

男母「どうだった?」

男「いや、母さんのよりうまかった」

男母「そうかい、それはよかったね~」



23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:52:18.78 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…」モグモグ

許嫁「…」

男「ごちそうさま」ガチャガチャ

男「…」スタスタ

許嫁「…」スタスタ

男母「本当に仲良しだねぇ」

男父「ああ、まったくだ!」

男部屋

男「…」

男「…」

許嫁「…」

男「何か用でもあるのか?」

許嫁「いえ、特には」

男「だったら少し離れてくれないか…」

許嫁「いいじゃない…こんな美少女に近寄られてうれしくない男子はいないわ」

男「まあ、そうだな…」

許嫁「…」ギュッ

男「…」

許嫁「少しは反応を示してくれるとうれしいんだけど…」

男「……ッ」

許嫁「反応を示してくれた」ギュ-

男「(ポーカーフェイスは得意だと思ってたのに…)」



24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:54:00.10 ID:FhtJ9H3w0.n

翌日

男「…ふわぁ~」

許嫁「おはよう…」

男「お前…また俺の布団にもぐりこんでるのか…」

許嫁「悪いのかな?」

男「だから、そういうのは…」

男「ま、言っても無駄そうだからいいや」

許嫁「さ、早く起きて男…」

男「はいはい、今起きる…」



25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:56:48.64 ID:FhtJ9H3w0.n

男「いってきまーす」

許嫁「いってきます」

男「…」

許嫁「…」

男「なあ」

許嫁「何?」

男「お前ってイケメンと仲良いよな」

許嫁「そうかしら?」

男「つか、イケメンは確実にお前のこと好きだと思う」

許嫁「それは…いい迷惑ね」

男「…ひどい言い様だな」

許嫁「好きでもない人の好意はいらないわ」

男「ま、お前はそういう奴だな」

男「(ん?ということは俺のことは好き?いや違うか…)」

学校



26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 01:58:49.29 ID:FhtJ9H3w0.n

男「おはよう…友」

友「なあ、聞いてくれ…男」

男「なんだ?」

友「女さんを見てくれ…」

男「ん?」

女「…あのちょっと」

モブ「女さん俺と付き合ってくれ~」

モブ2「貴様抜け駆けはゆるさん女さん~」

モブ3「女さん…困ってるだろ!女さん~」

モブ4「貴様も変わらないだろ!女さ~ん」



27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:05:17.07 ID:FhtJ9H3w0.n

男「なんだ、アレ…」

友「ああ、女さんがイメチェンしたら超モテモテになったというわけだ」

男「俺の言った事実践したのか…」

友「どうも、そうらしいな…」

男「ふむ、モテモテになったのか…俺の目に狂いはなかったな…」

女「あ、男さん」スタスタ

モブ達「あ、女さん~」

女「お、おはようございます…男さん」

男「おう、おはよう~」

女「あの、男さんのおかげで、自信がつきました…ありがとうございます」

男「俺の目に狂いはなかったって訳だ…」

男「どうだ、友よ」

友「ああ、お前の目に狂いはなかったわけだ…」

友「女さん~俺と付き合って~」

女「みなさんに好意を持ってもらうのは嬉しいんですが…」

友「?」

女「私はその…好きな人が」チラッ

男「?」

友「(ま、まさか…男これを狙って!?)」

許嫁「…」バキッ

イケメン「え?」

許嫁「あ…シャーペンが折れちゃった…」

イケメン「あ、僕の貸してあげるよ」

許嫁「ありがとう、イケメン君」ゴゴゴ



28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:12:18.11 ID:FhtJ9H3w0.n

男「誰が好きかは知らんが応援してるぜ、女」

女「あ、ありがとうございます…」

女「(なんか、好きな人に応援されると微妙だな…)」

友「(き、気付いてないだと…男…貴様はアホだ)」

男「(今日は面倒だな~)」

昼休み

男「さて~弁当弁当っと」

許嫁「…」スタスタ

許嫁「…」

男「…」

許嫁「…」

友「アレ?許嫁さん…?」

許嫁「一緒に食べてもよろしいでしょうか?」

友「ぜひ!」

イケメン「(また男の方に…)」

女「あ、あの…男さん…ご一緒してもよろしいでしょうか」

男「ん?ああ、いいよ、別に」

許嫁「…」

女「あ、許嫁さんも一緒に食べるんですか?」ニコニコ

許嫁「ええ、あなたも?」

女「はい!」

許嫁「それは、それは…」

友「(なんだろ、さっきからなにか異様な雰囲気が…)」

男「(なんで、許嫁、女のこと睨んでんだろ…)」



29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:16:01.22 ID:FhtJ9H3w0.n

男「友…なんだこの変な雰囲気は…」

友「俺が一番聞きたい…何これ?ラブコメ?」

男「なんで、ラブコメなんだ…ラブコメはもっとふわふわしてるだろ」

友「そうだな、修羅場って奴だよ男」

男「修羅場?なんで?」

友「いや、まあ、いいや」

女「(もしかして…許嫁さん…)」

許嫁「(男は渡さないわ…)」

男「まあ、すぐに仲良くなるってきっと」

友「相容れない関係になりそうな予感が俺はするよ」



31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:22:59.14 ID:FhtJ9H3w0.n

放課後

男「ん?」

女「行きましょうか」

許嫁「ええ」

男「なんだ…やっぱり仲良くなってんじゃん」

男「ちょっと付いて行ってみよ~」スタスタ

許嫁「単刀直入に聞くわ」

許嫁「あなた、男のことが好きなの?」

女「はい」

許嫁「別に邪魔はしないわ…ただ、もしも私から男を奪ったら」

許嫁「あなたを一生許さない程度…」

女「別に男さんはあなたのものではないはずです」

許嫁「いいえ、彼は私のよ」

許嫁「だって、彼は私の許嫁だもの…」

女「酷く傲慢的ですね」

許嫁「うるさいわ」

女「いつか、愛想つかされるかもしれませんね…」

許嫁「うるさいうるさい…」

女「私だって真剣なんです…」

女「だから、真剣勝負です!!」

許嫁「…」

許嫁「いいわ、受けてたつ」

女「…」

許嫁「…」

男「(ふむ、面倒なことになったもんだ…)」



32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:30:45.84 ID:FhtJ9H3w0.n

男「(多分俺はどちらかの子を泣かせてしまうんだろうな…)」

男「(ハァ…)」

男「…」

男「(早めに決着を着けたほうがいいよな…)」

友「帰ろうぜ~」

男「おう!」

男家

男「…何してるの?」

許嫁「あなたを待ってたのよ」

男「お前はアレか?犬か?」

許嫁「そういうのがお好みなの?」

男「別にそうじゃないけど…ま、俺はもう部屋に行くわ…」スタスタ

男「(…さて、電話するか)」

男「あ、女?男なんだけどさ」

女『何?男くん』

男「明日さ、放課後教室に残ってくれないか?」

女『わかった…』

男「明日…か」

許嫁「…」

許嫁「(放課後…教室…)」

許嫁「(私…本当に愛想つかされちゃったのかな…)」

男「…」



33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:33:59.21 ID:FhtJ9H3w0.n

翌日

男「…」

許嫁「おはよう」

男「おはよう」

男「…」

男母「今日は何か元気ないわね」

男父「きっと昨日頑張りすぎたんだよ」

男母「まったくあなたは」バキッ

男父「…いたいよ、母さん…」

男母「アレはきっと何か悩んでるのよ男は」

男父「そうかな…?」

許嫁「…」

男「いってきます」

許嫁「いってきます」



34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:39:29.61 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…」スタスタ

許嫁「あの、男…」

男「ん?」

許嫁「あの……」

男「どうした?らしくないな」

許嫁「いや、いいわ…あなたはあなたで答えを出して…」

男「何のことだよ?」

許嫁「別になんでもないわ」

男「そうか…」

男「(なんでもないか…)」

学校

友「おはよう!!」

男「おう、おはよう」

友「今日はいつにもまして元気ないな」

男「なんだ、お前俺はいつでも元気もりもりだぞ」

友「ふーん…ま、いいけど」

男「なんだよ…」

友「まあ、何悩んでるかはしらんが…あんまり深く考えないほうがいいぞ?」

男「サンキュ…」

男「なんか、少し楽になった…」

友「さすが、俺だ!」

男「はいはい、さすがさすが」

女「男さん…」

男「あ、女」

女「今日…その」

男「ああ、放課後な」

女「はい」

友「?」



35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:42:49.36 ID:FhtJ9H3w0.n

昼休み

男「うま…これマジうまい」

友「お前…俺のおかずだぞ…」

男「気にするな…」

友「はあ、まったく」

男「まあ、あれだ…」

男「うまいからさ、良しとしてくれ」

友「なんでだよ…っ!」

男「うめぇ~」



36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:46:09.17 ID:FhtJ9H3w0.n

男「気に入ったわ…でもまあ、俺の弁当の方がいいかな」

友「ふざけんな、俺にもよこせ!」

男「ダメだ!」

友「ふざけるな!!」

男「もう食っちまってるんだがな」

友「ぐああぁ!チッ…なかなかやりやがるぜ」

男「悪いが俺の勝ちだ…」

友「いや、貴様…何か一つ忘れてないか?」

男「何?」

友「貴様の玉子焼きが好きだったな…」

男「それがどうした?」

友「一つしかなかっただろ」

男「ああ」

男「…ッ!まさか」

友「ああ、そのまさかだ…俺が食った」

男「貴様ぁぁ!!」

友「ぐわはっはっは!」

男「くそぉ…」



37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:52:29.76 ID:FhtJ9H3w0.n

男「はぁ…虚しい」

友「まったくだ…」

男「はあ…」

放課後

友「帰ろうぜ~」

男「あ、悪い俺用事あるから」

友「なんだよ~」

友「ま、いっか」

友「じゃあな」

男「おう、じゃあな」

15分後

男「さて、やっと誰もいなくなったか…」

女「あの、話ってなんですか?」

男「ん…ああ、それなんだが」

男「単刀直入に言う…俺許嫁と女の話聞いてたんだ」

女「…ッ」

男「で、俺は…お前に返事を」

女「ちょっと待ってください…」

男「な、なんだ?」

女「その前にちゃんと告白させてください…」

男「あ、ああ…わかった」

女「私…暗い性格だったんですよね…」

男「あ、そうなの?」

女「男くんが…私を変えてくれたんです…」

男「そんな大層なことしてないけどな」

女「私にとってはすごいことをしてくれたんです…だから」

女「私はあなたが好きです…どうか、付き合ってください」

男「…」



38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 02:57:17.87 ID:FhtJ9H3w0.n

男「ごめん、俺はお前の告白を受けれない…」

女「…ッ」

女「やっぱり許嫁さん…ですか」

男「ああ、俺は…俺はあいつが好きなんだ…」

女「そうですか…あ~あ…振られちゃった…」

男「ごめん…」

女「謝らないでくださいよ、み、惨めじゃないですか…」

女「私は…私は…これだけ伝えれば結構です…これからも」

女「友達ではいてください…」

男「ああ、当たり前だ」

女「ありがとう…ございます…」

女「さ、次はあなたの番です…頑張ってください」

男「…ああ」

女「それでは、さようなら…」

男「じゃあな」

ガラガラ

女「…」ポロポロ

女「ふぅ、男くんの前では泣かない…」ポロポロ

女「が、我慢できた…」ポロポロ

女「う、う…」ポロポロ



40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:05:23.07 ID:FhtJ9H3w0.n

男「…ッ」

男家

男「許嫁いるか?」

男母「え?許嫁ちゃんまだ帰ってきてないけど?」

男「マジか…」

男「チッ…どこだ?」

男「許嫁…」

男「!」

男「許嫁!」

許嫁「…男?」

許嫁「どうしたの?男…」

男「いや、お前こそ何してんだ?こんな所で…」

許嫁「私は…振られたんだ~縁談の話も何したいんでしょ…」

男「何の話だ?」

許嫁「私より、女の方がいいんでしょ!」

男「んな訳ないだろ」

許嫁「いいんだよ!別に嘘吐かなくて放課後の教室なんて告白以外ないでしょ」

男「俺は…お前を選んだよ…許嫁」

男「俺の傍に居て欲しいのお前なんだよ許嫁…」



41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/12/19(土) 03:12:09.04 ID:FhtJ9H3w0.n

許嫁「意味わからん…私より女の方がいいんじゃないの?」

許嫁「もう、いいよ」

男「お前な…何らしくないこと言ってんだよ」

男「お前は完璧な美少女なんだろ?」

男「俺より全然優れてるんだろ?」

男「俺のこと好きじゃないのか…?」

許嫁「…好き」

許嫁「本当に私でいいの?後で後悔しても知らないよ?」

男「後悔するわけないだろ…」

男「俺の中でお前が一番だよ」

許嫁「…男ぉぉ」ギュッ

男「うお!」

男「…」ヨシヨシ

許嫁「…うぅぅ」ポロポロ

男「(結局、俺…どっちも泣かせてる)」

許嫁「男…男が私のこと好きっていう証拠見せて…」

男「これが証拠じゃだめ?」

許嫁「…」コクンッ

男「…」

チュッ

許嫁「…ッ!」

男「これで、いいか」

許嫁「…」///

許嫁「うん」







元スレ

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

女「そんなエロゲみたいな展開ある訳ない」【オリジナルss】

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 13:28:48 ID:W9s7Z5KU
第一章:痴漢

ガタンゴトン・・・

痴漢(俺は痴漢だ。ただの痴漢)

痴漢(産まれたときから痴漢だった。女を感じさせる手を持っていた)

痴漢(ならば俺は痴漢するしかない。痴漢になるために産まれ男なのだから)

痴漢(今日も電車でターゲットの女を探す)

痴漢(よし。今日はあのドアの前にいる女にしよう)

痴漢(短いタイトスカートを穿きやがって。ムチムチのお尻が誘ってようにしか見えないぜ)

痴漢(では今日もいつものようにやらせてもらうぜ)ス・・・

女「ん・・・」ピクッ
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 13:44:55 ID:W9s7Z5KU
痴漢(ならかなかいい尻だ。布地のサラサラとした感触指が吸いこまれそうな柔らかさ)サワサワ

女「んっ、あ・・・」ピク・・・

痴漢(そう、これだ。普通女は痴漢をされると恐怖しか感じないが俺は違う。俺は特別な手を持っている)サワサワ

痴漢(この手で触られた女は嫌悪感を抱きながらも、体は感じざるをえない)サワサワ

女「や、やめ・・・てきださい・・・・・・」ピクピク

痴漢(いつもと同じだ、最初は抵抗するものも強く拒否しない。この女もしばらくすれば俺の手の快楽に堕ちる)サワサワ

痴漢「そろそろもう少し強くいかせてもらうぜ」ボソ・・・

女「やっ・・・」ピクッ

痴漢(そう言っても手を払うわけでも、大声を上げるわけでもない。それが女の弱さだ)

痴漢(さあ、その柔らかい尻を揉ませてもらうぜ)グッ・・・

痴漢(???)

痴漢(なんだ?手に力が入らねえ、握力がなくなっちまったようだ)

痴漢(いったい俺の手、どうしちまったんだ・・・あ、れ・・・?)

痴漢(俺の小指こんな位置にあたっけ?)
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 14:11:38 ID:W9s7Z5KU
痴漢の左小指は捻じれ、明後日の方向を向いていた

痴漢「ひっ!?」

そのことを認識した痴漢はさっきまで感じなかった痛みに声をあげそうになった

女「ふっ!」ドス!

痴漢「うっ!!」

しかし出かかった声は鳩尾を襲った衝撃に止められた。あろうことかさっきま何もすることができなかった女の肘が男に突き刺さっていた

痴漢「なっ・・・あ・・・?」パクパク

女「駄目ですよー。声なんか出したら痴漢してたのがバレちゃうじゃないですか」

痴漢「!!?」

間違いない、この女だ。この女が痴漢の小指を捻じり折ったのだ。なにもできなかったのではない、していたのだ
痴漢に気付かれずに、痴漢させたままこの女は痴漢の特殊な手を捻じり折っていたのだ
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 14:15:01 ID:W9s7Z5KU
女「まったく、この私に痴漢をしかけてくるなんて。少々特殊な手をお持ちのようですが」

女「残念でしたね、痴漢さん。そのて幾人もの女の人を痴漢してきたんでしょう」

女「でもね痴漢さん。その手で痴漢すればどんな女も従順に快楽に堕ちるなんて」

女「そんなエロゲみたいな展開あるわけないじゃなですか」

痴漢「!!!」ゾクッ

まずい。痴漢はそう思った。それは恐怖、数多の女をこの手で堕としてきた歴戦の痴漢が初めて味わった恐怖
殺される。痴漢はそう思った。それは殺意、女から放たれる殺意に頭が、体が、心が、ここから一刻も早く離れろと言っている
痴漢は小指の痛みも忘れて駆けだそうとした、ここ電車の中で閉ざされた空間だったとしても、どれだけ周りから視線を集めようとも、痴漢だとバレても
逃げなければならない、この女から、一刻も早く

女「おっと」ゴッ!

しかし、逃走も女の手によって阻止された。いや足、足の阻止された。女はヒールで痴漢の足を踏みつけたのだ
深に足が縫い付けられたようだった

痴漢「がっッッ!?」

女「なにも逃げることないじゃないですか」

逃げられない。この女からは逃げられない

女「まったく、いつかこうなるって考えなかったんですか?なんでも下半身でものごと考えるからこうなるんですよ」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 14:24:02 ID:W9s7Z5KU
女「痴漢さん。触るのが大好き痴漢さん。そんなに触るのがすきなら私からも触ってあげましょうか?」

痴漢「なっ!?」

女はあろうことかその細い手で、なんの力もなさそうな手で痴漢の股間を握ってきた

女「強く、強く触ってあげますよ」

そう言って、女はギリギリと痴漢の睾丸を握る

痴漢「が、あッッッ・・・」

潰される。このままでは握りつぶされる。逃げられない、殺される

女「どうですか痴漢さん?女に痴漢されて気持ちいですか?」ギリギリギリ

ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!!!

痴漢「や、やめ・・・」

アナウンス「次は上野~、上野~」

痴漢のなけなしの懇願もアナウンスの声にかき消された

女「あ、降りなきゃ」

女がそう言った。助かった、痴漢はそう思った。女はもうすぐ降りる、この手から解放される。この地獄から
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 14:38:49 ID:W9s7Z5KU
女「よっと」ブチュッ

痴漢「あ・・・・・・」

一瞬だった。気の抜ける声と同時に痴漢の希望もろとも睾丸を握り潰した
痴漢は叫び声をあげることも悶え苦しむこともできず、白目を剥き口から泡を噴きながら意識を手放した

プシュー。電車のドアが開き、女がホームに降りる。痴漢が崩れ落ちる

女「じゃあね痴漢さん。もう会うこともないでしょ、って聞こえてないか」

ドアが閉まり電車が発車する。堕ちた痴漢を乗せて

女は進む、なにごともなかったように

女「トイレで手を洗おっと」

これはエロゲではありえない物語


終わり
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 14:43:26 ID:B1gvWfN2
エロゲならここから、仲間を連れて来て集団で復讐だな
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 15:06:19 ID:ihVgf2GY
>>8
それじゃクリムゾンじゃないですか、やだー
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 16:43:28 ID:W9s7Z5KU
第二章:レイプ

タタタタタ・・・

女「ううぅ・・・部活のせいで帰るの遅くなっちゃたよー」

どっぷりー

女「やっぱり秋はすぐ暗くなるね。暗い帰り道は怖いよー」

女「早く帰らなきゃ」タタタタ・・・

女「ん?」

女「この公園。ここを突っ切れば近道なんだよね」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 16:51:16 ID:W9s7Z5KU
女「でもこの公園、無駄に広いのに明りすくないし、人気がないんだよね」

女「それに今日朝の集会で・・・」

先生『最近不審者や暴漢が出没してます。下校のさいは暗くなる前に、なるべく一人ならず、危険な所は通らないようにしましょう』

女「暗い、一人、危ない、役満だよー」

女「ううぅ・・・でも早く帰りたいし」

女「大丈夫・・・だよね」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 17:26:40 ID:W9s7Z5KU
女「暗いよー、怖いよー」

女「やっぱりやめりゃあよかった~」

ガサッ!

女「ひっ!?な、なに?」

ヒュー・・・ガサガサ・・・

女「な、なんだ風か。うぅ・・・」

女「お、お化けなんてないさーお化けなんて嘘さ」

ガサッ!

女「ひっ!?お、お化けなんて・・・」

ドサッ!!

女「!!?」バタッ

女(え?なに?なにが起きてるの?)

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

女(馬乗りされてる!?)

女「え?なに?誰?なんなの?」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 17:35:18 ID:W9s7Z5KU
覆面「ハァ・・・ハァ・・・」ガシッ

女「!?なにするの?」ジタバタ

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

女「お、おっぱいなんて触っても私そんなないよ?」ジタバタ

覆面「大人しくしろ。そうすれば痛い目をみずにすむ」

女「!!?」

 (ま、まさかこの人が今朝集会で言ってた暴漢!?)

女「き、きゃあっムグっ!?」

覆面「静かにしろ」ギラ

女(な、ナイフ!!)ジタバタ

覆面「・・・・・・」ドスッ

女「ん!?」ビクッ
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 21:24:31 ID:W9s7Z5KU
覆面の男は女の顔の横にナイフろ突き立てた

覆面「大人しくしてろ。次からは刺すぞ」

女「う・・・」

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

覆面の男が女の胸を乱雑に掴む

女「う・・・う・・・」

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

覆面の男は片手で制服の胸元を開こうとするも、片手では上手くできない。
苛立った男は女の口を押さえつけていた手を離し、両手で開きにかかった。
ブチブチブチ!っとボタンが弾けとぶ

女「きゃっムグ!」

声を出そうとした口をまた男は塞いだ
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 21:25:51 ID:W9s7Z5KU


女「ん、ん、ん・・・」

女が呻いているが、関係ない。その声は誰にも届くことはない。ここには誰もこない。
少し抵抗したところで女の力ではとうてい男には敵わない、さらにこちらにはナイフがある。
この立場が覆ることなど万に一つない

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

覆面の男が酷く興奮した様子で女の胸に顔を近づける。

女「んふ・・・んふ・・・」

このとき覆面の男は気付かなかった。女がさっきから発しているのが呻き声ではなく笑い声だということを
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 21:42:19 ID:W9s7Z5KU
女「ふっ・・・」ブン!

覆面(???)

奇妙なことが起きた。覆面の男の視界が半分真っ暗になったのだ。

覆面(なんだ、目が見えねえ・・・?)

覆面の男は気付かなかった。男の左目はすでに女の右人差し指によって潰されていることを

女「しっ!」

次は女の左腕が動いた。覆面の男は残った右目でその動きをとらえていた。しかし、すでに遅い。
女は指鋏で男の甲状軟骨を挟み潰した。なにも反応することができなかった。

覆面「――ガッ―」

覆面の男が声を出そうとした。でも出るのは血とわずかな息のみ

女「ふっ!!」

第三撃、女の右手が男の睾丸を握りつぶす。

左目失明、喉切断、睾丸圧砕

全て終えるのに、五秒とかからなかった
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 21:50:58 ID:W9s7Z5KU
覆面の男はただ崩れ落ちるのみだった

女「よっと・・・」

女は馬乗りなっていた男をどかす。朝起きて掛け布団をどける、そんな気軽さで

女「ふー。ヤバいヤバい、危うくお嫁に行けなくなるところだったよー」

女は服に着いた、土を払いながら立ちあがる

女「まったく、制服めちゃくちゃにして、ボタン縫いつけるのちょっと面倒なんだよ」

女「まったくそんなだから女にもてないたよ。そんなんだからこんなことしでかして、こんな目にあうの」

女「女なら抵抗できないと思った?一度犯してしまえばあとは大人しくなると思った?チンチン突っ込めば快楽をもとめて言いなりなると思った?」

女「そんなエロゲみたいな展開あるわけないでしょ」

覆面「―――」

覆面の男はなにも言えない、ただ地に伏すのみ
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/18(日) 22:00:28 ID:W9s7Z5KU
女「ああそうだオッサン。四玉って知ってる?」

女「眼、喉、睾丸、後頭部のことをいうんだけど。武術を実戦で使うとき、この四つの急所を攻撃するのが定石なんだって」

女「っで、いま三つ潰したんだけど、あと一つ残ってのも気持ち悪いからそっちも潰すね」

ゴンッ!!

鈍い音が、人の気ない公園に響いた

女「あ、そういえばこの人どんな顔だったんだろ」

女は男の覆面を剥ぐ

女「なんかプロレスラーのマスク剥いでるみたい。げっ!血が付いた、気持ち悪!」

女は男の覆面を取った

女「・・・あちゃー、こりゃ覆面するわけだわ」

女「来世では女にもてるといいね」

これはエロげではありえない物語



19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 04:19:23 ID:p8PWEc8k
かっけー
凌辱ものが大っ嫌いだから見ててスッキリする

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 16:08:09 ID:e6JBds0c
第三章:脅迫

女「ふんふっふーん♪」

女「今日も元気に学校へ登校ふっふふーん♪」

女「うーん良い天気!でも熱い~、やっぱ夏ね」

女「歩いてるだけで汗が出るわ・・・ん?」フキフキ

女「あれ?これハンカチじゃない?」

パンツ「やあ」ピラーン

女「ちょっ!?」

女(パンツ!?何故に!?も、もしかして今朝間違えて持ってきちゃった!?)

女「っっ」バッ!バッ!

女「よし、誰にも見られてない。学校ではクールで通ってる私のイメージが壊れるところだったわ」カクシカクシ

女(このことは誰にも知られないようにしないと・・・)

???「やあ!」

女「!!?」ビクーン!!
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 16:23:49 ID:e6JBds0c
女(何奴!?)

男「おはよう。女さん」

女(お、男くーん!!)

男は隠れ爽やかイケメンである。普段は隠れているが時折イケメンになり、
そのルックスと優しい性格に彼に恋する女子も少なくない。
かくいう女もその一人。男とは幼馴染で、結婚の約束もしている(五歳の頃)と彼女は言う。

女(はわわ、今日もカッコイイよー///)

男「? どうかしたの女さん?顔、赤いよ?」

女「な、なんでもないわ!おはよう、男君」

男「うん、おはよう。ホントに大丈夫?」

女「大丈夫よ!赤いのは、そう!暑いからよ!」

男「そうか、よかった。熱でもあるんじゃないかと心配したよ」ニコッ

女「はうっ!!///」

女(わーん!私のバカバカバカ!!男君に心配かけてどうするのよー!!)

女「と、ところで男君、声をかけてきたのだから、なにか私に用でもあるの?」

女(バカー!!なんでそんなにツンケンするのよ私ー!!)
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 16:29:06 ID:e6JBds0c
男「用ってほどのことでもないんだけど。えっと一緒に学校に行ってもいいかな?」

女「!? え、ええ。良いわよ」

女(むしろ大歓迎だよー///)

女「じゃ、じゃいきましょうか//」

男「うん、女さん」

女(女さん、か・・・・・・)

女(昔みたいに、女ちゃんって呼んでくれないのかな)
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 16:46:43 ID:e6JBds0c
・・・・・・・

女(上手くお話できずに校門前まできてしまったわ・・・)

女「はぁ・・・」

男「?」

???「よっす、ご両人!一緒に登校かい?」

女(げっ!)

男「ん? ああ、坊主か。おはよう」

坊主「おはっす!」

坊主は見たとおり坊主である。軽い、スケベ、チャライため女は毛嫌いしている

女(なにしにきやがったこのクソ坊主!?)

坊主「お二人さん朝から熱いねー。こんなに暑い朝なのにまだ熱くするきかい?」

女「なっ!?」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 16:47:22 ID:e6JBds0c
坊主「もしかして昨晩も熱い夜を過ごしたとかー?」

女「ちょっ!?」

女(なに言ってるのこのクソ坊主は~!!)

男「? 別に、昨日の夜は涼しかったけど?」

女(男くんてんねーん!!でもそんなところも好きー///)

坊主「そういう意味じゃねえんだけど・・・。なあ二人は付き合ってるんだよな?」

女「!!?」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 16:53:11 ID:e6JBds0c
女「な、なに言ってるの!?そんなわけ・・・」

男「違うよ?」

女(男くんのてんねーん、そして素直になれ私ー・・・)ズーン・・・

坊主「そうなの?じゃあ俺が女さんの彼氏に立候補しちょおっかなー?」

女「ないわ」

坊主「酷ッ!!ごめんなさいでも断るでもなくてないって、可能性すらないんですかー!?」

女(それは男君限定なのよ)
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 17:02:14 ID:e6JBds0c
・・・・・・

キーンコーンカーン

女(お昼休みね。今日こそ男くんと一緒に食事するのよ!)メラメラ

女(と、その前にトイレ・・・)







女「ふんふーん」ジャーキュッキュ ガサゴソ

女(?あれ、ハンカチがない。あ!そうか、今日忘れてきちゃったんだった・・・)

女「あれれ?」

女(じゃあ間違えて持ってきたパンツはどこ?)
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 17:09:45 ID:e6JBds0c
ガサゴソ

ガサガサガサガサガサゴソゴソゴソゴソッッ!!!

女「な、ない・・・」

女(ない!?嘘!どこかで落とした!?)

女(落ち着くのよ女!廊下で落としたとは考えられにくい。ではあとは教室か・・・)

女(体育の着替えのさい使った女子更衣室!あそこかー!!)ドタドタ




女「ハァ・・・ハァ・・・」

女(ここしか考えられない。早くパンツを回収して、男君とお昼よ!)ガチャッ

坊主「ん?」

女「」

女(な、なんでいんだクソ坊主~!!?)
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 17:17:48 ID:e6JBds0c
坊主「ありゃ、女さん。どうかしたかい?」

女(それはこっちのセリフだー!!)

女「あ、あなたここでなにしてるの!?」

坊主「なにって・・・いやー甘い香りに誘われていつのまにか、みたいな?」

女(虫か!?)

女「フザケナイで!!そんな言い訳が通じるとでも・・・」

坊主「で、甘い香りに誘われたらこんなもの見つけた」

パンツ「やあ」

女「」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 20:19:03 ID:e6JBds0c
女(私のパンツー!!)

坊主「でもこれ甘いというか臭いな、汗臭い」スンスン

女(ぎゃあああああ!!?嗅ぐなああああ!!)

女「ちょっとなにやってるの!!返しなさいよ!!」

坊主「え?もしかしてこのパンツ、女さんの?」

女(しまったーー!!)

坊主「ていうことは女さん、今ノーパン?」

女「そんな訳ないでしょ!!」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 20:28:01 ID:e6JBds0c
坊主「どれどれ」バッ!

女「きゃっ!?」

坊主「あ、本当だ。穿いてる」

女「vmぱえoiaあgp☆!!?な、なななにするのよ!?」

坊主「うーん。でも女さん穿いてるってことは、女さんパンツ二枚もってきたことになるけど、どうして?」

女「そんなことどうでもいいでしょ!!いいから早く返しなさいよ!!」

坊主「うーん・・・どうしよっかなー」

女「は?」

坊主「女さんが俺がここにいたこと黙っていてくれるなら、返してあげてもいいよ?」

女「はあああ?アンタ交渉できる立場にいると思ってるの?」

坊主「じゃあ、これ返してあーげない」

女「だから・・・」

坊主「男に見せちゃおっかなー?」

女「!?」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 20:38:19 ID:e6JBds0c
女「なっ!?」

坊主「女さんがいうこと聞いてくれないと、女さんが臭いパンツ学校に持ってきたって男に言っちゃおうかもよ?」

女「!!!」

坊主「男だけじゃなくて、他の奴にも言おうかなー。女さん好きなやつ結構いるし、そいつらに話したら幻滅するかな?それとも夜のオカズにされるかな?」

女(まずい!!まずいマズイマズイ!!正直その他はどうでもいいけど、男君にだけは知られたくない!)

女(私がハンカチと間違えてもってきたパンツで汗を拭いたって知られたくない!!)

女「な、なにが目的なの?」

坊主「だから黙っててほしいんだって、ここで起きた全てをね」ガシッ!

女「なっ!?ちょっと放して!!」

バン!!

女「くっ」

女(両手を掴まれてロッカーに押さえつけられた!!)
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 20:46:19 ID:e6JBds0c
坊主「朝の告白、俺結構マジだったんぜ?」

女「な、なに?」

女(なんで顔を近づけてくるの?もしかして!?イヤ、嫌!!)

女「や・・・・・・」

女(そこは男くんだけに・・・・・・)

女「や・・・」

女「ヤメロやがれ!!このクソ坊主ッッ!!!」ゴッ!!

坊主「ガッ!?!?」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 20:59:20 ID:e6JBds0c
坊主はいけると思っていた。女が男に片思いをしていることに気づいていたから、
男の名前を出せば、言いなりになる。そう思っていた。

しかし・・・

坊主「な・・・・あ・・・?」

なんだこれは?衝撃が来た、硬い鈍器のようなもので殴られた衝撃が

坊主(な、なにが・・・)

目の前がチカチカ光る、膝が震え、まるで乗り物酔いしとような感覚、立っているのがやっとだ。
そして、痛い。イタイ痛い痛い痛い!!
ボタボタと何かが床に滴り落ちる

坊主(血・・・? 鼻血を出しているのか?俺が!?)

坊主の考えは半分当たっていて半分はずれていた。

流れていたのは鼻血だけではない。口、前歯が上唇を突き破ったことにより、口から血が流れていたのだ

女「たくよー」

坊主「!!?」

その声はいままで聞いたことのない声だった。目の前にいる可憐な少女から出る声だとは思えなかった
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 21:15:02 ID:e6JBds0c
女「せっかく隠してたのによー。でもヤメだヤメだ馬鹿らしい」

目の前にいる少女はさっきまで押さえつけていた女だ。俺が絶対的に優位に立っていて、
目の前の少女は支配されるだけの女だったはずだ。
坊主はそう思った

女「このクソ坊主が、こっちが下手にでてたら調子に乗りやがって」ザッ

坊主「!!!」

女が、今までとは違う、坊主が今まで押さえつけていたか弱い少女たは違う女が近付いてくる

坊主「ちょっ、ぼんず!ばんづがぷるる!!?」

もはや言葉をなしてなかった。だがそれは脅迫、こっちには脅しのネタがあるんだぞっと言っているのだ。
しかし、
それは、命乞いにしか聞こえなかった

女「あ?パンツ?いいよ言えよ。男君にもその他にも好きなだけ言い振らせ、毛ほどにも気にしねえよ」

坊主「!!?」

女「だいたいこちとら男君とは死が二人を分かつまで一緒にいる計画立ててるだっつーの。パンツ一つがどうしたよ」

女「そんなもん10年前に見せあってるつーの」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 21:23:41 ID:e6JBds0c
女「脅しのネタを掴めば言いなりになるっと思ったか?好きな男の名前を出せばいけると思ったか?」

女「男の力で抑えつければ抵抗できないだろうと思ったか?唇を奪えば思い通りになると思ったか?」

女「そんなエロゲみたいな展開あるわけないじゃない」

女は坊主の頭を両手で挟んで固定した

女「そんなにキスがしたいなら、好きなだけしなよ」

女「ただし、私の額にね♪」ニコッ

坊主「ひっ!?」

ゴンッ!!
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 21:40:21 ID:e6JBds0c
ゴン!!ゴン!!ゴン!!

打つ、打つ、打つ

女の額が坊主の眉間を、鼻頭を、口を、打つ。額を振り落とす

女「・・・・・・」

坊主「ぁ・・・ブ・・・バ・・・」

最初はあげていた坊主の悲鳴は消え、鈍い音だけが更衣室に響く。
唇は割れ、前歯は折れ、鼻が形を失っても、
女は額を打ちおろすのをやめない
美しい黒髪に隠れた白色の鉄球を、打ちつける、打つ、打つ!、打つ!!

白色の鉄球は傷つこともなければ、血で汚れることもなく、その美しさを保ったままだ
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 21:46:54 ID:e6JBds0c
・・・・・・

女「ま、こんなもんでしょ」

5分後、女の動きが止まった

坊主はもはや、全ての力を失っていた
その顔は丸く凹んでいた。まるでボーリング球をぶつけた発砲スチロールのように

女「さて、こいつどうしよう?」

女は辺りを見まわす。ゴミを捨てるゴミ箱を捨てるために

女「あ、いいこと思いついた」

女は坊主の体をロッカーの中に詰め込む
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 21:56:49 ID:e6JBds0c
女「よし、コレでいいでしょ。このロッカー使う人には悪いけど・・・」キィィバタン

女「着換えようとしたら出てくる鼻血を出した男。どうなるか想像すまでもないわね」

よっと。女はパンツを拾うと流れて手に着いた血をそれで拭う

女「あーあ、このパンツもう穿けなくなっちゃた。まあいっか、クソ坊主が触った時点で焼却処分いきだしね」

女は女子更衣室を後にする。鈍い音が響いていた女子更衣室は、人っ子一人いないように静けさを取り戻した

女(はて?なにか忘れてるような?)

男「やあ、女さん。探したよ」

女「おおおお、男くん!?」ビクン!!
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/19(月) 22:03:24 ID:e6JBds0c
男「あ、ごめん。驚かせちゃったね」

女「べ、べべべ別に驚いてないわよ!!」

男「そ、そう」

女「そそそれで!なんの用かしら?」

男「うん、よかったらお昼、一緒にいいかなって?」

女「え?マジで?」

男「うん、マジ」

女(キターーーーーーー!!)

女「しょ、使用がないわね!べ、別にいいわよ!」

男「ホント!ありがとう。じゃあ屋上でいいかな?」

女「ええ・・・」

男「行こうか、女ちゃん」ニコッ

女「!? うん♪」

これはエロゲではありえない物語







女「そんなエロゲみたいな展開ある訳ない」
元スレ

テーマ : 2ちゃんねる
ジャンル : サブカル

少年「美しい景色を君に見せたい」 ?「…ぴゃぁ」【人外ss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:48:10 ID:A5KaJ/ds

<町外れの街道>

空は青く、高く澄み渡っていた
薄い木綿のように伸びて透き通った雲は、厚い雲と重なり折りたたまれる

街道沿いに一本、大きな枝を伸ばした木がある
その枝に座り、木の葉に隠れるようにして空を見上げるヒトがいた


?「………」

少年「あ。猫みたいな声の、鳥さんだ」

?「ぴゃぅ…?」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:48:55 ID:A5KaJ/ds

声を掛けると、少女が振り向いた。よくこのあたりで見かける少女…
少女、とはいってもそれは顔立ちの話であって、容姿はヒトの物ではない
ヒトの上半身を持ちながら、翼を背に生やし、足先は三又に分かれている
鳥。彼女はまさしく、鳥だった


少年「何してるの?」

?「ぴゃぁ、ぴゃあぴゃあ」パタパタ

少年「あー。空を、飛ぶ練習をしてるのかぁ」


翼をはためかせ、飛んで…というよりは、ゆっくりと下降してくる彼女
僕の前まで降りてくると、意思の疎通が取れたことを喜んで、可愛らしく笑った
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:49:30 ID:A5KaJ/ds

?「ぴゃぁっ♪」

少年「猫みたいな鳥さん、よかったら手伝ってあげようか?」


何度か声を掛けた事があるけれど、どうやら彼女自身は発語ができないらしい
だから僕は、名前を知ることの無い彼女をこんな呼び方しか出来ないでいる

『猫みたいな鳥』
ヒトみたいな鳥と呼ばないのは、その可愛らしい声のほうが印象的だったからだ
その彼女は、僕の言葉を聴いてその翼をちいさくすぼめた
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:50:03 ID:A5KaJ/ds

?「ぴゅぅ…」ショボン

少年「どうしたの? 大丈夫、飛ぶ練習なら手伝えると思うよ?」

?「ぴゃぁー」フルフル

少年「えっと…、無理だと思うのかな?」

少年「これでも僕、インキュバスなんだ。空も飛べるよ? 翼だってあるし」


僕は、彼女の翼に比べるとだいぶ見劣りのする小さな翼を広げてみせる
それを見て、彼女はすこし驚いたようだった
人間の子供だと思われていたのかもしれない
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:50:37 ID:A5KaJ/ds

?「ぴゃぁ…ぴゃぁー」フルフル

少年「そんなに信用ないかなぁ…大丈夫だってば。ほら、手を貸して」ギュッ

?「ぴゃぁっ!?」パシッ

少年「痛っ…」


反射的、という感じで手を払われてしまった
嫌われているのかと心配したけれど、どうやらそうではないことはすぐにわかった
手を振り払った彼女は、申し訳なさそうに、だけど不安そうに震えていたからだ


?「……」プルプル

少年「…あ、そうか。もしかして、恐いの?」

?「ぴゃぁ……」コクン

少年「立派な翼がついてるのに、もったいないね」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:52:13 ID:A5KaJ/ds

僕は彼女の翼に手を触れる
その翼は思っていたよりもふかふかとしていて暖かく、絹のように滑らかだった
その感触に驚いて、何度も撫でてしまう


?「ぴゃぁ?」

少年「あ、ああ。ごめんね。本当に綺麗な翼だったから…」

?「……ぴゃ?」

少年「自分じゃよく見えないか。君の翼、ちょっとすごいんだよ?」

少年「すごく綺麗な翼。薄く青みがかかった羽先も、ほんのりピンクにそまった根元も綺麗で…とても立派な翼だね」ニッコリ

?「……//」

少年「それなのに、翔べないなんて。もったいないよ」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:53:01 ID:A5KaJ/ds

?「……ぴゃぁ?」

少年「あー… ごめん、何か聞いてる? 言葉がわからないから…」

?「……」ショボン

少年「ごめんね、猫みたいな鳥さん。わかってあげられなくて…」

僕がそういって頭をさげている間、しばらくオロオロとしている気配がした
多分、彼女は自分の責を感じているのに、僕が先に謝ってしまったことで戸惑っているのだろう


?「……ぴゃぁ…」ペロ

少年「わっ」


突然、手の平に生暖かいようなぬめりとした感覚があり、驚いて目を開く
彼女がしゃがみこんで、僕の手を舐めていた
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:53:33 ID:A5KaJ/ds

少年「え、手? な、舐めた? どうしたの?」

?「…ぴゃぁー」ペロペロ

少年「…ああ。さっき振り払われたとこか… 大丈夫、痛くないよ」

?「ぴゃぁ」ペコリ

少年「あはは。謝らないで、無理やり手を引こうとした僕のせいだ」ニコ

?「ぴ…//」


優しい彼女、可愛らしい、猫のような鳥の女の子
僕はどうにかして、彼女を空に飛ばしてあげたくなった


少年「ねぇ。飛ぶのが怖いのって、高いのが恐いの?」

?「ぴゃぁぅ」フルフル

少年「じゃあ、自分で飛ぶのが恐いの?」

?「ぴゅぅ」コクン

少年「そっか……」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:54:34 ID:A5KaJ/ds

少年「よし! じゃあ、これならどうだ!」ダキッ

?「ぴゃぁぁっ!?//」


僕は、思い切って彼女を抱き寄せた
大きくて柔らかな翼を、慌てた様子そのままにばたつかせる彼女
その翼があまりに大きくて、僕の視界をさえぎってしまう


少年「縦じゃだめか、じゃあ…えっと、お姫様だっこしちゃえ」グイッ

?「ぴゃっ!? ぴゃぁぁ!?//」

少年「あはは。心配しないで」

?「……ぴぃ?」

少年「高いところに、連れて行ってあげる」バサッ…

?「…ぴゃ…!」

少年「いくよ。猫みたいな鳥さんに、美しい景色を見せてあげたい」


―――――――――――――――――――
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:55:13 ID:A5KaJ/ds

<空、雲の上>

バサ…バサッ… バサッ…

彼女を抱いて空を飛ぶ
僕の小さな翼は細かくせわしなくはばたいているが、それは重さゆえじゃない
もともと、僕の小さな黒い惨めな翼は そのようにしてしか飛べないのだ

実際、彼女は立派な翼を持ちながらもたいした重さを感じなかった
その大きな翼はきっと空気のように軽いのだろうと思い、それを愛しく感じた
だが腕の中の彼女は、空を飛ぶのが怖いのか目を閉じたままだ


少年「猫みたいな鳥さん。目を、開けてみて」

?「……ぴ、ぴぃ…」

少年「すごく、綺麗なものが見えるよ。大丈夫、しっかりと支えているから…」

?「ぴゅぅ…」ソー
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:55:43 ID:A5KaJ/ds

僕が促すと、彼女はそっと目を開けた
ちょうど、西に太陽が傾いている

西の空は真っ赤に燃え上がりながら、空を錦に染め上げていた
僕たちの居る真上はいまだに青
高い場所にある薄い雲の西側だけが、僅かに橙に染まっている
そうしてさらに東の空にいくと、青は濃さを増していく
遠くに見える白い半透明の月が、夜の気配を感じさせて…


少年「あはは。なんだか、時間の狭間に迷い込んだみたいだね」

?「ぴぃ…!」

少年「綺麗?」

?「ぴゃっ♪ ぴぃ、ぴゃぁっ♪」

少年「喜んでくれてよかった。僕も、ここまで綺麗な景色はみたことがないよ。ちょうど、時間もよかったんだろうね」

?「ぴぃっ♪」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:56:56 ID:A5KaJ/ds

興奮した面持ちで、彼女は顔をぐるぐると四方に向ける
ほんのわずかな時間で、色合いを変えていく景色を見逃さないようにしているらしかった
その瞳に写る景色を、僕は見ていた。やはり、とても綺麗だと思った


?「ぴゃぁ……!」

少年「すっかり夢中だね。少し、飛んでみようか」

?「ぴ……」

少年「大丈夫、手は離さないよ。…そのまま、景色を見ていて」


僕は彼女を抱いたままで、踊るように弧を描いて飛ぶ
昼を、夕を、夜を駆ける

まるで何日も時を飛ばしてしまっているかのような錯覚
それでいて幻想的に光り輝く景色だけは、永久のようにも感じられた
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 01:57:38 ID:A5KaJ/ds

その時、強めの風が吹いた
同時に彼女の翼が大きく揺れたのが見える


?「ぴゃー…ぴぃ…」

少年「……? どうしたの…?」

?「ぴゃぁぅ…」プルプル

少年「震えてる…? 風が吹いて、怖くなっちゃったかな・・・?」

?「ぴ…」ブルブル

少年「うん、怖い思いを無理することは無いよ。そろそろ、降りよう」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 02:04:26 ID:A5KaJ/ds

僕はそういって、彼女をすこし強めに抱きなおしてあげた
先ほどまで興奮した様子で輝いていた瞳も、いまは不安げに翳っている

僅かに震える身体を抱き寄せて、暖かさを伝えることしかその不安を取り除くために出来そうなことはなかった
一体、彼女は何に怯えているのだろうか?
そんな風におもいながら彼女の様子を見ていると、彼女は小さく頭をさげた


?「……」ペコリ

少年「ええと…それは お礼、かな?」

?「ぴゃ」フルフル

少年「じゃあ、謝罪?」

?「……」コクン
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 02:05:23 ID:A5KaJ/ds

少年「謝らないで。少し長居しすぎて、怖い思いをさせてしまったのがいけないから…楽しいうちに、降りればよかったよね」

?「ぴゃぁ…」

少年「怖くないように、ゆっくり降りるから…目を閉じていてもいいからね」

?「……」


そうして、僕たちはゆっくりと時間の流れの中に戻っていった
僅かに震えながら身体と翼を縮こませる彼女は、来たときよりもさらに軽いように思えた…

―――――――――――――――――――
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 11:14:19 ID:8/OyMiic

ぴぁ
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:03:06 ID:A5KaJ/ds

<町外れの街道>


少年「おはよう、猫みたいな鳥さん」

?「…ぴゃぁ♪」

少年「昨日は、よく眠れた?」

?「ぴゃっ♪」パタパタ…


枝の上に座っていた彼女が、相変わらず飛ぶというよりはゆっくり落ちるという風に下降してくる
昨日と同じ、人懐っこい笑顔で僕の前まで降りてくると 几帳面に翼を折りたたんだ
その様子をみて、僕はようやく気がついた
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:05:17 ID:A5KaJ/ds

少年「ねえ、猫みたいな鳥さん。…もしかして、翼を広げるのが下手なの?」

?「……ぴ」

少年「そんなにおおきな翼なんだから、もっと大きく振ってみないと飛べないんじゃないかな」

?「……」

少年「僕の翼は小さいから、パタパタって小刻みに動かすんだけどね」

少年「猫みたいな鳥さんは、大きな翼だから…もっとこう、バサァ!って広げなくちゃ 飛べないかもしれないよ」

?「ぴぃ…!」


なぜか彼女は目を大きく見開いて、声を荒げる様子を見せた
いいたいことはわからないけれど、翼をうまく動かせないのかな、と僕は思う
きっと、彼女が飛べないのはそのせいだ
だけどそれについて、彼女なりに何か理由があるのかもしれない
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:07:24 ID:A5KaJ/ds

少年「あー…そうだ! 翼を広げるのが怖いのなら、飛ばずに広げてみたらどう?」

?「……ぴ?」

少年「あ、でもそんなに大きな翼を広げると、ここじゃ目立つね。どこか広くて目立たない場所に行って、練習しようか」

?「……」

少年「大丈夫、ちょうどいい場所をしってるよ。僕だけのとっておきの場所だし…こんな天気のいい日ならきっと気持ちいいんじゃないかな」

?「ぴゃぁ?」

少年「うまくできなくってもいいよ。遊びに行ってみよう」

少年「文字通り『ゆったりと羽を伸ばせる場所』に連れて行ってあげる」ニコ

?「……ぴゃ//」


そうして僕は、彼女の手を取った
昨日のように驚かせないようにそっと触れて…ゆっくりと引いて歩く
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:08:53 ID:A5KaJ/ds

僕よりも背の高い彼女だけど、決して身をかがめるような身長差じゃない
歩くペースに気を配るために、時折振り返って彼女を見る
どこか楽しげに手を引かれているかとおもうと
次に振り返ったときには物憂げに考えこんでいることもあった

さらにその後ろには、僕の靴の楕円形の足跡が伸びている
それに重なるように、彼女の三又に別れた足跡もくっついている
あの足はきっと歩きにくいだろうな、と思ってペースを緩めてしばらく歩く


少年「ほら、あの森だよ」

?「ぴゃう」

少年「最初のほうだけ、少し道が細いけど…中のほうは広いから大丈夫だからね」

?「ぴゅ」コクン
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:10:22 ID:A5KaJ/ds

少年「森ははじめて?」

?「ぴゃぅ♪」

少年「あはは、そっか。じゃあきっとびっくりするだろうね!」

少年「早く君に、あの美しい景色を見せてあげたい」ニッコリ

?「…ぴゃぁ?」クビカシゲー


森の入り口は、腰高ほどの樹木や草が覆い茂っている
大きな翼を散らしてしまうのではないかと心配だった僕は
彼女の背中側にまわって翼を押さえてあげながら森を進んだ

20メートルも進んだところで、道は開けてきた

背の低い樹木は、大きな木々光を阻まれて生育しにくいのだろう
代わりに、土や木の根元には水分を含んで若草色に輝く苔が目立つようになる
そして…
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:11:34 ID:A5KaJ/ds

?「……!!」

少年「驚いた? 綺麗だよね、森の中って」

?「ぴゃぅ♪ ぴゃああっ♪」コクコク!!

少年「ほら、上のほうを見上げてみて。木々の葉の間から、光が降ってくる」

?「ぴゃぁ……」

少年「いま、この時間なら…まだあるかなぁ」

?「ぴゅぅ?」

少年「ちょっと、そこから見ててね」バサッ


翼を広げて、僕は彼女の頭上のあたりに枝を伸ばす大きな木の葉のあたりまで飛び上がる
6m、8m…かなり背が高い木々が多いのがこの森の特徴だ

木々たちは光を受け止めるために、その幹をどんどんと高く伸ばし、上方に集中して葉を広げている
そうしてその足元には 大きく開けた空間が広がるようになる
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:13:51 ID:A5KaJ/ds

少年「いくよ」

?「ぴ?」

声をかけて 僕は木の葉の間を勢いつけて飛び回る
僕の身体に触れた枝や葉が弾かれ、さらに他の枝にも当たってたくさんの木々がざわめく


?「ぴゃぁっ!」

少年「あはは! びっくりした? よかった! まだ、たくさんの水があるみたいだ!」


明け方、これから訪れる夏の熱気を弱めようとするように僅かに雨が降ったのだ
木々の葉にはその雨水が残っていて、揺れるたびに水を弾き落とす

眼下を見下ろすと、光の射しこむ緑のステージにきらめく水のシャワーが降り注いでいる
彼女はその真ん中で、楽しげにくるくると回りながらこちらを見上げている

彼女の淡い水色をした翼は、雨粒を受けてところどころの色合いを濃くする
桃色にほんのり染まる付け根が、紅潮したかのように鮮やかに輝く
木々の緑を反射した雨粒が降るたびに、空や光を映してしゃぼんのように七色に揺れる

大聖堂にある立派なステンドグラスよりも、よほど美しい光景だった
ひとしきり雨粒を降らせた後で、僕はゆっくりと彼女の前に降りた
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:15:26 ID:A5KaJ/ds

少年「どう? 森の中って、空の上にも負けないくらい綺麗だよね」

?「ぴゃぁぁ♪」コクコク

少年「喜んでくれてよかった! ここは僕のとっておきの場所だけど、猫みたいな鳥さんはいつでも来ていいよ!」

?「ぴゅぅぅ♪ ぴゃぁぁ♪」


彼女が廻る
腕を左右にめいっぱい伸ばして、木々の間を抜けてくるさわやかな夏の風を受け止める

猫のような、転がる鈴の声が森の中に響いて輪唱する
水分をたくさん与えられた苔たちも、嬉しげに輝いているように見えた
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:16:37 ID:A5KaJ/ds

少年「あ、でも そんなに廻ると… 足元は苔だから滑るかもしれn…

?「ぴゃっ……!」ズル、


転びそうになった彼女が、その翼をとっさに広げる
支えようと手を伸ばしたけれど… 間に合わない、そう思ったときだった
瞬間、大きな風が入り込みその翼を煽って彼女を支えてくれた


少年「…ああ、びっくりした。風が猫みたいな鳥さんを助けてくれたね、よかった」

?「……ぴゃ、ぴゃぅ…」ペタン

少年「座り込むと、お尻がぬれちゃうよ」クスクス

?「……ぴゃぁ」

少年「でもよかった。翼、広げられないわけじゃないんだね」

?「・・・」ビクッ
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:18:40 ID:A5KaJ/ds

少年「一瞬だけど・・・すごかったなぁ」

?「ぴ?」オドオド

少年「大きく翼を開いてるところ、はじめてみたから。きっと大天使様だって、こんなに立派な翼を持ってないんじゃないかって思ったよ」

?「……」

少年「ねえ。もう一回だけ、翼を広げたところを見せてくれない?」

?「ぴっ!」ビク

少年「もしかして飛ぶことそのものじゃなくて、翼を広げるのが怖いのかなぁ…」

?「……」ショボン

少年「嫌だったら、いいんだけど。すごく綺麗だったから、もう一度見てみたいな?」


僕がそういうと、彼女は座り込んだまま、すこし俯いた
目線だけをあげて、僕の様子をみている
にっこりとなるべく穏やかに笑って、無理はしなくていい意思を伝える
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:20:29 ID:A5KaJ/ds

彼女はぺったりと地面に座り、手を前について軽く背を丸める
目線は下を向いたまま、翼だけをゆっくりと動かして開いていく

その様子はどこか官能的にも見えた
それは僕がインキュバスだからなのだろうかもしれないし
すこし怯えた様子の彼女が、まるで恥ずかしげにしているように見えるからかもしれない

ばさり、と翼を大きく広げきったとき、僕は感嘆のあまり言葉を失った
官能的だなんて思ったことを恥じてしまうほどに、神々しい翼だった


?「ぴ、ぴゅぃぃ」オズオズ

少年「! あ、えっと…ごめん、なんかあんまりにも凄くって…」

?「……」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:21:50 ID:A5KaJ/ds

少年「なんか、言葉が…ああ、本当に綺麗。すごい。美しい。立派だね」

?「……//」

少年「あは、なんて言えばいいかわからないよ。これじゃあまるで馬鹿になっちゃったみたいだね」

?「ぴゃぁ…♪」バサ…

少年「あ、翼が…」


ビュオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

少年「ッ!!」

?「ぴゃぁぁっ!!」
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:24:21 ID:A5KaJ/ds

突然、森の中だとは思えないほどの強風が吹いた

緩やかに揺れていた木々が、突風に煽られて小枝を撒き散らす
ザザザザ、という荒々しい葉の音が耳を打ちつけて
一瞬にして、見えていた美しい宗教画をめちゃくちゃに破り去っていく


少年「・・・っ、大丈夫!?」ダダッ

?「ぴ、ぴぃ・・・」ガクガク

少年「翼を広げていたから、小枝が・・・! まって、いますぐに取るからそのまま動かないで!」

?「……ぴゃぁ、ぴゃぁぁ…」ブルブル

少年「ごめん! 僕が翼を見たいなんていったから、こんなに羽を散らしてしまって…!」

?「……ぴゅぅ、ぴゅぅぅ」ペロ
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:30:40 ID:A5KaJ/ds

彼女の翼に手を伸ばした僕の腕を、彼女が小さな舌で舐めてくれる
きっと、大丈夫だよといってくれてるのだろうと思った
だけど彼女の大きな翼に、無数の楔のように打ち込まれた小枝を見ると…


少年「……気遣わないで。僕が悪かったよ…本当にごめんね」

?「……」ションボリ

少年「……森の中にあんなに強い風が吹いたのははじめてなんだ。あんな風が吹くのを知っていたら、翼を広げさせるなんてしなかった…許してほしい」

?「……」


それから僕は、黙って彼女の翼に縫いつけられた小枝を丁寧に取り除いた

柔らかな翼が傷を負うことがなかったのは幸いだったけれど
あたりに散らばった白い羽をみて僕はひどく後悔をした
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/23(水) 21:33:46 ID:A5KaJ/ds

それから僕たちは、二言三言の言葉だけを交わして黙って森を出た
来た時と同じように彼女の手を引いて歩いたけど、僕は振り返ることが出来なかった

街道にもどってきて、別れ際になってようやく少しの会話をした


少年「今日は、本当にごめんね」

?「ぴぃっ」フルフル

少年「今度は、もうちょっと安全で素敵な場所を考えておくよ」

?「…ぴぃ… ぴゅぃ…?」

少年「気にしないで。僕がそうしたいんだ。また、付き合ってくれるかな…?」

?「ぴぃ♪」ペコリ

少年「よかった」ニコ

?「ぴぃぃ?」

少年「うん… どうしても君に、美しい景色を見せてあげたい」

?「……?」


―――――――――――――――――
37: 生存報告のために4レスだけ投下します 2014/07/28(月) 00:51:08 ID:6GKgjk8c

<街道沿い>

少年「……猫みたいな鳥さん、今日はいないのか」

翌日、彼女はいつもの定位置に現れなかった
別に約束をしているわけじゃないのだから取り立てておかしいことではない
今までだって、ここにくれば必ず彼女がいたわけでもないし
どちらかといえば彼女がいない日のほうが多かったような気もする


少年「……たった二日、一緒にすごしただけなのに。何を期待してるんだろう」


彼女も僕に会うために、約束もしていないこの『待ち合わせ場所』に来てくれる気がしていた
当たり前のように、ここにくれば彼女に会えると思って家を出てきた
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/28(月) 00:51:52 ID:6GKgjk8c

昨日のことをどうやって謝ろうか
今日はどこに行って何を話そうか
どんな景色が見たいか聞いてみるのもいいかもしれない
でも、彼女は言葉がしゃべれないから…何かいいアイデアはないかな

そんな当たり前のようにたてられた計画が、僕の胸に沈んでしまった


少年「……ここ以外に、君に会えそうな場所を僕は知らないのに」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/28(月) 00:52:30 ID:6GKgjk8c

僕はその日、彼女の定位置に座って街道を眺めていた

何もなかった
普通の空が見えて、普通の道が見えて、ときどき行き交う馬車が通る
僕に見えたのは、そういうありきたりで平凡なだけの景色だった

彼女がいつも見ているくらいなのだから、それらのどこかに素敵なものが隠れているのかもしれない
そう思うと急に世界が楽しげなものに見えてきて、僕は眼を皿のようにして眺め続けた

翌日も、その翌日も
僕は答える人の現れない間違い探しを、独りでつづけた


―――――――――――――――
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/28(月) 00:53:05 ID:6GKgjk8c

<街道沿い>

少年「………今日で、何日目だったかな。 2日? 10日?」


日が昇り月が昇り、日が沈み月が沈む

彼女が現れるのを待つ間、世界はあっという間に時間を進めてしまう
すぐに夜になってしまうものだから、これじゃあ彼女は出てこれない

彼女に会えるかもしれない翌朝を待ちわびる。世界は時間をとめてしまう
いつまでまっても朝にならない。これじゃあ彼女に会いにいけない

時間という概念の中で迷子になってしまう
朝も夜も見失う。会いたい人に会えない。心細くて不安で、寂しくて待ち遠しい


少年「……僕は君に、美しい景色を見せてあげたいだけ……なのかな…?」

―――――――――――――――――――
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 11:55:50 ID:tQaaMGdk

<少年の住む 魔物の街>

ザワザワ…

少年「……? なんだか、今日はずいぶん大人たちが騒がしいな」


「…おい、聞いたか?」

「…ああ。可哀相になぁ、オレは実は見てきたよ。あれじゃあもう飛べないだろうな…」


少年「…あの、おじさんたち。ちょっといい?」

町人1「え? ああ、インキュバスの坊主か。どうした?」

少年「さっき話してたの、なんの話? 今日は随分、街も騒がしいみたいだし」

町人1「ああ…、ほら、2日前に 治療所に運ばれてきたハーピーの話さ」

少年「ハーピー?」
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 11:56:31 ID:tQaaMGdk

町人2「ああ。翼を痛めて、どうもそこが化膿したらしくてな。かなりただれてて…高熱状態なんだ」

少年「…翼を傷めた、ハーピー…」

町人1「いや、まあどうも亜種みたいでな。ハーピーだろうって推測なんだが」

少年「そ、それで?」

町人1「言語を解さないものだから、治療がはかどらないらしいぜ。警戒してるのか、翼を怪我してるってのに開かないんだとよ」

町人2「かわいい娘っこなんだけどなぁ、まあ亜種は能力異常とかもいろいろあるし…院長もあんま無茶できねぇんだろ。しかたねぇ話さ」

少年「能力異常…翼を開かない…鳥の娘…っ!」

町人1「どうした? 坊主」

少年「おじさんありがとう! その子、僕の友達かもしれない! 行ってくるっ!」ダッ

町人1「なんだって…?! おい! 坊主まて、それなら……!」

少年「…………え?」


―――――――――――――――――――――――
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 11:57:02 ID:tQaaMGdk

<魔物の街 治療所>


バタンッ、ガタッ!

少年「院長先生! いらっしゃいますか!」

看護師「あら、インキュバスの…そんなに慌てて、どうしたの?」

少年「ハーピーの女の子が来てるって! 友達かもしれないんだ!」

看護師「え…それ、本当?」

少年「白い大きな、薄い青みのかかった翼に、黄色い三又の足、それから…声が、ぴゃぁって。猫みたいな鳴き方をする鳥の女の子じゃないよね!?」

看護師「!」

少年「…っ、そうなんだね!?」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 11:57:34 ID:tQaaMGdk

看護師「……重症なの。翼の根元、骨の部分に近い所が既に壊死しているわ。ハーピーにとっては致命的よ…命を救うためには、翼を切断するしかないわ」

少年「そんな…! そんなの!」

看護師「待って、すぐに院長を呼んでくるわ。あなた、友達って言ってたけど…彼女とコミュニケーションがとれるの!?」

少年「言葉はわからないけど… でも、一緒に過ごした時間はあるよ!」

看護師「手術をするためには、本人か家族の了承が必要なの。命の危険があるから緊急手術もできるんだけど…」

少年「出来るけど… 何…?」

看護師「…亜種はね、能力値が異常な場合が多いの。無理に手術をしてしまうと、能力の暴走が想定されるけど、その範囲がわからないわ。だから……このままだと、治療すら継続できないの…」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 11:59:22 ID:tQaaMGdk

少年「治療も…って、だって、それじゃぁ…」

看護師「ハーピーは、ただでさえ力の強い魔物よ。 亜種なんて…下手な手出しは出来ないわ」

少年「…彼女に会わせて。怪我の理由も…もしかしたら、僕のせいかもしれないんだ…!」グッ

看護師「っ。……1階の、角部屋。院長室の向かいよ、直接 部屋で待ってて頂戴」

少年「! ありがと!」

 ダダダッ

看護師「……警備兵を呼ばなきゃ、いけないわね…」


――――――――――――――――――――――
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 11:59:56 ID:tQaaMGdk

<緊急看護室>


 ガチャッ

少年「……失礼しますっ…!」

?「………」

少年「猫みたいな、鳥さん…! やっぱり、君だったんだね…っ」

?「………」

少年「僕だよ、猫みたいな鳥さん! わかる?!」

?「……!」クルッ

少年「よかった、ちゃんと意識は…」
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:00:28 ID:tQaaMGdk

?「ぴゃぁっ…♪ ぴゃぁ、ぴゃぁっ」モゾモゾモゾ

少年「え、ちょ、思ったより元気…」

?「ぴゃぁ…っ♪」モゾッ

少年「ああ、でも本当によかった…」ホッ


やっぱり、彼女だった
僕の顔を見て、いつもどおり嬉しそうに顔で、猫のように鳴いてくれた
嫌な予感は的中だったけれど、どこかで僕は彼女にもう一度会えたことに…
彼女がまだ、僕のことを歓迎してくれる事にも安堵していたんだ

でも…


?「ぴぃー………♪ ……ぴぃ」フラッ

少年「あぶな…!」ガシッ

?「ぴゃぁ……♪」テヘヘ

少年「熱い…すごい熱じゃないか。無理しないでいいから…動かないで?」

?「ぴゃぁー…♪」スリスリ
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:01:05 ID:tQaaMGdk

少年「…翼を、傷めたって。化膿して熱を持ってるって聞いたよ…」

?「……」ションボリ

少年「あの時…森で、風が吹いた時に刺さった小枝のせい…?」

?「ぴゃぁ…」フルフル

少年「…違うの?」

?「……ぴゃぁ…」コクン

少年「じゃぁ、いったいどうして翼を……」

?「……」スッ…

彼女が、僅かに震える細い腕で窓の外を指差す
小さく折れ曲がった弱々しい指先は「空」を示しているのだと気がついた


少年「……飛ぼうと、したんだね?」

?「……ぴゃぅ」テヘヘ…
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:01:36 ID:tQaaMGdk

少年「練習なら、付き合うって言ったのに…どうしてそんな、無茶を…」

?「ぴゃぁ…」

少年「…翼を、見せてもらってもいい…?」

?「……」コクン

少年「痛かったら、合図して」


僕は彼女の翼に触れようとした
触る前から、彼女はビクリと身体を震わせる

それもそうだろう、と僕はすぐに納得した
触るのも抵抗があるほどに、翼は明らかに折れていたからだ

畳んだ状態だと、その柔らかな羽毛に阻まれて気がつかなかった
内側には血がびったりと糊のようにこびりついて、羽を凝結させている

根元に近い部分が、本来のカーブとは違う曲線を描いている
その大きな翼がもげて取れないのは、豊かな羽が血で固まって支えになっているからだ
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:02:16 ID:tQaaMGdk

少年「……っ!」

?「……」


傷口のあたりを、そっと…触れないようにして観察する
凝結した血の中に、白っぽく、時に薄黄色く、どろりと濁るものが見える
化膿している。それも、ひどく

2日前に運ばれたと聞いたけれど、おそらく怪我はずいぶん前なのだろう
怪我をして、安静にして
傷が落ち着いた頃に、また翼の動きによって再出血を繰り返した…そんな傷だ


少年「…どうして、こんなになるまで…」

?「……」

少年「……君の境遇も、住んでいるところも、名前だって知らない」

少年「だから、もしかしたら何か事情があったのかもしれない」

少年「それでも…君がこんなになる前に、駆けつけてあげたかった。そばにいてあげたかったよ…」

?「……ぴぃ」スリ…
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:03:03 ID:tQaaMGdk

少年「聞いてもいい? …大人の人に聞いたんだ。君はおそらく、亜種のハーピーだって…」

?「…」コクン

少年「そっか…。 翼を開かないのは…君が空を飛べないのは、能力値の異常のせいなの…?」

ハーピー「……っ」ビク

少年「……ごめん。何も知らずに、空を飛ぶ練習に付き合うなんて簡単に言って…」

ハーピー「ぴゃぁ、ぴゃぁぁっ」フルフルフルフル

少年「でも…」


その時、慌しい足音が聞こえてきた
ほぼ同時に、乱暴に扉が開かれる

僕は思わず彼女を抱きしめて、警戒してしまった
でもどうやら、それが余計な誤解を招いたようだった
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:03:46 ID:tQaaMGdk

警備兵「…っ、貴様、動くな! その娘を解放するんだ!!」

少年「!?」

警備兵「亜種とはいえ、ハーピーは女神の系統だ! その彼女に暴行を加え、重症を負わせたそうだな!?」

少年「なっ!? 違う!」

ハーピー「ぴゃぁぁっ!」フルフル!

警備兵「彼女が喋れないと思って適当を言うな! 首を振って否定しているじゃないか!」

ハーピー「!?」

少年「そっちこそ・・・! 彼女の必死の意思を捻じ曲げて、都合のいいように解釈するな!!」

警備兵「ともかく彼女を離せ! 彼女たちの存在は天候を左右する! 貴様のような淫らなインキュバスごときが触れていいものじゃない!」

少年「っ!」
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:04:18 ID:tQaaMGdk

院長「・・・まあまあ。落ち着いてくだされ、警備兵殿。少年君も」


警備兵「院長さん! しかし…!」

院長「いいじゃないですか。インキュバスとハーピー? お似合いですよ」ハハハ

警備兵「…ハーピーの一族を愚弄するつもりですか」

院長「警備兵殿は、新体制の人間なのですねぇ。私共のような老魔物にはまったく理解できませんな」

警備兵「……旧体制の思考なのですか…! 法によって、彼女達の人権は守られるようになったのです! 差別的な考えは今すぐに辞めるべきです!」

少年「……?」

ハーピー「………」ブルブル…
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:04:54 ID:tQaaMGdk

院長「ああ。少年のような幼い子は知らないんだねぇ、ハーピーというものを」

少年「…ハーピーが、なんだというんだ」

院長「ハーピー。ハルピュイア。女神だと? こんなにも不潔で、汚らわしい生物が?」

警備兵「! 院長さん、そのような発言は許されないものです!」

院長「はは、ハーピーなんて。このまま死んでしまえばいいのに。治療だなんて、本当はしたくないんだよ。ましてやリスクを負ってまで…ばかばかしいねえ」

少年「…なっ」

ハーピー「!」ビクッ

院長「そいつらがどんな生き物か、知っているのか? 最近の連中は、ハーピーの能力を恐れてかしらんが神格化などしやがって…ああ、本当に気に入らないね」

少年「どういう、ことですか…!」

院長「そいつらの蛮行の数々。魔物の世の開拓に、どれだけの妨げになったか…」

院長「信じられないようなことをするんだぞ? そいつら、畑を作ればどこからか飛んできて荒らし食い、家畜を育てればむやみに殺して貪り食うじゃないか」

院長「家々に忍び入っては、残飯すらも撒き散らして食っていきやがるしねぇ」
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:05:51 ID:tQaaMGdk

警備兵「……彼女たちは、本能的に食に関して貪欲なのです! 現在では充分な食糧供給の援助と教育によってそのような愚行は行われておりません!!」

院長「愚行!? 愚行で済むのか、あの惨状を愚行で済ますのか!?」

少年「……ほかに、何をするというのです」

院長「そいつらはな! 荒らしまくった上に、糞尿すら撒き散らしていきやがるんだ! 不潔で下品で、どうしようもない生物だ!」

院長「ましてや風を操る能力を持つからな! やり返そうにも、怒らせでもすればすぐに大嵐や竜巻を呼びやがる!! 迷惑極まりない最低の生き物だ!」

少年「な・・・!」

警備兵「っ」

ハーピー「……ぴゃぅっ!!」パサ…


彼女は、堪え切れなくなったのだろうか
痛んだ翼を僅かに開いて、窓のほうにフラフラと駆け寄る

逃げようとしているのだと、すぐに気がついた
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:06:23 ID:tQaaMGdk

弱々しくパタつく彼女の翼は、おそらくもう感覚を失っているのだろう

それでも、この場から立ち去りたいと
それでも、誰かに心を傷つけられるのはごめんなのだと…

恐怖におびえ、悲しみにとらわれた瞳は、その全てを僕に悟らせた
僕は彼女を支え、一段と細くなったような身体を強く抱き、粗末な羽を広げた


少年「院長さん。 あなたに何があったのか、僕はわからないけれど…でも、彼女は何もしていないはずだ。 彼女の祖先の罪まで、彼女に擦り付けるのはやめてください」

院長「…はっ、インキュバス風情が、偉そうに。 不潔で下品な生き物同士、傷を舐めあうつもりか」ハハハ

警備兵「……今は、ハーピーの安全が第一です。 が、院長さん。その後は…あなたもただでは済みませんよ…!」


フン、と鼻を鳴らし つまらなそうに部屋を出て行く院長を見送った
ようやく敵がいなくなったと、僕はすこしだけ安堵する

僕は、どうやら味方の立場にいるらしい警備兵さんに向き合い
なるべく冷静を努めて、言葉を投げかけた
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:07:15 ID:tQaaMGdk

少年「警備兵さん… 彼女をどうするつもりですか」

警備兵「…すまなかった、どうやら君が彼女に危害を加えるつもりはないと理解した。まさか、情報提供者こそが問題人物だったとは…」

少年「そんなことはどうでもいいです… 彼女をどうするのですか…?」

警備兵「亜種のハーピーは能力値が高い。 そして存在そのものが天候に異常干渉する可能性があるんだ。死なせるわけには行かない、速やかに連れて行く」

少年「死なせるわけには行かないって… だって、治療もできないはずじゃぁ…」

警備兵「はっ…あの院長、治療もできないなんて言ってたのか…? …本来なら、ハーピーは保護された場合、速やかに届け出られてしかるべき処置を施されるはずなのになっ」

少年「な」

警備兵「最初から、生殺しにするつもりだったんだろうと納得がいったよ!! やはり彼女は国で保護する!!」

少年「保護… 彼女を助けてくれるんですね…?」

警備兵「もちろんだ! 問題の翼を除去し、能力の暴走を押さえるために投薬管理し
然るべき場所で然るべき管理の元に置かれるだろう!
殺してしまうことなどありえないから、彼女が暴走する前に早く引き渡してくれ!」
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:07:45 ID:tQaaMGdk

少年「……問題の翼? 管理の元…? 暴走する前に…?」

警備兵「…っ、一歩間違えれば危険な存在であるのに間違いはないんだ…! 納得してくれ、さあ 早く彼女を…!」


『味方』とはなんだろう
善にその身を捧げているかのような彼も
悪に与して染まるような院長も

『彼女』にとっては、敵でしかないのだと気がついた


彼女が、いつもひとりで街を見ていたのは
彼女が、怪我を負っていても治療を受けに来なかったのは

彼女にとって、憧れの象徴でもありながら
全てが信頼できない、歪な世界だったからだ
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:08:38 ID:tQaaMGdk

少年「…彼女を渡すことは出来ません」

警備兵「なんだと・・・! そのままでは死んでしまうぞ!」

少年「僕が、殺させない。でも、その身体以上に、彼女自身を殺させるわけには行かないんだ!」

 バサ・・・!

警備兵「飛んで逃げるつもりか! させない!!!」ダッ

少年「……っ」

ハーピー「ぴゃぁ!!」バサッ


警備兵の手が、僕の服を掴むその瞬間
痛々しい赤に染まる翼が 大きく僕を包むように広げられた
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/31(木) 12:09:45 ID:tQaaMGdk

ガタガタガタ、パキン、パキパキパキ…
ガチャーーン!!

ビュォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!


少年「…っく」

警備兵「うわぁぁぁぁぁ!?」


格子にはめられたガラスが激しく波打ったかと思うと、途端に大きな音で割れた
割れたガラスが落ちる間もなく、突風が部屋になだれこむ
ガラスが、警備兵に向かって突き刺さる勢いで飛んでいく


大丈夫
彼は重厚な装備を身にまとっているから、きっと怪我をしないよ
だから、そんなに
怯えた顔で 自分を恐れないで


バサッ…

少年「…小さな翼で、嫌いだったけれど」

少年「今、君を連れ出せるのなら、この翼を誇りに思うよ」

―――――――――――――――――――――
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/01(金) 09:31:55 ID:0WoMvBOs

幸せになって欲しい
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:13:35 ID:gDff9vYs

<空>

 バサッ、バサッ、バサッ…

ハーピー「…ぴゃぁ…」

少年「……ごめん、風を受けてつらいかな。大丈夫?」

ハーピー「ぴゃぅ…」コクコク

少年「うん。じゃあ、このまま、ここから離れるよ」

ハーピー「…ぴゃぅ…?」

少年「海を… 人魚の孤島を目指そう」

ハーピー「!」

少年「……君の反応…あのおじさんが言ってたことは、本当なんだ…」

ハーピー「…ぴぃ、ぴゃぅ」
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:14:33 ID:gDff9vYs

~~<回想>~~

町民1「坊主。あのハーピー、もう駄目かもわからねえ。覚悟していくこった」

少年「な…。 なんでそんなことを言うんですか!? 治療院に運ばれてるんですよね!?」

町民2「…だからこそ、だけどな。余計なことはいわねぇ。ハーピーはちょっと面倒なんだ」

少年「……面倒?」

町民2「行けば、きっとわかるさ。いや、わからねぇ方がいいのかもしれんが…」

町民1「それより、あのハーピーのところに行くなら…いいことを教えてやる。坊主、耳を貸せ」

少年「っ、彼女が大変なことになってるかも知れないって時に、何を…… 時間が!」

町民1「あの娘っこの為になるかもしれねえって話だ。 ……さすがにあんな若いハーピーに死なれたら、俺だって寝覚めが悪そうだからよ」

少年「彼女の為になる話…?」

町民1「ああ。ハーピーを……」



町民1「殺す話だ」


~~~~
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:15:06 ID:gDff9vYs

ハーピー「……ぴゅいー…」

少年「ごめんね。勝手に決めて…」

ハーピー「……」フルフル

少年「よかった…それくらいしか、もう 君といられる方法は無さそうだから…」

少年「…熱、また上がってきてるみたいだ。寒い?」

ハーピー「……」フルフル

少年「ごめんね。なるべく急ぐから…」

ハーピー「…ぴゃぅ♪」スリ…

少年「…………っ」


僕たちは海の上を飛んだ
南に40kmも飛べばいいだろうか
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:15:50 ID:gDff9vYs

翼が痛む
小刻みに動かし続けなければならないこの小さな翼は
ただでさえ、長距離にはむいていないのはわかっているんだ

休める場所があるわけではないけれど、なるべく低空を飛行するようにしていた
少しでも、滞空時間を短くするために
少しでも、確実に彼女を…


ハーピー「ぴゃぅ!!」

少年「!」ハッ

船が見える
気がつくのが遅れた

どうやら普通の商船のようにみえる…けど
今は余計なものに関わりたくも、干渉されたくもない
僕は翼を大きく振り、急上昇した


―――――――――――――――――――
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:16:26 ID:gDff9vYs

<船の上>

船員1「おい。あれ…なんだ?」

船員2「魔物…? なんか抱えてるな」

船員3「…ハーピーじゃねぇか?」

船員1「ハーピーだと…? まて、この進行方向…」

船員3「ああ。まあ、人魚のとこに連れてくんだろ。ほっとけよ」

船員1「放っておけるかよ! くっそ、余計なことしやがって…」

船員2「おいおい、熱くなるなって…そうだと決まったわけでもねえだろうが」

船員1「そうだったらどうすんだ! くっそ、海を荒らされるくらいなら…」

船員3「……おいおい。砲弾なんか持ち出したら、船長と砲撃手にシボられるくらいじゃすまねぇぞ」

船員1「船ごと沈められるよりマシだろ! 構うもんか、撃ち落してやる!」

船員2「マジかよ… おい、待てって…」

船員1「下がってろ! ここを…こう…!」ググ、
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:17:03 ID:gDff9vYs

船員2「おいおい…本気だぜ、こいつ。どうするよ・・・」

船員3「ばーか。どうせこいつの腕なんかで、あんな飛んでる的に当たりゃしねぇよ」

船員2「ああ、それもそうだな。馬鹿やって気が済むならやらせとくか」

船員3「飛んでるやつらはちょっと驚かせるけどな」ハハハ

船員2「俺らは知らないぜ。たまにはたっぷり絞られて、その短気を治せよー」ハハハ

船員1「チッ… おまえら、いつか手伝わなかったことを後悔するぜ」


船員1「だがまあ、今は俺が一人ででも当ててやるっ!」バチンッ

船員1「いっけえええええええ!」ボッ ボボボ…

バシュッ!!

 ドゥオオオオオオオオオオオン!!!

―――――――――――――――――――――-
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:17:45 ID:gDff9vYs

<上空>

 ドゥオオオーーーン…

少年「! 撃ってきた!? なんで!?」

ハーピー「ぴゃぁっ!!」

少年「まあでも、これだけの距離があれば さすがに当たりはしな…」

ハーピー「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


べりべり…っ、ぼきん、
肌が粟立つような不快音。間髪いれずに続く鈍い音が、僕の背筋を凍らせた
その大きな、赤い斑に染められた翼が歪んだカーブを描いて…はばたいた


 バサアッ!!!

少年「!」


あからさまに向けられた殺気と、理不尽に振るわれる暴力
彼女はもう限界だったのだろうか

黙って飛んでいたって、きっと当たらなかったはずのその攻撃にすら
全力で、死に物狂いで抵抗しようとしてしまうほどに…
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:18:31 ID:gDff9vYs

 ブワッ!
 ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


少年「――――――っ!!!」

ハーピー「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁっ!!!!」バサァッ!


風が吹き荒れた
急激な風圧に、身体をひきずりこまれそうになるのを耐える


少年「しま…っ! 翼が…!」


嵐と呼ぶにしても、あまりにも豪快すぎる
恐ろしい勢いで集まった大気が、既に竜巻を作り出していた

眼下では 海が巻き上げられるようにして大きなうねりを立ち上らせ、渦まいている
その中心に、先ほどの船が突き刺さるようにして…折れた
73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:19:18 ID:gDff9vYs

少年「……っ、な、なんて力・・・!」

ハーピー「ぴゃぁぁぁぁっ! ぴゃぁぁあっ!!!」バサッ!バサッ!!

少年「落ち着いて! 大丈夫だから! もう、君に攻撃するやつなんていないから!」

ハーピー「ぴゃぁぁっ! ぴゃぁっ!! ぴゃあああああああ!!!!」バサァッ!!

少年「君の翼が取れてしまう!! お願いだから落ち着いて! くそ、どうすれば・・・!」


見回したところで、縋るものなどありはしない
そこにあるのは異様な光景だけだった

周囲にある 風や、雲・・・大気の全てと海水が
張り詰めた糸で無理に引き寄せられたように、一箇所に積み上げられている

雲ひとつない快晴のど真ん中で、立ち上る大風の塔
吸い上げられ飛沫を撒き散らす海水が、その塔を支えているようだった

暴力的で絶対的な、神々の創造物。美しく残酷な、物見の塔

もし、こんなものを永続しておけるのだとしたら
きっと彼女は、ラプンチェルのように その頂の窓から外を眺めて閉じこもるのだろう

僕は、ただひたすらに彼女を抱きしめた
74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:20:00 ID:gDff9vYs

少年「大丈夫だから…僕が、君を守るから…。 だから、落ち着いて…」フラッ

ハーピー「!」ガクンッ

少年「あ…やっぱ駄目かな。もう飛べないかも…」

ハーピー「ぴゃ… ぴゃぁぁっ!?」

少年「えへへ…ごめんね。 …僕の羽、薄いから… ついに、裂けちゃったみたい」グラッ

ハーピー「っ!? ぴゃぁぁ!!」

少年「やっぱり、治療院で刺さったガラスをそのままにして飛び続けるのは、無理だったのかなぁ…」ギュッ

ハーピー「!」
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:20:30 ID:gDff9vYs

少年「ごめんね。人魚のところに連れて行けるとおもったんだけど…」

ハーピー「ぴゃぁ!」

少年「無理、だったみたいだ」

 ヒューーン・・・



落ちる。上下が反転する。
空の青。海の青。白い翼。赤い血痕。千切れて空中に取り残された、僕の、薄い羽



少年「僕にも…君くらい、立派な翼があったら…よかったなぁ」ニコ…


少年「このまま…、素晴らしい景色を君に見せられないままなんて…やっぱり悔しいよ」


―――――――――――――――――――――
76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:21:00 ID:gDff9vYs

僕たちは そのまま共に海に落ちた
落ちたと同時に、渦に飲み込まれて海の奥深くにまで流し込まれる

苦しくて、切なくて
胸に、無理やり押し込まれる海水には、逆らうことも出来なくて
それでも腕に抱いた彼女だけは離すことが出来なくて


なんだ
これじゃあ、今までと一緒じゃないか
死ぬってことは、恋に落ちることと変わらないんだね


遠くなる意識の中で 彼女がするりと僕の腕を抜け出したのだけがわかった
柔らかな腕の感触、滑らかな肌
彼女の、冷たい掌が 僕の顔を覆って… キスを、した


―――――――――――――――――――――-
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:21:47 ID:gDff9vYs

<深海>


少年『……! ぷはっ!?』

ハーピー?『………』ニッコリ

少年『あ…』


海中。そこは間違いなく、魚達の王国だ
その深い場所で、おかしなことに僕は目を覚ました

目の前には、大きな尾ひれ
淡く青いうろこが、きらきらと煌いている
光の加減や尾の振り方で、ほんのりと桃色に染まっているようにも見える

豊かで、肉厚な尾をたどると…そこにいつもの、人懐っこい笑顔が見えた


少年『君は……』

人魚『ハーピーなの』ニッコリ
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:22:55 ID:gDff9vYs

少年『……あはは。ちゃんと人魚になれたんだね。僕のこともわかる?』

人魚『もちろんなの!』

人魚『ハーピーは、空を飛ぶの。空を飛べなくなったとき、海に落ちるの』

人魚『翼を失って、海に堕ちたハーピーは、マーメイドになるの』

少年『君の翼、やっぱり…折れちゃったんだね』

人魚 コクン

人魚『少年の、おかげ。一人じゃ、怖くて変化なんてできなかったの』

人魚『ハーピーじゃないから、翼はなくなったし、風も起こせないの! でも人魚だから、言葉と歌を使えるの!』

少年『そっか…ハーピーを殺して人魚にする、なんて聞いていたからすこし不安だったんだよ』

人魚『物騒なの』

少年『うん。だから人魚に会って、話を聞いてみるつもりだった』

人魚『えへへ』
79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:23:45 ID:gDff9vYs

少年『…ハーピーを殺すっていうのは、ハーピーとしての能力を殺すって意味なんだね』

人魚『あんな能力、なくなってよかったの』

少年『…あの美しい翼は、君のその美しい尾ひれに変化したのか…』

人魚『あ…。やっぱり…あの翼がないと いや?』

少年『ううん。 …どうなっても 君は綺麗だ』

人魚『……! 少年! 見て!』


彼女は僕を海中に取り残し、優雅に泳ぎ回る
尾ひれを振るうたびに、うろこと水泡がさざめき、軌跡を描く

遥か上空から揺れながら突き刺さる光の柱
何千という細かな光が、彼女のくねる尾ひれに当たっては反射する
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:24:15 ID:gDff9vYs

人魚『跳べるの。 おもいっきり、跳べるの!』

力強く、尾ひれを振る
すると彼女の身体は高いところへ一気に跳びあがる

ぐるりと大きな螺旋を描いて
好きなように、思うように。 どこまでも、彼女の自由に
彼女は ようやく跳びまわることができるようになったんだ


人魚『見て! 世界って、こんなに広かったの! 生きるって、こんなに美しいの!』

少年『うん。 君は美しい』

人魚『……もう。 ちゃんと聞いてるの?』

少年『ごめん。見惚れてる』

人魚『……人魚のキスってね。海中でも息が出来るの』

少年『そっか。じゃあ僕、本当に生きてるんだ。 実はここは天国なのかと思ってた』

人魚『……死なせたり、しないの。 大事なの。 大好きなの』

少年『え……』
81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:24:50 ID:gDff9vYs

人魚『むこうの世界に、戻りたい?』

少年『……翼をなくしたインキュバスは、マーマンになったりしないかなーって思ってる』

人魚『♪』

人魚『ここで、一緒に生きよう? 一緒にいて欲しいの』

少年『人魚の島に渡れば、きっと君には仲間がいるよ? 』

人魚『少年が、いいの』

少年『……僕は。もっともっと美しい景色を君に見せていたい』

人魚『うん! 少年の見せてくれる景色が、大好きなの! だから…』

少年『うん』


『いつまでも 一緒にいよう』


――――――――――――――――――――――
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:25:25 ID:gDff9vYs

<100年後>

青年『すごいなぁ。もう、100年か。永い時間を人魚は生きるって言うけど…』

人魚『人魚は不老不死なの。それに、人魚のキスは不老の効果があるの。少年も、その恩恵の一端を預かってるの』

青年『あはは…さすがに身体も一定までは成長したし、実際はおじいちゃんなのに…』


青年『最期まで、少年っていわれたままだったなあ』クスクス


人魚『…少年は、少年なの。 ずっとずっと一緒にいるの』

青年『さすがに、人魚の寿命にはとどかなかったのは残念だよ』

人魚『…ねえ 少年。 見て』
83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:25:58 ID:gDff9vYs

海底の美しい景色を共に見る
100年前と ほとんど変わらない

この海には、この海域には誰も来ない
誰も寄せつけないようにして ひっそりと二人で生きてきた

誰にも汚されず
誰にも侵されず
僕たちは 僕たちの自由にいきられる楽園で生きてきた


人魚『……少年。 最期くらい、陸に戻りたい?』

青年『ううん。 そんなこと思ったこともない』

人魚『…私と、この海で生きたことを 後悔したりしてないの?』

青年『後悔してないよ。みて、この美しい景色』
84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:26:49 ID:gDff9vYs

青年『空よりも、森よりも。どこまでも深くて透明で、色とりどりの魚たちが躍る景色』

青年『何より、君が 自由に輝ける場所だから』ニコ

人魚『…うん! ありがとう! 大好きなの、少年!』

青年『それより…気がかりがあるとすれば。どうなのかな?』

人魚『?』 

青年『僕は、君を連れてこれたのかな』

人魚『どういう意味なの?』


青年『君は僕の見せたこの景色を、悪夢の産物だと思う?』

人魚 フルフル

青年『大砲に撃たれて、空から墜落して、竜巻と大潮に巻き込まれて、海底深くに流し込まれても?』

青年『あはは、きっと誰かに言わせれば、これは悪夢。甘い悪夢だよ』クスクス
85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:27:27 ID:gDff9vYs

人魚『…どうしてそんなこというの? 私には、悪夢じゃないの。すごく綺麗な夢を見てるみたいなの』

青年『うん…ありがとう』

青年『よかった。君を選んでよかった。君がいてくれて、本当によかった』フラ…

人魚『……もう、だめなの? 岩場に、横になる?』

青年『うん』


彼女は、僕を大きな岩に横たえてくれた
波に揺られる。最期の瞬間まで、美しいものをこの目に焼き付けたい


青年『最期まで、君と美しい景色を見られる…。なんて、幸せだろう』

人魚『どうして、そんなにまでしてくれたの?』

青年『美しい景色を君に見せたくて…僕にも幸せに出来るって、僕がただの悪夢でしかないなんて、思いたくなくて……あ、…もう…なんだか、眠たくなってきた』

人魚『悪夢…? まって。もうすこしだけ。 がんばってほしいの』
86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:28:01 ID:gDff9vYs

青年『…インキュバスってね。 横たわるって意味なんだ。…だから、僕はこうやって…横たわっているのが、お似合いなんだ…』

人魚『…そんなこと、いわないの』

青年『インキュバスは、悪夢なんて呼ばれることも…あるんだよ』

人魚『少年が、悪夢なの?』

青年『種族として、女の子をすごく大事にしてるけど…』

青年『僕に愛された子は、犠牲者なんていわれるんだ。…嫌われることのほうが、すごく多いんだ』

人魚『……そんなの、おかしいの。 ・・・少年は、嫌われるような人じゃないの』
青年『君も、そうだよ。本当は綺麗で、みんなに好かれるような美しい生き物だ』

人魚『……うん。あなたのおかげで、私はかわれたから』

青年『僕が死んだら、仲間のところに行くといいよ…。一人は、寂しいから』

人魚『………』
87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:29:01 ID:gDff9vYs

青年『ごめんね。 君を、あの世界で、助けてあげられなかった』

人魚『いいの。私は、この世界のほうがずっと好きなの』

人魚『少年と一緒にいられるこの世界で、自由に言葉をだせるこの世界で』

人魚『私はやっと とべるようになったの』

青年『君がそういってくれるから、僕は悪夢じゃなくなったよ。あはは。僕たちは似たもの同士だね』

人魚『そんなの…もっと早く言えばよかったの。いくらでも、私が違うって教えてあげられたの』

人魚『美しい景色なんて、ずっと前から、いっぱいいっぱい見せてもらってたの!』

青年『ああ…そう、か。こんなの…言い訳なのかもしれない』

人魚『いいわけ・・・?』
88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:29:40 ID:gDff9vYs

青年『うん。悪夢じゃなくて、美しい景色をみせてあげたい、なんて…』

青年『僕にも、そんなこと、できたらいいと、思った、なんて…』

人魚『…少年?』パタ…スイッ


揺れる尾びれが 僕を包み込む
背景には 青く煌びやかな美しい世界
その真ん中に、彼女の愛らしい顔が見える


青年『ああ。やっぱり、君は本当に 綺麗。うん、やっぱりそうだ。僕はただ…』

青年『大好きな 君が、美しく輝く景色を…見ていたかったんだ』

青年『それも、ここまで、だけどね。幸せだったよ…』
89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/08/05(火) 17:30:22 ID:gDff9vYs

人魚『…少年に、いいことおしえてあげるの』

青年『…なに?』

人魚『亜種のハーピーは、変化しても亜種の人魚なの』

青年『……?』

人魚『不老だけど、不死じゃないの。能力値異常みたいなの』

青年『それ、って…』

人魚『私も、すぐに逝くから。向こうで、待っててほしいの』

青年『……はは。うん。待ってるよ。すこしだけ先で、君を待ってる…』

人魚『うん! また、美しい景色を見せに連れて行ってほしいの!』



青年『…ああ。そこでも君は きっと 綺麗なんだろうなあ…』


――――――――――――――――――――――
おわり





少年「美しい景色を君に見せたい」 ?「…ぴゃぁ」
元スレ

テーマ : 2ちゃんねる
ジャンル : サブカル

貞子「あ、あれ?!で、出られない!?」【オリジナルss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 19:57:40 ID:xNJfGM4A

男「呪いのビデオ・・・ねぇ・・・・」

友「そうそう。なんか友達から回ってきたんだよ」

男「ふーん。で?なんで俺に押し付けてくるんだ?」

友「俺さ、心霊系は無理なんだ。スマン。だから代わりに見てくれ」

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 19:58:42 ID:xNJfGM4A

男「・・・・とりあえずデッキ出さないと・・・」

ガラガラ

男「こことここつないで・・・よし」

男「ほんじゃまぁ、再生・・・っと」

ピッ

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:00:47 ID:xNJfGM4A

男「あ、どっかで見たような井戸・・・」

?「うぁぁぁぁぁ・・・・・・」

男「・・・・井戸登ってんのかな?」

?「うぁぁぁぁぁ・・・・あっ!?きゃああああああああ!!」

ドボーーーン

男「えっ!?落ちた!?」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:02:56 ID:xNJfGM4A

男「・・・音量上げれば、井戸の中の音も聞こえるかな」

オンリョウ 89

?「うぅぅぅ・・・ぬれちゃった・・・滑って登れないよぉ・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・」

?「うぅぅぅぅぅ・・・・きゃああああああ!?」

ドボーーーーン

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:05:25 ID:xNJfGM4A

母「おとこー!ごはんよーー!」

男「あーーい!・・・・・とりあえずつけっぱなしにしておくか」

?「きゃあああああああああ!?」

バタンッ

男「・・・・・・・・・・・・・・・」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:07:36 ID:xNJfGM4A

男「ごちそうさま」

母「はい、おそまつさま」

男(・・・・・どうなってるかな)

ガチャッ

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:09:52 ID:xNJfGM4A

男「ん?焚き火?」

?「・・・・・さむぃさむぃさむぃ・・・・」ガチガチガチ・・・

男「・・・とりあえず上がれはしたのか」

?「あ、帰ってきた!よぉし・・・・」

男「あ、こっちに近づいてきた」

?「うぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:12:24 ID:xNJfGM4A

ゴッ!!

?「いった・・・・・・あ、あれ?出られない?!」

男「・・・・これほんとにビデオなのか?」

?「あ、あのすいませんけど、このテレビってブラウン管でしょうか?」

男「あ、会話できんのね。いや、地デシ対応のやつですけど」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:16:17 ID:xNJfGM4A

?「えっと・・・薄いやつです?」

男「はい。えっと・・・なにか問題でも?」

?「あの~・・・よろしければコードをブラウン管のテレビに差し替えていただけませんか?」

男「え?ブラウン管?あったかな・・・ちょっとまってて」

ガタガタガタガタ・・・・・ガサガサガサ

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:18:52 ID:3XTipWc6

これはいい貞子

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:20:30 ID:JudSueSw

なにこのかわいい生き物

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:20:39 ID:xNJfGM4A

男「よっこい・・・しょっと!」

男「ふぅ・・・・ってあれ?あの子がいないな?」

男「・・・・・あ、そうか。これビデオだから巻き戻せばいいのか」

ジィィィィィ・・・・

男「あ」

?「きゃーーーー!?」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:23:38 ID:xNJfGM4A

男「ごめん!まさか服着替えてるとは思ってなくて!」

?「いやーーーー!」ダダダダダッ・・・

男「・・・・なんか悪いことしちゃったな」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:26:05 ID:xNJfGM4A

~5分後~

男「さっきはごめん」

?「あ、いえ・・・・ち、ちなみになんですが」

男「ん?」

?「ビデオを巻き戻しても私がその時間にいた場所に移動するだけなので・・・その・・・」

男「・・・・・・・・」

?「こ、今回みたいに着替え中のときは・・・その・・・・」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:30:51 ID:xNJfGM4A

男「あ、そっ、そうだ!ブラウン管見つけてきたよ」

?「ほ、本当ですか?!よかったぁ・・・では早速つないでいただいてもよろしいですか?」

男「う・・・・ん?つなぐとどうなんの?」

?「私が出てきます」

男「・・・・・・・・・・・」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:32:55 ID:xNJfGM4A

?「??」

男「出てきてなにすんの?」

?「えっと、驚かせます」

男「・・・・・・・・・・・」

?「あのぉ・・・なにか?」

男「あ、いや。今つなぐよ」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:37:38 ID:xNJfGM4A

男「・・・・これでいいかな」

男「えーっと・・・入力2か・・・ほいっ」

男「お、映った映った」

?「や、やったぁ!つ、ついに・・・ついにぃ・・・グスッ」

男「? なんで泣くの」

?「えっ?!い、いえ!」ゴシゴシ

?「そ、それじゃあ、お邪魔します」

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:40:18 ID:xNJfGM4A

男「・・・・・あれ?画面にいなくなった?」

男「でも出てこないし・・・・・あれ?」

ガタガタガタガタ!! ガンッガンッガンガンガン!!

男「うぉっ!?な、なんだ?!テレビが!?」

?「うぅー!・・・あ、あかないぃ~~~!このっ!このぉっ!」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:43:06 ID:xNJfGM4A

ガンガンガンガンガンガンガン!

ガコッ・・・・・

?「あ、あいたぁ!」

男「おぉ!・・っておい!何で画面からじゃなくてテレビ本体の中から出てくんだよ!」

?「・・・・・あ、あれ?」

男「・・・・こりゃもう完璧に壊れちまったな・・・・」

?「うぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:45:13 ID:xNJfGM4A

男「・・・・・なにやってんの?」

?「あ、あれ?驚かないんですか?!」

男「・・・・・テレビ壊された怒りのほうが強いかな・・いまは」

?「ひぅっ!?」

男「アンタが怖がってどうする・・・・・」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:48:36 ID:xNJfGM4A

男「・・・・あー、もしもし?友?」

友「おー、男。どうした?」

男「お前から渡されたビデオ?見てみたんだけど・・・」

友「な、なにかあったのか?!」

男「あー・・・テレビが壊れた」

友「ま、まじかよ!?」

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 20:50:32 ID:xNJfGM4A

男「呪いのビデオってのはあながち間違いじゃないわ」

友「や、やっぱり・・・貞子の呪いは本物だったのか!」

男「貞子?あいつ貞子っていうのか」

友「お、おまえ見たのか!?」

男「ん?まぁ・・・・・」

友「ひぃぃぃぃぃ!」

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 21:47:11 ID:xNJfGM4A

男「あ、きれた・・・・にしても・・・」

貞子「・・・・・・・」キョロキョロ

男「・・・・・この子どうしたもんかなぁ・・・・」

貞子「・・・はっ、は、はくちっ!」

男「あっと、そういえば井戸に落ちたんだっけ」

貞子「ズズー・・・あ、ふぁい」

男「ほらほら、鼻すするな。ほいティッシュ」

貞子「あ、ありがとうございます」

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 21:55:41 ID:xNJfGM4A

男「ちょっと風呂たいてくるから・・・さっき着替えはしたんだよな?」

貞子「ふぁ、ふぁい。チーン!」

男(アイツほんとに幽霊とかそういう類なのか?)タッタッタッタ

男「・・・・・あ、そうだ」

タッタッタッタッタ・・・・

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 22:59:08 ID:xNJfGM4A

タッタッタッタ・・・

男「あと15分もすれば入れると思う」

貞子「あ、ありがとうございます~・・・・」

男「風呂前にあんまりよくないと思うけど、食うか?」

貞子「か、からあげとおにぎり・・・・・」

男「・・・・・・・・・」

貞子「・・・・・・・・・・」

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 23:01:33 ID:xNJfGM4A

貞子「お、おいしぃですぅ~」モモモモモモ

男「そりゃよかった」

貞子「ムシャシャシャシャ」

男「ところで、君は何しに来たのかな?」

貞子「え?」

男「いや、ウチに飯くいに来たわけじゃないんだろ?」

貞子「あ、はい。そうでしたムシャムシャムシャ」

男「・・・いいよ。食べ終わってからで」

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 23:07:06 ID:xNJfGM4A

貞子「実は私、呪いのビデオの貞子と申します」

男「あぁ、それは知ってるけど」

貞子「な、なんと!私の名前も一般の方が知ってるくらいに有名になってたんですね!」

男「いや、なんか喜んでるところ悪いんだけど、ビデオのラベルに書いてあったんだ」

貞子「え?」

男「ほら」

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 23:12:22 ID:xNJfGM4A

ビデオ(注・貞子の呪いのビデオ)

貞子「・・・・・・・・」

男「ね?」

貞子「・・・・・・・・・・」

男「で、ショックを受けているところ悪いんだけど」

男「なにをするために出てきたの?用がないならもう帰ってほしいんだけど」

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 23:16:45 ID:xNJfGM4A

貞子「・・・・え?」

男「さっきのラベルがそんなにショックか・・・・いや、だから、何しに出てきたんだ?」

貞子「わ、私も一応おばけとか幽霊の類なので・・・・人を驚かすために」

男「うーん・・・なんだろ。君、べつに怖くない」

貞子「・・・・!?」ガーン

男「そもそも、さっきのビデオのときから思ってたんだけど」

35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 23:19:26 ID:xNJfGM4A

男「なんか井戸に何回も落ちてるの見てたら、怖いって言うより面白いになっちゃうんだよねぇ」

貞子「そ、そんな・・・・」

男「・・・・もしかして、前に見たやつもこんな感じだったのか?」

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 23:23:52 ID:xNJfGM4A

貞子「前に見られた方は私が井戸を登る途中で巻き戻してしまったので、お顔すら・・・」

男「・・・・・ってことはそん時からずっと井戸の中に?」

貞子「すごく寒かったんですよぉ!滑って登れないし!」

男「そ、それはご愁傷様・・・・・」

貞子「正直な話、もう井戸からの登場なんかいやなんですよぉ~・・・」

男「はぁ・・・・」

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/03(木) 23:26:03 ID:xNJfGM4A

男「んじゃあほかのビデオに入っていけばいいんじゃないの?」

貞子「ほかの?」

男「まぁ・・出てこれたってんなら、入ってもいけるんじゃない?」

貞子「私に出来るんでしょうか?」

男「さぁ?まぁテレビが壊れちゃったからどうにも出来ないけど」

貞子「ご、ごめんなさい!」

40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 00:39:31 ID:tnicnjHs

男「ためしになんかのテープにでも入ってみたら?あ、でもテレビがねーか」

貞子「あ、いえ。入るだけなら薄型でも大丈夫です」

男「でも今入ったら出てこれないじゃん」

貞子「あ、そうでした・・・」

男「まぁ、そろそろ風呂も沸いただろうし、まずは風呂いってきなよ」

貞子「あ、はい。それでは失礼して・・・・」

42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 00:44:45 ID:tnicnjHs

男「母さん、この子さ友達の妹なんだけど、預かってくれって頼まれたんだけどいいかな」

母「はーいわかったよー」

男「それとさ、なんか急に来たから着替えとかないらしいんだけど、なんかないかな?」

母「パジャマとかならアンタのを貸してあげなよ。ほかのは・・・えーっと」

男「まぁいいや。そこらへんは母さんに任せるわ」

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 00:46:54 ID:tnicnjHs

ガラガラ

男「ここにパジャマとかおいとくぞー」

貞子「あ、すみません」

男「あいよー」

ガラガラガラ

44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 00:49:26 ID:tnicnjHs

~男の部屋~

男「んー・・・ビデオねぇ・・・なんか面白そうなのねぇかなぁ」

ガサガサガサガサ・・・ゴソゴソゴソ・・・・

男「・・・・あ。こ、これは・・・!」

貞子「お風呂ありがとうございましたー!」

男「お、あがったのか」

貞子「はい。暖かくて天国にいけそうなほどの心地でした」

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 00:53:41 ID:tnicnjHs

男「にしてもやっぱダボダボだな。少しまくっといたほうがいいんじゃないか?」

貞子「そうですね・・・でわ・・・」クルクルクル

男「あ、そうだ。君の寝る場所どうしよう」

貞子「えぇ?!こちらに泊まらせていただけるのではないんですか?!」

男「いや、泊まるのはいいんだけど、部屋がな。・・一応俺も男だし」

貞子「ま、まさか・・!わ、わたしを襲うおつもりなんですか・・・!?」

47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 00:59:03 ID:tnicnjHs

男「襲われるって思うんならビデオの中に帰れ」

貞子「そ、それじゃあ怖がらせる修行が出来ないじゃないですかぁ・・・」

男「逆にきくけど、俺と一緒の部屋でもいいの?」

貞子「わ、私はかまいませんが」

男「・・・・・・・・・・・・」

48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 01:01:35 ID:tnicnjHs

貞子「おふとんふかふかです~」

男「はいはい。それじゃあ電気消すぞ」

貞子「あ、はい」

男「はい、おやすみー・・・」

パチッ

50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 14:40:34 ID:uzcwKg2g

~翌朝~

コケコッコー

男「・・・・・んぁ・・・・・・・・・・ん?」

男「何で・・・・・・俺が布団で寝てんだ?」

貞子「zzz・・・・・・zzz・・・・・」

男「そして・・・・なんでアイツがベッドに?」ボリボリ

54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/04(金) 23:47:35 ID:0D/OPQEQ

貞子「朝ごはんおいしぃですぅ~ムシャムシャ」

男「そしてなぜ一緒に朝飯を食っている・・・・」

母「なにいってんの。友達の妹さんなんでしょう?」

男「あ、そうだったそうだった」

貞子「友達?妹?なんのことでs・・・ムグ!」

男「いいから黙って食え」

55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 13:40:18 ID:kcTZIBjw

貞子「モモモモモモモモモ・・・・」

男「なんつー食いっぷり・・・・」

母「あらあら。健康的でいいじゃないの」

貞子「モシャモシャモシャモシャ」

男「・・・・・・・・・・・・・」

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 13:46:09 ID:kcTZIBjw

男「さて、飯も食ったことだし・・・・」

貞子「zzz・・・・zzz・・・・・・」

男「食ってすぐに寝てんじゃない」ペチンっ!

貞子「ふぁっ?!あ、お、おはようございます。もうご飯ですか?」

男「お前は認知症か。さっき食ったばかりだろが」

貞子「えっ?あっ、そうでした」

57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 13:48:36 ID:kcTZIBjw

男「ほれ」

貞子「これはブラウン管テレビ・・・またお貸ししていただけるんですか!」

男「・・・・ぜったいに壊すなよ?」

貞子「う・・・そ、それにつきましては確証が持てません・・・・」

男「おいおい」

58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 13:52:16 ID:kcTZIBjw

男「とりあえず、修行になりそうなビデオを探しといてやったから、まぁ入ってみろよ」

貞子「ありがとうございます。ちなみにどんなテープなんですか?」

男「それは入ってみてからのお楽しみ。まぁ修行なんだしお楽しみでもないか」

貞子「わ、わかりました!がんばります!」

男「おっしゃ、それじゃあいってこい」

ガチャッ・・・ジー

59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 13:56:21 ID:kcTZIBjw

~in ビデオ~

貞子「・・・・なんでしょう?なんだか懐かしい感じが」

男「おーい、まだ序盤だから、修行になりそうなとこまで早送りするぞ」

貞子「はーい。お願いしますー」

男「ぴぴっと・・・」

ガーーーー・・・・

60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 14:03:29 ID:kcTZIBjw

男「再生っと・・・それじゃあがんばれよ」

貞子「・・っと、あれ?」

ヒューーーー・・・

貞子「この井戸って・・・・・・」

?「・・・・・・・・・・・・・」

貞子「・・・・・・・ひっ」ブルッ

貞子「な、なんでしょう?寒気が・・・・」

61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 14:04:49 ID:kcTZIBjw

?「・・・・・・・・・」

ぺた・・・ぺた・・・・ぺた

貞子「・・・・・・・」クルッ・・・・

?「・・・・・・・・・・」

貞子「きゃあああああああああああああああああああああああ!!?」

62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 14:31:42 ID:if18okC.

まさかwww

63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 22:56:44 ID:92UFZyxs

貞子「いやぁ!出てきた!なにかでてきましたよぉーー!?」

?「・・・・・・・・・・・・」ペタ・・・・ペタ・・・・・

貞子「いやぁああああああ!怖い!怖いよぉぉ!!」

男「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

貞子「えっ!?で、出れない!?で、出られませんよ!?」

男「あ、ブラウン管につなぎかえるの忘れてた」

64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 23:02:11 ID:92UFZyxs

貞子「や、やだぁぁあぁぁあああ!?来てる!?こっちに来てますよぉぉぉ!?」

男「ちょ、ちょっとまってろ・・・いま・・・・」

?「ぅぁぁぁっぁぁぁっぁぁ・・・・・・・・」ペタペタ・・・・ペタ・・・

貞子「ぅ・・・・・・・ぁぅ・・・・・・・」

男「ほれ!!戻って来い!!」

65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 23:07:05 ID:92UFZyxs

ぺた・・・ぺた・・・・

貞子「・・・・・・・・・・」

男「あ、あれ?普通に画面から・・・・」

ぴちゃ・・・ぴちゃ・・・・

男「・・・ん?ぴちゃ?」

貞子「う・・・・ぅ・・・ひっ・・・・」

男「・・・・・・えぇ・・・・・・」

66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/05(土) 23:17:18 ID:92UFZyxs

男「・・・・ほれ、とりあえずこれ着とけ」

貞子「・・・・・ひっ・・・・ひっ・・・・・」

~着替え中・・・・さらに15分後~

男「おい・・・・もう出てこいよ」

貞子布団饅頭「・・・ひっ・・・・はぁ・・・」

男(まさか本家にここまでショックを植えつけられるとは)

69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 00:13:54 ID:wltoPHwE

>>67,68
 そこまで言ってもらえるとうれしいわ(´・ω・`)
 ありがとう。続きがんばります(´・ω・`)

70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 02:32:46 ID:wltoPHwE

男「悪かったよ。でもアレくらいじゃないと驚かせる練習台にならないと思ったんだよ」

貞子布団饅頭「・・・・・・ふぁ・・・・・ふ・・ぅ」

男「・・・あーもう・・・わかったよ。次に入るビデオはお前が選べよ。ほれ」

貞子「・・・・・ズズッ」

男「鼻水・・・・・ほれ、チーンしろ」

貞子「・・・・・ちーん」

71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 02:36:15 ID:wltoPHwE

~さらに15分後~

男「選ぶって言っても、ウチにもそんなにビデオは無いんだけどな」

貞子「・・・・もうホラー物はいやです・・・・・」

男「お前もホラー的な存在だと思うんだが・・・・」

貞子「思い出すだけで・・・・・ちょ、ちょっとトイレをお借りしますね」ブルブル・・・

男「・・・修行になんねぇなぁ」

72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 02:41:38 ID:wltoPHwE

男「ほれ、どれがいいか選べよ」

貞子「・・・・・・・・・・・」ジー・・・

男「俺まんが読んでるから決まったら言ってくれ」

貞子「・・・・・・・・・・」ガサゴソガサゴソ

男「・・・・・・・・・・・・」

貞子「・・・・・・・・・・」

73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 02:45:01 ID:wltoPHwE

~5分後~

貞子「・・・・あのぉ」

男「ん?決まった?」

貞子「2本あるんですが・・・」

男「ん。まぁいいんじゃないか?数が多いにこしたことはないし」

貞子「じゃ、じゃあ・・・これで・・・お願いします」

74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 02:50:44 ID:wltoPHwE

男「・・・・・・・・・・」

猫「にゃー」

猫「にゃーー」

猫「なー」

貞子「にゃ~♪」

男「・・・・・おい」

75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 02:53:51 ID:wltoPHwE

男「これが修行になるのか?」

貞子「え、えっと・・・は、はい」

男「ほう。いったい何の?」

貞子「え、えっと・・・じょ、女子力?ですか?」

男「質問に質問で返すなよ」

猫「にゃー」

貞子「にゃ、にゃー♪」

76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 02:56:44 ID:wltoPHwE

男「お前のいう女子力というもので人を怖がらせることが出来るのか?」

貞子「え、えっと・・・・その・・・」

猫「なー」

貞子「なー♪」

男「おい、ちょっと戻って来い」

77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 03:06:29 ID:wltoPHwE

貞子「すみません・・・癒されたかったんです・・・」セイザッ

男「まぁ・・・さっきのショックが大きかったのはわかるが・・・」

貞子「・・・・・・・・」ガタガタガタッ

男「あぁ、悪い。思い出させちまったか」

貞子「い、いえ・・・・」タッタッタ

男「なぜそう言いつつ、また猫ビデオに入ろうとしている」

78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 03:08:42 ID:l97zgojE

何故そんなビデオが…

79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 03:09:14 ID:wltoPHwE

貞子「い、癒され足りないんです・・・お願いしますあと少しだけ・・・」

男「・・・あとでちゃんと修行になりそうなテープ探せよ?」

貞子「は、はい!」

男(こいつに人を怖がらせるのは無理だな)

猫「にゃー」

貞子「なー♪」

84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 20:54:06 ID:G8TfAT42

男「おーい、飯だってよー」

貞子「あ、はーーい」

男(結局ひとつも前進してないんだよなぁ・・・)

男「・・はぁ」

貞子「今日のお昼は何でしょうかね!」

男「さぁな。夏だしそうめんとか・・・・」

貞子「? どうなさいました?」

男「いや、おまえ・・・その腕に抱えてるのなに?」

85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 21:00:05 ID:G8TfAT42

猫「にゃー」

貞子「猫さんですよー♪可愛いですよねー♪」

男「いや・・・・どっからつれてきたんだ?」

貞子「え?・・・・・・あれ?」

男「え?ビデオの中から連れて来たのか?」

貞子「えっと・・・そ、そうなるんでしょうか?」

男「いや、俺に聞かれてもわかんないんだけど」

88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 21:09:17 ID:iZy9WMNc

男「まぁ・・・ここにいるってことは、つれてこれたってことなんだろうけど」

猫「にゃー」

貞子「・・・・・・あのー」

男「とりあえず返して来い」

貞子「そ、そんなー!?」

89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 21:16:18 ID:iZy9WMNc

猫「そんな硬いこというなよーお兄さん」

貞子「え?」

男「ん?」

猫「ん?」

男「え?貞子、お前今しゃべった?」

貞子「い、いいえ」

90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 21:21:24 ID:iZy9WMNc

猫「俺だよ俺。なんだー?猫がしゃべるとそんなにおかしいのかー?」

貞子「・・・わぁー」

男「・・・・てか、こいつほんとに猫なのか。なんか怖いんだが」

猫「失礼なやつだなーお兄さんは」

貞子「わぁー・・・」コショコショ

猫「お嬢さん。くすぐったいんで勘弁して」

貞子「あ・・・すみません」

91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 21:28:38 ID:iZy9WMNc

男「・・てか、何で猫がじゃべれるんだよ」

猫「こっちの猫はしゃべれないのか」

男「こっちってことは、お前やっぱりビデオから出てきたのか?」

猫「出てきたっていうか、連れてこられてたんだけどな」

貞子「うっ・・・・」コショコショ

猫「まぁそう落ち込むなやお嬢さん。そして落ち込んでる振りしてくすぐるのやめて」

92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/06(日) 21:35:25 ID:iZy9WMNc

猫「まぁ、こっちは表で、あっちは裏みたいなもんだからな。何が起きててもおかしくないっしょ」

男「ふーん」

貞子「そうなんですかー」コショコショ

猫「お嬢さん、心ここにあらずって感じでくすぐるのやめて」

95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 06:12:59 ID:lUfk.Wjk

猫「あ、兄さん。俺はご飯に鰹節でもかけてもらえれば十分だ」

男「・・・食っていく気かよ」

猫「無理やりつれてこられたのも何かの縁。据え膳食わぬはなんとやらってやつだ」

男「だれも膳を据えてないんだが」

貞子「いいじゃないですかぁ~」ナデナデ

猫「お嬢さん。くすぐるのがダメだからって、あまり頭をなでるのもやめてほしいな」

貞子「むー・・・・じゃあなんならいいんですか」

96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 06:17:35 ID:lUfk.Wjk

男「なんだ。母さん飯の準備だけして出かけたのか」



貞子「ちゅるちゅるー」

男「ずるるるー」

貞子「あぁっ!?ピンクのそうめんがぁ・・・」

男「んぁ?味なんか白でもピンクでもかわんねぇよ」

97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 06:21:25 ID:lUfk.Wjk

貞子「そ、そうなんですか!?てっきり桃味なんだとばかり・・」

男「んなそうめんが売れるわけ無いだろ」

猫「俺も箸が使えりゃ一緒にそうめんがつつけるのになぁ」

男「そんな猫見たくねぇよ」

貞子「箸を使える猫・・・・・・」

貞子(・・・・・・・・・・・・・・)

98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 06:26:21 ID:lUfk.Wjk

貞子「獣人・・・に分類されるんでしょうか?」

男「は?」

猫「ん?」

貞子「え?」

102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 21:49:35 ID:MpPtKS0s

男「ふわぁぁぁぁ・・・・・・ねむ」

友「よう男。おはよ」

男「ん・・・?あ、友か。おはよ」

友「眠そうだな。なんかあったのか?」

男「あぁ・・・例のビデオのやつがな」

友「お、おいおい・・・まさかこないだの電話って・・・マジだったのか!?」

男「あぁ、まじまじ」

103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 21:53:48 ID:MpPtKS0s

男「昨日はなんかわからんけど寝る前に急にしりとりがしたいとか言い出してな」

友「び、ビデオの中から語りかけてくるのか!?」

男「いや、もう隣からガンガン言ってくるんだ」

友「で、出てくるのか!??」

男「あー、うん。出てきてるな」

友「お、お前やばいよ!?お、御祓いしてもらったほうがいいよ!?」

男「・・・・その原因を押し付けたやつがどの口でそれを言う」

104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 22:02:22 ID:MpPtKS0s

~学校・昼~

男「あー・・・飯だ飯だー」

友「そーだなぁ・・今日はどうするよ」

男「購買いくかー」

ピンポンパンポーン・・・

アナウンス「2年C組 男。至急職員室へ来なさい」

ピンポンパンポーン・・・

105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 22:06:24 ID:MpPtKS0s

男「あん?」

友「なんかしたのか?」

男「見に覚えが・・・・ないぞ」

友「貴重な昼休みに迷惑なことで」

男「まぁ、いくしかないよなぁ・・・友、金あとで渡すからカレーパンとメロンパン買ってきといてくんね?」

友「あいよー」

106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 22:13:15 ID:MpPtKS0s

ガラガラー

男「しつれいしゃーす」

担任「あ、男きたかー。こいつ次の授業で使うから配っといてくれ」

男「へーい」

男(係りの仕事でよばれたのね)

107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/08(火) 22:20:25 ID:MpPtKS0s

担任「あ、それとこいつをオカルトに渡しておいてくれ」

男「・・・携帯?」

担任「あぁ。無くしたっていってたのが見つかったんでな」

男「へーい。わかりやしたー」

109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:38:44 ID:hp87lsAI

男「おーいオカルトー」

オカルト「・・・・あれ?男君。どうしたの?」

男「これ。先生が渡してくれってさ」

オカルト「・・あぁ。僕の携帯だ。ありがとうね男君」

男「別にこのくらいお礼言われるほどでもないよ。それじゃな」

オカルト「あ、ちょ、ちょっとまってよ」

110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:41:04 ID:hp87lsAI

男「ん?」

オカルト「携帯を届けてくれたお礼にこれをあげるよ」

男「・・・なんだこの紙・・・ん?電話番号?」

オカルト「よ、よかったら、今度一緒にあそびにいかないかな?」

男「へ?俺とお前の二人で?」

オカルト「う、うん・・・・」

111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:42:24 ID:hp87lsAI

男「んー・・・まぁ、暇があったら・・・そんときに電話するよ」

オカルト「う、うん!僕待ってるよ!」

男「おう。それじゃなー」タッタッタ・・・

オカルト「・・・・・・・うふふ」ニヤリ

112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:48:04 ID:hp87lsAI

~放課後・自宅~

男「ただいまー」

貞子「あ、お帰りなさい。男さん」

男「んー・・・」

猫「おー、兄さんお帰り。ガッコは楽しかったかい?」

男「いつもと変わりなかったよ」

113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:50:45 ID:hp87lsAI

男「あー・・はらへったなぁ」

ヒラヒラヒラ・・・

男「なんか台所にねぇかなぁ」タッタッタ

貞子「あれ?この紙はなんでしょう?」

猫「ん?電話番号かコレ?」

114: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:53:44 ID:hp87lsAI

猫「んー・・・数字の並び的に携帯電話用の番号みたいだな」

貞子「どうして猫さんはそんなにいろんなことに詳しいんですか?」ワシャワシャ

猫「長く生きてるからな。だから撫でるなって」

貞子「でもこれ、誰の番号なんでしょうね?」

猫「さすがに長生きしてる俺でもそれはわからん。気になるならかけてみればいいさ」

貞子「そうですね!」

115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:55:41 ID:hp87lsAI

貞子「えっと・・・・」ぴっぽぱっぽっぽ

貞子「・・・・・・・」

トゥルルルル・・・・トゥルルルル・・・・

ガチャッ

貞子「あっ、つながりました!」

116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 00:58:27 ID:hp87lsAI

?「はーい。そのまま1分半待っててねー」

貞子「あ、はい。分かりましたー」

猫「ん?何の会話をしてるんだ嬢ちゃん?」

貞子「なんだか少し待っててほしいそうです」

猫「ふーん・・・」

貞子「・・・・・・・・・」

117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:00:19 ID:hp87lsAI

?「はーい、おまたせー。待たせちゃってごめんねー?」

貞子「あ、いえいえー」

?「それじゃねー」ガチャッ・・・ツーツー・・・・

貞子「あ、あれ?」

猫「ん?」

貞子「急に切られちゃいました」

118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:02:36 ID:hp87lsAI

貞子「なんだったんでしょう?」

猫「さぁなー・・・第一話をしたお嬢ちゃんに分からないなら俺にもわからんよ」

貞子「そうですよねー・・・・はぁぁ・・・・」

~~~~♪~~~♪

貞子「うわっ!?」ビクッ

猫「着信だな」

119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:06:00 ID:hp87lsAI

男「っとっとと、電話電話・・・ん?なんでお前が俺の携帯持ってんだ?」

貞子「あ、いえ、玄関に置きっぱなしになっていましたので」

~~~♪~♪

男「あ、そっか。っと電話電話」

貞子「はい男さん」

男「おう。はいもしもし」

120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:08:56 ID:hp87lsAI

?「私メリーちゃん。今デパート前のバス停にいるn・・・・」

ブツッ・・・

男「・・・・・・・」

貞子「どうしました?」

男「いや、いたずら電話」

猫「へー。いたずら電話なんてするやつがまだいたのか」

121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:14:39 ID:hp87lsAI

~~♪~~~♪

男「・・・・また非通知からか・・・・」

ピッ・・・

男「はいもしもし」

メリー?「ごめん・・・来ちゃった」

男「あ?てか誰だお前」

ピンポーン

貞子「誰かいらしたみたいですね」

122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:17:14 ID:hp87lsAI

貞子「はーい」

ガチャッ

貞子「・・・?あれ?誰もいませんよ?」

~~♪~~~~♪

男「また電話・・・・」

123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:20:05 ID:hp87lsAI

男「・・・もしもし」

メリー?「はっはっはー!家に上がり込めばもうこっちのもの!」

男「は?」

メリー?「ふふふふ・・・お前らはアタシがどこにいるかも分からずにビクビクしながら暮らしていくのよ!」

男「・・・・・・」ピッ

猫「また同じ相手からかい?兄さん」

124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:22:47 ID:hp87lsAI

男「あぁ。なんか・・・なんていえばいいかわかんねぇや」

猫「?」

男「とりあえず相手は馬鹿っぽいやつってことしか分からなかった」

~~~♪~~♪

ピッ

男「・・・はい」

125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:24:47 ID:hp87lsAI

メリー?「馬鹿っていうやつが馬鹿なんだよーー!!」

男「なんでそんなに怒ってるんだか・・・・」

貞子「お、男さーん」

男「あ、悪いな切るぞ」

メリー?「えっ?ちょ、ちょっと・・」ブツッ

126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:26:18 ID:hp87lsAI

男「どうした」

貞子「いえ・・・アレなんですけど・・・」

ヤギ「・・・めぇぇぇ~」

男「・・・なんでウチにヤギがいるんだ?」

貞子「さ、さぁ?ちょっと分かりかねます・・・・」

男「とりあえず外に出そう」

127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:29:31 ID:hp87lsAI

ガチャッ

男「ほれ。もうここにくんなよ」

ヤギ「めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーー!!!」

ダダダダダダダダダダ!

貞子「や、ヤギってあんなに早く走れるんですね・・・」

男「・・・あんな早く走れる動物はヤギじゃないと思うぞ」

128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 01:32:12 ID:hp87lsAI

~~~♪~♪

男「あいあい」

メリー?「ちょ、ちょっと!?なんで私の羊を!!」

男「羊?いや、うちにいたのはヤギだったが」

メリー?「あ、アイツがいなくちゃ・・・帰れないのに」

男「アイツのついでにお前もウチから出てってくれ」

129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 02:24:05 ID:B9ruNscs

ちょwww

131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 11:20:03 ID:KPXP9ZiM

メリーさんの羊…

132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 11:47:53 ID:J.2fwq7w

男「ていうか、お前誰なんだよ。そしてどこにいるんだよ」

メリー?「・・・う・・うぅ・・・・羊が・・・帰・・・れな・・い・・・・」

男「泣いてないで質問に答えろ」

メリー?「わ、わた・・し・・・め、メリーさ・・ん・・・」

男「・・・・・・・・」

メリー?「い・・いま・・・・うぅ・・あ、あなたの・・後ろに・・・う、うぅぅぅ・・・・」

男「あ?後ろ?」

133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 11:50:28 ID:J.2fwq7w

男「・・・っていないじゃん」

ピチャッ

貞子「ひゃっ?!・・・・・あ・・・・」

男「どうした?」

貞子「男さん。上、上ですよ!」

男「上?う・・・・・え・・・・」

135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 18:25:29 ID:HU0z5SHw

~30分後~

男「さて、落ち着いたか?」

メリー「・・・・・・まぁ」

貞子「私と猫さんはヤギさんを探しに行ってきますね」

男「あぁ、頼む」

メリー「・・・・・ヤギじゃない・・・・羊」

136: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 18:28:55 ID:HU0z5SHw

男「ところでお前誰?何でウチにいんの?」

メリー「私メリーさん。いまあなたの正面でお話してるn・・・いたっ!?」

男「ふざけてるんだったら怒るぞ」

メリー「き、きかれたから答えたのに・・・」

男「だいたいなんでウチに来たんだよ?」

メリー「だって・・・電話してきたんだもん・・・」

男「ん?電話?」

137: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 18:33:09 ID:HU0z5SHw

メリー「・・・・電話してきたでしょ?」

男「・・・・いや、してないが」

メリー「う、嘘だよ!だってほら!私の携帯に着信履歴で残ってるもん!」

男「は?・・・・ほんとだ・・・・」

メリー「だから私は自分の仕事をするためにここにきたのに、もう散々だよ・・・・」

男(・・・・あとで貞子を問い詰めるか)

138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 18:44:21 ID:HU0z5SHw

男「というか、メリーさんの電話ってメリーさんからかかってくるんじゃなかったっけ?」

メリー「そうよ!でも珍しく相手からかかってきたから大サービスで来てあげたのに・・・・」

男「別に来なくてよかったのに・・・そういえばどうやってウチの場所をかぎつけてきたんだよ」

メリー「GPS」

男「俗世に染まりすぎだろ」

139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/09(水) 18:49:29 ID:HU0z5SHw

メリー「・・・もう帰りたい・・・・」

男「どうぞ」

メリー「あんたたちが羊を逃がしちゃったから帰れないの!」

男「何であのヤギがいないと帰れないんだよ」

メリー「羊!・・・・とにかくあの子がいないと帰れないの!!」

男「んなこといってもなぁ・・・ものすごい速さででてっちゃったし」

142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/10(木) 23:20:17 ID:2RILl3pU

~30分後~

貞子「ただいま戻りましたー・・・・」

猫「ただいま」

男「あ、貞子!見つかったか?」

貞子「えーと・・・それがですね・・・・」

猫「すまないな兄さん。俺たちではこれくらいのものしか見つけることが出来なんだ」

男「・・・・これって・・・ヤギのぬいぐるみ?」

144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/10(木) 23:27:03 ID:2RILl3pU

男「一応大きさはこんなもんだったけど・・・・さすがにこれじゃあだませないだろ」

貞子「わ、私たちもがんばって探してきたんですよ?」

猫「そうだぜ兄さん」

男「・・・まぁ・・一応・・・やってみるか」

146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 01:28:31 ID:aIpD3k0Q

貞子「あ、男さん」

男「ん?」

貞子「戻ってくるときに気付いたんですけど、そのぬいぐるみおなかの辺りを押すとですね」

ぬいぐるみ「わんっ!」

貞子「という感じに鳴くんですよ!」

男「なんで犬の鳴き声なんだよ・・・」

147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 01:41:18 ID:aIpD3k0Q

メリー「・・・・・・・はぁ」

男「おい」

メリー「・・・・・・へ?」

男「ほら、あいつらが探してきてくれたんだ」

メリー「ひ、羊!?ひつじーーーー!!」ガシッ

ぬいぐるみ「わんっ!!」

148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 02:00:34 ID:aIpD3k0Q

男「見つかってよかったな」

メリー「これで・・・これでやっと帰れるよぉ・・・」

男「そうか。それじゃあ道中気をつけてな」

メリー「うん!アンタ見かけによらずいいやつなんだな・・・」

男「そんなことねぇよ」

メリー「それじゃあ帰ろう羊!」

ぬいぐるみ「わんっ!!」

149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 02:03:52 ID:aIpD3k0Q

~土曜日~

男「はー・・・朝から雨ってのもなんだかなぁ・・・」

貞子「そうですか?私は雨の日におうちにいるのは好きです」

男「・・・ていうか、怖がらせる授業とやらはどうなったんだオイ!」

貞子「ふっふっふ・・・私だっていつまでも進歩していないと思ったら大間違いですよ男さん!」

男「へー。で?どこが進化したんだ?」

貞子「ふっふっふ・・・聞いて驚いてください!」

150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 02:05:49 ID:aIpD3k0Q

ピンポーーーン

男「ん?誰か来たな」

貞子「むー・・・いい所なのに・・・」

男「お前出てきてくれ」

貞子「えー・・・私この家の子じゃないんですよぉ・・・」

男「居候に断る権利は無い。さっさと出て来い」

貞子「むー・・・・」

151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 02:56:53 ID:aIpD3k0Q

ピピピピピピピンポーーーン

男「どんだけ連打してるんだよ」

猫「最近のピンポンダッシュは捕まるか捕まらないかのギリギリを楽しむものなのか兄さん?」

男「俺に聞かれてもなぁ・・・・・」

貞子「きゃあああああああああああああああああああああああああ!?」

男「うおっ?!」

猫「なんかあったみたいだなぁ」

152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 03:00:56 ID:aIpD3k0Q

男「どうした!」

貞子「・・・・・・・・・・・」バタッ

猫「気絶しちまったみたいだな。ん?あれは・・・・」

男「あ?」

ピカッ!ゴロゴロゴロゴロ・・・

153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 03:03:13 ID:aIpD3k0Q

ぬいぐるみ「わ・・・・・ん・・・・・・わ・・・わ・わわ・・・」

男「お、お前・・・メリーか?」

メリー「う・・・・・・・・・・」

男・猫「・・・・・・・・・・・・」

メリー「うわああああああああああああん!」

154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 03:08:34 ID:aIpD3k0Q

~遡る事3日前~

メリー「さぁ羊!早くお家にかえろ!」

ぬいぐるみ「わんっ!」

~2日前~

メリー「おかしいなぁ。なんでお家に帰れないんだろう?ねぇ羊、どうして?」

ぬいぐるみ「わんっ!」

メリー「それじゃあわかんないよ・・・・」

155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 03:11:12 ID:aIpD3k0Q

~昨日~

ザーザーザーザーザー・・・

メリー「さむい・・・ひつじぃ・・・さむいよ」

ぬいぐるみ「わんっ・・・・・わ・・・んっ!・・わ・・・・・・・・ん」

メリー「ひ、ひつじ!?どうしたの?!どこか痛いの?!」

ぬいぐるみ「わ・・・・・・・・・・・・・・」

メリー「ひ、ひつじぃ!やだよぉ!死なないでぇ!」

156: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/11(金) 03:15:51 ID:aIpD3k0Q

男「・・・・それでびしょぬれでウチの前にいたってわけか。ほれココア」

メリー「・・・・・・・・ぐすっ」ズズー

男「とりあえず風呂たいてくるから」

猫「あいよー」

メリー「・・・・・・ひつじ・・・・」

161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/12(土) 17:42:38 ID:sawfomRA

~メリーお風呂中~

男「にしてもなぁ」

猫「うん?どうした兄さん」

男「今回はなんだかさすがに罪悪感を感じるなぁ」

猫「ふむ」

男「3日間あの状態でさまよってたって考えると・・・・なぁ?」

猫「兄さんはなんだかんだいってお人よしだねぇ」

162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/12(土) 17:46:07 ID:sawfomRA

男「まぁ・・・アイツが風呂から出てくる前にコイツを直しておいてやるか」

猫「ん?ヤギのぬいぐるみかい?」

男「あぁ。なんか泣き声がホラーチックになってたしな。こんな感じに」グッ

ぬいぐるみ「わわわ・・・わわわ・わわわ・・・わわわわわ」

猫「夜中になり始めたら恐怖だな」

男「貞子が聞いたらまた気絶しそうな低音だな」

163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/12(土) 17:49:37 ID:sawfomRA

男「んっと・・・これがその機械かな」

猫「結構簡単に取れるもんだね」

男「まぁ電池の入れ替えとかのためにそうなってるんだろ。雨で濡れちゃったから電池換えただけじゃ直んないだろうけど」

猫「分解するしかないな兄さん」

男「そうだなぁ」

ガラッ・・・タッタッタッタ

164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/12(土) 17:51:53 ID:sawfomRA

メリー「ふひー♪あったかかった~♪」

男「お、あがったか」

メリー「うん。あったかかっt・・・・ぎゃああああああ!!ヤギになにやってんのーー!?」

男「え?いや音がおかしいから・・・」

メリー「内臓!?内臓が飛び出てる!?」

男「・・・・・・・・・・」

165: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/12(土) 19:23:16 ID:O9efZf5c

メリーちゃんかわいい

172: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 19:43:47 ID:tAuoTXAc

男「・・・・ヤギ?」

メリー「あっ・・・ひ、羊!」

男「お前ずっと羊っていってたじゃん」

メリー「うっ・・・・・!」

男「なんだ?知ってて羊だって言い張ってたのか?」

メリー「くぅ・・・・!」

173: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 19:49:31 ID:tAuoTXAc

男「・・・お前・・・」

メリー「う、うっせぇうっせぇ!!」

男「お?」

メリー「元はといえばテメエが私に電話なんかするからだろうが!!」

男「・・・あれ・・・なんだろ・・・それが素?」

メリー「うっせぇ!」

174: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 19:52:21 ID:tAuoTXAc

猫「これが猫かぶりってやつか」

男「まぁ・・・いうほどかぶってなかった気もするが・・・」

メリー「お前らアレだろ?ちょっと抜けてるくらいが可愛いとか思ってるんだろ?」

男「・・・んー・・・ただのアホにしか見えてなかったが」

メリー「なっ!?」

男「というか、そんな猫かぶりするためだけにヤギを連れてきたのかよ」

メリー「そ、そんなわけ!!」

175: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 19:57:06 ID:tAuoTXAc

男「じゃあなんでヤギなんだよ」

メリー「・・・う・・・・」

男「ん?」

メリー「うちに・・・ヤギしか残ってなかった・・・」

男「・・・・・・・・・」

メリー「他の羊はみんなねぇーちゃん達がのってっちゃったし・・・・」

176: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 20:10:01 ID:tAuoTXAc

男「・・・・・・・・」

メリー「じーちゃんの原付借りていこうとしたら、かーちゃんにそれでもメリーさんかってビンタされるし・・・・」

男「・・・・なんかお前も大変なんだな」

メリー「テメェが電話したからだろ!!」

178: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 22:49:00 ID:iIXyI/5k

貞子「・・・・・・・・あれ?」ムクッ

貞子「・・・・おふとん?」

貞子「・・・・・・・・どうして」

貞子「男さんは・・・お茶の間でしょうか」

タッタッタッタ

179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 22:58:39 ID:iIXyI/5k

猫「お、目が覚めたか嬢ちゃん」

貞子「あ、猫さん、私どうしちゃったんでしょう?」

猫「あぁ。さっき玄関先で気絶したんだよ」

貞子「そ、そうだったんですか?すみません。お二人に迷惑をかけてしまって」

猫「いや、運んだのは兄さんだから兄さんに礼いっとけ」

貞子「はい!それで男さんは?」

猫「茶の間でほかの嬢ちゃんと話してるぜ」

180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:00:49 ID:iIXyI/5k

男「ほれ。ドライヤー。とりあえず髪乾かしとけ」

メリー「・・・ふん!」

男「なに怒ってんだよ」

メリー「うるさいな!お前の電話のせいでヤギには逃げられるし、家には帰れないし、どうしてくれんだよ!」

男「どうするも何もなぁ・・・てか俺の責任かそれ?」

メリー「そうだよ!責任取ってどうにかしろよ!」

181: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:04:18 ID:iIXyI/5k

貞子「・・・・・・・・・」

猫「ん?どうした?入らないのか?」

貞子「・・・・・・えっと・・・・・あの、猫さん。ちょっと・・・」

猫「どしたい?」

貞子「えっと、今、女の人の声で責任を取れって」

猫「ん?あぁ。まぁ今回のことに関しては兄さんも悪いことしたかなっていってたしなぁ」

貞子「えっ!?」

182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:09:11 ID:iIXyI/5k

貞子「そ、そんな!男さんがそんなことするはずありません!」

猫「といってもなぁ。兄さんも騙したことを悪く思ってたみたいだぜ」

貞子「そ、そんな・・・・・」

猫「相手も家に帰れないっていってたしな」

貞子「!!」

184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:15:18 ID:iIXyI/5k

ガチャッ!

男「ん?貞子起きたのか。お前からもこいつにいってくれy・・・・」

バッチーーーーーン!

メリー「・・・・へ?」

男「・・・・・ってーー!?なにすんだy・・・・って」

男(え?泣いてる?)

貞子「見損ないましたよ男さん!女の子を騙すなんて!その上お家に帰れないなんて可哀想過ぎます!!」

男「・・・・・あ?なに言ってんだお前?」

185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:20:30 ID:iIXyI/5k

貞子「それも、こんな小さい子に!さらに犯罪を重ねる気ですか!」

メリー「ちっせぇゆうな!俺は16だ!」

貞子「あ、す、すいません・・・」

男「・・・・・すまん貞子。状況がまったく読めないんだが・・・」

貞子「とぼけないでください!男さんがこの子と・・・その・・・・」

男「なんだよ」

186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:24:29 ID:iIXyI/5k

貞子「え・・・えっちなことをしたのはもう分かってるんですから!!」

メリー「・・・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・」

猫「え?兄さんこの子と一発しけこんじゃてたのか?」

男「んなわけねけねぇだろ」

貞子「そんなこといったってごまかされませんよ!さぁ!ちゃんと座ってお話しますよ!!」

187: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:30:26 ID:iIXyI/5k

~15分後~

猫「・・・というわけだ嬢ちゃん」

貞子「・・・・・・・・・・・・」

猫「つまり逃がしちまった責任と、ぬいぐるみ拾ってきた責任のそれぞれの半分は嬢ちゃんにあるわけだ」

貞子「・・・・えっとぉ・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・」むすっ

メリー「お前きもちわりぃ顔してんなぁ。あははっ・・・いでぇ!ふぉっへふへるな!」

男「さて・・・・・」

188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:34:16 ID:iIXyI/5k

貞子「・・・!!」ビクッ

男「弁解を聞こうか」

貞子「え・・・えっとぉ・・・・・・そのぉ・・・」ダラダラ

男「・・・・・・・・・・・」

貞子「ご、ごめんなさい・・・・・」

猫(兄さんも意地がわりぃなぁ)

190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:37:45 ID:iIXyI/5k

男「とりあえず、ビンタ一発分のお返しはしないとなぁ・・・・」

貞子「ひっ!?」

男「俺のは痛いぞ」ググググッ

貞子「や・・・いやああああああ!」

ベチンッ!

貞子「きゃっ!?」

191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:41:26 ID:iIXyI/5k

貞子「いたいぃぃ!いたぃよぉぉ!」ゴロゴロゴロゴロ

猫「兄さん、デコピンってそんなに痛いのか?」

男「当たり所がいいと相当痛いぞ」

メリー「おまえさ。女には優しくしろよ」

男「うるせぇ。今の世の中は男女平等だ」

192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:44:43 ID:iIXyI/5k

メリー「っておい!今ので忘れてたけどどう責任取るんだよ!」

男「くそ、余計なこと思い出しやがって」

メリー「どうすんだよー!おいー!」

男「じゃあ聞くけどどうしてほしいんだよ」

メリー「家に帰れるまであたしの家来になれよ」

男「却下だ。すぐに出て行け」

193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:48:02 ID:iIXyI/5k

メリー「ちょ!やめろ!襟つかむな!持ち上げるな!」

男「いっとくけど、家は無理だぞ?ただでさえ一人と一匹が余計に増えてんだから」

猫「すまんね兄さん」

貞子「いたいいいいいい!?」ゴロゴロゴロゴロ

メリー「な、なんだよ・・・こんないたいけな女の子を追い出すっていうのか?」

男「いたいけってどこが」

194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:50:22 ID:iIXyI/5k

メリー「・・・うぅ・・・・・ひっく・・」

男「え・・・」

メリー「ぐすっ・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・・」

メリー「うわぁぁぁぁぁん」

男「・・・・まじか」

195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:52:29 ID:iIXyI/5k

男「・・・・わかったよ。だけど早めに出て行けるようにしろよ!いいな!」

メリー「分かればいいんだよ」

男「なっ!?てめー!嘘泣きか!」

メリー「ひひっ♪こんなんに騙されるとはな!二階がお前の部屋だな!」ダダダッ

男「あのやろう!」

猫「兄さんちょっといいか?」

196: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/13(日) 23:58:16 ID:iIXyI/5k

男「なんだよ?」

猫「あの嬢ちゃんほんとに泣いてたっぽいぞ?」

男「はあ?」

猫「いや、兄さんには背中向けてたから分からないと思うけど、あの嬢ちゃん目元赤かったぞ」

男「・・・・・・・え?マジ泣きだったの?」

猫「さぁ?」

200: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 21:04:10 ID:oz2bTtAM

ガチャッ!バタンッ!

バフッ

メリー「ふとん・・・・うぅ・・・ふかふか・・・・うぅぅぅう・・・・・」

メリー「帰れない・・・・・うわぁぁぁぁぁ・・・・」

201: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 21:07:34 ID:oz2bTtAM

コソコソ・・・

男「・・・・ほんとだ」

猫「だろ?」

男「・・・・俺、なんか泣かせるようなことしたか?」

猫「さぁ?でもまぁ、相手も女の子だ。優しくしてやったほうがいいんじゃないか兄さん?」

男「ふむ・・・・・」

203: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 21:17:42 ID:oz2bTtAM

ガチャッ!

メリー「っ!?」ササッ

男「よっ」

メリー「な、何しに来た!」

男「いや、なにしにもなにも、ここ俺の部屋だし」

メリー「そ、そうかよ!」

204: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 21:19:59 ID:oz2bTtAM

男「ってお前なに布団汚してるんだよ!」

メリー「う・・・うるさい!」

男「おいおい・・・よだれなんか垂らすなよ」

メリー「ばっ・・・!違う!よだれなんかじゃねぇよ!」

205: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 21:30:51 ID:oz2bTtAM

男「そうだ、お前の部屋、外にテント張るからそれでいいか?」

メリー「い、いいわけない!女の子にそんな生活させるの?!」

男「都合のいいときだけ「女の子」って部分を強調すんな」

メリー「それにしたって外はないでしょ!?ほら!余ってる部屋とか・・」

男「残念ながら余ってる部屋が無いんだなこれが」

206: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 21:34:50 ID:oz2bTtAM

メリー「なんで!だってあの子には部屋を貸してあげてるんでしょ?」

男「貞子か?アイツは俺と相部屋」

メリー「あ、相部屋?!」

男「あぁ」

メリー「ま、まじで?!」

男「どうした顔が赤いぞ」

207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 21:56:43 ID:oz2bTtAM

メリー「ま、まさかあんたたちってそういう関係だったの?!」

男「は?」

メリー「よ、夜にあの子とエロいことがしたいからあたしを外に住まわせようと・・・ふぎゃっ!?」

男「あほ。あいつとはそんな関係じゃねぇよ」

メリー「いったー・・・じゃあなんでよ!」

男「だってお前、俺の部屋なんていやだろ?」

209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 22:46:26 ID:oz2bTtAM

メリー「そうだ!アンタが出て行けばいいんじゃない!そうすればあたしとあの子で部屋が使えてみんな納得!」

男「俺が納得しねぇよ」

メリー「ぐぬ・・・・・」

男「で、一応聞くけどどうすんだよ。この部屋か、テントか」

メリー「・・・・あぁもう!わかったわよ!!」

210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 22:54:56 ID:oz2bTtAM

男「ほれ、組むの手伝え」

メリー「ちくしょー・・・・何であたしがこんなこと・・・」

男「お前が住むんだから自分で組み立てるのは当たり前だろ」

メリー「うぅー・・・・・」

貞子「よいしょ・・・よいしょっ・・・・」

男「・・・貞子、なんだそれは」

貞子「バーベキューセットです。テントと一緒にしまわれていたので持ってきちゃいました」

211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 22:57:49 ID:oz2bTtAM

男「え?バーベキューやる気?」

貞子「え?」

男「その「もしかしてやらないの?」って顔やめろ。こんな住宅街で出来るわけないだろ」

メリー「いいじゃん!やろうよ!」

貞子「ほらほらー、メリーさんもああいってますよ?」

212: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/14(月) 23:01:08 ID:oz2bTtAM

メリー(ふふふふ・・・・)

メリー「どさくさにまぎれて家に火をつけてやる・・家に帰れないつらさを思い知らせてやる!」

男「心の声丸聞こえだからな」

メリー「あ、あれ?!」

貞子「だめですよメリーさん。お家を燃やしたらどうやって私はご飯を食べればいいんですか」

男「お前は飯を食うために家に来たのか?」

貞子「あっ・・・い、いえ、そうではなくて・・・・」

215: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 01:42:09 ID:CAFhcIB6

~男の部屋~

貞子「きょうはー・・・どれに・・・しようかなー」

男「修行になら無そうなのは却下だぞ」

貞子「うっ・・・・」

メリー「・・・素人のお姉さんは好きですか?欲求不満な彼女は・・・いってぇ!?」

男「お前はなにを朗読してるんだ」

メリー「DVDのパッケージだよ」

216: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 01:45:33 ID:CAFhcIB6

メリー「毎度思うんだけど、いちいちたたかなくてもいいじゃんよー・・・」

男「そう思うなら最初からすんな」

貞子「・・・・・・・・・・」ゴクッ

カチャッ・・・ジジー

男「ん?入るやつ決まったのか?」

貞子「えっ!?え、ええ!!早速いってきます!!」

217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 01:47:57 ID:CAFhcIB6

メリー「貞ちゃんなんのテープに入ったんだ?」

男「ん?あれ?ビデオデッキが動いてないな」

メリー「上のレコーダーが動いてるぞ」

男「・・・・・ちょっとまてよ」

メリー「どったの?」

男「俺の部屋にあるDVDって」

男「AVしかねぇぞ」

218: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 01:51:15 ID:CAFhcIB6

メリー「・・・・は?」

男「だからAVしかねぇよ」

メリー「さっき叩かれたあたしに謝れ、この変態!」

男「顔真っ赤にしてパッケージ見てたやつに誤る義理も変態といわれる筋合いもねぇよ」

メリー「て、ていうか!貞ちゃん大丈夫なのかよ!?」

男「んー・・・わからん」

219: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 01:54:49 ID:CAFhcIB6

男「何よりまだ映像が始まってすらいないからな。出てくるにも出てこられないんだろ」

メリー「なんだと!?」

男「まぁ、アイツが自分から出てくるのを待つしかないな」

メリー「そ、そんなんでいいのかよ?!」

男「あぁ。とりあえず修行に関係ないもん選んだから戻ってきたらデコピンだな」

メリー「・・・・・・」

220: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 01:59:49 ID:CAFhcIB6

DVD「シリーズ第5弾!ついに登場・・・・」

男「最近のやつはしょっぱなにいらねぇ宣伝がはいってるのが嫌だよなぁ」

メリー「お、俺に同意を求めんなー!・・・う、うえあっ!?」

DVD「あっ!・・・ああ~~ん!」

メリー「うわっうわっ!?」

男「落ち着け」

221: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 02:03:37 ID:CAFhcIB6

メリー「お、落ち着けるわけ・・な、無いだろ!」チラッ・・・チラッ

男(といいつつ指の隙間からチラチラみてんな)

男「というかちゃんと観ろ。じゃないと貞子がみつけらんないだろ」

メリー「み、観ろって!?こ、これを!?」

男「ほれ、もう本編始まるぞ」

メリー「うぇあっ!?」

222: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 02:09:26 ID:CAFhcIB6

~開始5分~

男「まぁ序盤は適当に離してるだけだからまだ見てられるだろ」

メリー「あ、ああ・・・・」

男「それにしてもなんだって貞子もこんなDVDになんて入ったんだか」

メリー「し、しらねぇよ!!」

223: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 02:11:53 ID:CAFhcIB6

~開始15分~

メリー「・・・・・・・・・」ボッ

男(キスシーンだけでもうこれかよ)

メリー「・・・・・・・・・」ムフゥー

男「・・・・・・・・・・・」

224: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 02:13:59 ID:CAFhcIB6

開始~30分~

DVD「あぁ~~!!ああああああああっ!」

男「いねぇなぁ・・・・」

メリー「・・・・・・・・・・!!」

メリー(あ、あんなのがはいんのか!?)ドキドキドキドキ

男「おい、見つかったか?」

メリー「・・・・・・・・・・・・」ムフゥー

225: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 02:16:16 ID:CAFhcIB6

男「おーい」

メリー「・・・・・・・」ムムフゥー

男「おい」

メリー「うぇああっ!?ば、馬鹿!あんなのはいんねぇよ!!」

男「・・・・なにいってんだ?」

226: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 02:21:44 ID:CAFhcIB6

~開始60分~

男「・・・で、終わったわけだが」

メリー「・・・・・・・・・」

男「貞子はいたか?」

メリー「・・・あ・・・ご、ごめん・・・わかんない」

227: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 02:24:47 ID:CAFhcIB6

男「終わったのに貞子が帰ってこないとこを見ると、アイツ中で気絶してるな」

メリー「気絶?」

男「たぶんな。でもつけておかないとあいつ戻って来れないんだよなぁ」

メリー「・・・えっ?」

男「とりあえず戻ってくるまでリピートだな」

メリー「ええっ!?」

男「今度はちゃんと探せよ」

ピッ!

228: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/15(火) 03:19:04 ID:uh9goMHU

なんだかんだ言いながら女子にAVを見せて羞恥を煽るとは…

この男やりおるっ!

232: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 00:58:05 ID:oek3oMzA

~2周目~

DVD「あぁっ・・・あんっ!あっあっあ・・・・あーー!」

男「・・・・・・・・・・・・」

メリー「・・・・・・・・・・・・」ムッフゥーー

男「いねぇなぁ・・・一体どこにいるんだか・・・」

メリー「・・・・・・・・・・・・・・!・・・・・・・!?」

男(集中してんなぁ・・・・・)

233: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:06:39 ID:oek3oMzA

~二周目 終盤~

DVD「あっ・・!い、イク!いっちゃ・・・・あああああああ!」

男「結局見つからなかったなぁ」

メリー「・・・・・・・・・・・!!」

男「どれ、もっかい巻き戻して・・・」ガシッ

メリー「ま、まだ!まだ終わってない!」

男「え?」

234: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:14:43 ID:oek3oMzA

メリー「まだ!まだ抜けてない!」

男「・・・・・・・・・・・・・」

メリー「・・・・・・・・・!!」クワッ!

男(真剣すぎだろ・・・)

DVD「・・・・にゅぽんっ」

メリー「・・・・・・・・」ムフフゥー!

238: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:28:32 ID:oek3oMzA

テレビ「・・・・ガッ!」

メリー「うわーーー!?」

男「あ、やっと出てきやがった」

貞子「・・・・・・・・・・・・」カタカタカタカタカタ

男「ん?貞子?」

貞子「・・・・お、おとこさ、さん?」

239: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:37:51 ID:oek3oMzA

貞子「わ、わわわたしししにににははははやすすすぎままましたたた・・・・」

男「落ち着けなに言ってるかわからん」

貞子「おおおおおととこのひひひっひとのおおおちっ、おちっ!」

男「・・・・・もういい休め」

貞子「おちっ・・・が!?あ、あんなの・・?!ひぃぃぃぃ・・?!!」

メリー「ど、どうすんのよ!?」

240: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:45:24 ID:oek3oMzA

男「んー・・・フルパワーでデコピンする」

メリー「は?」

男「うまくいけば気絶する・・・と思う」

メリー「そんなに痛いの?あんたのって」

男「さぁな?けどやってみる価値はある」

貞子「・・・・・・・・」ガタガタガタ

男「貞子・・・やすらかに眠れ」

241: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:47:04 ID:oek3oMzA

バッチイイイイイイイン!

貞子「いっ!?」パタッ・・・

男「・・・成功したみたいだな」

メリー「・・・・こ、こぶになってる・・・」

男「とりあえずその布団の上からどけ。よいしょっと・・・」

メリー「あ・・・うん」

男「どっこい・・・しょっと」

242: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:52:10 ID:oek3oMzA

男「今回学んだことは軽い好奇心てのは裏目に出るって事か」

メリー「貞ちゃん・・・・」

男「おい、気遣う振りしてDVDを懐に隠そうとするな。それは俺のだ」

メリー「・・ふぇっ!?」ドキッ!

男「見たいなら恥を忍んで自分で買いにいけ」

メリー「じゅ、16だから買えねえし!!」

男「いや、逆ギレされてもしらねぇよ」

243: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 01:56:32 ID:oek3oMzA

男「てか、16だからってことは、18だったら買いに行ってるってことかよ」

メリー「いっ、いかねぇし!!誰がこんなもん!」

男「お前言葉と動きがかみ合ってないぞ。とりあえずそれ返せ」

メリー「や、やだっ!返さない!うぅっ!」

男「ほれ、返せ」

メリー「うぅぅぅ・・・・・」

244: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 02:01:06 ID:oek3oMzA

メリー「うぅぅぅぅ!」

男(な、泣いてやがる・・・)

メリー(ふふ・・・これなら奪えないでしょ!)

男「・・・・・・・」ガッ!

メリー「あっ!?」

男「エロDVD抱きしめて泣く女なんているかアホ!」

245: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 02:04:26 ID:oek3oMzA

メリー「くそっ!よこせよっ!」ガッ!

男「絶対にやらん!」

メリー「くっ!おりゃぁー!!」

男「聞くかボケー!」

248: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:31:04 ID:ASiH1wek

~夜~

メリー「・・・・ご馳走様」

母「はい、お粗末様」

男(母さんも簡単にもう一人引き受けてくれる辺りお人よしだよなぁ・・・)

貞子「もしゃもしゃもっちゃもっちゃ・・・・もぐもぐ」

男「・・・・・・・・・・・・ごちそうさま」

母「あれ?もういいの?」

男「ん。部屋にいってるわ」

249: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:39:10 ID:ASiH1wek

~男の部屋~

メリー「・・・・・・・」ペラッ

メリー「・・・・・・・・・」ペラッ

男「何で俺の部屋にいるんだ?」

メリー「やることないし」

男「・・・・・なに読んでんだ?」

メリー「・・・・ん?湯煙痴帯 若妻の・・」

250: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:41:44 ID:ASiH1wek

男「エロ小説かよ!てかそれどうしたんだよ?」

メリー「・・・・さっき買ってきた」

男「・・・・・・・・?」

メリー「・・・・・・・・」ペラッ

男(なんか様子がおかしいな)

メリー「・・・・・・・・・・」ペラッ

251: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:46:29 ID:ASiH1wek

男(AVのキスシーンで顔真っ赤にしてたやつがエロ小説を平然と読んでいる・・・)

メリー「・・・なに?」

男「いや、なんか昼間と違うなと思ってな」

メリー「・・・・まぁ」

男「・・・・まぁ?」

メリー「あなた一号ちゃんにあったんでしょ?」

252: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:48:55 ID:ASiH1wek

男「一号ちゃん?」

メリー「私は二号」

男「え?お前らロボットなん?」

メリー「・・・そんなわけないでしょ。人格よ人格」

男「は?人格?」

メリー「たじゅーじんかく」

253: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:53:00 ID:ASiH1wek

男「多重人格?おまえが?」

メリー「ん」

男「え・・・まじ?お前二重人格なの?」

メリー「二重じゃない」

男「え?だって」

メリー「キレの一号 エロの二号 アホの三号」

男「三重・・・・だと」

255: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:55:37 ID:ASiH1wek

~そのころ食卓では~

母「貞子ちゃんよく食べるわねぇ~。作った甲斐があるわぁ~」

貞子「お母さんのお料理おいしいです~」もしゃもしゃ

母「私も娘が欲しかったわ~」ナデナデ

貞子「・・・・♪」もぐもぐ

256: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 21:57:27 ID:ASiH1wek

貞子「そうだ!お母さんに私の特技を見せちゃいますよぉ!」

母「あらあら?なにかしら?」

貞子「ちょっと待っててくださいね!」

母「はいはい」

貞子「あっ、すみません。紙とペンをお借りできますか?」

257: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 22:00:30 ID:ASiH1wek

~5分後~

貞子「どうぞー!」

母「はいはーい。・・・あら?貞子ちゃん?」

紙「テレビを見ててください」

母「テレビ?」

258: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 22:02:22 ID:ASiH1wek

テレビ「・・・・うぁぁぁぁぁぁぁ」

母「あら?何か・・・出てきた?」

貞子「うあぁぁぁぁぁ・・・・」

母「・・・・・・・・・・・・」

貞子「うあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」

母「・・・・・・・・あら~」

貞子「・・えっと、あの・・・・・・」

259: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 22:05:21 ID:ASiH1wek

貞子「い、いかがでした?」

母「貞子ちゃん髪が長すぎじゃないかしら?全体的にもう少し短くしたら?」

貞子「え?い、いえ、そうじゃなくて・・・・」

母「ね?少し切りそろえてあげようか?」

貞子「え、え?ええ?!」

260: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 22:10:24 ID:ASiH1wek

~男の部屋~

男「じゃあ昼間のメリーは」

メリー「キレの一号」

男「・・・だろうな」

メリー「ちなみにアンタは三号にももう会ってるわよ」

男「は?」

261: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/16(水) 22:15:03 ID:ASiH1wek

メリー「初めてここに来たときね。客受けがいいだろってことで一号が三号に行かせたのよ」

男「・・・そんなに受けはよくなかったけどな」

メリー「はいはい。まぁとりあえずそれだけ覚えておいてよ」

男「・・・言いたかったんだけど」

メリー「なに?」

男「人の部屋でエロ小説読みながら股擦るのやめろ」

266: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:18:38 ID:C6zYP4/U

メリー「はいはい、わかったわよ。狭いテントのなかでシコシコ・・・もといセコセコやるわよ」

男「わかったからさりげなく俺のDVDを持っていこうとするな」

メリー「ちぇっ・・・」

男「・・・・まてよ?ってことはさっきDVDを取り合ったときの人格って」

メリー「ご明察。どうだった?一号ちゃんの真似は?」

男「やっぱりか!」

メリー「でもDVDを見てたときは一号ちゃんの人格だったわよ」

267: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:22:26 ID:C6zYP4/U

チョキチョキ・・・チョキチョキ・・・・

貞子「えっと・・・お母さん?あんまり短くされちゃいますと、私、自分の存在意義がですね?あの・・・」

母「え~?なに~?」

チョキチョキチョキチョキ・・・・

貞子「うぅぅーー・・・・・」

268: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:25:32 ID:C6zYP4/U

~10分後~

母「ほら?どう?」

?「えっと・・・・あの・・お母さん?これ・・いくらなんでも短すぎるんじゃあ?」

母「そう?貞子ちゃん短い髪型も素敵よ~」

?「あぅぅー・・・・」

?(ほめられちゃったら何にも言えないよぉ・・・・)

269: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:29:36 ID:C6zYP4/U

母「男にも見せてきて見なさいよ~」

?「は、はい・・・」

トボトボトボトボ・・・・

母「やっぱり女の子はいいわぁ~♪・・・あら?」

キラッ

母「やったー!百円みっけ!ラッキー!」

270: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:31:48 ID:C6zYP4/U

コンコンッ

男「んー?誰ー?」

?「あ、あの、私です」

男「あー、入れよ」

ガチャッ

男「どうし・・・・た!?お前髪?」

271: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:33:53 ID:C6zYP4/U

?「お母さんが切ってくれまして・・・それで男さんにも見せて来いって」

男「はー・・・・見事にばっさりいっちまったなぁ・・・」

?「は、はい・・・・えっと・・・」ウズウズ

男「?」

?「えと・・・どうでしょうか?」

男「んー・・・なんかイメージが変わったな」

272: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:36:12 ID:C6zYP4/U

?「えっと・・・具体的にはどうなんでしょう?」

男「んーと・・・なんだろ?ホラーっちゃホラーに出てくるんだろうけど」

?「は、はい」

男「日本人形?」

?「・・・・・はぁ」

男「え?俺なんかへこませるようなこと言った?!」

273: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:39:07 ID:C6zYP4/U

猫「兄さん違うっしょ」

男「ん?」

猫「だから、嬢ちゃんは可愛いかどうかを聞いてんだよ」

男「え?そうなん?」

?「え?違いますけど・・・・」

猫「・・・・なんと」

274: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:44:00 ID:C6zYP4/U

?「日本人形ですか・・・・」

男「だってなー・・・浴衣っぽいの着てるし、髪も短いし」

?「・・・・はぁ」

猫「んー・・・俺には日本人形って言うよりも」

男・?「?」

猫「座敷童子に見えるけどな」

276: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:52:57 ID:C6zYP4/U

男「あーー・・・・・なるほど、いわれれば確かに・・・」

?「ざしき・・・わらし?」

猫「日本の妖怪・・・というか精霊的な存在だな」

?「へー・・・・」

男「家に幸福を運ぶんだったかな?」

猫「まぁいてくれると助かるもんだな」

277: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 22:56:38 ID:C6zYP4/U

?「・・・・・・・はぁ」

男「どうした?元気ないけど」

?「そりゃそうですよ・・・・人を怖がらせるために出てきた私が人に幸せをもたらす存在に見えるなんて・・・」

男「まぁでも、まだ俺たちにいいことがあったわけじゃないしなぁ」

猫「そうそう。お嬢ちゃんも深く考えることはねえよ」

?「・・・・・はぁ」

278: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/17(木) 23:03:51 ID:C6zYP4/U

男「・・というわけで」

男「貞子がジョブチェンジしました」

メリー「・・・なに?それだけのことで私を呼んだの?」

男「しぃっ!そんなことなんていうな!今は猫を触っててトリップしてるが現実に戻ると落ち込むんだから!」

メリー「もう少しでイケそうだったときに呼ばないでほしいわほんと・・・」

281: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/18(金) 21:48:58 ID:S3MZEY1s

コンコン・・

母「男ー?ちょっといい?」

男「んあ?はいはい。おまえはちょっと貞子の様子を見といてくれ」

メリー「はいはーい」

282: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/18(金) 21:55:31 ID:S3MZEY1s

男「・・・・・なにこの札束?」

母「それがねー?さっき百円を見つけたんだけど・・・・」

~貞子散髪後~

母「んふふ♪ラッキー♪」

母「・・・あら?」

283: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/18(金) 21:58:20 ID:S3MZEY1s

母「なにかしら・・・・・」

母「五百円玉!・・・私そんなにぽろぽろお金落としてるのかしら?いやだわー・・・」

ボトッ!

母「?」

母「・・・・・・・札束・・・・・・・」

284: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/18(金) 22:00:20 ID:S3MZEY1s

母「・・・・ってことがあったのよ」

男「・・・まぁ・・・その札束を見れば・・・」

母「こんなことってあるのねー・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・・・」

285: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/18(金) 22:02:00 ID:S3MZEY1s

ガチャッ!

メリー「あら、お帰り。速かったわね」

男「あぁ」

?「あぁ~・・・すごいもふもふですねぇ~」

猫「・・・・・・・」グッタリ

男「えっと、貞子、ちょっといいか?」

286: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/18(金) 22:05:34 ID:S3MZEY1s

男「・・・というわけで、お前は完璧に座敷童子になったみたいだ」

座敷「そうですかー・・・うすうすそうだろうと思っていましたけど・・・」

男「でもまさか札束が出てくるなんて・・・お前ってかなり強い力持ってるんじゃないのか?」

猫「それは違うんじゃないか兄さん?」

男「ん?」

287: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/18(金) 22:09:33 ID:S3MZEY1s

猫「座敷童子にそんな力はないと思うぞ」

男「だってなぁ・・・現に札束が出てきてるんだぞ?」

猫「座敷童子てのは気付いてない幸福を気付かせる程度の力しか使えないぞ?」

男「気付いてない?」

猫「そ。忘れられてる物って行ったほうがいいのか?」

男「・・・じゃああの札束は誰のモンなんだ・・・・」

288: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 00:02:34 ID:2syccoWw

いったい誰がスレタイからこんな展開になると予想できたであろうか

289: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 14:38:59 ID:UgXgrio6

~翌朝~

貞子「あ、おはようございます男さん」

男「・・・・・髪・・・もう伸びたのか?」

貞子「あ、いえ、これはですね」カポッ

座敷「かつらなんですよー。なんだか短いのにまだ慣れなくて」

男「ふーん」

座敷「それよりも、ご飯の時間ですから行きましょう男さん」

290: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 14:44:42 ID:UgXgrio6

男「ん?かつらつけていかないのか?」

座敷「お母さんが似合うって言ってくださいましたので、お母さんに悪いかと思って・・」

男「ふーん」

座敷「あのかつらはお母さんがいないところでだけつけておこうと思ってるんです」

男「ふーん。あ、俺メリー起こしてくるから、先にいっててくれ」

座敷「わかりました」

291: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 14:46:57 ID:UgXgrio6

~テント~

男「おーい、メリー」

テント「・・・・・・・・・・・」

男「入るぞー」ジィィィィ・・・

メリー「すーすー・・・・・」

男「おーい、飯だぞー」ペチペチ

メリー「んっ?・・・んん・・・・」

292: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 14:53:04 ID:UgXgrio6

メリー「んんー・・・・」ムクッ

男「目さめたか?」

メリー「・・うん」

男「ほれ、飯だからさっさと着替えろ」

メリー「・・・うん」

293: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 14:55:28 ID:UgXgrio6

~テント・外~

男「・・・・・・・・・」

~テント・中~

メリー「よい・・しょっ・・・・う、うわっ!?」ドテッ!

メリー「いたた・・・・・」

~テント・外~

男「・・・・・・・・・・・」

294: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 15:00:55 ID:UgXgrio6

座敷「もしゃもしゃもしゃ・・・ゴクゴク」

母「おいしい?」

座敷「はい!もしゃもしゃもしゃもぐもぐ」

男「相変わらずだな・・・ん?」

メリー「おかわりーー!」

母「あらあら、今日はメリーちゃんもよく食べるわね~。はい、どうぞ」

メリー「ありがとう!」

295: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 15:06:02 ID:UgXgrio6

男「んじゃ、いってきまーす」

母「はい、いってらっしゃーい」

座敷「いって・・もぐもぐ・・」

男「いいから座って食ってろ」

メリー「・・・・・・・・・・」

男「んじゃ」

296: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 15:08:30 ID:UgXgrio6

友「よー、男ー」

男「お、友、おはよ」

友「おはよ。土日が明けるとなんだか憂鬱だなー」

男「そうか?」

友「まぁ夏休みが終わったときほどじゃないけど」

297: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 15:16:00 ID:UgXgrio6

ブルブルブルブル・・・

男「ん?電話か・・・もしもし」

メリー「私メリーさん!いまおうちにいるの!」

男「・・・・・」ピッ

友「どうかしたのか?」

男「いや、ただのいたずら電話だった」

友「ふーん。このご時勢にいたずら電話ねぇ」

298: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 15:19:25 ID:UgXgrio6

友「ところでよ」

男「ん?」

友「あの電信柱に隠れてるやつお前の知り合いか?さっきからついてきてるけど」

男「え?」

メリー「・・・・・・あっ!」

男「・・・・・・・・・・・」

299: 真紅、蒼天、新緑 2012/05/19(土) 16:10:35 ID:eH635qCo

メリー何やってんのぉぉぉ(゚Д゚)ノ

301: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 20:27:58 ID:96n8fOAM

男「いや、まったく見たことがないな。さ、いこういこう」

友「ん?そうか?」

メリー「あっ・・・くぅ・・・」ピピピッ

ブルブルブルブル・・・・

男「・・・・・・・・・・・・・・・・」ピッ

302: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 20:31:06 ID:96n8fOAM

男「・・・・もしもし」

メリー「私メリーさん!今あなたのうしr」ピッ

男「さぁいこういこう」

友「ん?あ、ああ」

ダダダダッ!ひしっ!

メリー「な、なんで切るの?!お相手してよぉ!」

男「・・・・・・・・・・」

303: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 20:35:32 ID:96n8fOAM

友「お前ほんとに知らないのか?」

男「・・・・あんまり知り合いだと思われたくないんだよ」

友「でも腰に抱きつかれてんのみると、慕われてるんじゃないのか?」

男「冗談。お前が三号か?」

メリー「うん」

男「そうか。よし!家に帰れ!」

304: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 20:37:14 ID:96n8fOAM

メリー「な、なんで?」

男「俺はこれから学校なんだよ学校」

メリー「じゃあ私もいく!」

男「なんで?」

メリー「メリーさんだもん」

男「・・・友、縄とか持ってない?」

友「ほらよ」

305: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 20:39:06 ID:96n8fOAM

メリー「ほどいてよぉー!」

男「とりあえず貞子に電話してきてもらうから一緒に帰れ」

友「男、早く行かないと遅れるぞ」

男「ああ。それじゃな」

メリー「うぅ~~・・・・ほどいてよ~~~!!」

306: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 20:41:58 ID:96n8fOAM

男「ところで、なんで縄なんて持ってたんだ?」

友「ん?んー・・・・お前とあの子の関係を教えてくれたら教えてやるよ」

男「んじゃ聞かなくていいや」

友「とにかく急ぐぞ」

男「おう」

307: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 22:15:25 ID:96n8fOAM

~電信柱前~

貞子「男さんも急なんですから・・・せっかくおいしいご飯中だったのに・・・・」

貞子「・・・・・・・あれ?」

メリー「ほどいてよぉ~!」

貞子「メリーちゃん?」

メリー「あ、貞ちゃん!これほどいてぇ~・・・・」

308: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 22:17:55 ID:96n8fOAM

メリー「ふひー・・ありがとう貞ちゃん」

貞子「一体どうしたんですか?」

メリー「男くんに縛られた」

貞子「・・?なんで?」

メリー「学校についていこうとしたら縛られちゃった」

貞子「・・・・・はぁ」

309: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 22:21:09 ID:96n8fOAM

メリー「でもこれで男くんの学校にいけるよぉ」

貞子「えーとですねぇ・・・男さんからメリーちゃんを連れて帰るようにって言われてるんですよぉ」

メリー「それじゃあいってくるねー!」ダダダダダダダ!

貞子「あ!ちょ、ちょっと!?」

ヒューーー・・・・

貞子「お、怒られるのは私なんですよぉ・・・・・」

310: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/19(土) 23:56:45 ID:96n8fOAM

~昼~

男「ふひ~・・・月曜日ってなんか時間が長く感じるなぁ・・・・」

友「ほんとだなぁ・・・」

ピンポンパンポーーン

スピーカー「2年 男 至急職員室まで」

友「なんかしたのか?」

男「見に覚えがないなぁ・・・・」

311: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:05:41 ID:xjI2QS3A

ガラガラガラ

男「しつれいしゃーす」

担任「来たか」

メリー「あ・・・・」

男「・・・・・・・・・・」

312: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:12:44 ID:xjI2QS3A

担任「というわけで、敷地内でうろうろしてるところを見つかり、今に至るというわけだ」

男「とりあえずすいませんした・・・・お前も謝れ!」ペコ

メリー「ご、ごめんなさい・・・」

担任「次からは気をつけるように言っとけよ。ところで、その子はお前の親戚かなにかか?」

男「え?えーっと・・・・う、うちにホームステイしてるんです、はい」

担任「ほー、若いのにすごいなぁ」

313: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:14:23 ID:xjI2QS3A

男「しつれいしあしたー・・・」

ガラガラガラガラ・・・

男「で・・・・・」

メリー「えーと・・・・男くん・・・もしかして・・・怒ってる?」

男「怒ってないように見えるか?」

メリー「み・・・・見えない」

314: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:16:18 ID:xjI2QS3A

~屋上~

男「俺、家に帰れって言ったよな?」

メリー「はい」セイザ

男「なのになぜここにいる?」

メリー「私はメリーさんだから・・・」

男「だから?」

メリー「電話した人に付きまとわないと・・・」

315: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:19:23 ID:xjI2QS3A

グーーーー・・・・

男「ん?」

メリー「・・・・・・・・・」

グギュルルルル・・・・・・

メリー「おなかすいちゃった」

男「家もどって飯食えばいいだろ」

メリー「帰り道わかんない・・・」

316: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:22:07 ID:xjI2QS3A

~教室~

友「おー、男。結局何のだったんだ?」

男「ん?あー気にするほどのことじゃねーよ。それより・・」

友「ん?」

男「俺、早退」

友「・・・ほんとに何もなかったのか?」

男「心配すんな。ほんとくだらない野暮用だから」

317: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:25:33 ID:xjI2QS3A

~購買部~

男「おばちゃーん。あとお茶2本くれー」

おばちゃん「はい、全部で840円ね」

男「あい」

おばちゃん「そうだ、男ちゃん、これももっていきなよ」

男「なにこれ?」

おばちゃん「パンの耳揚げたの。カリカリでおいしいわよ」

318: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:28:10 ID:xjI2QS3A

~屋上~

メリー「いただきまーす」

男「とりあえず、今日だけだからな。二度と学校に来るなよ」

メリー「もぐもぐ・・・ふぁんへ?」

男「俺が迷惑だからだよ!」

メリー「ゴクン・・・男くんはあたしが嫌いなの?」

319: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:31:19 ID:xjI2QS3A

男「好き嫌いじゃなく迷惑なんだよ」

メリー「でも・・あたしメリーさんだもん」

男「じゃあ俺じゃなくて、貞子か母さんについてけ」

メリー「そんなぁ・・・」ポロポロ

男「んなことで泣くな!」

メリー「うぅ・・・男くんに嫌われたぁ・・・・うぅぅ」

320: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 00:32:53 ID:xjI2QS3A

男「泣くな。ほらこれやるから」

メリー「グスッ・・・なにこれ」

男「パンの耳」

メリー「・・・・・・・」カリカリカリ

男「・・・うまいか?」カリカリ

メリー「うん!」

323: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 01:41:39 ID:xjI2QS3A

男(食い物で収まるとか・・・どっかの馬鹿に似てるな)

~男の家~

座敷「ふぁっ・・・ふぁくしょ!」

母「あら?貞子ちゃん風邪?」

座敷「ふぁ・・いえ。ちょっと鼻がむずむずしただけですので」

母「そう?具合が悪かったらすぐに言ってね?」

座敷「はい。もしゃもしゃもしゃもしゃもぐもぐズルズルー」

324: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 13:23:19 ID:muTUkcBo

~昼休み後~

男「ほれ、帰るぞ」

メリー「? 男くん授業は?」

男「誰のせいで早引きしなくちゃいけないのかわかるか?」ギリギリギリ・・・

メリー「いたいたいたいたたあ?!」

男「ったく・・・・帰り道わかんないんだろ?ほらさっさといくぞ」

メリー「・・・・・・・うん!」

325: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 13:28:14 ID:muTUkcBo

~早引き 下校中~

男「・・・・・なぜ手をつながなくてはならんのだ」

メリー「?」

男「まぁ・・・別にいいけど」

メリー「男くんっておにいちゃんみたいだね」

男「ん?お前って兄貴いんの?姉ちゃんはいるっていってたけど」

メリー「ううん。おにいちゃんはいないよ」

326: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 13:38:35 ID:muTUkcBo

メリー「でもいたらこんな感じかなーって思ったの」

男「・・・この年で妹と手つないで歩いてたらいろいろと問題だと思うが」

メリー「? 仲がいいのが問題なの?」

男「いや、そういうことじゃねーよ」

メリー「???」

327: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/20(日) 13:40:54 ID:muTUkcBo

~男の家~

男「ただいまー」

メリー「ただいまー!」

座敷「あれ?男さん?学校はどうなさったんですか?」

男「早引きしてきたんだよ」

座敷「えっ?どこか具合が悪いんですか?!」

328: 真紅、蒼天、新緑 2012/05/20(日) 15:36:45 ID:f9nOWs.k

メリー可愛い

332: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 20:05:12 ID:wWmR4xfw

男「こいつが帰り道がわかんないって言うから早退してきたんだよ」

座敷「そうだったんですかー」

男「ちなみに・・・お前にも責任はあるんだからな」

座敷「うっ・・・・だ、だってしょうがないじゃないですか!メリーちゃんとっても足が速いし・・・」

男「・・・・まぁ、急に頼んだ俺も悪かったけど。とりあえず明日からはついてこないように見張っててくれ」

座敷「わかりました。・・・あんまり見張るっていうのはいい感じがしませんけど・・・」

334: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 20:12:51 ID:wWmR4xfw

男「まぁ、見張っててくれたらそのうち何かおごってやるよ」

座敷「ほ、本当ですか?」

男「飯おごるくらいで嘘なんかつかねぇよ」

座敷「やったー!私一回でいいから食べてみたいものがあるんです!」

男「さすがに高級料理店とかは無理だからな?高校生の財布でいけるところにしろよ?」

座敷「はい!楽しみだなぁ~♪」

335: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 20:22:18 ID:wWmR4xfw

メリー「ふぁぁぁぁ・・・・ねむい・・・・・」

男「ん?どうしたメリー?」

メリー「三号が昼食べ過ぎたせいですごく眠いの・・・・」

男「・・・お前一号?二号?」

メリー「・・・・二号」

男「そういや三号は?」

メリー「「お腹いっぱいで眠いや」だってさ」

336: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 20:25:51 ID:wWmR4xfw

メリー「だからってこんな状況で変わられてもこっちが困るわ」

男「寝ればいいじゃん」

メリー「ご飯食べてすぐに寝ると太るって一号がうるさいのよ」

男「じゃあ一号に変わってもらえばいいじゃん」

メリー「まぁそれもそうなんだけど」

337: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 20:31:19 ID:wWmR4xfw

メリー「とりあえず眠気を覚ますためにオナニーしてくるわ」

座敷「お、おなっ?!」

男「お前のその考えはどうかと思うぞ」

メリー「大丈夫。オナといっても催眠オナニーだから」

男「なにが大丈夫なんだ・・・・それに結局寝ちまうんじゃないか?」

メリー「寝てる二人へのささやかな嫌がらせよ」

342: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 20:57:59 ID:wWmR4xfw

~創立記念日~

座敷「・・・・とこさー・・・・・」

男「ん・・・・・・・んん?」

座敷「おとこさーーん」

男「ふふぁぁあああああ・・・・・・」

座敷「おはようございます男さん」

男「・・・・・・なんで馬乗り?」

座敷「約束したじゃないですか。ご飯をおごってくださるって」

343: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 21:02:24 ID:wWmR4xfw

男「・・・・今何時だ?」

座敷「えっと・・・5時半ですね」

男「こんな時間じゃ開いてる店なんてコンビニしかねぇよ」

座敷「いえいえ!私が調べたところ、その店は24時間営業だそうですよ!」

男(・・・あんな約束すんじゃなかった・・・・・)

344: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 21:04:59 ID:wWmR4xfw

~早朝5時50分~

男「さすがに朝はまだ寒いなー・・・・」

貞子「ほらほら!早く行きましょう!」グイグイ!

男「わかったからもう少し落ち着け」

貞子「うふふ」

男「で?お前がそれほどまでに食いたいモンってなんなんだ?」

345: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 21:13:22 ID:wWmR4xfw

貞子「ここです!」

男「・・・へー。こんなんでいいのか?」

貞子「はい!」

男「まぁ、とりあえず入るか」

貞子「楽しみです~♪」

346: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 21:16:34 ID:wWmR4xfw

店員「いらっしゃいませー!」

男「ハンバーガー食いにくるのもなんか久々だなぁ」

店員「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりでしょうか?」

貞子「えっと・・・・えっとぉ・・・・・」

男「・・・なんでもいいよ。好きなもん頼め」

貞子「そ、それじゃあ・・・・・」

男(まぁ、たまにはこういうのもいいかな)

347: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 21:21:29 ID:wWmR4xfw

貞子「朝限定のバーガーを五つと、チーズバーガー三つと、ポテトのLを四つと・・・」

店員「・・・・え?」

男(前言撤回だ・・・・全然よくねぇ・・・・)

貞子「それと、チキンを二つとパイを四つと・・・・」

店員「え、えっと・・・」ピピピピピピ

男「・・・・どんだけ食うんだ・・・・」

348: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/21(月) 21:24:59 ID:wWmR4xfw

店員「えっと・・お持ち帰りですか?」

貞子「いいえ」

店員「あの~・・・少々お時間いただいてしまうんですが・・・よろしいですか?」

男「あ、はい。あ、それとアイスコーヒーひとつ」

店員「はい。合計3700円になります」

男(・・・一食分の食費で3700だと・・・・)

349: 真紅、蒼天、新緑 2012/05/21(月) 23:09:24 ID:fTz.x8M.

たけぇ

353: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/26(土) 21:14:34 ID:KGuvBsQU

貞子「モグモグモグ・・・・チューチュー」

男「・・・・・なんつーくいっぷりだ・・・・」

貞子「モグモグモグ・・・・カリカリカリ・・・・」

男(あの体のどこにこれだけの量が入るんだ・・・・?)

貞子「・・・・・あ」

男「ん?どうした?」

354: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/26(土) 21:17:51 ID:KGuvBsQU

貞子「いえ、私だけ食べるのもなんだか申し訳なくてですね・・・・その」

男「気にするな。おごるっていったのは俺なんだから」

貞子「で、ですけど・・・・」

男(そういいながらも食べる速度は変わっていない・・・だと)

貞子「あ、そうだ!男さん?」

男「ん?」

貞子「あ~んです」っポテト

355: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/26(土) 21:21:07 ID:KGuvBsQU

男「・・・・・・・・」

貞子「お、お気に召しませんでしたか?」

男「いや・・・まぁもらえるのはうれしいんだけど・・・」

貞子「?」

男「一回のあ~んの量じゃないだろこれ」

貞子「え?私はいつもこれくらいですけど・・・」

男(一口でポテト10本以上かよ・・・・・)

359: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/29(火) 15:51:57 ID:Ppz0NiXo

貞子「モシャモシャ・・・・」

男「・・・なんだろうな。お前を見てると掃除機を髣髴とさせる」

貞子「掃除機?」

男「なんでもない。気にせず食べろ」

貞子「あ、男さん。この朝限定のハンバーガー追加してもいいでしょうか?」

男「朝限定のバーガーは腹を満腹にするために食うもんじゃないと思うんだがな・・・何個だ?」

貞子「取りあえず五つお願いします」

男(出費4000over・・・・oh・・・・)

360: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/29(火) 16:00:09 ID:Ppz0NiXo

~朝食~

貞子「いただきます!モグモグモグモグ・・・」

母「相変わらず朝からすごいわね~」

メリー「・・・眠くて胃が受けつけねー・・・・」

男(アイツの胃袋は一体どうなってるんだ)

貞子「お母さんおかわりをいただけますか」

母「はいはい」

361: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/05/29(火) 16:02:39 ID:Ppz0NiXo

母「ところで貞子ちゃん?その髪はかつら?」

貞子「ふぇ?あっ!」

男(すっかり忘れてたみたいだな)

貞子「え、えっと・・・これは・・・」

母「もしかして短い髪型は嫌いだった?」

貞子「い、いえ!決してそんなことは!」

母「ごめんなさいね・・・・」

363: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/02(土) 14:16:52 ID:E5x/36JA

~男の部屋~

座敷「お母さんに悪いことをしてしまった気がします・・・・」

男「気にすんなって」

テレビ「あっ!・・・い、イクぅ!いっちゃううううう!」

メリー「・・・・・ふむふむ」

男「朝っぱらから人の部屋でエロDVD見てんじゃねーよ」ペシッ

メリー「・・・・痛い」

365: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/02(土) 14:23:21 ID:E5x/36JA

座敷「・・・・はぁ」

男「落ち込むなって。お前気使いすぎ。それになぁ・・・」

座敷「・・・・?」

男「母さんはそういうことで落ち込むって言うよりはむしろ・・・」

母「貞子ちゃ~ん?ちょっといい~?」

座敷「は、はい?」

男「むしろ燃え上がるから気をつけろ」

366: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/02(土) 14:30:47 ID:E5x/36JA

~居間~

母「これも似合ってるわ~、やっぱり貞子ちゃんは何でも似合うわねぇ~」

座敷「な、なんだか下半身がスースーして落着かないです・・・・」

男(もはや着せ替え人形だな)

母「ねね?今度はこっちのカツラとこっちの服ね~」

座敷「は、はい」

男(まぁ、これで少しは貞子も気が楽になったかな)

367: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/02(土) 14:33:56 ID:E5x/36JA

~男の部屋~

男「さーて・・・もう一眠りするかー・・・」

ガチャッ

メリー「・・・あっ・・・ん」ニュプニュプ

男「人の部屋で何してんだ」ベシッ

メリー「・・・ナニです」

男「少しは年頃の女だという自覚を持てアホ」

368: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/02(土) 14:39:43 ID:E5x/36JA

メリー「・・・・・・」ニュプニュプ

男「無心で続けようとするな!」

メリー「・・・もう少しなのに」

男「そういうのは一人のときにやってろ」

メリー「・・・ちょっとお花摘みにいってくるわ」

男「これほど堂々とした宣言もなかなかないぞ」

377: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 15:00:09 ID:YBFzRFA2

~土曜日~

座敷「わー!男さん見てください!滝ですよ滝!」

男「間近で見るとすごいなぁ」

メリー「結構迫力があるもんだなー」

男「久々に来て見るとやっぱりいいなぁ」

378: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 15:02:59 ID:YBFzRFA2

~前日・金曜日~

母「おとこ~」

男「ん?どったの?」

母「おばあちゃんが明日来るのかって電話~」

男「・・・・あー、もうそんな季節かー。どうするか考えてからもう一回電話するって言っといてー」

母「はいはい」

379: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 15:10:22 ID:YBFzRFA2

貞子「明日、なにかあるんですか?」

男「ん?あぁ。ばーちゃん家のほうで祭りがあるんだよ。それに来ないかって」

貞子「お祭りですかー」キラキラ

男「・・・・・・・・・・」

メリー「へ、へー。祭りねー。まぁ男がどうしてもっていうなら一緒に行ってやっても・・・」

男「いや、俺はめんどくさいからあんまり行きたくないんだよ」

380: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 15:18:22 ID:YBFzRFA2

貞子・メリー「!?」

男「いや、そんな顔されてもなぁ」

貞子「そんなこといわずに連れて行ってくださいよー!」ガシッ!

男「つってもなー・・・・」

メリー「わたしだって日本の文化をいろいろ勉強中なんだぞ!」

男「とってつけたようなことをいうな」

381: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 15:25:51 ID:YBFzRFA2

男「それに・・・」

メリー「な、なんだよ・・・」

男「毎朝納豆をうまそうに食ってるやつは勉強中どころかもはや免許皆伝レベルだアホ」

メリー「く・・・」

猫「まぁまぁ兄さん。あんまりそういじめるモンでもないだろ」

男「あ、猫」

382: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 15:31:09 ID:YBFzRFA2

猫「女の子のお願いは聞いておいて損はないと思うぜ」コソコソ

男「見返りが期待できんのだが・・・」コソコソ

猫「そんときゃ俺がみみうちしといてやるよ」コソコソ

男「んー・・・・わかったよ」コソコソ

383: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 22:19:40 ID:A9NNulqc

~土曜日に戻る~

男「ほれ、次の駅でおりっから準備しとけ」

貞子「はい!」

メリー「おう!」

男「お前ら元気だなー。この辺に有る霊山の影響でも受けたか?」

貞子「この辺に霊山なんてあるんですか?」

男「あぁ。まぁその話はあとでばーちゃんにでも聞けるから」

384: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 22:26:39 ID:A9NNulqc

メリー「とーーちゃーく!」

男「まだ6月なのにあっちぃなー・・・」

座敷「ふぅ・・・」

男「どうしたんだ?さっきからカツラをつけたり取ったりして」

座敷「いえ、電車の中は冷房が強かったもので・・・」

男「そんな上着じゃねーんだから・・・・」

385: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 22:32:45 ID:A9NNulqc

爺「おとこー」

男「じーちゃん久しぶり」

爺「ん?その二人が電話で言ってた子達か?」

男「うん」

座敷「はじめまして。貞子っていいます」ペコ

メリー「こんちわ。メリーっていいます」ペコ

386: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 22:36:19 ID:A9NNulqc

ブロロロロロロロ・・・

男「軽トラのるのも久しぶりだなぁ」

座敷「う、うぅ・・・・」

メリー「う、うううう・・・・・」

男「お前らあんまくっつかないでくれ。暑い」

メリー「だ、だってお前・・・こ、これ・・・」

387: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 22:43:32 ID:A9NNulqc

男「ん?あぁこの熊ね。じーちゃんこの熊どうしたの?」

爺「んー?出掛けに家の畑の野菜食ってたから撃ってきた」

男「だってよ」

座敷・メリー「・・・・・・・・・・」ゲンナリ

爺「今日の夜は熊鍋だな」

座敷「!!」

388: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/05(火) 22:55:26 ID:A9NNulqc

爺「ほいとーちゃく。ほれ、お前ら婆に顔見せて来い」

男「うん。ほれいくぞお前ら」

メリー「・・・なんかきもちわるい・・・・」

座敷「大丈夫ですかメリーちゃん?」

男「とりあえず縁側で休ませるか」

390: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 12:25:28 ID:z41oQXyk

~裏庭~

爺「さって・・・・解体するか」

?「じっちゃ。その熊はどうしたんじゃ?」

爺「おぉワンコロ。さっき畑でしとめてきたんだ」

?「ワンコロっていうな」

爺「あーそうだ。いま俺の孫きてっから婆のとこいって来てみろ」

?「ふむ?」

391: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 12:28:57 ID:z41oQXyk

~縁側~

男「ほれ。ここで少し寝とけ。ちょっとは楽になるだろ」

メリー「・・・うん」

男「どれ、俺と貞子はばーちゃんに挨拶してくるから」

座敷「すぐに戻ってきますから」

メリー「んー・・・・・・」

392: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 12:38:32 ID:z41oQXyk

?(孫かー・・・どんなやつじゃろ。男?女?)タッタッタッタ

メリー「はー・・・・少し楽になってきた」

?「おー、じっちゃの言ってたとおりじゃ」

メリー「・・・・あんた誰・・・・ってちょっと?!なになになに?!」

?「・・・・・・」クンクンクンクン

メリー「な、なんなのよ!」

?「んー?お前ほんとにじっちゃとばっちゃの孫か?全然匂いが似ておらんのじゃ」

393: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 12:45:03 ID:z41oQXyk

~台所~

男「ばーちゃん久しぶりー」

婆「あらあら、男ちゃん。よくきたわねー。こっちの子が昨日電話で言ってた?」

座敷「はじめまして。貞子と申します」

婆「はいはいいらっしゃい。あら?昨日は二人連れて行くって言ってなかった?」

男「あぁ。一人気分が悪いっていってたから縁側で休ませてる」

395: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:03:04 ID:q/2dJHEU

~縁側~

男「あれ?あいつどこいったんだ」

座敷「いませんねー」

男「んー・・・・・・ん?あそこで言い合いしてるのメリーじゃないか?」

座敷「あ、そうみたいですね」

男「とりあえず行ってみよう」

396: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:07:10 ID:q/2dJHEU

メリー「ちょっと!離しなさいよ!」

?「黙るのじゃ!泥棒はおとなしく捕まるのじゃ!」

メリー「だから泥棒なんかじゃないって言ってんじゃないのよー!!」

?「おとなしくお縄を頂戴するのじゃ!・・・・・ん?」

男「なにやってんのお前?」

メリー「しらないわよーーー!!はやく助けろーー!」

397: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:11:17 ID:q/2dJHEU

男「とりあえず、離してやってくれ」

?「なんじゃお前は」

男「いや、こっちからすればお前のほうが誰だって感じなんだが」

?「・・・!まさかお前らも泥棒の一味か!」

男「んなわけねーだろ」ゴンッ!

?「わきゃっ!?」

398: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:17:46 ID:q/2dJHEU

メリー「いてて・・やっと開放されたわ・・・・」

?「くぅ・・・この犬娘に一撃を入れるなんて・・・貴様が泥棒一味の親玉じゃな!」

男「だから泥棒じゃねーよ」ゴンッ!

犬娘「ぎゃふっ!?一度ならず二度までも?!」

座敷「お、男さん・・・もうその辺で・・・・」

?「ゆ、ゆるさん・・・絶対に許さないのじゃ!勝負じゃ泥棒!」

399: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:20:38 ID:q/2dJHEU

男「・・勝負?」

犬娘「そうじゃ!時間無制限の何でもありじゃ!」

男「・・・・・いいよ」

座敷「・・・大丈夫なんですか男さん」コソコソ

男「まぁみてろ」コソコソ

座敷「・・・・男さん?」コソコソ

401: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:30:09 ID:q/2dJHEU

犬娘「大得意のラリアットで沈めてやるのじゃ!ウィーー!!」

男「・・・・なーんかどっかで見たことあるような気がするんだよなぁ」

犬娘「どうした!かかってこんのか!だったらこっちからいくのじゃー!」

男「んー・・・じゃあいくぞー」

402: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:33:46 ID:q/2dJHEU

犬娘「喰らうのじゃー!必殺ラリアットーーー!!」

男「・・・・・ごふっ!?」

座敷「お、男さん?!」

男「て、てめぇ・・・腹パンだと・・・・」

犬娘「お前身長が高くて腕が届かんから攻撃変更じゃ!」

男「許さん・・・・」ガシッ

犬娘「わっ?!」

403: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:39:43 ID:q/2dJHEU

男「許してといっても絶対に許さん・・・」

犬娘「は、離すのじゃ!離すのじゃ!」

男「離さん。腹パンの土産にじーちゃんから教わった技をお返ししてやる」

犬娘「な、なんじゃなんじゃなんじゃ?!」

男「くらえ!じーちゃん直伝のコブラツイストだ!」

404: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 18:43:46 ID:q/2dJHEU

~5分後~

犬娘「イタタタ?!いたいいたいいいたあああああいい?!」

男「・・・・・・・・・・」

犬娘「ま、負け!犬娘の負け!負けでいいのじゃ!?だ、だから!?」

男「・・・・・・・・・・」

犬娘「わぎゃあああああああああ」

メリー「・・・男って絶対Sだよなー。見ろよあの顔、すげー楽しそう」

座敷「・・・あは、はは」

407: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 20:33:15 ID:X/SZHWx.

~10分後~

爺「お、男、もう犬娘とプロレスごっこするくらい仲良くなったのかー!」

犬娘「ちが・・!じ、じっちゃ!た、すけ・・・ぐぇ?!」

男「そうそう。もう俺たち親友なみに仲良しだよ」

爺「そうかそうか。お、そうだ、そっちのふたり」

座敷「? 私たちですか?」

爺「そうそう。飯の準備の手伝いをしてきてくれねぇか?」

408: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 20:37:02 ID:X/SZHWx.

男「そういえばメリーはばーちゃんに挨拶してないしな。いってこいよ」

座敷「そ、それじゃあ・・・」チラ

犬娘(涙目)「ん!んんーーー~!?」

座敷「え、えっとぉ・・・・・」チラ

男(笑顔)(さっさといけ)

座敷「は、はい!お手伝いさせていただきます!」

メリー「わ、わたしも・・・・」

犬娘「んんんんーーーーーー!!」

409: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 20:43:07 ID:X/SZHWx.

男「さて・・・もう俺たち二人だけだな」ニコニコ

犬娘「ぎゃああああああ!?」

男「反省したか?」

犬娘「し、した!したから!したからああああああ!」

男「んー?言葉に誠意が感じられないなぁ。反省したなら敬語だろ」

犬娘「は、反省しました!しましたからあああああああ!!」

男「・・・・しょうがねぇなぁ」

410: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 20:48:16 ID:X/SZHWx.

犬娘「い・・・・いだい・・・・いだいぃぃ・・・・」ポロポロ

男「あー・・・すっきりした・・・・」

犬娘「隙ありじゃー!」

男「おっと」

犬娘「なぬー?!」ドテッ

男「反省が足りないみたいだな・・・っと」

犬娘「や、やめ・・!?」

411: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 20:51:21 ID:X/SZHWx.

~台所~

ギャアアアアアアアアアアアアアア

婆「あら?何かしら?」

座敷「な、なんでしょうね?」

メリー「・・・立派な大根・・・・このにんじんも素敵・・・」

婆「おいしそうでしょメリーちゃん?」

メリー「・・・・はい。・・・・とっても」

412: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 20:55:41 ID:X/SZHWx.

~縁側~

男「四の字固めも飽きてきたなぁ」

犬娘「いたいいいいいいい!?」バンバン!

男「んー・・・そろそろ技を変えるか」

犬娘「と・・・解けた!今じゃ!」サッ!

男「あっ」

413: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:01:38 ID:X/SZHWx.

犬娘「や、やっと逃れられたのじゃ・・・・」

男「なんだよ、次はキャメルクラッチでもやろうと思ってたのに」

犬娘「要らぬ世話じゃあほー!!」

男「・・・・あほだと?」

犬娘「い、いや、違うのじゃ!今のは売り言葉に買い言葉というやつじゃ!」

男「・・・まぁいいや。二度と俺に逆らうなよ」

犬娘「お、おぬしは暴君か・・・・」

415: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:19:05 ID:X/SZHWx.

~夕暮れ~

座敷「えっと・・・おばあさん?少しきつい様な・・・」

婆「浴衣は少しきついくらいがちょうどいいのよ貞子ちゃん。はい出来上がり」

座敷「ありがとうございます」

婆「それじゃあ次はメリーちゃんね」

メリー「・・・お願いします」

416: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:20:05 ID:X/SZHWx.

~茶の間~

男「女の着替えってのは長いなぁ・・・」

犬娘「そうじゃのー」コロコロ

男「・・・・・・・・・・・」

犬娘「・・・・・・・」コロコロ

417: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:28:07 ID:X/SZHWx.

男「なんでお前がウチにいる?」

犬娘「なんでといわれても・・・じっちゃとばっちゃにいつでも遊びに来いといわれているのじゃ」コロコロ

男「そういえばお前うちのじーちゃんと仲良さげだったな」

犬娘「だから遊びに来てるまでじゃ」コロコロ

男「ん?お前も浴衣着てるってことは祭りに行くのか?」

犬娘「もちろんじゃ。ばっちゃに着せてもらったのじゃ」コロコロ

418: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:33:19 ID:X/SZHWx.

男「じゃあ先に祭りにいって来たらいいじゃん」

犬娘「そうそう硬いことをいいなさんな。ほれ飴玉をあげるのじゃ」

男「・・・・」コロコロ

犬娘「一人で回る祭りほど虚しいものはないんじゃ。じゃから犬娘が一緒に回ってやるのじゃ!」

男「お前が一人で回りたくないだけじゃん」

419: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:39:39 ID:Y0TMFs5w

犬娘かわいい

420: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:40:12 ID:X/SZHWx.

座敷「男さーん。お待たせしましたー」パタパタ

メリー「・・・浴衣って着るの初めて」

男「あれ?今は二号なんだな」

メリー「・・・一号と三号になると浴衣を汚しそうだしね」

男「ふーん。まぁいいや。それじゃあいくか」

421: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:48:20 ID:X/SZHWx.

~道中~

犬娘「わはは!この辺の地理に詳しくないお前たちにこの犬娘が特別に道案内してやるのじゃ!」

男「こっちいくと会場に近いんだ」

メリー「・・・・・・・・」ペラッ

座敷「そうなんですかー」

男「昔何回も来てたからな。ある程度の道は把握してるさ。ほらいくぞ」

犬娘「・・・・・・・・ぐぬ」

422: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:51:23 ID:X/SZHWx.

~会場~

座敷「うわー!」

メリー「すげー!」

犬娘「そうじゃろうそうじゃろう」

男「なんでお前が得意そうにしてんだ」ポカッ

犬娘「あいたっ?!」

423: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:54:25 ID:X/SZHWx.

犬娘「な、なにをするんじゃ!飴玉の恩を忘れたのか!」

男「あの程度で恩を売れたと思ってたのかよ」

座敷「男さん!はやく回りましょうよ!」

メリー「そうそう!さっさと回ろうぜ!」

男「あり?お前一号?」

メリー「ああ。二号は人ごみに疲れたってよ」

男「まだ会場の入り口だぞ」

424: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 21:59:40 ID:X/SZHWx.

男「とりあえず、人が多いから4人で回るぞ。はぐれたら大変だ」

座敷「はーい」

男「入り口付近の出店から順番に回っていくか」

座敷「それじゃあ、最初にから揚げと焼きそばを買います!」

男「いきなりかよ」

425: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:04:07 ID:X/SZHWx.

メリー「ん~~~・・・・・」

パンッ!

コト

メリー「やったあ!」

男「お、何が取れたんだ?」

メリー「これこれ!」

メリー「ガスライター?」

426: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:06:48 ID:X/SZHWx.

男「なんで疑問系なんだ?」

メリー「火がつかないんだけど?」

男「そりゃガスが入ってねぇもん」

メリー「なんだよ。つまんない」

男「家にもどったらじーちゃんに持ってないかきいてやるよ」

427: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:13:12 ID:ViDbVPVM

可愛いのぅ可愛いのぅ

428: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:13:42 ID:X/SZHWx.

犬娘「うぬぬ・・・・」

男「なに悩んでるんだよ」

犬娘「イチゴ飴・・・・りんご飴・・・うぬぬぬ・・・・」

男「両方買えばいいじゃん」

犬娘「な、なにぶん予算が予算なのじゃ・・・・うぬぬ」

男「・・・・・・・」

429: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:18:50 ID:X/SZHWx.

男「すいません。りんご飴ひとつ」

おっさん「へいまいど!」

男「ほれ」

犬娘「な、なんじゃ?!」

男「やるよ。さっきの飴玉のお礼」

431: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:23:15 ID:X/SZHWx.

犬娘「お、お主・・・何かたくらんでおるのか?」

男「いらねぇんならいいよ俺が食うから」

犬娘「い、いやいや!誰もそんなこと言っておらんぞ!ありがたくいただいてやろう!」

男「調子のいいやつだな」

犬娘「さり気に200円高いりんご飴を買ったところは好評価じゃ!」

男「なんか腹立つなぁ」

432: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:27:40 ID:X/SZHWx.

メリー「・・・・・・・・」

男(・・ん?)

男「なにみてんだ?」

メリー「・・・・これ」

男「天狗のお面?」

メリー「・・・立派な鼻」

男「次いくぞー」

435: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:39:05 ID:X/SZHWx.

~花火会場~

男「おぉー」

メリー「すごーい!きれーーー!」

座敷「わぁー」

犬娘「ふふふ、綺麗じゃろう?」

男「だからなんでお前がえらそうにするんだよ」

436: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:44:04 ID:X/SZHWx.

男「にしても、祭りが終わると夏も終わったような気がしちまうなー」

座敷「なんだか喪失感に襲われますよねー」

メリー「総室官?なんかのお仕事?」

男「三号は少し黙ってろ」

メリー「男くん、人に向かって黙ってろはひどいよ!」

男「食い掛かってくんな」

437: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:48:44 ID:X/SZHWx.

~帰り道~

犬娘「夜の田んぼは風情があっていいのじゃー」

ビチャッ!

犬娘「・・・・・・・・・」

男「開口一番にいきなり田んぼに足突っ込むなよ」

犬娘「す、すべったんじゃ!は、はやく助けるのじゃ!」

438: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/07(木) 22:53:14 ID:X/SZHWx.

犬娘「うぅ・・・足がヌメヌメするのじゃ・・・・」

座敷「幸い、浴衣が汚れなくて幸いでしたね犬娘さん」

犬娘「・・・うぅ」

男「ほれ、さっさと帰るぞ。じーちゃんに風呂沸かしといてもらうから」

犬娘「にちゃにちゃヌメヌメきもちわるいのじゃ・・・・」

440: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 16:53:48 ID:NpLqS4Uw

~帰宅~

男「ただいまー・・・ってあり?」

婆「あー、おかえりー。お風呂なら沸いてるよ」

男「あ、ばーちゃん。じーちゃんは?どっかいったの?」

婆「じーちゃんなら祭りの役員の人たちと飲み会に行ったわよ」

男「こりゃ、今日は帰ってこないかな」

婆「そうねぇ・・・・帰ってこないかもしれないわねぇ・・・」

442: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 17:06:46 ID:NpLqS4Uw

~玄関~

男「とりあえず貞子とメリーは先に着替えて来いよ」

座敷「あ、はい。それじゃあ行きましょうかメリーちゃん」

メリー「うん」タッタッタッタ

男「で、お前はまずその泥まみれの足をどうにかしないとな」

犬娘「外に水道があったからそこで洗うのじゃ」

男「そーだな」

443: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 17:11:34 ID:NpLqS4Uw

~庭・水道~

ジョボボボボ

男「ほれ、さっさと洗え」

犬娘「冷たくて気持ちいいのじゃ」

男「・・・ふぁぁあぁ~・・・・ねみぃ」

犬娘「ふふふ、お主も子供じゃのう。たかが祭りではしゃぎ疲れるなんてのう」

男「りんご飴一個で大喜びしてたお前に言われたかねーや」

ジョボボボボボ

444: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 17:19:05 ID:NpLqS4Uw

ちょっとお遊び(´・ω・`)
1貞子
2メリー
3犬娘
4爺
5婆

好きなのを選んで(´・ω・`)>>446

446: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 18:13:39 ID:CtWgIOvc

犬娘

448: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:04:29 ID:NpLqS4Uw

~茶の間~

男「あー・・・貞子、眠いから先に風呂いってきてもいいか?」

座敷「あ、はい。私はかまいませんよ」

メリー「べつにいいけどー」

男「んじゃーいってくるわー」トボトボ

449: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:12:09 ID:NpLqS4Uw

ガラッ

犬娘「おや?奴がおらんのじゃ」

座敷「男さんでしたらお風呂に入ってますよ」

犬娘「・・・・・ふむ・・・・・・・ふむ!」

婆「貞子ちゃんたち、お祭りはどうだった?」

座敷「とっても新鮮でした!」

メリー「花火も綺麗だったし」

450: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:15:31 ID:NpLqS4Uw

犬娘「ばっちゃ、少しばかり出かけてくるのじゃ!」

婆「あら?こんな時間にどこへ行くの?」

犬娘「ふふふ・・・内緒じゃ!」タッタッタッタ

婆「気をつけてねぇー」

座敷「犬娘ちゃん元気ですねぇ」

メリー「・・・そうだねぇ」

451: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:19:49 ID:NpLqS4Uw

メリー「・・わたし少しお部屋で休んでるね」

座敷「え、大丈夫ですか?」

メリー「・・・うん。別に体調不良とかっていうのじゃないから」

婆「うーん・・・それじゃあ何しようかねぇ」

座敷「えーと・・・・」

452: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:21:48 ID:NpLqS4Uw

~風呂場~

男「・・・・・あ~・・・気持ちいい・・・・」

男「・・・このまま眠っちまいそう・・・・」

男「いや、ダメだ・・・風邪引いちまう」

ガンガン!・・・ガンガンガン!

男「ん?なんだ?」

453: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:25:02 ID:NpLqS4Uw

黒い幽霊「タチサレ~!コノムラカラデテイケ~!」

男「・・・・・・・・・・」

男(・・・少しだけのってやるか)

ガラガラ

男「だ、だれだ!?出て来い!」

犬娘(にゅふふ・・・・)

454: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:27:35 ID:NpLqS4Uw

黒い幽霊「ウォォォォォ!」

男「うわわわわわ!?」

犬娘(にゅふふふ・・・怖がってるのじゃ!)

黒い幽霊「ウォォォォォォォオ!」

男「ひぃぃぃぃぃぃぃ!?」

犬娘(あはははは!とっても清清しいのじゃー!)

455: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:29:19 ID:NpLqS4Uw

黒い幽霊「クッテヤルーー!」

ガシッ

黒い幽霊「う・・・お?」

男「よい・・・・しょっと」グイッ

黒い幽霊「あわわわわわ?!」

ドボーン

456: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:36:11 ID:NpLqS4Uw

~いん ざ ばす~

男「あんまりおふざけはするもんじゃないぞ」

犬娘「ま、窓から無理やり風呂場に引きずりこむなんて・・・・」

男「てかさっさと出ていけよ」

犬娘「な・・!このびしょ濡れのまま出て行けじゃと!?」

男「自業自得だろ」

457: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:41:18 ID:NpLqS4Uw

~5分後~

犬娘「ふんふ~ん」ワシャワシャ

男「だからってなんでお前と一緒に入らなくちゃいけないんだよ」

犬娘「びしょ濡れになったのは誰のせいだと思ってるんじゃ?」

男「お前のせいだろ」ビシッ

犬娘「いたっ!?な、なんでおぬしはすぐ暴力に走るんじゃ!もう少しは犬娘のように和平の心を・・・・」

男「お前には言われたくねぇ」ビシッ

458: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:45:08 ID:NpLqS4Uw

犬娘「?」

男「どうかしたか?」

犬娘「なんでお主はさっきからこっちを見んのじゃ?あ、わかった。お主、犬娘の体に欲情・・・」

男「してもらえるほど立派なもんでもないだろ」

犬娘「お、お主は本当に失礼なやつじゃ!ならばとくと見るがいいのじゃ!」

バッ!

459: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:46:52 ID:NpLqS4Uw

男「・・・・・・・」ジー

犬娘「ふっふっふ・・・言葉も出んほどに完璧じゃろう!」

男「・・・・・・・」ジー

犬娘「あっはっはっは!」

男「・・・・・・・」ジー

犬娘「あっはっは・・・・」

460: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:48:58 ID:NpLqS4Uw

~5分後~

犬娘「・・・・あの・・・・」

男「・・・・・・・」ジー

犬娘「・・・・・うぅ・・・・」

男「おい隠すな。お前の言う完璧な体が見えないだろ」ジー

犬娘「・・・うううう・・・なんだか目が怖いのじゃぁ・・・・」

461: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:52:22 ID:NpLqS4Uw

~さらに5分後~

犬娘「・・うぅぅうぅ・・・」

男「・・・・うん」

犬娘「・・・・・・・・」

男「いうほど完璧でもなかったな」

犬娘「・・・お、お前は人でなしじゃぁ・・・・」

462: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 19:56:37 ID:NpLqS4Uw

~貞子VS婆~

婆「若い子でわかる子ってあんまりいないからうれしいわー」

座敷「わたしもわかるっていってもコイコイしかわからないんですけど」

婆「いいのいいの。それじゃあちょっとやってみましょうか」

シャッシャッシャッシャ

463: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 20:02:26 ID:NpLqS4Uw

~風呂場~

犬娘「・・・・もう少し左じゃ」ワシャワシャ

男「ここらへんか?」ワシャワシャ

犬娘「違う~。お前は右と左もわからんのか!」

男「・・・・・・・・」

犬娘「あ、ああああ!ま、待つのじゃ?!シャンプーハットをとってはいかんのじゃ!?」

男「遠慮すんなよ」

犬娘「だ、ダメなのじゃ!目に沁みるのじゃー!」

464: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 20:16:38 ID:NpLqS4Uw

犬娘「ふぁぁぁぁ~・・・・あったかいのじゃ~」

男「やっぱ風呂はいいなー」

犬娘「・・・なんで抱きついてるんじゃ?」

男「俺が先に入ってたところにお前が入ってきたからこういう構図になってんだろうが」

犬娘「ふぃー・・・でも誰かと一緒に入る風呂はいいもんじゃなー」

男「お前一人じゃ髪洗えないもんな」

犬娘「う、うるさいのじゃ!」

465: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/08(金) 20:17:22 ID:wrCVlN4Y

か…かわいい…!

468: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 12:48:23 ID:k0oJkySo

~脱衣所~

男「はー・・・いい湯だった」フキフキ

犬娘「そうじゃのー」パンッパンッ!

男「・・・・なにやってんだ?」

犬娘「じっちゃがいつもやってるんじゃ」パンッパンッ!

男「・・・・・・・・」

469: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 12:56:45 ID:k0oJkySo

~茶の間~

男「・・・ふぁあぁあぁ・・・・」

婆「あら、男ちゃん。お風呂はどうだった?」

男「うん。いい湯だったよ」

婆「それじゃあ次は貞子ちゃんとメリーちゃんと犬娘ちゃんで入ってらっしゃいな」

座敷「あ、はい。それじゃあメリーさんを呼んできますね」

犬娘「ばっちゃ、犬娘はもう入ったからいいのじゃ」

470: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 12:58:29 ID:k0oJkySo

婆「あら?いつの間に?」

犬娘「今さっき男と一緒に入ったのじゃ!」

婆「あらあらそうだったの」

男「ばーちゃん、俺眠いからもう寝るね」

婆「はいはい。お布団はもうお部屋に敷いてるからね」

男「うん・・・・おやすみ~・・・」

471: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 13:02:30 ID:k0oJkySo

~二階の部屋~

座敷「メリーちゃん。お風呂に行きましょう」

メリー「・・・うん。わかった。ちょうど手が汚れちゃったし」

座敷「??どうかしたんですか?」

メリー「・・・ちょっと天狗と戯れてた」

座敷「????」

メリー「・・大丈夫。膜は破れてない」

472: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 13:04:40 ID:k0oJkySo

~階段~

座敷「あ、男さん」

男「よう。俺は先に寝てるから」

座敷「あ、はい。おやすみなさいです男さん」

メリー「・・・・おやすみ」

男「ん。おやすみ」

473: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 13:14:37 ID:k0oJkySo

~いん ざ ばす 2~

座敷「ふは~・・・・気持ちいいです~」

メリー「・・・・・・・」ワシャワシャ

座敷「そうだ!メリーちゃん背中の流しっこしませんか?」

メリー「・・いいよ。シャンプーが終わったらね」ワシャワシャ

474: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 13:18:59 ID:k0oJkySo

座敷「えへへ~。メリーちゃんとお風呂に入るのは初めてですねー」

メリー「・・・そうだね」ワシャワシャフニュン

座敷「ひゃっ?!め、メリーちゃん?」

メリー「・・・ごめん。手が滑った」

座敷「は、はぁ・・・」

475: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 17:27:30 ID:NOuwozxg

メリー「・・・・・・・・」フニュフニュ

座敷「ちょ!?め、メリーちゃん!?」

メリー「・・・ごめん。手が止まらない」

座敷「きゃああああああああああ?!」

メリー「・・・・・形のいいおっぱいだね」フニュフニュ

座敷「は、離してぇええええ!?」

476: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 17:33:29 ID:NOuwozxg

~二階の部屋~

男「くー・・・・・くー・・・・」ポリポリ

犬娘「・・・・・・・・」ジー

男「・・・・・すー・・・・すー・・・」

犬娘「・・・・・・・・・」ツンツン

男「くー・・・・・くー・・・・」

犬娘(くくく・・・完璧に寝てるのじゃ・・・)

477: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 17:36:45 ID:NOuwozxg

犬娘(いまのうちに昼の仕返しじゃ・・・犬娘の4の字固めを食らうのじゃ!)

犬娘「えっと・・・・こっちの足をこっちで・・・・」

男「・・・・くーー・・・くー・・・」ガバッ!

犬娘「ぬ、ぬぉっ!?」バタッ!

478: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 17:40:32 ID:NOuwozxg

犬娘「く、くそぉ・・・・抱きつくなぁ・・・!」

男「くー・・・・・くー・・・・」

犬娘「う、うごけんのじゃ!?」

男「・・・・・なんか・・・いいにおい・・・・」スリスリ

犬娘「うっ・・・・・・」

479: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 17:47:02 ID:NOuwozxg

犬娘「は、離すのじゃ・・・!」

男「くかー・・・・・」ギュー

犬娘「あぅ・・・・・」

犬娘(に、逃げられないのじゃー・・・・)

男「・・・・・くかー・・・・・」

犬娘「・・・・・・・・・・・」

480: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 17:53:55 ID:NOuwozxg

犬娘「・・・・・・・」クンクン

男「・・・・・・すぴー」

犬娘(なんだかじっちゃみたいじゃ)

犬娘「・・・・・・・・・・」

犬娘「・・・ふぁぁぁふぁふ」

犬娘(明日の朝・・・コイツより早く起きて仕返しするのじゃ)

482: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 04:35:31 ID:FEGK.AtU

~午前4時~

男「・・・・・・・・・・・・う?」

犬娘「すー・・・すー・・・」

男「・・・・・・・ん?」

男(なんで俺がコイツを抱きしめてるんだ?)

男「んしょっと・・・・」

犬娘「・・・・んぅ・・・・・」ゴロン

男「ふぁあああああ・・・・・・」

483: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 04:37:19 ID:FEGK.AtU

犬娘「すー・・すー・・・・」

男「目が覚めちまったのはしょうがないな・・・・起きるか・・・」

ガラッ

男「・・・・・・・・・・」

座敷「・・・・・・・・・・」

男「・・ってうわ!?」

座敷「ふぇっ!?」ビクッ!

484: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 04:43:22 ID:FEGK.AtU

男「・・・なにしてんの?こんなとこで?」

座敷「え、えと、思ってたよりも早く目が覚めてしまいまして、ボーっと外を眺めてました」

男「へー、お前もか」

座敷「寝不足な感じはないんですけどねー・・・」

男「ふむ・・・・・暇だったらその辺に散歩でも行くか?」

座敷「・・・え?」

485: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 04:53:30 ID:FEGK.AtU

~祭り会場~

男「活気のない屋台ってのもなんかあれだな」

座敷「そうですねぇ」グゥゥゥゥ

男「・・・・・・・・」

座敷「す、すみません。なんだか屋台を見ていたらお腹がすいちゃって・・・」

男「まぁ、午前中にまた来ればいいさ」

486: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 12:47:33 ID:FEGK.AtU

男「さーて、じわじわもどるとするかー」

座敷「そうですね。・・・・・あれ?」

男「ん?どうした?」

座敷「あれっておじいさんじゃないですか?」

男「え?じーちゃん?」

男「・・・・・・・・・・・」

座敷「・・・・・・・・・・・あれ、おじいさんですよね?」

487: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 12:51:09 ID:FEGK.AtU

~帰還~

男「た、ただいまー・・・」

婆「おかえりー、早かったわねー・・・・あらあら」

男「いやさ、途中でじーちゃんとあったんだけど」

爺「ぐごー・・・・ぐごー・・・・」

男「酔っ払ってて途中で寝ちゃってさ。ばーちゃん布団敷いてきてくれる?」

488: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 12:56:05 ID:FEGK.AtU

~二階・男の部屋~

犬娘「・・・・・んにゅ・・・・・にゅ?」

犬娘「ふぁふぁぁぁぁ・・・・・んにゅ・・・・」

パタパタパタ

男「あれ、お前起きてたの?」

犬娘「・・・・・・・・・」コクン

男「てかなんで俺の部屋で寝てたんだよ」

489: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 13:01:39 ID:FEGK.AtU

犬娘「・・・・・・ふぁー・・・・」ウツラウツラ

男「・・・・・・・・・」ビシッ

犬娘「あいたっ?!」

男「目ぇ覚めたか?」

犬娘「痛ぃ・・・・・何するんじゃ!」

男「なんで俺の部屋で寝てるかって聞いてるんだよ」

490: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 19:37:00 ID:Bw4R0JwE

犬娘「んー・・・・?たしか・・・いたずらしに来て・・・・・」

男「お前も懲りないなー・・・・」ワキワキ

犬娘「い、いや!待つのじゃ!?」

男「・・・なんだ?」

犬娘「犬娘がこの部屋で寝ていたのはお主が抱きついてきたからじゃぞ!」

男「あー・・・・そういえばなんか抱き枕みたいのを抱いていたような・・・」

犬娘「そのせいで出て行けなかったのじゃ!だからお主のせいなのじゃ!」

491: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 19:43:21 ID:Bw4R0JwE

男「でもいたずらしに来たことには変わりないからな」

犬娘「り、理不尽じゃーーー!?」

男「いたずらしにきたお前が悪いな」

犬娘「お、お主だって犬娘に頬ずりとかしてきたんだからお互い様じゃろ?!」

男「寝てる時のことなど覚えておらん」

犬娘「みぎゃああああああああ!?」

492: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 19:55:35 ID:Bw4R0JwE

~茶の間~

男「いただきまーす」

座敷「いただきます」

メリー「いただきまーーす!」

犬娘「いただくのじゃ」

婆「たーんと食べてね」

493: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 19:58:19 ID:Bw4R0JwE

座敷「おばあさん、おかわりをお願いします!」

婆「はいはい」

男「朝からとばしてるなぁ」

メリー「わたしもー!」

婆「はいはい。そういえば男ちゃん。今日は何時ごろにこっちを出るの?」

男「んー・・・午後2時の電車かな。午前中はもう一回祭りに行って来るよ」

494: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 20:03:15 ID:Bw4R0JwE

~祭り会場~

男「・・・まだ6月なのにあっついなー・・・・」

座敷「そう・・・もぐもぐ・・ふぇふね」

男「あー・・・受け答えしなくていいから食ってろ」

メリー「・・・・・・・・・」

男「なに見てんだ?」

メリー「べ、べつに!?」

男(・・・手作りのアクセサリーか)

495: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 20:07:03 ID:Bw4R0JwE

男「お前もこういうの好きなんだな」

メリー「べつに好きじゃねーよ」

男「すいません。このペンダントひとつ」

お姉さん「はーい。ありがとうねー」

男「ほれ」

メリー「・・・・え?」

男「やるよ」

496: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 20:09:34 ID:Bw4R0JwE

メリー「な、なんで?」

男「なんでっていわれてもなぁ。昨日貞子と犬娘にはそれぞれ欲しいもん買ってやったからな」

メリー「・・・・・・・・」

男「お前にだけ買ってやらないってのもな」

メリー「あ、あり・・・・」

男「それに、あとで買ってやらなかったことがばれたら散々文句いわれそうだし」

メリー「う、うるせぇ!バカ!」

498: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 20:17:51 ID:Bw4R0JwE

ハーレムってなんか嫌なんだ(´・ω・`)

というわけで、ルート分岐したいんだけど、どう思います?(´・ω・`)

499: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 20:25:00 ID:zPvGUM3.

やっと追いついた、ハーレムがいいです!

…ダメなら貞子で

500: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/10(日) 20:25:56 ID:R90P0BKA

全員の個別ルートとかって無理?

誰か一人なら犬娘を

525: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 10:33:25 ID:G2ffrqtU

~~貞子ルート~~

よろしくお願いします(´・ω・`)

ではでは(´・ω・`)

526: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 10:37:47 ID:G2ffrqtU

~7月下旬~

男「ただいまー・・・・・」

半貞子「あ、おかえりなさーい」

メリー「・・・お帰り」

男「今日はまた一段とあっついなー。ほれ、アイス買ってきたから好きなの選べ」

半貞子「やったー!ありがとうございます男さん」

527: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 10:44:10 ID:G2ffrqtU

~男の部屋~

半貞子「やっぱりカキ氷はイチゴですよね」シャクシャク

メリー「・・・わたしは檸檬」シャクシャク

男「おい、扇風機こっちにも向けろよ」

メリー「・・・首ふりの範囲に男がくればいい」

男「お前ら2人と猫で場所が埋まってんじゃねーか」

528: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 10:47:41 ID:G2ffrqtU

男「そういえばそろそろ納涼祭だなー」パタパタ

半貞子「納涼祭?」シャクシャク

男「そ。ここら辺のは肝試しとかお化け屋敷とかをやるんだけの祭り」

半貞子「わー、面白そうですねー!」

男「お前は食い気があるだけだろ」

半貞子「うっ・・・・・」

529: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 10:50:43 ID:G2ffrqtU

半貞子「で、ですが!納涼祭!しかもお化け屋敷に肝試しと来れば渡しの出番ですよ!」

男「ふーん・・・・」

半貞子「な、なんでそんな優しい目で見てくるんですか!」

男「だってお前怖くないしなー」

半貞子「そ、それは男さんが本当のわたしを見たことがないからですよ!」

男「え?お前それが本当の姿じゃないの?変身とか出来るの?」

半貞子「い、いえ、出来ませんけど・・・・」

530: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 10:55:05 ID:G2ffrqtU

男「てか、お前最初に出てきたときも相当なドジっぷりをさらしてたじゃん」

半貞子「ふふーん。そういっていられるのも今のうちですよ男さん!」

男「ん?」

半貞子「わたしも以前の失敗から学習しているんです」

男「ほほう。具体的には?」

半貞子「それはですね・・・えーと・・・見てもらったほうが早いです」

531: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 11:00:02 ID:G2ffrqtU

~いん ざ びでお~

男「ん?これお前がもともと入ってたビデオじゃん」

半貞子「そのとおりです」

男「これがどうかしたのか?」

半貞子「それじゃあわたしの進化をお見せしましょう!」

男「はいはい。それじゃあ準備が出来たら声かけてね」

532: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 11:04:27 ID:G2ffrqtU

~開演~

男「ほんじゃ、スタートっと」ピッ

井戸「・・・・・・ウアァァァァァア・・・・」

男「・・・・・・・・」

メリー「・・・これってただの井戸?」シャクシャク

男「あー、そうか。お前日本の生まれじゃないもんな。知らなくてもしょうがないか。まぁみてろ」

井戸「・・・・ウアァァァァ」

533: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 11:08:59 ID:G2ffrqtU

半貞子「・・・・・・」ペタ・・・ペタ

男(・・・・あ、そうだ)ガサガサ

メリー「・・・・・・・・・?」

テレビ「・・・・・ニュルン」

半貞子「・・・ウァアアァァァ・・・・?」

男「・・・・・・・・・」っフライドチキン

半貞子「・・・・・・ウ、ウマソウ・・・」ジュルリ

534: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 11:12:07 ID:G2ffrqtU

~反省会~

男「最後の最後で台無しじゃねーか」

メリー「・・・これが日本のホラーなの?」

男「いや、どちらかというとギャグに近いかな」

半貞子「うぅ・・・・」モシャモシャ

男「で、結局どこらへんが進化なんだ?」

535: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 11:14:51 ID:G2ffrqtU

半貞子「良くぞ聞いてくれました!」

男・メリー「・・・・・・・・」

半貞子「今回はですね・・・・」

男・メリー「・・・・・・・・」

半貞子「井戸の中にはしごを取り付けたんですよ!」

男・メリー「・・・・・・・・・・・」

半貞子「これで今まで以上に簡単に出ることが出来るんですよー!」

536: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 11:18:20 ID:G2ffrqtU

男「結局あんまり進化してないのね」

半貞子「そ、そんな・・・」

男「だってなー・・・怖くねぇもん」

半貞子「・・・うぅ」

男「俺としてはお前と外食するほうが怖いよ」

メリー「・・・それも日本のホラー?」

男「いや、金銭的な話で」

537: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 17:59:32 ID:G2ffrqtU

男「・・・あれ?」

半貞子「どうしました?」

男「なんか冷蔵庫みたいなの映ってるけど」

半貞子「あ、はい。あれは私の冷蔵庫です」

男「んー・・・・・」

半貞子「どうしました?」

538: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 18:02:07 ID:G2ffrqtU

男「いや、なにかはいってんのかなって思ってさ」

半貞子「どうなんでしょう?」

男「いや、聞き返されても」

半貞子「よくよく考えるとここ半年ほど開けた記憶がありません」

メリー「・・・一回見てきたら?」

半貞子「それもそうですね。ちょっと見てきますね」

539: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 18:04:54 ID:G2ffrqtU

~5分後~

半貞子「ただいま戻りましたー」ニュルン

男「なんか入ってたか?」

半貞子「えっと・・・・はい、一応」

男「なんか煮え切らない答えだな・・・」

半貞子「えっと・・・まずはですね・・・これです」ドンッ

男「パック納豆?」

540: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 18:07:47 ID:G2ffrqtU

男「まぁ、いたって普通の納豆だと思うが」

半貞子「よく見てください男さん」

男「ん?いや・・・特におかしいところは・・・」

メリー「・・・あ、これ賞味期限が98年の3月だ」

男「・・・・・・・」オソルオソル

半貞子「あぁ!?開けちゃダメです!?死にたいんですか!?」

541: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 18:12:22 ID:G2ffrqtU

~10分後~

男「・・・なつかしいなこれ。もう製造が終わったジュースじゃん」

半貞子「それおいしかったですよねー」

男「お前の冷蔵庫ってタイムマシーンみたいだな」

メリー「・・・というよりタイムカプセルに近い気がする」

半貞子「・・・なはは」

542: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 19:57:35 ID:ctxUB7Ug

てかテレビの中なのにどっから
電気通してるだろうか?( ̄ー ̄)

543: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 23:10:10 ID:PTY6EN3g

そりゃあテレビからだろ

556: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:00:43 ID:SJoeS7qM

~翌日~

半貞子「おはようございますー!」

母「あらあら?今日は遅かったわね~」

半貞子「すみません!昨夜は遅くまで読書にふけってしまって・・・!」

母「いいのよ~。ご飯は盛るわね~」

半貞子「あれ?男さんはどうしたんですか?」

母「男はなんか用があって学校に行ったわよ~」

半貞子「土曜日にですか?んー・・・・?」

557: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:03:46 ID:SJoeS7qM

母「そうそう。何でも友君に誘われたって言ってたけど」

半貞子「んー・・・何をなされているのか気になります」

母「あ、どうする?貞子ちゃん学校にいってくる?」

半貞子「でも、男さんに来るなって言われてるんですよねー・・・」

母「あはは、そんなの気にしない気にしない~」

半貞子「で、でも・・・」

558: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:06:40 ID:SJoeS7qM

母「あ、それじゃあお弁当作ってあげるから、男に持っていってあげて」

半貞子「お弁当ですか?」

母「そうそう。貞子ちゃんの分も作ってあげるから一緒に食べてきなさいな」

半貞子「で、でもー・・・・」

母「大丈夫大丈夫。わたしが行って来てって言ったことにしとくから」

半貞子「そ、それでしたら・・・・」

559: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:11:29 ID:SJoeS7qM

~ところ変わって男の学校~

男「・・・ふぁぁあああ・・・なぁ、もういいだろ?」

友「全然見たりないぜ!」

男「・・・・いくら、学校のプールが一般開放されてるからって・・・」

小学生「キャッキャ」 中学生「キャーー」

男「小中学生の水着姿見て興奮してるお前、結構ヤバイ人だぞ」

560: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:14:34 ID:SJoeS7qM

友「誤解を招くような言い方をするな!俺はなぁ・・」

男「「小さな胸にこそ夢がある」っていうんだろ?」

友「よくわかってるじゃないか!さすが親友!」

男「こんなことで親友呼ばわりされたくねぇ・・・・」

友「まぁそういうなって!見ろよあの子・・・そんなに大きくないのにビキニなんか着ちゃって・・・・」

男「・・・・・・はぁ」

561: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:20:21 ID:SJoeS7qM

男「・・・・ん?」

友「どうした?可愛い子いたか?!」

男「いや、ちょっと知り合い見つけたから、会ってくる」

友「おいす!俺はここでもうしばらく観察してるぜ!」

男「あぁ。それじゃな。あ、俺もう戻ってこなくてもいいか?」

友「なんだよー・・・つきあいわりーぞー」

男「俺を変態に引き入れようとすんな」

562: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:24:10 ID:SJoeS7qM

~昇降口~

半貞子「えっと・・・・男さんはどこにいるんでしょう・・・」

男「あ、やっぱりか」

半貞子「あ、男さん!」

男「何しにきたんだよ。用がなかったらくるなって言ってただろ」

半貞子「いえいえ、今日はちゃんとした用があるんです!」

563: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:28:15 ID:SJoeS7qM

半貞子「実はお母さんからお弁当を持っていくようにと」

男「母さんが?」

半貞子「はい」

男「んー・・・家戻って食おうと思ってたけど、まぁ・・・せっかく持ってきてくれたんだし」

半貞子「それと・・わたしの分もあるんです!」

男「んー・・・・じゃあ、どっか涼しいところで食うか」

564: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:32:32 ID:SJoeS7qM

男「ところでその服は・・・母さんか」

半貞子「はい。夏は麦藁帽子が似合うと、それに合う服を選んでいただきました」

男「お前のそういう服装、なんだか新鮮だな」

半貞子「そうですか?えへへ」

男「まぁ、お前がいっつも白装束着てるからって気もするけど」

半貞子「・・・なはは」

565: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:36:29 ID:SJoeS7qM

~廊下~

男「・・・ん?!」

半貞子「?」

男「隠れろ!」

半貞子「えっえっえ?!」

男「しっ!静かに!」

半貞子(???)

566: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/14(木) 19:40:49 ID:SJoeS7qM

友「だ、だから!俺はやってないって!」

先生「双眼鏡やらカメラやらを持っているやつが言い逃れできると思っているのか!」

友「は、ほんとうにやってねぇってばああああ」

男「・・・・・・・・・・・ふぅ」

半貞子「あの方はお知り合いなんですか?」

男「あぁ。友達だけど、今見つかると俺まで巻き込まれる」

半貞子「はぁ・・・・」

569: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 11:33:08 ID:ne9ESIPI

~男の教室~

男「窓を全開にして・・・と」

半貞子「ここが男さんの教室ですかー」

男「あぁ。ほんじゃ、飯食うか」

半貞子「はい」

男「・・・えっと・・・・」ガサゴソ

半貞子「?」

570: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 11:37:20 ID:ne9ESIPI

男「ほらよ」コンッ

半貞子「あ、ありがとうございます。でも、なんでロッカーからウーロン茶が?」

男「心配すんな。古いもんじゃねーから」

半貞子「それにこれすごく冷たいです」

男「内緒だぞ。じつはな・・・・」ガサゴソ・・カパッ

半貞子「えっ?隠し扉ですか?」

571: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 11:44:40 ID:ne9ESIPI

男「隠し扉って言うほどのもんでもないけどな」

半貞子「これ・・・どうしたんですか?」

男「俺達の二つ三つ上の先輩たちが残していったもんなんだけどさ」

半貞子「・・・・・・・・・」

男「学校でアイスが食いたいってことで自分のロッカーの壁くり貫いてその奥に冷蔵庫を設置したんだ」

半貞子「そうだったんですかー」

男「絶対誰にも言うなよ?見つかったら滅茶苦茶怒られるんだから」

572: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 11:50:31 ID:ne9ESIPI

男「まぁ冷蔵庫も冷凍庫も小型だからそこまで量が入るわけじゃないけどな」

半貞子「それでも便利でいいですね!」

男「そうだな。さてと、説明も終わったところで飯にするかー」

半貞子「はい!いただきます!」

男「・・・・・はー・・冷たいお茶がうまい」

573: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 20:31:52 ID:w9y14R.c

~食後~

半貞子「風が気持ちいいですねー」

男「そうだなー。あ、そうだ」

半貞子「?」

男「・・・よいしょっと」ガコッ

半貞子「・・・・・・・・・」

男「ほいっと」パキッ

574: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 20:38:45 ID:w9y14R.c

男「ほれ、アイス」

半貞子「わー、ありがとうございます」

男「いやー、パキッと割れるアイスも夏って感じだなー」

半貞子「そうですねー・・・あれ?」

男「どーしたー?」シャリシャリ

プール「わーわー・・・きゃーきゃー」

576: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 20:47:27 ID:w9y14R.c

半貞子「わー!プールだー!」

男「あぁ、夏の間は一般公開って形でみんな使えるんだ」

半貞子「そうなんですかー」

男「んー・・・行きたいの?」

半貞子「え?!連れて行ってもらえるんですか?!」

男「行ってもいいんだけど、さすがに昼間はなー・・・小中生が多すぎて遊べないんだよなー・・・」

半貞子「そ、そんなー・・・・」

577: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 20:52:04 ID:w9y14R.c

男「んー・・・じゃあ行くか?」

半貞子「・・でも今からじゃ・・・遊べないんですよね?」

男「まぁ、そこらへんはどうとでも出来るけど。それよりも」

半貞子「?」

男「お前水着もってんの?」

半貞子「あぅ・・・・そういえば・・・」

578: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 20:54:34 ID:w9y14R.c

~男の部屋~

テレビ「・・・・ニュルン」

男「あったか?」

半貞子「・・・あるにはあったんですけど、小さくて着れませんでした・・・」

男「・・・太ったんじゃね?」

半貞子「ふ、太ってません!・・・男さん失礼です!」

男「まぁ、それは置いといて・・・・」

579: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 21:02:06 ID:w9y14R.c

男「そうなると、水着を買いに行かないとなー」

半貞子「男さんも水着が無いんですか?」

男「探せばあるだろうけど、どうせお前の水着も買わないといけないしな。ついでに俺も買うよ」

半貞子「それじゃあメリーちゃんも誘って行きましょう!ほらほらー!」グイグイ

男「わかったから、そう引っ張るな」

580: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 21:06:17 ID:w9y14R.c

~水着コーナー~

メリー「・・・こんなのどう?」

男「それはただの紐だ。水着じゃない」

メリー「・・・・・・・・」トボトボ

半貞子「うーん・・・どういうのがいいんでしょうか?」

男「女の水着のことを俺に聞かれてもなぁ」

581: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 21:08:30 ID:w9y14R.c

半貞子「うー・・・難しいです」

シャー

メリー「・・・こんなのどう?」

男「肩紐ずらして悩ましげなポーズをとらない」

シャー

半貞子「う、うーん・・・・」

582: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 21:14:04 ID:w9y14R.c

男「俺はこれでいいかな」

メリー「・・・こんなの・・・どう?」

男「貞子ー、きまったかー?」

メリー「・・・なんというスルー・・・」

半貞子「ま、まだ、決まらないです・・・・とりあえず、この三つには絞ったんですけど・・・」

男「・・・なんかまとまりがねーなー・・・」

半貞子「よかったら、男さんが選んでくれませんか?」

583: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 21:16:34 ID:w9y14R.c

男「何で俺?」

半貞子「こうなっちゃうとなかなか決まりませんし・・・それに・・・」

男「・・・ん?」

半貞子「メリーちゃんに任せると・・・・その・・きわどい水着ばかりになってしまって」カァァ

男「あぁ・・・なるほど」

半貞子「なので、お願いします男さん」

584: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 21:19:53 ID:w9y14R.c

ちょっとお遊び(´・ω・`)

どの水着?(´・ω・`)

1スク水
2競泳
3ビキニ

>>586さんお願いします(´・ω・`)

586: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 21:50:58 ID:wSg1TV1A

2

588: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 22:53:31 ID:9sWGHSB.

じゃあもうひとつ(´・ω・`)
メリーの水着(´・ω・`)
1ビキニ
2布地のさらに少ないビキニ
3スク水
4競泳
5紐

>>591さんお願いします(´・ω・`)

591: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/15(金) 23:31:05 ID:oDWAcBcI

3だろう

593: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:14:08 ID:WnwWdBVc

男「じゃあ・・・これ」

半貞子「競泳水着ですか?」

男「うん」

半貞子「では、買ってきますね」タタッタッタ

男「・・・・・・・」

メリー「・・・ちなみに、選んだ理由は?」

男「・・・・・・・ロマンかな」

594: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:16:05 ID:WnwWdBVc

男「お前はどれにしたんだ?」

メリー「・・・見てからのお楽しみ」

男「さっきの紐みてぇなやつじゃないよな?」

メリー「・・・さぁね。もしかしたら、濡れるとスケスケになる水着かも」

男「まぁお前がいいんならそれでもいいけど」

メリー「・・・反応がつまらない」

男「どないせっちゅうねん」

595: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:18:23 ID:WnwWdBVc

~午後6時~

半貞子「今日は晩御飯の時間が早かったですね」

男「あぁ、俺が母さんに早めにしてくれっていったんだよ」

半貞子「? なにか用事があるんですか?」

男「いやいや、プールに行くんだろ」

半貞子「え?」

596: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:21:19 ID:WnwWdBVc

半貞子「もう日も暮れてきてますけど・・・」

男「夜のプールも楽しいもんだぞー。幸いここ最近の夜は蒸し暑いしな」

半貞子「この時間から使っても大丈夫なんでしょうか?」

男「まぁ、ばれたら怒られるだろうな。ま、そんなのを恐れてたら遊べないけどな」

メリー「夜のプールなんて楽しそうじゃん!いいないいな!」

男「それじゃ、そろそろいくか!」

597: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:23:13 ID:WnwWdBVc

~プール~

男「女の着替えってのはやっぱ遅いなー」チャプチャプ

男「はー・・・冷たくてきもちー・・・」

半貞子「お、お待たせしましたー」

男「おっ・・・来たか」

半貞子「な、なんだか恥ずかしいですね・・・」

男「・・・・・・・・・・・・・」

598: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:25:53 ID:WnwWdBVc

半貞子「な、なんですか男さん?」

男「・・・・・・・・・」

半貞子「あ、あの・・・あんまり見られると・・・・」

男「・・お前って結構着痩せするのな。それにそこそこ胸がある」

半貞子「・・・あぅ。は、恥ずかしいです・・・」

メリー「きゃっほーーー!」ドボーン

599: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:28:09 ID:WnwWdBVc

メリー「ぶはっ!あはは、冷たくてきもちいー!」

男「あれ?お前三号?」

メリー「そーだよー」

男「一号はどうした?ここ来るまであいつだったのに」

メリー「一号ちゃんはこの水着が嫌なんだってー。動きやすいのにねー」

男「まぁ、スク水だしな」

600: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:31:25 ID:WnwWdBVc

~30分後・プールサイド~

メリー「わーい!」ザバザバザバ

男「三号は元気だなー」

半貞子「そうですねー」

男「夜のプールも結構いいもんだろ?」

半貞子「はい。貴重な経験です・・・・へ、へくちっ!」

601: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:33:39 ID:WnwWdBVc

男「大丈夫か?」

半貞子「ズズッ・・・あ、はい。少し冷えたみたいです」

男「ほれ、これ羽織っておけ」

半貞子「あ、ありがとうございます。・・・・うふふ」

男「ん?」

半貞子「男さんってやっぱり優しいんですね」

602: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:43:09 ID:WnwWdBVc

男「そうか?」

半貞子「はい。そんな男さんが私は好きですよ」

男「え?好きなの?」

半貞子「はい」

男「・・・・・・・・・・・・」

603: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:47:10 ID:WnwWdBVc

~男の家~

男「・・ってことがあったんだけどどう思う?」

猫「んー・・・聞く限りだと、男として好きって言うよりは人間として好きって感じかな?」

男「だよなー」

猫「まぁ、兄さんがそういうことで相談してきたってことは兄さんも少しは気に掛けてるってことだね」

男「んー・・・?」

猫「兄さんは嬢ちゃんのことをどう思ってるんだい?」

604: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:54:25 ID:WnwWdBVc

男「うーん・・・・」

猫「そんなに悩むことかい兄さん?」

男「いや、なんだろう・・・もう家族みたいな存在になってるからなぁ」

猫「なるほど。でも好きって言われて悪い気はしなかったんだよな?」

男「それは、な」

猫「じゃあそれ以上先に進みたいとかっては思わないのかい?」

605: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 00:57:56 ID:WnwWdBVc

男「それ以上・・ね・・んー・・・・」

猫「まあ、兄さんと嬢ちゃんならそういう関係になっても今と変わらない気もするけどな」

男「んー・・・・・・」

猫「じゃあ、こういうのはどうだい?」

男「ん?」

606: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 01:05:17 ID:WnwWdBVc

~10分後~

半貞子「はふー・・・男さーん。お風呂あきましたよー」

男「あ、ああ」

猫「それじゃな兄さん」タタタッタタ

半貞子「あれ?猫さん?」

男「・・・・・・・・・・・・・」

半貞子「? 男さん?」

607: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 01:08:16 ID:WnwWdBVc

男「貞子」

半貞子「はい?」

男「さっき、俺のこと好きだって言ってただろ?」

半貞子「はい」

男「俺もお前のドジなとことか好きだよ」

半貞子「・・・・あ、ありがとうございます?」

608: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 01:16:02 ID:WnwWdBVc

半貞子「・・・・あれ?ドジなところ?」

男「うん。可愛いから」

半貞子「・・・・か、かわ?!」

男「うん」

半貞子「・・・・・・・・・・」ポー

男「んじゃ、俺風呂行ってくるわ」

半貞子「・・・・あ、は、はい!いってらっしゃいませ!」

609: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 02:50:39 ID:WnwWdBVc

ガチャッ

半貞子「・・・・・・・・・・・・」

半貞子「・・・・・・・・・・・・」

半貞子「・・・・・・・・・あれ?」

半貞子「・・・わたしってそんなにドジだったの?」

610: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 10:47:46 ID:WnwWdBVc

~風呂~

男「・・・・って感じに照れてた」

猫「それは可愛いって言われたからだろ兄さん」

男「あいつそういうことに耐性なさそうだしなー」

猫「なによりずっとビデオの中に居たわけだしなー」

男「まぁな」

611: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 10:51:24 ID:WnwWdBVc

~茶の間~

半貞子「はぁ・・・・」

母「あらあら?どうしたの貞子ちゃん?ため息なんてつくと幸せが逃げていくわよ?」

半貞子「あ、お母さん」

母「何か悩み事?」

半貞子「実は・・・・」

612: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 10:57:53 ID:WnwWdBVc

母「へ~。男にね~」

半貞子「はい」

母「はい、麦茶」

半貞子「あ、ありがとうございます」

母「それで?」

半貞子「え?あの、それで、とは?」

613: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 11:03:01 ID:WnwWdBVc

母「貞子ちゃんはどう思ったの~?」

半貞子「私は男さんにからかわれているのだと・・・・」

母「あら?それだけ?」

半貞子「え?」

母「好きって言われたことについてはどう思ったの~?」

半貞子「・・・・・・・・」

614: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/16(土) 11:15:39 ID:WnwWdBVc

母「嬉しかった~?」

半貞子「・・・それは・・嬉しかったですけど」

母「けど?」

半貞子「男さんはわたしのドジなところが好きだというのはなんだか・・・・」

母「う~ん・・・・」

617: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:26:11 ID:ZvuDcQGs

~男の部屋~

ガチャッ

半貞子「はぁ・・・・」

男「お、母さんと何話してたんだ?」

半貞子「い、いえ、な、何でもありませんよ」

男「ふーん」

半貞子「あはは・・・・」

618: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:30:42 ID:ZvuDcQGs

男「そだ、俺ちょっちコンビニいってくるけどなんか買ってくるものあるか?」

半貞子「えーと・・・・男さんは何を買いに行くんですか?」

男「あぁ、夏休みの宿題用のノートを買いに行くんだ」

半貞子「もう宿題に取り掛かるんですか?」

男「俺は序盤で一気に終わらせるんだ」

半貞子「そうなんですかー」

619: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:36:10 ID:ZvuDcQGs

~道路~

男(んー・・・・ムシムシするなー・・・・)

?「・・・こさ・・・」

男「ん?」

半貞子「・・とこさーん!」

男「ら?」

半貞子「はぁ・・・はぁ・・・」

620: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:38:46 ID:ZvuDcQGs

男「どうした?そんなに急いで」

半貞子「はぁ、はぁ・・・男さん・・・お財布・・・」

男「え?・・・あれ?」ゴソゴソ

半貞子「つ、机の上に置き忘れてましたよ」

男「あちゃー・・・悪かったな。持ってきてもらって」

半貞子「い、いえいえ」

621: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:41:45 ID:ZvuDcQGs

男「もって来てくれた御礼にアイスのひとつでも奢らせてくれ」

半貞子「え?いいんですか?!」

男「うん。ここまでしてくれたしな」

半貞子「やったー!」

男「そんじゃあいくかー」

半貞子「はーい」

622: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:45:41 ID:ZvuDcQGs

~コンビニ~

店員「いあっしゃせー」

男「はー・・・すずしー」

半貞子「きもちいいですねー」

男「さて、どれにする?」

半貞子「私はこれにします!」ソフト

男「あいよ」

623: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:47:56 ID:ZvuDcQGs

店員「あれ?男ちゃんじゃないの?」

男「え?」

店員「あー、やっぱり!おひさー!」

男「おー!店員?!久しぶりー」

店員「やべー中学以来?」

男「お前髪染めてるからわかんなかったよー」

624: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:52:19 ID:ZvuDcQGs

半貞子「男さん、お知り合いですか?」

店員「お、なにその子、男ちゃんのコレ?」

半貞子(小指?)

男「んーと・・・友達の妹で今うちで預かってるんだ」

半貞子「はじめまして。貞子といいます」ペコ

店員「おう。俺は店員っていうんだ。男ちゃんの中学んときの同級生だ」

625: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 20:59:03 ID:ZvuDcQGs

店員「いやー、懐かしいなー」ピッ

男「ほんとだなー」

店員「そういえばよ、ほれ、中学んときに女っていたべ?」

男「あぁいたなー」

店員「アイツこないだ出来婚で結婚したみたいだぜ」

男「まじでか!」

626: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 21:02:12 ID:ZvuDcQGs

店員「それじゃーなー」

男「おーう」

半貞子「それでは失礼します」ペコ

店員「おーう!またきてくれよー」

627: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 21:06:18 ID:ZvuDcQGs

~道路~

男「あいつおまけでフライドポテトまでくれたよ」

半貞子「いい方ですね!」

男「そうだな、ほれ、アイス」

半貞子「あ、ありがとうございます」

男「こう暑いとアイスがうまいなー」

628: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 21:08:07 ID:ZvuDcQGs

半貞子「ん~♪おいしいです~♪」

男「お前は、イチゴソフトだっけ?」

半貞子「はい。男さんはメロンソフトですかー」

男「おう。一口食うか?」

半貞子「いいんですか!?」

男「あぁ、ほれ」

629: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 21:10:26 ID:ZvuDcQGs

半貞子「あー・・・ん」パクッ

男「うまいか?」

半貞子「はい~♪」

男「そりゃなによりだ」

半貞子「それじゃあ、わたしもお返しに・・・どうぞ男さん」

男「ん?いいのか?」

630: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 21:13:47 ID:ZvuDcQGs

半貞子「はい。おいしいものはみんなで食べてこそですから!」

男「それじゃ・・・・あむ」パクッ

半貞子「どうですか?」

男「うん、うまい」

半貞子「えへへ、それはよかったです」

男「・・・・・・・・・・」

631: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/18(月) 22:00:39 ID:tVfNgSYU

半貞子おいしいれす(^q^)

635: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/22(金) 23:43:35 ID:h/LQ5uLY

男「・・・・・」ナデナデ

半貞子「?どうしました?男さん」

男「んー・・・なんだかなでたくなった」

半貞子「???」

男「なんだろ?娘を持った父親のような感情というか、なんというか・・・」

半貞子「あ、もしかして、私を子供っぽいと思ってるんですか!?」

640: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/04(水) 19:43:27 ID:HGGl0gsw

男「思ってないよ。ほれ、ポテト食うか?」

半貞子「食べますー♪」

男「ほれ、あーん」

半貞子「あー・・・ん♪」モグモグ

男(食い物で釣られる辺り子供っぽいと思うが・・・・)

半貞子「男さん、あーん」

男「ん、ほれ」

半貞子「あむっ」モグモグ

641: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/04(水) 19:45:42 ID:HGGl0gsw

男「・・・・・・・・・・・・」

男(・・・なんだろう・・・・餌付け?)

半貞子「あーん♪」

男「ほりゃ」

半貞子「んー♪」モグモグ

642: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/06(金) 20:40:35 ID:gyVbw88M

~翌日~

男「返してくれって?」

友「そーそー。ほかの友達が見てみたいって言っててよ」

男「マジか・・・・・」

友「? なにか問題でもあったか?」

男「いや・・・・まぁ・・・・うーん」

友「とりあえず近いうちにまた電話するからな」

男「・・・・・・・・・・・・・・・」

643: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/06(金) 20:43:35 ID:gyVbw88M

~男の部屋~

男「うーん・・・・・・」

半貞子「どうかなさいました?男さん」

男「ん?ああ、いま友達から電話があってお前のビデオを返してほしいってさ」

半貞子「・・・・・・・?」

男「いや、だから呪いのビデオを見たいやつがいるんだってさ」

半貞子「ほ、本当ですか!?」

644: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/06(金) 20:52:15 ID:gyVbw88M

半貞子「わー!久々のお仕事ですよー!」

男「・・・・・・・・・・・・」

半貞子「・・・・・・?男さん?」

男「・・・ん?あ、ああ、どした?」

半貞子「い、いえ、元気がなかったような気がしまして・・・・」

男「そうか?」

半貞子「はい」

645: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/06(金) 20:55:48 ID:gyVbw88M

男「それで、お前は行きたいのか?」

半貞子「はい。今度こそ皆さんを怖がらせて見せますよー!」

男「・・・・・そうか」

半貞子「はい!今度こそ絶対に怖がらせて見せます!」

男「ん。がんばれ」ナデナデ

半貞子「はい!」

男「・・・・・・・・・・・・」

647: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:24:05 ID:btUYol.2

~3日後~

男「・・・・・・・・・・・・・」

猫「どうした兄さん?」

男「んー?」

猫「嬢ちゃんが居なくなってからなんだか元気がないなー」

男「・・・・・まぁな」

猫「兄さんもがんばれって送り出してやったじゃないの」

648: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:29:11 ID:btUYol.2

男「がんばろうとしてるやつをやる気を殺いでもしょうがないだろ」

猫「うまくいかないもんだねぇ・・・」

男「・・・・はぁ」

猫「嬢ちゃんも今頃がんばってるんだろうな」

男「・・・・・・・・・・・」

コンコン

猫「ん?」

649: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:32:29 ID:btUYol.2

メリー「・・・失礼」

男「あぁ、メリーか」

メリー「・・・貞ちゃんが居なくなってからずいぶんと腐ってるわね」

男「なんだかなー」

メリー「・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・」

メリー「・・・うふふ」

650: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:35:06 ID:btUYol.2

男「どうした?」

メリー「・・・いえいえ別に」

男「そういわれると気になるだろ。話せよ」

メリー「・・・いえね?もしかしたら貞ちゃんほかの人に餌付けされてるのかもって思って」

男「・・・・・ぬ?」

メリー「・・・たとえば・・・・」

651: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:37:15 ID:btUYol.2

半貞子「わー!こんなにたくさん!これ全部食べてもいいんですか?!」

?「どうぞどうぞ」

半貞子「もぐもぐ・・・もう私一生ここに居たいですー♪」

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

652: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:40:09 ID:btUYol.2

メリー「・・・的な」

男「・・・・・・・・・」

メリー「・・・そしてそのまま・・・・」

猫「嬢ちゃん、話が飛躍しすぎだろ」

メリー「・・・寝取りシチュに少し興味があるの」

男「いや、幽霊に寝取りって」

653: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:45:41 ID:btUYol.2

メリー「・・・幽霊を好きになった人が言うセリフじゃないわね」

男「・・・む」

メリー「・・・それに寝取りっていわれて嫌だったでしょ?」

男「そりゃ嫌だ」

メリー「・・・取られたくないんだったら最初から釘を刺しておけばいいのに」

男「・・・・なんだか話が飛躍しすぎな気もするんだが」

654: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:50:45 ID:btUYol.2

男「ていうか何でそんな話するんだよ・・・さらに気になっちまうじゃねーか」

メリー「・・・うふふ、これが寝取られ男の心情なのね」

男「お前は結局なにがしたいんだよ」

メリー「・・・ただオナネタが欲しかっただけよ」

男「んなくだらない理由かよ」

メリー「・・・まぁでも、貞ちゃんは今何をしてるんでしょうね」

男「・・・・・・・・・・・・・・・」

655: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:55:43 ID:btUYol.2

~?の家~

半貞子「・・・うあぁぁぁぁあああああああぁあ」

?「ぎゃあああああああああああああああああああああ!?」

テレビ「ヌルン」

半貞子「うあああああああああああああああ!」

?「嫌ああああああああああああああああっ!?」

?「きゅぅっ・・・・・」バタッ

656: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/07(土) 23:59:00 ID:btUYol.2

~10分後~

?「んっ・・・・んん」

半貞子「あっ!お目覚めになられましたか!」

?「うぎゃああああああああああああああ!?」バタッ

半貞子「あっ!?」

?「・・・・・・・・・」

657: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/08(日) 00:02:29 ID:W8/IMSc6

~30分後~

半貞子「落ち着かれましたか?」

?「は、話はわかったけど・・・・あなたが本当の貞子さん・・なの?」

半貞子「はい。・・・・・うぅ・・・・」ポロポロ

?「えっ?!な、なんで泣くの?!泣きたいのはむしろこっちなんだけど?!」

半貞子「い、いえ・・・ここまで怖がってもらったのが初めてでして・・・」

?「は、はぁ・・・・」

658: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/08(日) 00:07:23 ID:W8/IMSc6

グゥゥゥ・・・

?「・・・?」

半貞子「あぅ・・・・」

?「お腹すいてるの?」

半貞子「は、はい・・・実は昨日の夜からビデオ待機だったもので・・・」

?「??? ま、まぁよくわからないけど、何か食べる?」

半貞子「よ、よろしいんですか!?」

661: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 20:57:16 ID:BDRZL//c

?「はい、召し上がれ!」

半貞子「わー!い、いただきまーす!」

?「いっぱいあるからたくさん食べてね?」

半貞子「もぐもぐも・・・・・・・・・・・」

662: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:11:32 ID:BDRZL//c

男「ちょっとコンビニいって来る」

メリー「・・・男、コンドーム買ってきて」

男「・・・・・・自分で買いに行け」

メリー「・・・女の子に買いに行けだなんて」

男「・・・もうつっこむのにも疲れた」

メリー「・・・突っ込むだなんて・・・」

男「・・・・・いってきまーーす」

バタン

663: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:14:24 ID:BDRZL//c

メリー「・・・やっぱり元気ないね。いつもだったら何かしら言葉を返してくるのに」

猫「そうだなー・・・・どうしたもんか」

メリー「・・・うーん」

664: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:17:55 ID:BDRZL//c

~道路~

男「・・・あぢぃ・・・」

男「・・・アイスでも食いたいなぁ・・・」

男(・・・・・・・・)

半貞子(どうぞ男さん)

男「・・・・・・・・・・・」

665: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:27:10 ID:BDRZL//c

~?の家~

カランッ

半貞子「あ・・・・・ぐぅ・・・・かふっ・・・」

?「えっ?どうしたの?」

半貞子「ごほっごほっ!み・・・みじゅ・・・・みじゅを・・・」

?「え?水?水ね?ちょっとまって!」

666: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:30:18 ID:BDRZL//c

~コンビニ~

店員「いらっしゃせ~・・・おっ、男ちゃんじゃないの」

男「よっ」

店員「あり?こないだの女の子は一緒じゃないの?」

男「んー・・・まぁな」

店員「ふむ?」

667: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:32:36 ID:BDRZL//c

~?の家~

ゴクゴクッ

半貞子「げほっげほっ!」

?「ど、どうしたの?!」

半貞子「ぎゅ・・・ぎゅうにゅ・・・を」

?「え?牛乳?ちょ、ちょっとまって!」

ガチャッ

?「あっ!な、ない!」

668: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:34:16 ID:BDRZL//c

半貞子「う、うあぁあぁあ・・・・」ゴロゴロゴロゴロ!

?「ま、まってて!すぐに買ってくるから!」

タタタタタタタタ!

ガチャッ

バタン!

669: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:37:22 ID:BDRZL//c

~コンビニ~

店員「なに?振られちゃった?」

男「もともとそういう関係でもねぇよ」

店員「でもずいぶん落ち込んでるみたいだけど?」

男「あー・・・・・」

店員「グダグダ悩んでもしょーがねーよ男ちゃん」

男「ん?」

670: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:41:26 ID:BDRZL//c

店員「次会ったら襲っちまえ!」グッ

男「極端すぎるだろ」

店員「なはは、まぁそれはおいておいてだ・・・・」

~~~♪

店員「っと、いらっしゃせ~・・・・・って妹かよ、どした?」

妹「に、にいちゃん、牛乳ちょうだい!」

671: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:46:36 ID:BDRZL//c

店員「ほれ、奥の棚にあっから持って来い」

男「お前妹なんて居たんだ」

店員「そういや言ってなかったな。まぁ正直俺の兄弟の事なんてだれも興味持たないだろ」

妹「にいちゃん、はやく!」

店員「へいへい。温っめやす?」

妹「こんなときにおふざけはいらないから!」タタタタタッタタ

店員「なーにをそんなにあせってるんだか」

672: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:49:12 ID:BDRZL//c

男「なんかめっちゃあせってたな」

店員「んー・・・・なんかあったのか?男ちゃんよ」

男「ん?」

店員「もし暇だったらウチにいって様子を見てきてくれね?」

男「俺お前の家どこにあるかわかんないんだけど?」

店員「あり?知らなかったっけ?」

673: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:51:29 ID:BDRZL//c

男「で、お前んちってどこにあんの?」

店員「そこ」

男「そこ?」

店員「このコンビニんとなり」

男「ちけぇ」

店員「だろー?バイト時間ギリギリまで寝てられるんだぜ」

674: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 21:57:58 ID:BDRZL//c

~店員の家~

男「おじゃましまーす・・・」

ガタガタガタガタ!

男「な、なんだ?」

妹「・・・・ぶで・・か?!」

男「あ、妹さんの声だ・・・・こっちか」

675: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 22:01:18 ID:BDRZL//c

ガチャッ

男「・・・・・・・あ」

半貞子「・・ぐあぁっ・・・・ぎゅうぅぅ」ゴロゴロゴロゴロ

妹「い、一体どうしちゃったのー!?」

男「お、おい貞子?!」ガシッ

半貞子「げほっ・・・・お、ごほっ・・・おとほひゃん・・・ごほっ・・・」

男「一体なにが・・・・」

676: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 22:05:37 ID:BDRZL//c

妹「そ、それが、ご飯を食べてないって言ってたんで、ご飯を・・・」

男「うん」

妹「それで、食べてる途中に急に・・・」

男「・・・・・・・・えっと、ちなみに何を食べたの?」

妹「昨日つくったマーボー豆腐です・・・」

男「・・・これ?」

妹「はい」

677: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 22:17:18 ID:BDRZL//c

男「・・・ちょっと一口・・・・」ガシッ!

男「ん?」

半貞子「ギロッ!・・・・・・・」ブンブンブンブン!

男(こわっ!?今までで一番こええ!?)

男「えっと・・・・ちなみにこれさ、なんか特別なモンとか入ってる?」

妹「特別なモノ・・・ですか?」

678: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 22:22:02 ID:BDRZL//c

妹「いつもウチで作ってるときとおんなじですけど・・・」

男「材料を教えてもらえる?」

妹「えっと・・・・お豆腐と、ひき肉と、片栗粉と、鶏がらスープと・・・・」

男(あれ?普通?)

妹「ジョロキアと」

男「・・・・・それだ!」

680: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 23:14:02 ID:BDRZL//c

~道路~

半貞子「あぅー・・・・・」

男「大丈夫か?」

半貞子「まだ唇がビリビリします・・・・・」

男「それにお前、汗がすごいな」

半貞子「あぅっ!?す、すみません!お、おります!」

男「いいよいいよ。おとなしくしてろ」

半貞子「は、はぃ・・・・」

681: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 23:18:16 ID:BDRZL//c

男「まさか驚かしにいって逆にやられて帰ってくるハメになるとなぁ」

半貞子「わ、笑わないでください!ちゃんと驚いてもらえたんですよ!本当ですよ!」

男「そりゃあ良かったなぁ」

半貞子「あ・・・男さん信じてませんね?!」

男「まぁ、実際に見たわけじゃないしなぁ」

半貞子「うぅー!」バタバタ

682: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 23:24:25 ID:BDRZL//c

男「こらこら、暴れるなって」

半貞子「むー・・・」

男「ていうか勝手につれて帰ってきちゃったけど良かったのかね?」

半貞子「あっ、ビデオ置きっぱなしにしてきちゃいました」

男「まぁ、明日アイスでも買いがてら取りに行くか。妹ちゃんも一回見たらもう十分だろ」

半貞子「・・・・?男さんなんだか嬉しそうですけど何かあったんですか?」

683: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/09(月) 23:32:38 ID:BDRZL//c

男「ん?いや、やっぱりお前が居ると落ち着くなーと」

半貞子「?? 私が居ると落ち着くんですか?」

男「うん」

半貞子「あはは、それは私のあふれ出す母性によるものですよ、きっと」

男「いやいや、お使いに出した子供が無事帰ってきたような安心感だ」

半貞子「あー!また子ども扱いして!」

686: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/11(水) 00:30:57 ID:xFO6ePTU

~男の家~

男「ただいまー」

半貞子「ただいま戻りましたー」

メリー「・・・あら、お帰りー貞ちゃん。それと寝取られ男さん」

半貞子「寝取られ?」

男「余計な事は知らんでいい」

メリー「・・・あらあら、貞ちゃんが居なくなって誰よりもお・・・ムグっ!?」

男「余計な事は言わんでいい」

687: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/11(水) 00:36:03 ID:xFO6ePTU

猫「嬢ちゃんおかえり」

半貞子「あ、猫さん、ただいまです」

猫「これでにいさんも元気になるかな」

男「あっ、おい!」

半貞子「?」

メリー「・・・貞ちゃんが居なくなってから男の元気がなくてねー」

猫「まさに心ここにあらずって感じだったな」

688: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/11(水) 00:40:09 ID:xFO6ePTU

半貞子「そうなんですか男さん?」

男「べ、べつに?」

メリー「・・・なにすっとぼけてんの。貞ちゃんが戻ってきたら急に元気になったくせに」

男「うっ・・・・」

猫「そうだなー。いつものにいさんに戻ったみたいだ」

男「くっ、猫まで・・・・」

689: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/11(水) 00:48:59 ID:xFO6ePTU

半貞子「・・・そうなんですかー」

男「・・・ん?」

半貞子「男さんは私がいなくてさびしかったんですか?」

猫・メリー「・・・・・・・・・」

男「・・・・・・」

半貞子「どうなんですか男さん?」

690: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/11(水) 00:55:28 ID:xFO6ePTU

男「そりゃあ・・・・まぁ」

半貞子「そうですか・・・・うふふ」

男・猫・メリー「?」

半貞子「男さんは甘えん坊さんですねー」ナデナデ

男「・・・・は?」

半貞子「私が居なくちゃ元気が出ないなんて」ナデナデ

691: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/11(水) 01:00:42 ID:xFO6ePTU

男「・・・お姉さんぶってるけど、唇が腫れてる奴から言われてもなぁ、なんかなぁ」

半貞子「むー・・・今はそんなの関係ないじゃないですか!」

男「み、みずぅぅぅ・・・・!」ゴロゴロゴロゴロ

半貞子「あぁぁ!?や、やめてくださいよぉ!?」

メリー「・・・なんか平和だね」

猫「そーだなー。いつもの空気だなー」

692: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/11(水) 01:03:53 ID:xFO6ePTU

半貞子「おとこさぁーん!」

男「なははは」

男(・・・いまはまだこんな関係でいいかな)

           終わり








貞子「あ、あれ?!で、出られない!?」
元スレ

テーマ : 2ちゃんねる
ジャンル : サブカル

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