女店員「AV借りるときは絶対に私のところへ並びますよね」【オリジナルss】

2016年01月27日23:00 コメント ( 3 )
1: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:05:34 ID:zexUZEyq7
男「え?」

女店員「あ、思わず本音がポロっと出ちゃいました」

男「ああ、AVだけに?」

女店員「そうですね」

男「ていうか、店員さんのとこに並んじゃうのはたまたまですよ」

女店員「ふーん」
8: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:10:19 ID:zexUZEyq7
女店員「それにしても、三日に一回ぐらいのペースで来てますね。
    飽きないんですか?」

男「いやあそれほどでも」

女店員「こんなにも毎回借りて大丈夫なんですか?」

男「元気があり余ってるんですよ。
  ていうかボクのからだの心配してくれたんですか?」

女「私はお財布の心配をしただけなんですけど」

男「そっちですか」

女「ほかにべつの意味があるんですか?」

男「いやいや! ありません!」
10: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:11:54 ID:zexUZEyq7
男「それにひとりで借りてるわけじゃありませんからね」

女店員「そういえば、友達と一緒に来たりしてますね」

男「そうなんですよ。ボクはそれに付きあわされてるだけ、みたいな?」

女店員「そのわりには、アダルトコーナーから一時間ぐらい出てきませんよね?」

男「友達と相談してるんですよ」

女店員「相談? まさかみんなでこんなものを見てるんですか?」

男「ちがいますよ」

女店員「私の中のあなたの評価がさらに落ちるところでした」

男(ナニを想像したんだろ、この人)
11: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:13:30 ID:zexUZEyq7
男「ボク寮に住んでるんですよ」

女店員「そういえばこの店のそばに大学の寮がありますね」

男「そうそう。そこに友達もけっこういるんで、みんなで借りたのを交換したりしてるんですよ」

女店員「じゃあ、べつにみんなで見てるわけじゃないんですね」

男「さすがにそれは気持ち悪いでしょ」

女店員「こんなものを貸し借りしてる時点で、けっこう気持ち悪いです」

男「このほうがお財布に優しいでしょ!」

女「はいはい、わかりました。それにしても……」

男「なんですか?」

女「毎回借りてくものが企画物か、ある女優さんのだけですね」

男「そ、それは……」

14: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:15:58 ID:zexUZEyq7
女店員「まあ、男の人はこういうものが好きですもんね」

男「り、理解してもらえて嬉しいです」

女店員「それで?」

男「へ?」

女店員「期限はどうしますか?」

男「えっと、一泊二日で」

女店員「お友達と貸し借りするのに一泊二日で大丈夫ですか?」

男「……やっぱり二泊三日でおねがいします」

女店員「はい、わかりました。じゃあ期限は守ってくださいね」

男「はい!」

男(ヤバイ! ジト目ってああいうのを言うんだな!)

男(首絞めとかおもらしさせる系とか好きだったけど)

男(今度はちょっとちがうのも借りようかな)
16: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:18:55 ID:zexUZEyq7
友「お前おせーよ。なにあの店員さんと喋ってたんだよ」

男「秘密。ヤバイわ超かわいいわー惚れたわー」

友「お前、口きいてもらえた女全員にたいしてそう言ってるよな」

男「ちがうちがう。マジでかわいい」

友「まあたしかに。あの店員さんは可愛かったな。
  ていうかお前なに借りたの?」

男「これとこれ」

友「またこの女優かよ。あとは『即ズボッ』って……」

男「うるせーな、お前こそパンストがどうとかOLがどうとかつまんねーわ」

友「企画物よりマシだわ」

男「はっ!?」
18: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:21:18 ID:zexUZEyq7
男「企画物のよさが理解できないとは情けない」

友「語るな、気持ち悪いから」

男「お前にはオレの趣味のよさはわからんだろうな」

友「ていうかさ、毎回あの店さんところに並ぶんだったらさ」

友「今度行ったときレンタルビデオ店でエッチするやつ借りろよ」

男「ああなるほど! お前天才だな!」

男「じゃあ今から即効で抜いてまた借りてくるわ!」

友(そこまでするか)
20: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:23:27 ID:zexUZEyq7
男「またレンタルしに来ました!」

女店員「……」

男「どうかしましたか? 顔が引きつってますよ?」

女店員「……レンタルしにきたんですか?」

男「はい! あと、これ返却おねがいしますっ」

女店員「まだ、さっきの借りてから二十分もたってませんよ」

男「だってうちの寮ここから五分もないんですよ?」

女店員「そういうことじゃなくて。もう見たんですか?」

男「はい! 今回のは外れだったんでまた新しいのを探しに来ました!」

女店員「……そうですか」
25: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:26:47 ID:zexUZEyq7
女店員「今回は選ぶのが異様に早かったですね」

男「もうタイトルで即決しましたから」

女店員「……」


男(『レンタルビデオの店員さん強引にヤッちゃいました』ってタイトルで選んだけど)

女店員「へえ」

男(ちょっと顔が赤くなってる)

女店員「……」

男(さあ、どうなる!?)
26: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:27:35 ID:ebAcBkNjt
この男のメンタル凄すぎだろwww
27: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:29:25 ID:zexUZEyq7
男「大丈夫ですか店員さん? 
  なんだか顔が赤いですよ?」

男(ここでキメ顔でダンディな声でこう質問すれば……)

女店員「……サイテー」

男「え? もう一度言ってもらっていいですか?」

女「最低だって言ったんです!」

男「ひっ!」

男(恥ずかしくて顔を赤くしたのではなく、怒って顔を赤くしたのか!?)

男「ちがうんです! 聞いてくださいっ!」

女「なにを聞けって言うんですか? どう考えてもこれって……」

男「……これって?」

女「その……アレです……」
31: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:33:13 ID:zexUZEyq7
女店員「と、とにかく最低です……」

男(ほっぺが赤くなってる上にちょっと目が潤んでる。なんかイイな)

女店員「……七泊八日ですね」

男「え?」

女店員「レンタルの期限の話です」

男「な、なんで勝手に一週間にしちゃうんですか?」

女「これまでのやりとりから察してください」

男(うわ、これ本気で怒ってるヤツだ)
32: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:34:57 ID:zexUZEyq7
男「聞いてください! あなたはきっと誤解をしているんですっ!」

女店員「いったい私がなにを誤解してるんですか?」

男「本当はこんなことは言いたくなかった! だけど……!」

女店員「早く言いなさい」

男「はい。実はそのDVDはボクのツレから借りてこいと、
  言われたものなんですよ」

女店員「……それで?」

男「ソイツがどうしても、レンタルビデオ店のお姉さんとチョメチョメするのが見たいっていうから……」

女店員「つまり仕方なく、ってことですか?」

男「はい! ボクはAVなんてどうでもいいんですよ!」

女店員「ふーん」
33: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:35:59 ID:MelWRAwN3
女店員さんに俺もふーんって言われてジト目で睨まれたい
34: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:37:08 ID:gNZfa6bJ8
女店員からAV借りようとしたら男店員と交代された…
36: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:38:59 ID:zexUZEyq7
女店員「じゃあひとつ聞きますけど」

女店員「毎回その手のものを借りるたびに、私のところへ並ぶのはなんでですか?」

男「え?」

女店員「わざわざ私のところへ足を運んでくれてますけど。どうしてですか?」

男(このジトっとした目つきがまたたまらないっ!)

男(って、そうじゃなくて!)

男「それも、実は毎回友達におどされていて……」

女店員「あくまで自分は悪くない。そうおっしゃるんですね」

男「ええ。ボクは身も心もスプラッシュして真っ白ですからね。あはは」

女店員「……」
39: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:42:31 ID:zexUZEyq7
男(さすがにこの言い訳はキツイか?)

女店員「わかりました」

男「し、信じてくれるんですか?」

女店員「正直、どうでもよくなってきました」

男「よかった、本当によかった。信じてもらえなかったら、もうここには来れませんでしたよ」

女店員「信じなければよかった」

男「もう遅いですよ」

女店員「はいはい。せっかくなのでこれを渡しておきます」

男「!!」

男(まさかメアド!? いや、ケータイの番号か!?)
41: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:47:58 ID:zexUZEyq7
男「……これなんですか?」

女店員「クーポンです」

男「なんだ、クーポンかあ」

女店員「なにが不満なんですか? 五枚借りても千円でおさまるようになるんですよ?」

男「まあそうですけど」

女店員「なにをガッカリしてるんですか?」

男「いえ、なんにもです。ただ、自分は改めて馬鹿だなあと思いました」

女店員「よくわかりませんけど。はい、DVDになります」

男「はい、また来ます」

女店員「あなたは貴重なお客様ですが一週間は来ないでもらえる嬉しいですね、私が」

男「くうぅ~」

男(毒舌だ! これもなかなかいいなあ)
44: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:51:19 ID:zexUZEyq7
男「お前のせいで嫌われるとこだったじゃねえか!」

友「はあ?」

男「なんであんなもん借りさせたんだよ?」

友「お前まさかマジで借りにいったの?」

男「当たり前だろ! オレはオトコの中のオトコだぞ」

友「さすがにひくわ」

男「ああもう! 本当に嫌われるかと思ったわ」

友「いや、絶対に嫌われてるからなお前。
  ていうか、お前俺のDVDごと返してんじゃねーよ」

男「あ、それはごめん」

友「お前もビデオ屋の店員じゃなくて、これから始まるサークルの先輩とか狙えよ」

男「イヤだね」

男(一週間かあ。長いなあ)
47: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:53:56 ID:zexUZEyq7
一週間後


友「お前、さっそくビデオ借りに行こうってすげえな」

男「いいからさっさと選べよ。特別に千円クーポンを使わせてやるから」

友「オレはもう前もって選んであるけど。お前は?」

男「ちょっと待って。まだ決めてない」

友「……腹いてーな。悪いけどこれ借りといて。先に寮に戻るわ」

男「じゃあ、財布忘れたから千円貸して」

友「ほい。そのかわり、千円貸すからオレが三枚な」

男「それぐらいは許してやろう」
51: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)19:58:52 ID:zexUZEyq7
男「店員さん、オレがきましたよ」

女店員「……」

男「ちょっとちょっと。なんでそんなにムスっとしてるんですか?」

女店員「きっちり一週間後に、しかも私のシフトのときを狙いすましてくるんだな、と思って」

男「だってもう店員さんに会いたくて会いたくて」

女店員「はいはい。で、今日もこういうのなんですね」

男「前にも言いましたよね?
  ボクが好んで借りようとしてるわけじゃないって」

女店員「ふーん」

男(相変わらず股間がキュンとする氷のような瞳だぜ!)

女店員「そういえばひとつ、謝らないといけないことがありました」

男「ほう。それはいったい?」

男(まさか!)

男(冷たくしてゴメンね、実は私あなたのことが……みたいな展開か!?)
52: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:01:41 ID:zexUZEyq7
女店員「一週間前に渡したクーポン、今日使いますか?」

男「もちろん! 店員さんがくれたものですからね!」

女店員「へえ」

男(あれ? なんで今回はニヤっとしたんだ?」

女店員「実はあなたにクーポンを渡したとき、言い忘れたことがあったんです」

男「言い忘れたこと?」

女店員「それ、実は五枚で、じゃなくて四枚で千円だったんです。ごめんなさい」

男「なあんだ、そんなことかあ。気にしないでくださいよお」

女店員「いちおう、私のミスなので。本当は謝りたくないですけど」

男(それなら大した問題じゃないな。……いや、でも待て!)

男(今オレは千円しか持ってないッッッ!)
53: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:04:45 ID:zexUZEyq7
男(つまり、この五枚の中から一枚減らさなきゃダメなのか)

男(まあでも。アイツのを一枚減らしゃいいか)

男(でもなあ、今回は金借りてるしなあ)

男(そうなると。オレは自分のAVを減らさなきゃいけないのか)

男(イヤだなあ)

男(せっかく一週間ぶりに借りるんだし、今回選んだ二枚は両方ともよさげだしなあ)

女店員「ずいぶん悩んでますね」

男「ええ、まあ……」

女店員「友達のビデオなんて適当に選べばよくないですか?」

男「いやいや。だってこの中にはボクの選んだ作品もありますし……あっ」

女店員「やっぱりね」

男(まさかこの店員さん、オレをハメたのか!?)

男(この人じゃなくて! オレがハメられた!?)
54: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:05:58 ID:6YvdLCFhR
これ見てたらこれ思い出した

俺もAVを一度に三本借りた時は恥ずかしかった

店員「返却はいつになさいますか?」
俺「当日で」
店員「はい、当日ですね… 当日!?と、当日ですか?」


店員が一瞬素になってた
57: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:08:30 ID:zexUZEyq7
男「と、友達のだからこそですよ!」

女店員「五枚もあるんだから、適当に選んでもいいじゃないですか」

男「ぐっ! ボクをハメたんですね……!」

女店員「こんな簡単な手に引っかかるとは思いませんでしたけどね」

男「そ、それでもボクは認めませんよ。証拠はないんですからね!」

女店員「私は素直な人が好きです」

男「実はボクもAV借りようとしてました!」

女店員「素直ですね」

男「はい! やっぱりウソはいけませんよね!?」

女店員「あ、あの……顔が近いです……」

男「あ、すみません」
58: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:12:37 ID:zexUZEyq7
女店員「あの店員さんのビデオも、やっぱりあなたが自主的に借りたんですね?」

男「はい、そうです……。つい出来心で」

女店員「やっぱりサイテー」

男「ち、ちがうんです。ボクは店員さんの恥ずかしがる顔が見たくて、つい」

女店員「もっとサイテーです」

男「ですよねー」

男(勢いにまかせて全部ゲロっちまった。もうおしまいだ)

女店員「エッチなビデオが好きなら、この店にときどきそういう女優さんが来たりしますよ?」

男「マジですか!?」

女店員「ええ。ああいう人って自分の出演してる作品を借りにくるみたいです」

男「すげえ!」

女店員「急に元気になりましたね」

男「そりゃあもうね!」
59: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:13:42 ID:VhA9UUsKc
時々デレる店員が可愛い
60: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:16:24 ID:zexUZEyq7
男「もうこの店ににずっと張り付いてますね!」

女店員「絶対にやめてください」

男「またまたあ。本当はボクに来てほしくてその情報を教えてくれたんでしょ?」

女店員「いいえ。急に元気がなくなって、不気味に思ったからです
    勘違いしないでください」

男「じゃあそういうことにしておきますよ、へへへ」

男(ちょっと待った)

男(なぜそんなAV女優が来るなんてことを、この人は知ってるんだ?)

男(男ならともかく女って、AV女優にに興味ないよな?)

男(ま、まさかこの人……)

女店員「なんですか?」
62: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:20:50 ID:zexUZEyq7
女店員「汗ビッショリですけど、大丈夫ですか?」

男「早まらないでください!」

女店員「な、なんですか!? 肩をつかまないでください! あと顔近いですっ///」

男「店員さんみたいな美人がAVに出るなんて!」

男「せめてキャバクラのほうがいいですよっ!」

女店員「はい?」

男「ご両親も、店員さんがAV出てるって知ったら悲しみますよ!?」

女店員「あの、さっきからなにを勘違いしてるんですか?」

男「だって! AV女優が来たら、その人がAV女優だってわかるっていうから!」

女店員「あのねえ。ちがいます。同じバイトの先輩が教えてくれるの、いちいち」

男「…………そ、そうなんですか。ですよねえ」

女店員「ていうかなに?」

女店員「その手のビデオに出そうな人に見えるってこと、私は?」
63: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:23:25 ID:zexUZEyq7
男「め、滅相もございません!」

女店員「べつにいいですけどね。あなたにどう思われても」

男(そりゃあそうだ。AVに出演だなんてなあ)

男(でもこの人がAV女優だったら、それはそれで興奮するなあ……でへへ)

女店員「……ひとりでなにニヤニヤしてるんですか?」


男(いやしかし、それだとなんだか寝取られたような気分だな)

男(画面越しに犯される店員さん)

男(そしてなにもできずに、ナニするオレ)

男「うううぅ……」


女店員「なんで今度は涙目になってるんですか?」
65: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:26:01 ID:zexUZEyq7
男(しょせん童貞では男優には勝てないということか! くっそ!)

女店員「顔が怖いんですけど。聞いてますか?」

男(もう風俗デビューしようかな)

女店員「もしもーし……えいっ」

男「ふわぁぉ!? な、なにするんですか!?」

女店員「ちょっと首に手を当てたぐらいでオーバーですよ」

男「ボ、ボクは首が弱いんですからねっ」

女店員「聞いてませんし、聞きたくもありません。
    というか急にどうしちゃったんですか?」

男「すみません、なんか自分の世界に入ってました」

女店員「まあなんでもいいですけど、今回の期限はどうしますか?」

男「七泊八日じゃなくていいんですか!?」

女店員「なんかもうどうでもよくなりました」
66: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:27:42 ID:zexUZEyq7
男「……じゃあ、二泊三日あたりにしようかな」

女店員「わかりました、はい」

男「どうも」

女店員「たまにはちがうものも借りてくださいよ」

男「うーん、熟女モノとかですか?」

女店員「そうじゃなくて!」

男「じゃあなんですか!?」

女店員「いかがわしいビデオじゃなくて。
    普通のものを借りてくださいってことです!」

男「あっ、そういうことか」

女店員「もう……」
68: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:29:36 ID:zexUZEyq7
男「じゃあ、せっかくだし今度おすすめ教えてくださいよ」

女店員「……べつにいいですけど」

男「やったあ!」

女店員「あの、もう少し静かにしてください」

男「あ、すみません」

女店員「言っておきますけど、私は変なものはおすすめしませんからね?」

男「大丈夫ですっ!」

男「エロに関しては店員さんに勝てると思いますから」

女「べつに勝負してませんし」

男「じゃあまた来ます!」

女「はいはい、気をつけて帰ってください」
70: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:34:05 ID:zexUZEyq7
男「みーやびなすぷらっしゅ!」イマトビチル

友「うるせえな。ビデオ見たいから帰れよ」

男「そう言うなよ! オレあの店員さんと結婚するわ!」

友「……お前、あの店員さんのことなんも知らねーじゃん」

男「は? 知ってるし! 知らないこととかねーし!」

友「じゃあなにを知ってんだよ」

男「カワイイってことだろ。背があんまり高くないってこと」

友「で?」

男「たぶん年の差はほとんどないはず」

友「名前は?」

男「そういや知らないわ。ていうかなんもわかんないや」

友「なにも知らねえじゃん。まあ、あっちもお前のことなんも知らねえだろ」

男「いーや、少なくともオレのAVの趣味は知りつくしてるはずだ」

友「……」
71: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:36:31 ID:zexUZEyq7
男「そう嫉妬しなさんなって」

友「呆れてんだよ」

男「まあお前にはサークルがあるだろ、な?」

友「俺もお前も同じサークルだろうが」

男「大丈夫だって。オレはあの店員さん一筋だから」

友「へいへい。あ、でも店員さんはお前の名前は知ってるんじゃない?」

男「なんで?」

友「カード見りゃわかるだろ。それに、お前って名字変わってるし」

男「たしかに! ということは、こりゃあゴールインまであと少しだな!」

友「言ってろばーか」

男「ははは! 今のオレに怖いものはない! 三日後が楽しみだぜ!」
75: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:40:16 ID:zexUZEyq7
三日後


女店員「あっ、本当に今日も来たんですね」

男「こんばんわあ。今日は雨強いですねえ」

男「って、なんで店員さんが外にいるんですか?」

男(しかも私服だ。か、かわいい……!)

女店員「もしもし、また自分の世界に入ってますよ」

男「す、すみません。あまりにも素晴らしいものを見てしまったせいで、うっかり」
76: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:42:23 ID:zexUZEyq7
男「どうして今日は私服なんですか?」

女店員「雨がすごく強いでしょ?」

男「そうですね。風もありますし」

女店員「こんな天気じゃ、お客さんも来ませんし」

女店員「もう帰っていいって店長に言われちゃったんです」

男「そ、そんなあ。ボクが来た意味ないじゃないですか」

女店員「ふふっ、残念でしたー」

男「う、嬉しそうですね」

女店員「はい、なんだかスガスガしい気分ですね」

男「じゃあこれから帰りってことですか?」

女店員「ええ、そうなんですけど」

男「?」

女店員「傘、忘れちゃって……」

男「!!」キュピーン
77: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:43:06 ID:zpRv1u3uT
女店員カワイすぎワロタ
81: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:46:37 ID:zexUZEyq7
男「なるほど。つまり、傘を忘れて現在どうやって帰ろうか困っている」

男「そういうことですね?」

女店員「そういうことになります。
    というか、急に声が凛々しくなったのはなぜ?」

男「ははは、声だけはイケメンってよく言われるんですよ」

女店員「誇らしげに胸はってますけど、それ褒められてませんよ?」

男「気にしないでくださいっ!」

男「それよりこんな雨の中、店員さんみたいな美人が傘もなしに帰るのは危険っっっ!」

女店員「おおげさな。だいじょうぶですよ」

男「いや! ダメだダメだダメだ!」

女店員「ダメだって言われても困ります」

男「安心してください。家まで送ってきますよ」

男(今のオレ超かっこいい!)

女店員「お断りします」

男「ははは、遠慮しないで……え?」
85: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:50:49 ID:zexUZEyq7
男「ボクと相合傘できるチャンスですよ?」

女店員「けっこうです。さようなら」

男(なんだなんだこの変わりようは?)

男(そして、相変わらず上目遣いのジト目にキュンとしちゃう!)

女店員「ついでに、あなたと相合傘とかお断りです」

男「じゃあわかりました!」

男「マネージャーみたいに傘をさす役をやります。

男「あ、もう自分は全然濡れていいんで!」

女店員「もっとお断りします」
86: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:52:07 ID:zexUZEyq7
男「はっはっはー、そうかそうか」

男「……ってええ!? これでもダメなんですか!?」

女店員「単刀直入に言うと、あなたに私の家がバレるのがイヤなんです」

男「そういうことか!」

女店員「言っておきますけど、私のあなたに対する信頼度は限りなくゼロですから」

男(なぜオレは今までAVしか借りてこなかったんだ!?)
88: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:54:05 ID:zexUZEyq7
男(いや、でもよくよく考えると)

男(オレに家までついてこられると困るということは)

男(ひょっとしてこの店員さんは、一人暮らしなのか!?)

男(それだ! オレがいくら人畜無害なジェントルマンでも!)

男(一人暮らしの女性なら、警戒するに決まっている!)

男「ふふふふ、なるほど。わかりましたよ、店員さん」

女店員「……なにがですが?」

男「ワタクシの推理が正しいとすれば、あなたは一人暮らしですね?」

女店員「な、なんでわかったんですか?」

男「オトコのカンですよ」
91: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)20:57:42 ID:zexUZEyq7
男「こうなったら絶対に、あなたを家まで送らせてもらいますよ!」

女店員「イヤです! 下心丸出しじゃないですか!」

男「なに言ってるんですか! ボクはジェントルマンですよ!」

男「女の人に手を出したことなんてありません(事実童貞だし)」

女「……」

男(おや? これはひょっとしてイケるのか?)

女「やっぱりいいです。あなたに送られるなら喜んで雨に濡れて帰ります」

男「チキショー! こうなったら意地でも返しませんよ!」

女「大声で叫んじゃっていいですか?」

男「どうぞお帰りくださいまし」

男(これが現実……! 現実はAVのようにはイカないのか!?)
95: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:00:57 ID:zexUZEyq7
男(こうなったら、せめてこれだけでも!)

男「店員さん」

女店員「な、なんですか?」

男「傘、どうぞ」

女店員「え?」

男「オレと帰るのがイヤなら、せめてオレの傘と帰ってくれませんか?」

女店員「えっと……」

男(き、き、きまったあ! ヤバイ今のオレイケメンすぎるっ!)

女店員「……」

男(ん? なんか間違えたか?)
97: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:03:09 ID:zexUZEyq7
男(って、これじゃあ傘だけ貸して、オレは帰らなきゃダメじゃん!)

男(傘に店員さんを寝取られてどうすんだよ!)

男「遠慮しないでください。
  オレの傘も店員さんと帰ったほうが喜ぶと思いますし」

女店員「そうなんですか?」

男「そーなんです!」

女店員「それじゃあ……」

男「いやあ、やっぱりこの傘も店員さんのほうが似合うなあ!」

女店員「これ、ただのビニール傘ですよね?」

男「馬子にも衣装ってやつですよ!」

女店員「……」

男(睨まれたけど、なにかオレまずいこと言ったのかな?)

男「それじゃあ帰ります。風邪ひかないように気をつけてくださいね」

女店員「……」
101: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:06:21 ID:zexUZEyq7
女店員「ぁ、あの……」

男「うん?」

女店員「あなたはジェントルマンなんですよね?」

男「はい」

女店員「よく考えたら、私ったら自意識過剰だったかも」

男「へ?」

女店員「ジェントルマンだったら、女の私を家まで送ってくれますよね?」

男「!?!?!?!?!?!?」

女店員「もし……もしよかったら。私を家まで送ってくださいませんか?」

男「喜んでー!!!」
102: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:08:38 ID:zexUZEyq7
男(あわわわわわわわわ)

男(相合傘ってこんなにからだがくっつくんだな)

女店員「あ、あの」

男「は、はいっ!?」

女店員「大丈夫ですか?」

女店員「さっきから鼻息はあらいし、呼吸は浅いし……」

男「も、問題ありませんっ!」

女店員「それならいいんですけど」

男「……」

女店員「……」

男「……」

男(頭が真っ白だ。店員さんに触れてる部分ばかりに意識が……)
104: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:12:10 ID:zexUZEyq7
男(なんでここに来て言葉が出てこないんだよ)

女店員「濡れちゃいますね」

男「え?」

女店員「相合傘ってけっこう濡れるんだなって思って」

男「そ、そういうことですか。そ、そうですね、濡れますよねー」

女店員「こういうのは初めてで」

女店員「なんだか歩きづらいし、予想してたのとちょっとちがうかも」

男「今すぐボクが出ます!」

女店員「ダメです」

男「いえいえ!」

男「ボクをわざわざ家に送るという任務につかせてくれたその御恩に報いたいのです!」

女店員「ふふっ……どういうキャラですか、それ」

男(ウケた!? 笑った顔も……くううぅ! かわいいいい!)

女店員「送ってもらってるのは私ですよ? これ以上迷惑はかけられません」

男(オレ、泣きソウッ!)ハァィ!
106: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:15:57 ID:zexUZEyq7
男「ちなみに家は、あとどれぐらいで着くんですか?」

女店員「あと十分ぐらいかかりますけど、いいですか?」

男「むしろあと十分も一緒にこうしていられるなんて! 幸せです!」

女店員「はいはい」

男(ここでさらに面白いことを言って、好感度をあげるぞ)

男「ボクの秘密を聞いてもらえますか?」

女店員「秘密? 聞かせてくれるんですか?」

男「ボクの一番好きなAV女優について教えますよ!」

男(……オレの口はなにを言ってるんだ?)

女店員「全く聞きたくありませんが。どうぞ」

男(冷たい表情に戻った)
107: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:18:34 ID:zexUZEyq7
男「えっと、○○○○って言うんですよ」

女店員「!」


男(なぜかAV女優の名前を言ったとたん、彼女は目を丸くした)


女店員「そ、そういうことね。な、なんでもないですっ」

男「ていうか、すみません。もっと普通の会話のほうがいいですよね」

女店員「ちなみにあなたは大学生なんですよね?」

男「はい。って、ボク、大学生だって話しましたっけ?」

女店員「カードを見ればわかりますよ」

男「ああ、なるほど」

女店員「それから私のほうが年齢はひとつ上です」

男「え? 一歳しかちがわないんですか!?」
109: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:21:11 ID:zexUZEyq7
女店員「それはどういう意味なんですかねー?」

男「すごく落ち着いてるし、大人の女性って感じがしたから……びっくりしたんです」

女店員「そ、そうですか」

男「意外だなあ。じゃあ大学生なんですか?」

女店員「そうですね。ちょうど一年ちがうんですよね、あなたと私」

男「じゃあもう敬語はやめてくださいよ。ボクのほうが年下なんですし」

女店員「……」

男(あ、またジト目になった)

女店員「言っておきますけど。私とあなたは店員とお客さんって関係ですよ?」

男「は、はい」

女店員「……そうなんだよね。店員とお客さんなんだよね」

男「いや、でもボクは店員さんが店員さんじゃなくてもいいですよ?」

女店員「どういう意味かよくわかりませんよ。あ、つきました」

男(着いた……だと……!?)
112: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:24:24 ID:zexUZEyq7
男(そこはアパートだった。おそらくオートロックつきだろう)

男「ここが店員さんの家……!」

女店員「なにかおかしいですか?」

男「いえ、なんと素晴らしいアパートに住んでらっしゃるんですか!」

女店員「普通のアパートですよ」

男(オレは今からこの人の家の中に入る)

男(そして最終的には店員さんの『中』にまで……)

男「それではお言葉に甘えてあがらせてもらいます」

女店員「なに言ってるんですか? 私、一度もあげるなんて言ってませんよ」

男「え? ウソ? 言ってません?」

女店員「間違いなく言ってないです」
114: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:27:11 ID:zexUZEyq7
男「またまたー、そんなことないでしょう」

女店員「いえ、言ってません」

男「……たしかに思い返してみると、一度もそんなことは言ってないような気がしてきました」

女店員「私は自分の言葉には責任を持つよう心がけてますから」

男(雨よりも冷たいジト目がオレの心臓を、またもや貫く!)

女店員「わざわざ送ってくださって、ありがとうございました」

男(オレはもう終わりなのか?)
116: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:28:44 ID:zexUZEyq7
男(またオレはなにもできずに終わるのか?)

男(二十歳をむかえるまでに、童貞を卒業するってオヤジと約束したのに?)

男(結局オレはなにも変わらないままなのか?)

男(ひと皮むけて帰ってくるって、上京したとき両親に言ったじゃないか!)

男(ここで諦めちゃダメだッッッ!)



男「店員さん」

女店員「なんでしょうか?」

男「お願いがあるんです」

女店員「……」
118: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:30:34 ID:zexUZEyq7
男「ボク、どうしても店員さんの、のののの……」

女店員「の?」

男「へっくしょんっ!!」

女店員「び、びっくりした」

男「ずずっ……す、すみません。まさかこんなところでくしゃみがでるとは」

女店員「もしかしてからだが冷えちゃった?」

男「大丈夫です! それより言わせてください!」

女店員「いいですよ」

男「へ?」

女店員「家に入ってください。あったかいもの用意しますから」

男(……なにが起きたかオレは理解できなかった)
125: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:34:22 ID:zexUZEyq7
男「いいんですか?」

女店員「……私のせいで風邪を引かれたらイヤなだけです」

男(これがうわさのツンデレ!? )

男(しかも無表情をがんばって作ってますみたいな表情に見えるのは、オレの都合のいい錯覚か?)

女店員「私の部屋は二階なので、こっちです」

男「はいっ! 了解です!」

女店員「なにをそんなに気合入れてるんですか?」

男「いえ、自分は平常運転でございますっ!」

女店員「……」ジトー

男「……」キリッ
127: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:36:51 ID:zexUZEyq7
女店員「狭いところですけど。どうぞ」

男「お、お邪魔します……!」

男(あぁ……なんかもう部屋の匂いから女性って感じがする)

男(全身の血が一点に集まってしまうような……そんな色香……!)

女店員「ここが部屋です」

男「おぉっ!」

女店員「狭いしちょっとゴチャゴチャしてますけど、座布団にでも腰かけてください」

男「すごく女の子チックな部屋ですね」

女店員「似合いませんよね。友達からもあんまりセンスないって言われますし」

男「全然そんなことないですよ! ボク、もうここに一生住みたいぐらいです!」

女店員「気持ちだけ受けとっておきます」
129: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:38:37 ID:zexUZEyq7
女店員「暖房つけますね。コーヒーは飲めますか?」

男「コーヒーは苦手です。あ、砂糖がいっぱいあれば」

女店員「じゃあカフェオレにします? それなら飲めると思いますよ」

男「じゃあそれでおねがいします」

女店員「ちょっと台所行くんでテレビでも見ていてください」


男(そして店員さんは、台所へ行ってしまった)

男(とは言っても、扉一枚で隔たれているだけ)

男(むしろこの空間にいると、食器の音とか水道の音までもなんかエロく感じる)

男(しずまるんだ、オレ……!)
130: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:40:27 ID:zexUZEyq7
男(慌てるな。ここで台所にいる店員さんをおそう?)

男(そんなのは大馬鹿のアマチュアがやることだ!)

男(……そうだ、とりあえず今までお世話になった人の顔を思い浮かべよう)

男(先生。受験中、オレが受験勉強サボるたびに大学時代のエロいこととか話してくれたよな)

男(ピンサロの話とか、大学の彼女とエッチした話とか)

男(大学には楽しいことがあると思えて、オレ、がんばって勉強できたんだぜ?)

男(寺沢、お前卒業直前に彼女とヤったって自慢してたな)

男(あのときはメチャクチャ悔しがったけど、よくよく考えたらお前の彼女すげーブサイクだったわ)

男(今のオレにはまったく羨ましくなんてねえよ)

男(そして、お母さん)

男(クリスマスにオヤジとエッチするのはやめてください)


女店員「できましたよー」

男「!!」
132: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:43:13 ID:zexUZEyq7
男「あ、あ、あああありがとうございます」

女店員「汗ダラダラですけど。暑いんですか?」

男「いえこの部屋は暑くありません」

女店員「暑かったら遠慮しないで言ってくださいね」

男「アツいのはどっちかっていうと股間みたいな?」

女店員「……」

男(オレは馬鹿か! こんなとこでアマチュアのようなミスをしてしまうだなんて!)

女店員「ひとつ言っておいて、いいですか?」

男「な、なんでしょうか?」











女店員「私、彼氏いますからね」
133: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:43:49 ID:7XWrKjBZb
!?!?!?
134: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:44:36 ID:vRUlueQJK
は?
135: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:45:03 ID:7sWTndtrj
!?
138: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:46:52 ID:GXzj5g8KB
うわあああああああああぁあわぁ
139: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:48:37 ID:zexUZEyq7
男「……彼氏?」

女店員「ええ」

男「……」

女店員「とっても優しい人です」

男「へ、へえ」

女店員「私に変なことをした場合は、あなたをぶっ飛ばすでしょうね」

男「つ、強いんですか?」

女店員「はい。ゴリラみたいな人ってよく言われますから」

男「ご、ゴリラみたいな人……」

女店員「ていうかゴリラそのものみたいな人で、よくゴリラと間違われてます」

男「あわわわわ」

女店員「たぶん、見たら腰抜かしますよ。身長は2メートル半ばまであるんで」

男(こんなの絶対おかしいよ!?)
141: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:50:05 ID:zexUZEyq7
男「うそだろ……」

女店員「嘘ですけど」

男「なんだよちくしょう……人生ってこんなにもツライのかよ……」

女店員「あの、聞いてますか私の話?」

男「帰ります」

女店員「……」ぴたっ

男「ひゃううっ!?」

女店員「もう一度だけしか言いませんよ」

男「な、なんですか!? また首にタッチしてきて……!」

女店員「だから、彼氏がいるというのは嘘です」

男「…………」
143: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:50:55 ID:GXzj5g8KB
ガチでほっとした
144: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:53:15 ID:zexUZEyq7
男「ほ、ホントですか?」

女店員「はい。だいたい二メートル半ばのゴリラみたいな彼氏っておかしいでしょう」

男「そんなの知りませんよ」

男「美人はゴリラの交配種みたいな野郎にもモテるんだなとか思っちゃいましたよ!」

女店員「おっしゃてる意味がよくわかりませんね」

男「だいたい……なんでそんな嘘をついたんですか?」

女店員「だって、あまりにも目が血走ってたから。おかげで少しは落ち着いたでしょ?」

男「危うく心臓が止まるとこでしたよ」
145: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:54:22 ID:zexUZEyq7
女店員「おおげさですよ」

男「ぼ、ボクにとっては大げさじゃないですよ」

男「ただでさえ緊張してましたし」

女店員「私も緊張してましたよ?」

男「え?」

女店員「男の人を家にあげるのって、その……はじめてだったから……」

男(はじめて?)
146: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:56:21 ID:zexUZEyq7
男(はじめて?)

男(『はじめてはキミ?』)

男(『私のはじめてをあげるね』……)



男「」バタン

女店員「ちょ、ちょっと……しっかりしてくださいっ!」

男「す、すみません!! 一瞬意識を失ってました!」

男「も、もうオレ帰ります!」

男(だめだだめだ! もう理性がもたないっ! マジで死ぬっ!)

女店員「え? もう帰るんですか?」

男「はいっ! 寮の夕飯の時間なんで!」

女店員「あ、じゃあこれだけあなたには言っておこうと思ったんですけど……」

男「知りません! 帰りますっ!」


男(そしてオレは店員さんの家をあとにした)
148: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)21:59:25 ID:zexUZEyq7
次の日


友「お前は結局、あの店員さの家に行くだけ行って、なんもしなかったと」

男「そのとおり……へっくしょんっ!」

友「しかも。傘を店員の家においてきたから、雨に打たれて風邪をひいたと」

男「そう……くしゅんっ!」

友「お前今日のサークル行けないじゃん」

男「サークルとかどうでもいいわー、店員さんめっちゃかわいいしなあ」

友「でも今日ってサークルのパーカーの名前決める日なんでしょ?
  行かなくていいの?」

男「ああ、なんか適当に名前つけといて。オレのぶんも」

友「どんな名前になっても知らないからな」

男「ふっ、特別に許してやろう」

男「それと、ポカリとか適当に買ってきて。あと体温計も」

友「りょーかい」
149: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:00:58 ID:zexUZEyq7
三日後


男「風邪が治るまでに三日もかかってしまった」

男「まあいっか。今日は店員さんがいるはずだし」

男「レッツらゴー」



店員「ぃらっしゃいゃせー」

男「あれ? 今日は休みなのか?」

男(おかしいな。なんでいないんだろ? オレみたいに体調を崩したのかな)

男「あの、すみません」

店員「はい、どうしましたー?」
152: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:03:47 ID:zexUZEyq7
男「ここで働いてる女の店員さんいますよね?」

店員「いるっていうか、いたね」

男「どういうことですか?」

店員「彼女、ここのバイトだと都合が悪いことができたからやめるって」

男「やめたんですか!?」

店員「うん。ちょうど昨日が最後だったかな」

男(なんで……いや、でもあの人の家なら場所は知ってる!)

店員「あ、ひょっとしてキミ?」

男「なにがですか?」

店員「自分のことで尋ねてくる学生がいるから、言っておいてと彼女に頼まれたんだ」

男「なにをですか?」
155: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:07:35 ID:zexUZEyq7
店員「『私の家には絶対に来ないでください』だって」

男「!」

店員「事情はよくわからないけど、キミは彼女になにかしたの?」

男「……なにかしたかもしれないけど」


男(でも、三日前までは普通に話してくれたのに……)

男(そりゃあ好感度があがるようなことは、ほとんどしてないけどさ)

男(嫌われすぎだろ、オレよ)

男(そうだよな。あの人は善意で家に入れてくれただけなんだよな)


店員「泣きそうな顔してるけど大丈夫?」

男「……帰ります」

店員「キミ、そのAVは返しにきたんでしょ?」

男「あ、すみません」
158: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:11:15 ID:zexUZEyq7
友「見事にふられたわけか」

男「どちくしょお! なぜオレはAVなんか借りてたんだ!?」

男「しかも家に来るなって言われたしぃ……!」

友「ちょ、ちょっとまてよ。なくなよ! 男だろ!?」

男「うるせえ! 失恋だぞ! しかも上げて落ちるの落差が半端ねえ!」

友「わかったわかった。今日はオレがなんか奢ってやるから。な?」

男「うううぅ……ぅん……」

友「それより一週間後から本格的にサークル始まるんだ。そっちに精を出そうぜ」

男「サークルより店員さんのほうがいいよぉ」

友(これは重症だ)
160: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:13:07 ID:zexUZEyq7
一週間後


友「あいかわらず、すねてるのか」

男「だってぇ。サークルに行ったら女がいるじゃん?」

友「いるねえ」

男「女を見ると店員さんを思い出すじゃん?」

友「そうかもな」

男「でもあの店員さんより、かわいい人なんてこの世にいないじゃん?」

友「お前がそう思うんならそうなんじゃね」

男「オレの中ではあの人より可愛い人なんていねえよ!」

友「わかったわかった。
  とにかくだ、今日は一年は行かなきゃならない日だから行くぞ」

男「あぁぁぁぁぁ……」

友(ゾンビみたいだ)
161: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:15:23 ID:zexUZEyq7
部室


友「こんちわー!」

男「……んちわ」

男(サークルかあ。たしかに女子はいるけどねえ)

男(今はあの人に会いたい)

男(あの人は、かわいいだけじゃないしなあ)

男(優しくて。ツンデレで。ジト目がステキなんだ)

先輩「よし、じゃあ一年は集まったな。これから、みんなにパーカー渡すから」

男(帰りたい……AV見たい……いや、うそ見たくない……)
163: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:17:43 ID:zexUZEyq7
先輩「えっと、キミは?」

友「佐藤です」

先輩「佐藤くんはこれね」

友「ありがとございまーす」

先輩「キミは名前なんていうの?」

男「……です」

先輩「ああ、キミがそうなんだ! はい、これね。俺もその子好きなんだわ」

男「え?」

友「パーカーの名前の部分を見てみりゃわかる」

男「…………」



男「ぶほっおおおぉぉ!?」
164: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:19:37 ID:zexUZEyq7
男「なんでオレの一番好きなAV女優の名前が書いてあんだよ!?」

友「この女優が一番好きなんだ、お前」

先輩「なかなか面白いな、キミ。今日からキミの名前はその女優な」

先輩「いやあ、今年の一年は面白いなあ」

男「ち、ちがうんですよ! これはボクの好きな女優じゃなくて……」

友「ちがうの?」

男「これお前が書いたんだろ!?」

友「ううん。だいたいオレ、お前の一番好きなAV女優は知らなかったし」

男「そうだよな。そういやあ、誰にも言ったことないしな」













女店員「だって私にしか言ってないですもんね?」
165: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:20:32 ID:vnYWtAUHP
きたああああああああああああああああああああ
166: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:21:16 ID:iOtvpeHS5
何故か感動して泣きそーになってる俺がいる
168: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:22:06 ID:k3qFygbmx
そうきたか…!
169: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:24:58 ID:zexUZEyq7
男「佐藤、オレはもうダメかもしれない」

友「ん?」

男「オレ、あの店員さんのことが好きすぎて幻覚見えてるわ」

友「幻覚だそうですよ?」

女店員「ふーん」

男「しかも、しかもだ! オレの好きなジト目まで再現してるぞこの幻覚!」

友「たしかに末期だな、お前」

女店員「はぁ……わかりましたよ。えい」

男「おっほおおぉ!? く、首に触れる手の冷たさまで再現してる!?」

友「ダメだこりゃ」
172: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:27:01 ID:zexUZEyq7
女店員「まだ私が本物だって信じられませんか?」

男「……もしかして、本当にあの店員さんだったりするんですか?」

女店員「ちょっとごめんね、みんな。私、この人とふたりで話してくるから」

女店員「先に話を進めてて」

部員一同「どうぞどうぞー」

女店員「ほら、行きますよ」

男「こ、今度は手首を握られている!? う、うそだろ!?」


女店員「あーもう。しっかりしてください」
173: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:28:19 ID:zexUZEyq7

女店員「落ち着きましたか?」

男「なんとか」

女店員「よかったです」

男「その……」

女店員「?」

男「どういうことか教えてくださいよ」

男「ボク、なにがなんだかさっぱりです」
175: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:31:56 ID:zexUZEyq7
女店員「どうもこうもありませんよ」

女店員「ただ、私があなたと同じサークルに所属していて、
    私があなたの先輩だったってことです」

男「マジですか?」

女店員「マジです」

男「で、でもどうやってボクがここのサークルの人間だって……」

女店員「だってあなたの名前ってとっても変わってますし」

女店員「それにお友達の佐藤くんもいたでしょ?」

男「そういうことかあ」

女店員「私も最初、サークルの入部届け見たときはビックリしました」

男「世間って意外とせまいんですね」

女店員「どうやらそうみたいですね」

男「……もうひとつ聞いてもいいですか?」

女店員「どうぞ」
177: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:34:31 ID:zexUZEyq7
男「どうしてやめちゃったんですか、あの店」

女店員「お給料が低かったし、前からやめるつもりだったんです」

男「じゃあ、家に来るなって言ったのは?」

男「やっぱり、あのときのボクがあまりにもアレだったからですか!?」

女店員「だ、だから肩つかまないでください……顔、近いです///」

男「つい癖で……」

女店員「ただビックリさせようと思っただけです」

男「本当ですか? 神に誓いますか!?」

女店員「はいはい、誓います」

男「ふぅ……」

女店員「ちょ、ちょっと大丈夫ですか?」

男「いえ、店員さんの口からそう言われてホッとしたんです、本当に」

女店員「実は、もう一個だけあのビデオ屋をやめた理由があるんです」

男「え?」
180: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:36:46 ID:zexUZEyq7
男「もしや、あの店の先輩にいやらしいことを!?」

女店員「やっぱりサイテー」

男「冗談です!」

女店員「ふーん」

男「茶化してすみません。どうか答えを教えてください、店員さん!」

女店員「それです」

男「え?」

女店員「『店員さん』です」

男「……よくわかんないです」

女店員「だから、あそこで働いてたら私とあなたはずっと店員とお客さんって関係でしょ?」

男「ひょっとして、それで?」

女店員「今日からは、先輩と後輩、ってことでよろしくね」

男「!」
182: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:39:51 ID:zexUZEyq7
男(今までの笑顔の中で一番、破壊力があったかもしれない)

男「……その、ボクもよろしくおねがいしますっ!」

女先輩「うん、じゃあそろそろ戻ろっか?」

男(いや、でもなんかちがうなあ)

男「うーん」

女先輩「どうしたの?」

男「敬語のほうがいいなあ……とか、思っちゃって」

女先輩「もう店員とお客さんって関係じゃないのに?」

男「そのほうが特別な気がして」

女先輩「……じゃあいいですよ」

女先輩「あなたにだけは特別に敬語を使ってあげます」

男「……ありがとうございますっ!」
184: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:43:38 ID:zexUZEyq7
男「嬉しすぎて、ニヤけてしまいます」

女先輩「ふふっ、私もサプライズしたかいがありました」

男「でももう、サプライズはごめんですよ」

女先輩「今後はたぶんないですよ、こういうことは。それに……」

男「ん?」

女先輩「今回のサプライズのせいで、私も少し恥をかいちゃったんで」

男「なにかあったんですか?」

女店員「あなたには教えてあげません」

男「気になるけど、まあいっか」

男「とりあえず手をつないで戻りますか?」

女先輩「調子に乗らないでください」ジト

男「うん、やっぱりデレもいいですけど、そっちのほうもいいですね」

女先輩「はいはい」
187: 名無しさん@おーぷん 2014/07/04(金)22:47:31 ID:zexUZEyq7
男(そしてそれから色々あって一年が経過した)

男(パーカーの名前のせいで、オレはサークルの連中からいじられることになった)

男(かつてそのパーカーには、オレの一番好きなAV女優の名前が書いてあった)

男(そして今では)



女「ほーら、出かけますよ」

男「たまには映画じゃなくてDVD借りて家でのんびり見ない?」

女「……変なものじゃないですよね?」

男「変なものじゃないよ」



男(そのパーカーの名前は、オレの彼女の名前でもある)





おしまい





女店員「AV借りるときは絶対に私のところへ並びますよね」
元スレ




テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

男「自殺するっていうならその前に僕に抱かれませんか?」【オリジナルss】

1: 名無しさん 2014/04/11(金)22:09:12 ID:Nl9A5Yopp

男「靴脱いでるし、これから飛び降りるんですよね?」

女「おっしゃるとおり、飛び降りようとしてましたけど。
  なんですかあなた?」

男「よかったあ!」

女「はい?」

男「だって自殺するんですよね、ここから飛び降りるってことは」

女「そうですが」

男「自殺するっていうなら、その前に僕に抱かれませんか?」

女「はい?」
5: 名無しさん 2014/04/11(金)22:13:25 ID:Nl9A5Yopp

男「なかなか出会えないんですよね、これから死ぬって人に」

女「……」

男「しかも僕は運がいい。こんな美人とめぐり会えるなんて」

女「あの、飛び降りていいですか?」

男「僕の話、聞いてたでしょう?」

女「ええ。エッチがどうとか言ってましたね」

男「フッ、そうです。僕の目的はただその一点のみです」

男「安心してください」

男「あなたの自殺を止める気なんて、僕にはこれっぽっちもありませんよ」

女「帰ってもらっていいですか?」
9: 名無しさん 2014/04/11(金)22:17:09 ID:Nl9A5Yopp

男「僕に帰る場所はありません。あるとしたら、あなたの胸の中だけだ」

女「もう飛び降りていいですか?」

男「どうして!?」

女「ご自分の胸に聞いてください」

男「いいでしょう。あなたを止める資格は、僕にはない」

男「ただ、ひとつだけ聞かせてもらってもいいですか?」

女「ひとつだけですよ」

男「三日前って白のパンティー履いてました?」

女「……はい?」
11: 名無しさん 2014/04/11(金)22:20:58 ID:Nl9A5Yopp

男「『なぜ見ず知らずの男が、わたしの履いているパンティーの色を知っている?』」

男「そんな顔をしてますね」

女「あなた、なんなんですか」

男「フッ、どこにでもいる素人童貞ですよ」

女「それは聞いてません」


男「なぜ僕があなたのパンティーについて知っているのか」

男「簡単ですよ。あなたはここ一週間、このマンションの屋上から飛び降りようとしていた」

男「そうですね?」


女「一週間も前から、わたしのことを見ていたんですか」

男「正確にはあなたではなく、あなたのスカートの中を、ですがね」
12: 名無しさん 2014/04/11(金)22:23:27 ID:Nl9A5Yopp

男「あなたは飛び降り自殺を実行しようとしていた」

男「しかし、いつもギリギリでやめてしまいますね」


女「……」


男「いやあ、一週間前にこのマンションを見上げたときは驚きましたよ」

男「『あっ、パンツだ!』って」

女「パンツだったんですか、真っ先にあなたの目に飛びこんできたのは」

男「そりゃそうでしょう」
14: 名無しさん 2014/04/11(金)22:26:57 ID:Nl9A5Yopp

男「なかなかないんですからね。パンチラに出会う機会って」

女「あなた、これから死ぬ人間によくそんなことを言えますね」

男「逆ですよ。口なしになる人にだからこそ、思ったことをぶっちゃけてるんですよ」

女「で、抱かせてくれ、ですか?」

男「フッ、なんなら僕が抱かれてもいいですよ」

女「けっこうです」

男「うーむ。どうも、あなたは難しい人間のようですね」

女「わたしはいたって普通です。おかしいのはあなたでしょう。
  死後の世界にだって、初対面で抱かせてくれる人なんていませんよ」
16: 名無しさん 2014/04/11(金)22:31:54 ID:Nl9A5Yopp

男「たしかに。いきなりすぎましたね」

女「わかってもらえたならいいです。それじゃあさよなら」

男「なんでまた飛び降りようとしてるんですか」

女「死ぬからです」

男「待ってくださいよ。まだ抱いてないんですから」

女「あなたに抱かれるつもりはありません」

男「今は、でしょう?」

女「一生です」

男「だから一生を終わらせようとしないで。僕の話、まだ終わってません」
18: 名無しさん 2014/04/11(金)22:34:26 ID:Nl9A5Yopp

男「実はどうしても聞きたいことがあったんですよ」

女「なんですか?」

男「なぜ今日はスカートじゃないんですか?」

女「なにが言いたいんですか?」

男「フッ、この建物の下から空を見あげるとね、見えるんですよ」

男「太陽よりもまぶしいもの。あなたのパンツがね」

女「あなた、どんだけパンツ好きなんですか」

男「最近の僕にとっての一番の楽しみだったんですよ。それなのに、どうして……!?」

女「べつに。今日はスカートの気分じゃなかっただけです」
19: 名無しさん 2014/04/11(金)22:37:26 ID:dtn5slCuy
淡々と会話していくこの感じ大好物
20: 名無しさん 2014/04/11(金)22:38:18 ID:FG8UWLVyI
ちょっとおもしろい
22: 名無しさん 2014/04/11(金)22:40:34 ID:Nl9A5Yopp

男「たまたまスカートじゃなかった、そういうことですか?」

女「そう言ってるでしょう」

男「じゃあ今からスカートに着替えてきてもらっていいですか?」

女「そんな暇があるなら、さっさと死にます」

男「なぜそんなに死に急ぐんですか?」

女「死にたいからです」

男「べつによくないですか? どうせもうあなたは死ぬんだから」

女「どういうことですか?」
24: 名無しさん 2014/04/11(金)22:45:29 ID:Nl9A5Yopp

男「死ぬって決めたら、こころにゆとりができません?」

女「ゆとり、ですか」

男「だってこれからなにが起きても、あなたはここから飛ぶんですよ」

男「いつでも人生をクリアできるんだから、なにが起きても安心でしょう?」

女「ゼロになるというか、終わらせられるというか……結果は決まってます」

男「つまり、たいていのことは許せますよね?」

女「たしかに。たどる結末は見えてますからね」

男「じゃあ僕に抱かれましょう」

女「結局それですか」
26: 名無しさん 2014/04/11(金)22:51:58 ID:Nl9A5Yopp

男「僕に抱かれるのが、イヤなんですか?」

女「イイと思うんですか、わたしが?」

男「質問に質問は感心しませんね」

女「あなたの言動よりはマシでしょう。でも、そうですね……」

男「おやおや。ようやく僕を受け入れてくれますか」

女「ええ。最期ぐらいは、役に立つことをしてもいいかもしれません」

男「話の理解が早い人で助かります」

女「ええ。警察に通報します」

男「フッ……」
28: 名無しさん 2014/04/11(金)22:55:45 ID:Nl9A5Yopp

女「言っておきますけど、おどしとかじゃないですから」

男「ほほう」

女「こんな世の中です。
  女であるわたしがあなたを通報すれば、どうなるかはわかりますよね?」

男「フッ、あまいですねえ」

女「あまい?」

男「あなたは自殺を図っていた。身元整理はしてるんじゃないですか?」

女「それは……」

男「ケータイを解約したりとか、遺言書を残してたりすれば」

男「自殺の証拠としては十分ですよね」
31: 名無しさん 2014/04/11(金)23:00:52 ID:Nl9A5Yopp

男「ていうか、ケータイ解約してたら警察に通報すらできませんけどね」

女「うっ……」

男「つまりあなたは、僕に抱かれて死ぬか」

男「僕を通報して、ダラダラとこの世界で生きていくって選択肢しかないんですよ」

女「どっちも地獄ですね」

男「さあどうしますか?」

女「……」

男「おとなしくしていれば、優しくしますよ」

女「きゃあああああっ! 誰か助けてえええ!!」

男「ええっ!?」
33: 名無しさん 2014/04/11(金)23:06:27 ID:Nl9A5Yopp

男「これから死ぬくせに、なに助けを呼んでるんですか!?」

女「あなたを出すとこに出して、それから死ぬことにしました」


管理人「なにかあったんですか!?」


男「!!」

女「実はここに極めて特殊な変態が……」

管理人「なぜ裸足なんですか?」

女「え? あ、いやその……ちょっと開放的な気分になりたくて……」

管理人「開放的な気分ねえ」

女「ほ、本当です。あの、coccoとかそういう歌手の人のマネです」

管理人「悪いけど、屋上から出てもらってもいい?」

女「……」
36: 名無しさん 2014/04/11(金)23:09:17 ID:Nl9A5Yopp

管理人「こんな世の中だと、ついつい暗い考えが浮かんでしまうんですよ」

女「……わかりました」

管理人「おねがいしますね」

女「はい」

男「いやあ、ビックリしたあ」

女「ひゃっ!? きゅ、急に声出さないでくださいよ」

男「おっ。はじめて驚いた顔をしてくれましたね」

女「……悪いですか?」

男「いえ、ぜんぜん」
37: 名無しさん 2014/04/11(金)23:14:49 ID:Nl9A5Yopp

男「それにしても。あなたが叫んだ瞬間に、おばさんが来たんで焦りましたよ」

女「管理人さんです」

男「思わず隠れてしまいましたよ」

女「隠れたんですか?」

男「おや? 気づきませんでした?」

女「管理人さんのほうに気をとられてましたからね」

男「靴のことを指摘されて焦ってましたね」

女「……うるさいです。それより、どうやって隠れたんですか?」

男「ん?」

女「ここ、とっさに身を隠せる場所なんてありませんよ」
42: 名無しさん 2014/04/11(金)23:19:51 ID:Nl9A5Yopp

男「あなたなら、塀の上から見慣れてると思うんですけど」

女「わたしなら……あっ、そっか」

男「気づきましたか?」

女「屋上の塀のでっぱりに、とっさに隠れたんですね」

男「正解です。小さな塀とは言え、よくとっさに隠れられたと思います」

女「……」

男「って、どこへ行くんですか?」

女「屋上から出ます」
43: 名無しさん 2014/04/11(金)23:24:23 ID:Nl9A5Yopp

男「あれれ? なんで?」

女「管理人さんに言われたからです」

男「屋上から出て、どうするんですか?」

女「いったん部屋に戻ります」

男「え? 死なないんですか?」

女「…………」

男「なるほど。そういうことですか」

女「なんでそんなにニヤニヤしてるんですか?」

男「これからあなたの部屋に行って、僕とあなたで……」

女「ちがいますっ!」
44: 名無しさん 2014/04/11(金)23:28:28 ID:Nl9A5Yopp

男「ちがうんですか?」

女「そもそもどうしてあなたを部屋にあげるんですか」

男「……野外プレイがお好みということですね」

女「自殺する前に、あなたを殺したほうがいいかもしれませんね」

男「犯罪者になると?」

女「どうせ結末は同じですから」

男「だったら僕に抱かれてしまえばいいじゃないですか」

女「もうその話は飽きました」
49: 名無しさん 2014/04/11(金)23:35:23 ID:Nl9A5Yopp

男「エレベーターに乗りましたけど、あなたの部屋ってなん階なんですか?」

女「教えません」

男「どうせこれから知りますよ」

女「今ここはなん階でしょうか?」

男「一階ですね。一階なんですか、あなたの部屋は」

女「いいえ。これから外に出ます」

管理人「おや。どこかへおでかけですか?」

女「ええ、ちょっと早めの夜ご飯を食べに」

管理人「そうですか。物騒な世の中ですから、夜道には気をつけてください」

女「ええ。実感しているまっただ中なんで、気をつけます」
50: 名無しさん 2014/04/11(金)23:39:19 ID:Nl9A5Yopp

男「ちょっとちょっと、マンションの外に出てるじゃないですか」

女「やっぱり部屋にはもどりません」

男「どうして!?」

女「この状況で聞けるって、あなたすごいですね」

男「たしかに僕は素人童貞ですけど、女性ひとりを満足させるぐらいのテクニックなら……!」

女「死ね」

男「僕たち会ってから、まだそんなに仲良くないですよ!?」

女「抱かせてくれって言うよりはマシです。ていうか、自殺してください」

男「ついには自殺勧告をするとは」

51: 名無しさん 2014/04/11(金)23:46:34 ID:Nl9A5Yopp

男「しかもなぜかマクドナルドに来てますし」

女「今日の夕飯はここにします」

男「え?」

女「ついてきてもかまいません。でも、ここで食べることは決定ですから」

男「ハウスで食べるって選択肢は?」

女「ありません」

男「わかりましたよ。僕は食べませんけどね」

女「……拗ねてるんですか?」

男「そりゃあねえ。なんでこんなチェーン店なんかで……」

女「ふーん。じゃあ入りますね」
55: 名無しさん 2014/04/11(金)23:51:25 ID:Nl9A5Yopp

女「てきとうに決めましたけど。あなたは食べないんですか?」

男「お腹すいてないんですよ」

女「だったら席をとっておいてくれればいいのに。
  あなたが童貞な理由が垣間見えますね」

男「……なんかだんだん馴れ馴れしい、っていうかふてぶてしくなってません?」

女「あなたにだけは言われたくないですね、トウシロさん」

男「……」

女「……」

男「……」

女「なんで急に黙るんですか」

男「いいから早く食べましょう」
58: 名無しさん 2014/04/11(金)23:56:43 ID:Nl9A5Yopp

女「そんなにわたしの部屋に入りたいんですか」

男「いいえ。部屋じゃなくてもいいですよ」

女「わたしはどこでもイヤです」

男「ていうか、いいから早く食べてください」

女「なぜそんなに急かすんです? 最後の晩餐なんですよ」

男「最後の晩餐がマックって、絶対に死んでから後悔しますよ」

女「フレッシュネスバーガーのほうがよかったかもしれませんね。
  ていうか、わたしってマック好きじゃないんですよね」

男「……じゃあなぜここに足を運んだんですか?」

女「確かめるためです」

男「どういうことですか?」
59: 名無しさん 2014/04/12(土)00:02:50 ID:qd05V7wed

女「空腹は最高のスパイスって言葉は知ってますよね」

女「あの言葉って人間のバグを端的に表してると思うんですよ」

女「お腹がすいてるって理由で、食べ物がおいしくなる」


男「ああ、なんとなく言いたいことがわかりました」


女「これが最期の食事だと思ったら、なにか変わるかなって思ったんです」

女「変われば、わたしはこれから死ぬってことをより実感できますからね」

男「ハンバーガーの味はどうなんですか?」

女「よくわかりません。普段よりおいしい気もしますし、変わらない気もします」

女「ひょっとしたら、わたしは味の変化を認めたくないのかもしれません」
61: 名無しさん 2014/04/12(土)00:08:54 ID:qd05V7wed

女「自分でも、どうしてそんなことを思うのかはわかりませんけど」

男「僕にはなんとなく、あなたの気持ちがわかりますよ」

女「気持ちわるいこと、言わないでください」

男「まあまあ。そう言わずに。僕の話を聞いてくださいよ」

女「……勝手にどうぞ」

男「気持ちひとつで、なにもかも変わるってことを認めたくない。
  そういうことじゃないですか?」

女「……」

男「これから自殺するって人間としては、そういうのって知りたくないですよね」
62: 名無しさん 2014/04/12(土)00:14:50 ID:qd05V7wed

男「気持ちひとつで昨日まで輝くかもとか思うと」

男「死のうとしていた意志までゆらいじゃいますもんね」

女「わたしが死ぬのは決定事項です。今さら変わりません」


男「いいえ。だったら喜んであなたは、最後の晩餐を楽しめると思いますよ」

男「たかが百円のハンバーガーで、自分の意志が消える」

男「それがコワイんじゃないですか?」


女「これはビッグマックなんで、百円じゃありません」

男「ここぞってところでボケないでください」

女「むぅ」

男「ついでに、僕に抱かれてもいいと思っている自分がいる。そうですね?」

女「いえ、それだけは死んでも変えるつもりはありません」
63: 名無しさん 2014/04/12(土)00:15:31 ID:ZE26QZEUY
この男はぶれないな
68: 名無しさん 2014/04/12(土)00:22:16 ID:qd05V7wed

女「人間のバグっていうのは、なかなか人間に都合よくできてるみたいですね」

女「でも、世の中には変わらないこともあります」

女「わたしの気持ちは動きません」

男「あなた、さてはすごいガンコですね」

女「そうです。石のようにかたい意志をもってるんです」

男「あと、ギャグセンスないですよね」

女「……べつに、あなたを笑わせたいわけじゃないんで」
69: 名無しさん 2014/04/12(土)00:26:48 ID:qd05V7wed

女「ていうか、さっきから変な会話をさせないでください」

男「変な会話?」

女「ええ。さっきから妙に視線を感じるんです」

男「これから死ぬのに、赤の他人の視線が気になるんですか?」

女「う、うるさいです。とりあえずさっさとここを出ます」

男「最期の食事なのに、そんな食べ方しなくても」

女「……」

男「急にがっついたと思ったら、今度は食べるのをやめて……ブレブレですよ」

女「ちょっと黙ってください」
71: 名無しさん 2014/04/12(土)00:32:40 ID:qd05V7wed

男「結局すごい時間をかけて食べましたね」

女「最期の食事ですから。当然でしょう。なにか文句でも?」

男「いえいえ。そんなことよりも、これからのことについて話しましょう」

女「あなたと話すことはありません。ていうか、いつまでついてくる気ですか?」

男「僕の善意を無下にする気ですか?」

女「善意?」

男「あなたが死ぬ前に、僕がベッドの上で天国へ導いてあげようとしてるのに」

女「わたしが地獄へ送ってあげてもいいんですけどね」

男「あははは、それは無理ですよお」

女「たしかに、そんな気がします」

女「……ていうか、あなたってすごい変わってますよね」
72: 名無しさん 2014/04/12(土)00:38:33 ID:qd05V7wed

男「僕の求愛行動がですか?」

女「ちょっとその話題からはなれましょうか」

男「なにがいったい変わってるんですか?」

女「全部が全部変ですけど、普通の人って自殺する人に対してその理由を聞きますよね?」

男「なんですか、ひょっとして自殺する理由を聞いてほしいんですか?」

女「ち、ちがいます。変な勘違いしないでください」

男「僕に抱かれたくない理由なら、お聞きしますけど」

女「あくまでその話題にもってこうとしますね」

男「だって、あなたの自殺理由を聞いても、あなたを抱けるわけじゃないですよね」

女「しつこいですっ!」
74: 名無しさん 2014/04/12(土)00:43:10 ID:qd05V7wed

男「まじめな話すると、死ぬ理由って聞いても面白くないじゃないですか」

女「面白いって……」

男「だいたい予想がつきますしね。興味がわかないんです」

女「ずいぶん簡単に言いますね」

男「ええ、本気でそう思ってますから」

男「僕は、死ぬ理由よりも、どちらかというと生きる理由のほうに興味があります」

女「生きる理由?」


男「死ぬ理由に比べて、生きる理由って曖昧だと思うんですよね」

男「そして死ぬ理由よりも、ずっといろんなものがあると思います」

男「どうせ聞くなら、そっちのほうがいいでしょう」
76: 名無しさん 2014/04/12(土)00:49:11 ID:qd05V7wed

女「生きる理由……そんなの、なんとなくですよ」

女「死なないし、なんか生きてるから生きてる」

女「そんな感じで生きてることに答えなんてないですよ」


男「それがいいんじゃないですか」

男「一生かけても見つからない理由。いや、死んでもなおわからない理由」

男「そういうのって、ステキじゃないですか?」


女「……遠まわしに、わたしの自殺を止めようとしてるんですか?」

男「いえ、ぜんぜん。あくまで僕はあなたのからだが目的なだけです」

女「スキがあったら、その話題にもってきますね!」
77: 名無しさん 2014/04/12(土)00:54:38 ID:qd05V7wed

女「世の中には死ぬよりつらいことってあると思うんです」

男「そういうことも、たしかにあるかもしれませんね」

男「でも、世の中には……」

女「わたしよりもつらい思いをして、でもがんばっている人がいる」

女「そういうありきたりなことを言うつもりですか」

男「おおっ! すごいですね、これがうわさのコールドリーディングですか」

女「自殺志願者に言う言葉なんて、限られてますから誰でもわかります」

男「それもそうですね」

女「そういう不幸を相対的に見るのっておかしいですよね」

女「わたしとわたし以外の人間の不幸に、いったいどんな関係があるっていうんですか」

男「ごもっともです」
78: 名無しさん 2014/04/12(土)01:00:52 ID:qd05V7wed

女「またあっさりと認めるんですね」

男「ええ。言ってるでしょう? 僕はあなたの自殺を止める気なんてないって」

男「ただ肉体関係を一度だけ結んだら、それで十分ですから」

女「もうなにも言いません」

男「え? ということはいいんですか?」

女「そういうことじゃありませんからっ!」

男「コワイなあ。だんだん凶暴になってません?」

女「あなたのせいでしょう!?」
79: 名無しさん 2014/04/12(土)01:02:00 ID:qd05V7wed

男「じゃあわかりました。クールダウンのために、ひとつ質問しましょう」

女「どうせまた、いやらしいことに結びつける気でしょ?」

男「ちがいますちがいます。今度はまじめな質問です」

男「あなたは死んで、それからどうするんですか?」

女「……どういう意味ですか?」

男「フッ、そのままの意味ですよ。考えてみましょうよ」

女「そう言われても、よく意味がわかりません」

男「だーかーら、自殺してそのあとにどうするかって話ですよ」

男「自殺する楽しみをあなたが見出すために、僕は質問してるんですよ」

女「はあ。死後の世界のことですか」
81: 名無しさん 2014/04/12(土)01:09:28 ID:qd05V7wed

女「でも、たしかに死後の世界とか幽霊って存在はあるっぽいですもんね」

男「ええ、一考の価値はあると思いますよ」


女「死んだらどうなるんでしょうね」

女「なんだかいろんなことができそうですよね」

女「あっ、でも天国へ行くとか地獄へ行くとか、そういうのもありますもんね」


男「意外と考えてみると、なかなか止まらないでしょう」

女「でも、こんなことを考えてもなにも変わりませんよ」

男「自殺への意欲を高めることにはつながりますよ」
82: 名無しさん 2014/04/12(土)01:15:07 ID:qd05V7wed

女「そうですねえ。じゃあ死んだら、素敵な恋人を作ります」

男「死んでからはじまる恋ですか」

女「ええ。素敵な幽霊の恋人を作ります。そして、幸せになります」

女「そうすればわたしの自殺は間違っていなかったって、証明もできますからね」

男「楽しそうですね」

女「あなたの提案でしょう?」

男「まあそうですけど」

女「天国とか地獄とか、そういうのはわかりませんけど考えるのはやめておきましょう」

男「うーん」

女「なんですか? 俗物的とか言いたいんですか?」

男「いえ、やっぱりほぼすべての人間が、そういうふうに思いこんでるんだなと思って」
83: 名無しさん 2014/04/12(土)01:21:50 ID:qd05V7wed

女「思いこんでる? なにを?」

男「そもそも疑問に思ったことはありませんか?」

女「……えっと、幽霊なんて実はいないとかそういう話ですか?」


男「いえ、幽霊の有無に関してはいると思いますよ、たぶん」

男「それより、こういう疑問をもったことはありませんか?」

男「心霊写真とかってありますよね?」

男「あれってすごく変だと思いませんか?」


女「おっしゃってる意味がぜんぜんわかりません」


男「まあ人が死ぬ理由はいろいろありますから、一概には言えませんけど」

男「こういう心霊写真の話は聞いたことありません?」

男「自殺した人間の霊が、その自殺現場で撮った写真に映る」

男「これっておかしいと思いませんか?」
85: 名無しさん 2014/04/12(土)01:29:34 ID:qd05V7wed

女「べつに。なにか強い怨念とかがあって、写るとかそんな感じでしょ」


男「じゃああなたに質問します」

男「自殺したあと、写真に写りたいって思いますか?」

男「死んで生きてる人間から開放されることを望んだ結果が、自殺だったのに」


女「……人それぞれでしょう、そんなの」


男「でもあなたのように、死んでほかの幽霊と添い遂げて幸せになったら」

男「写真に写ったりしないんじゃないですか?」

男「たとえ写ったとしても、あんなふうに見た人を戦慄させるような写り方、しますかね?」


女「もっとはっきり言ってもらっていいですか?
  わたしにはあなたがなにを言いたいのか、全然わかりません」
86: 名無しさん 2014/04/12(土)01:31:50 ID:qd05V7wed

男「すべての人が勝手に信じてることへの疑問ですよ」

男「死んで幽霊になる。まあこれはいいでしょう。問題はその次です」



男「幽霊になったら、ほかの幽霊も見える」

男「生きてたときに見えなかったものが、死んだら見えるようになる」



男「どうしてそんなふうに、人々は思いこんでるんでしょうか?」
87: 名無しさん 2014/04/12(土)01:32:57 ID:qM5uCzA2g
引き込まれる
何だこれ
89: 名無しさん 2014/04/12(土)01:35:38 ID:ZqqoKXwcA
男の言う通りだよな
言われるまで何も疑問に思わなかったわ
106: 名無しさん 2014/04/12(土)11:36:10 ID:aJm8zDiH7

女「幽霊になっても、幽霊は見えない……」

男「不思議ですよねえ」

男「幽霊を信じない人はいます」

男「ですが、死んだら幽霊が見えるということについては、疑う人いないんですよ」

女「だからなんだって言うんですか?」

女「そんなおどしで、わたしが自殺するのをやめるとでも?」

男「同じことを言わせないでくださいよ。
  僕にはあなたをどうこうする資格はありませんって」

男「ただ転がらない疑問を転がしてみただけです」
107: 名無しさん 2014/04/12(土)11:38:56 ID:aJm8zDiH7

女「あなたの疑問なんてどうでもいいんですよ」

男「いいんですか?」

女「同じことを言わせないでください」

男「あっ、マネした」

女「あなたが先にわたしのマネをしたんです」

男「じゃああなたは、べつの誰かのマネをしたんですよ」

女「そうかもしれませんね」


男「それに、あなたにとっては重要な疑問だと思ったから言ったんですよ」

男「これから死ぬ人にとっては、考えるべきことじゃありません?」


女「死んでからのことなんて、やっぱりどうでもいいです」
108: 名無しさん 2014/04/12(土)11:41:41 ID:CdPTVN3M7
この二人いいな
109: 名無しさん 2014/04/12(土)11:45:24 ID:aJm8zDiH7

男「では、生きてるあいだのことについて考えましょうよ」

女「そうですね……って、なにまた話を続けようとしてるんですか!?」

男「まあまあ。こうして僕と話しているうちは、あなたは抱かれることはありませんよ?」

女「はあ……言われたことありませんか?」

男「なにをですか?」

女「しつこいって」

男「……」

女「すごいまじめな顔して考えてますね。こころあたりがありすぎるんですね」

男「いいえ。あなたがはじめてです」

女「嘘はいりません」
111: 名無しさん 2014/04/12(土)11:50:35 ID:aJm8zDiH7

男「ホントなのになあ」

女「はいはい。それで、なんの話をしてたんでしたっけ?」

男「あれれ? 話す気になったんですか?」

女「あなたが、はなしてくれませんからね」

男「ちょいちょいびみょうなことを言いますよね、あなた」

女「うっさい。話すなら話してください。死にますよ?」

男「はいはい、わかりましたよ」

女「……」

男「どうして人は、死ぬことをコワイと思うんでしょうか?」

女「知りません」
113: 名無しさん 2014/04/12(土)12:02:36 ID:aJm8zDiH7

男「少しは考えましょうよ」

女「本能」

男「本能、ですか」

女「死を恐れるのは人間だけないですよね」

女「動物とかは、本能的に生きようとしますし」

男「あなたってロマンがないですよね」

女「嬉しそうに言わないでください」

男「僕、女の人ってもっとキラキラしてるのかと思ってました」

女「これから死ぬって人間が、目をかがやかせてロマンチックなことを言うとでも?」

男「あはは、たしかに」
114: 名無しさん 2014/04/12(土)12:13:50 ID:aJm8zDiH7

女「じゃあロマンのある死を恐れる理由ってなんなんですか?」

男「ロマンチックかどうかはわかりません」

男「ですが、疑問に思うことをやめるのって死んでるのと同じことだと思うんですよ」

女「一理あるかもしれませんね」

男「謎や疑問は、いくらでも日常にあふれてると思うんです」

女「そう思って生きることができたら、楽しいでしょうね」

男「ええ、きっとね」

女「……あなたって鈍感ですよね」

男「え? なんだって?」

女「絶対聞こえてましたよね」
116: 名無しさん 2014/04/12(土)12:28:29 ID:aJm8zDiH7

女「ていうか、話が進みませんね」

女「あなたの考えを教えてください」

男「わかりましたよ」


男「死んだことがない人間が、どうして死をコワイと思うのか」

男「実は僕たちは、死ぬことじたいはそれほど恐れてはいないんじゃないでしょうか」

女「じゃあなにを恐れてるんですか?」

男「死んだあとのことですよ」

男「実は僕たちは、なんとなく知ってるんじゃないでしょうか?」

男「死んだそのあとのことを」

女「死んだそのあと?」

男「ええ。その先にあるものを、僕たちはおぼろげに知っている」
117: 名無しさん 2014/04/12(土)12:38:15 ID:aJm8zDiH7

男「生きてるより、ずっとつらいことが死んでから待ち受けている」

女「笑えないですね」


男「笑えないですよ。生きてるのがイヤになって自殺したら」

男「生きてるよりつらいことが待ち受けていた、なんてねえ」


女「すごいニコニコしながら言いますね」

男「たぶん最初からじゃないですか」

女「ええ。わたしと話していてここまでニコニコしてる人は、あなたがはじめてです」

男「やだなあ、照れるなあ」

女「そして、ここまで人と話してイライラしたのもはじめてです」
121: 名無しさん 2014/04/12(土)12:52:23 ID:aJm8zDiH7

女「知ったふうな口をきく人がきらいなんです、わたし」

男「ああ、わかりますよそれ」

女「あなたのことなんですけどね!」

男「言われなくても知ってますって」

女「あなたのような人は、わたしみたいな人間にとって一番イヤなんですよ」

男「自殺をする人間からしたら、それを止める人間は死神みたいなものですもんね」

女「……しかも上から目線で、わかりきったことを延々と言ってきますからね」

男「現実から逃げようとしてるのに、現実を突きつけて引きとめようとしますからね」

女「あなたみたいな人、本当にきらいです」
122: 名無しさん 2014/04/12(土)13:02:33 ID:aJm8zDiH7

女「ささいなことをとりあげて、ネチネチと言ってくる人間ってムカつきます」

女「上からあわれみの視線を送ってくる人もきらい」

女「親切とお節介をはきちがえてる人とか最低です」


男「自分のことは?」

女「……考えたくもないです」

男「僕のことは?」

女「よくこの流れでそれをぶちこんできますね」

女「あなたのこともきらいです」

男「どうして!? なんで!?」

女「疑問に思う部分じゃないでしょうそこは!」
123: 名無しさん 2014/04/12(土)13:07:14 ID:aJm8zDiH7

女「すべての人間がきらいです」

女「わたしより幸せそうに生きてる人も」

女「わたしよりも不幸なのに生きてる人間も」

女「生きてる人間なんてきらい」


男「じゃあ僕のことはきらいじゃないってことですね」


女「……え?」

男「だって今言ったじゃないですか」

男「『生きてる人間なんてきらい』って」
124: 名無しさん 2014/04/12(土)13:08:17 ID:rka5nXDWB
ファッ?
125: 名無しさん 2014/04/12(土)13:09:14 ID:ZpBd9HU2S
!?
127: 名無しさん 2014/04/12(土)13:11:59 ID:rka5nXDWB
そういや管理人とこで消えたフラグあったな
130: 名無しさん 2014/04/12(土)13:18:07 ID:aJm8zDiH7

女「つまらない冗談ですね。これっぽっちも笑えません」

男「冗談じゃなくても、笑えませんね」

女「今さら霊能力に開花されても困ります」

男「最近は嘘に敏感な世の中ですからね。きっとインチキ霊能力者って呼ばれますよ」

女「それで幽霊についての本を書いたら、ゴーストライターって言われるんですね」

男「ますます死にたくなりそうですね」

女「……それに、そういう嘘をつくならもっと事前に準備しておくべきですね」

男「準備?」

女「あなた、屋上で管理人さんと会ったとき、わざわざ隠れたじゃないですか」

男「そうですね」
134: 名無しさん 2014/04/12(土)13:30:36 ID:aJm8zDiH7

女「見えないなら、わざわざ隠れる必要なんて……」

男「どうしましたか?」

女「……」


女「そう、隠れたんですよね。一回目管理人さんに会ったときは」

男「……」

女「でも、二回目会ったときは、あなたは隠れていなかった」

女「でも管理人さんは」


管理人『物騒な世の中ですから、夜道には気をつけてください』


女「男女ふたりでいるなら、そんなことは言わない……?」
135: 名無しさん 2014/04/12(土)13:37:24 ID:aJm8zDiH7

男「あなたが気づいていなかっただけで、僕はこっそり隠れたかもしれませんよ」


女「……でも、あなたはマックでなにも食べなかった」

女「そして席とりもしなかった」

女「じゃあ、あの店内で感じた視線って……」


男「気づいちゃいましたか」

女「え? ちょ、ちょっと待ってください。
  わたし、周りから見たらずっとひとりで話してたってこと?」

男「だから言ったじゃないですか。早く食べて店から出ましょうって」

女「あの流れでわかるわけないです!」

男「あらら、大丈夫ですか? 今まで一番すごい顔してますよ」

女「恥の多い生涯を送って来たって自覚はあるけど……うぅ……」

140: 名無しさん 2014/04/12(土)13:52:51 ID:aJm8zDiH7

女「いえ、待ってください」

男「まだなにか言いたいことでも?」

女「あなたが幽霊なら、触れることはできませんよね?」

男「さあ? どうでしょう? 案外そんなこともないかもしれません」

女「……」

男「あの、目つきがコワイんですけ……どおぉっ!?」

女「わわっ……ほ、本当にスケスケだ……!」

男「いや、なんで殴ったんですか? 生きてたら鼻が曲がってるとこでしたよ」

女「……なんとなくです。ていうか瑣末なことはどうでもいいです」

男「けっこう重要だと思うんですけどね」
141: 名無しさん 2014/04/12(土)13:58:51 ID:aJm8zDiH7

女「ていうか、なんで最初に教えてくれなかったんですか?」

女「おかげで恥をかいたじゃないですか」

男「いいじゃないですか。どうせ結末は見えてるんだから」

女「そういう問題じゃないです」

男「やはりいろいろと難しい人ですね、あなたは」

女「いいからわたしの質問に答えてください」

男「いやあ、単純に信じないだろうなって思って」

男「自己紹介でいきなり幽霊だって言って、信じますか?」

女「まずあなたは、わたしに素人童貞ってことしか教えてません」

男「あはは、これはうっかり」
144: 名無しさん 2014/04/12(土)14:06:26 ID:aJm8zDiH7

男「でもやっぱり自己紹介をしても、絶対にあなたは信じなかったでしょう?」

女「それか間違いありません」

女「でも管理人さんが屋上に来た段階で、説明はできたはずですよね?」

男「あそこらへんはテンションあがっちゃって……思わず自分が生きてると錯覚しちゃったんですよ」

女「死んでるのにテンションあがっちゃうんですね」

男「僕の場合はね。ほかの人は知りません」

女「……でも、どうしてわたしにはあなたが見えるんですか?」

男「それについては本当にわかりません」

女「本当に?」

男「命をかけてもいいですよ?」

女「バカ」
145: 名無しさん 2014/04/12(土)14:12:34 ID:aJm8zDiH7

男「僕もこんなことははじめてなんです」

女「こんなこと?」

男「死んでから、人と話すのが」

女「……」

男「僕が死んでから何年たっているのか、それはわかりません」

男「ですが、少なく見積もっても五年は経過してるはずです」

女「幽霊歴、けっこう長いんですね」

男「ええ。でも、はじめてだったんですよ」

男「僕が話しかけて、反応をしてくれたのは」

男「しかも僕の姿が見えてるなんてね。奇跡かと思いましたよ」
147: 名無しさん 2014/04/12(土)14:20:20 ID:aJm8zDiH7

女「奇跡、か」

男「どうしました?」

女「……誤解してほしくないから、先に言っておきます」

女「わたしはあなたみたいな意味不明な人はきらいです」

男「幽霊ですよ」

女「うっさいです。男のくせにいちいち細かい」

男「あっ、今のは問題発言ですよ!」

女「話が進まないから、そういうのはいいです」

女「ついでに言うと、わたしは気づかいというのができません」

女「でも、あなたのことが少しだけかわいそうだと思いました」

男「どうして?」

女「あなたのことが見える人間、それがわたしだったから」
148: 名無しさん 2014/04/12(土)14:25:43 ID:aJm8zDiH7

女「あなたが無類のおしゃべり好きだってことは、わたしでもわかります」

男「続けてください」


女「せっかく自分のことが見える人間が、わたしのようなろくでもない女で」

女「……すこしだけ申し訳ないと思いました」

女「どうせなら、もっと楽しい人と出会えたほうがよかったですよね?」


男「……」

女「言っておきますけど、すこしだけしか申し訳ないって思ってませんから」

女「変な勘違いはしないでくださいね」

男「……僕はあなたでよかったと思いますよ」

女「なんです? 口説きにかかってるんですか? 素人のくせに生意気です」
149: 名無しさん 2014/04/12(土)14:27:48 ID:aelvnAdsV
だんだん女が可愛くなってる…!
151: 名無しさん 2014/04/12(土)14:36:16 ID:aJm8zDiH7

男「あはは、言われたことありません?」

女「なにをですか?」

男「言動がきついって」

女「……」

男「考えこまなくても、こころあたりはたくさんあるんじゃないですか?」

女「いいえ。あなたがはじめてです」

男「嘘、ではなさそうですね」


女「わたし、普段はそんなにしゃべらないんです」

女「人と話すと、すごい疲れるっていうか」

女「当たり障りのないことしか、言えないし、本音を話せる友達もいません」
153: 名無しさん 2014/04/12(土)14:43:59 ID:aJm8zDiH7

女「あなたに話しかけられたときは、もうなんかすべてがどうでもよくて」

女「こんなふうに、誰かにひどいこと言ったのは、たぶんはじめてです」

女「話しかけてくれたのが、あなたでよかったかもしれません」


男「え? もしかして僕を口説いてるんですか?」

女「くたばれ」

男「やだなあ、とっくに死んでますよお」

女「……答えたくないなら、答えなくてけっこうです」

男「ん?」

女「あなたはどうやって死んだんですか?」

男「ああ、自殺です」

女「あなたが?」
155: 名無しさん 2014/04/12(土)15:02:38 ID:aJm8zDiH7

男「意外ですか?」

女「よくわかりません。続きを話してください」

男「……実は僕も、このマンションの住人だったんですよ」

女「まさか、ここで死んだんですか?」

男「自分の部屋のベランダでね」

女「飛び降りたんですか?」

男「ちがいます。僕の住んでた階は、三階でしたので死ねない可能性があったんです」

男「だから確実に死ぬために、首吊りをしたんですよ」

女「首吊り……」

男「飛び降りるより、首吊りのほうが確実なんですよ」

男「ベランダから飛び降りるようにすれば、間違いなく死ねます」
171: 名無しさん 2014/04/12(土)21:26:10 ID:D2SqkL8wv

女「どうして自殺なんてしたんですか?」

男「あなたと似たような理由だと思いますよ」

男「でもまあ、簡単に言うとここじゃないどこかへ行きたかったんでしょうね」

女「天国とかですか?」

男「あるいは地獄だったかもしれません」

男「でも首を吊って、次に目が覚めたときは絶望しましたよ」

男「なぜかこのマンションの目の前にいたんですからね」

男「最初は自分が死んだかどうかさえわかりませんでしたよ」

男「幽霊になったというよりは、透明人間になった気分でしたね」
172: 名無しさん 2014/04/12(土)21:29:06 ID:D2SqkL8wv

男「しかも、幽霊ってかなり不便なんですよね」

女「不便?」

男「扉とかはすり抜けられるんですけど、壁とかはすり抜けれないんですよ」

女「へえ。意外ですね」

男「空を飛べたりするんじゃないかって、思ったんですけどそんなこともできませんし」

男「写真に写ったりできるんじゃないかと、試したこともあるんです」

女「写れたんですか?」

男「わかりません。たしかめられませんでした」

男「あと、温泉で女湯に入ろうとしたこともあったんです」

女「……その話は聞かなきゃダメですか?」
176: 名無しさん 2014/04/12(土)21:34:46 ID:D2SqkL8wv

男「意外なことに、僕はのれんをくぐれなかったんですよ」

女「どういうことですか?」

男「原因はわかりません」

男「でも、生きてるときにできないと思ったことは、どうも実行できないみたいなんです」

女「変なの」

男「あと、眠ったりとかもできないんですよね」

男「まあでも、こんなことは本当にささいなことなんです」

男「一番衝撃的だったのは、自分以外の幽霊に会わなかったことです」
178: 名無しさん 2014/04/12(土)21:40:01 ID:D2SqkL8wv

女「あなたは幽霊を見たことがないって言いますけど」

女「幽霊の見た目とか、どんなふうかわからなくないですか?」

男「ええ。ですから、あるときからずっと叫んでみたんですよ」

男「『誰か死んだ人はいませんか』って」

女「それで、反応した人はいなかったってわけですね」

男「ええ。心霊スポットとか樹海とか自殺現場にも、足繁く通ったんですよ」

女「それでも誰にも会わなかったんですね」


男「はい。そこではじめて気づいたんですよ」

男「幽霊になっても、幽霊は見えないって」

男「それに気づいたとき、死のうと思ったときと同じぐらい死にたくなったんです」
179: 名無しさん 2014/04/12(土)21:45:54 ID:D2SqkL8wv

女「おしゃべり好きな人は、自殺しないほうがいいってことですか」

男「……あれ、まだ言ってませんでしたっけ?」

女「ん?」

男「僕、生前は人と話すのがイヤでイヤで仕方なかったんです」


女「……」


男「目は口ほどにものを言うって言葉の意味がわかりました」

女「バレました?」

男「嘘だろっていうのが、一瞬で伝わってきましたよ」
180: 名無しさん 2014/04/12(土)21:47:12 ID:D2SqkL8wv

女「わたしは以心伝心の意味がわかりました」

男「ほほう」

女「あと目は口ほどにものを言うって言葉の意味も。変なかんちがいしないでくださいね」

男「照れなくてもいいのに」

女「はいはい」

男「まああなたが、そう思うのも無理はありません」

男「でも、本当の話なんですよ」
181: 名無しさん 2014/04/12(土)21:52:46 ID:D2SqkL8wv

男「友達も全然いませんでしたし、まして異性の知り合いなんて……」

女「そのわりには、わたしと話すときはすごい流暢でしたよね?」

男「死んでから、ずっといろんな人に話しかけてたんですよ、僕は」

女「人と話すのはきらいだって、さっき言ってましたよね?」


男「ええ。ですけど、何年たってもやることがないんですよ?」

男「知ってる人とすれちがっても、もちろん気づいてもらえない」

男「僕のことを見てくれたのは、たぶんカメラとかだけなんじゃないですか」


女「……」

男「死んでからはじめて思ったんです。誰かに気づいてほしい」

男「誰かとお話したいって」
182: 名無しさん 2014/04/12(土)21:57:35 ID:D2SqkL8wv

男「死んでからはいろんな人に話しかけましたよ」

男「公園のベンチでぼーっとしてるおじいさんとか」

男「砂場で遊んでる小さなお子さんとか」

男「明らかにコワそうな集団に飛びこんだりもしました」

男「もちろん、誰も気づいてくれませんけどね」


女「かえってつらくなりません、それ?」

男「ええ。でもときどき、会話が噛み合ったりするとすごく嬉しいんですよ」

男「声をかけて、偶然こちらを見てくれたりとかもね」

女「せつないですね」
184: 名無しさん 2014/04/12(土)22:00:59 ID:D2SqkL8wv

女「じゃあわたしに話しかけたのも……」

男「いえ、それはすこしちがいます」

男「もうここ半年ぐらいは、そういうのもやめたんです」

女「じゃあ、どうしてわたしに?」

男「飛び降りようとしてたからです」

女「……」

男「一週間前からずっと、あなたの背中に声をかけ続けてたんです」

男「でもどんなに呼びかけても、あなたは泣き叫んで僕の声をかき消すんですよね」

女「飛び降りれなくて。そのたびに泣いてたの、見てたんですね」

男「はい、ばっちり」

女「やっぱりあなた、ムカつきますね」
185: 名無しさん 2014/04/12(土)22:05:32 ID:D2SqkL8wv

女「……なんか納得しました」

男「納得してくれるんですか?」

女「普通にコミュニケーションできる人なら、あんな止めかたはしないでしょうから」


男「たしかに。本当はもっとまともなことを言うつもりだったんですよ」

男「けど、今日になって僕の声はあなたに届きました」

男「不謹慎ですけど、嬉しすぎて舞いあがっちゃったんですよ」

男「『僕の声が届いた!』って、はしゃぎそうになりました」

女「のっけから言いたい放題でしたもんね」

男「はい、あんなに自分が口達者だとは夢にも思いませんでした」
187: 名無しさん 2014/04/12(土)22:10:46 ID:D2SqkL8wv

女「ありがちな説教をされてたら、わたしはあそこから飛んでました」

男「じゃあ僕の説得は正解だったわけですね」

女「どこが説得だったんですか」

女「自殺することじたいは、止めなかったじゃないですか」

男「まあ結果オーライじゃないですか」

女「なに言ってるんですか?」

男「え?」

女「わたしがたどる結末は変わりません」

男「普通ならここで、僕の話を聞いて考え方を変えるって展開じゃないんですか」

女「あなたのおかげで救われたなんて、そんな展開はごめんです」
188: 名無しさん 2014/04/12(土)22:15:21 ID:D2SqkL8wv

女「ですが、延長しようと思います」

男「延長?」

女「今日はむだにお話して疲れました」

女「ですので、明日の午前十一時にまたマンションの前に来てください」

男「え? あなたはどうするんですか?」

女「今日は寝ます」

男「は、はあ」

女「言っておきますけど、あとをつけたりしないでくださいね」

男「……読まれてましたか」

女「明日また会いましょう。おやすみなさい」

男「……おやすみなさい」
192: 名無しさん 2014/04/12(土)22:19:48 ID:D2SqkL8wv

男「いやあ、長いんですよねえ」

女「会ってそうそうなんですか」

男「死んでからの夜は長いって話です」

女「わたしは夢を見てましたよ」

男「いいなあ」

女「夢の内容は教えてあげませんから」

男「聞きませんよ。それより、これからなにをするんですか?」

男「なんだか大きなバッグも、持ってますし」

女「あなたが使っていた部屋に行きます」

男「は?」
193: 名無しさん 2014/04/12(土)22:23:47 ID:D2SqkL8wv

男「ど、どういうことですか?」

女「不動産屋に問い合わせたら、すぐわかりました。あなたが使っていた部屋のこと」

女「それから、現在は引越し時期ってことで部屋も偶然空いてるそうです」

男「いえ、そういうことじゃなくて」

女「いいからついてきてください」

男「……」

女「……手、引っ張ろうとしても触れないんでしたね」

男「スケスケですからね」

女「でもついてきてください」

男「わかりました」
194: 名無しさん 2014/04/12(土)22:24:22 ID:T1b2uA1F2
この二人のやりとりキュンキュンする
195: 名無しさん 2014/04/12(土)22:24:45 ID:xuwUkppqY
女ちゃんかわいい
197: 名無しさん 2014/04/12(土)22:28:10 ID:D2SqkL8wv

男「うわあ、クリーニングされたんですね。すごいきれいになってます」

女「わたしの部屋よりきれいですね」

男「でも、なにもありませんね」

女「わたしたちしかありませんね」

男「……」

女「なにか感想は?」

男「いえ、正直この部屋を見ても、なんの実感もわきません」

女「ここで昔暮らしてたんだ、とかそういうのもありませんか?」

男「ひょっとして、僕を気づかってここにつれてきたんですか?」

男「だとしたら、申し訳ないんですけど……」

女「わたしは気づかいが苦手な人間です」

男「知ってますよ」
199: 名無しさん 2014/04/12(土)22:31:30 ID:D2SqkL8wv

女「ここに来たのは、見てみたかったからです」

男「どこへ行くんですか?」

女「……おそらく、ここだけはほとんど変わってないんじゃないですか?」

男「なるほど」

女「ベランダ、どうですか?」

男「そうですね。そんなに変化はないですね。あ、でも柵は取り替えられたのかも」

男「でも、一番変わってないのはここからの景色かもしれませんね」

女「これが、あなたが見ていた景色なんですね」

男「ええ。どこにでもある、ありふれた光景です」

女「けど、わたしが見たいと思った景色です」

男「……」
200: 名無しさん 2014/04/12(土)22:38:32 ID:D2SqkL8wv

女「本当に、なんの変哲もない景色ですね」

男「がっかりしましたか?」

女「よくわかんないです。でも、ここに来てもピンときませんね」

男「なにがですか?」

女「あなたって人が死んだ場所って」

男「そんなものですよ」

女「お供え物みたいなものも、このバッグに入れておいたんですよ」

男「嬉しいですね。でも、ここにものを置いていくと迷惑になります」

女「そうなんですよね。だから、いっしょになにか飲みません?」

男「どうやって?」
202: 名無しさん 2014/04/12(土)22:44:02 ID:D2SqkL8wv

女「いろいろもってきたんですよ。ちっちゃい缶ジュース」

男「うわあ、すごい量ですね」

女「アルコールとかのほうがよかったですか?」

男「いえ、酒の類はほとんど飲まないんで」


女「わたしもです。飲むとすぐ気持ち悪くなっちゃって」

女「現実逃避のためにブラックニッカ飲んだら、気持ち悪すぎて」

女「また死にたくなりました」

男「よく死にたくなる人ですね」

女「死にたくなる人はたくさんいると思いますよ、きっとね」

男「死にたくなる人は、ね」

女「……はい、わたしが缶をもっててあげますから、口つけてみてください」
203: 名無しさん 2014/04/12(土)22:49:15 ID:D2SqkL8wv

男「じゃあ、このジュースで」

女「はい、どうぞ」

男「ほかの人がこの光景を見たら、なんて思うでしょうね」

女「ひとりぐらい笑ってくれるんじゃないですか?」

男「それは笑われてるんですよ」

女「うっさいですよ。さっさと飲んでください」

男「えっと……では……」

女「わたしもいただきます」

男「……」

女「ふふっ……変なの。おちょぼ口になってるし」

男「いや、こうするしかないでしょう」

207: 名無しさん 2014/04/12(土)22:57:50 ID:D2SqkL8wv

男「はたから見たら、変なのはあなたですよ」

女「昨日の夜ご飯のときも、こんな感じだったんですかね」

男「おそらく」

女「……ジュース、どうでした?」

男「きっとおいしかったです」

女「……」

男「どうしました?」

女「本当に、わたしったらなにやってるんでしょうね」

男「僕とジュースを飲んでるんですよ、ごくごくと」

女「ごくごくって、なんか生きてるって感じがしますね」

男「……そうですね」
208: 名無しさん 2014/04/12(土)23:02:02 ID:D2SqkL8wv

女「それじゃあ、行きましょうか」

男「次はどこへ?」

女「決まってます。屋上です」

男「屋上に行って、なにをするんですか?」

女「いいから、ついてきてください」

男「……わかりましたよ」
212: 名無しさん 2014/04/12(土)23:09:24 ID:D2SqkL8wv

男「それで、いったいここへなにしに来たんですか?」

女「わかりませんか?」

男「思いあたることがありすぎて、ちょっと」

女「そうですか」

男「ちょ、ちょっと……!」

女「塀のうえに登ったぐらいで、そんな声を出さないでください」

女「あなたは言いましたよね? 自分にわたしを止める資格はないって」

男「言いましたけど、それは……」

女「嘘をつくのはよくありませんよ」

男「自分で自分を殺すよりは、マシだと思いますよ」

女「……」
214: 名無しさん 2014/04/12(土)23:15:46 ID:D2SqkL8wv

女「なにか勘違いしてません?」

女「もう一度言います。嘘をつくのはよくありませんよ」

男「嘘なんてついてませんよ、僕は」

男「あなたに話したことは、全部事実です」

女「いいえ。あなたは嘘をついてます」

男「なにを?」

女「本気でわかりませんか? それともとぼけてるんですか?」

男「だから、とぼけてなんて……」

女「パンツ」

男「……はい?」

女「だから、パンツです」

217: 名無しさん 2014/04/12(土)23:23:24 ID:D2SqkL8wv

女「昨日管理人さんが、ここからいなくなった段階で気づけたはずなんですよね」

女「塀の下には、人が身をひそめられるぐらいのでっぱりがある」

女「これで気づくべきでした」

女「マンションの下から覗いても、でっぱりがジャマでスカートの中なんて見えるわけがないんですよ」


男「……」

女「どうですか? 間違ってないでしょう?」

男「いえまあ、おっしゃるとおりなんですけど」

女「パンツの色は適当に言えば、当たりますしね。外れても問題ないですし」

男「……えっと、その確認のためにここに来たんですか?」

女「とても重要なことでしょう?」
219: 名無しさん 2014/04/12(土)23:33:03 ID:D2SqkL8wv

男「まあ重要じゃないとは、言いませんけど」

女「お嫁に行けるか行けないかの問題でしたからね、わたしにとっては」

男「お嫁?」

女「……ひとつ、わたしの憧れてたことの話を聞いてくれません?」

男「憧れてたこと、ですか。どうぞ」

女「わたし、大学生になるぐらいまで、ドラマチックに死にたいって思ってたんです」

男「変わってますね」

女「はい、自分でもそう思います」

女「世界の終わりに好きな人と寄り添って死ぬとか」

女「自分の命を使って、誰かを助けて死ぬとか」

女「なんか、そういうものに憧れていたんです」
220: 名無しさん 2014/04/12(土)23:38:40 ID:D2SqkL8wv

女「生きてみじめな姿をさらすなら、自殺したほうがマシ」

女「けっこう本気でそう思ってたんです。いえ、昨日までずっと……」

男「命をかけるってことが、フィクションの世界だと美しいものとして描かれることがありますよね?」

男「おそらくそういう影響なんじゃないですか?」

女「ああ、自分の命よりも大切なもの……みたいな?」

男「そうです」

女「そうですね、きっとわたしはそういうのに憧れてたんですね」

男「僕も死ぬ前は、そういうのに憧れてましたよ」

女「今は?」

男「言わせないでください」
225: 名無しさん 2014/04/12(土)23:44:54 ID:D2SqkL8wv

男「フィクションにおける主人公とかは、そういう命をかける場面に遭遇したりします」

男「そういうのに、昔は僕も自己投影してたりしてました」

男「でも、今はみっともなくても、みじめでも」

男「生きたいって懇願する人物のほうに、ついつい共感してしまうんでしょうね」

女「漫画とかに出てくる仲間を売って自分だけ助かる、みたいな悪役とかですか?」

男「ああ、そういうのですかね」

男「どうしてなんでしょうね?」

男「ああいう人たちが、さも間違ったもののように描かれてしまうのは」

女「みじめで、みっともないからじゃないですか?」

男「そういうことをする人より、命を投げ出す人のほうが好かれるんですよねえ」
226: 名無しさん 2014/04/12(土)23:49:01 ID:D2SqkL8wv

男「ごめんなさい。愚痴っぽくなりましたね」

女「あなたの本当の性格が垣間見えましたね」

男「恥ずかしいです」

女「……でも、あなたの気持ち、今ならわかります。ほんの少しだけ」

男「嬉しいですね」

女「昨日夢を見たって言ったじゃないですか、わたし」

男「言いましたね」

女「透明人間になる夢を見たんですよ」
228: 名無しさん 2014/04/12(土)23:54:54 ID:D2SqkL8wv

女「夢の中ではわたし、なぜか中学生にもどってたんですよ」

女「夢の中では、学校の廊下を走っても誰にも注意されませんでした」

女「バスに乗っても、お金を払う必要がありませんでした」

女「みんな見てないみたいでした。わたしのことなんて」

女「最初はね、うらやましいだろって優越感に浸ってたんです」

女「でもだんだん、それがつよがりになって」

女「誰かにわたしの名前を呼んでほしいって……夢の中で思ったんです」
229: 名無しさん 2014/04/13(日)00:01:47 ID:4U1oKcGCB

男「まさしく透明人間ですね」

女「でも、わたしはいやらしいことは思いつきませんでしたけどね」

男「僕が死んでから、変なことをしたみたいじゃないですか」

女「ちがうんですか?」

男「否定はできませんね」

女「やっぱりね」

男「なんだか、あなたが楽しそうに見えます」

女「気のせいですよ。わたしの人生はみじめでみっともないものです」

女「それこそ、自殺したくなるぐらいにね」

男「……」
232: 名無しさん 2014/04/13(日)00:09:42 ID:4U1oKcGCB

男「でも、それでも生きてれば、いいことはあるかもしれませんよ」


女「そう言って、なにも起きないまま人生が終わって」

女「なんでもっと早く死ななかったんだろうってみじめな思いをしそうですね」


男「そうですね。生きてればいいことがある、なんて無責任な発言です」

男「ですが、断言します」

男「あなたがここから飛んでも、いいことは起こりません。絶対に」


女「そんなのは自殺する人は、たぶんみんな知ってます」

女「あなただってそうだったんでしょう?」

男「……」

女「そう。自殺なんてしなくても、たどる結末はみんな同じなんですよ」
236: 名無しさん 2014/04/13(日)00:17:42 ID:4U1oKcGCB

女「いつか、絶対に人は死ぬ」

女「……そうなんですよね、いつかわたしたちって絶対に死ぬんですよね」

男「待ってください。しつこいですけど、ここから飛び降りても……!」

女「もう遅いです。えいっ」

男「……」

女「塀から飛び降りましたよ」

男「……内側にね」


女「わたしは嘘はついてませんよ。一度も飛び降りるなんて言ってません」

男「……そのとおりです」

女「そう、結末は決まってます。どうせここで死ななくてもいつかは死ぬ」

女「だったらみっともない、みじめな人生を続けてもいいかもしれません」

237: 名無しさん 2014/04/13(日)00:23:54 ID:4U1oKcGCB

女「あなたは言いましたね」

女「『死ぬって決めたら、こころにゆとりができません?』って」

男「そんなこと言いましたっけ?」


女「ええ、はっきりと」

女「みんな最後は死ぬって思ったら、少し生きようと思いました」

女「もう少しだけ、生きてみじめな思いをしようと決めました」


男「……後悔するかもしれませんよ」

女「そうしたら、死にます」

男「また後悔するかもしれませんよ」

女「だったら、生きて後悔するほうをとります」

男「あなたは変な人ですね」

女「あなたに言われたくありません」
241: 名無しさん 2014/04/13(日)00:29:13 ID:4U1oKcGCB

女「あなたのせいで、わたし、生きることになりましたから」

男「ひどい言い草ですね」

女「ホントですよね」

男「僕ならいいですけど、ほかの人とお話するときは、もう少し言葉を考えたほうがいいですよ」

女「そっくりそのままおかえしします」

男「あはは、たしかに僕も人のこと言えませんね」

女「認めたくありませんが、案外わたしたちって似たものどうしなのかも」

男「……この手は?」

女「握手です」
242: 名無しさん 2014/04/13(日)00:36:57 ID:4U1oKcGCB

女「わたしはあなたがきらいです」

男「あれ? 生きてなければきらいじゃないみたいなこと、言ってましたよね?」

女「あなたは例外です」

男「あらら。死んでから、生まれてはじめてフラれるなんて。悲しいですね」

女「はいはい、わかりました」

男「……握手、どうすればいいんでしょうか?」

女「細かいことは気にしないでください」

女「ただ、わたしの手を握ってください」

男「……はい」

女「ふふっ……やっぱり変ですね」

男「あはは、手が微妙に透けてますね」
244: 名無しさん 2014/04/13(日)00:41:56 ID:4U1oKcGCB

女「かんちがいはしないでくださいね。わたしは、あなたのことがきらいですから」

男「しつこいですね、あなたも」

女「あなたには負けます」

男「どうでしょうね」

女「……きらいなあなたのせいで、わたしは生きようと思っちゃいました」

男「あなたらしいセリフですね」


女「でも、ありがとうございます」

女「あなたに会えて、本当によかったです」


男「……」
247: 名無しさん 2014/04/13(日)00:48:04 ID:4U1oKcGCB

男「やだなあ、勘弁してくださいよ」

女「?」

男「もっと生きたいって思っちゃうじゃないですか」

女「じゃあいつか、あなたが死にたくなるぐらい幸せな姿を見せてあげますよ」

男「いつごろになりますかね」

女「知りません。生きてるうちに、とだけ言っておきます」

男「楽しみにしておきます」

248: 名無しさん 2014/04/13(日)00:49:41 ID:4U1oKcGCB



この物語はここで終わりです。

これ以上は蛇足になると思いますから。

でもひとつだけ言っておきます。


わたしは今も生きています。



男「自殺するっていうならその前に僕に抱かれませんか?」
元スレ



テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

妹「......お兄ちゃん......」ギュー【オリジナルss】

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 10:55:21.37



妹「......」スースー

男「......」スースー

妹「......」スースー

男「......」スースー

妹「ぅ......あ......さ」ムニャムニャ

男「......ん......」スースー

妹「あぁ......お兄ちゃんだ............」ギュー

妹「この匂い......安心して......また眠くなってきちゃった......」クンクン

妹「んふふー」スリスリ

SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1422669321
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 11:03:10.65
妹「......んー......ねむ......」ギュー

妹「今日は......休みだし......いい......かな」

妹「あぁ......暖かい......」

妹「む......ぅ......ぅ......」スヤスヤ
5 :スマホだから遅いよ :2015/01/31(土) 11:55:24.68
スマホだから遅いよ......ん」

妹「......むにゃ......」ギュー

男「......腕がいたい......起きるか」ビリビリ

妹「......」スヤスヤ

男「......ねてる......」

妹「............お兄......ちゃん」スヤスヤ ギュー

男「......」

男「......またねるか」

妹「......」スヤスヤ

男「おやすみ」ナデナデ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 12:07:59.33
1時間後


妹「ん......」パチッ

男「......」グーグー

妹「まだ......寝てる」

男「......ん」

妹「あっ、起きた」

男「んー......いま何時?」

妹「えーっとね......11時」チラッ

男「そろそろ......起きないと......1日が終わる」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 12:11:02.83
男「んー」グイー

男「あぁ......身体がダルい」

妹「わたしも......」グデー

男「どうしよう......やることない」

妹「同じく」

男「テレビでも見るか」

妹「うん」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 12:23:07.95
リビング


妹「......」ギュー

男「......」

妹「......」ギュー

男「......すこし暑い」

妹「っ......ご、ごめんね」ビクッ

男「別に悪い意味でいったわけじゃない」

妹「そ、そう?」

男「あぁ」

妹「で、では......」ソー

妹「......」チョコッ

男「袖をつかまないでくれ。服が伸びる」

妹「っ......ごめんね」シュン

男「こうすればいいだろ」ガシッ

妹「っ......すこし......強い......かな」

男「ご、ごめん」サッ



9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 12:28:26.20
妹「別に悪い意味で言ったわけじゃない」

男「......」

妹「変な顔してる」

男「......はぁ」

妹「お兄ちゃんごめんね。これくらいがちょうどいいよ」ダキッ

男「......そうだな」

妹「そうなんだよー」

男「というかテレビ見てないな」

妹「いいんだよー」

男「えっ」

妹「わたしはしあわせなんだから」

男「......」ナデナデ

妹「むふふー」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 12:36:41.74
1時間後

男「もう12時か......」

妹「ん、そーだねー」スリスリ

男「テレビ消しとけばよかった」

妹「たしかに見てなかったもんね」

男「まぁ、今更言っても」

妹「しかたないよねー」

男「今度からは気をつけよ」

妹「うんうん」

男「今日は俺がご飯を作るから」

妹「ありがと」

男「......」

妹「ん? どーしたの?」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 12:47:39.48

男「離れないと台所行けないんだが」

妹「えーひどい」ニギッ

男「いや、ひどいとかではなく作りたいからこう言ってる」

妹「......わ、わかった」シュン

男「っ......な、なに食べたい?」

妹「......お、オムライスで......お願いします」ショボーン

男「わかった......」スッ スタスタ

妹「あっ......」

妹(手が......お兄ちゃんの温もりが離れていく......)




13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 12:56:34.42
男「......」ジュー

妹(お兄ちゃんの......後ろ姿......)ジー

妹(オムライスを作っている......)

妹(あっ......卵を溶くの速い......)

妹(肩幅が大きい......男性の人だ)

妹(この前までは......わたしと同じくらいだったのに......)

妹(なんだろう......この感じ......)

妹(身体中を纏っていたお兄ちゃんの体温が......どんどんなくなっていく......)

妹(やだ、やだよっ!)グスッ

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 13:00:59.09
こんな妹欲しかった人生でした
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 13:03:21.72
妹(わたしには......お兄ちゃんしかいないのに......)

妹(あぁっ......胸の奥からなにかが出てきて......なにか詰まっていく......)

妹(なんだろ......これ......)

妹(......不安? 淋しさ?)

妹(......恋?)

妹(......いや、ちがう)

妹(ちがう気がする......)

妹(......胸がドキドキとかはそんなにしない)

妹(......)

妹(......わかんない)ポロポロ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 13:09:19.51
妹(えっ......なに......なにこれ)ポロポロ

妹(なんで......わたし......泣いているんだろう?)

妹(......自分のことが......分からないよ......)

妹(このままじゃ......わたし......こころが......こわれちゃう......)ポロポロ


「おーい!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 13:21:16.57
妹「えっ!? お、お兄ちゃん」ポロポロ

男「ウインナーと玉ねぎ入れるか......ってどうした!?」

妹「っ......」ダキッ

男「うわっ、あぶな!

男「お、おまえ、なんで泣いてるんだ!?」

妹「なんでもないの! なんでもないから......うぅっ」グスッ

男「そ、そうか......」

妹「......こうしてさせてくれるだけでいいから」ギュー

男「......そうか」

妹「......うん」

男「......」ナデナデ

妹「......ふぅ......ふぅ......」スリスリ

男「......」ナデナデ

妹「うぅ......」



21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 13:27:43.90
15分後


男「......」ナデナデ

妹「......」

男「......」ナデナデ

妹「......」

男「............落ち着いた?」

妹「............うん」

男「......だいじょうぶか?」

妹「......もうすこし」

男「......そうか」ナデナデ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 13:31:06.16
15分後


男「......」ナデナデ

妹「......」ギュー

男「......」ナデナデ

妹「......」スンスン

男「............どうだ?」ナデナデ

妹「............うん」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 13:49:59.58
男「............元気になってよかった」

妹「............ごめんね、作っている途中だったのに」

男「......また暖めればいいじゃないか」

妹「......うん、ごめんなさい」

男「続きやるから手を離すぞ」スッ

妹「あっ......」

男「......いっしょに作ろうか?」ニギッ

妹「......う、うん」

男「台所に行こう」スタスタ

妹「............ありがと」ボソッ




25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 14:16:08.26
台所


男「で、ウインナーとか入れる?」

妹「うん!」ニコッ

男「とりあえず包丁で切らないと......」ガサゴソ

妹「っ......離すから......手を握ったままだとやり辛いもんね」

男「別に」トントン

妹「......」

妹(いつもと比べてすごく遅い......)

妹(こんなダメダメなわたしに......)

妹(とても迷惑をかけているわたしに......)

妹(......すごくやさしいお兄ちゃん......)

妹(......ありがと)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 14:38:43.76
男「焼き終わった」コトッ

妹「おいしそう!」

男「ケチャップをかけて......と完成!」

妹「はい、いただきまーす!」

男「いただきます」

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 14:49:23.70
妹「くっ、片手だけだと食べづらい!」

男「大変だな」

妹(わたしが手を繋いでるせいだし......なにかできることは......できること......)

妹「ま、まだわたしは右手だからいいけど......代わる?」

男「平気平気、たぶんだいじょうぶ」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:02:24.71
妹(わたしのためにまたうそをいってる......)

妹(なにかできること......できること......)

妹(......! そうだ!)

妹「ね、ねぇ」

男「なに」

妹「はい、あーんっ!」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:18:27.96
男「えっ」

妹「えっ」

男「なにそれ?」

妹「食べさせようと」

男「俺に?」

妹「わたしが」

男「っ......は......恥ずかしい......から......むり」カァァ

妹「......」

男(恥ずかしさの基準がよくわかんない......)


30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:24:24.80
男「だ、だから......いい」モジモジ

妹「だめだよお兄ちゃん。ケチャップが服に垂れてるもん」ビシィ

男「そ......それでも......」モジモジ

妹「わたしは......っ......お兄ちゃんのために......してあげたいから......」

男「っ......な......なるほど。そういうことなら......うん......いい」モジモジ

妹「う......うん」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:29:55.44
自分で恥ずかしがっておきながらww
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:30:32.94
男「っ......こ......こい!」

妹「じゃ、じゃあ......は、はい......ぅ......ぁ......あ、あーんっ」ヒョイッ

男「っ......」パクッ モグモグ

妹「......ふぅ」

男「い、いやー自分で作ってなんだが美味しい」

妹「う、うん......た、たしかに美味しい」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:38:45.88
男「やっぱり......け......結構......照れるな、うん」

妹「う、うん。そ......そうだね、うん」

妹「だ、だからまたいくよ」ヒョイッ

男「えっ」

妹「うん、ケチャップが垂れたらいけないから、うん」

男「そ、そうか」

妹「そうなんだよ。だから、はい、あーんっ!」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:45:09.48
男「......」パクッ

妹「うん、まだ半分以上もあるからね。はやくしないと」

男「......ぅ......ぉ......おい、妹よ」カァァ

妹「な、なにかな?」

男「そ、そちらの皿にも残っているではないか」

妹「それが?」

男「っ......ぁ......お、俺もあーんっする......」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 15:51:46.54
妹「ええっ!?」

男「お、おまえも食いにくいと思うし......はい、あーんっ!」ヒョイッ

妹「わ......わたしもやるの?」

男「お、俺も......い......妹のために......やりたいから」

妹「......まさかわたしもやられるとは......」

妹(ま、まぁそんなに恥ずかしいことじゃないと思うし......
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 16:18:28.42
妹「いいよ、はい」

男「ぅ......や、やるほうも恥ずかしいな」

妹「そうかな?」

男「くっ......まぁそれはいい......ほいっ」ヒョイッ

妹「!?」

妹(な、なにこれ......やるのとやられるのとでは全く違うっ! 口を開けて......食べるとか......うぅっ......あーあーあー......)

男「は、はやく食べてくれ!」ブルブル


40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 16:23:22.34
妹「......う、うん、はいどうぞ!」

男「......」ヒョイッ

妹「っ......」パクッ

男「......ふぅ」

妹「......」モグモグ

妹(あー......もういや......なんでこんなに恥ずかしいんだろう......人に食べさせてもらうとか......前に外で見たことあるけど......よく人前でできるよ)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 16:31:50.58
妹「......よし。これで、わたしの番は終了だ」

男「えっ、俺に2回したからもう一度」

妹「ええっ!?」ガタガタ

男「はい、あーんっ」ヒョイッ

妹「ぁぅ......」パクッ

男「......ふぅ」

妹「じゃあ、次はわたしがやる番!」

男「も、もうだいじょうぶ......」

妹「ま、また言わせんの? こぼれちゃうでしょ」

男「......わかった」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 16:36:06.99
1時間後


男「......やっと終わった」

妹「......最後のほうは冷たかった」

男「......食器洗わなきゃ」ガタッ

妹「......うん。少しの間ならもうだいじょうぶだから、わたしもやる」

男「では頼む」

妹「ん」

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 16:43:44.50
男「新井終わったわけだが、やることない」

妹「......お兄ちゃんの手が冷たい」

男「おまえもだろ」

妹「そうだね......じゃ、じゃあ、暖めるよ」ニギッニギ

男「あ、ありがと」

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 16:55:48.37
妹(改めて思ったけど......お兄ちゃんの手......大きい)

妹(あっ......傷が......跡になってる)

妹(だいじょうぶかな......)

妹(それに......まだ冷たい......わたしのも冷たいから......)

妹(うーん......そうだ!)
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:00:09.68
妹「......えいっ!」ピトッ

男「......なにしてんの?」

妹「ほ、頬で暖めているの......これなら速いでしょ!」

男「......ふぅーん」

妹「......」スリスリ

男「......」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:06:41.05
妹(むふー......なんかいいな......)

妹(わたしの両手で包めばもっと速くなりそうっ!)ギュ

男「......ありがとな」

妹「むふふーどーいたしましてー」スリスリ

妹(あー安心するー......すごいあたたかい......)



49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:11:00.00
10分後


男「......もうよくない?」

妹「......」ギュ

男「おい」

妹「ん、なーにー?」スリスリ

男「だからもういいって」

妹「あーそーだねーうふふ」

男「......聞いてないよこの子」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:18:00.88
男「妹!」

妹「うわっ、なに!?」

男「充分暖められたから」

妹「あっ、ごめん!」

男「それほどいやというわけじゃないけど」

妹「そ、そう」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:22:24.38
男「さて、また暇になってしまった」

妹「あれやろう、あれ」

男「ん?」

妹「あのー道具を色々拾ってどんどん階段をのぼったり降りていくやつ」

男「あー......んじゃスーファミ出さなきゃ」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:26:52.77
男「たしか、ここにあったはず......おっ、あったあった」ガサゴソ

妹「わたしも用意する!」

男「じゃ、電源をコンセントに繋いで」

妹「相変わらず、これでかいよね」

男「足に落とすと相当痛い」

妹「そうだろうねー」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:33:03.89
男「さて、やるか」カチッ

男「......お、一回でついた。運いいなー」

妹「いつも5回くらい繰り返してたね」

男「そうそう......って画面が......コードの接触が悪すぎる......」

妹「がんばって」

男「うーん......なにか挟むものとって」

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:34:42.26
妹「はい」

男「ボールペンが一番調度いいんだよなぁ......はぁ......やっとできる」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:36:40.62
男「......!?」

妹「どうしたの」

男「セーブ消えてる......」

妹「えっ」

男「うわー......まぁいいや......またやればいいし」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:48:21.65

男「......ふぅ。今日はこれでおしまいにしよう」

妹「それがいいよー」

男「今何時」

妹「9時」

男「えっ!?」クルリ

男「ほんとだ......あーやりすぎた」ガクッ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:53:32.00
妹「たまにはこんなのもいいんじゃない」

男「そうか?」

妹「うん」

妹(お兄ちゃんが集中してプレイしているのを見るのはけっこう楽しいもんだよ)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:56:49.44
男「ごはん食べたし風呂入ってくる」

妹「うん」ニギッ

男「......」

妹「......」ニギニギ

男「......風呂は無理だ」

妹「あーなるほど」

男「......だから」

妹「......わかった」サッ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 17:58:30.03
妹「いってらー」

男「おう」スタスタ


バタンッ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:03:13.09
妹「......ふぅ」

妹「......ひま」

妹「......」


シーン


妹「......しずか」

妹「......家にだれもいないみたい」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:05:20.07
妹「......」

妹「......雑誌でも読も」ペラッ

妹「......」ペラッ

妹「......」パタン

妹「......頭に入ってこない」

妹「......んー」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:11:49.45
妹「......うー」パタパタ

妹「......」

妹「......なんか寒い」ブルッ

妹「......こたつはいろ」バサッ

妹「......冷たい」

妹「......」フーッ

妹「......なんか寂しい」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:15:04.46
妹「......さっきまでは暑いほどだったのに」

妹「......なんでだろう」

妹「......」

妹「......ってお兄ちゃんがいなくなったからだよね」

妹「......誰が見てもそう答える」

妹「......ふぅ」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:36:50.75
妹「......あはは......は............は......はぁ」

妹「......ふぅ」

妹「......」ゴロゴロ

妹「......あー」ゴロゴロ

妹「......あっ」ピタッ

妹「......バースD見るの忘れちゃった」ガクッ

妹「......せっかくの野球回だったのに」

妹「......まぁ......楽しかったからいいけど」フフッ

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:47:54.90
妹「......ん?」

妹「......いま......笑ってた......」

妹「......お兄ちゃんの後ろ姿を......頭に浮かべたら......笑ってた」

妹「......すごく......すごく......楽しくて」

妹「......」ジワ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:52:57.37
妹「............また......まただ」ツー

妹「......はぁ」

妹「......迷惑かけたくないのに」ポロポロ

妹「......わたし......こんなに泣き虫だったっけ」ゴシゴシ

妹「......いやだなぁ」

妹「......自分に嫌気がさす」

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:55:59.97
妹「......なんでこんな風になったんだっけ」

妹「......思い出せない」

妹「......なんでだっけ」

妹「............」

妹「......思い出しちゃ駄目な気がする」

妹「......よくわからないけど」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 18:58:20.81
妹「......考えてもしょうがない」

妹「......答えがでるわけないもん」

妹「......」

妹「......あぁ」シクシク

妹「......お兄ちゃん」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 19:06:57.13
「おい、突っ伏してなにしてんだ?」

妹「!」バッ

男「おおとっと!」ガシッ

妹「......ぅ」ギュー

男「どうしたどうした」

妹「......」

男「んー?」

妹「......」

男「おーい」トントン

妹「......」スースー
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 19:14:33.53
男「......寝てる」

妹「......」スースー

男「......立ったままとかすごいな」

妹「......」スースー

男「......おいおい服が汚れちゃったよ」

妹「......」スースー

男「............まぁ、いいか」ナデナデ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 19:18:24.24
妹「......」スースー

妹「......ぅ」

妹「......ん......ぅ」

妹「......うー......あれ?」パチッ

妹「......わたし......ヘッドで寝たっけ」ゴシゴシ

男「......」スースー
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 19:22:35.27
妹「......お兄ちゃんが寝てる」

妹「......ということは......あさ?」


ギシッギシッ シャー


妹「あさ......明るい......」ボケー

妹「......お風呂......入った記憶がない」クンクン

妹「......この感じはそうだ......」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 19:35:32.89
男「......ん......あ......おはよ」ムニャムニャ

妹「......ありがとう......お兄ちゃん」

男「......なんで」

妹「だ、だって......わたしを......ここまで運んだ......いや......運んで......くれたんだよね」

男「......そ、そうだな」

妹「わたし......お兄ちゃんに迷惑かけてる......昨日考えてそう思ったんだ」

男「それは」

妹「ごめんなさい......ごめんなさい......」ポロポロ



77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 19:54:06.82
妹「昨日からお兄ちゃんに謝ってばっかり......こんな自分が嫌になる......少し居なくなるだけで......そばを離れるだけで......」

男「......」

妹「涙がでるほど......悲しくなるの......それで昨日は2回も......あんな風に......」ポロポロ

男「......」

妹「ごめんなさい......ごめんなさい......」ドゲザ

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 19:59:05.05
妹「ごめんなさい......ごめんなさい......わたしから離れないでください......」

妹「わたしのことを嫌いになってもいいから......お兄ちゃんのそばにいたいの!!!!」

妹「うぅ......ぐす......ぁ......」ポロポロ

男「......妹」

妹「......ぅ......ぁ......は......はい」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 20:03:39.77
男「おまえは勘違いしている」

妹「ぇ......な......なにを」

男「離れられないのはおまえだけではないということだ」

妹「......ぇ」グスッ

男「こういうことだ」ギュー
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 20:09:00.94
キマシタワー
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 20:16:53.98
妹「な............なに?」

男「分からないか? 俺も妹がいないとだめな兄ってことだ」ギュー

妹「ぇ......」

男「ごめんな」

妹「ぃ......いや......わるくない......わるくないよ」

男「そうか。なんかしてほしいことはあるか」

妹「......えぇっと......うーん......あっ」

男「どうした」

妹「っ......そ、その......ぁ......ぅ......もっと......もっと......強く......抱きしめて......ほしいな」カァァ

男「あぁ」ギュー

妹「あ、あと......手で............背中を......さすってほしい」

男「あぁ」サスサス

妹「......ん」ホケー






83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 20:20:45.52
男「......どうだ?」サスサス

妹「......安心する......お兄ちゃんに......抱きしめられて......すごく......安心する」

男「俺もだ」

妹「......うん......よかった」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 20:54:55.44
1時間後


男「......」サスサス

妹「......あぁ」スリスリ

男「......」サスサス

妹「......ありがとう......お兄ちゃん......」

男「......俺もだ......ありがとな......妹」

妹「んふふーなんかわたしも言うことを聞きたくなったなー」

男「おまえも言うようになったなー」

妹「お兄ちゃんのせいだし、男のおかげでもあるんたよ」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 21:04:49.04
男「そうかそうか。じゃあ、おまえ風呂に入ったほうがいいんじゃないか」

妹「えっ?」

男「昨日ずっとくっついてたし、汗だらけだと思う」

妹「た、たしかに......じ、じゃあ入ってくるよ」スッ

男「あ、あぁ」

妹「ん? どうしたの?」

男「えっ......そ、その」アタフタアタフタ

妹「も、もしかして昨日のわたしみたいになっちゃったの?」

男「う......うん」



86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/01/31(土) 21:12:42.77
妹「そ、そっかー......じ、実は......わたしも......まだ......すこし寂しいかなって......」モジモジ

男「ぅ......」モジモジ

妹「っ......じ、じゃあ......えっと......あの......いっしょ......に......はいる?」カァァ

男「ぁ......っ......ぅ......は......はい......る」カァァ

妹「わ、わかった......うん......いこ」ニコッ ニギッ

男「......あぁ、そうだな」ニギッ

妹「......うん!」







妹「......お兄ちゃん......」ギュー
元スレ



幼馴染妹「男は私といるの!」幼馴染姉「いいえ、私とよ!」【オリジナルss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 21:35:12 ID:MENHgN7k
幼妹「おとこくん! わたしとおままごとしよっ!」

幼姉「おとこくんはわたしとおえかきするの!」

幼妹「なんで! わたしがおとこくんとあそびたいの!」

幼姉「おねぇちゃんのいうことをききなさい!」

幼妹「ふたごなのにおねぇちゃんだとか、かんけいないもん!」

男「いや、ぼくは……ともとサッカーを」

幼s「「…………」」ギロリ

友「ひぃぃっ」

男「……とも、ごめんまたこんど」

友「たいへんだな、おまえ……」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 21:39:49 ID:MENHgN7k


男「……というのは今も変わらず」

幼姉「男君、週末映画を見に行きましょう」

幼妹「だめ! 週末は私が男とお買い物に行くの!」

男「週末は友とカラオケに……」

友「諦めろ」ハァ

男「悟ってんな、お前……」

友「何年この漫才やってると思ってるんだ」

幼s「「むぐぐぐぐぐぐ」」バチバチ
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 21:44:45 ID:MENHgN7k
男「なぁ友、どっちか貰ってくれないか?」

友「命が惜しい」

幼姉「友君はかっこいいけれど気持ち悪いから嫌いよ」

幼妹「友はカッコいいけどキモいからヤダ」

友「……ほら」

男「……ごめん」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 21:50:53 ID:MENHgN7k
幼姉「ねぇ友君」

友「何」

幼妹「男のタイプって何?」

友「頭が良くて貧乳」

男「ちょ、おま」

幼妹「頭が良くて……」チラッ

幼姉「貧乳……」チラリ
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 21:59:16 ID:MENHgN7k
友「いやー、物の見事に正反対」

友「幼妹ちゃんが運動得意でぺったんこ」

友「幼姉ちゃんが頭脳明晰たゆんたゆん」

幼姉「男君、ねぇ男君」ムギュ

幼妹「あ! おねぇちゃん色仕掛けはずるいよ!」

男(友助けて)

友(やなこった)
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 22:06:08 ID:MENHgN7k
友「てか面白いよな、なんでそんな好みになったんだよ」

男(言えない、足して二で割ったらもう少し楽できると思ったからとか言えない)

幼姉「妹、この駄肉引き取りなさい」

幼妹「んなこと出来るわけないでしょうが」

幼妹「そんなことよりおねぇちゃんの学力を寄越してよ」

幼姉「学年ビリのあなたなら頑張っても不可能ね」

幼妹「……最近太ってきたくせに」ボソッ

幼姉「なっ……万年赤点の分際でっ!」ワナワナ
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 22:16:25 ID:MENHgN7k
幼妹「運動してる女の子って可愛いよね男!」

男「いや、ま……まぁ」

友「男はうなじフェチ……」ボソッ

幼妹「…………」ゴソゴソ

幼姉「ちょっと! 何おもむろに髪くくってるのよ!」

男「友……貴様……」

友「ふぁいと!」グッ
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 22:24:01 ID:MENHgN7k
幼妹「てゆーか何で男は頭良い子が良いのさ」

男「うーん、話ししててキチンと言いたいことが伝わるっていうか、察してくれるっていうか」

幼姉「なるほど、確かにそれならこの鳥頭には無理ね」

幼妹「鳥頭!?」

男「いや、別に幼妹と話しててつまらない訳じゃないんだぞ?」

男「ただ、いちいち言葉の説明するのが面倒なんだよね」

幼妹「」ガーン
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 22:54:12 ID:MENHgN7k
友「で、幼sは結局週末どうすんの?」

幼姉「あ」

幼妹「忘れてた」

男「おい友、折角うやむやになりそうだったのに」

友「だからこそだろ」

男「おい」

幼姉「ねぇ脳筋」

幼妹「なにさ無駄乳」

幼姉「解決策を思いついたのだけれど、その螺子抜け頭でも分かるように説明してあげるわ」

幼妹「へぇ、なにさ……もしかしてその聡明な頭脳で減乳マッサージでも思いついたの?」

男「お前達、もう少し平和に会話しろよ」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 23:06:59 ID:MENHgN7k
幼姉「私が日曜に男君と映画に行く、あなたが土曜日に男君とショッピング」

幼妹「おー、なるほどそれなら……ってあぶねぇ! 私、土曜日試合だった!」

幼姉「……チッ」

男「あれ? でもそれって土曜姉で日曜妹で解決するんじゃ……」

幼姉「いや……その、それは……」

友「ん? 幼姉ちゃんもしかしてその映画ってあの恋愛映画? そういうことか」

幼姉「そういうことよ」

男「へ? どういうこと?」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 23:17:12 ID:MENHgN7k
友「あの映画はロードショーが日曜なんだよ」

男「んー? あーそういうことか」

幼妹「おねぇちゃん……私を嵌めようとしたな? この策士め!」

幼姉「あなたがバカなだけでしょうが」

幼妹「むぐぐぐ……はっ! いいもーんおねぇちゃんのプリン私が食べちゃうも―ん」タッタッタ

幼姉「こ、こら! 待ちなさい!」スタタタタ

幼妹「追いつきたかったらその両胸の重りを外してみたら?」ピューン

幼姉「はぁはぁ……このっ、馬鹿妹! 許すまじ!」ダダダダダ



15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 23:19:18 ID:MENHgN7k
男「……行ったな」

友「いやー、平和だな」

男「ホントに」

友「ところで男さ」

男「ん?」

友「お前結局どっちが好きなの?」

男「んー……俺はね……」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/21(水) 23:35:20 ID:QaOcZvDo
男「俺が好きなのは、友……かな」

友「えっ……///」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 01:10:43 ID:NA9hAUTU
>>19
アーッ

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 18:51:47 ID:Gv/5iP4.
男「俺が好きなのは……友、かな」キラン

友「シバくぞ」

男「じょ、じょーだんだって……ほら暴力反対!」

友「で、くだらないこと言って誤魔化そうとしてないで……さっさと言え」

男「んやー、友には敵わないな」

男「でもさ、なんていうか……どっちかって決められないって」

友「はぁ?」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 18:58:30 ID:Gv/5iP4.
男「へたれだー、とか優柔不断やろー、とか言われてもさ」

男「どっちか選べなんて……ハブられた方が可哀想だろ? あんなにも俺のこと好いてくれてるのに」

友「そりゃあな……」

男「幼姉のいいところを俺はたくさん知ってるし、幼妹のいいところもいっぱい知ってる」

男「はっきり言って、どっちも好きだと言ってもいい」

友「まったく……酷なのか、優しいのか……」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 19:04:39 ID:Gv/5iP4.
友「顔で選べ……っていっても」

男「あいつら髪型と胸以外とことん瓜二つじゃねぇか」

友「それにお前、顔で選ぶような奴じゃねぇだろ?」

男「そりゃ可愛いほうがいいけど、そこで決めたりはしないな」

友「やっぱやっさしーな、お前」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 19:14:54 ID:Gv/5iP4.
友「と言うことで、男の優しい優しい優しさを再確認したところで」

男「優しい優しさってなんだよ」

友「週末どうすんの?」

男「あ」

友「お前が決めてやらないと、あいつらまた大泣きするぞ?」

男「いい加減、ケンカした後泣くのはやめてくれないかなぁ」

友「まぁ、手遅れだったら頑張って慰めてやれよ?」

男「はいはい……」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 19:34:49 ID:Gv/5iP4.
男「ただいまー」

妹「おかえりー」

男「…………」ジー

妹「んん? どしたの兄さん、私の顔をまじまじと見て」

男「いや、あいつらがお前くらい良い子だったらなぁって」ナデナデ

妹「いやぁ、それほどでも……てゆーか頭なでないでよ気持ち悪い」ニコ

男「笑顔で毒吐くなよ」

妹「にいさん、だいすきだよー」

男「めちゃくちゃ棒読みじゃねぇか」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 20:23:10 ID:Gv/5iP4.
妹「帰ってきて早々に兄さんがそんな愚痴るってことは何かあったの?」

男「また奴らがね……」

妹「まったく、どうしてこんなどうでもいい男を好きになるかねぇ……そう思わない兄さん?」

男「いや、ひでぇよ」

妹「私には考えられないよ……まぁ、優しいけど」

男「お前って結構兄に対して酷いよね」

妹「なになに? もしかして幼馴染コンビみたいにべたべたしてほしいの?」

男「これ以上増えたら倒れる」

妹「あははは、確かに」

妹「さて、ほらほら玄関に突っ立ってないで家入って」

男「おう」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/22(木) 20:54:28 ID:Gv/5iP4.
男「ふいー、疲れたー」

幼妹「おじゃましまーす」ガララ

幼姉「こんにちわー」ヨジヨジ

男「おい、なにナチュラルに窓から入ってくるんだ」

幼妹「週末の予定が決まりましたー」

男「ん? 珍しいな平和に解決するとは」

幼姉「日曜前半が私、日曜後半が妹よ」

幼妹「短い時間だけど……背に腹は代えられないよ」

幼姉「ええ」
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 00:40:48 ID:j.xEL9Y.
男「ま、まぁ俺はそれでいいけど……」

幼妹「よっし、んじゃ決定ね!」

幼姉「楽しみにしているわ」

男「お、おう……」

ガラガラ ピシャ



男「なんか……いつもと違ったな……」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 16:52:44 ID:j.xEL9Y.
友「と言うことで日曜」

男「おい、何でお前がいるんだ」

友「いや、たまたま通りかかっただけだ……てか、駅前で待ち合わせてるんだから会う可能性高いだろ」

男「まぁ、そうだけど」

友「んじゃ、幼姉ちゃんに見つかったら機嫌悪くなりそうだし……ばいにー」

男「おう、じゃぁな」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 16:58:36 ID:j.xEL9Y.
幼姉「おはよう」

男「ん、おはよう……」

幼姉「さて、どこかの妹のせいで今日は時間が少ないから早く行きましょう」

男「おう、えっと……映画だっけ」

幼姉「ええ、そうよ楽しみね」

男「恋愛映画だっけ……あんまり俺そういうキャラじゃないんだけどなぁ」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 17:02:13 ID:j.xEL9Y.
幼姉「ん、……ねぇ」

男「どうした?」

幼姉「手……つないでいい?」

男「いいけど?」

幼姉「ん」ギュ

幼姉「んへへ……」

男「…………」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 17:05:35 ID:j.xEL9Y.
ガタンゴトン ガタンゴトン

男「んー、電車に乗るのも久しぶりだな」

幼姉「徒歩通学で通える高校だと結構乗らないわよね」

男「そういうことだ」

ガタンゴトン ガタンゴトン

幼姉「……ねぇ、男君」
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 17:09:27 ID:j.xEL9Y.
幼姉「……その」

男「?」

幼姉「あの……ね」

男「……?」

幼姉「私たちの…………どっちが好き?」

男「……ん」

幼姉「私たち三人……と、一人」

幼姉「昔からずっと、ずっと一緒だったじゃない……」

幼姉「いままで、その関係が……心地よかったけれど」


幼姉「そろそろ……はっきりしようと思うの」


男「…………」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 17:15:12 ID:j.xEL9Y.
男「その話さ……」

幼姉「…………」

男「昨日、友とも話したんだ」

幼姉「…………、」ピク

男「すっごく不誠実だし、やなやつだと自分でも思うんだけど」

男「なんてーかな、どっちがどっちって決められないんだよ」

幼姉「…………」

男「俺は幼姉も大切だし、幼妹も大切で……どっちも幼馴染としても大好きで」

幼姉「…………」

男「ダメだよな……」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 17:19:24 ID:j.xEL9Y.
幼姉「……そう」

男「…………」

幼姉「男君らしいわね」

男「へ?」

幼姉「そういう男君だから……私たちは……ね」ニコ

男「いいのか?」

幼姉「そうね」

幼姉「ん、ほらもう着くわよ立って立って」

男「んん、おう……」
45: タッチは読んだこと無いなー 2012/11/23(金) 17:28:51 ID:j.xEL9Y.



幼姉「ふぅ、面白かったわね」

男「そうだな、結構よかったな」

幼姉「ふふふっ……ってあら、もうこんな時間」

男「えっと、幼妹と交代か?」

幼姉「もう少し遊んでいたくはあるのだけど……残念ながら約束は約束なのよね」

幼姉「確か、妹とはこの映画館で待ち合わせだったわね」

男「そうだ」

幼姉「じゃあ、今言わないといけないわね」

男「え?」
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/23(金) 17:33:29 ID:j.xEL9Y.


幼姉「あなたのことが大好きです、私と付き合ってください」


男「な……ちょ、」

幼姉「ふふっ、分かってるわよ……男君が決められないのは」

幼姉「だから、ゆっくり考えて、それから答えてね」

男「幼、姉……」

幼姉「あら、ほらほら妹が来たわよ」

幼姉「ばいばい、また明日……学校で、ね?」

男「ちょ……」
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/26(月) 18:18:29 ID:4uuTTUoU
幼妹「おーい、男ー」フリフリ

男「……おう」

幼妹「さてはて、時間は少ないんだ! 見たいものがたくさんあるからはやくいこ!」

男「……うん」

幼妹「……どしたの?」

男「…………」

幼妹「! ……ほら、いこ?」グイ

男「……ん」テクテク
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/26(月) 22:16:23 ID:4uuTTUoU
幼妹「ねぇ、男ー今日はあったかいねー」

男「そうだな……」

幼妹「お買いもの楽しみだねー」

男「そうだな……」

幼妹「ちゅーしていい?」

男「そうだな……」

幼妹「…………」

男「そうだな……」ポケー
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/26(月) 23:00:39 ID:4uuTTUoU
幼妹「むぅ……」

幼妹「男っ!」ガシ

男「うおっ!?」

幼妹「んー……」

男「ど、どうした……」

幼妹「男はおねぇちゃんのこと好き?」

男「っ!」
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/26(月) 23:09:08 ID:4uuTTUoU
男「……う」

幼妹「おねぇちゃんは、さ……」

幼妹「言葉遣いもしっかりしてるし、頭良いし、ほんとはすっごく優しいし……」

幼妹「私よりも……おねぇちゃんの方が、って思うんだ」

男「……いや、でも」

幼妹「分かってるよ? もちろん私も諦めたりなんかしない」

幼妹「でもさ、もしおねぇちゃんの方が…………だったらすっぱり諦められるかな」

男「…………」
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/26(月) 23:18:07 ID:4uuTTUoU
男「……俺はっ」

幼妹「あ、ごめんストップ」

男「……!」

幼妹「良く考えたらここで言われちゃダメじゃんか」

男「……ぬぬぬ」

幼妹「てい」ベチーン

男「へぶっ!」

幼妹「よし! これでこの話終わり! さーお買い物だ!」

男「……分かったよ」

幼妹「んー」テクテク

男「……ん」テクテク

幼妹「ごめんね、痛くなかった?」

男「だいじょーぶ」
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/26(月) 23:49:27 ID:4uuTTUoU
男「今日は何が目的なんだ?」

幼妹「今日は冬服かなー、これからもっと寒くなるしコートも欲しいな……」

男「やっぱオシャレには気を使うのか?」

幼妹「うーん、流石に何万も使う気にはならないけど少しくらいなら気にするかな」

男「うへ、クラスに大金かけてる女の子とかいるの?」

幼妹「いるねー、必死にバイトして全部服とかに消えてる子とかいるねー」

男「男には分からん世界だ……」

幼妹「服のセンスはおねぇちゃんの方がいいかな? 私よりは」

男「そうか? 可愛いと思うぞ」

幼妹「んへへー、ありがと」
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/26(月) 23:56:38 ID:4uuTTUoU
幼妹「! そうだっ、言い忘れてた」

男「何を?」

幼妹「試合結果!」

男「おぉ!」

幼妹「初戦は圧倒的差をつけ相手に勝利!」

男「おぉ!!」

幼妹「二回戦、手に汗握る接戦! しかし僅差で我が校の勝利!」

男「おぉぉ!!」

幼妹「でも準決勝で完敗」

男「おぉ……残念」
63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 00:06:27 ID:ggJd2GQI
幼妹「でも来年がまだある!」

幼妹「来年こそは優勝だ!」

幼妹「うおおぉぉぉぉおおおぉぉっ!」ドドドドド

男「おいおい、そんな走ったら危ないぞ?」

幼妹「だいじょーーーーぶーーーーー!」ドドドドドドド

男「ったく……」
64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 00:27:21 ID:ggJd2GQI
男「そう言えば、幼妹って何部だっけ」

幼妹「料理部」

男「料理ねー……料理!?」

幼妹「そう、料理部」

男「料理部ってそんな体育会系の部活だっけ」

幼妹「覚悟があるなら活動内容を教えてあげるよ?」

男「遠慮しとこう」
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 00:36:50 ID:ggJd2GQI



幼妹「ぬへー……買った買った」

男「目的達成?」

幼妹「目的達成」

男「そりゃよかった」

幼妹「ちょっと休憩しよっか、そこの喫茶店にでも入って」

男「おう」
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 01:00:05 ID:ggJd2GQI
幼妹「紅茶おいしー」

男「コーヒーうめー」

幼妹「ってなことで、今日はありがとね」

男「いやいや、別に良いって」

幼妹「…………」ゴク

幼妹「おねぇちゃんがさー」

男「ん?」

幼妹「はっきりしとこう……とか言ってたでしょ」

男「……ん」
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 01:07:37 ID:ggJd2GQI
幼妹「男ならきっと今回のことについて、いつもと違ってすんなり決まったな、とか思ってたでしょ」

男「あぁ……まぁ」

幼妹「いつもなら泣きながら男のところに駆け込んでたんだけどね」クスクス

幼妹「今回はちょっと違って……なんかもうこのうやむやな感じ終わらせようってことになって」

幼妹「で、結局どう終わらせるかってことで」

男「…………」

幼妹「告白」
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 01:10:42 ID:ggJd2GQI
幼妹「おねぇちゃんはもう、したんだよね」

男「……あぁ」

幼妹「ぬー……何となく先にやったほうが有利っぽい気もするけど」

幼妹「ま、男ならきちんと考えてくれるのは分かってるよ」

男「もちろん」

幼妹「んじゃ、シチュエーションも何もあったもんじゃないけど……」
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 01:29:29 ID:ggJd2GQI


幼妹「君のことが大好きです、私と付き合ってください」


男「…………」

幼妹「しっかり考えて、それで答えを出してね」

男「分かった」

幼妹「ん、意外と恥ずかしくて死にそうだ」カァァ

幼妹「男、まってるからね」
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 01:36:54 ID:ggJd2GQI



男「…………」

男「ダメだ……考えがまとまらない」

男「家に着くころには、せめて落ち着いていられると思ったんだけど……現在進行形でパニック」

男「…………んんんん」

男「まぁ、突っ立ってても埒があかないか」

男「ただいまー」

オカエリー
74: どこの手芸部? なに? 手芸戦闘部とかあるの? 2012/11/27(火) 19:27:13 ID:ggJd2GQI
男「……んんんんん」

『あなたのことが大好きです』

男「うううううああああああ」

『君のことが大好きです』

男「あー…………」

ガチャ

妹「うるさいっ、アホ兄さん!」

男「ごめんー」

バタン

男「…………」
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 19:31:17 ID:ggJd2GQI
『また明日……学校で、ね』

男「…………」

『ん、意外と恥ずかしくて死にそうだ』

男「く……ぁぁぁああああぁぁ」

男「決めらんないって、こんなの!」ドン

ガチャ

妹「うるさいって言ってんだろ! クズ兄さん!」

男「マジごめんー」

バタン

男「うういいいいぃ」
76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 20:17:42 ID:ggJd2GQI
男「友に相談……なんて真似は出来ないし」

男「でもさー、これさー!」

男「俺はどっちも大切だし、どっちも大好きなんだよ」

男「無理だって!」

ガチャ

妹「うるさいって何度言ったらわかるんだ! 兄さん!」
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 20:48:58 ID:ggJd2GQI
妹「あうあう、ういういと……兄さん、アンタはガキか!」

妹「私は受験生なんだよ! 勉強の邪魔だバカ兄さん!」

男「ごめんー」

妹「なんか謝り方が軽い!」

男「むぬぬぬ……」

妹「ったく……一体何をそんなに悩んでるのさ、って」

妹「あぁ、ツインズのことか……」

男「察しがいいな」

妹「それはどうもありがとう」
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 20:58:47 ID:ggJd2GQI
男「いや、でも相談は出来ないんだ……しちゃいけない」

妹「ふーん……ついに告白されちゃったか」

男「察し良すぎじゃねぇか?」

妹「兄さんが分かりやす過ぎる……と言うかあの馴染みーズが分かりやすいからね」

男「なるほど」

妹「一応私だってみんなとは幼馴染の関係なんだからね」
79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 21:18:33 ID:ggJd2GQI
妹「まぁ、残念なほど優しい兄さんのことだから、きっと『どっちかなんて選べないー』とか考えてるんだろうけど」

男「うぐ」

妹「気持ち悪いほど優しい兄さんとしては、どっちかを選んだとしても罪悪感でつぶれると思うよなー」

男「むぐ」

妹「となると、答えは一つ……まぁ、二つか……なんだけどなー」

男「ふぐ」

妹「またどーせ兄さん優し過ぎて酷いから、『そんな二人ともだなんて最低なことできねー』とか思ってるんだ」

男「ぐは」
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 21:40:36 ID:ggJd2GQI
妹「まったく……兄さんは」

妹「優しい事しか取り柄が無いんだから」

男「…………」

妹「泣かせたく……無いんでしょ?」

男「もちろん……」

妹「言ってみてダメだったら兄さんのただの失恋、オッケーだったらハッピーエンドの大団円」

妹「それでいいじゃん?」

男「…………ん」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 21:49:56 ID:ggJd2GQI
男「ダメだな俺は……結局相談しちゃったな」

妹「へ? 何言ってんのさ」

男「え?」

妹「今のは私が兄さんを罵倒してただけでしょ? 口悪く、悪し様に、ドS妹として」

男「…………」

男「……ありがとな」

妹「いやいや、罵倒したのにお礼とかキモいよ兄さん」ニヤニヤ

妹「てなことで、私はべんきょーしてくるよー! ばいにー」
83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 21:57:51 ID:ggJd2GQI
男「大団円、ね」

男「…………」

男「あぁ、確かに俺って気持ち悪いほど優しいのかもな」

男「泣いた顔なんて見たくないとか……どこのライトノベルだよ」

男「……答えは二つ」

男「両方と付き合うか」

男「両方振るか……」

男「まぁ、頑張ってみるか」
84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 22:07:42 ID:ggJd2GQI



幼s「「で」」

幼姉「男から屋上に来てくださいと言われて」

幼妹「来てみたんだけど……なんで……」

幼s「「なんでそっちもいるの」」

幼姉「てっきり私を選んでくれたと思ったのに」

幼妹「私なんてニヤニヤしちゃって先生に注意されたのに」

幼姉「一体どういうつもり……っ、もしかして」

幼妹「え、何か分かったの?」
85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 22:11:16 ID:ggJd2GQI
幼姉「いや、もしかして……でも男君なら……」

幼妹「え、なになに私全然分からないんだけど」

幼姉「私たちが好きになった人の性格をよく考えてみなさい、そしたら分かるわ」

幼姉「…………いや、まぁ……私はそれでも良いのだけれど……」

幼妹「ぬぬぬぬ……」

幼姉「……男君らしいと言えば……ね……」
86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 23:07:33 ID:ggJd2GQI
ガチャ

男「……来てくれたか、二人とも」

幼妹「男!」

幼姉「……えぇ」

男「ん……それで、返事なんだけど」

幼姉「……ねぇ、男君」

男「……やっぱ、幼姉にはバレちゃうか」

幼姉「ホント、びっくりしたわよ」

幼妹「え、えっ?」オロオロ
87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 23:13:56 ID:ggJd2GQI


男「二人とも、俺と付き合ってください」


幼姉「私は構わないのだけど……妹?」

幼妹「」

幼姉「……ダメかしら」

幼妹「その手があったか!」

男「え」

幼妹「そーだよねそーだよね! 私、おねぇちゃんも男も大好きだから三人一緒で良いよね!」

幼姉「らしいわよ?」

男「そうか……ははは」

90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 23:21:17 ID:ggJd2GQI
男「と言うことになりました」

友「お前とんでもねぇ選択肢選びやがったな」

男「おう、自分でもそう思ってる」

友「まぁ、いちばん平和では……確かにあるな」

男「妹に優しすぎてキモいと言われた」

友「うん、最高に気持ち悪い」

男「おい」

友「が、如何にも男らしいな」
91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 23:24:37 ID:ggJd2GQI
友「だけど、気をつけとけよ?」

友「お前傍から見たらただの二股クズ最悪最低の野郎だからな?」

男「もちろん分かってるさ」

友「まぁ、分かってるならいいが……お前だし」

男「なんだよその理由」
93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 23:31:31 ID:ggJd2GQI
幼姉「男君のファーストキスは私の物よ、譲りなさい」

幼妹「断じて譲れないね、おねぇちゃんだろうと譲れないねそこだけは」

幼s「「ぬぐぐぐぐぐぐぐ」」

友「おい、今までと変わってねぇじゃねぇか」

男「仕方がない」

幼姉「私よ」

幼妹「私!」

友「心なしか悪化してる気もするが……」

男「……仕方ない」
94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/11/27(火) 23:34:36 ID:ggJd2GQI
妹「あ、変態二股クズ兄さんお帰り~」

男「いや、酷過ぎだろ」

友「相応の評価だ、受け入れろ」

幼姉「私!」

幼妹「私なの!」

幼s「「ぐぐぐぐぐぐぐぐっ!」」


幼馴染s「「男君! どっちなのっ!」」




幼馴染妹「男は私といるの!」幼馴染姉「いいえ、私とよ!」
元スレ





妹「本当に気持ち悪いですね」【オリジナルss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/08(金) 23:55:20 ID:f6TPgfOQ
妹「何ですか?その反抗的な目は?」

妹「変態の兄さんに気持ち悪いと言っただけですよ?」

妹「悔しかったら真人間になったらどうですか?」

妹「今だって私の体をじろじろ見ているの分かってるんですよ?」

妹「気持ち悪い兄さんにはお仕置きが必要ですね……」


妹「どうです?妹に足蹴にされる気分は?」

妹「おや?流石の兄さんも嫌がると思っていましたが、その顔はもしかして喜んでいるんですか?」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/08(金) 23:57:00 ID:f6TPgfOQ
妹「救いようがないですね。」

妹「妹に踏まれて興奮するなんて、人間のクズです。」

妹「……何やら物足りないような顔をしてますね。」

妹「まさかとは思いますが、もう一度踏まれたいのですか?」

妹「……そうですか、気のせいなら別にいいのですよ。」

妹「私だってあなたみたいな汚物は踏みたくありませんからね。」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/08(金) 23:58:32 ID:f6TPgfOQ
妹「おや?何か言いたいのですか?」

妹「え?踏まれてもいい?」

妹「馬鹿ですかあなたは?」

妹「私は兄さんを踏むことを望んでいません。」

妹「足が汚れますからね。」

妹「踏んでほしいのなら正直にそう言って下さい。」

妹「……なるほど。正直に答えたところは評価しますが、それが人にものを頼む態度とは思えませんね。」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/09(土) 00:00:34 ID:G04BLCso
妹「じゃあどうしたらいいのか……だなんて、そんなこと自分で考えてくださいよ、まったく。」

妹「そうですねぇ……それでは、『この卑しい豚をその高貴な足で踏みつけて下さい。妹様。』と言えば、やってあげましょう。」

妹「……はい、よく言えましたー。」

妹「それにしてもまあ、随分とあっさりプライドをかなぐり捨てるような真似をしましたねぇ……」

妹「恥ずかしくないんですか?」

妹「まあ、そんな感情があったら妹に踏まれて興奮なんてしないでしょうけど。」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/09(土) 00:02:33 ID:G04BLCso
妹「さて、ちゃんと言えたご褒美をしてあげましょう。」

妹「ふふ、こんな人間でも一応兄ですからね。」

妹「約束は守ってあげますよ。」

妹「おや?何故股を開くのです?」

妹「まさか、そこを踏んでほしいなどと言い出す気ではないでしょうね?」

妹「……へぇ、そうなんですか。」

妹「さいっていですね、気持ち悪い……」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/09(土) 00:05:04 ID:G04BLCso
妹「まあ、いいでしょう。」

妹「あそこまで言わせたのですから、せめてもの情けです。」

妹「……どうですか?」

妹「顔を赤らめたりして、本当に気持ち悪い……何だか兄さんの陰部が蠢いているのですが。」

妹「妹に踏まれて勃起?」

妹「まさか、ここまでの変態だったとは。」

姉「おーい。」

妹「ここまでくると病気ですね……」

姉「これ、いつまで続くの?」

妹「ひゃあああぁああうあくおせばふじこ!?」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/09(土) 00:07:31 ID:G04BLCso
妹「ね、ねねねネーサン!?ど、どうして私の部屋に……」

姉「悪かったわね。兄さんじゃなくて姉さんで。」

妹「うわあああああああ!!!聞かれてたあああああああああ!!!!」

姉「ちゃんとノックもしたわよ?何で気づかないの?」

妹「だ、第一か、かか勝手に入ってききて……偉そうなことい言えたすじすじあいあるるんででで……」

姉「さっきからずっとご飯だご飯だって呼んでたじゃない。さっさと下降りて来なさい。」

妹「うう、はーい。」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/09(土) 00:09:27 ID:G04BLCso
妹「と、ところで姉さん?」

姉「ん?何?」

妹「い、いつから聞いてました?」

姉「『もう一度踏まれたいのですか?』ってとこから。」

妹「うわあああああああ!!!」

母「さっきからうるさいわよー。どうしたの?独り言でも聞かれた?」

妹「な……どうしてそれを!?」

姉「あんたの独り言大きくて、下の階まで聞こえてたわよ。」

妹「うわあああああああ!!!」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/09(土) 00:12:33 ID:G04BLCso
姉「お父さん大笑いしてた。」

妹「うわあああああああ!!!」

母「もう!ホントにバカな娘ねぇ……やっぱり姉妹は似るものなのかしら。」

姉「え?それってどういう……」

母「『この卑しい豚をその高貴な足で踏みつけて下さいっ!弟様っ!!』ってとこから見てたわよぉ、お姉ちゃん。」

姉「うわあああああああ!!!」

END




妹「本当に気持ち悪いですね」
元スレ




妹「シスコン」兄「ブラコン」 【オリジナルss】

1 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:35:26.84
――兄の部屋

妹「お兄ちゃん、朝だよー」ドスッ

兄「ぐっ!?」

妹「早く起きなさーい」グリグリ

兄「……起きたよ」

妹「おはよう♪」

兄「毎朝乗っかって起こすのはやめてくれないか?」

妹「なんで?」

兄「なんでって……」

妹「朝ご飯できてるからね?」

兄「……分かった、すぐに行くよ」

2 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:37:31.47
――リビング

妹「お・ま・た・せ♪」コトッ

兄「……朝ご飯できてるって言わなかった?」

妹「言った」

兄「どうみてもただのシリアルなんだが?」

妹「牛乳入れて完成なんてお手軽だよね?」

兄「……そうだね」

妹「いただきまーす♪」

兄(相変わらず適当な妹だなぁ……)
3 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:38:40.82
――

妹「お兄ちゃん、一緒に学校行こうよ」

兄「別にいいけど……中等部と高等部は校舎が違うぞ?」

妹「だからさぁ、途中まで一緒に行こうよ……ね?」

兄「……分かった、一緒に行こう」

妹「はぁい♪」
4 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:40:25.81
――高等部

兄「お前どこまでついてくるの?」

妹「途中までだよ」

兄「教室は目の前なんだが?」

妹「席に着くまでが登校です」

兄「バカ言ってないで自分の教室に行きなさい」

妹「……じゃあ一緒に来てよ」

兄「えっ?」

妹「この世界には危険がいっぱいだよ?私を1人で行かせたらケガしちゃうかもよ?」

兄「お前ってヤツは…………分かった、一緒に行こう」
5 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:41:50.57
――夕方 家

妹「ただいまぁ」

兄「おかえり」

妹「お兄ちゃん帰ってたの?」

兄「あぁ、今日は何も用事がないからな」

妹「じゃあ着替えたら遊ぼうよ」

兄「いいぞ」

妹「すぐに着替えてくるね♪」

兄(ん?……この匂いは……)

兄「ちょっと待て」

妹「なに?」

兄「今日体育あったか?」

妹「あったけど?」

兄「だったら着替える前にお風呂に入りなさい」
6 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:43:17.18
妹「入らなくていいよ」

兄「ダメだ」

妹「なんで?」

兄「だって……」クンクン

妹「ちょっと、なに嗅いでるの!?」

兄「汗の匂いが……」

妹「じょ…女子中学生の汗の匂いを嗅ぐのは良くないと思います!!」

兄「だから風呂に入れと」

妹「ヤダ」

兄「なんで?」

妹「めんどい」

兄「お前……めんどいって……」

妹「1日くらい大丈夫だよ、ファブリーズもあるし」

兄「……」
7 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:45:06.21
妹「そんな事より……」

兄「風呂に入れ」

妹「……実はさ……私…水に濡れると分裂するんだよね……」

兄「マ……マジで!?」

妹「うん…それで分裂しちゃうと戻るのが大変でさ……」

兄「そいつは確かめてみないとな」

妹「えっ?」

兄「もういい、俺が洗ってやる」

妹「えぇぇぇぇぇっ!?」

兄「行くぞ」ガシッ

妹「やめて!!離して!!」
8 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:46:21.89
――お風呂

妹「……変態」

兄「変態じゃねーよ」

妹「無理やり妹を裸にするなんて変態でしょ」

兄「ちゃんとバスタオル巻いてやっただろ?」

妹「巻く前に裸見られた……」

兄「見てないよ」

妹「ウソ…絶対見てた……」

兄「目を閉じてました」

妹「……ロリコン」

兄「ロリコンじゃねーよ」

妹「……シスコン」

兄「……それは否定できないな」

妹「えっ……」

兄「俺がシスコンなのは否定できない」

妹「……」
9 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:47:54.30
――夜 兄の部屋

兄(そろそろ寝るか……)

コンコン

兄「どうぞ」

妹「こんばんは」ガチャ

兄「はい、こんばんは」

妹「ちょっといいかな?」

兄「なんだ?」

妹「今日は寒いと思わない?」

兄「……まぁ…まだ寒い時期だな」

妹「お兄ちゃんシスコンなんだよね?」

兄「お前がブラコンなのと同じ程度にはな」

妹「一緒に寝てあげようか?」

兄「えっ?」

妹「シスコンのお兄ちゃんが寒くならないように一緒に寝てあげるね?」

兄「……それはありがたい話だな」

妹「……じゃあ」

兄「おいで」

妹「お邪魔しまーす♪」

兄「……電気消すぞ?」

妹「うん」

兄「おやすみ」

妹「おやすみなさーい」
10 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/19(木) 20:49:14.98
――朝 兄の部屋

妹「おっはよー♪」ドスッ

兄「うっ!?」

妹「起きた?」

兄「……毎朝ご苦労なこったな」

妹「兄を起こすのは妹の役目なんで」

兄「できればもう少し優しく起こしてくれないか?」

妹「例えば?」

兄「……こんな感じだ」チュッ

妹「っ!?」

兄「そんなに驚くなよ」

妹「キキキ…キス……された……」

兄「ほっぺたくらいなら挨拶だよ」

妹「……じゃあ私も」チュッ

兄「……うん…悪くないな」

妹「えへへ……今日も仲良くしてね?」

兄「明日も明後日も……その先もずっと……だろ?」

妹「……うん♪」
17 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:07:59.08
――朝 妹の部屋

兄「……」ドスッ

妹「ぐぇっ!?」

兄「朝だぞ?」

妹「ど…どい…て……」

兄「俺の気持ちが理解できたか?」スッ

妹「びっくりしたぁ……内臓はみ出るかと思ったよ……」

兄「グロい事言うなよ」

妹「ちょっと……自分の体重を考えてよね」

兄「55キロだが?」

妹「えっ?……マジで?」

兄「マジで」

妹「し…身長は?」

兄「170センチだ」

妹「……結構痩せてるのね?」

兄「普通だろ?」

妹「……」
18 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:09:03.55
――リビング

兄「今日はお兄ちゃんが作ったぞ」

妹「凄い……普通の朝ご飯だ……」

兄「俺にかかれば朝飯前よ」

妹「あはは、面白ーい……お兄ちゃんってギャグセンスもあるんだね?」

兄「……」
19 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:10:38.00
――

妹「……」

兄「……あまり食べてないみたいだが…不味かったか?」

妹「ううん、違うの」

兄「じゃあ何だ?」

妹「……さっきの事なんだけどさ……」

兄「朝飯前の事か?」

妹「お兄ちゃんのお寒い…じゃなくて…ハイセンスなギャグの事じゃなくてさ……」

兄「……」

妹「……私って重たい?」

兄「は?」

妹「私に乗られると重たいの?」

兄「……重たいと言うよりは驚くだな」
20 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:11:58.89
妹「驚く?」

兄「お前だってびっくりしただろ?」

妹「うん」

兄「寝てる時に乗られたら誰だって驚くモノだ」

妹「じゃあ……重たくないの?」

兄「お前は背も低いからな、羽みたいに軽いよ」

妹「そっか……」

兄「……それを気にして食べなかったのか?」

妹「……うん」

兄「バカだな、お前はもう少し体重を増やした方がいいくらいだ」

妹「それはちょっと……」

兄「まぁいいから朝ご飯はちゃんと食べなさい」

妹「はぁい」
21 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:13:34.07
――

妹「今日も一緒に学校に行こうよ」

兄「いいぞ」

妹「あっ!!」ガクッ

兄「どうした!?大丈夫か!?」

妹「あ…脚が…折れた……」

兄「は?」

妹「これは…もう…おんぶしてもらうしかない……」

兄「は?」

妹「重たくない私をおんぶして学校に連れていって……」

兄「脚を折ったなら休めよ」

妹「……か…皆勤賞が……」

兄「分かったよ……ほら」スッ

妹「お願いしまーす♪」ピョン

兄「骨折した割には軽快な動きだな?」

妹「あっ…痛い……」

兄「はいはい」
22 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:15:07.43
――通学路

妹「……」ムニッ

兄「……」

妹「……」ムニッ ムニッ

兄「妹さんや」

妹「なに?」

兄「胸を押し付けるのをやめてくれないか?」

妹「なんで?」

兄「今の段階で分からないなら説明するだけムダだな」

妹「オッキしちゃうの?」

兄「分かってんならやめろよ」

妹「……」フーッ

兄「耳にフーッってするのもダメだ」

妹「じゃあ何すればいいの?」

兄「何もするな」

妹「……はーい」
23 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:16:23.98
――中等部

兄「そろそろ降りろ」

妹「まだ治ってない」

兄「降りろ」

妹「ヤダ」ギューッ

兄「お前……」

妹「教室まで連れていってください」

兄「はぁ……分かったよ……」
24 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:18:02.71
――妹の教室前

兄「早く降りろ」

妹「席まで連れていってください」

兄「すでに俺の心はギリギリなんだが?」

妹「お願いします」ギューッ

兄「……」ガラッ

妹友「……」

妹「おはよー♪」

妹友「あ…はい……」

兄「どうも」

妹友「こ…こんにちは……」

兄「妹が骨折?したらしいから……」

妹「治った」ピョン

兄「お前……」

妹「ありがとうお兄ちゃん♪」

兄「……この借りはデカイぞ?」

妹「体で払います」

兄「……」スタスタ

妹「いやー、これで半日分のアニドニウムの摂取ができたわ」

妹友「なにソレ?」

妹「私が生きてくために必要な兄成分よ」

妹友「……」
25 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:19:42.43
妹友「アンタも大概だけどお兄さんも相当よね?」

妹「日本一のラブラブ兄妹よ」

妹友「……そうだね」

妹「羨ましい?」

妹友「アンタのその性格は羨ましいと思う時もある」

妹「残念、お兄ちゃんはあげられません」

妹友「ちゃんと聞いてた?」

妹「何を?」

妹友「……何でもないよ」

妹「帰りもおんぶしてくれないかなぁ♪」

妹友「……」
26 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 16:21:13.39
――夜 妹の部屋

コンコン

妹「はぁい」

兄「入るぞ」ガチャ

妹「どうしたの?」

兄「借りを返してもらいにきた」

妹「えぇっ!?」

兄「ベッドに行け」

妹「あ…いや…まだ心の準備が……」

兄「……」ガバッ

妹「ちょっ…は…初めてだから……もう少しムードとか……」

兄「……」ギューッ

妹「……何してるの?」

兄「イモドニウムの摂取だ」

妹「……うん」

兄「なんだ?不満か?」

妹「いや…私達って本当に兄妹だなぁって……」
31 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 19:59:46.80
――朝 兄の部屋

妹「……」モゾモゾ

兄「……」

妹「……」ギューッ

兄「……何やってんだ?」

妹「……今日は日曜日でしょ?」

兄「そうだな」

妹「二度寝しようと思って」

兄「ここで?」

妹「うん」

兄「なんで?」

妹「なんでも」

兄「自分の部屋で寝なさい」

妹「んっ……もう食べられないよ……ムニャムニャ」

兄「下手くそな寝たふりだな?」

妹「……」
32 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:01:27.98
妹「お兄ちゃんはさ、嬉しくないの?」

兄「嬉しいよ?」

妹「だったらいいじゃない」ギューッ

兄「……仕方ないな」ギューッ

妹「……今なら笑って死ねるわ」

兄「そうか」

妹「あっ、やっぱムリだ」

兄「えっ?」

妹「まだお兄ちゃんの子供産んでないもん」

兄「……」
33 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:03:53.17
――昼

兄「……お腹空かない?」

妹「……カップラーメンでいい?」

兄「お湯入れるだけじゃねーか」

妹「ちゃんとスープとかやくも入れます」

兄「ですよねー」

妹「あと愛情もいっぱい入れる」

兄「……ありがとう」
35 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:08:35.87
――リビング

兄「お前はいつまでしがみついてるの?」

妹「雷が鳴るまで」

兄「……ゴロゴロ……ピカッ!!」

妹「……」

兄「……ごめん」

妹「……うん」
36 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:09:56.00
――

妹「えー、お昼ご飯はレトルトカレーなの?」

兄「お前が離れてくれたらもう少し手の込んだモノ作れたんだけどな」

妹「私レトルトカレーに目がないの」

兄「それは良かった」

妹「早く食べようよ」

兄「いい加減離れろ」

妹「ヤダ」

兄「食べづらいんだが?」

妹「私が食べさせてあげる」

兄「お前は?」

妹「お兄ちゃんが食べさせて♪」

兄「……」
37 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:11:56.99
――兄の部屋

妹「しりとりしない?」

兄「いいよ」

妹「負けた方が膝枕ね」

兄「えっ?」

妹「じゃあ…しりとりの『し』から」

兄「普通は『り』からだろ?」

妹「……」

兄「……」

妹「……はよ」

兄「あっ…俺からなの?」

妹「うん」

兄「……シマウマ」

妹「マロン!!あっ、負けちゃった…失礼しまーす♪」ゴロン

兄「待て待て」

妹「なに?」

兄「展開が早すぎるだろ」

妹「負けた方が膝枕してもらうの」

兄「お前ルールかよ……」
38 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:12:59.28
――

妹「……なんで膝枕なんだろうね?」

兄「は?」

妹「正しくは太もも枕じゃない?」

兄「……試してみるか?」

妹「えっ?」

兄「膝を枕にしてみよう」
39 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:14:19.63
――

妹「……」ゴリッ

兄「いてーよ、動くな」

妹「……寝心地悪い」

兄「だろうな」

妹「……やっぱ太もも枕にする」ゴロン

兄「こらこら」

妹「ん?」

兄「位置が違うだろ」

妹「……あぁ…これじゃチン枕、もしくは玉枕になっちゃうね?」

兄「オッサンかよ」
40 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:15:41.54
兄「交代だ」

妹「えぇ~っ」

兄「俺も膝枕して欲しい」

妹「……分かった」スッ

兄「……」ゴロン

妹「……」

兄「……」

妹「……あのさ」

兄「なんだ?」

妹「なんでこっち向いてるの?」

兄「何か問題があるのか?」

妹「そんなに股を凝視されると……恥ずかしいよ……」

兄「別にいいじゃないか」

妹「……うん」

兄「……」

妹「……」

兄「……」

妹「……やっぱ反対側を向いてくれる?」
41 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:17:10.88
――夜

兄「晩ごはんは?」

妹「レトルトカレー」

兄「それは昼に食べただろ?」

妹「……レトルトカレーが食べたいです」

兄「……分かったよ」

――

妹「あー♪」

兄「……」スッ

妹「ん……」パクッ

兄「美味しいか?」

妹「愛の味がする」

兄「そうか」

妹「はい、お兄ちゃんの番だよ」スッ

兄「んっ……」パクッ

妹「美味しい?」

兄「恋の味がする」

妹「寒っ!!」

兄「お前ふざけんなよ?」
42 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 20:18:49.45
――兄の部屋

兄「結局1日中離れなかったな」

妹「アニドニウムは満タンです」

兄「そりゃ良かったな」

妹「お兄ちゃんは?」

兄「なにが?」

妹「イモドニウム満タンになった?」

兄「……なった」

妹「良かったね?」

兄「……そうだね」

妹「これで明日の分は大丈夫だね?」

兄「1日しかもたないの?」

妹「うん」

兄「燃費悪いなぁ……」

妹「呼吸するのにも必要だからね」

兄「……もう寝るか」

妹「おやすみなさーい♪」ギューッ

兄「はい、おやすみ」
44 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:06:46.98
――朝 兄の部屋

妹「朝だよー♪」ドスッ

妹「……アレ?」

兄「バカめ、それはダミーだ」

妹「な…なんだってぇ!?」

兄「トウッ!!」ドサッ

妹「うっ…重い……」

兄「ギブアップするなら今の内だぞ?」

妹「てぃっ!!」チーン

兄「うぐぅっ!?」

妹「ふふふっ、私の逆転勝利ね」

兄「うぅっ……」

妹「お兄ちゃん?」

兄「お前…ここは蹴っちゃダメだ……」

妹「ごめんね!?そんなに痛いとは思わなかったから……」

兄「ぐぅっ……」

妹「……引っ張ったら治る?」

兄「……治らねーよ……」
45 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:08:05.82
――リビング

妹「朝からイチャイチャしちゃったね?」

兄「途中まではな」

妹「……ごめんなさい」

兄「もう蹴るなよ?」

妹「はーい」

兄「……」

妹「……お詫びに私のおっぱい触ってもいいよ?」

兄「は?」

妹「て言うか触ってください」

兄「詫びになってないんだが?」
46 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:09:25.48
――通学路

妹「お兄ちゃんの好きなタイプってどんな子?」

兄「お前」

妹「うっ……」

兄「どうした?」

妹「今のはかなりときめいたよ」

兄「そうか」

妹「……お兄ちゃんはスケコマシだね?」

兄「人聞き悪い事言うなよ」
47 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:10:45.27
兄「お前は?」

妹「えっ?」

兄「お前の好きなタイプは?」

妹「お兄ちゃん!!」

兄「……」

妹「私は産まれる前からお兄ちゃんを愛してたの!!」

兄「えっ?……お前いつから前世系になったの?」

妹「前世系じゃないよ」

兄「じゃあ何系だ?」

妹「前世でも来世でも系です」

兄「……」

妹「……ときめいた?」

兄「怖いよ」
48 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:12:17.78
――夕方 家

妹「お兄ちゃん、しりとりしない?」

兄「また?」

妹「私からいくね?」

兄「やるとか言ってないけど?」

妹「えいっ!!」ムニッ

兄「うおっ!?……いきなり人のケツを揉むなよ」

妹「しりとりだから……」

兄「……」ムニッ

妹「イヤン♪」

兄「イヤン♪……じゃねーよ」

妹「……」ムニッ

兄「……」ムニッ

妹「……思ったよりシュールな感じだね?」

兄「無言でケツを揉み合ってるだけだからな」
49 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:13:24.18
妹「違う事しようか?」

兄「例えば?」

妹「チンとり」

兄「お前にはないだろ」

妹「マンとり」

兄「俺にはついてねーよ」

妹「パイとり」

兄「それなら……」

妹「えいっ♪」ムニッ

兄「……」

妹「……どう?」

兄「別に…なんとも……」
50 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:14:28.26
妹「お兄ちゃんもパイとりしてよ」

兄「おう」ムニッ

妹「あぁん♪」

兄「……ノーブラ?」ムニッ

妹「うん」

兄「……」ムニムニムニムニッ

妹「……男の人がおっぱい好きって本当なんだね?」

兄「おっぱいはロマンだからな」
51 : ◆tZ.06F0pSY :2015/02/20(金) 22:15:38.89
――夜 兄の部屋

兄「電気消すぞ?」

妹「いいよー」

兄「……」カチッ

妹「……」

兄「……」

妹「……あのさ」

兄「ん?」

妹「私がチンとりするからお兄ちゃんはマンとりしない?」

兄「早く寝ろ」

妹「はぁい」

兄「……」

妹「……チーン」ムニッ

兄「やめなさい」


妹「シスコン」兄「ブラコン」
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テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

妹「お兄ちゃんちょっとパソコン貸して」【オリジナルss】

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 10:37:57 ID:wbr7ba4C0
妹「はい返すよ」

兄「もういいのか」

妹「うん、けどまた貸してね」

兄「別にいいけど、何に使ったんだ?」

妹「ちょっと私専用のデータ保存フォルダ作った」

兄「ふうん、何のデータ保存してんだよ」

妹「ないしょ」

兄「内緒?」

妹「そう、内緒だから見ちゃだめだよ」

兄「だめなの?俺のパソコンなのに?」

妹「私専用だから、お兄ちゃんは見ちゃだめなの」

兄「わかったよ、じゃあ見ないよ」

妹「絶対だよ、絶対だからね」

兄「わかったって」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 11:18:32 ID:wbr7ba4C0
兄「見ちゃだめ……と言われたものの」

兄「気になるなぁ」

兄「……」

兄「……そうか」

兄「中を見なけりゃいいんだよな」

兄「俺のパソだし、サイズ位知っとかなきゃハードディスクの残量が……」

兄「ええと、プロパティ……」

 カチカチッ

兄「サイズは……って、4.5ギガ?」

兄「あいついったい何入れたんだよ……」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 11:30:00 ID:wbr7ba4C0
兄「……」

兄「ちょっとくらい見ても」

兄「どうせバレないし」

兄「……」

兄「こんな大きなデータ入れてパソの調子が悪くなったら大変だ」

兄「……よな」

兄「……」

兄「えいっ!」

 カチカチッ!

兄「うわっ!何このフォルダの数」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 11:56:15 ID:wbr7ba4C0
兄「50くらいあるぞ……」

兄「ナンバリングしてある、まめだなあいつ」

兄「中身は……」

 カチカチッ!

兄「……『.mov』って、動画か」

兄「そういや最近デジカメいじってたな」

兄「……」

兄「ここまで見たら、同じだよな」

 カチカチッ!

兄「あ……妹だ」

 妹『おばあちゃんの~~~♪』

兄「自分撮りかよ……つうか、なんでトイレの神様なんだよ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 12:02:58 ID:wbr7ba4C0
兄「こっちは……ダンス」

 カチカチッ

 妹『ヘイヘイ!イェーイ♪』

兄「イェーイって……」

兄「なんだよ……」

兄「……ちょっとかわいいじゃねえか」

兄「ま、こういうの見られるの恥ずかしいよな」

兄「あとは……」

兄「……『心の叫び』?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 12:08:00 ID:wbr7ba4C0
兄「『心の叫び』ってなんだ?」

 カチカチッ!

 妹『テストいやだぁぁぁぁっ!!!』

兄「ああ、なるほど」

 妹『ピーマン嫌いだぁぁぁぁっ!!!』

兄「ププッ」

 妹『ケーキ食べたいよぉぉぉぉぉっ!!』

 妹『可愛くなりたいぃぃぃぃっ!!』

兄「プッ、いや可愛いって」

 妹『お兄ちゃん好きぃぃぃぃぃっ!!!』

兄「へ?」

 妹『好き好きっ!お兄ちゃん大好きぃぃぃぃぃっ!!!』

兄「えっ?えっ?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 14:48:45 ID:gy7mRg1F0
兄「なにこれ?」

 妹『お兄ちゃんともっと仲良くしたいぃぃぃぃぃっ!!!』

兄「なにこれ?なにこれ?」

 妹『彼女になりたいぃぃぃぃぃっ!!!』

兄「何言ってんだよ……」

 妹『お嫁さんになりたいよぉぉぉぉぉっ!!!!!!』

兄「うそ……だろ」

兄「は、ははは……」

 妹『……だめだよ』

 妹『お兄ちゃん……』

兄「あ……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 14:55:19 ID:gy7mRg1F0
 妹『お兄ちゃん……とうとうここまで見ちゃったんだね』

兄「え?」

 妹『あれだけ見ないでって言ったのに……』

兄「あいつ……」

 妹『こうなったら言うね……』

 妹『お兄ちゃん……』

 妹『……大好きだよ』

 妹『ずっと、ずっと我慢してたんだよ……でも』

兄「お、おい……」

 妹『どうしたらいい?もう気持ちが抑えきれないよ……』
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:00:05 ID:gy7mRg1F0
兄「ちょっと待てよ……」

兄「って、パソに言っても……」

 妹『……なーんてね』

兄「?」

 妹『びっくりした?』

兄「なっ?」

 妹『あはは、ふん、ばーかばーか』

 妹『いぃーだっ』

兄「なんなんだよ」

 妹『……』

 妹『……えと』

 妹『し、知ってるもん!』

 妹『お兄ちゃんの方が私のこと好きなんでしょ!』

兄「どうしてそこからそうなる……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:01:45 ID:lkCyNGIb0
ヤンデレっぽくて何か怖い
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:06:02 ID:gy7mRg1F0
 妹『と、いうことでぇ』

兄「えっ?なにが?なにがということなの?」

 妹『お兄ちゃんが私に彼女になって欲しいんだったら』

 妹『明日の朝、顔見たら「おはよう」って言うといいよ』

兄「おはようって……いつも言うだろ」

 妹『「おはよう」だよ』

 妹『どうせこのまま彼女も出来ないんでしょ』

 妹『仕方ないから』

 妹『「おはよう」って言えたら、私がなってあげるよ』

兄「何言ってやがる……」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:09:02 ID:gy7mRg1F0
 妹『「おはよう」だよ』

 妹『それだけでいいんだよ』

兄「あ、終わった……」

兄「……」

兄「これは、見なかったことに……」

兄「ったく……」

兄「明日の朝って」


兄「どうしよう……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:15:43 ID:gy7mRg1F0
そして次の朝


兄「あ」

妹「あ……」

兄「……」

妹「……おはよ」

兄「あ、うん……」

妹「……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:20:42 ID:gy7mRg1F0
妹「……お兄ちゃん、おはよう」

兄「ん?ああ」

妹「……うぅ」

兄「いただきます」

 カチャカチャ

妹「お兄ちゃん?」

兄「早く食べなきゃ遅刻するぞ」モグモグ

妹「うん……」

 カチャ
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:24:10 ID:gy7mRg1F0
兄「……」モグモグ

 カチャ

妹「……」モグモグ

兄「……」モグモグ

妹「……」モグモグ

 カチャ

兄「……」ゴクゴク

妹「……っ」モグ

兄「……」モグモグ

妹「……ううっ」モグ
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:31:19 ID:gy7mRg1F0
兄「……」

 カチャ

妹「……うぐっ」ヒック モグモグ

兄「……」

妹「……えぐっえぐっ」モグモグ ヒック

兄「……」

妹「うえっ……っ」モグ ヒック

兄「……」

妹「……うええっ」モグ ヒックヒック
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:41:00 ID:gy7mRg1F0
兄「はぁ……」

妹「うえっ……えええっ」ヒック モグモグ

兄「泣きながら食べたら変なとこ入っちゃうぞ」

妹「らって……らってぇ」 ヒック

兄「ほんとにいつまでも子供だな」

妹「子供じゃ……ないもんっ……ぐすっ」 ヒック

兄「……泣くなよ」

妹「……えぐっ……ううっ」モグ ヒックヒック

兄「しかしまあ、あれだ…おい」

妹「……?」 ヒック

兄「おはよう」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 15:50:46 ID:gy7mRg1F0
妹「え?」 ヒック

兄「っだよ……朝の挨拶だろ」

妹「いいの?」

兄「いいもなにも、朝の挨拶だって」

妹「おはようっ、お兄ちゃん」

兄「はい、おはよう」

妹「う、うわわっ」

兄「さっさと食べちゃいな」

妹「えへっ……へへへっ」 モグモグ

兄「今度は笑いながら食べてるし……」

妹「うふっ……ゲホッ」

兄「そらみろ、むせただろ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 16:03:19 ID:gy7mRg1F0
妹「ごちそうさまでしたっ」

兄「ごちそうさま」

妹「早くいこっ、お兄ちゃん」

兄「はいはい」

妹「うふっ」ぴと

兄「何でそんなにくっつくの?」

妹「だって…えへっ」ぴと

兄「このまま出かける気かよ」

妹「うんっ」ぴと

兄「それはちょっと困る」

妹「だって彼女だもん」

兄「な、なんのことだよ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 16:10:27 ID:gy7mRg1F0
妹「え?だって、おはようって」

兄「おはようくらい言うだろ、普通」

妹「お兄ちゃん!」

兄「な、なんだよ」

妹「見たよねっ」

兄「な、なに?」

妹「見たんだよね?」

兄「見てないっ……俺フォルダなんか…あっ」

妹「はい自白しました」

兄「うっあっ」

妹「お兄ちゃんかわいい~」ぴと
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 16:13:59 ID:gy7mRg1F0
兄「なっ!可愛いとか言うな」

妹「ん~もう」ぴと

兄「くっつくなって」

妹「なんで見ちゃったの~?」

兄「それは」

妹「私のこと気になったの?」

兄「違うよ……別にそんな」

妹「……ふふ」

兄「うう」

妹「お兄ちゃん……」ぴと
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 16:18:24 ID:gy7mRg1F0
兄「も、もう行くぞ」

妹「うん」ぴと

兄「まいったな」


妹「……」

兄「……」

妹「……」

兄「……?」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 16:19:03 ID:cdIw+IZn0
くっそ不覚にもニヤけてる俺きめぇ
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/30 16:20:04 ID:gy7mRg1F0
妹「ねえ……お兄ちゃん」

兄「ん?」

妹「やっぱり迷惑だったかな」

兄「……別に」


妹「お兄ちゃん……」

兄「ん?」


妹「……大好き」ぴと

兄「はいはい」

                          おしまい





妹「お兄ちゃんちょっとパソコン貸して」
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テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

男「未来の俺の妻?」女「はい」【オリジナルss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:17:37 ID:tUUWBbu2

「では、次のニュースです。昨夜未明、○○県△△市の自宅にて5歳の少女が殺害されました。犯人は合鍵を使って家に侵入し、物を荒らさず速やかに現金のみを盗んで犯行に及んだ事から、血縁者もしくは頻繁に家に出入りしていた者の犯行とみて警察は捜査を続けています。また殺害されたのは少女のみで……」



男「ひでぇニュースだな…なになに、狂気的なストーカーの線もあるのか。俺も気をつけねぇと…」


女「はい。朝のコーヒーですよ、男さん」コトッ


男「おう、サンキュ」


男「………ん?」


女「じゃあ私は洗濯物を干してきますね」


男「ちょっと待てぇぇぃぃいい!!あんた誰だよ!?てかどうやって家に入ったんだ!?」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:19:18 ID:tUUWBbu2

女「合鍵で普通に入りましたよ?」


男「へ?あ…合鍵…?」


女「はい」


男(見知らぬ女性が合鍵で勝手に家に侵入……)


男「ぎゃあー!殺されるぅー!」


女「どうしてそうなるんですか!?」


男「だってお前、ストーカーなんだろ!?」


女「………酷いです、男さん」ウル


男「えっ?ちょ、ちょっと…」アセアセ
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:20:02 ID:tUUWBbu2

女「私はあなたの妻なのにストーカー扱いするなんて…」ポロポロ


男「そ、そうだよな!お前は俺の妻なのに酷い事言ってすまん!………へ?妻?」


女「はい」グスン


男「……誰の?」


女「男さんの」


男「いやいや、俺はまだ結婚してないから」


女「知ってますよ。私達が結婚するのは今から20年後ですから」


男「……はい?」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:20:39 ID:tUUWBbu2

女「そういえばまだ言ってませんでしたね、うっかりしてました。でも、とりあえず洗濯物干してきていいですか?それから全部お話しますので」


男「お、おう………いや、洗濯物なんてどうでもいいから今話せよ」


女「今日は午後から雨ですので今のうちに干さないと乾きません。つまり今は洗濯物の方が重要です」


男「…うん、もうそれでいいや。早く終わらせてきてください」


女「はい!」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:21:15 ID:tUUWBbu2

____________________


男「20年後の未来から来た俺の妻?」


女「はい、そうです」


男「なるほど、だから合鍵を持ってたのか………って、そんなこと信じられるかァ!そもそも20年足らずでタイムマシンが出来るはずないだろ!!」


女「あっ、私が作りました」


男「お前が作ったの!?スゲーな!!」


女「どうしても男さんに会いたくて、つい…///」


男「そんな軽い理由で作れるもんじゃないでしょ!?」


女「軽くありません!私の男さんに会いたいという想いは地球より重いんです!!」


男「そ、そうなのか?あ…ありがとう…」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:22:24 ID:tUUWBbu2

女「今だってこんなに若い男さんに会えて嬉しすぎて…興奮しすぎて……今すぐ襲いたいという衝動を必死に抑えてるんですよ!!」


男「お願いですからそのまま抑えててください」


女「あっ…は、はしたないこと言ってすいません!今は私の方が大人なのに…」


男「えっ?年上!?同い年ぐらいだと思ってた…」


女「そんなに若く見えますか?」


男「お、おう…若くて綺麗だと俺は思うぞ…///」


女「……それって『襲っていい』っていう合図ですか?」


男「違うわ!普通に褒めただけだよ!!」


女「チッ」


男「キャラが崩壊してきてるぞ」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:23:12 ID:tUUWBbu2

女「それで私が未来から来たってことは信じてもらえましたか?」


男「まだ100%は信じられないけど、もしそれが本当だとしたら……どうしてタイムマシンを作ってまで今の俺に会いに来たんだ?20年後の俺には会いたくても会えない…つまり、もうこの世には居ない…ってことなのか?」


女「………はい、そうです」


男「そうか……病気か?それとも事故か?」


女「…ある事件に巻き込まれて…殺されました」


男「おお…意外と波乱万丈な人生だな」


女「でも安心してください!私が来たからにはもう大丈夫です!絶対に男さんを死なせません!」


男「それはありがたいんだが……俺なんかを守る為に危険を犯したりしないでくれよな」


女「……やっぱり昔の男さんも、未来の男さんも変わらないんですね」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:24:09 ID:tUUWBbu2

男「…何か嫌だな。そうやって未来の俺と比較されるのは…」


女「ふふふ、早くも嫉妬ですか?」


男「べ、別にそんなんじゃねぇ!///」


女「あー……もう我慢の限界です」


男「へ?」


ダキッ


男「ちょっ!?///」


女「男さんの温もり!男さんのニオイ!やっぱりたまらないです!」ギュウゥゥゥゥ


男「や、やめろって!(胸の感触が…///)」
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:24:58 ID:tUUWBbu2

女「本当に…たまらないです……あったかいです…」ポロポロ


男(そうか、そうだよな……彼女にとって俺は、死んでしまった最愛の人だもんな…)


男「ご、ごめんな…お前を残して死んじゃって…(これでいいのか?///)」ナデナデ


女「……ありがとうございます。私を気遣って、未来の男さんを演じてくれて…」グスン


男「別に演じるってほどじゃねぇけど…」


女「でも…お前って言い方は違います。これからはちゃんと名前で女って呼んでくださいね」ニコ


男「お、おう、わかったよ……お…女///………えっ?これから?」


女「はい。これから私もここで一緒に暮らします」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:26:16 ID:tUUWBbu2

男「はあ!?いやいや、俺の殺される原因を詳しく教えてくれたらそれでもう死ぬのは防げるじゃん!それに帰れば生き返ってるんじゃないのか?」


女「はっきり言ってもう殺される心配はありませんが…」


男「何でわかんだよ」


女「私の愛のパワーで犯人をやっつけちゃいましたから!」ドヤッ


男「…で、何で帰らないんだ?」


女「そこはスルーですか…で、帰らない理由は単純に帰る方法がないからです」


男「自分でタイムマシン作ったんだろ?」


女「はい。でも私の作ったタイムマシンは乗り物タイプではなく転送タイプ、つまり片道切符なので帰りの切符はありません。しかも私がこっちに来た後に悪用されないよう、時限爆弾を仕掛けて起きましたので今頃木っ端微塵ですよ」


男「何それ怖い」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:26:52 ID:YszagbAw

過激だなあ・・・
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:27:00 ID:tUUWBbu2

女「と、いうことでこれから末永くよろしくお願いしますね」ニコ


男「で、でも親父達も一緒に暮らしてるし…」


女「あっ、先ほどテーブルに書置きが置いてありましたよ」


男「本当?」


女「はい、これです」


男「どれどれ…『また一年ほど旅に出る 父&母より』……短っ!?てか昨日帰ってきたばっかだぞ!あのクソ親共め…!」クシャ


女「これで安心してイチャイチャ出来ますね」


男「し、しねぇよ!///」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:28:03 ID:tUUWBbu2

女「私とイチャイチャしたくないんですか?」ウルウル


男「し、したくないわけじゃないけど…いくら未来の妻とはいえまだ知り合ったばっかなんだから、そういうことはもう少しお互いのことをよく知ってからじゃないと…///」


女「……そんな可愛い反応されたら我慢出来ませんよ」グイッ


男「ちょっ、待っ!?」


女「んん~~~❤」チュウゥゥゥゥゥ


男「んん~~~!?///」


女「ぷはぁ!ごちそうさまでした❤」ニコ


男「い…いきなり何すんだよ!///ファーストキスだったんだぞ!」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:28:52 ID:tUUWBbu2

女「まあ!未来ではファーストキスを奪うことが出来なかったので、それは嬉しい誤算です!」


男「えっ?つまり俺はこれから何人かと付き合ってからお前…じゃなくて女と結婚するってことなのか」


女「何人と言いますか……一人だけなんですが、その…」


男「ん?」


女「こ、この話はやめにして朝ごはんにしましょう!すぐに作りますから待っててくださいね!」タタタタタタッ


男「ちょっと!……まだ聞きたいことがあったのに…」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:30:14 ID:tUUWBbu2

トントン ジュゥゥゥ…


女「ふんふふ~ん♪」トントン


男(女性が料理してるとこを見るのって…何かいいな。それに……女の唇…やわらかかったなぁ///)


女「卵は目玉焼きよりも甘めの卵焼きの方が好きですよね?」


男「お、おう!」


男(俺の好みも知ってるのか…ていうかまだ俺の未来の妻だって信じられない。だって20年後ってことは、俺は40で女はいってても25、6ぐらいだから…15歳差以上!?つ、つまり今の時代の女は幼稚園生以下……犯罪じゃん)


女「ん?」


男(よくこんな若くて綺麗で胸がデカくてエロい妻をゲットしたな…ハッスルしすぎだろ、未来の俺)ジー


女「……男さん、そんなに見つめないでくださいよ。また襲いたくなっちゃいます❤」


男「み、見ないからそれはもうやめてくれ!///」プイッ
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:31:10 ID:tUUWBbu2

ピンポーン


男「ん?誰だ?こんな朝早くから来る馬鹿は…」スタスタ


女「………」


ガチャ


幼馴染「よっ」


男「…お前かよ」


幼馴染「うっさい。私だって来たくて来てるわけじゃないの。それよりほら」スッ


男「ん?何だこれ」


幼馴染「弁当(エサ)。あんたこれから大学でしょ?昼にでもお食べ」


男「俺はお前のペットじゃねぇ。そもそも何でお前が俺の弁当を持ってくるんだ?」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:31:53 ID:tUUWBbu2

幼馴染「おじさんとおばさんにあんたの世話を頼まれて、しょうがなく作ってあげたの。感謝しなさい」


男「余計なことしやがって……そんなこと頼む前に行き先ぐらい教えろってんだよ」


幼馴染「今度はエジプトだって」


男「何で親の行き先を息子が知らなくてお前が知ってんだよ!」


幼馴染「お隣さんだからよ」


男「理由になってねぇよ!」


幼馴染「そんなことより……あんたの後ろに居る、包丁を持って今にも刺してきそうな人は…誰?」


男「えっ?」クルッ


女「………」つ包丁
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:32:30 ID:tUUWBbu2

男「お、女…さん…?」


女「…はっ!す、すいません!お料理中だったものですから!」パッ


スパッ


女「痛っ!」


男「だ、大丈夫か!?」


女「は、はい…落とした包丁で少し足を切っちゃっただけですから…」


幼馴染「見せて」


女「えっ?」


幼馴染「私はこれでも医療系の専門学校に行ってるの。男、救急箱持ってきて」


男「お、おう!」ダッ
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:33:14 ID:tUUWBbu2

女「あ…ありがとうございます…幼馴染さん」


幼馴染「…私の名前、男から聞いたの?」


女「…はい。この時代の男さんではありませんけど…」


幼馴染「…ごめん。言ってる意味がわからないんだけど…」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:34:10 ID:tUUWBbu2

____________________


幼馴染「はい。これでお終い」


女「あ、ありがとうございます!」ペコ


幼馴染「礼を言われるほどのことじゃないわ。縫ったわけじゃないんだし」


女「ご、ごめんなさい…」


幼馴染「謝ることでも無いわよ」


男「………」


幼馴染「…で、結局誰なの?この人」


男「えっと、それは…説明し辛いんだけど…」


女「………わ、私は男さんの妻です!」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:34:59 ID:tUUWBbu2

男「ちょっと!いきなりそれ言うとややこしくなるだろ!」


女「………」


幼馴染「………本当?」


男「えっ?まぁ、あってると言えばあってるけど…」


幼馴染「ふ~ん……ややこしそうだから深くは聞かないわ。二人とも、お幸せに…じゃ、私はバイトがあるから帰る。あっ、弁当もいらなそうだから持って帰るわね」スタスタ


男「お、おう…悪いな」


バタンッ


女「………」


男「…何であんなこと言ったんだよ」


女「じ…事実じゃないですか」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:35:57 ID:tUUWBbu2

男「だからって何の説明も無しに、いきなり妻だなんて言っても信じてもらえないだろ!それに…何だが幼馴染によそよそしかったし…未来であいつと仲良くないのか?」


女「………仲良くないです」


男「何で?」


女「それは……言いたくありません」


男「…わかった。言いたくないのなら無理して聞かない。じゃあ朝飯食って大学行ってくるわ」


女「はい…今すぐ朝ごはんの準備します」スタスタ


男(一体未来で何があったんだ?)
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:36:36 ID:tUUWBbu2

____________________


男(女はあの性格を見るかぎり幼馴染を特別毛嫌いするなんて考えにくい…そして幼馴染も変人だけど根は良いから、毒は吐いても人に嫌われるような奴じゃないんだが…そもそも二人に接点なんてあるのか?)


男(………あっ、俺か。てことは……いやいや、ありえないって……でも、それしか考えられねぇ…)


男「はぁ…」


友「何深い溜息ついてんだよ」


男「ちょっと色々あってな…」


友「それより今の授業のノート見せてくんねぇか?」


男「悪りぃ…考え事しててほとんど書いてない」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:37:13 ID:tUUWBbu2

友「はあ!?それじゃお前と友達してる意味ねぇじゃん!」


男「ほぅ…そこまで言うなら友達やめてやるよ」


友「ちょっ、せめて今度提出のレポート見せてからやめてくれ!」


男「友達はやめていいのかよ」



「おい、あのオンナ誰だ?」

「うわー綺麗な人ね」



友「むっ!美女が俺を呼んでいる!」クルッ


男「何だよそのレーダーは」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:38:22 ID:tUUWBbu2

友「おおー!まさしく美女!!俺のドストライクだぜ!」


男「お前、基本的にオンナにはみんな同じこと言ってるだろ…どれどれ」クルッ


女「あっ!男さ~~~ん!」フリフリ


男「」ブファ


友「なん…だと…!?呼んでるのが俺ではなく男だと!?」ガクッ


男「な…何で大学に来てんだよ!」


女「男さんと離れ離れがさみしくて…あとお弁当作ってきました!」


友「おい、テメェ…いつからリア充になったんだ?てか本当にお前の彼女なのか?錯覚だろ?そうだと言え!!」


男(まぁ…彼女ではないんだけどな)
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:38:58 ID:tUUWBbu2

女「あっ、お久しぶりです友さん」ペコ


友「えっ?」


男「お、おい!お前からしたら久しぶりでも、こいつからしたら初対面なんだぞ!」


友「夢の中でお会いしましたかな?お嬢さん」ギュッ


女「相変わらず変な人ですね。あと気安く手触らないでください。吐き気がしてくるので」ニコ


友「」ガーン


男「よ、容赦ねぇな…」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:39:29 ID:tUUWBbu2

女「未来でもこんな感じでセクハラしてくるので、つい」


男「…未来でもこいつと会ったりするのか?」


女「はい。よく私達の研究室に来るメーカーさんなんですよ」


男「ふ~ん……えっ?私達の研究室?」


女「そういえば言ってませんでしたね。男さんはこの大学の准教授で、私は男さんの研究室の学生だったんですよ」


男「お、俺が准教授!?まったく想像出来ねぇ…てか生徒に手を出したのかよ、俺…」


女「男さんが手を出したというより、私が一目惚れしてアプローチしたんです」


男「お、おう…恥ずかしいから一目惚れとか言うなよ///」


女「…ふふふ、未来でもまったく同じこと言ってましたよ。『一目惚れとか言うな、恥ずかしいだろ』ってね。男さんは本当に恥ずかしがり屋さんなんですね」クスッ


男「う、うるせぇ!」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:40:21 ID:tUUWBbu2

女「それより一緒にお弁当食べましょう」ニコ


男「お、おう…」


友「そ、そのランチ…わたくしめも…ご一緒してよろしいですか…?」ヨロヨロ


女「絶対に嫌です。友さんと食べるなら家畜と一緒に食べた方がまだマシです」


友「」


男「おーい、生きてるかー?」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:41:28 ID:tUUWBbu2

____________________


女「それで酷いんですよ、友さんは!メーカーさんなのに研究室に直接売り込みに来て、私にセクハラしてくるんです!一度警察に突き出そうと考えた事があるぐらいですよ!男さんのお友達だからそんなことしませんでしたけど」プンプン!


男「あいつは大人になっても変わらないんだな…」


女「男さんだって変わってないですよ。ほら、お弁当を開けてみてください」


男「おう」パカ


男「あっ」


女「どうですか?重箱ではないんですが、男さんがいつも食べてるカツ重です」


男「確かにいつも学校でカツ重食ってるが…」


女「ほら、食べてみればわかりますから」


男「じゃ、じゃあ…いただきます」パクッ
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:42:05 ID:tUUWBbu2

男「えっ?この味は…」


女「ふっふっふ…男さんが食堂やお店のカツ重よりも、売店やコンビニのカツ重の方が好みだって知ってますから!」ドヤッ


男「態々この味を再現したのか?」モグモグ


女「はい!売店のおばさんに作り方を教わったんです!」


男「凄い努力だな。でも……いつも食べてるのよりも俺好みっていうか、とにかく普通のよりも美味いんだけど」


女「それは私オリジナルの隠し味が入ってるからですよ」


男「隠し味?」


女「媚薬ですよ、び・や・く❤」


男「」ブフォ
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:42:40 ID:tUUWBbu2

女「もちろん冗談ですけど」


男「お前が言うと冗談に聞こえねぇ…」


女「本当の隠し味は…私の愛情ですよ」ニコ


男「…ホンっと恥ずかしげも無くそういうこと言うよな///」


女「照れてますね」ニヤニヤ


男「その大人の余裕がむかつく…」


女「だって今は私の方が大人ですも~ん。ほら、それより残りを食べてくださいよ」


男「わかったよ…」


女「あっ、私が食べさせてあげましょうか?口移しで」


男「じ、自分で食うわ!」
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:43:23 ID:tUUWBbu2

男「………」モグモグ


女「~~~♪」ジー


男(めっちゃ見つめられてて食べづらい…そんなことより今朝のこと聞かなくちゃ…)


男「……なぁ、幼馴染のことなんだけどさ」


女「……カ、カツ重だけでは栄養があれなので野菜も持ってきたんですよ!食べてください!」アセアセ


男「あいつは俺の…元カノなのか?」


女「………」


男「…やっぱそうなのか」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:44:00 ID:tUUWBbu2

女「…違います。前の彼女じゃありません」


男「えっ?違うの?なんだよかったぁ~俺はてっきりそれが原因で仲が悪いと思って…」


女「彼女じゃなくて……奥さんです」


男「………へ?」


女「幼馴染さんは……男さんの前の奥さんなんです」


男「」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:44:52 ID:tUUWBbu2

女「今から10年後…まだ私と男さんが出会う前に二人は……結ばれました」


男「う…売れ残り同士でくっ付いたのかな?あははは…」


女「私にはそう言ってましたが…どうやら男さんからプロポーズしたそうです」


男「oh…」


女「………洗濯物干しっぱなしで来てしまったので、私は先に帰りますね」


男「ま、待て!」


女「午後の授業が始まってしまいますよ。せっかく作ったんですから残さず食べてくださいね…」スタスタ


男「女……」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:45:27 ID:tUUWBbu2

____________________


男(さすがに幼馴染が前妻は予想外すぎた……そりゃ仲は悪いだろうな)スタスタスタ


ピタッ


男「………家に入りづれぇ」


ヤ、ヤメテクダサイ!オサナナジミサン!


男「えっ!?幼馴染が来てるのか!?修羅場じゃん!てか今の叫び声って…」


オトコサン、タスケテクダサイ!


男「あいつ何してんだよ!!」ダッ
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:46:27 ID:tUUWBbu2

ザッ


男「おい!!やめろ!!」


女「お…男さん……」ウルウル


男「……おい、幼馴染。何してんだ?」


幼馴染「何って…オッパイを揉みしだいてんのよ」モミモミモミ


女「ひゃあ!そ、そんなに揉まないでくださいよ~!///」


男「とりあえず揉むのやめて説明しろ」


幼馴染「いや、単純にデカイと思ったから揉んだだけ。大きなオッパイがあったら揉むのが礼儀でしょ?」モミモミモミ


女「あっ…やっ…///」


男「いや、そんな礼儀ねぇよ。それと揉むのやめろって言ってんだろ」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:47:26 ID:tUUWBbu2

幼馴染「あーこのオッパイは俺だけのモノだ!的な?」モミモミモミ


女「そ、それ以上はっ、…ぁんっ///」


男「もうそれでいいからやめろ!!」


幼馴染「ふぅ…ごちそうさまでした」スッキリ


女「お…お粗末さまでした…」グッタリ


幼馴染「全然お粗末じゃないでしょ、そのオッパイは」


男「いいから帰れ変態」


幼馴染「私は女さんに呼ばれてきたの。あんたに帰れって言われても帰らないわ」


男「えっ?女が?」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:48:20 ID:tUUWBbu2

女「や…やっぱり仲良くなりたいんですもん。未来でも今でも、幼馴染さんは男さんにとって大事な人ですから…」


男「女…」


幼馴染「未来とかよくわかんないけど、大事な人って言うと語弊があるわ。こいつとはただの腐れ縁。あなたが思ってるような関係じゃない」


男(それがそうでもねぇんだよ…)


幼馴染「ま、私も女さんと仲良くなりたいからいいけど。じゃあせっかくだけど夕飯は遠慮するわね」


女「えっ!?せっかく幼馴染さんの好きな鰻を買ってきたのに…」


男「おいおい、カツに鰻ってそんな贅沢なもんばっか買ってお金は大丈夫なのか?」


女「こっちに来る前に実家から拝借してきたので心配いりません」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:49:00 ID:tUUWBbu2

男「…盗んだのか?」


女「いえ…は、拝借ですよ…」


男(盗んだんだな…)


女「それより幼馴染さんの為に鰻を買ったので、せめて家に持って帰って食べてくださいよ」


幼馴染「そう?じゃあありがたく食べさせてもらうわ、ありがとね。でも何か私もお礼したいから…これを男にあげる」


男「ん?何で俺?」


つコンドーム


幼馴染「鰻を食べてしっかりと精力をつけなさい」グッ


男「余計なお世話だ!!」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:49:51 ID:tUUWBbu2

幼馴染「じゃあまたね、女さん。男、明日童貞卒業パーティーやってあげるから楽しみにしてて。あっ、お楽しみはこれからか」


男「はよ帰れ!!」


バタンッ


女「…幼馴染さんって面白い方なんですね。知りませんでした」クスッ


男「面白いというか変人というか…」


女「でも、一つだけ勘違いしてます」


男「勘違い?」


女「コンドームなんていりません!やっぱり生じゃないと…」


男「まずヤらねぇよ!?どうして俺の周りは変態ばっかなんだ!!」
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:50:38 ID:tUUWBbu2

女「私をこんな体にしたのは男さんなんですよ?」


男「えっ!?」


女「手足を拘束したり、猿轡をしたり、その状態で三日三晩あんなことやこんなことを…」


男「俺が一番の変態だったのか!?」


女「いえ、私がする方です」


男「される側ー!やっぱ一番はお前だ!!」


女「でも男さんも喜んでいましたよ?」


男「まさかのドM!?俺にそんな性癖が!?」


女「では!今夜のお楽しみの為にも鰻を食べて体力もとい精力をつけましょう!」


男「楽しみません!!///」
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:51:09 ID:tUUWBbu2

____________________


男「ふぅ…」チャポン


男(今日は色々あったなぁ…いきなり俺の未来の妻が現れて、その妻が痴女で、さらに幼馴染が前妻だなんて……ありえねー)


男「てか今日から女と暮らすのか…あんな美人な女性と暮らせるのは嬉しいけど、俺の理性が持つのか?」


女「理性なんて捨てちゃえばいいんですよ」


男「そういうわけにはいかねぇだろ……うおおい!平然と風呂に入ってくんな!!」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:51:48 ID:tUUWBbu2

女「大丈夫です、服は着てますから。お背中を流すだけですよ」


男「け、結構です!///」


女「そうですか…じゃあ一緒に入りますね!」ヌギヌギ


男「入るな!出てけーーー!!」


女「わかりましたよ…」トボトボ


男「はぁ…はぁ…少しは段階ってもんを考えろよな」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:52:44 ID:tUUWBbu2

____________________


男「……で、何してんだ?」


女「何って…ベッドで寝てます」


男「うん、それ俺のベッドな」


女「つまり私達のベッドってことです!」


男「違う。女の布団はちゃんと用意したろ?そっちで寝ろ」


女「嫌です。これは譲れません」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:53:20 ID:tUUWBbu2

男「…わかった。俺が布団で寝るよ」スタスタ


ダキッ


女「……一緒に寝てくださいよ」


男「…駄目だ」


女「お願いします…男さんの温もりを感じさせてください」ギュッ


男「……はぁ、絶対に襲うなよ?」


女「はい、襲いません!」
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:54:19 ID:tUUWBbu2

男「………」


女「~~~♪」ギュゥゥゥゥゥ


男「…あのですね、女さん。そんなに抱きつかれると寝れないんですが…」


女「ふふふ、今日は寝かしませんよ?」


男「やっぱ布団で…」


女「じょ、冗談です!もう抱きつきませんから一緒に寝てください!」


男(まったく…童貞の俺には抱きつくだけで刺激が強すぎんだよ。ましてやデカイ胸が背中に当たるし…///)
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:55:29 ID:tUUWBbu2

女「……ごめんなさい、男さん」


男「謝るなら最初からやるなよ」


女「そのことじゃありません…幼馴染さんのことです。本当なら男さんは私より先に幼馴染さんと結ばれる運命だったのに……私は奥さんだと先に宣言することで幼馴染さんに付け入る隙を与えないようにしました」


男「………」


女「私は本当にズルくて醜いオンナです…でも、黙って見てられなかったんです。幼馴染さんに男さんを盗られてしまうのが……怖かったんです」


男「……俺は正直、まだ女のことを妻だとは思えない。さすがに今日会ったばっかだからな。そういう点では幼馴染の方が圧倒的に有利だ」


女「………」


男「でも…たった一日だけど、俺は確実に女に…惹かれてる」


女「男さん…」
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:56:56 ID:tUUWBbu2

男「俺達はまだ夫婦じゃない。だから今の俺じゃ女の欲求は満たすことは出来ない…だけど今の俺でもその不安は取り除いてやれる。俺はこれから少しずつお前を好きになる…ゆっくりかもしれないけど、絶対に浮気なんてしないから安心してくれ」ナデナデ


女「…はい。何年先でもいいです…私、待ってますからちゃんとプロポーズしてくださいね」ニコ


男「おう」


女「じゃあ、先払いの誓いのキスを…」チュー


男「お、襲わないって約束しただろ!」


女「むー…二人が同意すればいいんですよね?じゃあ…えい!」ダキッ


男「おい!」


女「キスしていいって言うまで寝かしません!」ギュウゥゥゥゥゥ


男「わ、わかったよ!キ…キスだけだからな…///」
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:57:34 ID:tUUWBbu2

女「ふっふっふ…では!」ニヤリ


男「ちょっ、ディープはだm―チュウゥゥゥゥゥ


男「んん~~~~~っ!?///」


女「ん~~~~~❤…ぷはぁ!」


男「はぁ…はぁ…お、お前…!///」


女「さあ、今度は舌を入れましょう!」ガシッ


男「ま…待って!心の準備が…///」


女「嫌です…んっ…ぁむ、んちゅ…」


男(し、舌絡ませ過ぎだろ!///やっべ、めっちゃ気持ちいい…さすが人妻……てか俺の嫁)
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:58:11 ID:tUUWBbu2

女「男さん…むちゅ…大好きで…ちゅっ、んんっ…」


男「んっ、……俺もだ…」モミ


女「ちゅぱっ!……はい、駄目でーす!今日はキスだけって約束なのでオッパイを揉むのは禁止です!」ガシッ


男「なっ!?」


女「男さんが言ったんですよ?でも、襲っちゃ駄目って約束を解除してくれるなら、たっぷり揉ませてあげますけど…どうしますか?」ニヤニヤ


男「ぐっ…!じゃ、じゃあ……胸はあきらめるか」


女「そ、そんなぁ!?」ガーン
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 22:59:14 ID:tUUWBbu2

男(フッ……めちゃめちゃ揉みてぇーーーー!!だがな…未来の俺はドMかも知れないが、今の俺はドS…まではいかないがSであることは確かだ!この場を支配するのは俺だ!)


女「なら………襲っていいって言うまでずっとキスします!」


男「はあ?」


女「覚悟してくださいね…」ギラギラ


男(狩人の目をしてるぅーーーー!!)


女「男さん…愛してますよ❤」チュ
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 23:00:28 ID:tUUWBbu2

____________________


チュン  チュン


女「んちゅ…ぁむっ、ちゅぱっ!…はぁ…はぁ…もう朝になってしまいましたね」


男「」ゼェ ゼェ


男(ご…拷問だ…途中で襲っていいって言ったのに…聞く耳持たずに朝までずっとキスだけしやがった……)


女「あっ…男さん、唇が腫れてますよ」


男「マ…マジかよ…どんだけキスしてんだ、お前…」ゼェ ゼェ


女「今日は大学行けそうにありませんね…」


男「む、無理…寝かしてくれ」
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 23:01:58 ID:tUUWBbu2

女「わかりました。じゃあ起きたら…キスの先をしましょうね」ニコ


男「きょ…今日は勘弁してく…れ……zzZ」


女「あらあら、寝ちゃった…さて、私は洗濯物を干してから添い寝しますか」スタスタ


ガタッ


女「痛っ!もう…私ったらいつもこのテーブルに足をぶつけちゃうんだから…あっ、リモコンが…」


ピッ


「次のニュースです。一昨日の××日に起きた『女ちゃん殺人事件』の犯人は未だ見つかっておらず、当日周辺の目撃情報によると25、6歳ぐらいの不審な女性が家の中を窺ってい―プツンッ


女「……さて、お洗濯お洗濯♪」
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 23:02:58 ID:tUUWBbu2

女「ふぅ…洗濯物も終わったし、男さんに抱きつきながら寝よっと♪」


ガチャ


男「zzZ」スヤスヤ


女「うふふふ、可愛い寝顔ですね。男さん……約束通りもう私を裏切って浮気しないでくださいよ?そしてもう……」






女「私に男さんを殺させないでくださいね❤」チュ






Fin
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 23:07:37 ID:tUUWBbu2

===================



「こりゃひでぇ有様だな……本当にここが大学准教授夫婦殺害事件のマル被の部屋なのか?」


「はい。ほとんど爆発で原型を留めていませんが…この壁だけ残ってました」


「残った壁一面にマル害の写真…狂気的なストーカーってわけか。まぁ、あんな殺し方をしてりゃ普通じゃねぇわな…」


「奥さんの方は包丁でメッタ刺し…主人の方は全裸で手足拘束して猿轡、そして三日三晩性行為をした後…胸に『愛してる』という文字を包丁で刻んで殺してましたからね…」


「早く捕まえねぇといけないんだが…」
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/09(水) 23:08:42 ID:tUUWBbu2

「一応、マル被の足取りはこの部屋で完全に途切れているようです。防犯カメラを見ても部屋に入るとこしか映ってなくて、部屋から出てくる前に部屋が爆発したそうです」


「つまりここに居ねぇとおかしい、ってことか…」


「警部補、こんな物が…」


「ん?…何だこりゃ?」




『今、会いに行きますね。男さん』




「…マル害を追って自殺ですかね?」


「馬鹿野郎、遺体も見つかってねぇんだぞ。どっかで生きてるに決まってんだろ…絶対にな」






男「未来の俺の妻?」女「はい」
元スレ



テーマ : 創作・オリジナル
ジャンル : アニメ・コミック

鉛筆「ねえあんた、もう私のこと使わないの?」少年「……ごめんな」【オリジナルss】

1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:05:31.14 ID:x83ANJq+0.net

シャーペン「中学からはあたしを使うのよね~♪」

少年「うん……」

鉛筆「……」

シャーペン「小学校の間はあたし禁止されてたからね、鉛筆ちゃんを使うしかなかったのよね」

少年「うん」

鉛筆「なによそれ……私はシャーペンまでの繋ぎでしかなかったってこと?」

シャーペン「あ、そう意味じゃないわよ!」

鉛筆「……ねえ、あんた、どうするの?私のこと、もう捨てちゃうの?」

シャーペン「えっ……?鉛筆ちゃん、捨てられちゃうの……?」

少年「……」

鉛筆「どうなのよ……」




10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:08:31.54 ID:x83ANJq+0.net

少年「鉛筆なんて学校に持って行ったら、バカにされるんだよ」

鉛筆「っ……」

シャーペン「ちょ、ちょっと!」

鉛筆「そう、私はもう用済みってこと……」

鉛筆「……バカっ!」

ダダダッ

シャーペン「え、鉛筆ちゃん!」

シャーペン「あんた、なにしてんのよ!」

少年「……」



16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:12:08.98 ID:x83ANJq+0.net

シャーペン「あんた、小学校の6年間……いや、その前から……鉛筆ちゃんのお世話になってたんでしょ!?」

シャーペン「それをなによ、馬鹿にされる!?」

シャーペン「そんなくだらない理由で、鉛筆地ゃんなかせてるんじゃないわよ!」

少年「……うるさい」

シャーペン「は?」

少年「うるさいうるさい!新参者のお前なんかに僕の気持ちが分かるか!」

シャーペン「あんた、ふざけ……」

少年「僕だって!僕だって……」

少年「鉛筆と、別れたくなんて、ない……っ」

シャーペン「……」

シャーペン「なんで、それを鉛筆ちゃんに言わないのよ」ハァ

少年「だ、だって……」

シャーペン「恥ずかしい、って?ハッ、バカバカしい」



20:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:14:52.64 ID:x83ANJq+0.net
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シャーペン「一丁前に思春期のつもり?いいからとっととあんたの気持ちを伝えなさいよ」

少年「……」

シャーペン「……ああ、もう!うじうじするな!早く行け!」グサッ

少年「ぁ痛ア!」

シャーペン「ほら、追いかけなさいよ!」

少年「……う、うん!」

少年「……ありがとう」

シャーペン「……ふん」



31:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:22:07.84 ID:x83ANJq+0.net

シャーペン「はぁ、もったいないことしたかな……」

シャーペン「……小6の時、カッコつけであたしを買ったあいつ……可愛かったなぁ……」クスッ

シャーペン「はぁ……先生に没収された時、必死に取り戻しに来てくれた……」

シャーペン「その後は、家の中だけとはいえ、大事に使ってくれて……」ポロポロ

シャーペン「あれ、やだ、あたし、何で泣いてるんだろ……」ポロポロ

シャーペン「あはっ……バカみたい、ひっく」ポロポロ

シャーペン「あは、は……うう」

シャーペン「うええええーん!少年……好きだよぉぉ……」ポロポロ

シャーペン「でも、鉛筆ちゃんには負けるなぁ……ぐすっ」ポロポロ



33:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:22:49.79 ID:x83ANJq+0.net

その頃

少年「おーい!鉛筆!」

少年「どこにいるんだー!?」

少年(はっ……そういえば)



41:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:26:20.68 ID:x83ANJq+0.net

鉛筆「ぐすっ……ひっく……少年のバカぁ……」

鉛筆「うう……私……もういらないのかなぁ……」

少年「そんなことない!」

鉛筆「っ!?……少年、どうしてここが……」

少年「ははっ……お前、いつもいなくなった時はここにいたもんな……」

鉛筆「……今更何しにきたのよ、バカ……」

少年「ごめん……」ギュッ

鉛筆「きゃっ!?ちょ、ちょっと……急に抱きしめないでよ、変態!」

少年「僕、反抗期だからさ、自分に素直になれなかったんだ……」

鉛筆「な、なに言って……」



44:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:28:56.43 ID:x83ANJq+0.net
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少年「僕、君のことが好きだ」

鉛筆「へっ……?」

鉛筆「……」

鉛筆「な、なぁぁっ!?」カァァァァ

少年「いつもそばにいたから、それが当たり前になってた……ごめんな」

鉛筆「あ、あぅ……」

少年「もう、離さないよ……鉛筆」



50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:32:09.61 ID:x83ANJq+0.net

鉛筆「ほ、本当に私でいいの……?」

少年「お前じゃなきゃダメなんだ。僕はお前と付き合いたい」

鉛筆「……バカじゃないの?」

少年「……だめ、かな?」

鉛筆「言うのが、遅いのよ……!」ポロポロ

鉛筆「私はずっとあんたのことが好きだったのに!ずっとずっと!好きだったのに……!」

鉛筆「もう、やだ、本当、バカじゃないの?えへ、もう」ポロポロ

少年「……鉛筆」チュッ

鉛筆「んっ……」



53:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/03/01(日) 19:34:49.72 ID:x83ANJq+0.net

こうして、少年と鉛筆は結ばれた。

少年が調子に乗って学校に鉛筆を持っていくと、それがきっかけでいじめられるようになった。鉛筆は叩き折られた。

シャーペンは、少年の筆箱から落ちた後、クラスの男子に拾われ、クラス中の男子に輪姦(まわ)された。


おわり



鉛筆「ねえあんた、もう私のこと使わないの?」少年「……ごめんな」
元スレ


テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

男「とあるSS書きの日常」【オリジナルss】

1: ◆9sS7mnXqVw 2016/05/31(火)22:47:31 ID:8xj


男 カタカタカタカタ

男「ん……」

男「ん~」

――シーン。

男「……うん」

男 カタカタカタカタ
 




24: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:07:29 ID:djX


女「大阪じゃ一家に一台あるのに、こっちは全然無いて聞いたから、もらえたら嬉しいやろ思たんよ……」

男「えぇ、嬉しいですよ。おかげで週に1回はタコ焼きパーティーしてますから。ひとりで」

女「も、もうええやろ! ってか話違うやろ! アンタとウチが初めて話した時の話やろ!」
 


25: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:12:38 ID:djX


女「男はホンマ覚えてるんか?」

男「挨拶以外ですよね。もちろん覚えてますよ」

女「ホンマか!?」

男「えぇ、もちろん」

女「そっかぁ。まぁでもあれよ、あの時はビックリしたわ~」

男「本当ですよ。驚き過ぎて心臓が飛び出るかと思いました」

女「そんなにか。でもそっちが燃えるゴミの日に大量の酒瓶捨てようとしとったからやろ。あれウケたわ」ケラケラ

男「え?」

女「は?」
 


26: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:15:45 ID:djX


男「え……あぁ、なるほどですね」

女「え、えぇ!? 何がなるほどなんよ! アンタは何を覚えてたの?」

男「女さんが酔っ払ってエントランスの床で寝てた時の事かと」

女「ああああ! また小っ恥ずかしいこと思い出すなや!」
 


27: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:21:44 ID:djX


女「ってかそれも違うやろ! ゴミ置き場で『今日はビンの日ちゃいますよ』って話しかけたのが最初やん!」

男「そうでしたっけ?」

女「そうやて! そしたらアンタ、『どおりで置き場が無いはずですね』とか言って酒瓶パンパンのゴミ袋しぶしぶ持って帰ったやんか!」

男「日常のこと過ぎてさすがに覚えてませんよ……」

女「覚えてないんかい! ウチは覚えてたのに!」

男「むしろそんなことよく覚えてますね。軽く引くレベルです」

女「なんでよ! 出会い覚えてると嬉しいんやろ!?」

男「ドン引きするレベルを覚えられてても困ります」

女「だからなんでよ! 嬉しい思えや! 感動しろや!」

男「立派なタコ焼き機を頂けたのは感動しました」

女「ああああ! その話はもうええ! ぶり返すな!」
 


28: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:25:52 ID:djX


男「しかし出会いって面白いですよね。あの日酔ってエントランスで寝転んでた女さんを介抱したのが切っ掛けで、よく話すようになりましたからね」

女「うぅ……実はその日のことあまりよく覚えてへんねん……」

男「スーツ姿の女性が大の字でうつ伏せで寝てて、最初は事件かと思いましたよ」

女「そんなことなってたんか……」

男「しかもなぜか満面の笑みでした」

女「ホンマか!?」

男「話し掛けたら何かムニャムニャ言ってましたから、きっといい夢見てたのでしょう」

女「やめてぇな……もう恥ずかし過ぎるわ……」
 


29: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:28:40 ID:djX


男「それからこうして焼き鳥食べ合ってるんですから、縁ってものは分からないものですね」

女「せやな。そこは確かに、そうやね」

男「それにしてもこの焼き鳥、本当に美味しいですね」

女「せやろ? ウチここの焼き鳥さんホンマ好きやねん。男は焼き鳥さんだとどこが好き?」

男「小生は内臓系ですね。砂肝とかハツとか」

女「歯応えあるのが好みなんやな。ほら、ナンコツも買うて来てるで」

男「ありがとうございます。やはり焼き鳥は塩が良いですね」

女「せやろせやろ? わかるわ~、私も焼き鳥さんは塩って決めとんねん」
 


30: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:30:48 ID:djX

 
男「でもつくねとレバーだけはタレ派です」

女「あっ、それもわかるわ~。ウチもそこだけはタレにする。ってかしてきた。こっちの袋がタレで、つくねとレバーよ」

男「ずいぶん買ってきましたね」

女「酔った勢いで頼み過ぎてしもてな。男が起きとってよかったわ」

男「確かに女性一人でこれは多すぎますね」


31: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)00:31:10 ID:djX


男「あっ、そうだ。後でお金払いますね」

女「ええよええよ。押しかけとるんやからウチの奢りよ」

男「少しくらい払いますよ」

女「ええって。お姉さんに任せしときって」

男「……わかりました。すみません。ご馳走になります」
 


33: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)04:26:42 ID:djX


女「その代わり一つ聞かせてくれへん?」

男「何ですか?」

女「男は何で自分の事を俺とか僕じゃなくて小生って言うん?」

男「…………」

女「どしたん?」

男「……これは子供の頃からの癖なんです」

女「なになに、もっと詳しく教えてよ。気になるやん」


34: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)04:34:02 ID:djX


男「あれは小生が小学3年生の冬、父から、とある書生が主人公の小説を借りたのです」

女「うんうん。それでそれで?」

男「小説はその主人公の視点で書かれていて、自分のことを小生と呼ぶのです」

男「その言葉の響きと物珍しさが面白くて毎日真似していました」

女「ちょい待ち。まさか……嘘やろ……?」

男「いえ、そのまさかです。1年くらい使い続けてたら元に戻せなくなってしまいました」

女「あはははは! ホンマかいな、アホやん!」ケラケラ

男「変なことするもんじゃないですね」


35: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)04:37:42 ID:djX


男「もう小生という言葉から離れられなくなってしまいました」

女「あははははは! アホやわ!」ケラケラ

男「初めて会う人には驚かれます。そして若干引かれます」

女「当たり前や! 今時小生なんか使う奴おらへんやもん!」ケラケラ

男「いや、小生は小生使ってますよ?」

女「小生小生やかましいわ!」ケラケラ
 


36: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)04:39:24 ID:djX


女「あー、久々に大声で笑ったわ。涙出る」

男「楽しんで頂けて幸いです」

女「もう一個聞いてええか?」

男「どうぞ」

女「何でいつも敬語口調なん?」

男「これは母親からの影響です。母がこういう喋り方でしたので」

女「なんや、案外普通の答えやな」

男「ご期待にお答えできず申し訳ありません」

女「そんなことないよ。敬語口調なのが逆に小生を引き立たせてておもろいわ」

男「ありがとうございます」
 


37: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)04:40:51 ID:djX


女「もう1個聞いてええか?」

男「もう3個目ですけど、いいでしょう。どうぞ」

女「男っていつもパソコンぱちぱち叩いとるけど、それ何作っとん?」

男「これですか? ……それに答えるのはちょっと恥ずかしいですね」

女「何でよ。小生の由来も聞いた仲やし恥ずかしがらんでもええやん」
 


41: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:19:49 ID:djX


男「ん~……笑わないならいいですよ」

女「笑わへんよ」

男「本当ですか?」

女「本当やって」

男「絶対ですか?」

女「絶対やって」

男「天の神様に誓いますか?」

女「しつこいわ! ってか天の神様とか子供か!」
 


42: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:24:27 ID:djX


女「宣誓! ウチは何聞いても笑わへんことを約束します!」

男「……ハァ。まあ良いでしょう。これはSSってやつです」

女「エスエス?」

男「サイドストーリーやショートストーリーの略で、元は二次創作のネット小説のことを言うのですが……」

男「今はもうネットで披露する台本形式の簡易的な小説がそう総称されています」

女「じゃあ男は小説を書いてるんか? すごいやん」

男「小説と言ってもそんなに高尚なものではないですよ。ネットでの遊びの一種だと思ってください」

女「へぇ~。なんやおもろそうやん」
 


43: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:29:06 ID:djX


女「今ネットでそんなんが流行ってんの?」

男「何年か前までは一部で流行ってましたが、今はずいぶん下火になりました」

女「そうなんか。へぇ~、でも初めて知ったわそんなの」」

女「何か簡単に読めるオススメのものある? 試しに一個読んでみたいわ」

男「オススメですか。どんなジャンルがいいですかね……」

女「あっ、ちょっと待ち。やっぱあれや、男の書いたやつが読みたい」

男「小生のですか!?」

女「そっ。男の」
 


44: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:32:23 ID:djX


男「いや、それはちょっと……恥ずかしいですよ……」

女「何でよ。ええやん、せっかくだから男の書いたやつが読みたいんよ」

男「申し出はありがたいんですが……さすがに目の前で読まれるのは……」

女「何よそんなに恥ずかしがって。……あっ! まさかエッチなやつ書いてるんやろ? それで見られたくないんや!」

男「なっ!?」

女「そら見られたくないわなぁ。男の性癖がバレてしまうもんなぁ」ニヤニヤ

男「小生はそんなもの書きませんよ!」
 


45: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:39:26 ID:djX


女「ゴメンなぁ、お母さん変なこと言ってしもて。男ちゃんもオトコの子やもんなぁ」

男「関西人特有のお母さん化やめてください! 書いてませんから!」

女「ホンマかなぁ~。実際に読ませてもらわんとわからへんわなぁ~」

男「……ハァ。わかりました。降参です。お見せしますよ」

女「にひひ。素直にそうしてればええのよ」ニカッ
 


46: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:42:37 ID:djX


男「LINEでとあるサイトのURL送りますから、焼き鳥食べながらそれ読んでてください」

女「まさかエッチなサイト?」

男「そんな訳ないでしょう! 送るのやめますよ!?」

女「じょ、冗談やて。ゴメンゴメンて。堪忍堪忍」ペコペコ

男「もう……。ほら、送りました。静かに読んでてくださいね」

女「はいよ!」
 


47: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:48:04 ID:djX


男 カタカタカタカタ

男 カタカタカタ……

男「…………」

男「…………」チラッ


女「…………」モグモグ

女 スッ

女「…………」クピッ

女 スッ

女「…………」


男「…………」

男 カタカタカタカタ
 


48: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)19:59:06 ID:djX


――1時間後。


男 カタカタカタカタ

――グスッ。

男「?」

女「……うぅ」グスッ グスッ

男「女さん?」

女「……読み終わったで」グスッ グスッ

男「どうでした?」

女「アカン……これ泣けるわ……ようこんな話思いついたなぁ……うぅ」グスッ グスッ

男「あはは。楽しんでもらえて光栄です。ティッシュです、どうぞ」

女「ありがとうな……」グスッ
 


49: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:13:19 ID:djX


女「なんや、遊び言うからもっと簡単なものかと思っとったけど十分おもろいやん」フキフキ

男「どうせ書くなら楽しんでもらいたいですからね。そう言ってもらえると本当に嬉しいです」

女「こんな書けるんやったら作家でも目指したらええのに」

男「……実は作家を目指そうと思ったこともあるんですよ」

女「そうなん?」

男「えぇ、先ほどの小生の件で、父の持っている小説を読むようになったのが切っ掛けで」
 


50: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:20:32 ID:djX


男「でも小生では学も経験も、何より情熱が足りませんでした」

男「何かに挑戦したり大きな努力をした訳ではないのですが、小生では無理だと勝手に悟って早々に諦めてしまいました」

男「ですがこのSSというものを知り、今になっておめおめと作家になりたかった夢が思い起こされて……」

女「…………」

男「あっ、いや、今更作家を目指している訳ではないんです。ただ知りたかったし、試したかったんです」

女「何を?」

男「自分が作る話が面白いと思ってもらえるのかどうかを、です」
 


51: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:24:47 ID:djX


男「多くの方に読んでもらって良い評価を頂ければ、せめて『面白い話を作る才能だけはあったんだ』と――」

男「――そう自分に言い聞かすことができて、少しは満足できるような気がして……」

男「我ながら女々しいなとは思うのですけどね、あはは」

女「…………」
 


52: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:28:53 ID:djX


女「そうやったんやね」

男「今日は色々話しましたが、とうとう一番恥ずかしいことを知られてしまいましたね」

女「何でそんなに恥ずかしがるんよ。別にウチはそれ恥ずかしいことだなんて思っとらんし」

男「え?」

女「アンタが書いた話は面白いよ。他の人もほら、おもろかった、感動したって言うてくれてるやん」

女「少なくともここに一人、アンタの書いた話でめっちゃ感動した人間がおるんよ」

男「…………」
 


53: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:31:33 ID:djX


女「男は夢は諦めてんけど、でもまだ憧れてんやろ? なれんかって悔しいからこうして書いとるんやろ?」

男「………」

女「なら自信持って、誇り持って書けばええやん」

女「だって男は、こんなに素敵な話を書いて、人を感動させられるんやから!」

女「女さんが保証したる! アンタの書くこれは面白い! 絶対よ!」

男「……ありがとうございます。何だか、救われた気分です」

女「アンタの小説読んだ、読者の生の声や。しっかり心に刻んどき」

男「えぇ、確かに刻みました」
 


54: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:34:30 ID:djX


女「ちなみに他に書き終わってるやつあるんか?」

男「あと2つあります」

女「よし、なら紹介してもらおか。読むわ」

男「えぇ、これから読むんですか!?」

女「ええやん! 今しがた自信持ちって言ったばっかりやん!」

男「いや、そうじゃなくて、もう夜の1時ですよ。帰って寝られた方が良いのでは……」

女「あら、もうそんな時間かいな」
 


55: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:37:32 ID:djX


男「夜更かしは美容の大敵ですよ。お酒もずいぶん飲んでますし」

女「……いや、読む!」

男「えぇ!?」

女「男が他にどんなの書いてるのか気になるんやもん!」

男「こんなのいつでも読めますから、ほら、帰りましょう」

女「イヤや! ウチが読むったら読むんや!」
 


56: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:44:28 ID:djX


男「遅いんだからもう帰って寝ましょうよ」

女「イヤや!」

男「お互い明日も仕事ですし」

女「イヤや!」

男「続きはまた今度です」

女「イヤや!」

男「ちょっと聞いてくださいよ」

女「イヤや!」

男「女さん」

女「イヤや!」

男「いい歳した女性が駄々っ子しないでください」

女「う、うるさい!」
 


57: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:45:43 ID:djX


男「そんなにわがままばかり言わないでくださいよ……」

女「だって他のも気になるんやもん!」

男「まったく……。あまり夜遅くまで居続けるなら襲ってしまいますよ?」

女「……別に男になら襲われてもええよ」ボソッ

男「え?」
 


58: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:48:03 ID:djX


男「……女さん、酔ってますね?///」

女「……男やって、そうやろ///」

男「…………///」

女「…………///」

女「や、やっぱ帰ろかな! 夜更かしはお肌に悪いし!」アセアセ

男「そ、そうですよ」アセアセ
 


59: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:50:53 ID:djX


女「ちゃんと歯磨いて寝るんやで?」

男「こっちの台詞ですよ。お化粧落として、お風呂も入るんですよ?」

女「そうやった……うぅ……今からやるのメンドくさいわぁ……やっぱ帰りたなくなって来た……」

男「女性は大変ですよね。ほら、お部屋まで送りますから一緒に帰りましょう」グイッ

女「うぅ……ありがとうな」
 


60: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:53:12 ID:djX


男「おぉ、夜はまだ肌寒いですね……。鍵はありますか? 無くしてないですか?」

女「大丈夫やて。お酒は飲んでも飲まれるな、これ鉄則よ」

男「カシオレぐらいで泥酔されても困りますけどね」

女「な、なんよそれ! カシスとオレンジは最強の組み合わせや! ナメたらアカンで!」

男「シーッ! もう真夜中ですから!」ヒソヒソ

女「せやった……。ゴメンゴメンて」ヒソヒソ
 


61: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:55:57 ID:djX


――ガチャッ。

男「ほらお姫様、ドアが開きましたよ」

女「おう。苦しゅうないで」

男「それじゃお殿様でしょう」

女「あははは。ええツッコミやな。褒めてつかわすわ」

男「ありがたき幸せ、ってだからそれお殿様ですって」

女「あはははは」ケラケラ
 


62: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)20:58:30 ID:djX


男「床で寝たりしないよう気をつけてくださいね」

女「男こそ、パチパチはもうやめて早よ寝るんやで」

男「わかりました」

女「今書いてるヤツも書き終えたら教えてな。一番に見たるから」

男「えぇ、お約束します」

女「それと最後にもう一度言ったる。アンタの書いたSSっての、本当に面白かったわ」

女「作家になれんかったんは残念やろうけど、ウチはアンタの書く話、好きやで」

男「……ありがとうございます」
 


63: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:00:47 ID:djX


女「それじゃ、おやすみな」

男「はい。おやすみなさい」

女 ノシ

男 ノシ

――ガチャリ。

男「…………」

男 クルッ スタスタスタ
 


64: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:02:08 ID:djX


[翌日の夜]

男 カタカタカタカタ

男 カタカタカタカタ

――ピンポーン。

男 ピタッ

――ピンポーン。ピン……ポーン。

男「…………」

――ピンポーン。ピンポーン。ピンポピンポピンポピンピンピンピンピンピンポーン!

男「あぁもう!」

男 ガバッ スタスタスタ
 


65: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:03:07 ID:djX


男「今開けまーす」

――ガチャッ。

女「やほ。ウチやで」
 


66: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:05:42 ID:djX


男「……ハァ」

女「なんよ、昨日と同じ顔して同じ溜め息までついて」

男「今日はお早いのですね」

女「お仕事早く終わったんよ」

男「……あれ?」

女「え?」

男「今日は酔ってらっしゃらないのですか?」

女「はぁ!?」
 


67: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:07:46 ID:djX


男「いや、素面みたいだなと思いまして」

女「何言っとんよ! 素面っぽいじゃなくて素面やっての!」

男「えぇ!?」

女「なんよ! 人のこと酒浸り扱いして!」

男「違うんですか?」

女「違うわ!」
 


68: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:11:09 ID:djX


女「なんよなんよ! 男まだ夜ご飯食べてへんやろうから昨日のお礼と詫びに作ってやろかと思たのに!」

男「そうだったんですか。すみません……」

女「乙女心を踏みにじりおって! この鈍臭男!」

男「ちょ、ちょっと外ではお静かに! 謝りますから!」ヒソヒソ

女「うるさい! 何もわからへんのか、このパソコンパチ男!」

男「わかってますから! ごめんなさい! ですからお静かにお願いします!」ヒソヒソ

女「嘘つき! 何もわかってへん!」
 


69: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:14:37 ID:djX


女「なんよ……また小説読ませてもろて、一緒にお話ししよう思っとったのに……」

男「…………」

女「それとも、ウチが酒飲んでて仕方なくでないと入れてくれへんの……?」

男「…………」ポリポリ

男「……わかりました。では晩御飯に免じて入室を許可しましょう」

女「よっしゃ! なら早速上がらせてもらうわ!」バッ

男「切り替え早過ぎて尊敬します」
 


70: ◆9sS7mnXqVw 2016/06/01(水)21:16:44 ID:djX


男「女さん、靴は――」

女「揃えて置くんやろ? わかっとるって」

男「……なら良いでしょう。では、晩御飯よろしくお願いします」

女「はいよ! 任しとき! 日本一美味いもの食わしたるわ!」

男「1グラムも期待せずに待ってますね」

女「だから少しくらい期待しろやアホ! もうええわ!」



~終わり~
 





男「とあるSS書きの日常」
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