アルミン「こんなことならマルコと友達になるんじゃなかった」【進撃ss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:06:09 ID:41VcWx8o

アルミン「ジャン…もう部屋に帰って休もう…」

ジャン「…あぁ…」

アルミン「…」

ジャン「…なぁ、アルミン」

アルミン「…何?」

ジャン「オレ達も、誰にも知られずに死ぬのかもな…」

アルミン「…」

ジャン「…悪い、変なこと言った」

アルミン「…ううん」

ジャン「行こうぜ」

アルミン「うん」

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:06:50 ID:41VcWx8o

スタスタスタ

アルミン「…」

ジャン「…」

アルミン「…ぅ」

ジャン「…」

アルミン「…くっ…ぅ…」

ジャン「…アルミン」

アルミン「…ご、ごめん……ごめ…ん…」

ジャン「…いや…」

アルミン「…う…ぅ…」

ジャン「…泣いてもマルコは帰ってこねぇよ…泣き虫が…」

アルミン「…ごめん…」

ジャン「…」

アルミン「さ、先に行くね…」タタッ

ジャン「あぁ…」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:07:23 ID:41VcWx8o

ジャン「…」

ジャン(あいつもマルコと仲良かったもんな…)

ジャン(…すまない、マルコ。オレはアルミンみたいに涙は流せないみたいだ)

ジャン(なんか実感わかねーよ…オレが死体拾ったのにな…)

ジャン(なぜかまだその辺にいる気がしてならねーんだよ…)

ジャン(…)

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:08:12 ID:41VcWx8o

アルミン「…ここまで来れば…誰もいないよね…」

アルミン「…」

アルミン「マルコ…」

アルミン「…」グッ

アルミン「」スゥッ

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:08:46 ID:41VcWx8o

アルミン「マッジでふざけんなよ!ゴリラのマネしながら着いてくんなよ!!!!」

マルコ「えぇー?でもなかなかいい出来だったでしょ?アルミンもウケてたじゃん」

アルミン「そうだね!でもあそこで笑ったら人として最低だからね!!」

マルコ「笑ってたじゃん。うわぁー最低だー」

アルミン「うっさいなぁ!!誤魔化すのめちゃくちゃ大変だったんだから!!」

マルコ「上手く泣いてると思わせてたね」

アルミン「あれ以上ジャンと一緒にいたらヤバかった…殴られても文句言えない…」

マルコ「笑っちゃいけない状況だと急に沸点低くなるよね。分かる分かる」

アルミン「分かっててやるから君ってタチが悪いよね!」

マルコ「あ、途中から徐々にクリオネにしてったんだけど分かった?」

アルミン「うるせぇ!蝋人形にしてやろうか!」

マルコ「怖い」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:09:52 ID:41VcWx8o

マルコ「ていうか蝋人形どころかもう死んでるし」

アルミン「うん…実体があったら殴りたいよ…」

マルコ「うーん…アルミンに殴られても正直ダメージないかな?」

アルミン「幽霊だしね…」

マルコ「いや、生前でも」

アルミン「ちくしょう」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:10:33 ID:41VcWx8o

アルミン「え?ていうかなんで僕?なんで僕にしか見えないの?いままで幽霊とか見えたことないんだけど」

マルコ「そりゃ僕がアルミンにだけ見えるようにしてるからだよ」

アルミン「え?」

マルコ「まぁ都合がいい性能だよね」

アルミン「でも…なんで僕?ジャンのところに行った方がいいんじゃ…」

マルコ「いやー…ちょっとタイミング伺ってたんだけど…」

アルミン「うん」

マルコ「こんなにはっちゃけてるの見られたらいろいろ気まずいかなって…」

アルミン「おい。僕は?僕は気まずくなってもいいの?」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 01:13:36 ID:Q5.wTQ/6

マルコ「だって所謂成長イベントだったじゃない。さすがにその辺は空気読むよ」

アルミン「お、おう…」

マルコ「だからアルミンのところに来ようかなーって」

アルミン「うん…喜んでいいのかな…」

マルコ「アルミン マイ フレンド」

アルミン「こんなことならマルコと友達になるんじゃなかった」

マルコ「またまたー」

アルミン「笑っちゃいけない時ピンポイントで狙ってこないでよ…埋葬の時とか本当に死ぬかと思った…社会的に…」

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 08:57:17 ID:M8LQZVNc

ワロタw

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 21:27:31 ID:xp4Q2AeY

アルミン「ていうか成仏しなよ…僕にまとわりついて何日経つんだよ…」

マルコ「うーん?三日かな?」

アルミン「僕にはその三日が三週間に感じられたよ…成仏してよ…頼むから…」

マルコ「えぇーだって未練あるし」

アルミン「あ…」

アルミン(そりゃそうだよな…僕はなんてことを…)

マルコ「まだ披露してないネタあるし、もうちょっとフリーダムに楽しみたいし」

アルミン「塩ない?塩」ゴソゴソ

マルコ「ないよー」

アルミン「ちくしょう」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 21:28:02 ID:xp4Q2AeY

アルミン「ねぇ?君本当にマルコ?僕が知ってるマルコって真面目な優等生だったんだけど…」

マルコ「そう、実はオレ、コニーなんだ」

アルミン「コニー死んでねぇよ。このゴーストタイプが」

マルコ「それ悪口なの?」

アルミン「かみつく」

マルコ「そういえば最近ポケモンやってないなー」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 21:28:33 ID:xp4Q2AeY

マルコ「正直に言うとさ、訓練兵時代キャラ作ってた」

アルミン「え?」

マルコ「いや、憲兵に行くのにあんまりふざけてると評価マイナスになるかもしれないし」

アルミン「今現在、僕の中でマルコの評価はどんどんマイナスになってってるけどね」

マルコ「書き溜めたネタ帳が三年間で50冊を突破しました」

アルミン「え?もしかしてよく夜中に書いてたノートって…」

マルコ「三日でやっと一冊目の半分ぐらい披露できたかなー」

アルミン「マルコ…夜中まで勉強しててすごいなって思ってたのに…」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 21:29:09 ID:xp4Q2AeY

マルコ「訓練兵時代は発散できなくてモヤモヤしてたけど、今となってはそれも関係ないからね」

アルミン「全力だよね…」

マルコ「実を言うと憲兵にいったらカミングアウトしようと思ってたんだー皆びっくりしただろうなぁ」

アルミン「確かにびっくりした。『一発芸やりまーす』って言いながら半分になったマルコが物陰からとび出してきたのは本当にびっくりした」

マルコ「やっぱりずっと真面目できたから意外だったよね」

アルミン「うん。僕がびっくりしたのはそこじゃないけどね」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 21:29:57 ID:xp4Q2AeY

マルコ「まぁ、死んだのは残念だけど…いろんな縛りがなくなったからめっちゃ楽しいー!」

アルミン「はぁ…」

マルコ「アルミンもこっちくれば?」

アルミン「やめて、その軽いノリやめて」

マルコ「まぁ僕がアルミンの方に行けばいいんだけど」

アルミン「やめて」

マルコ「49日までは意地でもいるよ」

アルミン「塩っていくらぐらいかなぁ…僕の全財産でどれくらい買えるかなぁ…」

マルコ「同じ重さの金と同じくらいだって!」

アルミン「エリート塩でも作ろうかなぁ…誰か提供してくれないかなぁ…」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 21:48:23 ID:Huk4vbrA

マルコ「ていうかアルミン、なんかイライラしてない?」

アルミン「寝てないんだよ!夜な夜な耳元でカンノウ本の朗読すんなよ!」

マルコ「あ、イライラじゃなくてムラムラか」

アルミン「別に上手くないからね!?男の声で喘ぎ声再現されても気色悪いだけだから!しかも感情込めてやるなよ!」

マルコ「ちなみにあれジャンの本だよ。その前はトーマスのやつ」

アルミン「どうでもいいよ!ていうか死後カンノウ本漁られてるトーマスかわいそう…」

マルコ「許可はアルミンのカンノウ本と交換してとってあるよー」

アルミン「まっ、ちょっと、びっくりして何から言えばいいか分かんない」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 23:53:51 ID:T1psQ.jM

アルミンが色んな意味でかわいそうな話だなww

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 10:26:26 ID:0WgQ2Zvg

アルミン「トーマスも幽霊になってるの?」

マルコ「うん。会ったよ。あとミーナとかフランツとか。もう皆成仏してったけど」

アルミン「え、そうなんだ…」

マルコ「楽しかったなぁ。幽霊皆でやったお疲れさま会。食事はできないからゲームとかやったりして…」

アルミン「君の場合はお憑かれさま会なんじゃない?」

マルコ「キャンプファイヤーでのマイムマイムはやっぱ定番だよなー」

アルミン「キャンプファイヤーって…おい!あの時か!こっちが悲嘆に暮れてる時に!」

マルコ「焼きマシュマロ食べたかったなぁ…燃料自分たちだけど」

アルミン「おい」

マルコ「あ、これはミーナが言ってたことだよ」

アルミン「うわぁ…こっちが悲しんでる時にマルコたちはレクやってたとか…うわぁ…」

マルコ「生きてるとなかなか全開ではしゃげないよねー全員テンション高くて凄かった」

アルミン「なんだろう…この温度差…」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 10:26:58 ID:0WgQ2Zvg

アルミン「あぁ…ずっと話してたらかなり時間経っちゃった…」

マルコ「あ、そろそろ戻る?」

アルミン「うん…」

マルコ「じゃ、逝こうか」

アルミン「僕はまだ先でいいよ…そっちに引っ張らないで…」

マルコ「軽いゴーストジョークだよ。さぁごはんごはん!」

アルミン「わっ!断面こっちに向けるなよ。まだ若干慣れてないんだから…」

マルコ「あ、失礼。僕も若干慣れてないもんだから」

アルミン「食事前だというのに」

マルコ「マルコのココ、空いてますよ」

アルミン「物理的にね」

ライナー(なんだ…あれは…)

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 10:27:38 ID:0WgQ2Zvg

ライナー(いつまで経っても来ないから探しに来たら…アルミンの奴、一人でしゃべってやがる…)

ライナー(…そうだよな…あんなにいろいろあったんだ…心が疲れても仕方ない…)

ライナー(俺がよく気にかけておいてやろう…)

ライナー「(ちょうど今来たフリをして…)おう、アルミン、こんなところにいたのか」

アルミン「あ、ライナー」

ライナー「飯の時間だ。いくぞ」

アルミン「うん」

マルコ「ある程度遊んだらどっか旅行いこうかなー」

アルミン(こいつ本当に自由だなぁ…)

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 12:17:54 ID:Ene0iBmc

生き生きしてるマルコさん眩しいです

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:07:49 ID:Idbd8.Ak

数日後

マルコ「あれ?今日はなんかあるの?」

アルミン「ずっと僕にくっついてるんだから君も聞いてただろ?調査兵団が捕獲した巨人が誰かに殺されたんだ」

マルコ「あーそういえばそんなこと誰か言ってたね」

アルミン「そう。だから立体機動装置を使った形跡がないか検査するんだ」

マルコ「へぇー犯人見つかるといいな」

アルミン「…ねぇ、マルコ。こんな時に聞くのはなんだけどさ…」

マルコ「スリーサイズ?」

アルミン「違うよ…」

マルコ「BとWは激痩せしちゃったからな…Hだけでいい?」

アルミン「聞けよ」

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:08:25 ID:Idbd8.Ak

アルミン「君ってやっぱり巨人に殺されたの…?」

マルコ「そうだよ」

アルミン「…そっか…」

マルコ「どうしてそんなことを?」

アルミン「ジャンがさ…君がどんな風に死んだのかって…言ってたんだ…」

マルコ「…そう。まぁ確かに人に看取られて死ねなかったね」

アルミン「…マルコが死ぬなんて思ってもなかった」

マルコ「…」

アルミン「…立体機動もそれなりに上手かったし、判断力も兼ね備えてた。そんなマルコが…」

マルコ「うわ、いきなり褒めないでよ。照れる」

アルミン「…」

コニー「お、アルミン、こんなとこで何やってんだ。早く行かないと怒られるぞ」

アルミン「あ、うん…」

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:09:03 ID:Idbd8.Ak

検査官「これを最後に使用したのはいつだ」

訓練兵「はっ!前の奪還作戦以来、使用していません!」

コニー「なぁ…やっぱり憲兵のほうがいいのかな…どう思う…?」

マルコ「憲兵かーなりたかったなー。行きたいなら行ってもいいんじゃない?」

アルミン「…」

マルコ「あ、旅行、シーナに行こうかな」

アニ「…あんたは人に死ねといわれたら死ぬの?」

コニー「へ?」

マルコ「王都見学ツアー…って行っても一人だけど…うん、楽しそう」

アルミン(本当に旅行するのか…)

マルコ「あ、今思ったけど普通に王見られるじゃん。生で。わ、楽しみ。早速行ってこよ」

アルミン(うるさい…ん?)

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:09:47 ID:Idbd8.Ak

検査官「これを最後に使用したのはいつだ」

アニ「奪還作戦以来、使用していません」

検査官「…うむ。使った形跡もないな…よし、いいだろう」

アルミン(…あれは!)

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:10:20 ID:Idbd8.Ak

アルミン(あの傷…へこみ…!間違いない!マルコの立体機動装置だ…!)

アルミン(なんでアニが…!?一体どういうことだ…)

アルミン(…調査兵団の巨人を殺したのはアニ…なのか…?)

アルミン(…さっきマルコは巨人に殺されたと言っていた…)

アルミン(考えろ…巨人殺し…アニ…立体機動装置…マルコの最期…)

アルミン(…)

アルミン(考えるより本人に聞いたらよくない?)

35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:10:53 ID:Idbd8.Ak

アルミン(マルコ!マルコ!)キョロキョロ

アルミン(…あれ?)

アルミン(さっきまでいたのに…どこへいった?)

コニー「アルミン、キョロキョロしてどうしたんだ?」

アルミン「あ…なんでもないよ…」

アルミン(最近は鬱陶しい程絡んできたから近くにいるはずなんだけど…)

アルミン(あれ?あれれ?)

アルミン(…ん?そういえばさっき…)

マルコ『早速行ってこよ』

アルミン(…)

アルミン(奴、旅行に行きやがった)

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 16:11:58 ID:Idbd8.Ak

検査終了後・井戸

アルミン「なんでこのタイミングでいなくなるんだよ!!」ワー

アルミン「濡れ落ち葉みたいにずっとくっついてたくせに!!」ワー

アルミン「よりによってなんで必要な時にいなくなるんだクソが!!」ワー

アルミン「バカ!バカ!バカ!バカ!もう…バカ!そばかす!」ワー

アルミン「」ハァハァ

アルミン「…でも今日は久しぶりにゆっくり寝れる…!」

ライナー(アルミン…井戸に向かって何か叫んでたな…大丈夫だろうか…)

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 18:30:45 ID:21HXYdl6

よりにもよって半マルコのままなのかよwww

38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 22:18:45 ID:yY5ZpJHk

若干本誌のネタバレあり

アルミン「それから一週間、マルコは帰って来なかった」

アルミン「不思議なものであんなにうるさかったはずなのにいざいなくなると寂しいものだった」

アルミン「もしかしたらあれはマルコの幽霊でもなんでも無く、僕の願望が見せた幻だったのかもしれない」

アルミン「静かな夜、ふとマルコと過ごした訓練生活を思い返すと自然と涙があふれた」

アルミン「こんなに悲しい思いをするならマルコと友達になるんじゃなかったと何度も身勝手なことを考えた」

アルミン「僕はなんとしてでも彼の死の真相を確かめたい。そのためには…」

マルコ「ただいま」

アルミン「折角格好よく閉めようと思ったのにこの野郎」

39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 22:19:30 ID:yY5ZpJHk

アルミン「もう帰ってきたの?」

マルコ「うん。壁外調査までには帰ってこようと思って」

アルミン「…本当は?」

マルコ「王の枕元にずっといたら塩まかれた」

アルミン「やっぱりお金があると違うなぁ」

マルコ「あと…まぁ…うん…いろいろ黒かった…」

アルミン「?」

40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 22:20:11 ID:yY5ZpJHk

マルコ「そんなショックにも負けず、戻ってきた次第です」

アルミン「はぁ…」

マルコ「あ、そうそう。>>30だけど改めて自分の体をよく見たらWは別に激やせしてなかった」

マルコ「少し見栄張っちゃった。ごめんね!」

アルミン「うん…すごくどうでもいい…」

マルコ「そんなとこでこれからもよろしくね!」

アルミン「こんなことならマルコと友達になるんじゃなかった」

おわり

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 01:36:15 ID:679e8kSI

おつん
面白すぎてちょっぴり泣けた

51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 23:24:58 ID:kpzhuXyI

入団式

サシャ「死にたくない…死にたくないよう…」

コニー「あぁ…とうとうこの時か…」

マルコ「お、なんか僕のスペース詰めてあるから狭いけど、半分だからちょうどいいや」グイグイ

ジャン「あぁ…馬鹿…どうすんだよ…オレ…」

マルコ「やぁ、コニー。久しぶり。髪切った?」

コニー「やっぱり憲兵か…でも…」ブツブツ

マルコ「両手にジョリジョリ。まぁ片方触れないからジャンの刈上げだけで我慢しとこ」ジョーリジョーリ

ジャン「いっ!?」ゾワァ

コニー「うぉっ、いきなりなんだよ…ジャン」

ジャン「わ、悪い…なんか寒気が…」ゾワゾワ

マルコ「団長はまだ出てこないのかなー」ジョーリジョーリ

アルミン(また変なことやってる…)

52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 23:25:44 ID:kpzhuXyI

エルヴィン「…訓練兵、卒業おめでとう。今日、君たちは所属兵団を決定しなければならない」

アルミン(…!あれがエルヴィン団長か…!)

アルミン(冷静沈着で頭脳明晰、腕もたつ…!あのエルヴィン団長があそこに…!)

アルミン(団長が現れたら場の空気が一気に引き締まった…)

アルミン(う…今更緊張が…)

アルミン(…はぁー…落ち着け…僕はもう決めている…)

アルミン(…くじけないように…頑張ろう…)

アルミン(他の皆はどうかな…)チラッ

53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 23:26:34 ID:kpzhuXyI

コニー「…」

ジャン「…」

アルミン(…んっ?やばい、さっきいた所にマルコがいない)

アルミン(…やばいやばいやばい!絶対仕掛けてくる!)

アルミン(どこだ!どこにいる…!!)

アルミン(…あ、団長の横でヒゲダンス踊ってる…)

アルミン(よかった…あんまり面白くないや…)

54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 23:27:34 ID:kpzhuXyI

アルミン(あ…僕が笑わないもんだから必死になってきてる…)

アルミン(…うん…もう無心でいよう…ちょっと顔芸が大変になってきてるから危機感…)

アルミン(…無心無心)

アルミン(…)

エルヴィン(あの訓練兵…心が静まったいい目をしている…)

マルコ「これもダメか!!じゃあ次!育毛剤を物色してたら訓練兵に見つかりそうになり、慌てて誤魔化そうとする教官のマネ!」

アルミン(無心無心無心無心無心無心)

エルヴィン(困難に立ち向かおうとする強い意志がみられるな…是非調査兵団に入って欲しいものだ…)

55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 23:28:35 ID:kpzhuXyI

トイレ

アルミン「…言うことは?」

マルコ「あそこは教官のマネじゃなく、エルヴィン団長のヅラをネタにするべきでした」

アルミン「そうじゃないだろ…だからああいう場で笑わせ…えっ?」

マルコ「ちぇーとっておきだったのになー教官ネタは鉄板なのに」

アルミン「待って待って待って。え?ヅラ…?」

マルコ「そうそう。教官ってヅラ、検討してないのかな?あ、でも今更不自然か」

アルミン「そうじゃない!エルヴィン団長!」

マルコ「あぁ。後ろからピン見えたよ」

アルミン「嘘だ…」

マルコ「嘘だよ」

アルミン「ギィィィもはや言葉にならない」

マルコ「虫の鳴き声?」

アルミン「ギィィィ」

マルコ「アルミン顔ヤバい。顔」

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 01:18:16 ID:XHmqAKfs

マルコ「で、ほとんど皆が調査兵団に入ったんだね」

アルミン「うん。アニ以外は」

マルコ「憲兵かぁー…旅行いったらもうどうでもよくなちゃった…」

アルミン「そうだ!聞きそびれてた!マルコ!君の立体機動装置をアニが持ってたんだ!」

マルコ「ほぅ」

アルミン「ねぇ…こんなこと聞きたくないけど…」

マルコ「そばかすの数?」

アルミン「」

アルミン「はい」

アルミン「君はアニに殺された…とか…?」

マルコ「スルースキルを身に着け始めたね。ま、想像に任せるよー」

57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 01:18:57 ID:XHmqAKfs

アルミン「そうはいかないから聞いてるんだ!」

マルコ「正直死に際はわちゃわちゃしてたからよく覚えてないんだ。それに…ちょっと…いろいろ…」

アルミン「へ?」

マルコ「僕も気になったから一回後を着けようとしたんだ」

アルミン「うん」

マルコ「途中まではよかったんだけど…邪魔されて…」

58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 01:20:45 ID:XHmqAKfs

アルミン「邪魔?塩投げられたとか?アニは霊感あるの?」

マルコ「ううん。邪魔したのはアニじゃない。なんか十歳前後の男の子の幽霊がいるんだよねー」

アルミン「えぇ!?誰それ?」

マルコ「知らない子。うさみちゃんみたいな目で威嚇してくるからめっちゃ恐い」

アルミン「うさみちゃん?」

マルコ「あ、アルミンはギャグマンガ読まないっけ?まぁとにかく変態見つけたような目で睨んで来るから恐い」

アルミン「今の君は変態よりたちが悪いからね…」

マルコ「別にアニをどうこうするつもりじゃなかったんだけどなぁ」

59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 01:21:59 ID:XHmqAKfs

マルコ「どっちかと言うとライナーとかベルトルトの周りによくいるから二人の昔の友達かも」

アルミン「…だったらなんでアニに…?」ムムム

マルコ「まぁ、ということで謎ときには協力できないよ」

アルミン「マジかー」

マルコ「オジャマルコ」

アルミン「うわぁ」

マルコ「それよりそろそろ行った方がよくない?絶対に大、しかもかなりの大物だと思われてるよ」

アルミン「!?」ダダッ

63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:26:35 ID:xJxHOCdw

壁外調査

女型「…」ダダダダ

アルミン「!!うわぁぁぁ!」

マルコ「おぉぉぉ!!」

アルミン「追いつかれる…!」ダダダダ

マルコ「これは無理だよー。潔くあきらめて…」

アルミン「だから引っ張るな!こんな時に!」

女型「…」ガッ

アルミン「あっ…!」

64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:27:05 ID:xJxHOCdw

アルミン(あ…あぁ…)

女型「…」

アルミン(女型が近づいてくる…もう終わりだ…)

女型「…」スッ

アルミン(…フードを?)

アルミン(…)

アルミン「……いやっふぅぅぅぅぅ!!!」

女型「!?」

65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:27:38 ID:xJxHOCdw

アルミン「うわぁぁぁぁうおぉぉぉぉ!逃げるぞぉぉぉ!!」ダダダダダ

女型「!?(生身で駆け出した!!)」

アルミン「うわぁぁぁぁ!やべぇぇぇ!!」ピョイーンピョイーン

女型(早い!でも動き気持ち悪っ!)

女型(…これはエレンじゃないな…次に行こう…)スッ ダダダ

アルミン「うぉぉぉぉ!!」ピョイーンピョイーン

66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:28:10 ID:xJxHOCdw

アルミン「」

ジャン「バッカ!お前!バッカ!何とち狂ったことしてたんだよ!馬に乗らないで逃げる奴があるか!!」

ライナー「さすがの俺でも驚いたぞ…」

アルミン「いや…僕にも何がなにやら…ていうか記憶がない…」

ライナー「まぁ…テンパると意味不明な行動したりするもんな…」

ジャン「!!おい!女型の巨人が…!」

マルコ「げぇっ!」

ライナー「とにかく追いかけるぞ!俺達で仕留めるんだ!」

67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:28:43 ID:xJxHOCdw

女型戦後

アルミン「」

ライナー「おい…アルミン…お前…」

ジャン「また気持ち悪い動きしてたな…女型がドン引きで去ってったぞ…」

ライナー「…とにかく傷の手当てをしよう…ジャンは馬を」

ジャン「おう」

マルコ「血がドバドバ出たね。さすがの僕もビビった」

アルミン(ヤバい、マジで記憶がない)

マルコ「取り憑きって結構できるもんだね。これは発見」

アルミン(お前か!!)

ライナー「おい、アルミン、アルミン?」

アルミン「あ…?あぁ…ごめん…」

ライナー「大丈夫か?」

アルミン「うん…まだ少しボーッとするよ…」

68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:29:22 ID:xJxHOCdw

ライナー「…さて…辛い選択だが…ここに残る奴を決めなきゃならない」

ジャン「!!」

マルコ「馬ならジャン含めて2頭いるじゃない」

アルミン「はっ倒すぞ(僕が残る!)」

ライナー「!?」

ジャン「!?」

アルミン(!!??間違えたぁぁ!!)

69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/28(金) 09:31:11 ID:xJxHOCdw

ライナー「いや…な…?気持ちは分かるが…しょうがないだろ?」

ジャン「ライナーの言うとおりだ…ここで立ち往生しても3人とも死ぬだけだぜ…?」

アルミン「…ハイ(すごい丁寧に説得されてる…死にたい…)」

マルコ「…な、なんか…ごめん…」

アルミン(やめろ…ここにきてマジで謝るのやめろ…)

アルミン「…取りあえず信援弾撃ってもいい…?」

ライナー「お、おう…」

ジャン「あぁ…」

アルミン(…気まずい…)ターン

72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:02:24 ID:aDSQQ8Nk

クリスタ「みんな*・*大丈夫!?」

ジャン「クリスタ!」

アルミン(よかった…気まずい空気から抜け出せた…クリスタ本当女神…)

ライナー「よくあの信号でこちらに来る気になったな」

クリスタ「ジャンの馬もいたし…」

クリスタ「それにしても…皆、最悪なことになって無くて本当に良かった…」キラキラ

アルミン(神様…!)

ジャン(女神…!)

マルコ「女王」

ライナー(結婚したい…)

73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:03:07 ID:aDSQQ8Nk

巨大樹の森付近

ジャン「おーい!アルミン!遅れてんぞ!」

アルミン「ごめん!すぐ追いつくからちょっと先行ってて!」

ジャン「あんまり隊列乱すんじゃねーぞー!」

アルミン「うん!」

74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:03:38 ID:aDSQQ8Nk

マルコ「やっと二人になれたね」

アルミン「気持ち悪いからそういう言い回しはやめてよ」

マルコ「うん。自分で言ってても気持ち悪い」

アルミン「なら余計に言わなきゃいいじゃない」

マルコ「多少自分に被害あってもこのノリは止められない」

アルミン「なにその自己犠牲精神」

75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:04:11 ID:aDSQQ8Nk

マルコ「しかし本当に大きな樹だねーいい観光地だっただろうに」

アルミン「エルヴィン団長はなんでこんな所に…」

マルコ「きっと新兵の歓迎式だよ」

アルミン「はいはい…」

マルコ「来賓は巨人の皆さんって感じだね」

アルミン「ははっ」

76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:04:45 ID:aDSQQ8Nk

アルミン「あー…マルコと話してると緊張感がなくなる…ていうか脱力する」

マルコ「そのまま脱魂すれば?」

アルミン「しつこいよそのネタは…」

マルコ「アルミンもだんだん僕のジョークに対してシビアになってきたね。初めの頃はもっと笑わせやすかったのに」

アルミン「二十四時間も聞いてるとね…夢の中にまで君でてくるじゃん…」

マルコ「幽霊って本当万能すぎて困っちゃう」

アルミン「困ってるならそのまま成仏すれば万事解決だよ」

マルコ「言うようになったなぁー」

アルミン「本当にマルコがこんな奴だったなんて…」

マルコ「ジナエのひょうきんマルちゃんとは僕のことだよ」

77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:05:32 ID:aDSQQ8Nk

パカパカパカパカ

ジャン「お、やっと追いついたか」

アルミン「うん。ごめん」

ジャン「それにしてもエルヴィン団長は何を考えてるんだ…オレ達新兵への歓迎会でも開こうって言うのか?」

アルミン「巨人が来賓とか笑えないよね」

ジャン「…」

アルミン「うん?どうしたの?」

ジャン「いや…お前も冗談とか言うんだな」

アルミン「??」

マルコ「うわぁ…ジャンと僕、同レベルかぁ…ちょっと修行が必要かなぁ…」

アルミン(またなんか言ってる)

78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:06:02 ID:aDSQQ8Nk

いろいろあって

エレン「さっさとこっちに来いよ!ふざけてんじゃねぇ!」

ミカサ「エレン、叫ばないで」

アニ「大丈夫でしょ、ミカサ。何故かこの辺にはさっきから一人も人がいないから」

アルミン「…」

79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:06:32 ID:aDSQQ8Nk

アニ「全く…傷つくよ…アルミン、いつからそんな目で私を見るようになったんだい?」

アルミン「…ねぇ、アニ…なんで…」

マルコ「そんな目で、って言い方、なんかいやらしい感じするよね」

アルミン(うるせぇ)

80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:07:03 ID:aDSQQ8Nk

エレン「…おい、アルミン?」

アルミン「あ、ごめん…」

アニ「…」

ミカサ「…」

アルミン「コホン…なんで…マルコの野郎の立体機動装置を持ってたの…?」

アニ(野郎?)

エレン(野郎?)

ミカサ(野郎?)

アルミン「どんな小さな傷やへこみでも…一緒に整備した思い出だから…」

81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:07:38 ID:aDSQQ8Nk

回想

アルミン「マルコは丁寧に整備するんだね」

マルコ「うん。普段からきちんと手入れしておけばいざという時に頼りになるからね」

アルミン「あ、そこの金具、そうやって手入れすればいいんだ」

マルコ「そうそう。ここをしっかりやっておくと凄く調子がいいんだ」

アルミン「さすがだなぁ…」

マルコ「そんなことないよ。あ、ここ、また傷がついてる」

アルミン(マルコはすごいなぁ…)

回想終了

82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:08:15 ID:aDSQQ8Nk

アルミン(あのころのマルコはまともだった…)ズーン

ミカサ「…アルミン?」

アルミン「あ、ごめん…とにかく一緒に整備した思い出だから…」

83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:08:47 ID:aDSQQ8Nk

回想

マルコ「ときにアルミン」

アルミン「なに?」

マルコ「この傷、どことなくお尻に見えない?」

回想終了

84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/03(木) 17:10:13 ID:aDSQQ8Nk

アルミン「…見間違えるはずがないんだよぉぉぉぉ!!」パァーン!!

アニ「!?」

エレン「!?アルミン!?まだ早すぎるだろ!?」

ミカサ「いろいろ大切な会話をすっ飛ばした気がする…」

調査兵「うぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダダ

調査兵「確保ぉ!」ガシッ

アニ「くっ…!」

マルコ「あれ?アルミンなんでブチ切れたんだろ?なんか嫌なことでも思い出したのかな?」

88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:08:44 ID:1TcsWDAQ

さらにいろいろあってライベル追跡

ジャン「お前の寝相の悪さは芸術的だったな!」

ジャン「…けどよ…あんなことした加害者がよく…被害者達の前でぐっすり眠れたもんだな」

コニー「おっさんになるまで生きて皆で酒飲もうって話したのも全部嘘だったのか?」

ベルトルト「…っ」

鎧「…」

アルミン(…)

コニー「お前らは今まで何考えてたんだ!?」

ミカサ「そんなもの分からなくt」

アルミン「夜遅くまで男子全員でフェチ談義したのも、カンノウ本鑑賞会したのも嘘だったのか!?」

ベルトルト「!?」

鎧「!?」

ミカサ(台詞さえぎられた)

89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:09:16 ID:1TcsWDAQ

ジャン「ばっ!?突然なに言い出すんだ!?女子もいんだぞ!?」

コニー「嘘もなにもそれは実際にあったから事実じゃないか?」

アルミン「そう!それは事実だ!男同士の友情をそうやって築き上げてきたじゃないか!?」

クリスタ(男の子ってそうやって友情を深めるんだ…)

アルミン「美乳について熱く語るライナーの姿は目に焼き付いている!」

鎧「!?」

エレン(嫌なものが焼きついちゃったんだな…アルミン…)

アルミン「普段寡黙なベルトルトが静かに、且つ情熱的に脚線美について語っていたのもよく覚えている!」

ベルトルト「ちょ、ちょっと…!」

ユミル(うわぁ)

90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:09:49 ID:1TcsWDAQ

アルミン「そういうことだから早くエレンを返したほうがいい!」

コニー(どういうことなのか分からないのはオレが馬鹿だからかな…)

ベルトルト「恥ずかしい話暴露されて誰がっ!言うこと聞くんだ!」

エレン(さすがにオレもそう思う)

アルミン「それじゃあ僕たち側の恥ずかしい話すればいい!?エレンは普段そういうのに興味ないふりしてるけどムッツリなんだ!!」

エレン(!?)

ジャン「なんだ…この流れ…」

91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:10:19 ID:1TcsWDAQ

アルミン「巧妙にベッドの隙間へ大量の本を…」

エレン(うわぁあぁぁあぁぁぁ!!!なんで知ってんだよ!!!誰も知らないはずなのに!!!)バタバタ

エレン(うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!…あ)

ミカサ「…」

エレン(そういえばミカサが今、近くにいるじゃねぇか…)

エレン(…うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!(※))バタバタバタ 

ベルトルト「エレン!!気持ちは分かるけど暴れるな!!」

鎧(気の毒に…)

(>>0�母親(家族)に持ってるカンノウ本を見つけられたときの絶望感に酷似

92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:11:03 ID:1TcsWDAQ

アルミン「さぁ!そろそろ返して貰おうか!」

ベルトルト「そういう問題じゃない!」

ミカサ(私もそう思う)

アルミン「それじゃあジャンの恥ずかしい話!」

ジャン「!?」

ジャン(ヤバい…!この流れだとオレの黒髪フェチのことがバラされちまう…!)

アルミン「ジャンは毎週お母さんに手紙を書いて送ってるんだ!でも恥ずかしいから夜中に布団の中でこっそり書いてるんだよ!」

ジャン「!?」

コニー「…」ニヤニヤ

クリスタ「…」ニコニコ

ジャン「やめっ…!やめろ!微笑ましい目で見るな!」

ジャン「ガチで恥ずかしい話暴露してんじゃねぇぇぇ!!」

93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:11:37 ID:1TcsWDAQ

ジャン「くそ!こうなったらアルミン!お前の恥ずかしい話暴露してやる!」

アルミン「おぉ?やってみ?」

ベルトルト「そうだ!ジャン!頼む!」

鎧(頼む!)

エレン(頼む!)

コニー「すげぇ、説得してたはずがいつの間にか暴露大会になってる」

ミカサ(男子のノリについていけない…)

クリスタ(ミカサ、居心地悪そう…かわいそう…)

ユミル(こいつら馬鹿なのかな)

94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 17:12:10 ID:1TcsWDAQ

ジャン「キツイ訓練のあと、オレとお前が片付け当番な時あっただろ?」

アルミン「あー…あったかも」

ジャン「その時女子の物と思われる靴下が更衣室近くに落ちてたんだ」

アルミン「うん」

ジャン「疲れて意識が朦朧としてたのか知らんが…お前はその靴下をおもむろに拾って匂いを嗅いでたよな!!」

アルミン「マジで?アルミンそれは流石に引くミン…」

ジャン「自分で引いてんじゃねぇよ!!」

ユミル(もうやだこいつら)

96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 18:19:48 ID:q3G.OZ.w

引くミン!じゃねーよwwこれマルコが憑依状態か

97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/05(土) 19:05:29 ID:nw5d8HCQ

守るものが無いって怖いな

98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:47:47 ID:9CP3bKVg

ハンネス「お前らそこから離れろ!エルヴィンの野郎…!巨人を引き連れてきやがった!」

一同「!!」バッ

エルヴィン「総員散開!巨人から距離を取れ!」

ミカサ「…っ!」ヒュン

アルミン「痛っ!」ドサッ

アルミン「…あれ?僕は一体何を…?」

マルコ「引くミン…」

アルミン「えっ?何?」

99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:48:20 ID:9CP3bKVg

鎧(このままじゃジリ貧…!踏ん張れよベルトルト…!)

ベルトルト「!!」

ジャン「手を放した!」

ミカサ「今なら…!」

100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:48:52 ID:9CP3bKVg

アルミン「うあぁぁぁぁ!」

マルコ「がんばがんば!あとちょっとだよー」

アルミン「ベルトルト!」ヒュン

ベルトルト「!」

エレン(アルミン!)

101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:49:26 ID:9CP3bKVg

アルミン(何を…何を捨てればいい?僕の命と…他に何を捨て去れば変えられる!?)

アルミン(他に何を…)ドクン

アルミン(…!)

102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:50:21 ID:9CP3bKVg

アルミン「いいの?二人とも…仲間を置き去りにしたまま故郷に帰って…」

ベルトルト「!」

ライナー「!」

マルコ「アルミン!見てみて!鎧の巨人って髪の毛も硬いんだね!すごい!」

アルミン「…アニを置いて行くの?アニなら今…極北のユトピア区の地下深くで…」

マルコ「すごい!硬い!まるで針金!感動!」

アルミン「(うるさい!)剛毛を受けてるよ!」

アルミン「」

103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 13:51:14 ID:9CP3bKVg

ベルトルト「…?」

エレン「…?」

鎧「…?」

アルミン(うわぁぁぁ!変な空気になちゃったよ!皆きょとんとしてる!)

エルヴィン「!!」バサッ

エレン「!」ズル

ミカサ「キャッチ!!」

ベルトルト「…あぁ!」

アルミン「あ…結果オーライ…」

マルコ「靴下嗅いだことを暴露された時点で君は人間性とか捨てられたようなもんだしね」

アルミン「え?なにそれ?」

エルヴィン「総員撤退!」

104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:45:39 ID:fKcwO33A

鎧(させるか…!)

ドスン ドスン

ジャン「な…!ライナーの野郎…!巨人を投げて寄越しやがった!」

ミカサ「うっ…!」ドサ

エレン「…!」ドサ

アルミン「エレン!ミカサ!」

ジャン「急げ!ミカサとエレンが…」

アルミン「ジャン!!!」

ジャン「!!」

……………

105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:46:21 ID:fKcwO33A

アルミン「ジャン!しっかりするんだ!」

ジャン「…」

アルミン「目を覚ますんだ!早く!」

ジャン「…」

アルミン「ジャン!…あ」

巨人「…」ドシンドシン

アルミン「あ…あぁ…」

106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:47:36 ID:fKcwO33A

アルミン(ダメだ…今度こそ…もう…」

アルミン(ここで…死ぬのか…?僕は…)

アルミン(僕は…)

アルミン(…)

アルミン「なーんてね。二回も死んでたまるか」

107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:48:13 ID:fKcwO33A

アルミン「ほらぁ、ジャン。口から魂抜けかけてるよ!」ギュム

ジャン「」

アルミン「さあて、後はエレンがなんとかしてくれるはず。逃ーげよ」ヨイショ

ジャン「…」

アルミン「重っ!アルミン、力なさすぎ!」タタタ

108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:48:46 ID:fKcwO33A

ミカサ「なんで…あいつが食べられてるの…?」

エルヴィン「この機を逃すな!撤退せよ!」

コニー「一体何が起こってるんだ…?」

アルミン「分からんか、愛じゃよ愛」

コニー「はぁ?」

アルミン「…はっ!巨人は!?ジャンは!?」

コニー「…お前、大丈夫かよ…」

マルコ「千と千尋もう一回みたいなぁ」

109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:49:22 ID:fKcwO33A

帰還

アルミン「…」

マルコ「アルミン。大丈夫?」

アルミン「はは…あんまり…」

マルコ「まぁいろいろあったからねぇ…」

アルミン「…珍しくふざけないんだね」

マルコ「やだな。自分で言うのもなんだけど僕って真面目な性格だろ?」

アルミン「どの口が…」

マルコ「でも流石に僕も疲れちゃった…調子に乗って取り憑きすぎたかな…」

アルミン「え、ところどころ記憶がないと思ったら…」

マルコ「変なことはしてないよー」

アルミン「その言葉、一応信じるからね?」

110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:49:54 ID:fKcwO33A

マルコ「そんなところで僕もそろそろいこうかな」

アルミン「また旅行行くの?」

マルコ「やりたいことは概ねやりきったし…新人幽霊の人達もいるからいろいろ案内してあげなきゃ」

アルミン「…え?」

111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:50:35 ID:fKcwO33A

アルミン「ちょっと…!ちょっと待ってよ!」

マルコ「疲れちゃったし、僕はいくよ」

アルミン「待って!そんな…勝手すぎるよ!」

マルコ「アルミンに纏わりついてた間、すごく楽しかったよ。ありがとう」

アルミン「やめて…だって…あのとき…巨人が目の前にいたときに助けてくれたのはマルコじゃないの?」

マルコ「んー?」

アルミン「…本当に行っちゃうの?」

マルコ「うん」

アルミン「…僕からも言わせてもらっていい?」

マルコ「どうぞ」

112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:51:09 ID:fKcwO33A

アルミン「正直、マルコがこんなウザい人だとは思わなかった」

マルコ「褒められるかと思ったらまさかの」

アルミン「…でも、僕も楽しかったよ」

マルコ「…」

アルミン「…マルコと友達になれてよかった」

マルコ「…僕もだよ」

アルミン「…マルコ!」バッ

マルコ「アルミン!」バッ

アルミン「あ、ハグはやっぱり無しで。改めて近くで見るとやっぱりグロイわ」

マルコ「ひどい仕打ちだ」

113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:51:44 ID:fKcwO33A

マルコ「…じゃあ、また」

アルミン「…うん」

アルミン「…」

ジャン「アルミン、こんなところにいたのか?」

アルミン「あ、ジャン。もう怪我はいいの?」

ジャン「あぁ…気を失ってたりしたが結局鼻血だけですんだみてぇだ」

アルミン「よかった…」

ジャン「それよりリヴァイ兵長が呼んでる。なんでも新しく班を結成するとか言ってたが…」

アルミン「ふーん…行こうか」

ジャン「おう」

114: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:52:34 ID:fKcwO33A

……………

ジャン「なぁ、これから話すことは適当に聞き流してくれ」

アルミン「…うん」

ジャン「気を失ってるとき…変な夢を見たんだ」

アルミン「…」

ジャン「なぜか上から自分の体を見下ろしてるんだ」

ジャン「あ、これが幽体離脱かってぼんやり思ってたらどこからかデカい手が出てきてよ…」

アルミン「…うん」

ジャン「自分の口の中に押し込まれた。多分巨人に食われる時ってあんな感じだろうな」

アルミン「…」

ジャン「で、その手はなんでか知らないけどマルコだったんじゃねぇかって…」

ジャン「…はぁ…オレは何言ってんだか…」

アルミン「…きっとそうだったんじゃないかな」

ジャン「さぁな…」

115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:53:34 ID:fKcwO33A

ジャン「…あいつ、絵に描いたような真面目な優等生面してたけどよ…実はかなりのお笑い好きだったんだぜ」

アルミン「え?」

ジャン「からかってやろうと思ってカンノウ本の一つや二つ持ってないかとベッド周りを漁ったことがあったんだ」

アルミン「わぁ…」

ジャン「お前だってエレンの隠し場所知ってんだろ…引いてんじゃねぇよ…」

ジャン「…それで案の定大量のノートが出てきたんだ。変なポエムでも書いてるんじゃないかと中を見たら全部お笑いのネタだったんだ」

アルミン「…」

ジャン「もし、あいつが幽霊にでもなってたら思う存分あのノートのネタを披露してたんじゃないかって…そう思うんだ」

アルミン「…さすがジャンだね」

ジャン「もしもの話だけどな」

116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:54:09 ID:fKcwO33A

ガチャ

アルミン「遅くなって失礼しました」

エレン「随分遅かったな」

ジャン「アルミンがなかなか見つからなくてよ」

アルミン「ごめん」

リヴァイ「大方糞がなかなか出ないで遅くなったんだろ」

エレン(出たっ!兵長の糞ジョーク)

ハンジ「リヴァイー?その冗談汚いよー?」

リヴァイ「糞ぐらいでいちいち騒ぐな」

アルミン「…は?」

ジャン「アルミン?どうした?」

117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:54:43 ID:fKcwO33A

アルミン「…恐れながらリヴァイ兵長、先程なんと申しやがりましたか?」

ミカサ(申しやがる?)

リヴァイ「はぁ?糞ぐらいで…って言ったが?」

アルミン「は?糞?もしかしてと思いますが、ジョークのつもりですか?」

エレン「アルミン?」

アルミン「糞とかウソコとかいって笑いが取れるのは小学生までです!
     ただ単に汚い言葉をいれればジョークになると思ったら大間違いです!
     兵長が今言ったジョーク()は低レベル中の低レベルです!もう底辺どころか奈落の底に落ちるレベルです!
     場の空気を和ませるために言ったと思われますが、かえって逆効果!僕たち新兵の中で最も兵長と付き合いがある
     エレンは『またか』と『ここは和やかに流そう』といった複雑な心情が渦巻いたと思われます!ていうか表情からして絶対そうです!
     そして分隊長にフォローさせるという流れ!低レベルなこの手の冗談を毎回フォローする気持ちをお察しします!
     兵長がこんなくだらない冗談を言うことで新兵に気を遣わせ、分隊長に尻拭いをさせる(糞だけに)…!
     こんなにひどいのは早々ありませんよ!!」

リヴァイ「」

エレン「アルミン!?お前、何言ってんだよ!?」

サシャ(小学生ってなんやろ…)

118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:55:22 ID:fKcwO33A

エレン「へ、兵長…!すみません!こいつ昔から冗談とか通じなくて…!」

アルミン「僕に冗談が通じないだって!?笑ってはいけない葬式・入団式・調査兵団・壁外調査・エレン奪還作戦をこなしてきた僕をなんだと思ってる!?」

コニー「なんだそれ」

アルミン「そんな修羅場を潜り抜けてきた僕の審美眼を侮るな!」

ミカサ「アルミンどうしたの」

119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:56:07 ID:fKcwO33A

リヴァイ「…あの」

エレン「兵長!き、気にしないでくだs…」

リヴァイ「…すまん…」

ハンジ(謝ちゃったよ)

アルミン「分かっていただければいいんです」

エレン(幼馴染が怖い)

アルミン(マルコ…君が残したものは忘れないよ…)ファサ…

120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:58:18 ID:fKcwO33A



アルミン「ふぅー…今日は疲れたな…」

アルミン「…」

アルミン「静か…」

アルミン「…マルコはもういないんだよね…」

アルミン「…おやすみ」

アルミン「…」

アルミン(マルコもゆっくり眠れたといいな…)

アルミン「…」

アルミン「…」スヤ

マルコ「おまたー!!!」

アルミン「!?」ガバ

121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:58:52 ID:fKcwO33A

アルミン「!?!?!?」

マルコ「いやぁーウォールマリアまでいってわざわざコンビ組んだ来ちゃったよー」

アルミン「ま、マルコ!?え!?成仏したんじゃないの?」

マルコ「え?そんなこと一言も言ってないよ?」

アルミン「え!?」

マルコ「いろいろ軽く案内係やってーピンのネタ尽きて疲れたから相棒探してきたの」

アルミン「うん、とりあえず深く考えるのは止める」

122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 16:59:26 ID:fKcwO33A

アルミン「そういえば相棒って?」

マルコ「あぁ、この子」ヒョイ

マルセル「んー!んー!」バタバタ

アルミン「うわぁぁぁ!完全に誘拐じゃないか!」

マルコ「違うよー僕たち友達だよー」

アルミン「縛って口までふさいであるのになんで友達だと言い切れるのか」

マルコ「まぁまぁ。ここまでの経緯を聞いてよ」

123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:00:01 ID:fKcwO33A

回想

マルコ「やっ、元気?」

マルセル「…」

マルコ「そんなに睨んじゃやーよ」

マルセル「…お前はあの金髪キノコの所に戻った方がいいんじゃないのか」

マルコ「お、やっと口きいてくれたね」

マルセル「だってお前、いつも気持ち悪いことしてるから関わりたくなかったし…」

マルコ「失敬な。計算されつくした気持ち悪い動きなんだからね」

マルセル「気持ち悪いって所は否定しないんだな…」

124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:00:36 ID:fKcwO33A

マルコ「ところでさ…」

マルセル「…巨人のことだろ?言っとくけど俺は何も言わないから…」

マルコ「いや、君は胸派か尻派かってことなんだけど」

マルセル「どうでもいいわ!」

125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:01:08 ID:fKcwO33A

マルコ「猥談は男同士のコミュニケーションの一つだよ?」

マルセル「お前とそんな話してどうするんだよ…」

マルコ「幽霊同士仲良くしようよー」

マルセル「うぜぇ…」

マルコ「あ、それとも下ネタは恥ずかしくて苦手なタイプ?まだお子様だしね」

マルセル「俺、これでも一応お前と同じぐらいの歳なんだけど…」

マルコ「まぁー…いまさら女体に興味湧かないけどね…」

マルセル「じゃあそんな話ふるなよ…」

マルコ「睡眠、食欲も無くなるから当然性欲もなくなるよねー…万年EDみたいなもんだよ」

マルセル「…」

マルコ「試しに一回だけ女風呂行ったけど…動物園で珍しい動物見たときと同じ感想しか出てこなくて自分でもびびった」

マルセル「だからそれをなぜ俺に話す」

126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:01:40 ID:fKcwO33A

マルコ「つれないなぁ…」

マルセル「お前は危険だ。いろいろ情報を探ってあいつらにいろいろ吹き込む気だろ?」

マルコ「僕がいままでそんなことしてた?王政のことも君たちのこともとっくに知ってるよ」

マルセル「…ぽろっと何回か言ってたぞ…」

マルコ「マジで?それはごめん」

127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:02:17 ID:fKcwO33A

マルセル「…なんで気づいてて言わなかった」

マルコ「君だって取り憑くなり警告するなりで仲間を助けることはできたんじゃない?」

マルセル「…」

マルコ「ね?それに退場した役者が物語のあらすじ書き変えちゃダメでしょ?」

マルセル「いや…結構変えてないか…?」

マルコ「大きな流れは変えてないよ。漫才の台本だってアドリブはOKでも全体の流れまで大きく変えたら迷子になっちゃうじゃない」

マルセル「いや、その例えはちょっとよく分からない」

128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:02:49 ID:fKcwO33A

マルセル「なぁ?マジでなにがしたいんだ?」

マルコ「いや、君と仲良くなりたいと思って」

マルセル「はぁ?俺は壁内の人類と仲良くなるつもりは…」

マルコ「もう死んでるんだから細かいことは言わないでよー。ていうかなんで僕の顔を見ないの?」

マルセル「いや…それは…」

マルコ「半分でなにが悪い!」

マルセル「そうは言ってねぇよ!」

129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:03:32 ID:fKcwO33A

マルコ「君だってあっちこっちグラグラしててグロイよ」

マルセル「うるさいな…ほっといてくれよ…」

マルコ「顔は半分なくてもそばかすは健在だよ」

マルセル「そばかす爆発しろ」

マルコ「怖い」

マルセル「死滅しろ」

マルコ「そばかすに一体何の恨みが」

マルセル「なんか知らないけど黒髪でそばかすの奴見てるとなんか嫌な気分になるんだよ…」

マルコ「なにそのオモシロ恐怖症」

130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:04:03 ID:fKcwO33A

マルコ「脱線した。とにかく僕と友達になってくれない?」

マルセル「…」

マルコ「僕たちはもう人間でも巨人でもなくて同じ幽霊なんだから仲良くできると思うんだ」

マルセル「…どうしても…っていうなr…」

マルコ「そして友達になったら一緒に漫才コンビを組んでよ」

マルセル「やめとくわ」

マルコ「つれないなぁ」

131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:04:41 ID:fKcwO33A

マルコ「…こうなったら最後の手段!」

マルセル「な、なにをする!!」

マルコ「体格差で負けない!」ガシッ

マルセル「やめろ!おい!どこに連れて行く!」

マルコ「君が!やるというまで!僕は君を離さない!」

マルセル「やめろ!ちょっと…力強っ!なんだよその執念!」

マルコ「はーい。それじゃあ戻ろうかー」

マルセル「は!?どこに!?」

マルコ「君が最初に言ってたじゃーん」

ドナドナ

回想終了

アルミン「やっぱり誘拐じゃないか」

132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:09:40 ID:j./nluuc

アルミン「ていうか待って待って!その子かなりの重要人物じゃない!?」

マルコ「そうそう!なかなかキレのある切り返しをするんだよ!」

アルミン「漫才のことはどうでもいいんだよ!ていうか王政とかいろいろ知ってんの!?」

マルコ「コンビ名はどうしようかなぁーなんかいい案ない?」

アルミン「聞けよ、話を」

133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/06(日) 17:10:13 ID:j./nluuc

マルコ「そんなとこでこれからもよろしくね!」

アルミン「こんなことならマルコと友達になるんじゃなかった」

マルセル「んー!!」バタバタ

おわり






アルミン「こんなことならマルコと友達になるんじゃなかった」
元スレ

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

エレン「アルミンがねぼけてる」アルミン「エレンがねぼけてる」【進撃ss】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:11:19 ID:i6RaTNVz0

-深夜・男子寮-

コソリ……コソリ……

ミカサ(よし、みんな寝てる、エレンも…)

ミカサ(アルミンは…)

アルミン「すー、すー」スヤスヤ

ミカサ(エレンの横、うらやましい…!)

ミカサ(アルミンを抱えて)ヨイショ

ミカサ(置いてこよう)タタタ

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:12:04 ID:i6RaTNVz0

ミカサ(エレンの部屋にまた戻ってきました)

ミカサ(さて、これでエレンの隣が空いた)ゴソゴソ

ミカサ(エレンの匂い、エレンの匂い…)クンクンクン

エレン「ムニャ…」

ミカサ(エレンエレンエレンエレン)ギュウゥゥゥゥ

エレン「んー…」ムニャムニャ

ミカサ(いけない、起きないように力を弱めなきゃ)ダキツキ


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:17:54 ID:i6RaTNVz0

エレン(目が覚めた。まだ夜中か)

エレン(後ろから抱きつかれてる…、アルミンか?)

エレン(なんか懐かしいな。昔は3人でくっついて寝たりもしたな)

エレン(たまにはこういうのも悪くないな…)ムニャ

エレン「zzz....」

ミカサ(エレンエレンエレンエレンエレンエレン)ハァハァ


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:22:26 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・

-女子寮-

サシャ「ムニャ…」zzz

サシャ『こんなところにでっかいお芋が!』

サシャ『食べていいんですか!?いいんですね!』

サシャ『皮を剥いて…、ホクホクだ!』

サシャ「…」ゴソゴソ ムキムキ

アルミン「うーん…」スヤスヤ

サシャ「…」ヌガシヌガシ

サシャ『わーい!いただきまーす!!!』ガブッ


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:27:22 ID:i6RaTNVz0

アルミン「……!!?」ハッ

アルミン(なんだろう…肩が変な感じ…)

アルミン(噛み付かれてる??エレンかな?)

サシャ「…」ガブガブ

アルミン(上着がはだけてる…。寝相悪かったのかなぁ)

アルミン(それにしてもエレン、どんな夢を見てるんだ…)

サシャ「…」ペロペロ

アルミン(ちょっと…くすぐったいよ…!)

アルミン(ほっとけば収まるよね。明日も訓練だし、とにかく寝よう)


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:29:24 ID:DqJleigN0

ミカサ、アルミンを女子寮に置いたのかw
優しいのやら酷いのやらw


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:33:07 ID:i6RaTNVz0

エレン「zzz」

ミカサ(まだエレンを堪能しきれてないけど、今日はこのくらいにして、毎日続けよう)

ミカサ(アルミンを戻して、わたしも元の場所で寝よう…)


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:35:33 ID:i6RaTNVz0

━━
━━━━━
━━━━━━━━……‥・・ ・ ・

-朝-

エレン「ふぁぁ、もう朝か~」

アルミン「おはようエレン」

エレン「おはよ。よく眠れたか?」

アルミン「うーん、ちょっと夜中に目が覚めたかな。でもよく眠れたよ」

エレン(くっついてきた時に目が覚めたのか)

アルミン(エレンが寝ぼけたせいで目が覚めたって言ったら悪いよね)

エレン「そうか、今日も訓練がんばろうぜ」

アルミン「うん。座学もがんばろうね」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:43:49 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・
━━━━━
━━

-深夜-

ミカサ(今日も二人ともよく眠っている)

エレン「zzz」

アルミン「zzz」

ミカサ(厳しい訓練に感謝する日が来るとは…。今日も昨日と同じ様に…)ヨイショ

アルミン「zzz」スヤスヤ


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:48:51 ID:i6RaTNVz0

ミカサ(では、失礼します…)コホン

ミカサ(エレン!エレン!ぅぅううわぁあああああああああああああん!!)ギュウウウウウ

エレン「う…ん…」

ミカサ(あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!)

エレン(あれ…アルミン…?今日もまたくっついてきた)

ミカサ(モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!)

エレン(訓練についていけるか不安で心細くなったんだろうか)

ミカサ(アニメ放送されて良かったねエレンきゅん!あぁあああああ!かわいい!エレンきゅん!かわいい!あっああぁああ!)

エレン(そんな素振りは一切なかったけど、励ましておくか)

ミカサ(コミック10巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!)

エレン(この歳でくっつかれるのも照れくさいしな…とりあえず朝まで寝よう)zzz


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:56:23 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・

アルミン「zzz」

サシャ「う~ん…」ムニャ

サシャ『ここはどこだろ…』テクテク

サシャ『はっ、あれはもしかして』タッタッタッ

サシャ『パァン!でっかいパンが地面から生えてます!』

サシャ『両手でしっかり掴んで…』ガッシ


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:56:57 ID:i6RaTNVz0

アルミン「…んぅ…?」

サシャ『引っこ抜く!』ガバッ

アルミン(こ、腰に手が…)

サシャ「んー…」サワサワ

アルミン(エ、エレン!?くすぐったいって…!)

アルミン(昨日もだけど、急にどうしたんだろう…)

サシャ「…」サワサワ

アルミン(何か悩みでもあるのかな…)

アルミン(明日聞いてみよう…おやすみエレン)zzz...

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━━━━━━━━……‥・・ ・ ・


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 18:59:31 ID:i6RaTNVz0

-朝-

エレン「なぁ、アルミン」

アルミン「どうしたの?」

エレン「その、アルミンはすげー頑張ってると思うぞ。確かに力や体力はあまりないのかもしれないが、熱意や根性は教官もみんなも認めてるよ」

アルミン「え、あ…ありがとうエレン」

エレン「そのうちメキメキ伸びると思うからさ、今日もがんばろうな」

アルミン「そうだね。エレンはこのところどう?伸び悩んだり行き詰まったりしてない?」

エレン「俺か?俺は絶好調だな!ミカサには負けてらんねー」

アルミン「そっか、それならよかった」アハハ

エレン「今日こそ勝つからな」アハハ

アルミン(エレン、気を使ってるみたいだけど急にどうしたんだろう?)

エレン(アルミン、気を使ってるみたいだけど急にどうしたんだ?)


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:00:22 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・
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-深夜-

ミカサ(みんな、こんばんわ☆ミカリンだよっ♪)

エレン「zzz」

アルミン「zzz」

ミカサ(アルミン、ハウス!)ダキカカエ

タッタッタッ




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:05:09 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・

ミカサ(愛しのエレンへステップイン♪)ルンルン

エレン「すぅ」zzz

ミカサ(今日はパンツに手をいれちゃうぞ☆)

ミカサ(パ…パ…パ…パン…)プッツン

ミカサ(パーンシローンでパンパンパン…)サワサワ

ミカサ(!!??#$%”$’&)

ミカサ(初オシリ…ども…)サワサワ

エレン「…ん…んん」スヤ

ミカサ(わたしみたいな家族のケツに手を出す腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは)モミモミ

エレン(!?)

ミカサ(今日の同期の会話、あの技かっこいい、とか、もっと体力欲しいとか、ま、それが普通ですわな)スリスリ


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:10:15 ID:i6RaTNVz0

エレン(ちょ…アルミン、何やってんだ…?)

ミカサ(かたや私はエレンの肢体を見て、呟くんすわ)ナデナデ

エレン(アルミンがここ数日俺にくっついていたのって、もしかして…)

ミカサ(it'a true wolrd. 狂ってる?それ、誉め言葉ね。)

エレン(オレのことが、好きなのか…?)

ミカサ(好きな音楽 エレンが発する音すべて、尊敬する人間 グリシャ・イエーガー(注射行為はNO))

エレン(そんなこと考えてる場合じゃねえ、とりあえず明日だ明日!)

ミカサ(なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、訓練兵の辛いとこね、これ)


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:17:44 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・

サシャ『ふぅ、うまく食料庫に忍び込むことができました』

アルミン「スヤスヤ」

サシャ『お肉、お肉、お肉ちゃん♪お肉はどこかな~』ゴソゴソ

アルミン「ん…」モゾモゾ

サシャ『この木箱の中かな~』マサグリマサグリ

アルミン「んっ……ぁ…」ピクン

サシャ『むむ、これはいいお肉っぽい!』サワサワ

アルミン(…!ズボンの中に手が…エレンが太ももを触ってる…?)

サシャ『この柔からさ…上等な牛肉では…!?』ムフー


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:22:00 ID:i6RaTNVz0

アルミン(エレン、最近ずっと僕の体に触れてきてる)

サシャ『早く肉を取り出してこの場を去らないといけないのに、ついつい感触を楽しんでしまいますね』ナデナテ

アルミン(もしかして、エレンは…)チョ、ダメダヨ…

サシャ『かわいいかわいいお肉ちゃん』

アルミン(いや、そんな事はない!起きてる時はそんな素振りもないんだ)

サシャ『さて、そろそろ…ヤバッ!足音がこっちに…!』

アルミン(でも、エレンが僕に好意を寄せているとしたら、僕は…)

サシャ『さっさと持ち出しましょう!!』

アルミン(どう応えるんだろう…)

サシャ『無事お肉ゲット!!うまーーーい!』ムッシャムッシャ

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━━━━━━━━……‥・・ ・ ・


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:29:03 ID:i6RaTNVz0

-朝-

アルミン「おはよう、エレン」

エレン「ア、アルミンおはよう…// もう起きてたのか」

アルミン「うん、明け方に目が覚めちゃってね」

エレン「そ、そうなのか…。夜中はちゃんと眠れてるか?」

アルミン「……夜中?//」

エレン「いやっ、なんでも…。ちゃんと眠れないと訓練に支障をきたすからな!」

アルミン「エレンはちゃんと眠れた?」

エレン(アルミン、夜中のことは覚えてないのか…?)

アルミン「…?」

エレン「あ、ああ。よく眠れたぞ。もう少し長く寝ていたい気持ちもあるけどな」アハハ


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:35:14 ID:i6RaTNVz0

アルミン(エレン、なんかぎこちない)

エレン(昨晩のことがチラついてしまう…)

アルミン(ひょっとして、ほんとに僕のこと…)

エレン(アルミンに特に変わった様子はないし、勘違いか?)

アルミン(でも、そうだとしたらミカサもいるし…気持ちは嬉しいけど…)

エレン(きっと最近寝苦しくて寝相が悪いとか、そういうことだろう)

アルミン(いやいや、何を考えてるんだ僕は!)

エレン(きっと…)

アルミン(…////)

エレン(…////)

エレン「と、とりあえず着替えようか」アハハ

アルミン「そ、そうだね」アハハハ


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:41:50 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・
━━━━━
━━

-夜-

ミカサ(今日のエレン、いつもより心拍数が高かった)

ミカサ(もしかして私のアプローチに気づいてドキドキしてたのでは…?)

ミカサ(アルミン、あるべき所へ帰るのよ…)ダキッ



ミカサ(さて、今日もエレン分を補給しよう)

エレン「ぐぅ…」zzz

ミカサ(エレン…もうすぐあなたは恋に落ちるわ)スリスリ

ミカサ(いえ、もう落ちているのかも)ギュッ

エレン(…!ア、アルミン…)

ミカサ(そう、あなたの心を解放したのはわたし)

エレン(今日ずっとお前のことを考えていた。これが俺なりの答えだ…!!)ゴロン

ミカサ(エレン、向きを変えてこっちに…)


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:47:21 ID:i6RaTNVz0

エレン(アルミン、お前とならこの先もずっと一緒に…)ぎゅぅぅぅぅぅ

ミカサ(!!!!!!?????)

エレン(まさかこうなるとは思っていなかったが、お前のおかげで自分の気持ちに気づくことができたんだ)ぎゅぅぅぅうう

ミカサ(くぅ~だきつかれましたw これにて絶頂です!)ビビクン

エレン(今日はこのまま眠らせてもらうぜ…)zzz

ミカサ(はっ、蕩けてる場合じゃなかった。エレンにバレてしまったのでは)イケナイイケナイ

エレン「…」zzz

ミカサ(目を閉じて眠っている。危なかった…)

ミカサ(回された腕を外して脱出しないと……)

ミカサ(あと2時間はこのままでいっか)ウフフ

ミカサ(誰もが羨むカップル誕生まであと少し)ヒヒッww


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:52:36 ID:i6RaTNVz0

━━━━━━━━……‥・・ ・ ・

アルミン(…目が覚めてしまった)

サシャ『コニー!せっかく買ったクッキー取らないでください!!』

アルミン(今日も後ろではエレンが眠っている)

サシャ『ちょっ、返してください!それだけはあげませんから!!』

アルミン(エレンの寝顔でも見てみようかな)

サシャ『捕まえましたよ!諦めて返してください!』ガシッ

アルミン(…ッ!羽交い絞めにされた…!)

サシャ『見てましたよ、内ポケットに入れましたね』ガサゴソ


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:53:26 ID:i6RaTNVz0

アルミン(今度は胸に手が……!!)//

サシャ『あれ、こっちじゃないですね、それじゃこっちか!』マサグリ

アルミン(んっ…/// エレン…)ピクン

サシャ『どこにやったんですか!白状してください!』ゴソゴソ

アルミン(夜中に隠れてこんなことをしなくても…僕は…///)ハァハァ

サシャ『私から食べ物を取るとどうなるか、考えてのことですか…?』ゴゴゴ

アルミン(そうだ、エレンの手を取って握ればきっと伝わる)ギュ

サシャ『ようやく返してくれましたか。バカな真似はしないことですね』フフン

アルミン(腕が解かれた。わかってくれたんだね)

アルミン(エレン、また明日ね…)zzz

━━
━━━━━
━━━━━━━━……‥・・ ・ ・


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:55:23 ID:i6RaTNVz0

-朝食後-

アルミン「エレン、話って?」

エレン「ああ、わざわざ外に呼び出して済まないな」

アルミン「いいよそんなの…。どうしたの?と聞かなくてもある程度わかってるつもりだよ」

エレン「そうか…。アルミン、今まで俺は自分の気持ちに気づくことができなかった」

アルミン「……それは、僕もかもしれない」

エレン「お互い鈍かったのかもな」

アルミン「小さい頃から一緒にいたしね」

エレン「アルミン、俺はお前のことが好きだ。これからもずっと一緒にいてくれないか?」

アルミン「僕もエレンのことが好きだよ。こんな僕で良かったら一緒にいさせてほしい」

ミカサ「え?え?」

エレン「ミ、ミカサ!!?」

アルミン「どうしてここに…」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:57:35 ID:i6RaTNVz0

ミカサ「どうしてここにとか、そんなことより…え、え?どういうことなの」

エレン「ミカサ、俺はアルミンと付き合うことにしたんだ」

アルミン「ミカサ、ごめん。ミカサの気持ちは知っているけど、自分の気持ちに嘘はつけなかった…」

ミカサ「」

エレン「でも、お前が家族ってことに変わりはねぇ。俺とアルミンの関係は少し変わったけど、今までどおり3人でいたい」

ミカサ「えっと…エレン?エレンとアルミンは何がきっかけで付き合うとか告白とか、そんな事に…?」マッサオ

エレン「それを言うのはさすがに恥ずかしいが…ミカサに隠し事したくないしな。アルミン、いいか?」

アルミン「うん、僕も隠し事はしたくないし」

エレン「ここ最近、寝てる時にアルミンがその、背中にくっついてきて…それで段々と意識するようにだな…」

ミカサ「…!!(バレてないと思ったら、起きていたの!?)」

アルミン「………え?えっ?」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 19:59:26 ID:i6RaTNVz0

アルミン「ちょ、ちょっと待って??くっついてきたのはエレンの方じゃ…?」

エレン「ん?昨日はそうだな」

アルミン「昨日どころか、このところ毎日だったよ!」

エレン「そんなことあったかなぁ。寝ぼけてたのかな俺」

ミカサ「エレン、聞いて。エレンに毎晩くっついていたのは私」

エレン「…は?」

ミカサ「アルミンはその間、私の寝床にいてもらった」

アルミン「…!ミカサの隣って…?」

ミカサ「サシャ」

アルミン「じゃあアレは、サシャが…、って僕をどこに置いてるのさ!」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 20:01:14 ID:DGG1tkLX0

アルミンが食肉加工されてしまう......


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 20:06:01 ID:i6RaTNVz0

ミカサ「アルミンならどっちにいても大丈夫。それより、エレンにくっついていたのは私だから、私と結ばれるべき」

エレン「あー、頭が混乱して何がなんだかだけど、ミカサ、それだけは違う」

ミカサ「そんな…」ガーン

エレン「勘違いはあったかもしれないし、寝ぼけていたんだろう。でも俺はこの答えを起きている時に考えて出したんだ」

ミカサ「でも…」

エレン「要はこの気持に気づくのが早まったかどうかだけだと思う。アルミン、そんなわけで俺の気持ちは変わらないが、お前はどうだ?」

アルミン「僕も混乱はしているけど、エレンと同じ考えだよ。勘違いがあったとしても、気持ちは変わらない。ただ、ミカサには何と言っていいか…」

ミカサ「…」シュン


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/25 20:06:52 ID:i6RaTNVz0

エレン「アルミン、改めて言う。俺と付き合ってくれ」

アルミン「嬉しいよエレン…これからもよろしくね」

ミカサ「そんな…そんな…」

オーイ…オーイ…!!

エレン「おい、誰か来たぞ」


55: ありがとうございました 2013/06/25 20:07:36 ID:i6RaTNVz0

サシャ「あっ、ミカサ!こんなところにいたんですね!!」

ミカサ「な…なに?」

サシャ「ミカサにお礼が言いたくて!最近ミカサと一緒に寝てるとおいしい食べ物にありつける夢が見れるんですよ!!訓練兵を卒業してもずっと一緒に寝ましょうね!!」

ミカサ「違う、それはアルミンg」

サシャ「何言ってるんですか!いい夢を見せてくれるミカサは私の運命の人です///一緒に訓練を受けましょう!お昼寝もしましょう///」

ミカサ「」

サシャ「さ、早速いきましょう!」ズルズル

ミカサ「待って、私にはエレンが…」ズルズル

ミカサ「私は…あきらめない!!」ウワァァン
 

  
おわり
 
 






エレン「アルミンがねぼけてる」アルミン「エレンがねぼけてる」
元スレ

アニ「期待はしてない」【進撃ss】

2 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:19:12.03 ID:0Kj00qJo0

アニ「だって私の人生にどんな意味もないって信じているから」

アニ「ずっと感情を隠して生きてきたのに」

アニ「私は一人なんだ。そう思って生きてきたから」

アニ「このままずっと一人なんだ。そういう未来しか想像できない」

アニ「最近はそんなことばっか考えている。少し疲れているのかもしれないな」

アニ「いや…ずっと思っていたことだけど。考えないようにしていた」

アニ「だけどあいつと話してからどうもおかしいな」

アニ「なぜこんな気持ちになったのかはもうわからない」

アニ「きっと初めて話した時からずっとかもしれない」

アニ「そのときは私は口から空気しかでなくって

アニ「なにもいえなかったな」

3 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:22:45.50 ID:0Kj00qJo0

アニ「いま思うと恐い顔をしていたかもしれない」

アニ「いまはずっと話してみたいって思う」

アニ「こんな感情を持つこともなかったのに。持ちたくなかった」

アニ「幸せになる資格も理由もないのに」

アニ「矛盾しているのはわかっているのに」

アニ「もう今年いっぱいでこの状況も終わりだ」

アニ「そうしたら離れ離れになってしまう」

4 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:26:36.96 ID:0Kj00qJo0

アニ「そうなったら私はきっと手遅れだ

アニ「感情なんてなくなってしまうのだろうか」

アニ「その前に」

アニ「もっと私に勇気がほしい」

アニ「あいつと話せるような勇気が」

アニ「誰かを幸せにできるような勇気が」

5 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:30:41.36 ID:0Kj00qJo0

アニ「自分を幸せにする思いがあれば」

アニ「生きていた理由があるかもしれない」

アニ「少しの勇気をだして話してみようか」

アニ「なにを話そうかな」

7 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/04(日) 03:34:19.71 ID:QQhgrisDO

アニエレか期待

8 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:34:25.47 ID:0Kj00qJo0

アニ「朝から話そうとしているけどいざとなると難しいな」

アニ「もう夕食の時間だ」

アニ「周りに人がいたりタイミングが悪かったり」

アニ「だいたいいつもあいつは話かけようとするときは」

アニ「だれかと話していないときでも落ち着いてなくて」

アニ「トイレにいったり次になにか用事があるかもって思って」

アニ「…はぁ。言い訳ってことはわかってるけど」

9 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:37:18.76 ID:0Kj00qJo0

アニ「だいたいさ何を話さばいいんだ?」

アニ「まずは自己紹介からかな?」

アニ「いやまずはあいさつからかな?」

アニ「それで好きなこととか聞いて自分の言いたいこともいって…」

11 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:40:42.14 ID:0Kj00qJo0

エレン「…っおい。どうしたんだボーっとして」

アニ「ぇえ?! あっおはようございます」

エレン「あっえっと おはよう…いや夜だけど」

アニ「私はアニ・レオンハートです。あなたの名前は?」

エレン「えっ知ってるだろ?」

アニ「あなたの名前は?」

エレン「???俺はエレン・イェーガーです」

12 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:44:46.48 ID:0Kj00qJo0

アニ(だめだ!自分でもなにいってるのかわからない)

アニ(絶対おかしいって思われてるよ)

エレン「えーとどうしたんだお前?」

アニ「あっあんたさ…好きな色ってなに?」

アニ(だからなにを言ってるの)

13 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 03:48:42.85 ID:0Kj00qJo0

エレン「なんで急にそんなこと?まぁいいや…うーん そうだ俺は青が好きだな」

アニ「そう…」

アニ …

エレン …

エレン「…それで?」

アニ「…(マッシロ)」

アニ「あなたに会えて嬉しかったです」

アニ「じゃ、じゃあね。(なんかすごいこといってしまった)」

エレン「なんだぁ」

14 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 04:03:37.93 ID:0Kj00qJo0

アニ「はぁーもう死にたい」

アニ「けどまぁ話せたしいいかぁ。頭がおかしいとか思われてなきゃいいけど…」



アニ「この前話してから何日もたってしまった」

アニ「とはいえ,次はどうしようか?もう手詰まりだ…」

アニ「えっとそういえば今日は食事の当番だったな」

アニ「作るのは嫌いじゃないけど片付けはめんどくさいな」

15 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 04:07:48.21 ID:0Kj00qJo0

アニ「…じゃみんな食べ終わったからそろそろ片付けしなくっちゃ」

アニ「あれ?一人分残ってる。まだ時間があるから大丈夫だけど」

アニ「だれだろうな。早く食べてもらって片付けたいのに」

タッタッタ

アニ「あっ来たみたいだ」

16 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 04:10:57.48 ID:0Kj00qJo0

エレン「悪いまだあるか」

アニ「!!あっあるよ」

エレン「あ…アニか。悪い遅くなって」

アニ「いいよ別に。スープくらい温める?」

エレン「あぁ頼む」

ゴトゴト

17 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 04:13:50.45 ID:0Kj00qJo0

エレン ジー・・・

アニ(なんか見られてる。やりずらいな)

アニ(なんでよりによってあいつが)

アニ「はい。どうぞ」

アニ「ありがとな」

アニ「なんで今日はおそかったの?」

エレン「あぁ自主練してたんだ」モグモグ

アニ「へぇ熱心だね。あとそんなに急いでたべないでいいよ」

エレン「そうか悪いな」

エレン モクモク

アニ ジー・・

エレン(すげぇ見られてる。食いづれぇ)

18 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 04:21:39.90 ID:0Kj00qJo0

エレン「あー他の当番は?」

アニ「全員は残っててもしかたないから」

アニ「他は帰ったよ。(じゃんけんでまけたからね)」

エレン「そっか。・・・あー食ったごちそうさま」

アニ「はいどうも。食器こっちにもってきてもらえる?」

エレン「はいよ。えっと俺も一緒に片付けるよ」

アニ「別にいいけど」

エレン「じゃやるか」

アニ「っえ?(否定のいいけどなんだけど)」

19 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 04:31:24.04 ID:0Kj00qJo0

アニ「じゃじゃあ洗った食器をしまって」

エレン「うん」

アニ(素直だ)

アニ(こうして二人で家事をしていると家族みたいだな)

エレン「なんかこうしていると家族みたいだな」

アニ「なにいってるの?(言われた?というかそう思ってたの?)」

アニ(というか思ってても言う?)

エレン「悪い。けどお前を見てたらそう思ってさ」

22 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 09:05:21.76 ID:0Kj00qJo0

アニ「(どういう意味だろう)私は家族って柄じゃないね。」

エレン「そうかお前は一人のほうが好きそうだもんな」

アニ ・・・。

アニ「すきじゃない」ボソッ

エレン「っえ?」

アニ「すきじゃないっていったんだ」

23 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 12:06:58.14 ID:0Kj00qJo0

アニ「ひとりでいることが好きな訳ないだろ」

アニ「喜ぶことも泣くこともできないし」

アニ「したってそれがなんなのかよくわからないだろ?」

アニ「だってだれもみていないし,誰も知らないんだから!」

エレン「ちょっ悪かった。落ち着いてくれよ」オロオロ

アニ「でも私は一人だから…」

24 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 12:32:52.92 ID:0Kj00qJo0

アニ「自分で自分の感情しか知らないのはもう嫌なんだ」

アニ「だけどもう自分が手遅れだと思うこと」

アニ「まだ間に合うという気持ちと」

アニ「みんないなくなってほしいと思う気持ちは」

アニ「まだ私の中にあって」

アニ「それは私が弱いせいだ」

アニ「奪うだけの人生が正しいのか人を幸せにできなくて」

アニ「自分も幸せにできずになんのために。生きて死ぬのか」

アニ「考えてしまうともう…」

25 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 12:43:13.35 ID:0Kj00qJo0

エレン「なんでだよ。なんでそんなこと…俺に…」

アニ「なんでって…」

アニ「あんたは思うように生きているじゃないか」

アニ「何よりも強い意志で感情で…」

アニ「仲間もいて」

アニ「それらは私にはないものだから」

アニ「あぁもっと考えてからはなしたかったよ」

アニ「ずっと考えていたけど変わらなかったかもしれないけど」

26 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 12:54:43.35 ID:0Kj00qJo0

エレン「正直お前のいっていることが俺にはよくわからないんだ」

エレン「でも…お前が悩んでいたりするのが俺は嫌なんだ」

エレン「長い間ずっと考えていて苦しんでいてつらかったんだから」

エレン「お前が望むならいつでもそばにいるし話を聞くからさ」

エレン「だからさうつむいたり,悲しい顔をしなくても…」

エレン「一人にはしないから…えーと」

28 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 13:09:49.90 ID:0Kj00qJo0

アニ「…っふ。」

エレン「何で笑う!?」

アニ「いや…悪いね」

アニ「あんたも喋るのが苦手だなぁと思ってさ」

アニ「…けどありがとね。私なんかのために考えたりしてくれて」

アニ「えーとさ…最後に最後でいいんだ。手を手を…つないでくれないか?」

29 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 13:19:34.07 ID:0Kj00qJo0

エレン「あぁ…。これでいいか?」スッ

アニ「うん」キュッ

アニ(私は世界中の誰からも嫌われていいと思っていた)

アニ(それはいまもそうだけど,そういうことをしたから当然だ)

アニ(これからもずっと幸せでなくていいからさ)

アニ(いまだけはこのままでこの気持ちでいさせて)

30 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 13:49:39.62 ID:0Kj00qJo0

アニ「ありがとう。これで私は…」

エレン「俺からもいいか?」

アニ「なに?」

エレン「もう一回だ」

アニ「?いいけど…」スッ

エレン「うん。明日もよろしくな!」ギュッ

アニ「…えっ?」

エレン「っおい。どうしたんだ?泣くなよ」

31 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 14:03:56.08 ID:0Kj00qJo0

エレン「嫌だったか?」

エレン「なんかさ」

エレン「最後みたいでいやだった」

エレン「それだけだ。いなくなったら寂しいしさ」

アニ(あぁ…私は弱いな。こんなにもさっきまで思っていたことと)

アニ(違うことを思うなんてさ)

アニ「なにいってるの?あんたは・・・」

アニ「・・・うん。そうだね。よろしくね。」

32 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 16:11:50.34 ID:0Kj00qJo0



アニ「あれから少し話すようになった」

アニ「変化といえばそれくらいだ」

アニ「今日も食事が終った後の食堂で」

アニ「少し話す」

エレン「よう。どうしたんだ。なんか体調悪そうだな」

アニ(以前ならまぁねだけで終らしていただろうけど)

アニ(今の私は弱くなったのか強くなったのかよくわからない)

アニ(とりあえず話すことにしてる)

33 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 16:13:57.23 ID:0Kj00qJo0

アニ「いや…うんまぁ怖い夢を見たんだよ」

エレン「へぇ子供っぽい理由だな」

アニ「うるさいね…」

エレン「…でどんな?」

アニ「聞いても楽しい話じゃないよ?」

エレン「いいからさ」

アニ「じゃ…その夢っていうのは昔からたまに見ていて」

アニ「気がついたら周りは血にまみれた」

アニ「なにかがあった見たくなかった。理解したくなかったから」

アニ「それはなにかなんだけど。恐くて手で顔を覆っていたら自分の手の皺から」

アニ「血がにじんできてそれがこわかったんだ」

アニ「そう…いつもは怖いままで夢から覚めても…もう嫌だったんだ」

アニ「最悪なことに最近はその夢が怖くなくってきたんだ」

アニ「怖いことが怖くなくなったらもう私は…」

アニ「あー…だめだうまくしゃべれていないね」

アニ「うん。とにかくそんな夢を見たんだよ」

34 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 18:51:21.65 ID:0Kj00qJo0

エレン「へー」

アニ「…聞いてもらってなんだけどもうちょっとなんか言えないの?」

エレン「うーん…」

アニ「期待した私が馬鹿だったよ」

アニ「とにかく。聞いてくれてありがと」ニコッ

エレン「おぅ。(前より笑うようにようになったな)」

エレン(けどなんでいつも寂しそうに笑うんだろう?)

アニ「なに?」

エレン「っえ?いやなんでもない。そういえば」

エレン「明日は休みだけどなんか予定あるか?」

アニ「特にないけど。」

エレン「じゃあさ訓練を一緒にしないか?」

アニ「えー最近暑くなってきたからな。ちょっと面倒だな」

エレン「じゃ午後過ぎてからやろうか。それなら段々涼しくなるしな」

アニ(こいつはあんまり人の話聞かないね)

アニ「わかったいいよ。午後からね」

35 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 18:56:21.06 ID:0Kj00qJo0

次の日

エレン「ようっ来たな。早速やるか?」

アニ「いいけどやっぱり暑いね」

エレン「そうだな。まぁ軽めにやるか」

エレン「じゃお前が暴漢役な」

アニ「OK。いくよ」

エレン(とりあえず来たところを右ローキックで止める)

エレン(げっあたんねえ。途中で止まりやがった。)

エレン(あっちょっと笑ってる。あれっ?視界がなくなってく)顔面右ストレート

エレン「いってー。やっぱり強いなお前は」

アニ「別にあんたが弱いわけじゃないよ。ただ」

エレン「ただ?」

アニ「動きがわかりやすい。最初からローを打つ体勢になってたし」

アニ「目線もバレバレあとそのあまった手でガードくらいしなよ」

エレン(いや。弱いっていわれてるよな。)

36 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 19:03:44.24 ID:0Kj00qJo0

エレン「…じゃ俺が暴漢役な」

アニ「うん」

エレン(あれ?あいつも右ローの姿勢だな)

エレン(あっ来たな。予想通りだこれをガードして反撃してやる)

エレン(軌道が変わった!またみえなくなった。)首蹴り

エレン「いってー…。なんで右ローが上段にくるんだ…」

アニ「はっはっは。悪い悪いあまりにもあんたがわかりやすかったから」

エレン「…いくら俺でも少し傷つくぞ」

アニ「悪かったってさっきの技教えるから」

エレン「ほんとか?」パァァ。

アニ「ほんと(やっぱ単純だな)」

エレン(なんか楽しそうだな)

37 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 19:14:14.75 ID:0Kj00qJo0

・・・

エレン「…じゃこんな感じにして休憩するか?」

アニ「そうだね休憩しよう」

エレン「あそこに木陰があるからあそこいこうぜ」

アニ「そうだね。けどその前に井戸で顔洗ってくるよ」

エレン「あっ俺もいく」

バシャバシャ

エレン「あー気持ちいいな」

アニ「そうだねってあんた頭から水かぶって」

アニ「びしょびしょじゃないか?」

エレン「すぐ乾くからいいだろ?」

アニ「よくない。ほらタオル貸すから拭いて」

エレン「はいはい」フキフキ

アニ ・・・

エレン「休むか。タオルも木にかけて乾かしたいし」

エレン「おっやっぱり木の下は涼しいな」

アニ「そうだね。日も暮れてきたのもあるけど」

エレン「あーなんか涼しいし,疲れたから少し寝ていいか?」

アニ「いいよ。私も少し休みたいから」

エレン スー,スー・・・

アニ(あっ5分もたたずに寝たな。)

アニ(寝つきいいな。私も眠くなってきた。)

アニ スー.スー・・・

38 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 19:16:51.23 ID:0Kj00qJo0

アニ(あーまたこの夢か。)

アニ(けどなんかいつもと違うな)

アニ(なんか温かいな。あっそうかそうだね)

アニ(夢の中でも眠たくなってきた・・・)

・・・

エレン「おい。おきろアニ」

アニ「わっ」

エレン「なに驚いてるんだ?」

エレン「もうすっかり夜になっちまったよ」

アニ「そうみたいだね。(タオルがかかってる。かけてくれたのか…)」

エレン「じゃ帰ろうぜ。今日は月がでているから帰りやすいからな。

アニ「うん…。」

39 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 19:31:28.07 ID:0Kj00qJo0

エレン「しっかしじっくり見たことなかったけど星ってすごい数があるな」

エレン「どのくらいあるんだろう?人の数より多いかな?」

アニ「さぁね・・・」

アニ「そういえばさ。ねぇなんで青が好きなの?」

エレン「なんだ突然?えっと…」

エレン「青はなんか自由って感じするだろ空の色で」

アニ「あぁそういう理由か。納得したよ」

エレン ・・・

エレン「…いや悪い。今のは後付の理由だ」

アニ「後付?」

エレン「あぁいまだから言うけどさ。あのときは急に聞かれたからな」

エレン「目の前にあった綺麗な色をいったんだ」

アニ「あのときは食堂だよ?そんな色なかったじゃない」

エレン「いや目の前にあったんだよ」

アニ「えーなかったよ」

40 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 19:38:16.27 ID:0Kj00qJo0

エレン「お前の目がさ,綺麗な色してた」

アニ「!!!・・・」

エレン「…黙るなよ」顔マッカ

アニ「…ずいぶんとまぁ恥ずかしいこというね」顔マッカ

エレン「俺も恥ずかしいって。いまだけしか言わないよ」

アニ「ふーん。じゃ私もいまだけってことで」

アニ「手をつないで」

41 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 19:42:34.82 ID:0Kj00qJo0

エレン「あぁ…わかった」

アニ「今日さ怖い夢を見たっていったろ」

エレン「うんそうだな。そういえばさっきも少しうなされていたな」

アニ「そうその夢をあのとき見ていたんだ」

アニ「夢の中で私はあーあの夢かって思っていて」

アニ「いつものように見たくないのに自分の手を見ていて」

アニ「血にまみれた自分の手を。けどいつもと違ったのは」

アニ「その手を誰かが手当てしてくれたんだ」

アニ「包帯を巻いて。手を握ってくれた」

アニ「その誰かは私がみたくないものに向けてキッと瞳を向けて」

アニ「なにかをいったんだ。そうしたら私の怖いと思う気持ちは」

アニ「段々薄まってきてそれで目が覚めた」

エレン「へー誰が助けてくれたんだろな?」

アニ「本気でいってる?」

エレン ・・・

アニ「目の前にいる」

エレン「うん…」

アニ「うん…」

42 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 20:04:39.00 ID:0Kj00qJo0

エレン「そういえば俺も夢を見て泣くことがあったんだ」

エレン「俺の場合はどんな夢だか覚えていないけど」

エレン「起きてから目の前にしっているやつがいたから安心したな」

アニ「意外だね。あんたはもっと強いかも思っていたよ」

エレン「悪かったな」

アニ「いや悪くないよ」

エレン「そうか?まぁいいや。それよりもう着くぞ?」

アニ「うん。そうだね…」

エレン「どうした?」

アニ「一度目をつぶって?」

エレン「?わかった」

アニ「じゃいいよ目をあけて?」

アニ「どう?目の前にいるけど安心した?」

43 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 20:09:04.70 ID:0Kj00qJo0

エレン「・・・」

アニ「なんか言ってよ」

エレン「正直 安心というかびっくりした」

エレン「うん。けど…ありがとな」ダキッ

アニ「ちょっ!くっつきすぎだって」

アニ「まぁいいか」

アニ「ねえ。私がもう一度目を瞑ってまた開けてもまたいてほしい」

エレン「いつでもそうするよ」

エレン「いつでもそばにいるから」

アニ「ふふっそうだったね。話も聞いてね?」

エレン「あっ笑ったな。(笑っていてくれよ)」

44 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/04(日) 20:13:34.08 ID:0Kj00qJo0








アニ「いまになってあの時のことを思いだすのは」

アニ「いろんな言葉じゃなくて」

アニ「訓練のときのあいつの単純さとか」

アニ「水をかぶっていたあいつの姿や」

アニ「たくさんの星と石炭袋と南十字星があったこと」

アニ「私はどうすればいいのだろう時間はもう少ないな」









アニ「期待はしてない」
元スレ

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

ジャン「…憲兵団に入って内地で暮らすためです」【進撃ss】

3 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:45:09 ID:hYEfXyFM
--847 入団式--

キース「貴様!何者だ!?」

ミーナ「トロスト区出身、ミーナ・カロライナです!」ピンッ

キース「違う!貴様は豚小屋出身家畜以下だ!」

ミーナ「ヒィッ!?豚小屋出身家畜以下です!」ビクッ

ジャン(うわぁ…ミーナの奴、可哀想だな…)

キース「オイ、貴様…貴様は何者だ!?」

シガンシナクシュッシン アルミン・アルレルトデス!

ジャン(名前にバカもクソもあるかってんだ…つーか、名付け親が誰かなんてどうでもいいことだろ?)

4 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:45:55 ID:hYEfXyFM
ジャン(…チッ、こっちにきやがったか…ついてねぇなぁ)

キース「貴様は何者だ!?」

ジャン「トロスト区出身!ジャン・キルシュタインです!」ビシッ

キース「貴様は何をしにここへ来た!?」

ジャン「…憲兵団に入って内地で暮らすためです」

キース「そうか…ふんっ!」ゴチンッ

ジャン「っ!?」

キース「オイ!誰が座ってもいいと言った!こんな所でへこたれている者が憲兵団などになれるものか!」

ジャン(痛ってぇ…殺す気かあのハゲ!)フラッ

5 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:46:52 ID:hYEfXyFM
--食堂--

ジャン(くそっ…まだ頭がくらくらしやがる…)

オオオオオオー

ジャン(なんだ?さっきからうるせぇな…ん、あいつは確か…)

エレン「巨人なんてな…実際、大したことなんてねぇな」

エレン「オレ達が立体起動装置を使いこなせるようになればあんなの敵じゃない!」

エレン「調査兵団に入って…この世から巨人を駆逐してやる!そして…」

ジャン「オイオイ正気か?今お前、調査兵団に入るって言ったのか?」

エレン「!あぁ…そうだが…!」

エレン「お前は確か…憲兵団に入って楽したいんだっけ?」

ジャン(楽がしたい…ねぇ…)

6 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:47:52 ID:hYEfXyFM
ジャン「オレは正直者なんでね…心底怯えながらも勇敢気取ってやがる奴よりよっぽどさわやかだと思うがな」ニヤリ

エレン「そ、そりゃ、オレのことか?」

ジャン「あーすまない…正直なのはオレの悪いクセだ。気ぃ悪くさせるつもりもないんだ」

カンカンカン

ジャン「あんたの考えを否定したいんじゃない…どう生きようと人の勝手だと思うからな」

ジャン(そうだ…どう生きようが…俺の勝手だろ…?)

エレン「もうわかったよ、オレも喧嘩腰だったな」

ジャン「あぁ、これで手打ちにしよう」スッ

エレン「はいよ」ポンッ

7 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:49:04 ID:hYEfXyFM
ミカサ「…」スッ

ジャン「!な…なぁ、アンタ…!」

ミカサ「?」

ジャン「あ…あぁ、…えっと…」

ジャン(似ている…あの時の子に…)

ジャン「見慣れない顔立ちだと思ってな…つい…」

ミカサ「…」

ジャン「すまない…」

ジャン(つやがあって…毛先までまっすぐ伸びている…いいなぁ…)

ジャン「とてもきれいな黒髪だ…」

ミカサ「どうも」スタスタスタ

8 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:49:56 ID:hYEfXyFM
エレン「いや?喧嘩になんかなってねぇよ」

ミカサ「少し目を離すとすぐ、こうなる…」

エレン「またそれか…そんなことよりお前…この髪、長すぎはしねぇか?立体機動の訓練で事故になるかもしれんぞ」

ミカサ「うん、わかった。切ろう。でも…どの辺りまで切るべきだと思う?」

ジャン「…」

ジャン(…やべぇ…視界が霞んでやがる……)フラッ

ズリィイイイイイイ

コニー「いッ!オ…オイ!お前、何、人の服で手ぇ拭いてんだ!?何拭ったんだお前…!?」

ジャン「人との…信頼だ…」サーッ

ジャン(…思わず転びそうになったとか言えねぇ)

9 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:50:38 ID:hYEfXyFM
ミーナ「ジャン!」

ジャン「ん?なんだ…豚小屋出身家畜以下か…」

ミーナ「ちょっとそれ言わないでよ!まだ気にしてんだから!」グスッ

ジャン「悪い、悪い…で、何の用だ?晩飯も終わったしそろそろ行かねぇといけないんだが…」

ミーナ「ごめん、久しぶりだったから、声かけたくて…大丈夫?顔色が悪そうだけど…」

ジャン「あぁ…これは何でもねぇ…気にすんな」

ミーナ「そう…じゃあ、私はこれで。またね!」

ジャン「おう、またな」

10 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:51:19 ID:hYEfXyFM
--立体機動適性判断後 男子寮--

コニー「コツだって?悪ぃけど、俺…天才だから…感じろとしか言えん」

ジャン「俺は逆に教えてほしい…あんな無様な姿晒しておいて正気を保っていられる秘訣とかをよぉ…」ニヤリ

エレン「お…お前ら…人が頭下げて頼んでるのに…」

ジャン(頭下げて頼んでる…ねぇ…)

マルコ「まぁまぁ…コニーとジャンの他にも上手いって言われてたのはあっちにいる二人だよ」

マルコ「名前は確か―――――」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:52:01 ID:hYEfXyFM
ジャン「お前…マルコだっけ?」

マルコ「あぁ、そうだが…君は確か入団式に内地に行きたいって言ってた…」

ジャン「あぁ、ジャン・キルシュタインだ。お前も憲兵団目指してんだろ?これからよろしく頼むぜ?」

マルコ「こちらこそ…でもさっきのは感心しないな…コツぐらい教えてあげてもよかっただろ?」

ジャン「さすがは王のために憲兵団を目指すだけはある…だったらお前が教えてやればよかったんじゃねぇか?」

マルコ「俺はほかの人に教えるほど上手じゃないからね…」

ジャン「そうか…?お前もなかなかセンス良かったけどな」

マルコ「あ、ありがとう」

ジャン「まぁ、お前にだったら教えてやってもいいかもな」

マルコ「うん…その時はよろしく頼むよ」

12 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:53:01 ID:hYEfXyFM
--立体機動適性判断 再試験--

エレン(これがオレの武器だ!)ギシッギシッ

エレン「ああ!」グルン

キース「!降ろせ」

エレン「ま…まだ…!オレは!」バタバタ

キース「早く降ろせ」

エレン「オレは…」

キース「ワグナー、イェーガーとベルトの装備の交換をしろ」

トーマス「ハッ!」

エレン(な…何で!?できたぞ…急に…)

エレン「これは…一体…」

キース「装備の欠陥だ。貴様が使用していたベルトの金具が破損していた」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:54:18 ID:hYEfXyFM
ジャン(まぁ…あそこが壊れていてできるわけがねぇよな…チッ、つまらねぇ…)

トーマス「おい、ジャン!」

ジャン「トーマスか…お前も久しぶりだな」

トーマス「お前も?ミーナにはもう会ったのか」

ジャン「あぁ、入団式の日にな…それにしてもお前も災難だったな…あんな奴とベルトを交換させられて」

トーマス「仕方ないことだろ?教官も言ってたじゃないか、点検個所から漏れていたんだから」

ジャン「そうか…?調査兵団に入るって言うなら不測の事態にでも備えるべきなんじゃないのか?」ニヤリ

トーマス「!まさかお前…お前が…?」

ジャン「オレもそこまで腐ってねぇよ…ただ…あのまま開拓地に戻ってくれたらとは思ったけどな」

トーマス「お前…なんでそこまで…エレンのことを…」

ジャン「まぁ、昔みたいに仲良くやろうぜ」

トーマス「…」

ジャン「じゃあな」スタスタスタ

14 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:55:53 ID:hYEfXyFM
--対人格闘訓練後 食堂--

ジャン「そんなときは一瞬だけ強めに吹かせばいい…そうやって慣性を利用したほうが消費は少なくすむ」

ジャン「まぁ…誰にでもできるってわけじゃねぇんだろうが…」

ミーナ「私にもできるかな?」

ジャン「さぁな…さっきも言ったがこればっかりはセンスの問題だからよ」

トーマス「お前にできるんなら俺にもできそうだな」

ジャン「勝手に言ってろ…でもあんまりオレが立体機動が上手いからって言いふらすんじゃねぇぞ」

ジャン「競争相手が増えちまうからな」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:56:54 ID:hYEfXyFM
エレン「オイ…ジャン…お前…おかしいと思わねぇのか?」

ジャン「何だエレン?」

エレン「巨人から遠ざかりたいために巨人殺しの技術を磨くって仕組みをよ…」

ジャン「…まぁ…そうかもしれんがけどそれが現実なんだから甘んじる他ねぇな…オレのためにもこの愚作は維持されるべきだ」

ジャン(そう…オレのためにも…)

エレン「…」

ジャン「…」

エレン「このクズ野郎が!」

ジャン(…何も知らねぇくせに)ブチッ

ジャン「才能ねぇからってひがむんじゃねぇよ!」

ミーナ「また始まった!」オロオロ

トーマス「またかよ…よくやるな…あの二人…」

16 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:58:06 ID:hYEfXyFM
エレン「だから!どうやって巨人に勝つって言うんだよ!できる奴ばっかが内地に引きこもりやがって…」

ジャン「オレに言われてもしらねぇよ…つーか」

ミカサ「…ふぅ」

ジャン(こいつは…こいつらは…)

ジャン「ふざけんなよ、てめぇ!」ガシュッ

エレン「ハァ!?」

エレン「…この野郎…そんなに強く引っ張ったら服が破けちゃうだろうが!」グググ

ジャン「服なんてどうでもいいだろうが!うらやましい!」

エレン「何言ってんだ?お前、いい加減にしねぇと…!」

エレン「…」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:59:08 ID:hYEfXyFM
エレン(技術を行使してこの場を収める)ダン

ジャン「いってぇな…!てめぇ!何しやがった!?」ガバッ

エレン「今の技はな、お前がちんたらやってる間に痛い目に遭って学んだ格闘術だ」

エレン「楽して感情任せに生きるのが現実だって?お前…それでも…」

エレン「兵士かよ」

ジャン(俺が楽して生きてるだぁ…?そもそも俺は兵士になんかなりたくなかったってんだ)

ジャン「兵士がなんだって?」グググ

キース「今しがた大きな音が聞こえたが…誰か説明してもらおうか…」ギィイイイ

ミカサ「サシャが放屁した音です」スッ

サシャ「えっ!?」

キース「また貴様か…少しは慎みを覚えろ」ギィイイイ

18 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 12:59:49 ID:hYEfXyFM
エレン「危なかったな、ジャン…つまんねぇケンカで憲兵団を逃すところだった」

ジャン(まったくだ…オレは何をしてるんだ…?だが…)

ジャン「しかし…困ったな…このままじゃ収まりがつかねぇ」プルプル

ジャン「けどオレはこの施設でやるわけにもいかねぇ…」

エレン「いい解決法がある。公然と取っ組み合える時間ならあるだろ?」

エレン「お前の調子が整うのを待ってもいいぜ」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 13:00:26 ID:hYEfXyFM
ミーナ「ジャン!頭を打ったみたいだけど大丈夫!?」

ジャン「あぁ…軽くめまいはしてるが大したことねぇ…」クラッ

トーマス「それを大丈夫だとは言わないよ」

ジャン「トーマス…次の訓練から真面目に取り組む…相手をしてくれ」

トーマス「はぁ!?まさか本気でエレンとやるつもりか!?やめとけ!」

ミーナ「そうだよ!ジャンは喧嘩が強くないでしょ!無理はよくないよ!」

ジャン「うるせぇ…ここまでコケにされたんだ…俺にだって意地はある…それに…」

ジャン「あいつだけは…許せねぇんだ…」

21 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 13:28:23 ID:s.4OPtHQ

この二人がジャンの幼馴染みとか新鮮だなw

23 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:05:07 ID:hYEfXyFM
--対人格闘訓練--

エレン「なぁ?アニ…ジャンの奴…流しているように見えるか?」

アニ「…見えないけど…何も立派な兵士になりたいわけじゃない…あんたに一泡吹かすためだ」

エレン「だろうな…でも…本気で技術を覚えようとしている」


ジャン「ハァ…ハァ…くそっ!」ゼェゼェ

ジャン(真剣に取り組むのがここまで疲れるとは…馬鹿な挑発に乗っちまったものだな…)

トーマス「ジャン…やっぱりやめよう…この時間は流したほうがいい…お前のためにも」

ジャン「いや、続けてくれ…」ゼェゼェ

ジャン(他の訓練の体力残ってるかな…)ゼェゼェ

24 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:05:48 ID:hYEfXyFM
--兵站行進--

アルミン「ハ…く…くそっ…」ゼェゼェ

ライナー(貸せ、アルミン!このままじゃ不合格だぞ)ヒョイ

アルミン(そ、そんなことしたら、ライナーまで不合格に…)

ライナー(バレねぇように尽くせ…!俺の気が変わらんうちにな!)

アルミン「お荷物なんか…死んでもごめんだ」ガッ

ライナー(な!?おい!?)

アルミン「はぁ…はぁ…」タッタッタッ

ジャン(アルミン!?くそっ!もうそんなにも後退しちまってたのか!やべぇ…ペースを上げねぇと…)ゼェゼェ

ジャン(くっ…死にそうだ…アルミンの野郎…根性だけはあるな…)ゼェゼェ

25 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:06:22 ID:hYEfXyFM
--立体機動訓練--

ジャン(クソッ…またアニとベルトルトか…)ヒュン

ジャン(斬撃の深さじゃ敵わねぇか…こうなりゃ…先に巨人を見つけて点数稼ぐしかねぇ)

ジャン「憲兵団になるのはこのオレだ!」ゴォオオオオオ

キース(ジャン・キルシュタイン…立体起動装置の理解が深く、その性能を引き出す術に長けている)

キース(現状を認識する能力も持っているが抜き身過ぎる性格が軋轢を生みやすい)

26 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:06:52 ID:hYEfXyFM
ジャン(今度こそオレが…!?)

ジャン(コニー!あの野郎…)

コニー(あいつの後を追って正解だった…ありがとよ、ジャン!)ニヤリ

サシャ「…」ズバッ

コニー「なっ…サシャ!」

サシャ「やったー!」ビョーン

ジャン(どいつもこいつも邪魔ばっかりしやがって…俺にはこれしかないってのに…)

ジャン「くそ!お前らついて来んじゃねぇよ!」

27 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:07:24 ID:hYEfXyFM
--立体機動訓練終了後--

ジャン「汚ねぇぞ、お前ら…俺が先に目標見つけたのに…」

サシャ「汚い?意外とぬるいことを言いますね、ジャン…獲物を奪うのに作法が必要ですか?」

コニー「そうだ、取られたお前が悪い」

ジャン「ちっ…狩猟で食ってきた奴らの理屈はわからん」

ジャン(なんせ、こちとらずっと引きこもってたんだからな…やべぇ…疲れたな…)フラッ

28 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:07:55 ID:hYEfXyFM
エレン「なるほどな…つまりお前は根っからの指揮役なんだよ」

マルコ「え?」

エレン「適役だと思うぞ?そういう効率的な考えとか、よく気が回るところとか…」

エレン「俺ならお前が指揮する班に入りたいね」

サシャ「私もマルコの班がいいです。生き残れそうな気がします」

マルコ「そ…そうかな…」

ジャン「トロスト区の襲撃想定訓練の班か?それならオレもマルコにあやかりたいな」

ジャン「間違っても死に急ぎ野郎の班には入れられたくないな…10秒も生きていられる気がしねぇ…」

エレン「それは誰のこと言ってんだ?」

ジャン「心当たりがあったらそれで当たってるよ」

29 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:08:31 ID:hYEfXyFM
ジャン(…本当にこいつとだけは嫌だな…生きた心地がしねぇ…)ギリッ

ジャン「あぁ…疲れた…」

マルコ「…僕はジャンのほうが指揮役に向いていると思うな」

ジャン「オレが?冗談だろ?なんでそう思ったんだ?」

マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけど…ジャンは―――――」

30 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:09:12 ID:hYEfXyFM
--食堂--

ジャン「ふあぁ~…今日も疲れた…」ジワッ

ジャン(はぁ…このままだと死ぬんじゃね…?)ゲッソリ

ミーナ「お疲れ!」

トーマス「最近調子がいいみたいじゃないか…これなら憲兵団にも行けそうだな」

ジャン「いや、まだまだだ…このままだといつはじき出されるかもわからねぇ…」

ジャン「オレは絶対に内地に行く…!」グッ

ミーナ「すごいね…ジャンは…」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:10:05 ID:hYEfXyFM
ジャン「そういえば聞いたぞ…お前ら34班なんだってな…可哀想に…」

トーマス「どうしてだい?」

ジャン「そりゃ…お前、あれだろ…死に急ぎ野郎が班長だからだよ」

ミーナ「そこまで目の敵にしなくてもいいんじゃない?」

トーマス「そうそう、それにエレンのほうが成績が上だから大丈夫だろ」

ジャン「チッ…ふざけやがって…もういい寝る」ゴソゴソ

トーマス「すねるなよ…」

ミーナ「?薬?…ジャン…大丈夫なの?」

ジャン「あ?ただの睡眠薬だよ…最近眠れなくてな…」ゴクン

ジャン「それでも明日も訓練なんだ…しっかりと寝ておかないとな」

ミーナ「…そう…本当に無理はしないでね?」

ジャン「無理なんかして死んでたまるかってんだ…んじゃ、そろそろ行くか…」ガタッ

ミーナ「うん、またね…」

32 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:12:24 ID:hYEfXyFM
ジャン「…お前ら」

ミーナ「?」

トーマス「なんだ、ジャン?」

ジャン「…死ぬんじゃねぇぞ」

トーマス「当たり前だろ?縁起が悪いこと言うなよ」

ミーナ「うん、大丈夫だよ」

ジャン「そうか…じゃあな…」スタスタスタ

ジャン(本当に…死ぬなよ…)

33 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:13:07 ID:hYEfXyFM
--850 解散式の夜--

ミーナ「6番で卒業おめでとう!ジャン!」

トーマス「いーよなお前らは10番以内に入れてよ!どーせ憲兵団に入るんだろ?」ニヤリ

ジャン「はぁ?当たり前だろ…何のために10番内を目指したと思ってるんだ」ニヤリ

ミーナ「…」

マルコ「俺も憲兵団にするよ…王の近くで仕事ができるなんて…光栄だ!」

ジャン「まだお利口さんやってるのかマルコ…」ガシッ

マルコ「ぶっ!」

ジャン「言えよ本音を…内地に行けるからだろ?」

ジャン「やっとこのクッソ息苦しい最前線の街から脱出出来るからだ!」

ジャン(あぁ…やっとだ…これでオレは…)

ジャン「内地での安全で快適な暮らしがオレ達を待ってっからだろうが!」

ジャン(ようやくここまで来たんだな…)

34 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:13:43 ID:hYEfXyFM
アルミン「や…やめなよ!ジャン!」

マルコ「お前…恥をしれよ!少なくとも俺は…」

ジャン「あ~すまん…俺が悪かった…お前は優等生だったな」

ジャン(マルコ…お前は本気で王に仕えようとしてるのか…すごいな…だがな…)

ジャン「しかしお前らならどうする?」

ジャン「俺達が内地に住める機会なんてそうそうないぜ!?」

ジャン「それでも人類の砦とかいう美名のためにここに残るのか?」

ジャン(知っておくべきだ…内地に行きたい理由の大半が巨人との戦闘を避けることだということを…)

35 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:14:22 ID:hYEfXyFM
ジャン(ほら…周りを見てみろよみんな賛成してるじゃねぇか…)

ジャン「だよなぁ…みんな内地に行きたいよな…」

ジャン「で…お前らは?」

ベルトルト「僕は憲兵団を志願者するよ」

アニ「私も憲兵団を志願するけど…あんたと一緒だと思われたくないわ」

ジャン(オレと一緒だと思われたくない…か…そりゃあこっちのセリフだ…)

エレン「…なぁ、お前内地が快適とか言ってるがこの街も5年前までは内地にだったんだぞ」

エレン「ジャン…内地に行かなくてもお前の脳内は快適だと思うぞ?」

ジャン(相変わらずむかつくやつだ…内地に行かなくても快適だぁ?それじゃあ意味がねぇんだよ…)

36 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:15:04 ID:hYEfXyFM
ジャン(そりゃあてめぇは調査兵団に行くから関係ねぇんだろうが…)

ジャン(オレがお前のことがわからないのと同様…お前にオレの何がわかる…?なぁ…エレン・イェーガー)

エレン「…めんどくせぇ」

ジャン「…そこだけは同感だな」

―――――バキィッ

37 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:15:44 ID:hYEfXyFM
ジャン「げほっ…げほっ…がはぁっ!」ゼェゼェ

ミーナ「ジャン、大丈夫!?」

トーマス「無理するなよ…お前がエレンに勝てるわけないだろ?」

ジャン「ああ!?うるせぇな!やってみねぇとわからねぇだろ!?…げほっ!」ゼェゼェ

トーマス「やってみた結果がこれなんだけどな…」

ミーナ「本当に無茶しないでよ…せっかく内地に行けるんだから…」

ジャン「はぁ…はぁ…そうだったな…すまない…ごほっ!」ゼェゼェ

ジャン「…頭を冷やしたい…一人にしてくれるか…?」ゼェゼェ

ミーナ「…」

トーマス「行こう、ミーナ」

ミーナ「…うん」

38 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:16:22 ID:hYEfXyFM
ジャン(オレとしたことが…またやっちまった…)

ジャン(別にオレが内地に行くことについて不満を持っているやつがいることは知ってるが…)

ジャン(エレン…お前にだけは否定される覚えはねぇ…)

ジャン(やばいな…あいつのことだとどうしても頭に血が上っちまう…)

ジャン(ミーナ…トーマス…お前らはどこに所属するつもりなんだ…?)

ジャン(オレがどうこう言うつもりはねぇが…調査兵団はやめといたほうがいい…)

ジャン(…そういえばミーナの奴…まだあの時のこと覚えてんのかな……)

ジャン(…だとしたら俺と一緒に内地に行こうとでもいえばいいのか?)

ジャン(ふぅ…結構落ち着いたな…あいつらに会ってから寝るとするか…)

39 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:17:04 ID:hYEfXyFM
ジャン(さてと…どこにいるんだ…?)スタスタスタ

ミーナ「トーマス…話って何?」

ジャン(お、いたいた…なんだ?何やら大事な話をしているみたいだが…?)

トーマス「今日で訓練は終わって…明日…所属兵科を決めるだろ?」

ミーナ「…うん」

トーマス「だから…お前に俺の気持ちを伝えたくてな…」

ミーナ「…」

40 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 16:17:41 ID:hYEfXyFM
トーマス「ミーナ!俺はお前が好きだ!付き合ってほしい!」

ミーナ「…ごめんなさい…トーマスのことは嫌いじゃないの…でも」

ミーナ「他に…好きな人がいるから…」

トーマス「…やっぱりか…所属兵科…どこにするかだけ聞いていいか?」

ミーナ「私は…調査兵団にする…」

トーマス「…そうか」

ジャン(…聞かなかったことにしよう)スタスタスタ

42 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 17:08:07 ID:54ZJVaeU
このジャンは報われてほしいな

44 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:50:16 ID:hYEfXyFM
--解散式の翌日 壁上--

エレン「はぁ…!?調査兵団にするって?」

エレン「コニー…お前9番だろ!?前は憲兵団に入るって…」

コニー「憲兵団がいいに決まってるだろ…けどよ…」

ミーナ「エレンの昨日の演説が効いたんだってさ」

エレン「演説ってほどじゃねぇよ。俺はあいつに自分の言いたいことを言っただけだ」

コニー「イ…イヤ!!俺は…アレだ…。ジャンと同じ兵団に入りたくねぇだけだ!」

トーマス(ジャンと同じ兵団か…行きたくても行けないやつはいるのにな…)

エレン「…調査兵団に入る説明になってねぇよ」

コニー「うっ…うるせぇ!!自分で決めたんだよ!」

トーマス「そう照れるなよ。やるべきことは分かっていても踏ん切りがつかないこともあるさ」

トーマス「それにお前だけじゃ…」

45 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:51:36 ID:hYEfXyFM
サシャ「あのぅ皆さん…上官の食料庫からお肉盗って来ました」

エレン「な…!?サシャ…お前独房にぶち込まれたいのか…?」

トーマス「お前…本当にバカなんだな」

コニー「バカって怖えぇ…」

サシャ「後で…皆さんで分けましょう。スライスしてパンに挟んで…」

コニー「戻してこい」

ミーナ「そーだよ。土地が減ってから肉なんてすごく貴重になったんだから」

46 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:52:18 ID:hYEfXyFM
サシャ「大丈夫ですよ。土地を奪還すればまた…牛も羊も増えますから」

トーマス「なるほどな。ウォール・マリアを奪還する前祝いに頂こうってわけか」

トーマス「食ったからには腹括るしか無いもんな!!」

トーマス(そうだ…腹括るしかねぇ…俺は…調査兵団に入って…)

エレン「トーマス…」

ミーナ「わ…私も食べるから取っといてよ!!」

ミーナ(これで…もう…後戻りはできない)

ミーナ「作業に戻ろう!お昼までまだ時間があるからね!」

エレン(…人類の反撃はここからだ!)

―――――ドゴォン

47 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:53:14 ID:hYEfXyFM
--ウォール・ローゼの壁崩壊後 本部--

ジャン「なんで今日なんだ…!?明日から内地にいけたっつーのに!」

マルコ「落ち着け!ジャン!」

ジャン(落ち着けだと!?こんな状況で落ち着いてなんかいられるか!)

ジャン(内地に行く前に巨人に食われて死ぬだと!?くそっ!ついてねぇなぁ!)


ミーナ「…」

トーマス「…いいのか?何も言わなくて……」

ミーナ「うん…行こう…エレン達が待ってる…」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:54:04 ID:hYEfXyFM
--トロスト区--

アルミン「…」

エレン「なぁ…アルミン…この初陣で活躍しとけばオレ達は新兵にして…スピード昇格間違いなしなんじゃないか?」

アルミン「…エレン…あぁ…間違いない!」グッ

ミーナ「言っとくけど二人とも…今期の調査兵団志願者はいっぱいいるんだからね!」

トーマス「さっきはエレンに遅れを取ったけど今回はまけないぜ!!」

トーマス「誰が巨人を多く狩れるか勝負だ!!」

エレン「言ったなトーマス!数をちょろまかすなよ!!」

エレン「よし!行くぞ!!」ダッ

49 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:54:44 ID:hYEfXyFM
ミーナ「…」

トーマス(…ミーナ)

エレン「あれは…!?俺達中衛まで前衛に駆り出されている!?」

ミーナ「巨人がもうあんなに…」

トーマス「何やってんだ!普段威張り散らしている前衛の先輩方は…」

エレン「まだ殆ど時間が経ってないのに…」

トーマス「前衛部隊が総崩れじゃないか」

アルミン(決して楽観視していたわけじゃないけど…これはあまりにも)

50 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:55:26 ID:hYEfXyFM
エレン「奇行種だ!避けろッ!」バッ

エレン「…全員無事か!?」

アルミン「い、いや…トーマスが…!」

エレン「!」

トーマス「うっ…!?うっ…!」

ミーナ「トーマス!」

トーマス「うわぁ…クッ…クソ!」グスッ

トーマス(俺は…ここで死ぬのか…いやだ…誓ったはずだ…俺は…!)

トーマス「…ミーナ」ボソッ

奇行種「ごくんっ」

ミーナ「そんな…」

51 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:56:11 ID:hYEfXyFM
エレン「ま…待ちやがれ!」ギュィイイイイン

アルミン「やめるんだ!単騎行動は…エレン!」

エレン「下にももう一体…うっ!?」ズザァアアア

アルミン「そんな…エレンが…」

ミーナ「こっちにも巨人が…うっ!?」ドンッ

巨人「…」グイッ

ミーナ(あ…食べられるんだ…私…トーマスも…食べられた…)

ミーナ(…調査兵団に入って…外の世界に行って…そして……)


ジャン『お前ら…死ぬんじゃねぇぞ…』


ミーナ「ごめんね…ジャン…」ボソッ

―――――プツンッ

52 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:56:51 ID:hYEfXyFM
--補給所付近--

ジャン(おいおい…冗談はよしてくれよ…)

アルミン「トーマス・ワグナー…ナック・ティアス…ミリウス・ゼルムスキー…ミーナ・カロライナ…エレン・イェーガー」

アルミン「以上5名は自分の使命を全うし…壮絶な戦死を遂げました…」

ジャン(嘘…だろ…?ミーナとトーマスが死んだ…?)

ジャン(解散式の後…最後に会ったのはあの時か…やっぱり…声…かけとけばよかったな…)

ジャン(いや…確か本部でこっちを見ていた気がする…あの時にだって…くそっ!)

ジャン(おい…エレン…どういうことだよ…お前は俺よりも成績が良かったはずだろ…)

ジャン(お前は何をしていたんだ…どうしてこうなるんだ…説明してくれよ…なぁ…)

53 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:57:33 ID:hYEfXyFM
ミカサ「私は強い…あなたたちより強い…すごく強い!」

ジャン(…ミカサ?)

ミカサ「ので…私は補給所に群がる巨人を倒すことができる…たとえ一人でも…」

ミカサ「あなたたちは弱いばかりか…臆病で…腰抜けだ…」

ミカサ「残念だ…非常に残念だ…そこで指をくわえて見てればいい…くわえて見ていろ!」ギュィイイイイン

ジャン「…残念なのは…お前の言語力だ」

ジャン(本当に…強いんだな…お前らは…それなのに…オレは…)

ジャン「てめぇのせいだぞ…エレン!」

ジャン「おい!お前ら!オレ達は仲間一人に戦わせると教わったか!?このままだと本当の腰抜けになっちまうぞ!」

54 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:58:09 ID:hYEfXyFM
ジャン(結局ミカサまでガス切れ…もう無理だ…)

ジャン(俺は仲間が食われているのを見ることしかできないのか…)

ジャン(…いや…今なら…今ならまだ死を無駄にせずに済む…!)

ジャン「今だ!!巨人が少しでもあそこに集中しているスキに本部へ突っ込め!!」

ジャン「今しかねえ!どのみちガスがなくなれば終わりだ!!」

ジャン「全員で突っ込め!!」ギュィイイイイン

巨人「…」ガシッ

ジャン(しまった…足を…!)

マルコ「ジャン!」

ジャン「オラァ!」ズバッ

ジャン(オレはこんなところで止まってる場合じゃないんだ…!)パラパラ

マルコ(?今ジャンが何か落としたように見えたけど…?)

55 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:58:50 ID:hYEfXyFM
--補給所--

―――――パリィン

ジャン「…何人たどり着いた…?」

ジャン「仲間の死を利用して…」

ジャン「俺の合図で…何人…死んだ?」

ジャン「お…お前ら…補給の班だよな?」

ジャン(ふざけやがって…どいつもこいつも自分勝手にやりやがって…)

マルコ「よせ!ジャン!」

ジャン「こいつらだ!俺たちを見捨てやがったのは!てめえらのせいで余計に人が死んでんだぞ!」

56 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 20:59:27 ID:hYEfXyFM
―――――ドゴォン

巨人「…」ニタァ

ジャン(人が集中し過ぎた…)

ジャン(普通だ…これが現実ってもんだろうな…)

ジャン(オレは夢か幻でも見ようとしていたのか?オレは知っていたはずだ…現実ってやつを…)

ジャン(普通に考えれば簡単にわかる…こんなでけぇやつに勝てないってことぐらい…)

ジャン(…オレも…ここで死ぬのか……)

巨人「」メコォ

ジャン(…何が…起こってる…?巨人が…巨人を…殴った…?)

57 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 21:00:05 ID:hYEfXyFM
--補給所奪還作戦後--

ジャン(巨人を助けるだぁ…?今はそんなことよりもここを立ち去ることのほうが先決だ)

ジャン(確かに巨人が巨人を襲うのは先例がないが…そのことでさらなる犠牲があってもおかしくねぇ…)

アルミン「あれは…トーマスを食べた奇行種だ!」

ジャン(!?トーマスを食ったやつだと!?)

ジャン(どこだ…どいつがそうなんだ…!?)ギョロギョロ

奇行種「…」ニタァ

ジャン(!あいつか…あいつがトーマスを…!)ググッ

ジャン「」クラッ

ジャン(…どうして…どうしてこんな時に…うっ!体が上手く動かせない……)フラフラ

奇行種「」バキッ ドゴォン

ジャン(…どうしてあの巨人は…オレにはできなかったのに……)

ジャン「…おい…何を助けるって…?」

58 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 21:00:39 ID:hYEfXyFM
--巨人掃討作戦後 死体回収作業--

ジャン(そんな…嘘だろ…嘘だと言ってくれよ…お前まで…)

ジャン「…オイ…お前…マルコ…か…?」

死体記録係「訓練兵、彼の名前が分かるのか?」

ジャン「…」

死体記録係「…」

ジャン「見ないと思ったら…でも…お前に限って…ありえない…マルコ…何があった?」

ジャン「だ…誰か…誰か…マルコの最期を見た人は…」

死体記録係「訓練兵…彼の名前は?…知っていたら早く答えなさい」

ジャン「…」

59 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/21(水) 21:01:22 ID:hYEfXyFM
死体記録係「…わかるか…訓練兵」

死体記録係「岩で穴を塞いでから…もう二日が経っている…それなのにまだ死体の回収が済んでない」

死体記録係「このままでは伝染病が蔓延する恐れがある…二次災害は阻止しなくてはならない」

死体記録係「仲間の死を嘆く時間はまだ無いんだよ…わかったか?」

ジャン「…」

死体記録係「…」

ジャン「…104期…訓練兵団所属…19班班長…マルコ…ボット…」

死体記録係「…」カリカリ

ジャン「…」

死体記録係「マルコか…名前が分かってよかった…作業を続けよう」

ジャン「…」

ジャン(…?なんか持ってる…なんだ…?これは…!?オレが…巨人に足をつかまれたときに落とした…)

64 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:03:36 ID:DkKp908E
--844 シガンシナ区--

ジャン父「すみません、イェーガー先生はこちらでしょうか?」

グリシャ「そうですが…あなたは?」

ジャン父「私はトロスト区から来たキルシュタインというものです」

グリシャ「トロスト区ですか…」

ジャン父「先生に診てほしい人がいるんです…どうか…」



ジャン父「私の息子を…ジャンを…診ていただけないでしょうか…?」

ジャン「…」

65 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:04:09 ID:DkKp908E
グリシャ「申し訳ない…私はシガンシナ区の者しか診ないのでね…」

グリシャ「まぁ…要請があれば内地にも診に行きますが…」

グリシャ「それ以外の患者にはお引き取りしていただいています」

ジャン父「何故ですか!?あなたはこの壁の中でも腕がたつということで訪れたのに…!」

ジャン父「私の息子は…奇病を患っているんです…あなたにしか頼めないんです!…だから……」

ジャン「…」

グリシャ「そうですか…ほぅ…これはまた珍しい…」

ジャン父「お願いします…!息子を助けてやってください…!」ドゲザ

66 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:04:52 ID:DkKp908E
グリシャ「私がシガンシナ区の患者のみを診ているのは私が直々にデータを採取できるからだ」

グリシャ「この前打った薬によって体にどのような影響があるのか…」

グリシャ「巨人と人間との違いはいったい何なのか…」

ジャン父「巨人…?いったい何の話です…?」

グリシャ「私の研究は人類の勝利の一歩とならなければならない…」

グリシャ「だからあなた達にかまっている暇などない…私にはデータが必要なのだ…」ググッ

ジャン父「!?」ゾワッ

グリシャ「トロスト区など…私の目が届かないところで勝手に変化があっては困る」

67 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:05:23 ID:DkKp908E
グリシャ「話は以上です、お引き取りください」

ジャン父「ま…待ってください…まだ…」

グリシャ「安心してください、息子さんは今すぐにでも処置する必要はありませんよ」

グリシャ「まぁ…そんなに長く生きることはできませんが…その間に治療法が確立されるのを祈ってみては?」

ジャン父「そんな…」

グリシャ「私もいろいろと忙しいのでね」

68 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:05:55 ID:DkKp908E
グリシャ「エレン、ついてきなさい…診療に行く」

エレン「…」

ジャン(なんだこいつ…?こっちを見やがって…目つき悪ぃな…)

グリシャ「エレン、聞いているのか?」

エレン「…うん…わかった」

ジャン「…」

ジャン父「うっ…くそっ…」ポロポロ

69 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:06:27 ID:DkKp908E
--帰り道--

ジャン父「…」ザッザッ

ジャン「…」ザッザッ

ジャン父「…すまなかったな」ザッザッ

ジャン「…いいよ別に…期待なんかしてなかったし……」ザッザッ

ジャン父「…そうか…うっ」グスッ

ジャン「…ん?何だあれ?」ユビサシ

ジャン父「何だ…あれは…!?」

ジャン(男三人で小さな女の子ひとり抱えてる…)

ジャン(…きれいな黒髪だ)

70 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:07:00 ID:DkKp908E
ジャン父「…ジャン…しばらくここでおとなしくしていなさい」

ジャン「…あいつらは何なんだ?」

ジャン父「見たところ…人攫いってところだろうか…憲兵団を呼んでくる」

ジャン「だったらオレも行く」

ジャン父「ジャン…お前は体が弱いんだ…無理をさせたくない」

ジャン「…」

ジャン父「俺が戻ってくるまでここで休みながら待っててくれ」

ジャン(…足手まといか……)

71 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:07:32 ID:DkKp908E
ジャン(…暇だな…いや…あの光景を見て俺は何のんきなことを考えている…?)

ジャン(大人三人…オレに力があれば…いや…それも違うな…)

ジャン(そもそも複数の人間に対してひとりで挑むことが間違ってるのか…)

ジャン(親父の判断は正しい…あそこでもしあの女の子を助けるために飛び込んだら…)

ジャン(…あれ…オレがいるから…オレが足手まといになってるからか……)

72 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:08:02 ID:DkKp908E
ジャン(もう結構立つな…やっぱり遠いのかな…ん…何か聞こえる…?)

グリシャ「アッカ―マン夫人を殺しただと!?」ヒソヒソ

人攫い「すまない先生…仲間が動揺してやっちまったんだ」ヒソヒソ

グリシャ「くそっ!これでは純血の東洋人が手に入らないではないか!」ヒソヒソ

グリシャ「東洋人の可能性は未知数だというのに…貴重な実験サンプルが!」ヒソヒソ

人攫い「そっ…それで…報酬はどうなるんだ…?」ヒソヒソ

グリシャ「今はそれどころではない…どうするか…そうだ!」ヒソヒソ

人攫い「どうしました?」ヒソヒソ

グリシャ「ミカサならまだ半分血を受け継いでいる…計画変更だがこれしかない」ヒソヒソ

グリシャ「そうだな…君たちに払えるのは成功報酬の半分だ」ヒソヒソ

人払い「ありがとうございます…先生」ヒソヒソ

73 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:08:36 ID:DkKp908E
ジャン(暗くてよく見えねぇが…こいつらが犯人か…)

ジャン(ん?二手に分かれるのか…)

ジャン(すまねぇ…親父…オレはこいつの後をつける…)スタスタ

ジャン(…?こんなところに小屋があるのか…?)

ジャン(なるほど…中に二人…見張りが一人か…)パキッ

ジャン「!」

人攫い「誰だ!?」

ジャン(しまった!小枝を踏んだ音が…早くここからにげねぇと!)ダッ

人攫い「そっちか!?」ダッ

74 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:09:07 ID:DkKp908E
ジャン「はぁ…はぁ…くっ!」ダダダダダ

ジャン(くそっ!やべぇ!このままだと追いつかれる…!)ダダダダダ

人攫い「待ちやがれっ!」ダダダダダ

ジャン(殺される!)ダダダダダ

ジャン(どこか…どこか隠れる場所は…)ダダダダダ

―――――ガシッ

75 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:09:37 ID:DkKp908E
ジャン(しまった…つかまった…)

ジャン父「ジャン…静かにしなさい…気づかれる…」ヒソヒソ

ジャン(親父!?…助かった…)ハァハァ

人攫い「オイ!コラァ!どこ行った!?ぶっ殺すぞっ!?」

ジャン父「このまま隠れてやり過ごそう…」ヒソヒソ

人攫い「チッ…ん?あれは憲兵団!?なんでこんなところに!?」

人攫い「急いで戻って場所を移さねぇと…くそっ!」ダッ

76 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:10:30 ID:DkKp908E
ジャン父「…行ったか……」

ジャン「はぁ…はぁ…」ゼェゼェ

ジャン父「まったく無理をして…」

ジャン「…すまん」ゼェゼェ

ジャン父「疲れただろ…あとは憲兵団に任せて帰ろう…」

ジャン「…わかった」

ジャン(…あの女の子…綺麗だったな…大丈夫だったんだろうか…)

77 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:11:07 ID:DkKp908E
―――――ギィイイイ

エレン「死んじゃえよ…クソ野郎…!」ズバッ

78 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:11:43 ID:DkKp908E
--トロスト区--

ジャン「…」ボーッ

トーマス「よう、ジャン!何一人で黄昏てるんだ?」

ミーナ「どうだった?シガンシナ区のお医者さん?」

ジャン「トーマス…ミーナ…あぁ…だめだったよ」

ミーナ「…そう」シュン

トーマス「お前が落ち込んでどうするんだよ…」

79 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:12:16 ID:DkKp908E
トーマス「そうだ…ジャン!」

ジャン「なんだ?」

トーマス「チェスやろうぜ…今日こそお前に勝つ!」

ジャン「チェスねぇ…兵士にならないなら意味ねぇのにな」

トーマス「お前、それは強さからくる優越感か?」

ジャン「そんなんじゃねぇよ…いいぜ、受けて立つ」

トーマス「そうこなくっちゃな」ニヤリ

ミーナ「だったらトーマスの後は私ね!」

ジャン「二人で作戦会議してもいいんだぜ…ひねりつぶしてやる」ニヤリ

トーマス「言ったなこの野郎!」

ミーナ「トーマス!こうなったら意地でも勝つよ!」

ジャン「かかってこい」

80 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:13:20 ID:DkKp908E
ミーナ「…あれ」

トーマス「…参りました」

ジャン「なんか悪いな…オレの得意分野につき合わせちまって…」

ミーナ「そんなことないよ!」

トーマス「あぁ…それに、天狗になってる奴ほど倒し甲斐があるってもんだ」

ジャン「そうか…ありがとな…」

トーマス「うしっ!もう一戦やろうぜ!」

ミーナ「だめだよ…これ以上はジャンが疲れちゃうよ」

ジャン「いいんだ、ミーナ…今日はなぜか調子がいい」

ジャン「むしろお前らが帰りたいっつても帰らせねぇぞ?」ニヤリ

ミーナ「むぅ…もう怒った!私たちが勝つまでやめないもん!」

トーマス「オレも元からそのつもりだ!」

ジャン「よし、続けようぜ」

81 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:14:02 ID:DkKp908E
--キルシュタイン家--

ジャン(今日は楽しかったな…あいつらは本当にいいやつだ…)

ジャン父「ジャン、ちょっといいか?」

ジャン「何だ?」

ジャン父「母さんと相談したんだが…」

ジャン母「…」



ジャン父「お前を…兵士に志願させることにした…」

ジャン「!?」

82 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:14:32 ID:DkKp908E
ジャン「はぁ!?ちょっと待ってくれよ!どういうことだ!」

ジャン父「今すぐとは言わない…それまでにお前にはやってもらうことがある」

ジャン「オレが兵士になんてなれるわけねぇだろ!?」

ジャン父「これは決定事項だ…すまんな」

ジャン母「ジャン…部屋…掃除しておきなさい…」

ジャン(オレが兵士だと…ふざけんなよ!)

83 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:15:08 ID:DkKp908E
--翌日 ジャンの部屋--

ジャン(立体機動装置…これのおかげで人類は巨人に立ち向かう手段を得た…か…)ペラペラ

ジャン(…オレは今…何をしてるんだろうな……)

ジャン(こんなの覚えたところで何になるっていうんだ…)

ジャン(オレが兵士になったら間違いなく死ぬ…つまり…)

ジャン(そういうことか…オレに死ねっていうことかよ…)

ジャン(そうだよな…病弱な俺のために今まで迷惑かけちまったもんな…)

ジャン(もういい…もう…疲れた…)

ジャン(だったら…いっそ…今…ここで…)

ジャン(そういえばこの辺にナイフがあったな…これだ…)ゴソゴソ

ジャン(手首でも切ればいいのかな…痛いかな…楽な死に方ってあるのかな…)

ジャン(訓練で死んだり巨人に食われるよりかはましか…よし…やるか…)

ジャン「これで…!」スッ

84 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:15:43 ID:DkKp908E
ジャン母「ジャン!あんた!自分の部屋ちゃんと掃除したの!?」ガチャッ

ジャン「ババァ!!ノックしろよッ!!」ビクッ

ミーナ「ひっ!?」ビクッ

ジャン「ミ…ミーナ?」

ミーナ「…ジャン…何もってるの…?」

ジャン「あっ」

ジャン母「!?ジャン!ナイフなんて持って何するつもりだったんだい!?」パシンッ

ジャン「うぅ…痛ってぇ…何すんだよ…」ヒリヒリ

ジャン母「なんでこんなことしようとしたの!?」

ジャン「うっせぇな!お前らがオレを兵士にしようとしたからだろうが!」

ミーナ「え…ジャン…兵士になるの…?」

85 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:16:15 ID:DkKp908E
ジャン「あぁ、そうだ!オレを殺すために兵士として送り出すらしい!」

ジャン母「あんたを殺すため!?馬鹿言わないでよ!むしろ逆…」

ジャン「上位10番以内に入って憲兵団になれば内地に行けるって言いたいのか!?」

ジャン「そうだよなぁ!内地にはいろいろなものが充実してる!オレの病気だって治るかもしれねぇ!」

ジャン「だがよ!そんなのは無理だ!オレの体じゃ上位どころかそのまま途中でのたれ死ぬのが目に浮かぶ!」

ジャン「だったらよ…このまま楽に死なせてくれ…」ポロポロ

ジャン母「馬鹿だとは思っていたけどここまで馬鹿だったとは…」ハァ

87 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:16:53 ID:DkKp908E
ジャン母「ジャン!私も父さんも最初から無理そうだったらそんなことは言わない」

ジャン母「私たちはアンタならできると思ったから言ったんだ」

ジャン母「確かに訓練はきついかもしれない…でもあいにくあんたみたいのでも有利になれるんだ」

ジャン母「巨人殺しの技術を廃れさせないために立体機動の成績は大きな点数になる」

ジャン母「逆にあんたの苦手そうな対人格闘術の点数は少ない」

ジャン母「実にあんた向きな制度じゃないか…これを利用しなくてどうするんだい?」

ジャン母「それでも無理だっていうんならしょうがない…でもね…」

ジャン母「最初から諦めても何もいいことはないんだよ…もう少し頭を冷やして考えなさい…」

ジャン母「私からはこれだけ…ミーナちゃん、ちょっと出かけてくるから、ジャンのこと任せるわね」ガチャッ

88 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:17:26 ID:DkKp908E
ジャン「…」

ミーナ「…ジャン…おばさん泣いてたよ…?」

ジャン「あぁ…オレが泣かせた…」

ミーナ「…私…ジャンが兵士になって死んでほしくない」

ジャン「…」

ミーナ「…でも…それ以上に…もし…ジャンの病気が治って…ジャンが長く生きられるなら」

ミーナ「私はそっちのほうがいいかな…?」

ジャン「…すまんな…お前にまで気を使わせちまって……」

ミーナ「…うん」

ジャン「変な空気になっちまったな…なんか用があったんだろ?なんだ?」

ミーナ「えっと…やっぱり今度にするね」

ジャン「気になるじゃねぇか…言えよ」

ミーナ「…ちょっと外に行かない?」

89 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:18:10 ID:DkKp908E
ジャン「本当に良かったのか?トーマスも誘わなくって」

ミーナ「う…うん!それとも…私と二人なのは嫌?」

ジャン「そういうわけじゃねぇけどよ…」

ミーナ「だったらいいの!今は私のことだけ考えて!」

ジャン「なんかその言い方だと私のことを好きになって…って聞こえるぞ?」ニヤニヤ

ミーナ「なっ!?///」カァアアアアア

ジャン「えっ!?」

ミーナ「なんで言っちゃうの!?雰囲気も何もないじゃん!」

ジャン「はぁ!?まじで!?嘘だろ!?」オロオロ

ミーナ「もういい!開き直った!ジャン!私と付き合って!」

ジャン「開き直るなよ!」

ミーナ「それで?どうなの!」

ジャン「…」

90 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:18:48 ID:DkKp908E
ジャン「…悪いな」

ミーナ「…そう」ジワァ

ジャン「いや…お前が嫌いなわけじゃないんだ…ただ…」

ミーナ「…」

ジャン「ただ…オレがいつ死ぬかわからないから…」

ミーナ「…ったら……」ボソッ

ジャン「?なんて言った?」

ミーナ「だったら病気を治してよ!兵士になって…憲兵団に入って…」

ミーナ「内地で病気を治してきてよっ!」

ジャン「…」

ミーナ「私だって…ジャンがいきなり死んじゃうのは嫌だもん…ジャンとの時間は長いほうがいいに決まってる」グスッ

ジャン「…悪い…しばらくお前らとは会えそうにないわ……」

ミーナ「そんなっ!?」

ジャン「その代り…」

91 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:19:34 ID:DkKp908E
ジャン「約束する…憲兵団に入って内地に行くと」

ミーナ「ジャン…」

ジャン「だったらまずは覚えることがたくさんある…立体起動装置とか…」

ジャン「軽く体を鍛えないともいけないしな…」

ミーナ「うんっ!頑張ってね!」ポロポロ

ジャン(だからミーナ…そのときはお前も―――――)

92 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:20:12 ID:DkKp908E
--850 調査兵団 兵舎--

エレン「…ってことは憲兵団に行ったのはアニとマルコとジャンだけで…」

エレン「あとは皆…駐屯兵かそれ以外ってことか…」

ジャン「マルコは死んだ」

エレン「ジャン…!?なんでお前がここに…って…え…?」

エレン「今…今なんて言った?マルコが?死んだ…って…言ったのか?」

ジャン「誰しも劇的に死ねるってわけでもないらしいぜ…どんな最期だったかもわかんねぇよ…」

ジャン「立体起動装置も付けてねぇし…あいつは誰も見てないところで人知れず死んだんだ」

ジャン(ミーナ…トーマス…お前らはどんな最期だったんだ…)

ジャン(今…オレの前に…人類の英雄ってやつがいる…)

ジャン(目の前の仲間すら救えなかった奴が英雄だぞ…笑えねぇ冗談だよ…)

ジャン(なぁ…お前らはどう思う…エレン…お前は…どう思っているんだ…?)

93 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:20:48 ID:DkKp908E
ジャン「オレ達と人類の命がこれに懸かっている…このために…」

ジャン「オレ達はマルコのように知らないうちに死ぬんだろうな」

ミカサ「ジャン…今ここでエレンを追い詰めることにいったい何の意義があるの?」

ジャン「あのなミカサ…誰しもお前みたいになぁ…エレンのために無償で死ねるわけじゃないんだぜ?」

ジャン「知っておくべきだ…エレンとオレ達も…オレ達がなんのために命を使うのかをな」

ジャン「じゃねぇといざというときは迷っちまうよ」

ジャン「オレ達はエレンに見返りを求めている…きっちり値踏みさせてくれよ…自分の命に見合うのかどうかをな…」

ジャン「だから…エレン…お前…本当に…頼むぞ?」

ジャン(本当に…本当に…)ググッ

94 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:21:22 ID:DkKp908E
コニー「それにしてもさっきのジャン…やばかったな…」

サシャ「えぇ…説得力がありました」

ミカサ「…」

アルミン「いや…ジャンにはわからないんだ…今…エレンがどれほど追いつめられているのかを…」

アルミン「いきなり巨人だと言われ…英雄扱いされたと思ったら殺されそうになって…」

アルミン「今だって…身柄を拘束されているんだ…!」

ミカサ「アルミン…」

アルミン「確かにジャンは間違ってはいない…でも…それが正しいとは限らないんだ…」

アルミン「僕…ちょっとジャンと話してくる」タッタッタッ

95 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:22:04 ID:DkKp908E
アルミン(ジャンは…!あそこか…)

ジャン「マルコ…」

アルミン(ん?様子がおかしい…少し待ってからにしようかな)

ジャン「お前…オレが病気だったこと知ってたのか…いや…知らないはずだ…」

ジャン「なんで…こんなもん…握ってたんだよ…」

アルミン(病気…?何の話なんだ…?手に持ってるのは…薬か…)

ジャン「偶然拾ったのか…それとも探したのか…そりゃ馬鹿だろう…」

ジャン「予備なんていくらでも持ってるっていうのによぉ…」

ジャン「…」ゴクン

ジャン「うぇ…苦い…」ポロポロ

96 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:23:03 ID:DkKp908E
ジャン「ミーナ…トーマス…」ポロポロ

アルミン(!)ドクン


アルミン『(なんで…なんで…僕は…仲間が食われてる光景を…眺めているんだ…)』


アルミン(どうして…あのとき…僕の体は…動かなかったんだ…)ヘタッ

ジャン「すまない…お前たちは…オレのことを…」ポロポロ

97 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:23:43 ID:DkKp908E
--解散式の夜--

トーマス「…所属兵科…どこにするかだけ聞いていいか?」

ミーナ「私は…調査兵団にする…」

トーマス「…そうか」

ジャン(調査兵団だと!?何考えてるんだ!?)

ミーナ「…ジャンの病気ってさ…とても珍しいじゃない?」

ジャン(!ミーナ…何を…)

トーマス「あぁ…だから内地に行って治すんだろ?」

ミーナ「もし…さ…内地にも治療法がなかったら…どうなるんだろう…」

トーマス「は?それってどういう…」

ミーナ「もしかしたら…壁内には治療法がないのかもしれないってこと…」

トーマス「まさかお前!そのために調査兵団を!?」

ミーナ「…うん」

トーマス「…そうか」

98 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:24:16 ID:DkKp908E
トーマス「…だったら俺にも協力させてくれ」

ミーナ「トーマス?」

トーマス「お前がその治療法とやらを見つけるまで…オレにお前を守らせてくれ…」

ミーナ「そんな!?あなたまで調査兵団に来る必要はないわよ!?」

トーマス「確かに俺は弱いからすぐ死んじまうかもしれねぇな…」

トーマス「だけど今期にはエレンがいるんだ…あいつがいたら外の世界にだって行ける気がするんだ」

トーマス「だから…」

ミーナ「うん…二人でジャンの病気の治療法見つけようね!」

トーマス「おう!」

ジャン(お前ら…!)ポロポロ

99 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/22(木) 15:24:52 ID:DkKp908E
--第57回壁外遠征 門前--

ジャン(アルミンから聞いたぞ…本当に10秒で死にやがって…情けねぇ奴らだな…)

ジャン(外の世界に行って俺の病気について調べるんじゃなかったのか…ったく…)

ジャン(結局オレが調査兵団なんかに入る羽目になっちまったじゃねぇかよ…)

ジャン(でもまぁ…安心しろよ…お前らの死は俺が無駄にさせねぇ…マルコ…お前もだ…)

ジャン(この先…どんだけ人が死んだとしても…オレの体が朽ち果てないうちは…)



ジャン「オレがすべて背負ってやる!!」ググッ



ジャン「…憲兵団に入って内地で暮らすためです」完






ジャン「…憲兵団に入って内地で暮らすためです」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

アルミン「僕達の中に巨人が紛れ込んでいるかもしれない」【進撃ss】

1 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:01:34 ID:MIl9BkZo
エレン「な、何言ってんだよアルミン」

ミカサ「アルミン、気を確かに」

ジャン「いくらなんでも冗談が過ぎるぜ……」

ライナー「まさかお前、巨人が人間に化けてるとでも言いたいのか?」

ベルトルト「ははは、聞いたことがないよ……」

アニ「眉唾ものだね」

マルコ「アルミン、君は頭でも打ったのかい?」

サシャ「そうですよ! 共に過ごした仲間を巨人だなんて!」

クリスタ「いくらアルミンでも……言っていい事と悪い事があるよ!」

コニー「ん? つまりどういうことだ?」

アルミン「いや、僕だって信じたくはないんだ」







アルミン「でも、こんな殺し方は巨人にしかできないんだよ……」



2 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:07:25 ID:MIl9BkZo

~一週間ほど前~



アルミン「つまりね、僕達訓練兵が他の訓練所へ合宿に行くんだ」



エレン「へぇ、合宿なんて珍しいな。でも確かに、他の訓練所の様子を見ることで俺達の士気の向上にもつながるかもしれないしな」



ミカサ「なるほど、少し楽しみ」



アルミン「……それが、なんでも成績上位十名は例外的にここに残ることになるらしいんだ」



エレン「え、なんでだ?」



アルミン「合宿だなんて言ってるけど、要は補習みたいなものらしいね。大多数の訓練兵が少しでもトップに追いつけるように」



エレン「……確かに、訓練兵達の実力差があまりにも広がると、成績の低い奴の士気が下がっちまうからな。そういうことか?」



アルミン「多分ね。ここに残る上位組は合宿終了まで自由に過ごしていいんだってさ。完全に休暇だね」



アルミン「あと、例外として班長だけは上位十名以外でも残れるらしいよ」






4 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:14:09 ID:MIl9BkZo

エレン「班長?」



アルミン「うん。上位組から指名されれば、班長として合宿に参加しなくていいみたい」



エレン「そうかぁ、じゃあ」



ミカサ「アルミンで決まり」



アルミン「え?」



エレン「俺達はお前を班長に指名する。だからこれでアルミンも一緒に休暇を過ごせるわけだ」



アルミン「そ、そんなの悪いよ。だいたい、他のみんなが納得しないよ!」



ミカサ「そんなことはない。みんな、アルミンの賢さを知っている。班長に指名しても誰も反対しないだろう」



アルミン「そうかなぁ……」



エレン「まぁ俺が実際にみんなに聞いてくるよ。とにかく、今度の休暇はゆっくりしようぜ。たまには息抜きも大切だ」




5 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:20:14 ID:MIl9BkZo

~数日後~



ゾロゾロゾロゾロ



アルミン「わぁ、みんな出発したみたいだね。なんだか申し訳ないなぁ……」



ジャン「へへっ、これは言わば補習なんだ。成績優秀な俺達だからこそ免除されるのさ」



コニー「おお、やっぱり俺は天才だからな。これぐらい許されて当然だぜ!」



アルミン(うう、僕は上位組じゃないから胸が痛いんだよ……)



エレン「まだ気にしてんのか、アルミン? みんな納得した上でお前を選んだんだ、気に病むことはねぇよ」



クリスタ「はぁ…………」



サシャ「ユミルまで行ってしまって、残念ですねクリスタ」



クリスタ「うん……正直、私なんかが上位組に入る器じゃないと思うんだけどなぁ……それにユミルがいないと、やっぱり寂しい」



サシャ「それ、本人の前で言えば凄く喜ぶと思いますよ!」




6 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:25:29 ID:MIl9BkZo

アルミン(それにしても、今日からしばらくこの訓練所にいるのは……)



僕、エレン、ミカサ、ジャン、マルコ、コニー、サシャ、クリスタ、ライナー、ベルトルト、アニ……そしてキース教官



以上の十二名だ



アルミン(なんだか不思議な気分だな。たった十二人で訓練もせずここで過ごすなんて)



コニー「よーし、それじゃあ早速外で鬼ごっこでもしようぜ!」



エレン「おう、いいぜ! いい運動になるしな!」



マルコ「ははは、結局訓練してるのとあまり変わらないね」



キース「おい、貴様ら」




7 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:29:38 ID:MIl9BkZo

アルミン「あ、キース教官」



キース「本日からしばらく訓練はない。各自、自分の剣は今日中に補給所にしまっておけ」



キース「もし今日の見回りでまだ剣をしまっていない者がいたらタダではすまないと思え」スタスタ



コニー「は、はい!」



エレン「あっ、そう言えば缶詰斬るために使ってから食料庫に置きっぱなしだったな……」



アルミン「ど、どんな使い方してるんだよ、エレン。教官はいつも深夜十二時には訓練所を見回りするから、それまでには補給所に片付けないと駄目だよ?」



エレン「分かってるって! とにかく今は遊ぼうぜ!!」



アルミン「大丈夫かなぁ……」




8 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:34:34 ID:MIl9BkZo

~夕食~



エレン「今日は楽しかったなぁ」



アルミン「まぁ休暇だしね。合宿は二泊三日のはずだから、明後日までは休めるよ」



ミカサ「たまにはこういう日があってもいい」



コニー「おい、誰だよ俺の芋食ったやつ!」



ジャン「そんなの一人しかいねぇだろ……」



コニー「サシャ! お前だな!!」



サシャ「へへーん、知りませんよー!」



クリスタ「だ、駄目だよサシャ、人のものを取っちゃ……」



サシャ「うう、神様に叱られてしまいました……」



エレン「コニーもバカだよな、飯時はサシャに注意するのは鉄則だってのに」モグモグ



アルミン(エレン、君は今自分が食べている芋が食べかけだったことに気づいていたかい?)




9 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:40:07 ID:MIl9BkZo

~風呂場~



サシャ「いい湯ですねぇ」



ミカサ「私は訓練の後のお風呂のほうが好き」



クリスタ「あはは、ミカサらしいや」



アニ「体を洗えればなんでもいいよ」



ミカサ「それよりエレンがちゃんと頭を洗ってるか心配。エレンは時々頭を洗い忘れるから、私が注意しないといけない」



サシャ「ミカサはエレンに対して過保護ですねぇ」



クリスタ「ふふふ、ミカサってエレンのこと好きなんだね。羨ましいなぁ」



ミカサ「//////// た、ただの家族。そういう関係ではない……」



クリスタ「そうなの?」




10 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:46:04 ID:MIl9BkZo

クリスタ「でも私、好きな人がいたら甘やかしちゃうかなぁ。悪いことしたらさすがに怒るけど」



ミカサ「私も……きっとそうだろう」



ミカサ「ただ、悪いことをしたら注意はする。でも、もしもその悪いことが取り返しの付かないようなことなら庇ってしまうかもしれない……」



クリスタ「駄目だよミカサ! 恋人を甘やかしちゃ!」



サシャ「クリスタはしっかりしてますねぇ」



アニ「そういうあんたはどうなの?」



サシャ「えぇ? うーん、そうですねぇ……私は別に世話なんて焼きませんし、一緒にいられれば満足ですかね。悪いことしてたら、見て見ぬふりです!」



クリスタ「それはどうかと思うよサシャ……」



ミカサ「………………アニはどうなの?」



アニ「えっ……」




11 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:50:07 ID:MIl9BkZo

クリスタ「確かに、アニが誰かを好きになるのって想像つかないなぁ」



アニ「私は別に……そんな奴ができても、あまり関わろうとは思わないだろうね」



ミカサ「本当に? 格闘訓練でがんじがらめになろうとしない?」



アニ「ちょっと……何言ってるの」



サシャ「好きな人が悪いことしてたらどうします?」



アニ「その時は容赦しないよ。徹底的に痛めつける。それが本当の愛ってやつだよ」



クリスタ「!!! 聞きましたかサシャさん! アニの口から”愛”というワードが出てきましたよ!」



サシャ「ええ、聞きましたとも! しかも”本当の愛”って……ぶふっ!」



アニ「あんた達、覚悟はできてるんだろうね?」




12 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 20:55:41 ID:MIl9BkZo

~男子寮~



アルミン「ふぅ、それじゃあ寝よっかエレン。もうみんな寝る準備してるし」



アルミン「……って、エレン? なんか元気ないね?」



エレン「あぁ、すまん。なんか風呂入ってる時変な視線を感じてな……ストーカーでもいんのかな?」



ジャン「」ガタッ



マルコ「ジャン、落ち着いて、ジャン」



アルミン(ジャンも不憫だなぁ……)



ライナー「それじゃあ、灯り消すぞ」



コニー「あ、やっべ。明日のぶんの着替え、まだ干してなかったぜ。ちょっと外行ってくる!」



バタン



キース「…………」



コニー「」




13 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:00:03 ID:MIl9BkZo

キース「もう夜の十時だ。寝ろ」



コニー「で、でもまだ明日のぶんの服を干してないんで……明日も今日と同じ服を着なくちゃいけなくなります!」



キース「うむ、気持ちはわかるぞ。私も一度脱いだ服は洗い終えるまで絶対に着ない」



コニー「せ、清潔で何よりです」



キース「だが、今日はもう遅い。早く寝ろ!」



コニー「はい……」



キース「もし今夜の見回りでお前がほっつき歩いていたらただではすまん」



バタン



コニー「……寝るか」



アルミン「それがいい」




14 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:03:30 ID:MIl9BkZo

~深夜~



ピシャアアアアアアアアアアアアン!!!



アルミン(んー? 落雷……?)



アルミン(びっくりして目が覚めちゃったよ……みんなはぐっすりみたいだけど)



アルミン(はぁ……寝よ)

――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――



――――――




15 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:06:22 ID:MIl9BkZo

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



アルミン「!? な、なんだ!!!」



エレン「うおおおおお!! 朝から何の騒ぎだ!?」



マルコ「じ、地震だ!!」



コニー「おおおおおお揺れるぜええええええ!!」



ベルトルト「う、うあああああああああああああ!!」



ライナー「みんな落ち着け!! ベッドの下に隠れるんだ!!」



ジャン「くそっ、せっかくの休日にこんな起こされ方されるなんてな!」




16 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:08:30 ID:MIl9BkZo

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………



ゴゴゴゴゴゴ……



ゴゴゴ……



エレン「…………」



アルミン「…………」



ジャン「…………お、終わったか?」



ライナー「長かったな……一分近くは揺れてた気がする」



マルコ「なんだったんだ……」



コニー「俺、地震なんて初めてだからビックリしたぜ……」



ベルトルト「……ねぇ、なんだか外が薄暗くない?」




17 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:12:21 ID:MIl9BkZo

ライナー「確かにな。今日は天気が良くないのかもしれん」



アルミン「で、でもさっきはもっと明るかったような……ちょっと窓から見てみるよ」ヒョイッ



アルミン(今日の天気は……………………ん?)



アルミン(あ…………あれ…………………?)



エレン「おーい、どうしたアルミン?」



アルミン「……………………」



コニー「? どうしたんだよ、黙りこくって」



アルミン「そ、外が……外の景色が……!?」バッ!



マルコ「ちょ、ちょっと! どこへ行くんだアルミン!!」



ベルトルト「なにごとだい?」



エレン「よく分かんねぇが、みんな早くアルミンを追うぞ!」



ジャン「お、おう!」




18 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:18:26 ID:MIl9BkZo

バタン!



エレン「おーい、アルミン! なんだよいきなり外に出て……」



マルコ「何か気になるものでも見つけたのか……い?」



ライナー「おい……これはどういうことだよ…………」



コニー「なんだこれ……俺はまだ夢を見てるのか?」



ジャン「ははは、冗談だろ……これが夢じゃなかったらなんだって言うんだ……」



ベルトルト「…………?」



アルミン「信じられないけど……これは現実だよ」











アルミン「訓練所が……巨大な壁に囲まれているんだ」




19 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:22:16 ID:MIl9BkZo

ライナー「壁の高さは五十メートルといったところか……」



マルコ「ははは……笑うしか無いよ。空は快晴なのに、壁に囲まれているせいですっかり日陰じゃないか。まるで曇天だ」



エレン「嘘だろ……いつの間にこんな壁ができたんだ。昨日までは無かっただろ!?」



コニー「やっぱり夢なんだよ……そうに決まってる。俺はまだ布団の中なんだ」



「きゃああああああああああああああああああああ!!!!」




20 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:26:02 ID:MIl9BkZo

エレン「!? な、なんだ今の悲鳴は!?」



ライナー「クリスタの悲鳴だ……」



アルミン「見て! 食料庫の裏に女子達がいるよ!!」



ジャン「ちっ……わけが分からねぇが、とにかく向かうぞ!」



ダダダダダダーッ



ライナー「おい、どうしたんだ悲鳴なんてあげて!!」



サシャ「み、みなさん……」



クリスタ「ああああああああああああ……!!」



マルコ「ど、どうしたんだいクリスタ!? そんなに取り乱して!!」



アニ「そんなの……この光景を見れば分かるでしょ?」



ベルトルト「この壁のことかい? それなら僕達も――」



ミカサ「違う、私達が言っているのはこっち」



アルミン「!? こ、これは……」




21 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:30:08 ID:MIl9BkZo

アルミン(これは……なんだ? まるで人間がグチャグチャになったような……し、死体!?)



ミカサ「見ての通り、完全に死んでいる……兵団服を着ているのは分かるけど、死体自体はメチャクチャ、はっきり言って原形をとどめていない」



エレン「なんだよこれ……体がほとんどバラバラじゃねーか……いったい誰の死体なのかも分からねーぞ……」



アニ「……正直なところ、これで死体が誰なのか特定するのは難しそうだね」



アルミン「……キース教官だ」



サシャ「へ?」



アルミン「今、この訓練所には僕達を合わせて十二人しかいないはず……そしてキース教官以外の全員がここにいる……」



ベルトルト「た、確かに……そうなると可能性として考えられるのは教官だ」



ジャン「おいおいやめてくれよ……いるんだろ、教官? 出てきてくれよ!」




22 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:36:41 ID:MIl9BkZo

コニー「わけわかんねぇ、わけわかんねぇ、わけわかんねぇ。朝起きたら訓練所が壁に囲まれてて、しかもキース教官がメチャクチャになって死んでる? なんだよ……夢なら誰か早く起こしてくれよ!!」



マルコ「落ち着いてコニー、この現実を受け入れられないのは君だけじゃない……正直なところ、未だに信じられないよ」



アルミン「は、早く訓練所から出て、この事を外へ知らせよう! 一大事だ!!」



ジャン「な、なぁ、ちょっと待ってくれよ……」



エレン「なんだよジャン! こんな時に!!」



ジャン「いや、こんな時だからだよ。まわりを見てみろ、この壁…………門が見当たらないぞ?」



アルミン「…………え?」






24 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:40:55 ID:MIl9BkZo

アルミン(嘘だ、嘘だろう)キョロキョロ



アルミン(どこにも……門はおろか、外へつながる小さな穴すら見当たらないじゃないか!)



ベルトルト「それじゃあ僕ら、いったいどうやって出れば……」



ライナー「くっ……立体機動装置だ! あれを使って壁を登ればきっと――」



ジャン「いいや、そいつは不可能だ」



ライナー「どうしてだ!!」



ジャン「ちょうど、補給所のボンベを交換する時期だったんだよ……今日か明日にでもやる予定だったんだ。だから今、立体機動装置のガスは無い」



サシャ「それじゃあ、私達は本格的にこの壁の中に……」



アニ「閉じ込められちゃったわけだね、完全に」



クリスタ「そんな……どうして、どうして……」



アルミン(分からない……分からないことだらけだ!)




25 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:54:45 ID:MIl9BkZo

アルミン(そもそも……どうしてキース教官はこんな無残な姿で死んでいるんだ?)ズイッ



アルミン(それに、なぜだか死体のまわりは地面が荒れ果てている。まるで、巨大な何かが暴れていたかのように……)



サシャ「な、何やってるんですかアルミン。死体なんかに近づいて!」



アルミン「いったい教官はどうやって死んだのか、それが気になるんだ」



マルコ「教官の死因ね、確かにそれは謎だ……」



エレン「なぁ……考えられるとしたら、この壁から落ちたとかじゃねえか?」



ライナー「確かに、これほど高い壁から落ちたら……こんなグチャグチャな亡骸になってもおかしくねぇ」



アニ「そもそも、この壁がどうして生まれたのかが謎だけど、案外一番しっくりくる答えだね」



コニー「くそぉ……それじゃあ教官はこの壁に殺されたのか! 許せねぇ!!」



アルミン「…………」



ジャン「みんな、いったん食堂へ行こうぜ。一旦落ち着かねーと……」




26 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 21:58:12 ID:MIl9BkZo

~食堂~



サシャ「うぅ……いつもなら楽しみにしていた食堂なのに、今はなんだか食欲がわきません…………」



クリスタ「あんなのを見た後じゃね……さすがに辛いね」



サシャ「うぅ…………」グスン



アルミン「……ねぇ、みんなに聞きたいことがあるんだけど」



アルミン「……誰か、あの壁が発生するところを見た人間はいるかい?」



全員「………………」




27 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:00:50 ID:MIl9BkZo

アルミン「……だよね。みんなあの地震で起こされたんだろうし、あの地震は壁が発生した時のものだと考えるのが普通だ。ならせめて、深夜に起きていた人はいるかい?」



コニー「」ビクッ



サシャ「」ビクッ



アルミン(なんて分かりやすい……)



アルミン「ねぇコニー、君は昨日僕達と一緒に寝たはずだけど、もしかして夜な夜なこっそり起きたのかい?」



コニー「は、はぁ? 知らねーよ! 俺全然知らねーよ!!」



サシャ「う、嘘はいけませんよコニー! いいからとっとと吐かんかい!!」



アルミン「君もだよ、サシャ」



サシャ「はい」




28 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:05:06 ID:MIl9BkZo

アルミン「君達二人は深夜に起きていた……そうだね?」



コニー「お、おう!」



サシャ「そうですとも!」



アルミン「で……いったい何してたの?」



コニー「…………」



サシャ「…………」



ライナー「なんでそこで黙るんだよ」



アニ「さっさと吐いちゃったほうが身のためだよ」



ミカサ「剣を持ってこようか」



コニー「は、吐くってば! そんな物騒なもの持ってくんなよ!」



サシャ「ぐ、ぐぬぬぬぬ………」




29 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:09:51 ID:MIl9BkZo

コニー「実を言うとよ……サシャに誘われてたんだよ」



マルコ「誘われていた……?」



コニー「おう。こいつ、夜中に食料庫へ盗み食いに行こうとか言い出してさ」



サシャ「ぐぬおおおおおおおおおおおバラしましたねコニー! 絶対に秘密だって約束したのに!!」



コニー「し、仕方ねえだろ! こんな状況なんだぞ!!」



アルミン「はぁ、君達は……。もう少し詳しく話してくれるかい?」




30 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:13:45 ID:MIl9BkZo

コニー「深夜の……一時ぐらいだったか? 約束したとおり、食料庫の前でサシャを待ってたんだよ。暗いから俺はカンテラを持ってきてたけど」



サシャ「私は食料庫に行く前に念のため教官宿泊所に行きました。時間帯的に、教官は見回りを終えて寝ているはずですが、念には念をです」



サシャ「そしたら、パジャマを着た教官がベッドで寝ているのが窓から見えたので、安心して食料庫へ向かいました」



アルミン「真夜中なのによく見えたね」



サシャ「まぁ、目を凝らせば服装ぐらいならなんとか……」



ミカサ「私ならたとえ暗闇の中でも教官の表情まで読み取れただろう」



アルミン「ミカサ、ちょっと黙ってて」



エレン「お前の目は色々おかしいんだよ。本当に人間か?」



ミカサ「」




31 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:18:21 ID:MIl9BkZo

サシャ「まぁとにかく食料庫で待ってたコニーと合流した後、二人で盗み食いしてました。以上」



アニ「懲罰ものだね」



クリスタ「バレたら営倉行きだよ二人とも……」



サシャ「ぐぬぬぬぬ……」



コニー「で、でも俺はサシャより先に寮へ戻ったからな! あの食料庫、食べ物以外はマジで何もないから退屈だったんだ! サシャは俺が食料庫から出た後もしばらく食ってたみたいだけど」



ジャン「いい言葉を教えてやる、コニー。五十歩百歩だ」



コニー「? 俺は寮まで何歩で戻ったかなんて数えてないぞ?」



ジャン「……もういい」






33 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:22:56 ID:MIl9BkZo

アルミン「なるほど……つまり教官が死んだのは、それ以降というわけか」



ミカサ「そしてあの壁が発生したのは朝。やはり、教官は突然発生した壁から落ちて死んでしまったということになる」



アルミン「……………………」



アルミン「ねぇ……そのことなんだけど」



クリスタ「どうしたの?」



アルミン「自分でも、突飛な主張だって分かってる……でも聞いてほしいんだ」



アルミン「…………キース教官は、巨人に殺されたんじゃないかな」




34 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:27:23 ID:MIl9BkZo

ジャン「は、はぁ!?」



サシャ「ちょっと……何言ってるんですかアルミン!?」



クリスタ「は、ははは……アルミンでも冗談言うんだね……」



アルミン「いや、冗談じゃないんだ! 聞いてくれ!」



アルミン「あの死体……みんなは壁から落ちたと言ったけど、それは考えにくい。たとえ五十メートルの壁から落ちても、自由落下の力で人体があそこまでメチャクチャになるなんてことは無いんだ」



アルミン「なら、教官はどうやって死んだのか……死体の近くに原因と思われるものが何もない以上、何者かの意図で殺されたと考えるのが妥当だ」



アルミン「でも……やっぱり人間の力で人体をあそこまでメチャクチャにできるとは考えにくい」




35 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 22:32:34 ID:MIl9BkZo

ライナー「だから巨人の仕業だっていうのか? さすがに無理がないかそれは」



アルミン「僕が見た限りでは、死体は大きな何かに潰されたように見えた」



ベルトルト「じ、地震が起きた時、大岩が落ちてきたのかも」



アルミン「ならその大岩が死体のそばに無ければおかしい。他の可能性として……例えば人間が大きな何かで教官を潰したとしても、それを一晩で移動させることはできない」



ジャン「おいおい、それじゃあ本当に……」



アニ「待って。そもそも巨人が殺したとしても、そいつはどこへ行ったの?」



エレン「そりゃあ、どこか遠くへ行ったんだろ。少なくともここが壁に囲まれる前には行ってくれたみたいで助かったな」



アルミン「……いやそれが、巨人が往来した形跡は死体のまわり以外になかったんだ……」



マルコ「た、確かに死体のまわりは地面が荒れ果てていたけど……それ以外に足跡などの痕跡は見当たらなかったね……」



アルミン「うん……だから、僕はこう思った」















アルミン「僕達の中に巨人が紛れ込んでいるかもしれない」









48 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:23:09 ID:RTTV.iWU

エレン「な、何言ってんだよアルミン」



ミカサ「アルミン、気を確かに」



ジャン「いくらなんでも冗談が過ぎるぜ……」



ライナー「まさかお前、巨人が人間に化けてるとでも言いたいのか?」



ベルトルト「ははは、聞いたことがないよ……」



アニ「眉唾ものだね」



マルコ「アルミン、君は頭でも打ったのかい?」



サシャ「そうですよ! 共に過ごした仲間を巨人だなんて!」



クリスタ「いくらアルミンでも……言っていい事と悪い事があるよ!」



コニー「ん? つまりどういうことだ?」



アルミン「いや、僕だって信じたくはないんだ」















アルミン「でも、こんな殺し方は巨人にしかできないんだよ……」




49 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:29:25 ID:RTTV.iWU

クリスタ「だからと言って、私達の中に巨人がいるなんて……ど、どうかしてるんじゃないの、アルミン!?」



アルミン「死体のそばにしか巨人の痕跡がなかった。どこか遠くから歩いてきた痕跡も、どこか遠くへ歩いて行った痕跡もない。つまり、”あの場”で巨人が現れた。そしてそいつは教官を食うのではなく、ただ”殺した”」



アルミン「とても従来の巨人とは思えないよ。それこそ、人間が巨人に変身したとしか……」



アルミン「そして、訓練所には人間は十二人しかいなかった。人里から離れているせいで、他の人間が来ることもめったにない」



コニー「なら、俺達以外の第三者の仕業かもしれないだろ!」



アルミン「そうだね。だから、僕達の中に巨人が紛れ込んでいる”かもしれない”と言ったんだよ」



アルミン「それでも、警戒するには越したことはないよ。なにせ、人間に化けれるのなら今この場に紛れ込んでいてもおかしくはないから」



全員「………………………」




50 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:34:21 ID:RTTV.iWU

ジャン「しゃれにならねぇ……この中の誰かが巨人で、俺達を騙してるなんて」



ライナー「お、俺は信じねぇぞ! 同じ仲間を疑うなんて……」



クリスタ「うぅ……怖いよ……怖いよぉ…………」



ベルトルト「……………………」



マルコ「……この話は一旦やめにしよう。それより僕らはまだ朝食を摂っていない。今から食料庫へ行って朝食の材料を集めよう」



サシャ「あ、あの死体が近くにある食料庫にですか!?」



マルコ「仕方ないよ。食料はあそこにしかない」



エレン「なら……行くしかないな……」



アルミン「そうだね、みんなで食べ物を取りに行こう」




51 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:45:56 ID:RTTV.iWU

~食料庫~



ギィ……



ジャン「お、お邪魔しま~す……」



コニー「おい! 返事が返ってきたらどうするんだよ! 怖いだろ!!」



アルミン「ぱっと見たところ、やっぱり食料以外は何もないね、ここは」



エレン「まぁ、食料庫だからな。木の枝すら落ちてねぇ」



サシャ「あ……やっぱりお腹空いてきましたね。あの芋とか凄く美味しそうです。早速食べましょうか」



アニ「まさかだと思うけど、昨夜あんたが食い散らかした食べかけはないだろうね?」



サシャ「一度口につけたものを、どうして食べかけで放置する必要があるんですか! ちゃんと食べましたよ!」



クリスタ「ぬ、盗み食いじゃなければ偉いんだけどなぁ」




52 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:50:22 ID:RTTV.iWU

ミカサ「それにしても、鮮度は大丈夫だろうか」



マルコ「んー、どれどれ」パク



サシャ「あー! ずるいですマルコ!! 私より先に芋を食べるなんて!!!」



マルコ「ははは、鮮度を確認するために味見しただけだよ。まぁ腐っていたら食料庫から出しているはず……だけど…………」



バタッ



アルミン「!? マルコ!!」




53 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:52:38 ID:RTTV.iWU

マルコ「」



ジャン「お、おい、どうしたんだマルコ! 突然倒れて!」



エレン「まさか、本当に腐ってたのか!?」



ミカサ「そんなにすぐお腹を壊すとは思えない……まさか」



アルミン「しっかりするんだマルコ! マルコ!!」



ベルトルト「駄目だ……息をしていない」



クリスタ「嘘でしょ……どうして、どうして…………」



アルミン「……これは、間違いない。この芋には――」



ライナー「……ん、なんだこの小ビンは」ヒョイ



ジャン「おい、何でそんな物がここに落ちてるんだよ……」



アルミン「やはり……毒薬か!」




54 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:57:07 ID:RTTV.iWU

アニ「それじゃあこの芋には毒が塗られていたわけだね」



アルミン「この芋だけとは限らない。もしかしたら、他の食べ物にも塗られているかもしれない」



コニー「マジかよ……それじゃあ教官を殺した巨人とやらの仕業なのか? どうしてこんなことを……」



アルミン「……とにかくみんな、缶詰類だけを持って食堂へ戻ろう。それ以外の食べ物には決して触れないこと。缶詰はできるだけ沢山運んでくれ」




55 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 19:59:56 ID:RTTV.iWU

~食堂~



ライナー「多分、缶詰類はこれで全部だな」



エレン「缶詰なら毒を塗られる心配もないしな。少し朝食が寂しいが」



ベルトルト「…………ねぇ、一ついいかな」



アルミン「どうしたの、ベルトルト」



ベルトルト「確かサシャとコニーは昨日の夜、食料庫に盗み食いに入ったんだよね?」



コニー「あぁ……」



ベルトルト「そして…………コニーが先に出ていった後も、サシャは食料庫に残り続けていたんだよね……?」



サシャ「!?」



アニ「ちょっと待って、それじゃあまさか……」



ジャン「あの食料庫で毒を塗ったのは…………」




56 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:05:45 ID:RTTV.iWU

サシャ「ち、違います! 私じゃありません!!」



エレン「でも、今のところ一番疑わしいのはお前じゃないか……!」



コニー「お、お前、俺が去った後にそんなことしていたのか?」



サシャ「そんな! 私は巨人じゃありません!! 信じてくださいよ!!」



ジャン「まずいぞ、こいつが巨人だとしたら、今すぐ変身するかもしれねぇ!」



サシャ「違う違う違う違う違う違う!!! 私は違う!!!!!」



ライナー「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」



ドカッ



アルミン(ら、ライナーがサシャを羽交い絞めに!)




57 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:10:18 ID:RTTV.iWU

ライナー「みんな、早く縄を持ってきてくれ! こいつが巨人化できないよう全身を拘束するんだ!!!」



ミカサ「すぐに持ってくる!」ダッ



サシャ「ああああ離してください!!! 離し――」ガリッ



ライナー「悪いがしばらく俺の腕を噛んでてもらうぞ!! ベルトルト、お前はこいつの四肢をおさえろ!!」



ベルトルト「あ、あぁ!」



アルミン(大丈夫かライナーは……サシャに相当深く噛み付かれているせいか、かなり腕の傷が深くなっている)




58 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:13:07 ID:RTTV.iWU

バタン



ミカサ「縄を持ってきた」



ジャン「よ、よく分かんねぇが、急いでサシャが身動き取れないよう縛るんだ!」



ミカサ「了解」



シュルシュルシュル



アルミン(さすがミカサ……あっという間にサシャの腕と脚を縛ってしまった)



ライナー「舌を噛めないように口にも頼む!」



ミカサ「? わ、分かった」



ギュッ



サシャ「んんんんんんんんんん!!!!」



ライナー「はぁ……はぁ…………よし、これでこいつは巨人化できないはずだ」



アルミン「…………」






60 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:18:35 ID:RTTV.iWU

ライナー「しかし間一髪だったな。もう少しでこいつが――」



アルミン「巨人化するってどうして分かったの?」



ライナー「……は?」



アルミン「ライナー……君はどうして、サシャの身動きを奪えば巨人化できないと分かっていたの?」



ライナー「!?」



アルミン「僕らは人間が巨人化する方法なんて知らない。少なくとも、体の動きを奪えば巨人化できないなんて思いもしないよ」



アルミン「それに、わざわざサシャが舌を噛めないように縛ることも指示した」



ライナー「そ、それは……」



アルミン「なんだか妙に詳しいよね。もしかして巨人の正体はサシャじゃなくて――」



ライナー「ち、違う!!! お、俺は兵士だ! 人間だ! 巨人じゃない!!」




59 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:14:49 ID:RyixWndc
ライナー……ボロが……
61 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:22:38 ID:RTTV.iWU

ジャン「そういや、毒ビンを見つけたのもお前だったっけな。まさかあれ、拾ったんじゃなくて、サシャに罪を被せるために……」



ライナー「待て! そっちは嘘じゃない!!!」



アルミン「”そっち”は?」



ライナー「!!!!!」



エレン「おい……どういう意味だよ、それは」



ライナー「お、俺は、俺はへ、兵士なん、だ! けけ、決して巨人なん、かじゃないんだ、よ!! し、信じてくれよ!!!」



アニ「ライナー……さすがに苦しいよ、それは」



ボカッ



ライナー「」



ミカサ「……安心して。脊髄にショックを与えて気絶させただけ」




62 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:27:12 ID:RTTV.iWU

コニー「まさか、ライナーが巨人だったなんてな……」



エレン「サシャに罪を被せようとして余計な知識を披露しちまうなんて、ライナーらしいな……」



ベルトルト「……同郷としては悲しい限りだね」



クリスタ「と、とりあえずサシャを解放してあげようよ、無実だったんだから」



シュルシュルシュル



サシャ「ぷはぁ! た、助かりました!! 本当に怖かったですよこっちは!」



ベルトルト「ご、ごめんねサシャ……君を疑ったりして」



サシャ「本当ですよ! 私が巨人なはずないじゃないですか!」



ジャン「じゃあ代わりにライナーを縛ったほうがよさそうだな。おいコニー、お前も手伝え」



コニー「お、おう!」



シュルシュルシュル




63 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:31:59 ID:RTTV.iWU

ジャン「ふぅ、この巨体を縛るのもなかなか骨が折れるな……」



コニー「そう言えばこいつが持ってた毒ビンはどうする?」



ベルトルト「僕が預かっておくよ。ポケットにでも……」ゴソゴソ



クリスタ「そ、それで、これからライナーはどうするの? 拘束したまま食料庫に閉じ込めちゃうの……?」



ミカサ「……私は今すぐ殺すべきだと思う」



エレン「お、おいミカサ……」



アニ「さすがに早まりすぎだと思うね、それは」



アルミン「そうだよ……確かにライナーは巨人である可能性が高い。でも……正直なところ、断言できるような証拠もないんだ」



アルミン「もしもライナーが本当にただの兵士だったら……僕は…………」



ミカサ「……分かった。巨人であると断言できるまでは、やめておこう」




64 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:36:28 ID:RTTV.iWU

アルミン「よし、それじゃあこれから役割を分担しよう」



アルミン「コニー、ベルトルト、アニはライナーを食料庫へ運んで閉じ込めてくれ」



アルミン「そしてジャン、サシャ、クリスタは補給所に行ってほしい」



ジャン「どうして補給所なんだ?」



アルミン「本当に補給所にガスが無いかを確認してほしいんだ。もしもガスが残っていたら、立体機動装置でこの壁から脱出できるかもしれない」



ジャン「望みは薄いが……了解した」



アルミン「僕とエレンとミカサはここで朝食の準備をするよ。と言っても、缶詰をひたすら開けるだけだけど」



エレン「アルミンがそう言うならそうするぜ」



ベルトルト「じゃあ僕らはライナーを運んでくよ」ズルズル



コニー「重いなやっぱ」



アニ「ゴリラだからね」




65 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:40:12 ID:RTTV.iWU

ミカサ「…………」カチャカチャ



エレン「缶詰開けるのも大変だな。缶切りってあんまり使ったことねぇや」



アルミン「あはは、やっぱり朝食は女子に任せたほうが良かったかもね。あまり深く考えずに分担させちゃった」



エレン「……どうして、こんなことになっちまったんだろうな」



アルミン「さあね。まだ謎だらけだよ」



ミカサ「……いたっ」



アルミン「大丈夫かい、ミカサ? って、血が出てるじゃないか!」



ミカサ「たいしたことない。缶切りで少し指を切っただけ」



エレン「おいおい、寮へ行って包帯でも巻いたらどうだ? 連れてくぞ?」



ミカサ「一人で行ける。申し訳ないけど、先に朝食の準備を進めてほしい」スタスタ



アルミン「うん、任せてよ」




66 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:45:37 ID:RTTV.iWU

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



バタン



ジャン「よぉ、今戻ったぞ」



エレン「おかえり。ちょうど今朝食の準備ができたところだぞ」



アルミン「それで……ガスのほうはどうだった?」



サシャ「それが、やっぱりボンベは空でした」



クリスタ「これでしばらく壁から出られないのは確定だね……」



アルミン「そう…………」



ジャン「ところでミカサはどこへ行ったんだ?」



エレン「あいつなら指切ったから包帯巻きに行ったぞ」



バタン!



コニー「お、おい! お前ら!!」




67 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 20:50:06 ID:RTTV.iWU

アルミン「あ、コニー……それにベルトルトとアニも。どうしたんだい、そんなに慌てて?」



コニー「大変なんだよ! ライナーが……ライナーが逃げ出した!!!」



ジャン「はぁ!?」



コニー「俺がトイレに行ってる間に逃げ出したみたいなんだ!」



ベルトルト「ぼ、僕も驚いたよ。どうも縄がしっかり縛られてなかったみたいなんだ……それで、目を覚ましたライナーが自力で脱出して、どこかへ行ってしまった」



コニー「くっそー! 俺があの時トイレに行ってなかったら、絶対に捕まえれたのに!!」



アニ「あんたじゃ無理な気がするけどね」



エレン「おいおい、これから俺達はどうすればいいんだよ!」



サシャ「いつライナーが巨人化でもしたら……」



アルミン(これは相当マズい状況だぞ。正体がバレたなら、いつ巨人化してもおかしくない。このままでは、僕ら全員皆殺しというシナリオもありえる……)




68 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:18:09 ID:RTTV.iWU

クリスタ「ど、どうするの……私達、逃げ場なんて無いよ?」



アルミン「いや、確かこの食堂には地下倉庫があったはずだ。そこに隠れよう」



エレン「地下倉庫? そんなのどこにあるんだ、アルミン?」



アルミン「分からない。昔は、今の食料庫の代わりに使われていたらしいけど、どこにあるのか……」



バタン



ミカサ「ただいま……どうしたの、みんな?」



ジャン「ミカサ、話は後だ! 一緒に地下倉庫の入り口を探してくれ!」



ミカサ「? わ、分かった、探そう」




69 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:21:10 ID:RTTV.iWU

サシャ「うう、そんな都合のいい場所、あるわけないじゃないですか……もっと別の方法を考えましょうよ」



アニ「もう他に手立てはないんだ。いいから探すよ芋女」



コニー「おい、これじゃないのか!?」



ギィ……



ジャン「それだ! でかしたぞコニー!」



クリスタ「まさかテーブルの下にそんな隠し扉があったなんて……」



アルミン「とにかく早く中に入ろう! 地下は暗いみたいだから、僕はカンテラを持って行くよ!」




70 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:26:55 ID:RTTV.iWU

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



ガチャン



アルミン「内側からカンヌキをかけて……よし、これで大丈夫だ」



ミカサ「やはり真っ暗。カンテラを持ってきて正解」



エレン「お前なら暗闇でも余裕だろうけどな」



ベルトルト「それにしても、地下倉庫が本当にあるなんてね」



アニ「食料はさすがに置いてないみたいだけど、朝食を多少持ってきたし生き延びれるんじゃない?」



サシャ「寝心地は悪そうですけどね……ん、これは?」ヒョイ



ジャン「何を見つけたんだサシャ」



サシャ「日記の切れ端みたいですね」



コニー「暗くて読めねぇな……アルミン、カンテラを灯してくれ」



アルミン「うん、分かった」ヒョイ




71 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:30:40 ID:RTTV.iWU

『休暇一日目、今日は一日あの人を見られて満足だ。とても満足だ。明日も見続けることができる。とても嬉しい。ずっと見ていたい』



クリスタ「うーん、誰が書いたんだろう」



アルミン(休暇一日目だって……?)



エレン「じゃあ持ってきた飯でも食うか。朝食というより、時間的には昼食だが」



ジャン「そうだな、腹が減っては巨人に勝てぬ。缶詰ならライナーに毒を塗られている心配もないしな」



ミカサ「そうしよう」



僕らは長い緊張感のためか、昼食時はどっと疲れを感じて全員無言で食べ続けていた。



正直なところ味を楽しむ余裕なんてなかったし、味なんてどうでも良かった。



昼食を終えた後も、僕らはほとんど無言で座り込んでいた……いつライナーがこの場所に気づいて入ってくるんじゃないかという不安にかられながら。



しかし、しばらくしてからある問題が起きた。



クリスタ「と……トイレに行きたいんだけど」




72 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:35:14 ID:RTTV.iWU

アニ「あんたさぁ、状況わかってるの?」



クリスタ「ご、ごめんなさい。でも、我慢できなくて」



コニー「おう、じゃあここでするか! 他に場所なんて――ごふっ!」



ミカサ「すまないコニー、さすがに聞き捨てならなかった」



コニー「な、殴らなくても……」



ベルトルト「なら一緒にトイレまでついていってあげるよ。一人で地上へ出て行くのは危険過ぎる」



アルミン「そうだね、なら僕も行くよ」



エレン「……気をつけろよ、お前ら」




73 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:42:45 ID:RTTV.iWU

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アルミン「さて、倉庫から出たし、トイレならすぐそこだ。行っておいでクリスタ」



クリスタ「…………」



ベルトルト「ど、どうかしたのかい」



クリスタ「私……ライナーと話がしたいの」



アルミン「な、何を言い出すんだクリスタ! 血迷ったの!?」



クリスタ「どうしても、あのライナーが巨人だなんて信じられないの。いつもみんなに頼られてるお兄さんみたいな、あのライナーが……」



ベルトルト「気持ちは分かるけど、危険過ぎるよ……」



クリスタ「それでも私、やっぱり話し合わなくちゃ……もし巨人だったとしても、何か深い事情があるのかも!」



アルミン「確かに、巨人とバレても未だに巨人化していないのは気になるところだけど……やはり危険だ。行っちゃ駄目だ、クリスタ!!」



ダッ!



アルミン「…………」



ベルトルト「い、行ってしまったね……」




74 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:49:18 ID:RTTV.iWU

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アルミン「あれから十五分は待ち続けているけど、やっぱり戻ってこない」



ベルトルト「やっぱり、本気でライナーを探しているんだろうね。僕達、こんなところで待ちぼうけてていいのかな……」



バタン



エレン「おい、いるか三人とも!」



アルミン「エレン、わざわざ出てきてくれたの」



エレン「当たり前だろ、いくらなんでも長すぎる……って、クリスタはまさかまだトイレなのか?」



ベルトルト「いや、クリスタならライナーと話し合いたいと言って食堂から出ていってしまったんだ」



エレン「おいおい、なんだそりゃ。マズいだろそれ」



アルミン「危険だけど、僕らもそろそろクリスタを探しに行こうと思う。エレンはこの事を地下倉庫に知らせてくれ。みんなは待っててくれればいい」



エレン「くそっ……無理はしないでくれよ、アルミン!」



バタン




75 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 22:54:11 ID:RTTV.iWU

ベルトルト「エレンは倉庫へ戻ったし、そろそろ探しに行こうか」



アルミン「そうだね、ライナーに見つからなければいいけど――」



バタン!!



クリスタ「はぁ……はぁ……」



アルミン「あ、クリスタ! 無事だったんだね、心配してたんだよ!」



ベルトルト「ね、ねぇ、どうしてそんな怖い顔をしているんだい。しかも、剣まで持ってきて……」



クリスタ「……誰なの」



アルミン「え?」



クリスタ「誰が巨人なの!?」




76 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:00:06 ID:RTTV.iWU

アルミン「お、落ち着いてクリスタ。とりあえずその剣を下ろすんだ」



クリスタ「まだ約束も果たせていないのに……そうか、ミカサね。あいつが巨人だったんだッ!!!」



ベルトルト「クリスタ、何をする気!?」



クリスタ「ミカサを殺すの! 止めないで!! 殺してやる殺してやる殺してやる!!!」



ベルトルト「やめるんだクリスタ!!」



クリスタ「離せ!! 離さないと……こうしてやる!!」



ズシュッ



ベルトルト「ぐあっ……!」



アルミン「ベルトルト!!!」




77 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:05:02 ID:RTTV.iWU

クリスタ「はっ……ご、ごめんなさい、ベルトルト……わ、私は……!」



クリスタ「あああああ………ああああああああああ」ダッ



アルミン(クリスタが逃げ出した……それより、今はベルトルトを!)



ベルトルト「うっ……あ、安心してアルミン。ちょっと腕を切られただけだ。たいしたことない」



アルミン「よ、良かった……すぐ包帯を持ってくるから待っててね!」ダッ




78 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:08:58 ID:RTTV.iWU

~食料庫~



アルミン「ただいま……」



コニー「おう、おかえり……ってベルトルト、なんだその腕!? 包帯巻かれてるじゃねーか!!」



ベルトルト「大丈夫だよ。ちょっとクリスタに切られたんだ」



サシャ「どういうことですか? あの神様がベルトルトを切る……?」



エレン「アルミン、事情を説明してくれ」



アルミン「うん、分かった……」




79 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:11:04 ID:RTTV.iWU

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



ジャン「本当かよ、それ」



アルミン「事実だよ。とにかく、今のクリスタは危険だ。いくら彼女でも刃物を持っている以上、僕らにとっては充分脅威だ」



アニ「ますますここから出られなくなったね」



アルミン「でもトイレをずっと我慢するわけにもいかないからね。これからトイレに行きたくなったら、二人以上で慎重に行くんだ」



エレン「たかがトイレでここまでピリピリしなくちゃいけないなんてな……」



その後、頻度こそは少ないものの、それぞれ二人以上でトイレに行くことになった。そのたびに地下倉庫には緊張が走るが、全員無事に戻ってこられている。



何時間か過ぎ、僕らは夕食を摂った。



そしてその後も何時間か経って、ようやく全員に睡魔が押し寄せてきた。




80 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:17:05 ID:fq7xcpiM

脱出系密室殺人物のサスペンスか…元が元だからすごく合うな




81 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:18:22 ID:RTTV.iWU

ミカサ「もう時間的には眠ってもいい頃だろう」



ベルトルト「陽の光が入らないから、体感的には分かりにくいけどね。時計を見る限りはちょうどいい時間だ」



アルミン「もう夜の十時か……そうだね。それに、僕らは全員クタクタだ。明日に備えて体力を回復させないと」



エレン「寝てる間にライナーやクリスタが入ってこなければいいけどな」



ジャン「カンヌキをかけたんだ。それは大丈夫だろ」



アルミン「じゃあカンテラの明かりは点けたままにするね。みんな、おやすみ……」



こうして僕らのあまりに長い一日は終わった。



合宿は二泊三日だ……つまり、明日には助けが来るはず。それまで、もう少しの辛抱なんだ。



僕らはそんな希望に自分達の命を託して、深い眠りについた……。




82 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:24:20 ID:RTTV.iWU

――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――



――――――



ガシャーン!!



アルミン「!? 何の音!!!」



ジャン「真っ暗だぞ! カンテラは!?」



ザスッ



コニー「お前、なんでカンテラを蹴ったんだ!! 俺は見たぞ!」



ベルトルト「うーん……なにごとだい?」



エレン「う、うわああ!!!」



サシャ「な、なんですか何事ですか!?」



ザシュッ



アニ「ちょっと! 誰か明かりを点けなよ!」



カラカラカラーン



アルミン「待って! 今、マッチで灯すから!!!」




83 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:28:52 ID:RTTV.iWU

ボウッ



アルミン「つ、点けたよ。これでもう安心――」



サシャ「きゃあああああああああああああああ!!!」



エレン「お、おい、これどういうことだよ!?」



ベルトルト「ひっ……嘘だろう、コニー……嘘だろう!?」



ジャン「コニーが……喉から血を流して死んでるだと?」



アニ「……見たところ、喉を一突きってところだね。悲鳴をあげなかったわけだ」



ミカサ「う……」



アルミン「ちょっとミカサ、手から血が出てるじゃないか!」



ミカサ「犯人にやられた……別に死にはしない」



エレン「犯人って……じゃあこの中に、コニーを殺した奴がいるってことなのか!?」




84 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:36:11 ID:RTTV.iWU

サシャ「やめてくださいよ……巨人はライナーだったんじゃないんですか!?」



ジャン「分からねぇ……でも、少なくともこの中に人殺しが混ざってるってのは確かみたいだぞ」



ベルトルト「こんな……どうしてこんな目に」



アルミン「……あれ、ベルトルト。君の寝ていた床、なんだか穴があいていないかい?」



ベルトルト「あ、本当だ。いったいなんなんだろう……」



アニ「そんなことより、誰が犯人なのか特定しないとまずいんじゃない?」



サシャ「わ、私は違いますよ! 確かに位置的にはコニーと近いですけど……私は違いますよ!」



ベルトルト「僕はコニーとはだいぶ遠いから……」



アルミン「いや、もっと科学的に犯人を特定できそうだよ」ヒョイ




85 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:40:03 ID:RTTV.iWU

エレン「それはナイフか? 血だらけだな……」



アルミン「うん、コニーの近くに落ちてたんだ。犯人がコニーを刺した後に捨てたんだろうね」



ジャン「でも、それでどうやって犯人を見つけるんだ?」



アルミン「……本で読んだことがあるんだ。小麦粉を使えば、このナイフに付着した”指紋”をとることができる」



ベルトルト「指紋を……確かにそれなら、誰が犯人なのか特定できるね!」



アニ「でも、犯人が巨人だったらどうするの? バレた瞬間変身して、私達は終わりじゃない?」



アルミン「こんな狭い空間じゃ巨人化なんてできないよ。それより、問題は誰が食料庫まで行って小麦粉を取りに行くかだけど……」




86 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:45:11 ID:RTTV.iWU

ミカサ「私が行こう」



サシャ「ミカサですか……」



ジャン「なら俺も行く」



ベルトルト「じゃ、ジャンもかい?」



ジャン「ああ、女を一人で行かせるわけにはいかねぇからな」



エレン「なら俺も!」



アルミン「エレン、ここはジャンに任せよう。二人なら大丈夫だ……」



エレン「あ、アルミンがそう言うなら……」



ミカサ「ではナイフは私が預ろう。食料庫で直接指紋を調べる」



アルミン「うん、頼んだよ。小麦粉をナイフの柄に薄くふりかけて、何か綿のようなもので優しく拭けば指紋が浮かんでくるはずだ」



ミカサ「わかった」スタスタ



ジャン「じゃあ行ってくるぜ」スタスタ



バタン




87 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:50:34 ID:RTTV.iWU

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



エレン「俺達、これからどうなるんだろうな……」



アルミン「二人を待つんだ。そうすれば、犯人も分かる。後は……壁の外から助けが来るまで持ちこたえれば……」



バタン



ジャン「…………」



ベルトルト「ジャン!」



サシャ「やっと来ましたね! それじゃあ早速、全員の指紋と照らしあわせてみましょう!」



ジャン「…………」



アニ「ねぇ、どうしてミカサはいないの?」



ジャン「ミカサはライナーに殺された……」



全員「!?」




88 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 23:54:46 ID:RTTV.iWU

ジャン「あいつ、食料庫で待ち構えて剣で斬りかかってきたんだ……俺はなんとか逃げられたが、ナイフは途中で落としちまった。そしてミカサは……」



エレン「おい、なんだよそれ……ふざけるなよ」



ジャン「すまん……」



エレン「すまんじゃねぇよ……お前、なんのためにミカサについていったんだよ! お前は!!」



アルミン「エレン、落ち着くんだ!!!!」



ベルトルト「そんな、ライナーがそんなことするはずが……」



アニ「…………」



エレン「ライナー……くそ! やっぱり早く殺しておくべきだったんだ!!」ダッ!



アルミン「待ってエレン! どこへ行くんだ!!!」



ジャン「お、追いかけるぞアルミン!!」



ダダッ!




90 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:00:45 ID:ZHj9PE7U

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アルミン「はぁ……はぁ……地下倉庫から出たはいいけど、エレンはいったいどこへ行ったんだ?」



ジャン「分からねぇ。でも、探さねぇとあいつまで……」



アルミン「……ジャン、ついてきてくれ」



ジャン「? 分かった」



スタスタスタ




91 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:05:41 ID:ZHj9PE7U

~食料庫~



ジャン「やっぱここにもエレンはいないな……どこへ行っちまったんだ?」



アルミン「ねぇ、ジャン。ここでミカサは殺されたんだよね?」



ジャン「え? あ、ああ、ライナーがここで待ち構えて剣で――」



アルミン「なら、どうしてここにはミカサの死体がないんだい?」



ジャン「それは……移動させたんだろ」



アルミン「血痕すらないよ?」



ジャン「……拭いたんだろ」



アルミン「この短時間で? それは無理があるよ、ジャン」



アルミン「それに、君は逃げる途中でナイフを落としたと言ったけど、僕達が地下倉庫からここに来る間にそれらしきものは落ちていなかった」



ジャン「……………………」



アルミン「やっぱり、嘘をついたんだね……ジャン」




92 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:10:39 ID:ZHj9PE7U

アルミン「ジャン、答えてくれ。どうして嘘をついたんだ?」



ジャン「待ってくれ、俺がミカサを殺したわけじゃない!」



アルミン「分かってるよ。ただ、真実を話してくれればそれでいいんだ」



ジャン「……頼まれたんだ、ミカサに」



アルミン「何を?」



ジャン「自分はライナーに殺されたということにしてほしいって」



アルミン「どうしてそんなことを頼まれたんだい?」



ジャン「それは……」



アルミン「ミカサが、罪を告白したんだね?」




93 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:15:03 ID:ZHj9PE7U

ジャン「あぁ。自分が……コニーを殺したんだって」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



ミカサ「でも、私は巨人ではない。私がコニーを殺したのは、彼が巨人である可能性を疑ったからだ」



ジャン「どうしてそう思ったんだ……?」



ミカサ「ライナーは縄で縛られていたにもかかわらず逃げ出せた。その縄を縛ったのはコニーだった……なら、コニーが仲間であるライナーを逃がすためにわざと緩く縛ったと考えられる」



ジャン「そんな曖昧な理由で!」



ミカサ「確かに、あまりにも不確定要素が多すぎる。自分でも反省している」



ミカサ「だから私は、せめてもの罪滅ぼしとして命を賭してライナーを殺しに行く」



ミカサ「だからジャン……みんなには、私はライナーに殺されたことにして、逃がしてほしい」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――




94 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:20:26 ID:ZHj9PE7U

アルミン「まさか、それを呑んだのかい?」



ジャン「すまねぇ! でも俺、どうしてもミカサを断ることができなかったんだ……!」



アルミン(好きな相手に頼まれたゆえにか……でも、もし断っていたらジャンも無事では済まなかったかもしれないし、これで良かったのかも)



アルミン「でも、変だと思わないかい? ライナーを縛ったのはコニーだけじゃない、君もだ。なのにミカサはコニーは殺し、君は殺さなかった」



アルミン「こうして考えると、なかなか無理のある話に思えないかい?」



ジャン「確かにな……でも、だとしたらいったい……」



アルミン「とにかく、一旦ここから出よう」




95 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:24:02 ID:ZHj9PE7U

バタン



ジャン「それで、これからどうするんだ……」



アルミン「それは…………ん、あれは……ミカサ?」



ジャン「!? こっちに歩いてくるぞ!」



アルミン「しかも、誰かを抱えている……あれは、クリスタじゃないか!」



ミカサ「…………アルミン、ジャン」



アルミン(クリスタを地面に下ろした……見たところ、死んではいないようだ。気絶している)




96 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:26:40 ID:ZHj9PE7U

ミカサ「……ジャン、話したの?」



ジャン「すまねぇ。やっぱりアルミンには通用しなかった」



ミカサ「そう、さすがはアルミン」



アルミン「ミカサ、本当のことを話してくれ。君はコニーを殺した……それは事実なんだね?」



ミカサ「その通り、私が殺した……それは事実。でも、これ以上話そうとは思わない」スッ



アルミン「!? それはさっきのナイフ! 何を考えているんだミカサ!!」



ミカサ「ああ、こんなことならエレンに伝えておくべきだった。本当は家族なんかじゃなくて、恋人として隣にいたかった。キスもまだできていない……せめて、間接キスぐらいならするべきだったかな」ニコッ



グサッ



アルミン「ミカサあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」




97 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:30:20 ID:ZHj9PE7U

ジャン「ミカサ、何考えてんだ! おい、返事しろよ!!」



アルミン「うううう…………ミカサが……ミカサが…………」



ジャン「どうしてだよ! なんで自分の心臓にナイフを……!」



アルミン「…………行かなきゃ」



ジャン「え?」



アルミン「ジャン、君はクリスタをみんなのところに運んでくれ」



ジャン「お前はどうするんだよ!」



アルミン「僕にはやらなきゃいけないことがある……」



アルミン「それを果たしに行くんだ」スタスタ




99 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:35:08 ID:ZHj9PE7U

~教官宿泊所付近~



アルミン(こっちは確か教官宿泊所だったな)



アルミン(!? あれは!!)



ユミル「」



アルミン「ユミルの死体……!」



アルミン(しかもこの死体、パジャマを着て頭部は切断されている……)



アルミン(昨日はこんな死体、ここにはなかった)



アルミン(移動させたのは……やはりミカサか)



アルミン(ああ、やっぱりそういうことだったんだね……)




100 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:40:12 ID:ZHj9PE7U

~補給所~



アルミン「…………」スタスタ



エレン「…………」



アルミン「やぁ、エレン……」



エレン「アルミンか……」



アルミン「やっと見つけたよ」



エレン「……それよりも大変だ、アルミン。これを見てくれ」



ライナー「」

アニ「」

ベルトルト「」



アルミン「……三人とも死んでいるね」



エレン「あぁ…………」




101 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:45:20 ID:ZHj9PE7U

アルミン(ライナーの腕……昨日サシャに噛まれた時の傷が綺麗に消えている……)



エレン「どうして……こんなことになったんだ」



アルミン「ねぇエレン」



エレン「なんだ?」



アルミン「今回の一連の事件……僕は色々推理してみたんだ」



アルミン「それを話してもいいかい?」



エレン「…………」



エレン「あぁ」




102 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:49:05 ID:ZHj9PE7U

アルミン「ライナーと話しあうと行って出ていったクリスタが戻ってきた時のことだ」



アルミン「あの時、怒りにかられたクリスタは誰が巨人なのかを問い詰めてこんなことを言った」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



クリスタ「まだ約束も果たせていないのに……そうか、ミカサね。あいつが巨人だったんだッ!!!」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アルミン「この『約束』……どんな内容かは分からないけど、彼女のまわりで一番結びつきそうなのはユミルだ。それに、あのクリスタがあそこまで怒りにかられた理由……最も考えられるのは、僕がさっき発見したユミルの死体……あれをクリスタが見つけたからだ」



エレン「なるほど、確かにそれなら怒り狂うだろうな。でも、それなら怒りの矛先はライナーに行くはずだ。それがどうしてミカサに向いたんだ?」




103 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 00:56:47 ID:ZHj9PE7U

アルミン「それはもちろん、ライナーの死体を発見したからだ」



アルミン「いいかい? ライナーが逃げ出してからクリスタが出て行くまで……アリバイが無かった人間が一人だけいる。それは、指を切って包帯を取りに行ったミカサだ」



アルミン「だからクリスタは、ミカサがライナーを殺したと考えた。そしてミカサが犯人なら、当然ユミルを殺したのもミカサだと考える」



エレン「おいおい、それじゃあミカサは巨人だったってことか? 嘘だろ? 同じ屋根の下で暮らしていた家族が、憎むべき巨人だったってのか!?」



アルミン「それは違う」



エレン「……なんだって?」



アルミン「話を続けるよ」




105 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:01:16 ID:ZHj9PE7U

アルミン「この訓練所が壁に囲まれる前、サシャとコニーは食料庫へ盗み食いに行くことにした。サシャはその前に、あらかじめ教官が眠っているかどうかを確認に行った」



アルミン「その時、サシャが見たのはなぜか”パジャマ”を着た教官だったという」



エレン「……それのどこが問題なんだ?」



アルミン「おかしいよ……死ぬ前に”パジャマ”を着て寝ていた人間が、翌日には”兵団服”を着て死んでいただなんて」



エレン「兵団服に着替えてから外に出たんだろう」



アルミン「教官は、一度脱いだ服は洗い終えるまで絶対に着ない。コニーを叱ってる時にも言っていただろう?」



エレン「でも実際にサシャは、パジャマで寝ていた教官を見たんだ」



アルミン「もしサシャが見たのが教官ではなかったとしたら? 当時は暗くて、サシャも服装ぐらいならなんとか確認できたと言っていた。逆に言えば、それが限界だったんだ」




106 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:05:45 ID:ZHj9PE7U

エレン「ならサシャは実際には誰を見たっていうんだ」



アルミン「それは、ユミルの死体だ。僕が発見したユミルの死体は、宿泊所の外でパジャマを着て死んでいた」



アルミン「おそらく死体を見つけたクリスタか、クリスタを抱えてきたミカサあたりが外へ運んだんだろうね。まぁクリスタの力では難しいから、ミカサだろう」



エレン「? そ、そうか……ならやっぱり犯人はミカサだったんだな!」



アルミン「…………」



アルミン「ねぇ、エレン……君はあまり驚いてないみたいだね、ユミルの死体が見つかったことに」



エレン「…………」



アルミン「次は、コニーの事件だ」




107 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:10:16 ID:ZHj9PE7U

アルミン「まず僕達はカンテラが割れる音で目を覚ました。当然、目を覚ますとあたりは真っ暗……大パニックだ」



アルミン「そして暗闇の中、ナイフが何かを刺す音が聴こえた。その後、コニーはこう言ったんだ」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



コニー「お前、なんでカンテラを蹴ったんだ!! 俺は見たぞ!」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アルミン「その後、ナイフで何かを刺す音が再び聴こえた。そして、僕がマッチで明かりを灯すと、コニーは喉を刺されて死んでいた」



アルミン「ナイフは二回刺された。でも、コニーの発言は一回目と二回目の間に聞こえた」



アルミン「つまり、コニーを刺したのは”二回目”であり、”一回目”では別の何かを刺したんだ」



エレン「ということは……一回目はミカサが刺されたっていうのか? あいつは犯人に手を切られていたから」




108 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:15:03 ID:ZHj9PE7U

アルミン「いや、それは違う。一回目はコニーでもミカサでもなく、ベルトルトを狙っていたんだ。ベルトルトが寝ていた位置の床に穴があいていた」



エレン「ベルトルトを……? それじゃあ、どうして犯人はベルトルトではなくコニーを殺すことになったんだ」



アルミン「それはもちろん、コニーがカンテラを壊した人間を目撃したと発言したからだ。すぐにコニーを殺さなければ、犯人は終わりだった」



エレン「でもベルトルトとコニーの位置はだいぶ離れていたぞ。あの暗闇じゃあ、コニーのもとへ移動して喉を狙うなんて不可能だ」



アルミン「……一人だけいるじゃないか、暗闇でも目が利く人間が」



エレン「…………ミカサか」



エレン「じゃあ、やっぱりミカサが犯人だったのか!」






110 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:20:09 ID:ZHj9PE7U

アルミン「いや、そもそも目の利くミカサがベルトルトを殺し損ねた事自体、おかしい。いくらベルトルトの寝相が悪いといえど、ミカサはそんなミスをしないだろう」



アルミン「つまり、ベルトルトを刺そうとしたのは別の人間だ」



エレン「別の人間だと?」



アルミン「コニーを殺したのは確かにミカサだ。でも、ベルトルトを刺そうとしたのは別の人間」



アルミン「しかしその場合、犯人はミカサにナイフを渡さなければいけない。あの暗闇じゃあ犯人もミカサを見つけることはできない」



アルミン「つまり、犯人はミカサにナイフを渡したのではなく、奪われたんだ」



エレン「じゃあ、ミカサが手に負っていた傷は――」



アルミン「あれは犯人に刺されたんじゃない……ミカサが犯人の手からナイフを強引に奪ったために、手を切ってしまったんだ」



アルミン「当然だね。誰かが握っているナイフを奪うには、刃の部分を掴まなければならないもの」



エレン「でも、どうしてミカサはそんなことを……」



アルミン「…………」




111 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:25:04 ID:ZHj9PE7U

アルミン「ミカサは強引に犯人からナイフを奪ってまで、犯人を目撃したコニーを殺した」



アルミン「ねぇ、エレン……ミカサがそこまでして庇う人物なんて、一人しかいないよね?」



エレン「…………」



アルミン「ねぇ、エレン。まだ認めないのかい?」



エレン「……………………」



アルミン「そうかい……じゃあ、次はマルコの事件だ」






113 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:30:31 ID:ZHj9PE7U

アルミン「マルコが毒で死んだのは、誰かが深夜に食料庫に忍び込み、食料の一部に毒を塗ったからだ」



アルミン「最後に食料庫に残ったと言ったサシャが疑わしかったが、後からライナーの仕業ということになった」



アルミン「でも、ライナーも被害者の一人となった今、彼も犯人とは考えにくい」



エレン「…………」



アルミン「ねぇエレン……僕が地下倉庫で、”指紋”について説明したのは覚えているよね? ナイフの指紋をとれば、犯人を特定できるって」



アルミン「でも、犯人の指紋が付いているのはナイフだけじゃない……そう、食料庫で見つかった毒ビン……あれにも犯人の指紋が付いているはずだ」



アルミン「だから僕が指紋について説明した時、犯人はナイフだけじゃなくて毒ビンも回収したかったと思うんだ」



アルミン「確かあの毒ビンはどこにいったっけな……ああ、そうだ。思い出したよ」



アルミン「ベルトルトがポケットにしまったんだったね」




115 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:34:33 ID:ZHj9PE7U

アルミン「どれどれ……ちょっと失礼するよベルトルト」ゴソゴソ



アルミン「あれあれ? おかしいなぁ、ベルトルトのポケットには何も入っていないよ。確かに毒ビンをしまっていたはずなんだけどなぁ」



エレン「…………」



アルミン「ねぇエレン」



アルミン「君のポケット、なにか入っていないかい?」




116 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:36:26 ID:ZHj9PE7U

エレン「…………」



アルミン「ねぇ、見せてよエレン。君は違うんでしょ?」



アルミン「君は犯人じゃないんでしょ?」



アルミン「なら早く見せなよ、ポケットの中を」



エレン「……これで、満足か?」ヒョイ



アルミン「その毒ビン……やっぱり、ベルトルトから回収していたんだね」



エレン「あぁ、そうだ。でもこれは犯人の指紋が付いているかもしれないと思って回収しただけだ」



エレン「俺は犯人じゃない」



アルミン「…………エレン、君は休暇一日目に教官から何か注意されなかったい?」




117 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:40:06 ID:ZHj9PE7U

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



キース「本日からしばらく訓練はない。各自、自分の剣は今日中に補給所にしまっておけ」



キース「もし今日の見回りでまだ剣をしまっていない者がいたらタダではすまないと思え」スタスタ



コニー「は、はい!」



エレン「あっ、そう言えば缶詰斬るために使ってから食料庫に置きっぱなしだったな……」



アルミン「ど、どんな使い方してるんだよ、エレン。教官はいつも深夜十二時には訓練所を見回りするから、それまでには補給所に片付けないと駄目だよ?」



エレン「分かってるって! とにかく今は遊ぼうぜ!!」



アルミン「大丈夫かなぁ……」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――




118 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:42:55 ID:RWFeDS/w

マジかよこれふざけたエピソードかと思ってたらこんなに重要な伏線だったとは……




119 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:45:44 ID:ZHj9PE7U

エレン「ああ、そういえばそんなこともあったな」



アルミン「でも君はあの後、寝るまでずっと僕らと一緒にいた。すっかり剣を片付けるのを忘れていたんだ」



アルミン「にもかかわらず……翌日僕らが食料庫に行った時、剣なんて無かった」



アルミン「なら君はいったいどのタイミングで剣を回収したんだろう? そう考えると、当然休暇一日目の深夜ということになる」



アルミン「しかしカンテラを持ってきていたコニーは、食料庫には食料以外何もなかったと言っていた。つまり、二人が食料庫に来た時、すでに君は剣を回収していたんだ」



アルミン「そしてもう一つ重要なのは、サシャは食料庫に来る前に教官宿泊所でユミルの死体を見ていたということだ」



アルミン「つまり教官やユミルが殺されたのも、サシャとコニーが食料庫に忍び込む前だったということ」



アルミン「つまり……君しか考えられないんだよ、犯人は」




120 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:50:29 ID:ZHj9PE7U

エレン「…………」



エレン「…………ははは……」



エレン「やっぱアルミンには敵わねぇな」



アルミン「どうして……どうしてこんなことをしたんだ」



アルミン「どうして仲間を殺すような真似を!!!」



エレン「……あれは、休暇一日目の夜のことだな」



エレン「俺は剣を補給所にしまい忘れたのを思い出し、みんなが寝てるなかこっそり寮から抜けだしたんだ」






122 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:55:07 ID:ZHj9PE7U

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



~食料庫~



エレン(ふぅ、危ない危ない……もう夜の十二時じゃねーか)



エレン(教官が見回りに来る前に補給所にしまわねぇと)



バタン



エレン(さて、確か補給所はあっち――)



キース「貴様! そこで何をしている!!!」



エレン(げっ! 見つかった!?)チラッ



ユミル「はぁ……はぁ……」



エレン(あれは……ユミルじゃねーか! あいつ合宿に行ってるはずじゃ!)




123 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 01:58:32 ID:ZHj9PE7U

キース「貴様……おめおめと合宿から逃げ出し、何しに来た!」



ユミル「早く……早くクリスタをここから出さねぇと!」



キース「おい、聞いているのか……ん?」



ユミル「…………」シュー……



キース「貴様、全身傷だらけではないか。いったいそれは……いや、それよりもどうして傷から蒸気が出ているのだ?」



ユミル「!?」



キース「なんだ……まさか傷が治ってるのか? それじゃあまるで人間ではなく――」



ユミル「くそっ!」ガリッ



ピシャアアアアアアアアアアアアン!!!



ユミル巨人「…………」シュー……



キース「な、なんだこれは!? 巨人に変身しただと!?」



エレン「!?」




124 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 02:01:01 ID:ZHj9PE7U

ユミル巨人「ウオオオオオオオオオアアアアアアアア!!!!」



グシャッ



キース「」



エレン(教官が……巨人に潰された!!)



ユミル「…………」シュー……



エレン(う、うなじからユミル本人が出てきやがった。巨人の体は蒸発していく……)



エレン(あいつは……ユミルは巨人だったのか)



エレン(巨人……巨人め! よくも教官を! よくも母さんを!! よくも人類を!!!)



エレン(駆逐してやる!!!)ジャキッ




125 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 02:05:16 ID:ZHj9PE7U

エレン(ちょうど俺には剣がある……慎重に、忍び足で背後から近づくんだ)コソコソ



ユミル「…………」



ユミル「すまん、教官……私の正体をみんなに知られるわけにはいかないんだ」



ユミル「それに今は、すぐにでもクリスタをここから連れださなくちゃいけねぇ」



ユミル「巨人どもからあいつを救うためには」



エレン(クリスタを連れだす? 巨人どもから救う?)



ユミル「……!? エレン、どうしてお前がここに!?」



エレン「ッ!!! し、死ねっ!!!」



ザシュッ




126 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 02:08:09 ID:ZHj9PE7U

ユミル「」ゴロゴロ



エレン「はぁ……はぁ……こ、これで巨人を一匹始末したぞ!」



エレン(生首が転がってるのはやっぱり不気味だな……)



エレン(それにしても、さっきのユミルの言葉……どういう意味だ?)



エレン(クリスタをここから連れだす……巨人どもから救う……)



エレン(こんなところに巨人なんているわけが……いや待てよ、もしもユミルと同じように人間に化けてる巨人がいるとしたら……)



エレン(もしそうだとしたら、一匹残らず駆逐してやる……)



エレン(だが今はこの死体を処理しないと。教官の死体は……放置しよう。もし他に巨人が紛れ込んでいるのなら、この状況を見た時、何かリアクションがあるかもしれない)



エレン(時間稼ぎのためにも、ユミルの死体は教官のベッドに寝かせておくか。パジャマを着せておけば案外バレるまで時間がかかるかもしれない)



ズルズル




127 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 02:10:06 ID:ZHj9PE7U

~教官宿泊所~



エレン(ふぅ、疲れたぜ……パジャマに着替えさせたし、頭部はそれっぽくくっつけておいて……ベッドで寝かせておけば)



サシャ「…………」



エレン(!? まずい! サシャが窓から覗いている!!!)



サシャ「…………」スッ



エレン(……行ったか。夜中だし、さすがにはっきりとは見られてないよな?)



エレン(しかしあいつ、どうしてこんな時間に……ちょっと後をつけるか)






133 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:11:58 ID:ZHj9PE7U

~食料庫前~



エレン(コニーと盗み食いに来てたのかよ……さすがだな)



エレン(かれこれ二十分は待つが、まだ出てこない)



バタン



コニー「じゃあ俺は先に戻ってるからな! お前も早く寝ろよー!」スタスタ



エレン(コニーが出てきた。サシャはまだ食い漁ってるのかよ……)



エレン(もうしばらく待ってみるか)




134 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:14:50 ID:ZHj9PE7U

~十分後~



バタン



サシャ「ふいー、満腹満腹」スタスタ



エレン(やっと出てきやがった。あの様子だと、食料庫の裏で教官が死んでることにすら気づいてないな)



エレン(まぁ何よりだ。しかし……待てよ)



エレン(これはチャンスかもしれない)



エレン(一旦、実験室に行ってくるか)




135 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:18:22 ID:ZHj9PE7U

~食料庫~



エレン(よし、毒ビンを持ってきた)



エレン(あとはこれを……適当な食べ物に塗っておく)ヌリヌリ



エレン(上手くいけば、サシャが疑われるかもしれない)



エレン(そうすれば、教官やユミルを殺した容疑もサシャにかかる可能性がある)



エレン(まぁそこまで上手くいくかは分からないけど、やらないよりはマシ……そうだろう?)



エレン(それじゃあ毒ビンはそこらへんに捨てて、寮に戻って寝るか……)ポイッ




136 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:21:04 ID:ZHj9PE7U

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アルミン「ユミルが巨人で、教官を殺した……そして君はそのユミルを殺し、サシャに罪をなすりつける工作までした……そういうことだね?」



エレン「あぁ。そのせいでマルコまで死んじまったけどな。正直申し訳ないと思ったさ」



アルミン「……そして訓練所が壁に囲まれ、僕らが閉じ込められた時、君は人間に化けた巨人をあぶり出すチャンスだと思った……そうだね?」



エレン「そうだ。おかげでライナーが巨人だと判明した。本当はあの時殺しておきたかったんだけどな。さすがにみんなの前じゃ無理だった」



アルミン「でも代わりにミカサがライナーを殺したんだ。さっきの僕の推理通り、ライナーを殺せたのはアリバイが抜けていたミカサだけだったからね」



エレン「あれは少し不思議だ。巨人だと確定するまでライナーを殺すのはやめると言ったミカサが、どうして殺ったんだ?」



アルミン「ライナーの死体を見てみなよ。サシャに噛まれた傷が、たった一日で綺麗に消えている。おそらく、ミカサはそれを見て巨人だと確信したんだろう」



エレン「なるほど」




137 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:29:49 ID:ZHj9PE7U

アルミン「それで、どうして君はベルトルトを殺そうとしたの?」



エレン「ライナーが巨人だと分かってからは、ずっとベルトルトを疑っていた。ユミルの発言から、巨人は複数いると分かっていたし、ベルトルトはライナーと同郷だった」



アルミン「なるほど……確かに複数の巨人がいると分かっているなら、真っ先に第二の巨人はベルトルトと考えて当然だね」



アルミン「それに……多分、縄で縛られたライナーを逃がしたのも彼だろうしね」



エレン「でも焦ったぞ。食堂からナイフを持ち込めたはいいが、まさかあいつの寝相があそこまで悪いとはな……ナイフをあいつに振り落とした瞬間、タイミングよく寝返りをうちやがったみたいだ」



アルミン「ははは……ベルトルトは間一髪だったね。しかもカンテラを蹴り飛ばしたところをコニーに見られていたと」



エレン「正直もうお終いだと思ったさ。そしたら誰かにナイフを奪われて、明かりが点いたらコニーが死んでたんだもんな」



アルミン「……ミカサも必死だったんだね。君を庇うのに」



アルミン「でも何より、君が犯人だと知ってショックだったと思うよ」



エレン「……そうだな」




138 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:35:14 ID:ZHj9PE7U

アルミン「結局君はこうしてベルトルトを殺すことに成功したわけだけど、どうしてアニまで殺したんだい?」



エレン「単純だ。ベルトルトを少しでも苦しませて殺すためだ」



エレン「あいつ、バレてないつもりでいるけど明らかにアニに対して好意を寄せてたからな」



アルミン「そうだね……」



エレン「だからアニがこの補給所に来た時、チャンスだと思ったんだ。こいつを殺せばベルトルトは酷くショックを受けるだろうなって」



アルミン「そんな理由で彼女を殺したのか」



エレン「その後、ベルトルトを見つけてここに誘い出す……そして二人の死体を見せる」



エレン「あいつ、スゲー泣いてたぞ。それで、俺が殺したんだって言ったら『悪魔の末裔が!』とか言いながらスゲー怒ってきたんだ」



エレン「まぁ次の瞬間殺してやったけどな。巨人化させる隙なんて与えなかった」




139 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:40:16 ID:ZHj9PE7U

エレン「ベルトルトもアニも馬鹿だよな。おとなしく地下倉庫で閉じこもっておけば良かったのに、ノコノコとこっちに来ちまうんだもん」



アルミン「二人とも、君がライナーを殺しに行くのを見過ごせなかったのかもね。だから地下倉庫から出て、君やライナーを探しに行ったんだと思う」



エレン「はぁ……これで俺もお終いだな。さすがに俺を見逃してはくれないだろう、アルミン?」



アルミン「ははは、無理だよ。親友だからこそ、見逃すわけにはいかない」



エレン「そうか、こんな俺でも親友と呼んでくれるのか……」



アルミン「…………うん」



エレン「はは……ありがとうな。俺はいったい……どこでおかしくなっちまったんだろうな」



アルミン「……さあね」



エレン「……すまん、しばらくここで一人にさせてくれ。なに、どうせここからは逃げられないさ」



アルミン「分かった。すぐ外で待ってるよ」



エレン「あぁ。本当にありがとうな、アルミン」




140 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:45:45 ID:ZHj9PE7U

~補給所・外~



アルミン「…………」スタスタ



ジャン「お、おーい! アルミン!!」



アルミン「ジャン! それにクリスタ、目が覚めたんだね!」



クリスタ「うん、心配かけてごめんね……ユミルの亡骸に寄り添って泣いてたら、ミカサがやって来て……仇討ちしようと思ったんだけど、やっぱりミカサは強くてさ……あはは、気絶させられちゃったんだ」



アルミン「そうかい……無事なら何よりだ」



ジャン「でもアルミン、地下倉庫へ戻ったら誰もいなくてよ。だから、目を覚ましたクリスタと一緒にお前を探して――」



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!




141 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:48:39 ID:ZHj9PE7U

クリスタ「きゃああああ!! 何!?」



ジャン「ほ、補給所が爆発した!?」



アルミン「そんな、どうして!? そもそも、ここまで爆発するほどガスは残っていないはずじゃ――」



ジャン「いや、それは立体機動装置のガスのことだ。それ以外の引火性の高いガスは大量に余ってる!」



アルミン「くっ……エレン、卑怯だぞ!! こんな……こんなかたちでお別れだなんて!!!!」



メラメラメラメラメラ



アルミン「エレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエン!!!!!」




142 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:51:04 ID:ZHj9PE7U

カラカラカラカラ



ジャン「!! おい、あれを見ろ! 壁の上から……梯子が下りてきたぞ!」



クリスタ「上に兵士が何人か見える……助けが来たんだ!」



アルミン「うぅ…………うああああああああああああああああああああああ」



ジャン「アルミン、ここで座り込んでちゃ危険だ! 気持ちは察するが、今はこの梯子をのぼって壁から出るんだ!」



アルミン「うぅ……ミカサも死んだ……エレンも死んだ…………もう、僕はひとりぼっちだ……」



ジャン「早く来い、アルミン! こっちだ!!」ズルズル






144 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/21(土) 23:55:02 ID:ZHj9PE7U

~壁の上~



ジャン「はぁ……やっと壁の外に…………ん?」



クリスタ「……え、これって」



アルミン「…………なんだこれは、ここは壁の上じゃないのか?」



兵士A「見ての通りだ、君達。これは壁ではない」



アルミン「これは……”崖”だったって言うんですか?」



梯子をのぼった先に待っていたのは、いつも訓練所から眺める光景だった。



僕らはずっと、訓練所のまわりに壁が発生したと思い込んでいた。しかし逆だったのだ。



訓練所のほうこそが、地盤沈下していたのだ。




145 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:00:40 ID:A/DfGMno

アルミン「どうしてこんなことが……」



兵士A「ここだけではない。最近、壁内ではこういう現象が頻発している」



兵士B「君達は運の良いほうだ。地盤沈下に巻き込まれた人間は大抵は死ぬか大怪我だ。ここの地盤は硬いためか、緩やかに沈下したみたいだが」



ジャン「でも結局、このザマだけどな。いっそ地盤沈下でさっさと死んだほうが楽だったかもしれねぇ」



クリスタ「そんなこと言っちゃ駄目だよ、ジャン……」



兵士A「とにかく我々はあの補給所を今すぐ鎮火してこよう。中に誰もいなければいいが……」



アルミン(エレンはもう……無事ではないだろうな)




148 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:06:15 ID:A/DfGMno

ジャン「とりあえず、街のほうに行こう。そこでならゆっくり休めるかもしれない」スタスタ



クリスタ「うん…………」スタスタ



アルミン「…………」スタスタ



アルミン(……あれ、そう言えば生き残った人間って……)



信者A「それにしても、まさか本当に地盤沈下していただなんてな」ヒソヒソ



信者B「あぁ、司祭様のお告げは本当だったんだな」ヒソヒソ



アルミン(あの首飾りは……ウォール教の信者? なんだかこそこそと密談しているみたいだ)



アルミン(……ちょっと盗み聞きしてみよう)コソ




149 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:10:44 ID:A/DfGMno

信者A「まさか地面に巨人が埋まってるなんて……誰も思わないだろうな」



信者B「だが百年間も埋まっているとなると、当然いつかは重みに耐えられなくなる。巨人の体は見た目のわりにやわだからな。重みに耐え切れなくなった巨人は消滅し、その一帯の地盤は沈下する。」



信者A「しかし王国中の地下に巨人が敷き詰められていたとはな」



信者B「まったく驚きだよな。司祭様はそろそろ国中で地盤沈下が起きると予想していたが」



信者A「……そう言えば、この間遠くの地区でこの話を部外者に聞かれちまったらしいぞ」



信者B「ああ、知ってる。そばかすの女だったっけ? そいつ、話を聞いた途端一目散に走りだしたらしい」



信者A「どこへ逃げても同じなのにな。まさか壁外へ逃げるつもりだったのか?」



信者B「さぁね。それより盗み聞きした女はよく無事で逃げれたな」




150 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:15:37 ID:A/DfGMno

信者A「別に無事じゃないさ。他の信者達が女をずっと追いかけまわしたらしい。その時何度か追撃を食らわせた」



信者B「まぁこの国の秘密を知っておめおめと逃がしてもらえるわけがないよな。でも怪我だけですんだのか」



信者A「すばしっこい奴だったみたいだからな。それと……これは噂だが」



信者B「なんだ?」



信者A「その女……何度追撃を受けても、怪我を回復させていたらしい」



信者B「ぶっはっはっ! そんなわけあるか! 巨人じゃあるまいし!」



信者A「だよなぁ、ははは……おっと、そろそろ行くか」スタスタ



信者B「あぁ、長話がすぎたな。こんな話、誰かに聞かれでもしたら大変だ」スタスタ



アルミン「……………………」




151 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:20:28 ID:A/DfGMno

アルミン「…………」スタスタ



ジャン「おいアルミン、どこ行ってたんだ」



クリスタ「心配したよ」



アルミン「あぁ、ごめん。ちょっとね……」



兵士A「……君達に報告することがある」



アルミン「なんですか?」



兵士A「例の補給所だが、鎮火したものの……中には複数の死体があった」



兵士A「どれも丸焦げだが、死体は全部で五体だ」



アルミン(ははは……そりゃあ無事ではすまないだろうね。ライナー達は死んでるし、エレンもあの炎のなかでは……)



アルミン(……………………)



アルミン「死体は……”五体”?」




152 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:22:14 ID:aG0hsGfg

エレンは、巨人を殺せばなにをしても良いと思ったのが、おかしくなった始まりなのだろうか。






154 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:25:08 ID:A/DfGMno

ジャン「やっぱり……他に生き残りはいなかったのかよ……」



クリスタ「そんな……みんな…………」



アルミン(待て、生き残りとは誰だ。僕が補給所でエレンを見つけた時点で、まだ死亡が確認されていない人間は……)



アルミン(僕……ジャン……クリスタ…………そして、もう一人いる。でもこの場にはいない)



アルミン(どういうことだ……どうして彼女が補給所で死ななくちゃいけないんだ!)



アルミン(……サシャ・ブラウス!)




155 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:31:30 ID:A/DfGMno

その時、僕はある推理が浮かんだ。



考えにくいが、ふと浮かんでしまった推理だ。



そして今までを振り返ると、それを示す手がかりがちらちらと見え隠れしており、辻褄が合ってしまうことに気がついた。



アルミン「そうだ……そうじゃないか」



彼女は最初から知っていたのだ。この殺人事件の真相を。



そして、全てを見殺しにしていたのだ。











終わり




156 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:34:37 ID:A/DfGMno

くぅ疲

ミステリって書くの偉いしんどいな、しかも苦労したわりには内容しょぼい……



サシャの件は色々伏線張ったけど、ぶっちゃけ締めに使ったわりにはそんな重要じゃないかも、結局犯人ではないし



ではいい加減風呂に入ってくる






159 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:45:09 ID:Qb7kOcrE

最後のサシャがわからなかった

読み返せばわかるのかな?




160 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 00:52:13 ID:qbUDruyA

おつ

サシャはエレンやミカサの犯行を目撃してたけど何もしなかった、的なことなんじゃね?




161 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 01:01:56 ID:A/DfGMno

すまんな、意味深に終わったわりには結局ただの”見殺し”だから、事件そのものとはあんま関係ないんだ

ミステリ書くの初めてだから分かりにくく申し訳ない……



一応、伏線となってるセリフだけ抜粋したほうがいいかな




164 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/22(日) 01:17:07 ID:A/DfGMno

一応時系列順に並べた

やはり俺にミステリなんぞ十年早かった(投げやり)





アルミン(エレン、君は今自分が食べている芋が食べかけだったことに気づいていたかい?)



サシャ「えぇ? うーん、そうですねぇ……私は別に世話なんて焼きませんし、一緒にいられれば満足ですかね。悪いことしてたら、見て見ぬふりです!」



エレン「あぁ、すまん。なんか風呂入ってる時変な視線を感じてな……ストーカーでもいんのかな?」



サシャ「一度口につけたものを、どうして食べかけで放置する必要があるんですか! ちゃんと食べましたよ!」



サシャ「日記の切れ端みたいですね」

コニー「暗くて読めねぇな……アルミン、カンテラを灯してくれ」



ミカサ「ああ、こんなことならエレンに伝えておくべきだった。本当は家族なんかじゃなくて、恋人として隣にいたかった。キスもまだできていない……せめて、間接キスぐらいならするべきだったかな」ニコッ











アルミン「僕達の中に巨人が紛れ込んでいるかもしれない」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

クリスタ「格闘王への道」【進撃ss】

1 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/06/30(日) 23:15:31.81

私の名前はクリスタ・レンズ
なかなか可愛い名前でしょ?
自分で付けた偽名なんだけどね…

ちなみに訓練兵団に所属してる、毎日の訓練はとっても大変

そして今日は待ちに待った休日!街に繰り出してお買い物を楽しんでいたんだけど…

クリスタ「す、すみません…」

男A「あぁん!?俺達がこんなに誘ってるのになんで断るの?」

男B「もしかして俺達を舐めてる?ちょっと可愛いくらいで調子乗ってんじゃねーぞ?あ"?」

クリスタ「い、いや…私そんなつもりじゃ…」

まさかこんなことになるなんて…

2 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/06/30(日) 23:21:30.66

男A「だったら俺達と遊ぼうぜ?な?」

クリスタ「そ、そろそろ帰らないといけないから…」

男B「おい…やっぱりお前俺達を舐めてるだろ?」

クリスタ「そ、そんなつもりじゃ…」

男B「だったら少しくらい俺達と付き合ってもいいだろ?」

クリスタ「(話が全然通じない…に、逃げなきゃ…)」

クリスタ「あ、あの!私本当に用事があるんで!」ダッ!

男A「おいおい…まだ話は終わってねーぞ?」ガシッ

クリスタ「うっ…(捕まった…)」

男B「へっ、最初っからこうしてれば良かったんだ」
3 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/06/30(日) 23:25:56.10

クリスタ「は、離してください!」ジタバタ

男A「ククク…お楽しみはこれからだぜ…」

クリスタ「だ…誰か助けて!」

男B「助けを呼んでも無駄だ、ここの裏路地は普段誰も通らないからな!」

男A「へっへっへ…観念しな…なぁに、命まではとらねぇよ…」

クリスタ「うぅ…(お願い…誰でもいいから助けて…!)」

「オイ」

男A「ん?」

「そいつを離せ」

男A「あ"?何言って…」

ボゴォ!

男A「ぶごっ!」

ドサッ…
4 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/06/30(日) 23:30:56.73

クリスタ「え?」

男B「な、なんだ!オイ、しっかりしろ!」

男A「」フニャー

クリスタ「(す、すごい…大人を蹴り一発で再起不能にした…)」

男B「く、くそおおお!」

「お前も寝てろ」

バゴッ!

男B「…ぐはっ」バタン…

「…ふぅ、怪我はないか?」

クリスタ「う、うん…」

「なら良かった、1人で立てるか?」

クリスタ「…大丈夫」

クリスタ「助けてくれてありがとう…エレン///」

エレン「別にいいって、偶然通りかかっただけだし」
5 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/06/30(日) 23:40:13.83
クリスタ「でもエレンが来てくれなかったら私…」

エレン「いや、あいつら雑魚だったからお前でも勝てると思うぞ?」

クリスタ「む、無理だよ!」

エレン「俺の見る限りクリスタはどの訓練にも真面目に打ち込んでる」

エレン「あんな堕落した大人なんかには負けねーよ、もっと自分に自信を持て」

クリスタ「そ、そうかな…?」

エレン「そうだよ、それより一緒に帰ろうぜ?送っててやるよ」

クリスタ「えっ!いいの?」

エレン「いいに決まってるだろ?」

クリスタ「あ、ありがとう///」

エレン「ほら、行くぞ?」

クリスタ「う、うん!」

クリスタ「(エレン…カッコいい…私も強くなればエレンみたいになれるのかな…?)」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/06/30(日) 23:47:32.70
エレクリか…期待
7 :名無しが進撃してくる :2013/06/30(日) 23:47:56.39
ユミルさん出番ですよーw
8 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/06/30(日) 23:51:48.70
【食堂:夜】

ユミル「なあクリスタ!一緒に飯食おうぜ!」

クリスタ「ゴメンねユミル、今日はエレン達と食べたいの」

ユミル「」ガーン

クリスタ「ねえエレン…今日一緒にご飯食べていい?」

エレン「ああ、別に構わないぞ」

アルミン「珍しいね、クリスタが僕達と一緒に食べるなんて」

ミカサ「…エレンの隣は渡さない」

クリスタ「うん、ありがとう(エレンの隣に座りたかった…)」

…ワイワイガヤガヤ

クリスタ「ねえエレン…今度私に格闘術を教えてくれない?」

エレン「格闘術…?俺がクリスタに?」

アルミン「クリスタが格闘術?ちょっと意外だね」

ミカサ「格闘術ならアニにでも教わればいい」

クリスタ「エレンがいいの!!」

エレン「あ~…悪いなクリスタ、俺あんまり教えるの得意じゃないんだ」

エレン「ミカサの言うとおりアニにでも頼んでみたらどうだ?あいつ結構世話好きだからな」

ミカサ「(エレンが私の意見に同調してくれた…やっぱりエレンは私のことが大好きなんだ…)」
11 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 00:02:14.61
クリスタ「む~…本人がダメっていうならしかたないか…」シュン…

アルミン「あはは…エレンは相変わらず鈍感だね…」

エレン「ん、なんで?」

ミカサ「エレン…私を選んでくれてありがとう…私もあなたのこと愛してる…」

エレン「何言ってんだお前」

アルミン「(ミカサ…)」

アルミン「…しかし本当に意外だね、クリスタが格闘術に興味があるなんて」

アルミン「もしかして3ヶ月後の大会にクリスタも出場する気?」

クリスタ「大会?」キョトン

アルミン「知らないの?」

アルミン「この街の駐屯兵団が主催の武闘大会が3ヶ月後に開かれるんだ」

エレン「しかも参加者は訓練兵団に所属しているもの限定なんだぜ」

エレン「どうだ!?腕試しにはもってこいだろ?」
14 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 00:12:31.00
アルミン「ははは…優勝した暁には成績ボーナスや特別な特典が与えられるらしいのに腕試しが目的で参加するのはエレンくらいだよ」

ミカサ「そこがエレンの良い所」

アルミン「まあね」

クリスタ「そんな大会があるんだ…」

エレン「出場する気なら今からでもトレーニングしとけ、クリスタは才能あるし十分間に合うと思うぜ?」

クリスタ「(大会に出れば…私も強くなれるかな…)」

クリスタ「ねぇ…エレン…」

エレン「ん、なんだ?」

クリスタ「その大会に出場したら私、強くなれると思う?」

エレン「それはお前次第だ」

クリスタ「うん…そうだね」

クリスタ「決めた! 私もその大会に出場する」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/01(月) 00:14:39.37
3カ月でどこまでいけるか
19 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 00:23:22.68
アルミン「ほ、本当に出場するのかい?」

クリスタ「私は強くなりたいの」

クリスタ「今日だって私に力があればエレンに迷惑かけずに済んだのに…」

エレン「…その話はもういいって」

ミカサ「エレン…今日クリスタと何かあったの?できれば詳しく話して欲しい…」

エレン「いや…街でたまたま会っただけだ、特に深い意味はない」

ミカサ「そう…」

クリスタ「とにかく!自分の身は自分で守れるくらい強くなりたいの!」

クリスタ「早くご飯食べて大会に備えなきゃ!!」ガツガツモグモグ

クリスタ「ご馳走様!」

クリスタ「早速アニに格闘教わってくる!」ダッ!
20 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 00:31:39.70
エレン「おう、頑張れよ」

エレン「……」

エレン「クリスタか…強敵になりそうだな」

ミカサ「強敵…?クリスタが?」

ミカサ「…正直クリスタじゃエレンの相手にはならないと思う…エレンは強いから相手になるのは私くらい」

アルミン「(最近エレンはアニやライナーとしか組んでないからね…ミカサも我慢の限界なのかな…)」

エレン「確かに今のクリスタは敵じゃねぇが…3ヶ月はわからねぇぞ?」

エレン「クリスタの才能はピカイチだ、磨けば光る」

エレン「才能のある素人ほど怖いものはない、努力すればするほど伸びちまうからな」

アルミン「うーん、でもたった3ヶ月でエレンと対等に渡り合えるようになるのはやっぱり無理なんじゃないの?」

エレン「それはクリスタ次第だ」
22 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 00:41:38.48
【女子寮】

アニ「…あんたが私に声かけるなんて珍しいね」

クリスタ「アニ、お願いがあってきたの…」

アニ「お願い…? めんどくさいのはお断りだよ」

クリスタ「うぅ…」

アニ「…で、そのお願いってやつはなんだい?勿体ぶらないで早く言いなよ」

クリスタ「わ、私に格闘術を教えて欲しいの!」

アニ「格闘術…? まさかあんた、武闘大会に参加する気かい?」

クリスタ「う、うん」

アニ「目的はなんだい?成績?優勝特典?それとも名誉?」

クリスタ「…? そんなものはいらないよ」キョトン

アニ「じゃあ何の為にあんたは戦う?」

クリスタ「強いていうなら…強くなりたいからかな」

アニ「ふーん、あんた変わってるね」

アニ「…いいよ、稽古つけてやる」
23 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 00:52:00.26
クリスタ「えっ、本当!」

アニ「それじゃあ早速あんたの実力を見せてもらおうじゃないか…」

クリスタ「実力…?」

アニ「表に出な、私と勝負だ」

クリスタ「えっ! 今から!?」

アニ「時間は3ヶ月しかないんだ、今からやらなきゃ間に合わないよ、ちなみにあんたが弱すぎたら格闘術を教えるって話は無しね」

クリスタ「で、でもいきなりアニと勝負なんて…」

アニ「怖気付いたのかい?こんなんじゃあいつまで経っても強くなんかなれないよ 」

クリスタ「…!(そうだ…私は強くなるって決めたんだ…)」

こんなところで怖気付いてどうする!!

クリスタ「わかったよ…アニ!」

アニ「(顔付きが変わった…)」
26 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 01:02:34.96
【格闘練習場:夜】

クリスタ「で、勝負の内容は?」

アニ「これを私から奪えたらあんたの勝ち」チリンチリン…

クリスタ「鈴?」

アニ「…この鈴を私の胸につけとく」

アニ「あんたはこの鈴を私から奪えばいい…わかりやすいだろ?」

クリスタ「う、うん…」

アニ「よし、それじゃあ始めようか、遠慮はいらないよ…本気できな!」

クリスタ「言われなくても!」

……………………………………
………………………
……………

クリスタ「はぁ…はぁ…」ズタボロ…

アニ「なんだい?もう息切れかい?」

クリスタ「私は…まだ…」

アニ「(根性だけはあるようだね…)」

アニ「今日はもうやめだ」
27 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 01:08:20.70
クリスタ「えっ…まだ私鈴を取って…」

アニ「ふん…ズブ素人に初見で取られるほど私は甘くないよ」

アニ「それに明日も訓練があるんだ、これ以上やると明日に響く、練習のしすぎで身体壊しちゃ大会どころじゃないからね」

クリスタ「そ、そっか…」

クリスタ「練習付き合ってくれてありがとう…」

アニ「…」

アニ「…また明日ここに来な、蹴り技を教えてやるよ」

クリスタ「アニ…」

クリスタ「うん、よろしくね!」
29 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 01:18:10.92
それから私の特訓の日々が始まった…

アニ「懐が甘い!」ゲシッ

クリスタ「うわっ!」

辛かったけど日々成長を実感できてとても楽しかった…

アニ「大木を斬るようなつもりで蹴りを撃て!」

クリスタ「そんなの無理だよ!!」

少しでも強くなれるように…少しでもエレンに近づけるように…

クリスタ「やったー!アニから鈴奪えたー!!」

アニ「ふ、ふん!少し油断しただけだ!次は本気でやるからな!」

あと…純粋に格闘が楽しくて仕方なかった…

アニ「ぜぇぜぇ…あんたも少しは強くなったみたいだね…」

クリスタ「はぁはぁ…私なんてアニやエレンに比べたらまだまだだよ…」

そして時は経ち…

~3ヶ月後~
30 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 01:30:08.10

【格闘場】

キース「これより!第1回訓練兵団格闘王決定戦を開催する!!」

「「うおおおおおお!」」

キース「大会に出場する訓練兵の8名よ!呼ばれた者は前へ」

[エントリーNo.1]

「戦闘力は一般兵100人分!美しき残酷な世界に咲いた一輪の花!ミカサ・アッカーマン!」

ミカサ「エレン…待っててね…」

[エントリーNo.2]

「鍛え抜かれた肉体はまさに鎧!無敵の重戦士!ライナー・ブラウン」

ライナー「応援よろしくな!!」

[エントリーNo.3]

「その身長…まさに超大型!寡黙な戦士!ベルトルト・フーバー」

ベルトルト「…どうも」

[エントリーNo.4]

「蹴り技のエキスパート!クールに燃える氷の女戦士!アニ・レオンハート」

アニ「……」
32 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/01(月) 01:39:48.17
[エントリーNo.5]

「 囚われた屈辱は反撃の嚆矢だ!獲物を屠る狩人!エレン・イェーガー!」

エレン「誰が相手でも関係ない…」

[エントリーNo.6]

「真の強さとは弱さを知ること!弱さと強さを兼ね備える男!ジャン・キルシュタイン!」

ジャン「今日こそエレンに勝つ!」

[エントリーNo.7]

「潜在能力未知数!謎に包まれた女ユミル!」

ユミル「ちっ…めんどくせぇ…」

[エントリーNo.8]

「地上に降り立った格闘天使!104期のアイドル!クリスタ・レンズ!」

クリスタ「が、頑張ります!!」

キース「以上8名!健闘を祈る!」

「「うおおおおおお」」

クリスタ「(やっとここまで辿り着いた…)」

クリスタ「(私…少しは強くなれたかな?エレン…)」
47 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:38:16.01
キース「それではトーナメント表を発表する!」

          ┌─  ライナー
      ┌─┤
      │  └─  アニ
  ┌─┤
  │  │  ┌─  ミカサ
  │  └─┤
  │      └─  ベルトルト
─┤
  │      ┌─  クリスタ
  │  ┌─┤
  │  │  └─  ユミル
  └─┤
      │  ┌─  エレン
      └─┤
          └─  ジャン

キース「一回戦の参加者は控室で待機しているように!今から30分後に一回戦を開始する!」
48 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:39:32.54
~30分後

【会場】

アルミン「初戦はアニとライナーか…いきなりハードだね…」

クリスタ「私はアニに勝って欲しいな…」

コニー「俺はライナーを応援するぜ!」

サシャ「私はアニ派ですね!」モグモグ

ベルトルト「う~ん…僕は皆が応援してる方を応援しようかな…」

コニー「お前はライナーを応援しろよ!」

クリスタ「…あっ!始まるみたいよ!!」
49 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:42:37.34
実況『ただいまより第一回戦を開始いたしますッ!』

実況『選手入場!』

アニ「………」テクテク

「キャー!アニがんばれー!」

「ライナーなんてぶっ飛ばせー!」

「踏んでくださぁぁぁい!!」

ライナー「………」ズシ…ズシ…

「うおおおおお!アニキー!」

「ライナー!頑張れー!」

「負けんじゃねーぞ!」

実況『それでは第一回戦…始めッ!!』
50 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:48:11.72
アニ「……」ジリ…

ライナー「……」ジリ…

アニ「(ライナー相手に持久戦は分が悪い…ここは先手必勝!)」ダッ!

実況『おお!?レオンハート選手!いきなりダッシュだ!』

アニ「一気に決めるよ!」

ライナー「!?」

クリスタ「凄い!構える暇すら与えない速攻の攻撃!!」

アニ「くらえ!」ヒュン!

司会『レオンハート選手の強烈な蹴りがブラウン選手に炸裂ぅぅぅぅ!早くも勝負アリか!?」

…ガチンッ!

アニ「(こ、この感触…)」
51 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:49:02.16
ライナー「…こんなもんか?」グググゥ…

実況『な、なんということだー!無傷です、ブラウン選手無傷です!』

アニ「くっ…(硬い…)」

アルミン「腕でカードしたとはいえアニの蹴りをくらってほぼ無傷なんて…」

コニー「硬すぎだろ…」

クリスタ「アニ…」

アニ「…なら」

アニ「これならどうだ!!」

ライナー「!?」

実況『レオンハート選手!ブラウン選手の足を刈り取ったー!!』

アルミン「上手い!地面には石のブロックが敷き詰めてある!これなら転んだ時のダメージでライナーの鎧を突破できるかもしれない!!」
52 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:49:51.65
ライナー「クッ…!(頭から転んだら確かにヤバイ…受け身を取らなくては!!)」グラッ…

アニ「受け身をとる暇は与えない!!」

ボコォ!

実況『これは強烈!レオンハート選手まさかの追撃!』

ライナー「ぐはっ…」グラグラ…

…ガチンッ!

アルミン「うわぁ…頭から落ちた…見てるだけで痛そう…」

ベルトルト「まぁライナーだし大丈夫でしょ」

コニー「お前なんだかんだでライナーに冷たいな…」

アニ「いつもの柔らかい地面と違って石のブロックは効くだろ?」

ライナー「………」

実況『ブラウン選手ダウン!試合続行不能か!?』
53 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:50:40.60
サシャ「ライナー…これは気絶してますね…」

クリスタ「ちょっと気の毒…」

アニ「………」

アニ「いつまで寝たふりしてんだい?」

ライナー「………イテテ」

ライナー「なんだ…バレてたのか」

実況『ブラウン選手!立ち上がったァー!』

アルミン「頑丈ってレベルじゃない…」

アニ「あんたは無駄にタフだからね…この程度で倒せるとは思ってないよ」

ライナー「無駄とは失礼だな」

ライナー「今度はこっちから仕掛けさせてもらうぞ!」ダッ!

アルミン「速い!あの巨体でなんという機動力!」

アニ「私にタックルかます気かい?そんな直線的な攻撃…」

ライナー「ならこれでどうだ!!」
54 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:51:31.89
アルミン「う、腕を伸ばしてタックルのリーチを広げた!」

アニ「…!!(マズイ…これは避けきれな…)」

ライナー「もらった!」

グボォォォォ!

アニ「けはっ…」バシュゥゥ

…バタン

クリスタ「ア、アニィィィィ!!」

アルミン「アニが吹っ飛んだ…」

ライナー「…悪いなアニ、ちょっとぶっ飛ばし過ぎた」

アニ「……」ガクッ

ライナー「勝負アリだ」

ライナー「俺のラリアットをモロに食らったんだ、立ち上がれる筈がない…」

実況『レ、レオンハート選手!試合続行不能!よって勝者…』

ライナー「ふっ…」

「誰が試合続行不能だって?」
55 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:52:34.87
ライナー「なっ…なんだと!?」

アニ「私はまだ戦えるよ…」ゼェゼェ

実況『レオンハート選手!あの一撃を受けてまさかの復活!これは一体どういうことだァァァ!』

アニ「確かにあの一撃をモロに受けたら私の負けだった…」

コニー「ど、どういうことだ?」

ライナー「ま、まさか!」

アニ「そのまさかさ…あの時、あえて派手に吹っ飛んで衝撃を軽減させた…ゲホッ…」ガクッ

ライナー「…だが、相当痛めたようだな」

ライナー「その身体で俺の鎧を砕けるのか?」ヘラヘラ

アルミン「確かに…ライナーのガードを突破する方法がなければアニに勝機はない…」

アニ「ああ、問題ない」

ライナー「…なんだと?」ピクッ

アニ「…攻略法なら今思いついた」

アニ「正面から突破する!!」ダッ!
56 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:53:29.27
実況『レオンハート選手!ブラウン選手に向かって全力疾走!』

ライナー「へっ!何度やっても同じだ!」

アニ「……はぁっ!!」

実況『そのまま回し蹴りが炸裂ぅぅぅ』

ヒュン…バコン!

ライナー「(問題なくガードす…)」

メキメキメキ…バリンッ!

ライナー「…え?」

クリスタ「ライナーの鎧を貫いた!!」

アルミン「ダッシュで加速した後に放たれる超高速の蹴り…流石のライナーも受けきれなかったようだね…」

ライナー「な、なにぃぃぃぃ!俺の鎧を正面から砕くだとぉぉぉぉ!!」

ライナー「……くっ」バタン…

実況『ブラウン選手ダウン!』

アニ「まだまだ行くよ!」

ライナー「…へ?」
57 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/02(火) 23:54:10.67
アニ「シュート!」

ズドン…

ライナー「…ぶへっ!」

実況『ダウンしているブラウン選手の腹に渾身に蹴りがヒット!』

アルミン「(ライナー可哀想…)」

ライナー「ふっ…流石だな…」ハァハァ

アニ「…どうも」

アニ「…まだやるかい?」

ライナー「いいや…降参だ、もう身体が動きそうにない…てか追い打ちは酷いだろ…」バタン…

実況『第一回戦決着ゥゥゥゥ!勝者アニ・レオンハート!』

「うおおおおおおおおおお!」

クリスタ「やったぁ!アニが勝った!」

コニー「くっそー、ライナー惜しかったな~」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/05(金) 15:02:09.06
人間時でも立体機動装置の加速なしで雌型の巨人の指四本切り裂いたライナー△
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/05(金) 18:31:26.98
実際あの状態から手を切ったのは凄い
エレンの居場所も書いたのも含めて相当の実力者
64 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 00:12:42.53
エレン「よう、一回戦どうだった?」ヒョコッ

ミカサ「………」

クリスタ「あっ!!エレン!!…とミカサ」

アルミン「今までなにやってたの?」

エレン「いや、ミカサの奴が次の試合に備えてウォーミングアップしたいっていうからな…」

ミカサ「エレンと2人きりでとても充実した時間だった…///」テレテレ

クリスタ「…」イラッ

エレン「んで、一回戦の結果は?」

アルミン「アニの勝ちだよ」

エレン「まあ予想通りだな」

ミカサ「仮にも私の(恋の)ライバルなんだから、こんな所で負ける筈がない」

ベルトルト「それにしてもミカサは凄いね、こんな時でも努力を怠らないなんて…」

ベルトルト「僕なんて呑気に皆と試合観戦してたよ…」
65 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 00:15:54.40
アルミン「(目的は十中八九ウォーミングアップじゃなくてエレンだろうけどね…)」

コニー「確かにベルトルトはもっと頑張るべきだな」

ベルトルト「いや、もういいよ…相手はミカサなんだ…どうせ勝てない…」ズーン…

サシャ「ライナーだって頑張ったんですよ!?」

コニー「そうだそうだ!」

エレン「諦めたらそこで試合終了だぞ!」

ベルトルト「そこまでいうなら精一杯頑張ってみるよ…」

アルミン「(他人に流されやすいにしても…)」

………………………………………
………………………
……………

実況『二回戦決着ぅぅぅぅ!勝者ミカサ・アッカーマン選手!流石優勝候補!圧倒的だぁぁぁぁ!!』

ミカサ「エレン…この勝利を貴方に捧げる…」

ベルトルト「…」ズタボロ…

コニー「ベルトルト…負けちまったな…」

クリスタ「…善戦はしたと思うよ」

アルミン「うん…地味にね…」

サシャ「地味でしたね…」

エレン「(あのベルトルトをあんなにもアッサリ…流石だな、ミカサ)」ジー

ミカサ「(エレンから熱い視線を感じる…!!)」

ミカサ「(皆が見てるのに…エレンったら大胆…いや、むしろエレンに寄って来る邪魔な害虫共を駆逐できるチャンス…)」テレテレ
66 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 00:17:09.73
エレン「なあアルミン、なんでミカサのやつ赤くなってんだ?案外あいつ人見知りなのか?」

アルミン「とりあえずミカサに視線を送り続けるのは辞めた方がいいよ、勘違いなんてされたらたまったもんじゃない」

エレン「…? 勘違い?何を?」

アルミン「あはは…何でもないよ…」

エレン「…そうか」

エレン「それより次の試合はクリスタの番じゃなかったか?」

クリスタ「うん…」

エレン「応援してるぜ、頑張れよ!」二コッ

クリスタ「…えっ/// 私のこと応援してくれるの!?」

エレン「当たり前だろ? お前がこの3ヶ月でどこまで強くなれたのか楽しみだ」

クリスタ「…! エレン…ありがとう!私がんばる!!」

エレン「おう、頑張れよ!」

クリスタ「…それじゃあ、言ってくる!!」

ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー

実況『選手入場!』

クリスタ「………」スタスタ

「うおおおお、女神ー!」

「天使!天使!天使!格闘天使!」

「(決闘しよ)」

ユミル「(初戦からクリスタと戦えるとはラッキーだぜ…エレンより私の方が強いことを証明してクリスタを取り戻してやる…)」テクテク

「ユミル頑張れー」

「今日こそ本気見せてくれよー?」

「負けんなよー」

実況『三回戦、始めッ!』
67 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 00:18:30.34
ユミル「最初に言っておくが相手がお前だからって私は容赦しないぜ?」

クリスタ「望む所だよ!手加減したら許さないからね!!」

ユミル「へっ…随分交戦的なこった…」

ユミル「それじゃあ本気で行かせて貰うぜ!!」ヒュン!

実況『ユミル選手、自身のリーチを活かした攻撃!』

クリスタ「なんの!」ジジリ…

実況『レンズ選手、紙一重でカード!』

クリスタ「今度はこっちの番だよ!」ダッ!

ユミル「(懐に入られた!マズイ…!)」

クリスタ「てりゃあ!」バコン

ユミル「くっ…良いパンチだ!!」ググ…

実況『ヒット!これは痛い!』

ユミル「グググ…だが隙ありだぜ!!」バコンッ!

クリスタ「っ…!」

実況『ユミル選手の蹴りが横腹に!』

クリスタ「(痛いけど…チャンス!!)」ガシッ!

ユミル「なっ…!?」

アルミン「ユミルの足を掴んだ!」
68 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 00:21:26.85
エレン「痛みに負けずピンチをチャンスに変えたか、やるなクリスタ」

ミカサ「…私だってそれくらいできる」

ミカサ「だからエレンは私だけを見るべき」

エレン「は?何いってんだお前」

ミカサ「もう…エレンのバカ…///」

コニー「おっ、クリスタが動いたぞ!」

ミカサ「(空気読め…)」

アルミン「(君も大概だけどね…)」

クリスタ「んぐぐぐ~!!」グイイ

実況『ユミル選手の足を担ぎ上げたァー!この体制はもしや!?』

ユミル「お、おい…クリスタ…まさかとは思うけどお前…」アセアセ

クリスタ「そのまさかだよ!」

クリスタ「せーの…」

クリスタ「おりゃっ!」ピューイ

実況『そのままユミル選手を放り投げたァー!』

ユミル「…うわぁっ!!」

…ドカン!!

アルミン「なんてパワフルな…」

サシャ「意外とパワー型なんですね…」

エレン「クリスタの戦闘スタイルは相手の懐に潜り込み強烈な一撃をかますタイプか、俺やアニと同じスタイルだな」

ミカサ「……」ムゥ…

ユミル「イテテ…なかなかやるじゃないか…」

クリスタ「(流石にこれでは終わらないか…)」

クリスタ「…」ダッ!

アルミン「速い!ユミルが構える前に潰す気だ!!」

ユミル「もう懐には入らせないぜ!」ビュン!

実況『長い!ユミル選手、腕のリーチを活かした牽制攻撃!これは迂闊に近づけない!!』

クリスタ「なっ…!?」
69 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 00:22:31.19
ユミル「あんたの間合いは理解した!この距離を維持していれば私の有利!」ガガガ!

実況『ユミル選手、リーチを活かした連続攻撃で付け入る暇を与えない!』

クリスタ「…ぐっ…(このままじゃジリ貧…ここはダメージ覚悟で…)」

クリスタ「はぁぁぁぁぁ!!」ダッ!

アルミン「ダメだクリスタ!無茶な特攻は自滅するだけだ!」

ユミル「もう懐には入らせねぇって言っただろ!」

バコン!

クリスタ「…かはっ!」

実況『強烈なパンチが腹に炸裂!』

ユミル「体力もないのにそんなに死に急ぐなよ…クリスタ」

クリスタ「くっ…(もう…ダメかも…)」ガクッ

実況『おっと、レンズ選手ダウンか!?』

アルミン「頑張れー!クリスター!」

コニー「気合だ気合!とにかく気合だ!」

サシャ「勝ったらパン半分あげますよー!」

クリスタ「(みんな…)」

エレン「クリスタ、ここで諦めるのか?」

クリスタ「(嫌だ…勝ちたい…諦めたくない…ユミルに勝って私は…エレンと…)」

クリスタ「戦うんだ!!」ダッ!
70 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 00:23:21.28
ユミル「なっ…立ち上がっただと!?」

クリスタ「うおおおおお!!」

ユミル「くっ…返り討ちにしてやる!」ヒュン!

クリスタ「この技は…もう効かない!!」スカッ

ユミル「交わされた!?」

クリスタ「はぁっ!」バコン!

ユミル「ぐふっ!」ググ

ユミル「(くっ…強い…だがまだいける…!)」

クリスタ「ユミル!最後の勝負だ!」

ユミル「どっちの拳が速いか!」

ヒュン…

バコン!!

クリスタ「…」

ユミル「へへ…」

ユミル「強かったぜ…クリスタ…」バタン…

実況『三回戦決着ぅぅぅ!勝者!クリスタ・レンズ選手!!』

「うおおおおおおおお!!」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/06(土) 00:25:32.95
クリスタが熱い


75 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:29:12.33
アルミン「いやー、いい試合だったねぇ~」

コニー「ちくしょう、俺も出場すれば良かったぜ…」

サシャ「コニーじゃ出ても一回戦負けですよ、この大会レベル高いですし」

エレン「そうか?コニーの素早さは十分通用すると思うぞ?」

ミカサ「エレン、私も素早さには自身がある」

エレン「お前の場合全部凄いだろ…」

アルミン「そういえばエレン、そろそろ試合の時間なんじゃないの?」

エレン「おっ、もうそんな時間か!んじゃあ行ってくるな」テクテク

コニー「頑張れよー!」

サシャ「クリスタの為にも勝ってくださいねー!」

ミカサ「エレン、二回勝てば私と戦えるから頑張って!」
76 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:30:43.49
アルミン「………」

コニー「ん?アルミンどうした?」

アルミン「いや、次の試合が心配なんだ…」

コニー「心配って…エレンは優勝候補だぞ?心配するのはむしろ一回戦からエレンが相手のジャンの方だ」

アルミン「その通りだよコニー…僕が心配しているのはジャンのことなんだ…」

サシャ「それってどういう意味ですか?」

アルミン「サシャは本気で相手を倒そうとするエレンを見たことがあるかい?」

サシャ「…ありません…ジャンとはしょっちゅう喧嘩してるのを見てますけどエレンは場を収めることを優先してますし…」

コニー「おっ、始まったみたいだぞ!」

アルミン「まあいいや…僕たちは試合を観戦しよう」
77 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:32:56.88
実況『選手入場!』

エレン「…」テクテク

「エレンさーん!がんばってー」

「キャー!エレン様ー!」

「駆逐してー!」

ジャン「(チッ…なんであの死にたがり野郎が女子に人気なんだよ…羨ましい…)」テクテク

「ジャンジャーンwwwwww」

「ジャジャジャーンwwwww」

「ジャンジャーwwww」

ジャン「(そしてなんで俺のファンは変な奴しかいないんだよ…)」

実況『四回戦!始めッ!』

ジャン「最初に言っておく!俺は今日こそお前を超えて女子の人気…じゃなくて!俺方が上だと証明してやる!!」

エレン「はぁ?何言ってんだお前…」

ジャン「うるせぇ!羨ましいんだよ、くらえ!」ヒュン!

実況『キルシュタイン選手の先制攻撃だ!』

エレン「うおっと!」バシッ

実況『イェーガー選手、難なくガード!』

78 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:34:09.01
クリスタ「四回戦始まっちゃった!?」

アルミン「あ、クリスタ、怪我は大丈夫かい?」

クリスタ「まだ少し痛むけどエレンの試合だからいても立ってもいられなくて…」

ミカサ「……」

ジャン「(く、くそ…エレンのやつ俺の全力のパンチを軽々と止めやがった…)」

ジャン「(だが俺も死に物狂いで修行したんだ!絶対勝って見せる!!)」

ジャン「うおおおおお!」ズガガガ

実況『キルシュタイン選手、凄いラッシュだ!』

エレン「おおっ!?」

アルミン「本当に凄いラッシュだ…(ヤバイ…このままではジャンが…)」

コニー「あのエレンが捌き切れてないぞ、やるなジャン」

「ジャンはこの日の為に厳しい特訓をしてたからね、当然さ」

アルミン「マルコ!」

マルコ「簡単にはやられないよ」

ジャン「オラァ!」ズゴン!

エレン「ぐっ…」ガキンッ!

実況『イェーガー選手のガードをぶっ壊したァァァ!』
79 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:36:11.55
マルコ「今がチャンスだ、ぶち込めジャン!」

ジャン「くらえええええ!」バコン!

エレン「ぐはっ…」ガクッ…

実況『クリーンヒット!これは痛い!イェーガー選手膝をついた!』

マルコ「勝てる、ジャン!あのエレンに勝てるぞ!」

コニー「こりゃ本当に勝っちまうかもな…」

サシャ「大どんでん返しですね…」

クリスタ「エレン…負けないで…」

アルミン「クリスタ…心配する相手を間違ってるよ…今心配するべきはジャンの方だ…」

クリスタ「えっ…どういうこと?」

ミカサ「見てればわかる…」

ジャン「ど、どうだ!俺のパンチの味は!」

エレン「………」スクッ

ジャン「ビビって声も出せないか!?無様だな!この死にたがり…」

ガコンッ!

ジャン「ぐほっ…!」

実況『は、速い!イェーガー選手の肘がキルシュタイン選手の顔面を捉えた!!』
80 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:38:57.66
マルコ「ジャ、ジャーン!!」

ジャン「(ぐっ…なんだ今の…全く見えなかった…痛ぇ…)」

エレン「おいおい…早く立てよ…お前本当に勝つ気あるのか?」ギロッ

ジャン「ひ、ひぃ…!」ビクッ

ジャン「…はっ!」

ジャン「(い、いま俺…ビビったのか…お、俺がエレンにビビるなんて認めねぇぞ…くそっ…)」

クリスタ「なんだかエレン…いつもと雰囲気が違う…」

アルミン「あれがエレンの本気モードさ…今のエレンの精神テンションは巨人と対峙した時に近いものになっているはず」

アルミン「こればっかりはジャンが気の毒だ…これからもっと酷くなる…」

ジャン「…ハァハァ…」

実況『キルシュタイン選手立ち上がった!しかしダメージは大きい模様!』

エレン「やれば出来るじゃねーか」

ジャン「ハァハァ…勝負はここからだ…」

ジャン「う、うおおおおお!」

エレン「遅すぎるんだよ!」ボゴォ!

ジャン「かはっ…!」ガクッ…

実況『イェーガー選手の強烈な一撃が腹にヒット!』
81 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:40:15.51
ジャン「こはっ…コヒュー…コヒュー…」

エレン「どうだ、呼吸するだけでも辛いだろ?」

ジャン「や…ろう…よく…も…」ゼェゼェ

エレン「まだやる気か?敗北主義者の腰抜けかと思っていたが結構根性あるんだな」

エレン「いいぜ…立ち上がるまで待ってやる」

ジャン「な、舐めやがって…」ゼェゼェ

ジャン「ぐっ…ゲホッ…はぁはぁ…」ゼェゼェ

マルコ「ジャン…」

コニー「アルミンの言ってたことはこのことだったのか…」ガクガク

サシャ「あ、あの目は人殺しの目です…」ブルブル

アルミン「ジャンはもうダメだ…口ではああ言ってるけど内心は恐怖で震えてるはず…」

クリスタ「こ、これがエレンの強さ…」

ミカサ「(はぁん…エレン格好良い…)」
82 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/06(土) 20:41:15.01
実況『キルシュタイン選手立ち上がったァァァ!』

ジャン「はぁ…はぁ…」

エレン「やっとかよ…遅すぎてあくびが出る所だったぜ」

ジャン「今に見てろよ…」

エレン「じゃあ今度はこっちから行くぜ!」シュン!

ジャン「くっ…!(ちくしょう…やっぱり怖え…足が震えてやがる…)」ブルブル

エレン「隙だらけだぜ!」ドガァ!

ジャン「ぶはっ……!」

実況『イェーガー選手の回し蹴りが顔面に炸裂!』

ジャン「……」ガクッ…

マルコ「ジャ…ジャァァァン!!」

エレン「チッ…やはりミカサかライナーかアニじゃねーと訓練にはならねーな…」

実況『キ、キルシュタイン選手戦闘不能!よって勝者、エレン・イェーガー選手!!』
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/07(日) 03:30:59.80
実際はジャンってかなり格闘強いよね
それでもエレンには勝てないけれど
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/07(日) 10:23:30.30
>>86 別で大会向けに鍛えてるだろうしこんなもんじゃね?
ジャンがエレン程本気で大会に力入れるとも思えんし
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/07(日) 07:41:40.76
一線を越えた奴と越えてない奴の差は大きいんやな(震え声)
93 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/09(火) 21:55:48.83
サシャ「エレン…怖かったですね…」ガクガク

コニー「久々に恐怖ってやつを感じたぜ…」ガクガク

クリスタ「(あれがエレンの本気…怖い…)」ガクガク

ミカサ「私は可愛いと思うんだけど…」

アルミン「多分ミカサだけだよ…」

ミカサ「そうなの?」

アルミン「そうだよ」

コニー「それよりミカサお前そろそろ試合なんじゃねーか?」

ミカサ「次はいよいよ準決勝戦…エレンの為にも私は絶対に負けない」

アルミン「頑張ってね、ミカサ」

コニー「アニとミカサか…こりゃ面白い勝負になりそうだ!」

ミカサ「それじゃあ行ってくる」

クリスタ「(アニ…頑張ってね…)」
94 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/09(火) 21:58:33.61
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーーー

実況『選手入場!』

ミカサ「ふふ…この女を倒せばエレンは私の物…」テクテク

「頑張れー!ミカサー!」

「主席の実力見せてやれー!」

「キャー!ミカサお姉様ー!」

アニ「…いつかは決着をつけようかと思っていたところさ」テクテク

「頑張れよーアニー」

「得意の蹴りをぶちかませー!」

「この勝負お前に賭けるぜー!」

実況『準決勝一回戦…始めッ!』

アニ「速攻でいかせてもらうよ!!」ダッ!

実況『レオンハート選手、先制の蹴り攻撃!』

ミカサ「…」スゥ…

アニ「なに!?」

クリスタ「かわした!」

実況『アッカーマン選手余裕の回避!』

ミカサ「ふん!」ガッ!

実況『そのまま攻撃に入ったァー!』

アニ「…ぐっ」ギギ…

実況『なんとかガード!』
95 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/09(火) 22:00:20.06

アニ「(流石ミカサ…初見で私の蹴りを回避するなんて…ならこれでどうだ!!)」

アニ「はぁっ!」シュッ!

コニー「すげぇ!防御してから、ほぼノータイムで攻撃に繋げやがった!これは避けられない!」

ミカサ「…」スカッ!

アニ「くっ…(またかわされた…)」

アニ「まだまだァー!」ズバババ!

実況『レオンハート選手攻める!凄いラッシュだァー!!』

ミカサ「…」シュンシュンシュン!

クリスタ「ぜ…全部避けてる…」

エレン「まあミカサだからな、そのくらい朝飯前だ」

コニー「でもよ…流石にあのラッシュを全部触れもしないで避けるのは人間技じゃないだろエレン」

サシャ「そうですよ…獣だってあんな動き…」

コニー/サシャ「…ってエレン!!」

エレン「な…なんだよ、その化け物を見たようなリアクション」
96 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/09(火) 22:02:50.29
コニー「あ、あのよ!昔お前をジャンと一緒にからかったことがあったけどあの時はゴメンな!」

エレン「別にいいよ、そんなこと」

コニー「…ほっ」

サシャ「わ、私もこの前こっそりエレンのパン食べてしまってすみませんでした!!」

エレン「ははは、やっぱりお前だったのか…」

サシャ「ゆ、許してくれますか…?」

エレン「許さん」

サシャ「そんなっ!?」

サシャ「ってアレ…?今のエレンそんなに怖くありませんね…?」

コニー「言われてみれば…」

アルミン「エレンが常時あの状態な訳ないじゃないか…」

クリスタ「ほっ…(よかった…)」

サシャ「そういうことは先に言ってくださいよ…」

コニー「なんだ…謝り損じゃねーか」

エレン「…? お前ら試合は観ろよ」
97 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/09(火) 22:04:01.55
アニ「…はぁ…はぁ…」

ミカサ「…随分息が上がってるみたいね」

ミカサ「あなたが私に攻撃を当てることは不可能、さっさと降参するべき」

アニ「くっ…寝言は寝て言いな!」シュッ!

ミカサ「…」スゥ…

コニー「また避けたぞ…」

エレン「ミカサはアニの攻撃がスローに見えてるからな、当然だ」

クリスタ「…どういうこと?」

アルミン「僕が説明するよ」

アルミン「ミカサは自分の身体を完璧にコントロールできるんだ」

コニー「身体をコントロール?普通じゃねーのか?」

クリスタ「コニーは黙ってて」

アルミン「皆、アドレナリンって知ってる?」

サシャ「アドレナリン?なんですかそれは?美味しいんですか?」
98 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/09(火) 22:06:39.50

アルミン「アドレナリンは作用すると、筋肉が普段では考えられない力をだしたり、感覚器官が異常に優れた、働きをするようになるホルモンさ」

コニー「…? つまりそのアドなんとかってやつがあると強くなれるのか?どのくらい強くなれるんだ?」

アルミン「前の試合でエレンが変貌した時の能力強化もアドレナリンによるものなんだ」

コニー「…それは恐ろしいな」

サシャ「恐ろしいですね…」

エレン「お前らなぁ…」

アルミン「ミカサはそのアドレナリンをコントロールできるらしい」

クリスタ「つまりそれって…」

アルミン「ああ…はっきり言って最強だ」

アルミン「今のミカサにはアニの攻撃もスローで見えているのだろうね…」

クリスタ「一体そんな技術どこで身につけたんだろう…」

アルミン「本人はエレンから貰った愛の力だって言い張ってるけど…」

エレン「……」
99 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/09(火) 22:09:38.72
アニ「(私の攻撃が完璧に読まれてる…なんてこったい、こんな化け物が身近にいたとはね…)」

ミカサ「降参する気がないのなら…再起不能になってもらう!!」ダッ!

実況『力強い踏み込み!』

ミカサ「これで終わりにしてあげる…」

アニ「(くそっ…危険な賭けだが…これしかない!!)」

ミカサ「…はぁっ!」ズゴッ!

実況『クリーンヒット!アッカーマン選手の手刀がレオンハート選手に炸裂!』

アニ「…ぐっ!(意識が薄れていく…)」

アニ「(だがこの瞬間を待っていた!)」

アニ「(この間合いなら確実に渾身の蹴りを叩き込める!)」

アニ「うおおおおおおお!」

ミカサ「(くっ…見えるけど距離が近すぎて回避できない…!)」

ミカサ「…ぐ」メキョメキョ…

ミカサ「っああ!」ドスッ…

アニ「ふん…ざまーみろ…」バタン…

実況『両者ダウン!』

コニー「あのミカサが…」

サシャ「アニの意地ですね…」

エレン「考えたなアニ…いくら周囲の動きがスローにみえても不可避の超近距離攻撃なら動く暇も与えずに仕留められる」

エレン「だが…」

ミカサ「…」スタッ

実況『アッカーマン選手立ったァー!準決勝一回戦決着ゥ!勝者ミカサ・アッカーマン!!』

エレン「ミカサのタフさは筋金入りだ」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/09(火) 22:16:35.91

愛の力は偉大(至言)
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/09(火) 22:23:11.28
愛(一方通行)
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/10(水) 09:54:30.24
愛羅武勇ですねわかりますん
106 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:04:47.76
クリスタ「(アニ…)」

アルミン「やっぱりミカサは強いね」

サシャ「流石1位ですね」

コニー「もうあいつが優勝でいいんじゃないか?」

エレン「ふん!今日こそは超えてみせるさ」

エレン「…さてと、次の試合は俺とクリスタか」

エレン「俺は先に行ってるぜ…」スタスタ

クリスタ「…(次の相手はエレンか…)」ブルブル

アルミン「怖いのかい?」

クリスタ「…うん」

サシャ「き、棄権した方がいいんじゃないですか?」

コニー「あいつは女だからって手加減するやつじゃねーぞ」

クリスタ「私は戦う…!」

コニー「なっ…!」

サシャ「死ぬ気ですか!?」

アルミン「……」

アルミン「…本気なんだね」
107 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:05:34.13
クリスタ「うん…怖いけど実は結構嬉しいんだ…エレンと戦えて…」

サシャ「えっ…エレンに虐められるのが嬉しいんですか!?」ヒキッ

コニー「お前Mだったのか…」ヒキッ

クリスタ「ちがうよ!」

クリスタ「エレンと本気の勝負ができて嬉しいってこと!!」

アルミン「そういえばクリスタの目標ってエレンだったね」

クリスタ「うん、私にきっかけを与えてくれたのはエレンだから…」

クリスタ「私…!どんなに怖くても戦うよ!!」

アルミン「そっか…」

アルミン「それなら僕たちが口出しする権利はないね」

サシャ「…勝ったら何か奢りますよ、クリスタ!」

コニー「エレンにはわりぃが…今回ばかりはクリスタのこと応援させてもらうぜ」

クリスタ「みんな…ありがとう!」

クリスタ「それじゃあ…行ってくる!!」
108 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:06:20.97
………………………………………
……………………………
………………

実況『選手入場!』

エレン「…」テクテク

「お前の出番を待ってたぜー!」

「キャー!エレン様ー!」

「踏んでくださぁぁぁぁい!」

クリスタ「…」スタスタ

「クリスター!逃げてー!」

「応援してるわよー!」

「うおおおお!死ぬなー!」

実況『それでは準決勝第二回戦…始めッ!』

エレン「まずはお手並み拝見だ」

エレン「行くぜ?」ダッ!

実況『イェーガー選手いきなり仕掛けてきたァー!』

エレン「はぁっ」シュッ!

クリスタ「(は、速い…だけど!!)」

クリスタ「(今の私になら見える!)」

クリスタ「ふっ!」ググッ

コニー「おお、クリスタのやつまた強くなってねーか!?」
109 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:07:28.75
アルミン「ユミル戦がいい経験になったんだろうね」

エレン「やるなクリスタ!」

クリスタ「今度はこっちの番だよ!!」

クリスタ「てりゃ!」シュッ!

エレン「おっ」ビシィ!

エレン「いい蹴りだ…!」グググ…

エレン「だが蹴りなら俺も自信があるぜ!」

エレン「はぁっ!」

クリスタ「(この技はアニの脚技!?)」

クリスタ「きゃっ…!」クリンッ!

ドスンッ!

クリスタ「くっ…!」

エレン「ほらほらどうした?まだ試合は始まったばかりだぜ?」

クリスタ「…言われなくてもわかってるよ!」シュタッ!

クリスタ「ふっ!」グルッ!

エレン「!?」

実況『これは予想外!レンズ選手起き上がりを利用したサマーソルトキック!!』

サシャ「すごいです!エレンの意表をつきました!」

エレン「くっ…!」
110 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:08:52.39
エレン「だが大振りすぎる!」シュッ!

クリスタ「うわっ!」

エレン「上手く避けたな!ならこれでどうだ!!」

クリスタ「(こ、今度こそは避けられない…)」

サシャ「ヤ、ヤバイですよクリスタァー!」

クリスタ「(だけど…)」

エレン「もらった!」

クリスタ「(どうせ避けられないんだったら!)」

クリスタ「うおおおお!」ダッ!

実況『レンズ選手踏み込んだ!イェーガー選手と正面対決だ!』

エレン「面白いじゃねーか…!」

クリスタ「スピードなら負けないよ!」

クリスタ「おりゃあ!」ズバッ!

エレン「(流石に速いな…だが!)」

エレン「まだまだ甘い!」バシィ!

アルミン「ガードした!」

クリスタ「読めてたよ!エレンなら防いでくるって」

エレン「なに!?」

クリスタ「今のパンチは次の攻撃を完璧に通す為のブラフ…そして本命は…!」

クリスタ「こっちだ!」

クリスタ「はぁっ!」シュッ!

エレン「くっ…(しまった…ガードが間に合わねぇ…)」

エレン「ぐぐ…!」メキョリ…
111 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:09:38.16
実況『イェーガー選手に強列なボディブローが炸裂!』

クリスタ「はぁ…はぁ…」

サシャ「これは大ダメージですね!」

コニー「でもよ…これそろそろくるんじゃないか…」

アルミン「うん…本当の戦いはこれからだ…」

クリスタ「このまま攻めた倒す!」バッ!

エレン「……」ギロッ!

クリスタ「…!?」ビクッ…

クリスタ「(こ、この威圧感…)」

エレン「ふんっ!」バコッ!

クリスタ「…!」メキョメキョ…

サシャ「ああ!クリスタの脇腹に…」

クリスタ「ぐぅ…」ズキズキ…

エレン「上手く急所を防いだな…」
112 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:11:50.34
エレン「まあ、このくらいやってもらわないと潰し甲斐がないってもんだけどな!!」ダッ!

クリスタ「(は、速い…に、逃げなきゃ…)」シュッ!

エレン「逃がすと思うか?」ギロッ!

クリスタ「ひぃ…!」ガクガク

クリスタ「(きょ、恐怖で脚が動かない…)」ガクガク

エレン「オラァ!」

クリスタ「(急所に食らったらマズイ…!なんとかガードしなくちゃ)」ググ…

ボゴォ…!

クリスタ「ぐぅ…!」グギギ…

エレン「(右腕で咄嗟に急所を庇ったか…だがこの感触…)」ニヤァ

コニー「クリスタ!」

アルミン「急所はギリギリでガードしたみたいだけど…」

ミカサ「クリスタはもうダメ」ヒョコ

サシャ/コニー「うわっ!」

アルミン「…ミカサ」

サシャ「ビックリさせないでくださいよ!!」

コニー「エレンといいお前といいもっとナチュラルに会話に混ざれよ!」

ミカサ「善良する」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/12(金) 23:12:37.88
バーサクエレンこわい(白目)

あとミカサ、善良するて
114 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:13:05.23
サシャ「…そんなことよりクリスタはもうダメってどういうことですか?」

ミカサ「…クリスタは今恐怖に支配されている…気持ちが負けてて勝負に勝てる筈がない」

ミカサ「それにさっきの攻撃をガードした時に右腕を損傷したと見れる、たとえ恐怖に打ち勝ったとしても片腕でエレンを止めるなんて芸当私でも無理」

コニー「な、なんてこった…」

サシャ「絶望的ですね…」

クリスタ「(右腕が痺れて動かない…)」ビリビリ

クリスタ「(それに脚の震えも止まらない…)」ガクガク

クリスタ「(もう…終わりかな…?)」

エレン「ん、どうした?かかって来ないのか?」

クリスタ「(やっぱり私なんかが強くなるなんて無理だったんだ…)」

クリスタ「(降参しよう…これ以上怖い思いはしたくない…)」

「頑張れ!クリスタ!」

クリスタ「!?(この声は…)」

ユミル「お前は私に勝ったんだろ!?これ以上私に恥をかかせるな!!」

クリスタ「(ユミル…でも私…)」
116 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:19:55.64
サシャ「コニー…!」

コニー「おうっ!」

コニー「クリスタ!お前はビビって勝負から逃げだす腰抜けか?」

サシャ「こ、腰抜けー!アホー!悔しくないのかー!」

クリスタ「(好き勝手言わないでよ…本当に怖いんだって…)」ガクガク

クリスタ「(悔しくないのかって?…悔しいに決まってるよ…!!)」

クリスタ「(…でも、もう勝てるわけ…)」

ユミル「ここで諦めたら終わりだぞ!!」

クリスタ「(!!)」

クリスタ「(そうだよ…ここで諦めら本当の敗北だ…諦めたらもう二度とチャレンジできない…)」

クリスタ「(諦めたくない…絶対に諦めたくない!!)」

ミカサ「(クリスタの震えが止まった…)」

エレン「退屈だな…そろそろ終わりにするか?」

クリスタ「…!!」

エレン「行くぞクリスタ!最後のトドメだ!!」ギロッ!

クリスタ「(もう恐怖は感じない…)」

クリスタ「うおおおおおお!!」ダッ!

エレン「くらえっ!」ヒュンッ!

クリスタ「(絶対避ける!!)」

クリスタ「ふっ!」シュッ!

エレン「なにっ!?」

アルミン「あの攻撃をかわした!?」
118 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:22:45.40
クリスタ「(今のエレンは攻撃力がめちゃくちゃ強いけど防御はイマイチ…その隙を突く!!)」

実況『イェーガー選手の懐に潜り込んだァー!』

エレン「(マズイ…!)」

ユミル「いっけぇぇぇぇ!クリスタァァァァァ!!」

クリスタ「うおおおおおおお!」

クリスタ「はぁっ!!」バゴンッ!

エレン「ぐはっ…」ガクッ…

エレン「グッ…ぜぇぜぇ…」

エレン「まさか3ヶ月でここまで成長するとはな…」ガフッ…

エレン「…ふふふ」

エレン「アッハハハハハ!!」

エレン「それでこそ俺の獲物だ!お前をぶっ潰せば俺はもっと強くなられるだろうな!!」

クリスタ「勝つのは私だよ…!」

エレン「覚悟はいいかァァァ!行くぞォォォォ!!」

クリスタ「いつでもいいよ!!」

エレン「グガァァァァ!!」ダッ!

クリスタ「ここからが本当の勝負だ!!」ダッ!
119 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:26:26.19



…………………………………………………
………………………………………
…………………

【保健室】

クリスタ「はっ…!!」バタッ

エレン「お、やっと起きたか」

クリスタ「エ、エレン!ここはどこ!?試合はどうなったの!?」

エレン「ここは保健室、試合は俺の勝ちだ」

クリスタ「え?」

クリスタ「…じゃあ私はエレンに負けてずっと気絶してたの?」

エレン「…いや悪いな、どうも手加減は苦手でよ…まだどこか痛むか?」

クリスタ「…全身が痛む」

エレン「はは…すまねぇ…」

クリスタ「それよりエレン、決勝戦行かなくていいの?」

エレン「もう終わってるよ」

クリスタ「え、嘘!ミカサとエレンの試合観たかったのに!?」

エレン「あんな屈辱的試合見せられるかよ…」ズーン…

クリスタ「あっ…エレン負けちゃったんだ…」

エレン「ただ負けただけならまだ良いんだ…問題は試合の内容が…」

エレン「(1時間粘ってもミカサの寝技を解けなかったなんて我ながら情けない…)」
120 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:27:26.00
クリスタ「…どんな試合だったの?」

エレン「詮索無用!この話はヤメッ!」

クリスタ「えー、気にな」エレン「そんなことよりクリスタ!!」

エレン「お前凄いな!たった3ヶ月でここまで強くなるなんて」

クリスタ「…エレンのお陰だよ///」

エレン「え?なんで?アニじゃないのか?」

クリスタ「もう…!動きは速い癖に鈍いんだから!」

エレン「…?」

ドタドタバタバタ…!

ミカサ「エレェェェェン!」ガシャーン!

クリスタ「!!?」

エレン「ゲッ…!ミカサ!!」

ミカサ「やっと見つけた!早く私と2人で寝技の特別訓練を…」ハァハァ…

エレン「チッ…見つかったか…!!」
121 : ◆XpNR.2RgnQ :2013/07/12(金) 23:28:12.73
エレン「もっとゆっくり話をしたかったが仕方ねぇ…俺はもう行くぞ!」

クリスタ「う、うん…事情は知らないけど頑張ってね…」

エレン「おう、最後に一言!」

クリスタ「なに?」

エレン「強かったぜ!クリスタ!」

クリスタ「えっ…!」ドキッ

エレン「じゃあな!」ダッ!

ミカサ「エレン待って!今日こそは絶対逃がさない!!」ダッ!

クリスタ「……」

クリスタ「(私はきっとこの言葉が聞きたかったんだ…)」

クリスタ「(強かったぜ!クリスタ!…か)」

クリスタ「ふふっ…」

クリスタ「私、強くなれた!」








クリスタ「格闘王への道」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

ペトラ「幽かな彼女!」【進撃ss】

1 :以下、名無しが深夜にお送りします&
:2013/07/19(金) 00:34:23 ID:ZIThn2TI


某連ドラからタイトルもらいました。

ペトラが化けて出た話。











ペトラ「あ、兵長。お帰りなさい」















リヴァイ「!?」



ペトラ「あれ、兵長驚いてますか?…ふふふ、兵長の驚いた顔初めて見ました!」



リヴァイ「………ペトラ…?」





2 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:34:55 ID:ZIThn2TI
ペトラ「…あ、二回目ですかね?そういえばエレンが調理当番のときスープを作ってたはずなのに突然火柱が上がったときにもそんな顔してましたね」

リヴァイ「………その話は今はいい。ペトラ。なんでお前が俺の部屋にいる」

ペトラ「はい!兵長!それを今からご説明します」

リヴァイ「返事だけは、元気だな」

ペトラ「元気なのが、売りでしたから。…なぜ、私がここにいるのかを知りたいんですよね?」

リヴァイ「それ以外に何がある。………お前たちは、死んだはずだろう」

ペトラ「そうです。兵長もご存知の通り私は死んでます。でもそんな私が何故、私がここにいるかと言いますと、ーーーお化けってやつになったからです、兵長」

3 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:35:26 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「もっと具体的に頼む」

ペトラ「うーん、具体的にと言われましても…。私もお化けになりましたとしか言いようがないんです」

リヴァイ「俺は幽霊や物の怪の類いは信じん」

ペトラ「でも現に、今目の前に私が居ますよ?ほら、浮いてるし、若干透けてます」

リヴァイ「だが、足もあるしあの三角のやつしてないだろ」

ペトラ「三角?三角のやつってなんですか?」

リヴァイ「幽霊が頭に付けてるアレだ」

ペトラ「頭に付けてる三角…??すみません、幽霊になったばかりなので三角のアレが分かりません。…勉強不足ですみません」

4 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:35:58 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「いや、謝るようなことではないが。…本当に化けて出てきたのか?」

ペトラ「そうですよ。神のいたずらってやつですかね?よくわからないですけど、化けて出てこられる運命の一枠というやつを、オルオとグンタとエルドとじゃんけんして勝ったので私が化けて出てきました!」

リヴァイ「なんだ、じゃんけんって」

ペトラ「細かいことはいいじゃないですか」

リヴァイ「細かくねぇだろ。なんで化けて出てくるんだよ」

ペトラ「?」

ペトラ「化けて出てくるなんて、そんなの、理由は一つだけじゃないですか」





ペトラ「この世に、未練があるからですよ。兵長」

5 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:36:36 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「未練………」

ペトラ「そうです、兵長。私たち、いつだって死ぬ覚悟は出来てましたけど。いざ、死んでみると未練ばっかりですよ」

リヴァイ「………恨んでるか、お前たちに作戦の全てを伝えなかった俺を」

ペトラ「いいえ、兵長。私たちは兵長のことも団長のことも恨んではいませんよ。少しも」

リヴァイ「………」

ペトラ「本当ですよ?あ、でも仕方のないとこだったとは分かっているんですが、兵長たち私たちの死体壁外に置いて来ちゃったじゃないですか。ちょっとだけ一緒に連れて帰って欲しかったなあ、って思ったり」

リヴァイ「すまない」

ペトラ「謝らないでください。まあ、無理な話なのはわかってるんです。でも、せっかく化けて出たから恨み言のひとつでも言った方が雰囲気でませんか?」

リヴァイ「そんな雰囲気はいらん」

6 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:37:09 ID:ZIThn2TI
ペトラ「あ、でも。今は私たちの死体、あそこに置いて来てもらって良かったかなって思ってます」

リヴァイ「………何故だ?」

ペトラ「私たちの死体は、いつか腐って、土に還ります。そしてそれを養分に土が肥えますよね」

リヴァイ「………ああ」

ペトラ「…そしたらきっと私、花を咲かせます。それってちょっとだけロマンチックじゃないですか?」

リヴァイ「………そうか?女の考えることは分からん」

ペトラ「女心ってそんなものですよ。分かってもらえなくても、いいんです。私はそうやって考えることでほんの少し救われますから」

7 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:37:52 ID:ZIThn2TI






コンコン



ハンジ「リヴァイ、居るの?何かぶつぶつ言ってるの聞こえてきたんだけど?」

ペトラ「あ、ハンジ分隊長」

リヴァイ「……独り言じゃねぇよ」

ハンジ「え?だってこの部屋にはリヴァイ以外誰もいないじゃない」

ペトラ「あれ?分隊長私のこと見えてないのかな」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:38:55 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「………ハンジ、お前には見えないのか?」

ハンジ「何が?」

リヴァイ「ペトラ、ここにいるだろ」

ハンジ「………リヴァイ、気持ちはわかるけど………」

リヴァイ「おい、そんな目で俺を見んじゃねぇよ」












ハンジ「………なーーーんて!!!!見えてるよ!目の前に!ペトラ!??マジで!?幽霊!!?」

9 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:39:31 ID:ZIThn2TI
ペトラ「!」

リヴァイ「黙れ、ハンジ」

ペトラ「ぶ、分隊長」

ハンジ「会いたかったよ!ペトラ!!……うわッ…!」

ペトラ「だ、大丈夫ですか?分隊長。今、私の身体すり抜けて机の角にぶつかりましたよね」

リヴァイ「自業自得だ」

ハンジ「いたた、触れないんだね」

ペトラ「そうみたいですね」

10 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:40:09 ID:ZIThn2TI
ハンジ「でも、話が出来るだけで嬉しいよ。ペトラ、言い残したことはない?私になにか出来ることはある?」

ペトラ「分隊長ありがとうございます。…でも、大丈夫です。お気持ちだけで嬉しいです」

ハンジ「………そう?…そうだね。何かあったらリヴァイに頼んじゃいな?」

ペトラ「はーい!」

ハンジ「うん、いい返事だ!ハンジさん素直なペトラが大好きだよ~」

ペトラ「私もですよ!…だから無茶な研究しないで下さいね?命あっての、ですよ?」

ハンジ「うん、わかったよ。でもな~、滾っちゃうと見境なくなっちゃうんだよね」

リヴァイ「俺が削いで止めてやろうか?」

ハンジ「そんなのそれこそ息の根止まっちゃうよ!」

ペトラ「あはは、ハンジさんもこっちに来ちゃいますか?ひゅーどろどろ」

ハンジ「………」

リヴァイ「………」

ペトラ「………あ、なんかすみません」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:40:42 ID:ZIThn2TI
ハンジ「ちょっと…笑えない冗談だったかも。でもペトラらしいといえばペトラらしいかな」

ペトラ「はあ」


ハンジ「…それじゃ、リヴァイもうるさいし、私はここで失礼するよ」

リヴァイ「誰もうるさくしてねぇだろうが」

ハンジ「………ペトラ、またいつか、ね」

ペトラ「はい、ハンジ分隊長。お元気で」








ペトラ「ハンジ分隊長、目の下に隈できてましたね」

12 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:41:22 ID:ZIThn2TI
ペトラ「………兵長、お手数おかけして申し訳ないのですが、あとで私の部屋にあるハーブティーをハンジ分隊長に渡していただいてもいいでしょうか?机のふたつめの引き出しに入っていますので」

リヴァイ「………わかった」

ペトラ「ありがとうございます、兵長」

リヴァイ「………ところで、お前の未練はなんだ。まだ聞いていなかったな」

ペトラ「私の未練ですか?」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:41:52 ID:ZIThn2TI














ペトラ「私の未練はあなたです、リヴァイ兵長」

14 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:42:22 ID:ZIThn2TI
ペトラ「私の気持ち…知ってましたよね…?」

リヴァイ「………知っていた」

ペトラ「ですよね…さっき、じゃんけんで勝ったって言いましたけど、本当は3人に譲って貰ったんです。…化けて出る権利」

リヴァイ「あいつら、お前には甘かったからな」

ペトラ「最期まで、甘えちゃいました。戻ったら、何かお礼しないと」

リヴァイ「スープでも作ってやれ。お前の作るスープはあいつらの大好物だったからな」

ペトラ「兵長も、美味しいと思ってくれてましたか?」

リヴァイ「ああ、他のやつが作るときと同じ材料使ってんのになんでか知んねぇがお前の作るスープは美味かったな」

ペトラ「嬉しいです、兵長」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:42:55 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「………また、食いてえな。お前のスープ」

ペトラ「………ごめんなさい」

リヴァイ「いや、………すまない。忘れてくれ」

ペトラ「いいえ、忘れません。兵長に褒めていただけて、嬉しかったので。冥土の土産にします!」

リヴァイ「じゃあ、土産ついでにあいつらにも伝えてくれ」

ペトラ「はい」

リヴァイ「エルド、グンタ、オルオ…ペトラ。お前たちは俺の、大切な、かけがえのない右腕だったと」

ペトラ「兵長にそんなに言ってもらえるなんて、私たちは幸せものです」

リヴァイ「しかし、俺はお前たちを…」

16 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:43:29 ID:ZIThn2TI
ペトラ「気にしないで下さい。兵長。兵長のせいじゃないですよ…ただ、私たちが弱かっただけ。私たちの弱さを…全部兵長に背負わせてしまって申し訳ないと思ってるんです」

リヴァイ「いくらでも背負ってやる。お前たちの意志を、俺が」

ペトラ「………生きてて、良かった。あのときああすれば、とかいろんな後悔もありますけど、兵長のお側で生きることが出来たことは私たちの生涯の誇りです」

リヴァイ「ペトラ…」

ペトラ「兵長、私もう行きますね。時間みたいです」

リヴァイ「時間…?何のだ」

ペトラ「私がこの世に留まれる、時間です」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:44:01 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「時間制限があるのか」

ペトラ「そうなんです。ほら、足が消えてきちゃいました」

リヴァイ「そうだな。なんとかならないのか」

ペトラ「なりません。こういう決まりです」

リヴァイ「そうか」

ペトラ「えっと…兵長、私の心臓はもう動かないし、身体にもう血は巡らないし、どんなに悲しくてももう涙を流すことも出来ません。でも」

リヴァイ「………」

ペトラ「私の気持ちはあの頃のままです」

ペトラ「ずっと、ずっと、兵長のことを想っています!私だけじゃなくて、オルオも、エルドも、グンタも!!!本当は…それだけ伝えたくて化けて出てきたんですよ」

ペトラ「今まで!本当に!ありがとうございました!」

18 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:44:38 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「ペトラ」

ペトラ「………兵長、大好きでした」

リヴァイ「………過去形か?」

ペトラ「だって、もう兵長と生きることは出来ないんですもん」

リヴァイ「そうか」

ペトラ「そんな顔しないでください」

リヴァイ「こんなときも、お前は笑うんだな」

ペトラ「本当は…文字通り、この世の終わりのように悲しいですよ?でも、笑うんですーーー人類の未来が明るいことを信じて」

リヴァイ「…お前の笑顔が、好きだった」

ペトラ「…!」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:45:31 ID:ZIThn2TI
ペトラ「……兵長。…私の心臓もう動いてませんけど、もし生きてたらきっとうるさいくらいにどきどきしたと思います」

リヴァイ「生きてるうちに、言ってやれば良かった」

ペトラ「生きてるうちにそんなこと言われてたら心臓爆発して余計に早死にしちゃうところでしたよ」

リヴァイ「…笑えない冗談だな」

ペトラ「………ふふ、またやっちゃいました。すみません」

ペトラ「………あ、そろそろ本当に時間かもしれません。手も指先が消えてきました」

20 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:46:02 ID:ZIThn2TI







ペトラ「………」



22 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:47:23 ID:ZIThn2TI





ペトラ「ああ、最後にもう一度兵長に会えて良かった…これでもう思い残すことはありません」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:47:58 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「もう、いくのか」

ペトラ「…さよなら、兵長。長生きして下さいね?」

リヴァイ「それは出来ない約束だ」

ペトラ「………兵長の意地悪」

リヴァイ「知らなかったか?元からこういう性格だ」

ペトラ「…じゃあ、もう一つ別のお願いがあります。これは絶対に約束して下さい」

リヴァイ「なんだ、言ってみろ」








ペトラ「勝って、下さい」

24 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:48:35 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「…それなら、約束しよう。俺は必ず!」

ペトラ「巨人を全滅させる!」

リヴァイ「…おい」

ペトラ「ふふ、すみません。絶対兵長こう言うだろうなぁと思って」

リヴァイ「とっとと、消えろ」

ペトラ「はーい、兵長。言われなくても」

リヴァイ「………そっちで、待っててくれ」

ペトラ「何十年でも、待ちますからね」

リヴァイ「言ってろ。じゃあな、ペトラ」

25 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:49:08 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「ペトラ?」

26 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:49:46 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「消えたか」






ペトラ「いえ、まだ居ます」

リヴァイ「おい!」

ペトラ「ふふふ、兵長ごめんなさい。…消えようと思ったんですけど、まだもういっこだけ未練があって、成仏出来ませんでした」

リヴァイ「なんだ」

ペトラ「えっと、兵長、目を閉じて下さい…………これで、分かりますよね?あの、でも、嫌だったら、逃げて下さい。そのときは大人しく成仏してみますんで」

リヴァイ「………ちっ」

ペトラ「いいんですか?………うわあ、私きっと今顔真っ赤ですよ?…あ、血液通ってないから青白いままですかね?」

リヴァイ「目を閉じてるから見えん」

ペトラ「そうでした!それじゃあ…失礼します、兵長」

28 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:50:22 ID:ZIThn2TI



リヴァイ「もういいか?」

29 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:50:58 ID:ZIThn2TI



リヴァイ「おい、ペトラ。まだか」

30 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:51:29 ID:ZIThn2TI



リヴァイ「おい」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:52:01 ID:ZIThn2TI



リヴァイ「目、開けるぞ」





リヴァイ「ペトラ」

32 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:52:38 ID:ZIThn2TI








リヴァイ「居ねぇ」

33 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:53:09 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「本当に消えたのか」




リヴァイ「またどこかから出てくるんじゃねぇのか」きょろ

リヴァイ「………」きょろきょろ

リヴァイ「………」




リヴァイ「なあ、ペトラ。本当にしたのか?………感触もなんも残んねぇじゃねぇか」

リヴァイ「………寝る」

34 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:53:45 ID:ZIThn2TI
リヴァイ「………本当に寝るぞ。姿見せるなら今のうちだ」


リヴァイ「……………」

35 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:54:21 ID:ZIThn2TI




リヴァイ「………ペトラ」




リヴァイ「エルド、グンタ、オルオ」








リヴァイ「………ゆっくり休め」

36 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:55:21 ID:ZIThn2TI



終わり

37 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:55:53 ID:ZIThn2TI
リヴァペトに幸あれ

38 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:56:01 ID:8vJDXgiM


悲しくなった

39 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:56:56 ID:Pu7VQcTA


綺麗だった。
空白が気になったけど、話しは好き


41 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/19(金) 00:58:36 ID:grtrCeW6



ペトラとリヴァイ班にはもうちょっとでいいから生きてて欲しかったなあ…



45 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:28:20 ID:bA.dSNV6
おまけ



リヴァイ「おい、ハンジ」

ハンジ「…リヴァイ?なに?」

リヴァイ「…やる、ペトラからお前にだ。ハーブティーだと」

ハンジ「ほんと?…嬉しいなあ。ちょうど何かお茶でも入れようかと思ってたんだよね」

リヴァイ「缶ごとくれてやる」

ハンジ「くれてやるって、リヴァイのじゃないでしょ。…んー、良い香り。…なんのハーブかな?私あんまり詳しくないんだよね」

リヴァイ「俺も知らん」

ハンジ「リヴァイが知ってるとは思ってないよ。…これ淹れるから待ってて、リヴァイも飲むでしょ?」

リヴァイ「…飲む」

46 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:28:53 ID:bA.dSNV6


リヴァイ「………」

ハンジ「うーん、なんでかな。ペトラが淹れてくれたときと味が違う気がする」

リヴァイ「おおかたお前が適当に淹れたんだろう」

ハンジ「適当じゃないよ?まごころ込めました~」

リヴァイ「それが悪いんじゃねぇか?お前のまごころなんて毒みてぇなもんだろ」

ハンジ「えー、リヴァイ失礼なんですけど。…でも何度で淹れるとか蒸らすとかそういうのわからないからなあ」

リヴァイ「ペトラは茶を淹れるのが上手かった」

ハンジ「そうだね」

リヴァイ「そうだ」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:29:27 ID:bA.dSNV6
ハンジ「………」

リヴァイ「………」


ハンジ「ペトラたちの部屋…そのままにしてるけどそろそろ遺品整理して、親御さんたちに返してあげないとね………」

リヴァイ「…今やるか」

ハンジ「思い立ったがなんとやらってやつだね。よし、やろうか?」




リヴァイ「まずエルドの部屋からやるか」

ハンジ「うわ、結構生活感に溢れてるね」

リヴァイ「あれだけ整理整頓を心がけろといったんだがな」

ハンジ「汚いわけじゃないんだけど、なんか物がごちゃごちゃしてるね。ベッドメイクだけかな、完璧なのは」

リヴァイ「………」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:29:59 ID:bA.dSNV6
ハンジ「はい、リヴァイ。親族に渡す物をこの箱に入れて」

ハンジ「エルド、私服もこんなに持ってきてたんだ。なかなか着る機会もなかっただろうに」

リヴァイ「休日には気晴らしによく街に出かけてたみたいだ」

ハンジ「そうだったんだ。…あれ、これって」

リヴァイ「…訓練兵団時代のジャケットまであるじゃねぇか」

ハンジ「わー、なんか寄せ書きみたいにジャケットにいろいろ書き込まれてるね」

リヴァイ「人望のあるやつだったからな。…よくペトラやオルオをからかって怒らせてたが、ふたりともエルドのことを兄のように慕ってた」

ハンジ「エルドって訓練兵団のときから気さくで頼れるお兄さん的存在だったのかな?…これも、箱に入れてあげよう」

49 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:30:43 ID:bA.dSNV6


リヴァイ「次はグンタの部屋だな」

ハンジ「グンタはやっぱり几帳面だね。ベッドメイクはもちろん、書類も揃えられてるし、机の中も綺麗だ」

リヴァイ「そういや、この城を掃除したときもグンタが大活躍だったな」

ハンジ「ああ、あの時。頼もしかったね~。みんなにテキパキ指示だしてさ」

リヴァイ「それにしても私物らしい私物はあんまりねぇな」

ハンジ「それもグンタらしいや」

リヴァイ「………これはなんだ?」

ハンジ「ん?リヴァイなんか見つけたの?………これは、猫のエサ…?」

リヴァイ「………チッ、通りで城の裏に野良猫が頻繁に出るわけだ」

50 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:31:41 ID:bA.dSNV6
ハンジ「これ、あとで全部そこに置いてこようか。最後…になるけど」

リヴァイ「………餌がもらえないならもらえないでも、あいつらは生きていけるだろ。それが野良猫だ」






ハンジ「次はオルオのだね」

リヴァイ「…俺の部屋と机や備品の位置が一緒な気がするのは、気のせいか?」

ハンジ「…今、私もリヴァイの部屋に入ったのかと思ったところだよ」

リヴァイ「………」

ハンジ「………」

リヴァイ「………片づけるか…」

51 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:32:28 ID:bA.dSNV6
ハンジ「でも意外と整理整頓されてるね。ベッドメイクも完璧だーーーって、なんでいちいちこんなにベッドメイクが完璧なの?!」

リヴァイ「これは俺が教えたやり方だ。……シーツのここを引っ張るときれいに張れる」

ハンジ「あ、そうだったんだ…通りでエルドの部屋もグンタの部屋もベッドメイクがきっちりしてると思った」

リヴァイ「講習会をひらいたからな」

ハンジ「え?」

リヴァイ「講習会をひらいた。ここにきた初日に」

ハンジ「あ、そうなんだ…なんか、ここでの生活楽しんでたみたいだね」

52 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:33:00 ID:bA.dSNV6
リヴァイ「………ベッドメイクくらい自分で出来ねえと俺の班員とは認めない」

ハンジ「それは………みんな必死で練習したんだろうね…」

リヴァイ「無駄口叩いてねぇで、とっとと片づけろ」

ハンジ「…うわ、リヴァイ見て見て」

リヴァイ「なんだ」

ハンジ「棚からスカーフいっぱい出てきたね。ご丁寧に名前の刺繍もされてる。悪趣…」

リヴァイ「俺も刺繍入れてるが?…オルオ、なかなか良い趣味をしている」

ハンジ「………」

リヴァイ「………これ、全部故郷に送ってやる必要あるか?」

ハンジ「…どうだろう」

リヴァイ「スカーフは俺がもらう。使ってやらなきゃただの布だからな」

ハンジ「それがいいんじゃないかな。…リヴァイに使ってもらえるならオルオも嬉しいと思うよ」

53 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:33:56 ID:bA.dSNV6
リヴァイ「次は机の引き出しか」

ハンジ「あ、このノートはなんだろ。………『実録!リヴァイ兵長名言集 オルオ・ボザド監修』…?」

リヴァイ「それは捨てろ」






リヴァイ「最後にペトラの部屋か」

ハンジ「さっきのハーブティーどこからもらってきたの?」

リヴァイ「机の引き出しだ。女の机にしては物が少なくて探しやすかった」


ハンジ「ふーん、でもペトラも女の子だからクローゼットのほうは私が片づけるよ。下着とか見られたくないだろうし?…リヴァイは見たいかもしれないけど」

リヴァイ「いつ誰がそんなこと言った」

54 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:34:37 ID:bA.dSNV6
ハンジ「そういえばいつだったか、初めての壁外訓練でペトラとオルオがお漏らししちゃったことがあったじゃない?」

リヴァイ「あったな、そういやそんなことも」

ハンジ「で、なんだかんだあってリヴァイ、ペトラのお漏らしパンツ見ちゃったでしょ?白の地味なやつ」

リヴァイ「覚えてない」

ハンジ「それからペトラ結構すごい下着つけるようになったんだよ。…いつ誰にどこで見られるかわからないって。一回買い出し一緒に行ったときに下着屋さんに寄り道したんだけど、そのときも結構セクシーなの買ってた」

リヴァイ「そんなことを俺に言わなくてもいい。…ペトラの衣服類はお前に任せる」

ハンジ「うん。リヴァイは引き出しのほうをお願い」

リヴァイ「ああ」

55 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:35:14 ID:bA.dSNV6





リヴァイ「…!」

ハンジ「ん、リヴァイどうしたの?」

リヴァイ「………手紙が出てきた」

ハンジ「お父さんとやり取りしてたってやつ?…消印ずいぶん古いものもたくさんあるね。ペトラが訓練兵団にいた頃のものかな。…大事にされてたんだなあ、ペトラ」

リヴァイ「………」

ハンジ「………これも、返してあげないとね…」

リヴァイ「………あぁ」





ハンジ「これで、全員分だね。一ヶ月暮らしただけあって結構な量だ…明日にでも荷馬車で取りにこさせるよ」

リヴァイ「ああ、頼む」

56 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:36:22 ID:bA.dSNV6




リヴァイ「部屋がすっきりしちまったな」

ハンジ「寂しいね」




リヴァイ「…俺は巨人を全滅させる」



ハンジ「…いきなりどうしたの、リヴァイ」



リヴァイ「…ペトラと約束した」

ハンジ「そっか、じゃあ私も」


ハンジ「…人類の勝利を約束しよう」


リヴァイ「お前たちはあの世で高みの見物でもしてろ」

ハンジ「だからもうしばらくそっちには行けそうにないかな!」

57 :以下、名無しが深夜にお送りします& :2013/07/20(土) 00:37:07 ID:bA.dSNV6
リヴァイ「………」

ハンジ「………」


ハンジ「聞こえたかな」

リヴァイ「さあな、聞こえても聞こえてなくても関係ないだろ。俺たちのやることはひとつだ」

ハンジ「そうだね」






リヴァイ・ハンジ「ただ、約束を果たすだけ」






ペトラ「幽かな彼女!」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

アルミン「うっうっうー」【進撃ss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:27:03 ID:ZqMuew1g


ジジミン「アルミンやーアルミンやー」

アルミン「あっ!じいちゃんだ!じいちゃーん」


ジジミン「久しぶりじゃな。元気にしていたか?」


アルミン「えー?じいちゃん何言ってるんだよ。毎日顔 合わせてるじゃないか」


ジジミン「訓練も頑張ってるようじゃの。お前は体が弱 いんだから、無理はせんようにな」


アルミン「うん?訓練ってなんのこと?」


ジジミン「そんながんばり屋の孫には、ジジミンからご 褒美をやろう」


アルミン「えっ?なに、なに?本?」


ジジミン「起きたら分かるぞ。さあ起きるんじゃアルミ ン!」

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:29:35 ID:ZqMuew1g


--------------



アルミン「………」パチッ




アルミン「……………う?」



.

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:31:45 ID:ZqMuew1g


エレン「アルミンやっと起きたのかよ。早く支度しないと 朝礼に間に合わないぜ 」


アルミン「う、うー」


アルミン「あ…?」


エレン「今日の立体起動の訓練ってお前とだったよな。 ミカサの班なんて追い抜かしてやろうな!」


アルミン「う、……うあー。う?……あー?んう!うー! うー!?」

エレン「おい?どうしたんだよさっきから、うーとか あーとか言って。寝ぼけてんのか?」

アルミン「うー……」

エレン「アルミン?」


アルミン「うぁ…っ」ウルウル

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:36:20 ID:ZqMuew1g


エレン「で、朝からずっとこんなんだ」

アルミン「うー」

ミカサ「アルミンが喋れなくなったって…」

ミカサ「風邪?」

アルミン「うぅ」ブンブン

エレン「熱もないしな」

ミカサ「何かの病気……それともエレンや私たちが見てな いうちに…誰かに酷いことをされて精神的に」


アルミン「んー」ブンブン

エレン「突然なんだそうだ」

ミカサ「エ、エレン。言葉が分かるの?」

エレン「いや、さっき筆談で聞いた。こいつ自身は喋ろうとしてるらしいが、言葉にならないらしい」


アルミン「うあー」シュン…

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:40:07 ID:ZqMuew1g


ミカサ「アルミン落ち込まないで…これはそう…新手の風 邪かもしれないし」

アルミン「うー」


アルミン「うっうっうー」


ミカサ「何か言おうとしている」

エレン「なんだ?アルミン」

アルミン「うー……ああゃ…あー」

エレン「なんか赤ん坊みたいだな」


アルミン「うぁー」シュン…

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:42:26 ID:ZqMuew1g


サシャ「あ、アルミン……一体どうしちゃったんです か!?風邪こじせたんですか?」

アルミン「うー」ブンブン

ライナー「本当に話せなくなっちまったのか…」

サシャ「これ良かったら私の食べかけのパァンを!沢山 食べたら治るかもしれません!」

アルミン「う、う…」


ミカサ「待ってサシャ、もし喉に問題があるならパンは 乾燥している。のでよくない。アルミン、私のスープ を飲むといい」


サシャ「スープも大事ですけどパァンがなかったら死ん じゃいますよ?」


ミカサ「消化によくない」


アルミン「う、うう」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:44:19 ID:ZqMuew1g


ライナー「おいおい、お前ら」


エレン「アルミンが困ってんだろうが…」


ミカサ「でも、原因が分からない」

サシャ「そうですよ。もしパァン不足病だったら…」


ライナー「アルミン、体の調子はどうだ?辛いところは あるか?」

アルミン「う」ブンブン


ライナー「とりあえず今死ぬって訳でもなさそうだし、 今日は1日様子見たらどうだ?下手に教官に報告して、 開拓地送りになるのは困るしな…」


アルミン「うあ」コクコク

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:45:37 ID:ZqMuew1g


エレン「アルミン、何か変わったことがあったらちゃん と言えよ!」

アルミン「あー!」コクコク


エレン「あ…喋れないんだっけか……」


アルミン「うー」シュン…

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:49:02 ID:ZqMuew1g


ミカサ「なんだったら、今日の訓練は休んで、医務室で寝てた方がい い」

アルミン「う?うあ!」ブンブン

エレン「大丈夫だってさ」

アルミン「う」コクコク

ミカサ「でも…!アルミン、倒れたら…」

エレン「アルミンが大丈夫っつってんだし、大丈夫なん だろ。余計なお世話は止めろよな」

アルミン「う!うー!」

エレン「な、なんでオレを睨むんだよ…」

サシャ「今日もエレンのデリカシーのなさは健在です ねぇ」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:51:19 ID:ZqMuew1g


---------------


メガネ教官「………で、あって巨人の弱点であるうなじを 削ぐには…そうだな――アルレルト訓練兵」

アルミン「うっ」

メガネ教官「答えてもらおうか」

アルミン「あ、あ……」


ミカサ「はい」

メガネ教官「どうした、アッカーマン訓練兵」

ミカサ「アルレルトは今日喉の調子が悪いそうです。の で、私が代わりに」

メガネ教官「そうか。それはお大事にな」

アルミン「あ…」



アニ「……」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:53:38 ID:ZqMuew1g



アニ「アルミn」

ミーナ「あーるーみーん!」

アルミン「う、うう?」


ミーナ「ええっ、本当に喋れないの?」


アニ「………………見てたよ。さっきの。どうしたの?」


エレン「どうしたもこうしたも、この通りだよ。今朝か ら突然喋れなくなっちまった」

アルミン「あぅう…」シュン…

ミーナ「風邪かな?」

アニ「話せないほど喉が荒れてるなら、痰も出たりして 苦しいと思うけど……どうなの?アルミン」

アルミン「うう」ブンブン


アニ「口…開けれる?大きく」


アルミン「あー」アーン

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:54:36 ID:uXWnYPmc

かわいい

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:56:29 ID:ZqMuew1g



アニ「別に赤くはなってないね……まさか、脳の病気の前 兆じゃないだろうね」

アルミン「う!?」ビクッ

アニ「あ、あぁ…ごめんなさい…。でもどこも痛くないな ら大丈夫でしょ」

ミカサ「アニ、アルミンはこうなった原因が解らなく て、ただでさえ不安。煽らないでほしい」

アニ「悪かったよ…」

エレン「お前って他人のこと心配できんだな」

アニ「……どういう意味か、今度の対人格闘訓練で聞いてあげ るよ」


ミカサ「アニ…」


アニ「はいはい…」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 18:59:17 ID:ZqMuew1g



ミーナ「不思議だなー。変なものでも食べた?」ぷにぷ に

アルミン「むうぅー」

ミーナ「ぶはっ!……なんか可愛いー」ぷにぷに

アルミン「うう!」


アニ「嬉しくないってさ」

ミカサ「ア、アニ……アルミンの言葉が分かるの…」

アニ「そんなわけないでしょ」


ミーナ「うっふっふ。ぎゅーってしてやろう。どれど れ」ぎゅうう


アルミン「うー!?うぅー!///」ジタバタ

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:02:08 ID:ZqMuew1g



エレン「嫌がってるじゃねえか」

アニ「喜んでるんでしょ」


アルミン「うぅー///」ブンブン

アニ「どうだか」


アルミン「うぅ……あ…」

アニ「…………!」

アニ「わ、私はやらないよ」


アルミン「あぁうー///」ブンブン

アニ「どうだか」



ミカサ「会話している…?」

エレン「してるな」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:03:23 ID:4HCsswLQ

アニちゃんすげえ

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:03:45 ID:ZqMuew1g



ミーナ「まあ困ったことがあったら言ってよね?この通 りアニが心配してるから、私も出来るだけ協力するよ」


アニ「…………………はぁ?何言ってんの……先行くよ」

ミーナ「あっ!待ってよー!じゃあねアルミン」ぷにぷ に


アルミン「うぅ……///」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:07:05 ID:ZqMuew1g



アルミン「う、あう、え、え」グイグイ

エレン「ん?どうしたよ」

アルミン「う…あい……」

エレン「便所か?」

アルミン「うぁ」コクコク

ミカサ「迷子にならないよう気をつけて…知らない人には ついていっちゃダメ。ハンカチはある?」


エレン「何の心配だよ…アルミンは馬鹿じゃねぇんだぞ? 行ってこいよ。先に外行ってるぜ」

アルミン「う」コクコク


エレン「………立体起動訓練はオレと同じ班だからな? うっかり知らない奴のとこ行くなよ」

アルミン「ぁう………」

ミカサ「エレンも他人のこと言えない…」

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:10:01 ID:ZqMuew1g


------------

エレン「今日の立体起動訓練って…」


ミーナ「目的地までの時間と討伐数を競うって、さっき 言ってたの聞いてた?」

エレン「聞いてたよ!言いかけてたんだよ」

アルミン「ふふふ」

エレン「なんだよ笑うなよ!」

ミーナ「この地図だと最短ルートはこう…でしょ。でも[巨人]の位置なんて書いてないから…討伐数を稼ぐにも勘で行 くしかないよねー」

アルミン「う」コクコク

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:12:24 ID:ZqMuew1g


エレン「よし!討伐はオレに任せろ!アルミンとミーナ は目的地までのルートを確保してくれよな」

ミーナ「ちょっと、私だって討伐数稼ぎたいんだけ ど?」

アルミン「うぁ…あ…うっうっ」

エレン「ん?何だ?また便所か?」

アルミン「う……うう」ブンブン

エレン「ペンある?」

ミーナ「あるわけないでしょ」


アルミン「………」シュン…

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:14:46 ID:ZqMuew1g


-----------


エレン「くっそ!今ジャンの奴が追い抜いて行った ぞ!」

ミーナ「あ、エレン!そっちは遠回りになっちゃうで しょ!」

エレン「[巨人]が見つからねえんだ、仕方ねえだろ!」

アルミン「うぁ!あー!」

エレン「は!?なんだって!?」


アルミン「あぅ…う……」シュン…

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:19:47 ID:ZqMuew1g


-------------


エレン「アルミン…そう気を落とすなって」

ミカサ「ええ、次の訓練のとき一緒にがんばろう」

アルミン「うう……」シュン…


エレン「とか言ってお前の班は一番成績良かったじゃ ねぇか…」

ミカサ「だから、次は私がアルミンと一緒にがんばる」

アルミン「あ…」


エレン「お前っ、そりゃオレじゃ力不足だって意味 か!?」


アルミン「あ、あ……」

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:22:33 ID:ZqMuew1g



ミカサ「そんなことは言ってない。でも貴方は周りを見 ないで進んでしまうから」

エレン「はぁ!?」

アルミン「うう!うー!」

エレン「なんだよ!?ちょっと黙ってろ!」

アルミン「うぁ」

ミカサ「エレン!そんな言い方はない。貴方はいつもそ う」


エレン「いつも!?なにがいつもだ!前だっていつもいつも余計な口出しばっかりしやがって」


アルミン「う、うぅ……あ」




アルミン「うう」ダッ

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:25:06 ID:ZqMuew1g


-------あーでもないこーでもない-----


エレン「ゼェ…ゼェ…ちくしょう」


エレン「……あれ?アルミンは?」


ミカサ「……!そういえば……ど、どこに……?」キョロキョロ

29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:28:18 ID:ZqMuew1g



-------------


アルミン「…………」←小石を蹴ってる


アルミン「……」シュン…


訓練兵「おーいアルミンくん」

訓練兵2「今日は一人ぼっちなのー?」

アルミン「うぁ……」ビクッ

訓練兵「ホントに喋れないんだねー大変だねー」

訓練兵2「いつも時間なくて構ってあげられなくてごめ んな?」


アルミン「あぅ…あ…」

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:31:03 ID:ZqMuew1g



訓練兵「お前これからどーすんの?口聞けないようじゃ 兵士になんてなれねーよ?ただでさえ座学で持ってるだ けの劣等生がさ」

訓練兵2「こいつ座学もヤバイよ。さっき当てられて答え られなかったもんな」

訓練兵「あぁ、お前の居場所もうなくなっちゃったん だ」


アルミン「……………」


訓練兵2「何か言い返してみろよ!」

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:32:39 ID:ZqMuew1g



訓練兵「口だけだったもんなー喋れないと困るよなー」


アルミン「………あ、」

訓練兵「ハッキリ言えよ!」バシッ

アルミン「ひゃ!」


エレン「お前ら何やってんだ!!」


訓練兵2「やべっ!エレンだ!」

訓練兵「行こーぜ!」

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:34:28 ID:ZqMuew1g



エレン「待ちやがれ!あいつら…!!」

アルミン「あ、う!うう!」ブンブン

エレン「はぁ!?なんだよ止めんなよ!アルミンのこと 馬鹿にしやがって、絶対許さねえ!」

アルミン「う、う」ブンブン

エレン「……っ。お前も今は口聞けねえんだから、ちょっ とはやり返せよ!」

アルミン「う……」


エレン「…………」



アルミン「うぅ……」ポロポロ

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:36:49 ID:ZqMuew1g



エレン「………足、蹴られたところ見せてみろよ」

アルミン「うっ……うっ……ひぅ…」ポロポロ


エレン「腫れてんじゃねぇか……クソッあいつら…!」

アルミン「……うぅ……うっ」ブンブン


エレン「アルミン………」


エレン「ほら、乗れよ。医務室に連れていくから」

アルミン「うぅ」ブンブン

エレン「骨が折れてたらどうすんだよ!早くしろって」

アルミン「…………」ポロポロ

エレン「アルミン」


アルミン「うぁ………」もぞっ

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:40:11 ID:ZqMuew1g



エレン「くっそ……あいつら次何かしたら只じゃ置かね え」

アルミン「…………え、え」

エレン「なんだよ…ってぉわっ!くすぐってえ!」


アルミン「う、あ、う」クルクル←背中に文字を書いていま す


エレン「は?………喋れない…喋れなくなったから、 ………」


アルミン「ん……」クルクル


エレン「自分は……もう、必要……ない……?」


アルミン「う」コクコク


エレン「何言ってんだよ?そんな訳ねえだろ。あんなや つらの言うことなんか気にすんな」


アルミン「うぁ」ブンブン

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:44:43 ID:ZqMuew1g



エレン「明日になったら治るかもしれねえし……治らない としても、お前は頭いいんだから、道なんていくらでも あるよ」

アルミン「う!」ブンブン

エレン「本を書いたっていいし、声がいらない仕事なん てたくさんあるだろ。技巧だって文字が書けりゃきっと 充分だ。アルミンを必要とする奴は絶対いる」

アルミン「うぅ!」ブンブン

エレン「オレらとの会話だって紙とペンがありゃ問題な いだろ?」


アルミン「うぅっ……うっ…うっ」ポロポロ


エレン「アルミン……」

38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:48:57 ID:ZqMuew1g



--------------


ミカサ「許せない……やはり別々に探すべきではなかっ た」

エレン「あぁ。でも打撲で済んで安心したぜ」


ミカサ「エレン。そいつらもこの食堂の中にいるんで しょう?どいつなの教えて」

アルミン「うぁ」ブンブン

エレン「止めろよ。アルミンがいいって言ってんだろ。 やり返してやりてぇのはオレも同じだが……」


サシャ「だからって泣き寝入りなんて悔しくありません か!?」

ライナー「同感だな。卑怯な奴らめ、次がないとは言え ん」

ミーナ「なんなら女子全員でそいつらシカトするよ?」

アニ「私はやらないからね…」

ミカサ「今日は賑やか」

39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 19:51:32 ID:ZqMuew1g


クリスタ「アルミン!怪我したって本当なの?大丈夫な の!?」

アルミン「あぅあ…」コクコク

クリスタ「包帯が……そ、それに喋れないって…大丈夫な の!?」

アルミン「あ、あう//」コクコク


クリスタ「よかった……。大きな怪我じゃなくて……本当に よかった…!心配したんだよ…!」ウルウル

アルミン「あ、ぅ……//」


ライナー「クリスタ…やはり大天使」


アニ「(大したこと言ってないと思うけど)」

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:11:21 ID:ZqMuew1g


ユミル「本当に話せないのかあ?おらおら、何か言って みろよ」ぷにぷに

アルミン「うぅー」

ミーナ「あ、私も私も」ぷにぷに

アルミン「やぁー」ブンブン

ミーナ「アルミンてば赤ちゃんみたーい」

サシャ「パァン食べやすくちぎってあげます!」

コニー「このまま赤ん坊になっちまったりして」

クリスタ「そ、そのときは皆で何とかする よ!アルミン、困ったことがあったら何でも言って ね?」

ライナー「クリスタ……やはり女神」


ミカサ「賑やか」

エレン「人望ってやつだろ」

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:15:18 ID:ZqMuew1g



ミーナ「照れるな照れるな。どれどれまたぎゅっとな、 してあげような」ぎゅうう

アルミン「むぅー!///」ジタバタ

ユミル「おいおい勃k「クソ女ァァアアア!」んなよぉ? ほれ私も弁上してやる」

アルミン「うぅー!///」ジタバタ

クリスタ「ユミルがやるならわ、私も…」

アルミン「ひっ…!?///」ジタバタ


ライナー「クリスタ……やはり聖母」

47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:18:48 ID:ZqMuew1g


アルミン「…………//////」

アニ「…………あんた、鼻血がでてるよ。ほらふいt」

ミカサ「大変。アルミン、こっちを向いて」フキフキ

アニ「…………」


アルミン「うぅー」


ミカサ「………」

ミカサ「……………アルミン」ぎゅうう



ジャン「!!!!」

マルコ「あ、白目になった」

48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:23:03 ID:ZqMuew1g



アルミン「う?」

ミカサ「アルミン……私とエレンを、もっと頼って。ただ でさえ辛い状態…もう、危険な目には…合わせたくない」

アルミン「うぁ……」

エレン「ミカサの言う通りだ。オレらがちゃんと助けて やる」

アルミン「うぅ」ブンブン


ミカサ「どうして?アルミン………」ぎゅうう

アルミン「………///」





ジャン「!!!!!」

マルコ「ジャンの髪にニンジン刺せそうだな…」

49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:26:05 ID:ZqMuew1g



ジャン「おいマルコ……なんだありゃあ?」

マルコ「じゃがいもなんて余裕で刺さるよ」サクサク

ジャン「ミカサが…っミカサがっミカサにっ」

マルコ「女の子に抱き締めてもらえるなんて、ちょっと うらやましいよなぁ」


ジャン「な、な、なななんてまあんなことにチクショウ うらやましい金魚の糞のくせしてよぉ…!!」

マルコ「うまく喋れないのが、母性本能をくすぐってい るのかもしれないね。アルミン自身は複雑だと思うな」

ジャン「じゃあオレも喋れなくなれば…!」

マルコ「どうだろう。腐ってもジャンだからなー」

50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:30:40 ID:ZqMuew1g



ジャン「ミ、ミカサぁ!」

ミカサ「ジャン?なに?」

エレン「なんだよ?お前もアルミンを馬鹿にすんのか? あ゛?」

ジャン「アルミンになんざ用はねぇよ!」


ジャン「……ミカサ!」


ミカサ「だからなに?」


ジャン「……う、うぅー……あぅー」

52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:32:46 ID:ZqMuew1g


ジャン「うーうっうっうー」


エレン「……………」


ミカサ「……………」


アルミン「……………」



ミカサ「…ジャンは心の病気なの?」

54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:36:12 ID:P0BEij9M

心の病気ワロタwwww

55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:42:03 ID:ZqMuew1g


サシャ「……何のつもりですか?ジャン」

クリスタ「いくらなんでも、真似するなんて酷いよ…!アルミンは困ってるのに!」ぎゅうう

アルミン「うぅ……///」

ミーナ「前からやな奴だと思ってたんだよね」ぎゅうう


アルミン「う……///」

アニ「いい加減離してあげれば?」


ライナー「お、オレもアルミンをぎゅっとするかな(クリスタごと)」

ユミル「ふん!!」

ライナー「ぐはぁっ!!」

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:47:58 ID:ZqMuew1g


-------------------


ジャン「」

マルコ「ジャン……元気を出すんだ。ほら髪の芋を 食べて力をつけて、明日からまた頑張ろう」


ライナー「」

コニー「ライナァアー!!!」ユサユサ


ミカサ「エレン…私は男子寮には入れない…。だから、ア ルミンを…」

エレン「わーかってるよ!変な奴がいたらぶっ飛ばせば いいんだろ」

ミカサ「そんなことをしては問題になるかもしれない。 私はあなたも心配」

エレン「オレは大丈夫だっつーの。ほっとけよ」

ミカサ「自分を過信しているときが一番危ない。もし問 題が起きて教官にバレてからでは」

エレン「あ゛ー!うるせえうるせえ!!行くぞアルミ ン!」

アルミン「あぅあ」ヒラヒラ

ミカサ「おやすみなさい」ヒラヒラ

57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:53:14 ID:ZqMuew1g


----------


エレン「結局治んなかったなー。まあ一日目だしな」

アルミン「う…」シュン…

エレン「おいおい。そんな暗い顔すんなって。寝て起き たら治ってるかもしれねえんだし」

アルミン「うぅ、あ」コクコク


アルミン「…………………」シュン…


エレン「………アルミンっ!」がばっ
アルミン「うぁ!?」

エレン「へっへっへー。たまには一緒に寝ようぜ」

アルミン「う、うぅー」ブンブン

エレン「なんだよ水くせえ。ほら早くつめろよ」モソモ ソ

アルミン「うー」モソモソ

エレン「すげえ久しぶりだな」ぎゅうう

アルミン「う……う///」

58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:56:21 ID:ZqMuew1g



エレン「お前さあ……昼間に自分はもういらないって言っ てたけど…何でなんだ?」

アルミン「…………」シュン

エレン「何心配してんのか知らねえが、お前がいらない 人間のわけないだろ?現にオレやミカサはお前に何度も 助けられてきたんだから」

アルミン「うぅ」ブンブン

エレン「そんなことねぇよ…きっとこれからだって、オレ らはお前に助けてもらうと思う」

アルミン「うぅ」ブンブン

59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 20:58:41 ID:FBIoDz3E



エレン「だから……オレにもお前の力にならせてくれよ? お前、いつも自分一人で解決しようとするからさ…こんな 風に訳わかんねえ状況になった時くらい」

エレン「頼れ。甘えろよ」

アルミン「うぅ……」ブンブン

エレン「なんでそんなに意固地なんだよ… 。昔っからだ けど…」


アルミン「うぅ…うっ…」ポロポロ

60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:01:08 ID:FBIoDz3E


エレン「アルミン…もし兵士になれなくたって、一生会え なくなるわけじゃねえんだ。もちろん、教官に事情を話 さなきゃいけなくなったら、オレがうまくやって、お前 をここに置いといて貰えるよう頼むよ」

アルミン「うぁ…う…」ポロポロ

エレン「座学トップ逃すのは、惜しいはずだしな。きっ と大丈夫だよ」

アルミン「う……」ぎゅうう

エレン「……!」


アルミン「あ…ぅ……え、……えれ…」ぎゅうう

エレン「アルミン…今……。も、もう一回!」

61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:03:06 ID:FBIoDz3E


アルミン「えれ……えれぇ……あー」


エレン「ダメか……」

アルミン「ぅう…」シュン


エレン「あーチクショー!考えても仕方ねえ!」わしゃ わしゃ

アルミン「うー」

エレン「また明日な。おやすみ」ぎゅうう

アルミン「う」コクコク

62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:16:49 ID:FBIoDz3E


--------------


ジジミン「アルミンやーアルミンやー」

アルミン「あっ!じいちゃん!」


ジジミン「わしからのプレゼントはどうじゃったか の?」

アルミン「プレゼント?」

ジジミン「今日はいつもと違った一日だったろう?」


アルミン「……もしかしてじいちゃんだったの?僕を喋れ なくさせたのは。どうして……」


ジジミン「のう…アルミンや。お前は昔っから少し 内罰的なところがあるな?」

アルミン「え…?」


ジジミン「自分を役立たずだと思い込んで…エレンやミカ サに助けられるたびに、そんな自分が情けなくて消えて しまいたかったんじゃろ?」

64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:21:36 ID:FBIoDz3E



アルミン「うん…。僕はいつも、 二人の足を引っ張ってばかりだから」

ジジミン「だがエレンはお前に助けられたと言っておったな。それも何度も」

アルミン「…エレンは僕に優しいから…嘘をついて場を収めてくれたに過ぎないよ」


アルミン「僕はいつも…二人の力になれない…。それを今 日…ますます思い知った」ポロポロ


ジジミン「のう、アルミン。そうやって泣きながらの弱 音を聞くのはわしの役目じゃったな」


アルミン「うん…エレンと喧嘩したときも、父さん母さん に怒られたときも、じいちゃんが泣き止むまで抱き締め てくれた」

ジジミン「そうじゃの。しかしわしはもう死んでしまっ た」


アルミン「うん…」ポロポロ

65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:24:08 ID:FBIoDz3E



ジジミン「わしのときのように、誰かに甘えられなく て、気持ちを吐き出せなくて辛かったな?」

アルミン「そんなこと…っない…っ、よ」ポロポロ


ジジミン「言葉にできなくても、たまにはああやってエ レンに甘えるといい」

ジジミン「エレンやミカサはいつも一緒にいてくれる じゃろ?甘えたからって離れてしまうような子達じゃな いのはわしも知っておる」


アルミン「でも、でも……」ポロポロ


ジジミン「それに、あの二人以外にも友達がたくさんい るようじゃしな。わしは安心した…異端だと言われていた お前の周りに、あんなに人がいてな…」

66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:31:27 ID:FBIoDz3E



アルミン「じいちゃん…僕を誰かに甘えさせようとして… あんなことをしたの?」

ジジミン「はっはっはっ。ちやほやされとったのう」

アルミン「少しいじめられたけどね」


ジジミン「じゃが、振り返ってみればいい一日じゃったろ?」

アルミン「みんな優しかったからね…」


ジジミン「女の 子にいっぱいパフパフしてもらってたしの、男の夢もか なったじゃろ?」


アルミン「…………」

67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:35:41 ID:.0lDY1K2

ジジミン自重しろw

68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:37:43 ID:SL.5h.as

いいこと言ってると思ったらwww

70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:56:58 ID:FBIoDz3E



ジジミン「さて、そろそろ時間じゃ」

アルミン「えっ、もう行っちゃうの?」

ジジミン「これ以上帰りが遅くなると婆さんに夕飯作っ て貰えなくなるからのう」


アルミン「あっじいちゃん!父さん母さんは!?元気な の!?」

ジジミン「あぁ…息子らはの…桃源郷の桃食べ放題ツアー に二人だけ風船で行くとか抜かしての…飛行には成功した んじゃが遠くまで飛ばされて5日前から行方不明じゃ」

アルミン「そ、そうなんだ……」

72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 21:59:56 ID:FBIoDz3E



ジジミン「二度も死なんじゃろうし、その内ひょっこり 帰ってくるじゃろ」


アルミン「うん、じゃあ帰ってきたら伝えてくれる?」

アルミン「僕は…負けない。父さん母さん、そして僕の思 想が正しかったってことを、必ず世に知らしめるからっ て」


ジジミン「わかったよアルミン。元気でのう……」


アルミン「じいちゃんも元気でねー!」

74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 22:07:31 ID:FBIoDz3E


------------------


アルミン「…………ぅ」パチッ



アルミン「……………………あ」




.

75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 22:09:51 ID:FBIoDz3E



エレン「おはようアルミン。今日も遅かったな。早く支 度しねえと朝礼に間に合わねえぞ」


アルミン「うん……おはよう」


エレン「!……アル、ミン?」


アルミン「……エレ、ン。……エレン」


エレン「お前、声が…!」

アルミン「うん…エレン…」ウルウル



エレン「アルミン……」


アルミン「……………っ」

76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 22:12:30 ID:FBIoDz3E


アルミン「エレーン!!!」ぎゅうう

エレン「アルミン!!!」ぎゅうう


ジャン「うるせェエ!!」

コニー「な、なんだ!?敵襲!?」

マルコ「ジャン歯みがき粉飛んだんだけど。汚いんだけど」

77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 22:15:31 ID:FBIoDz3E


-------------


ミカサ「アルミンが話せるようになって、本当によかっ た」

アルミン「うん、心配かけてごめんね。ミカサ」

ミカサ「でも、原因はなんだったの」

エレン「そういやそうだな。やっぱり風邪だったのか? 心当たりねえのかよ、アルミン」

アルミン「うーん。あるといえば、あるけど…」

ミカサ「なに。誰かに何か言われたの」ズイッ

エレン「アルミンはまだ何も言ってねぇだろ!なんだ よ、教えろよアルミン!」


アルミン「んー……」

78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/17(土) 22:19:34 ID:FBIoDz3E


アルミン「内緒、かな」


エレン「は?なんで」


アルミン「うっうっうー」


アルミン「」クスクス





完。







アルミン「うっうっうー」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

アルミン「恋をした瞬間だって確信したんだ」【進撃ss】

2 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:35:37 ID:rtJUK2Zs
エレン「そうか」

アルミン「聞いてよ」

エレン「おう」

アルミン「異端者だってイジメられてた頃もさ…、女の子を可愛いなって思う事はあったんだ」

エレン「知らなかったな」

アルミン「女の子は皆可愛いと思ってた」

エレン「そうかぁ?」

アルミン「いくら悲惨な目に遭ってたってさ…生き物だから!人間だから!男だから!」

エレン「まぁ…な…」

アルミン「エレンだって巨人を駆逐したいと思って訓練してても、人との関わりは大事だろ?」

エレン「それはそうだろ?」

アルミン「この年になって気付いたんだよ…!」



3 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:36:20 ID:rtJUK2Zs

アルミン「初めての感情…今までの人との関わりとはまったく違った…特別な関係になりたい…」



アルミン「そんな気持ちがあるって事に…!」



エレン「………」



アルミン「これが恋ってやつなんだ…!今までの、女の子をただ可愛いと思う感情とは違う!エレン!僕の心臓の音を聞いてみてくれないか!?」



アルミン「まるで外の世界について書かれた本を見つけた時のように…!!」



エレン(俺との夢より…大事なのか…?)



アルミン「ああ~眠れなそうだ~~~」



エレン(…でもこれでアルミンが調査兵団を諦めてくれるならいいか。俺が巨人を駆逐したら、一緒に壁の外へ…)



エレン「あ、ところで誰なんだよ?その初恋の相手は」






5 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:37:05 ID:rtJUK2Zs

エレン「まだ訓練兵に所属してから一ヶ月もしないのに…」



アルミン「一目惚れ…ってやつなんだよ!!」



エレン「なんだよそれ」



アルミン「僕も信じられなかったんだけどね…さっき水を汲むために何人かで井戸の前に並んでたんだよ!」



アルミン「そして僕の目の前に……身長の低い僕の目の前に…っ!!!」



アルミン「僕より身長の低い子が並んでたんだ!!」



エレン「身長で決めたのかよ」



アルミン「それだけじゃないんだ!」



エレン(あぁ、身長も恋した理由には含まれるんだな)




6 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:37:51 ID:rtJUK2Zs

アルミン「その子が振り向いた瞬間…呼吸が止まったんだ。いや…まるで時間が止まったかのように感じたんだ」



エレン「怖いなそれ」



アルミン「恐怖で息が止まるのとは違う、初めての感情で息が止まるなんて…どうかしたのかと思ったよ」



エレン「あぁ、どうかしてると思う」



アルミン「僕より少し明るい金髪…そして…暗がりでも分かったんだ…僕と同じ色の青みがかったグレーの瞳…」



エレン「青でいいだろ」



アルミン「聞いてよエレン!!」



エレン「お前のそんな嬉しそうな顔、久しぶりだな」



アルミン「僕は…この感情に、希望を抱いているんだ…!」




7 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:38:36 ID:rtJUK2Zs

アルミン「恋をして、愛し合って、家族になり、子孫を残す…」



アルミン「人類…いや生き物全てと言ってもいい!この感情から生きる力が生まれるんだ!」



エレン(そう言えば…子どもって…)



エレン「家族になると…子どもが出来るのか?」



アルミン「夫婦になるとね…嫌でも分かる日は来るさ。ある程度はここでも学ぶだろうし…エレンだって男だから」



エレン「そんなもんか」



アルミン「きっと、突然だよ」



アルミン「何だか…あの子がいるってだけで、ここでの生活が楽しくなりそうだ…」



エレン「前向きなのは良い事だな」




8 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:39:34 ID:rtJUK2Zs

アルミン「入団式ではかっこ悪いとこ見られてたかもしれないし、訓練頑張って強くならないと!」



エレン「そんな風に思えるなら良いものなのかもな。恋って」



アルミン「エレンが僕と同じ子を好きにならない事を祈るよ!」



エレン「だから誰なんだよ」



アルミン「とりあえずもう遅いし寝よう。今日も訓練で疲れたからね」



エレン「あぁ、そうだな。おやすみ」



アルミン「おやすみエレン」



アルミン(はぁ…可愛い子だったなぁ)



アルミン(今まであの子の存在を知らなかったのが勿体無いよ)




9 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:40:28 ID:rtJUK2Zs

アルミン「ねぇ!本当に大丈夫かい!?」



エレン「大丈夫だって!」



アルミン「ちゃんと後ろも確認してよ!」



エレン「寝癖なんか無いって!いいから飯だ!!」



アルミン「うわぁっ!緊張する!どうしたらいいんだ!!」



エレン「本当にどうしたらいいんだよ!?」



アルミン「落ち着かないと…」



エレン「これから毎日こんなんじゃ困るからな」



アルミン「ごめん、分かったよ…行こう!」








11 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:41:48 ID:rtJUK2Zs

アルミン「………っ」



エレン「何そわそわしてんだよ」



アルミン「何でも無い!」



エレン「……」



アルミン「………っ」



アルミン「やっぱり僕トイレに行って来る!エレンは先に行っててくれ!」



エレン「分かったよ。お前の分も運んでおくからな!」



アルミン「ありがとう!ごめん!」



エレン「何だよアルミンの奴…」




12 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:42:40 ID:rtJUK2Zs

アルミン(近くに座ったりしたらどうしよう…!)



アルミン(食事なんてまともに出来る気がしないよ…)



アルミン(こんなんじゃ駄目だ…)



アルミン(だいたい向こうは僕の事なんて…)



アルミン(知ってたとしても入団式で教官に馬鹿にされた奴とか…死に急ぎ野郎といつも一緒にいる奴とか…)



アルミン(きっとそんなのだ…)



アルミン(意識してるのは僕だけなんだ…自然体でいないと…)



アルミン(よし…)




13 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:43:35 ID:rtJUK2Zs

エレン「遅いぞアルミン」



アルミン「ごめん!」



ミカサ「エレンから聞いた」



アルミン「…え」



ミカサ「好きな人が出来たって」



アルミン「あはは…」



エレン「何だよ、隠す事でも無いだろ?だいたい誰なのかは俺も分からないし」



アルミン「こういうのは本人に伝わったりしたらまずいんだ。僕たち三人の秘密だよ」



エレン「何でまずいんだよ…」



アルミン「相手が僕の気持ちをどう思うかなんて分からないだろ?」



ミカサ「確かに、冷やかすべきでは無い…」








15 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:45:30 ID:rtJUK2Zs

アルミン「ミカサには分かってもらえるね」



ミカサ「うん…」



エレン「何だよ…」



アルミン「とにかく人がいる場ではその話はしないで欲しいんだ」



エレン「おう、分かった」



ミカサ「応援してる」



アルミン「はは…どうこうなろうなんて僕なんかには無理な話だけどね」



ミカサ「そうでも無い。相手が分からないから…具体的なアドバイスは出来ないけれど…」



ミカサ「アルミンには良いところが沢山ある」



アルミン「ありがとう、ミカサ」




16 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:46:20 ID:rtJUK2Zs

ユミル「よいしょっ」



クリスタ「お年寄りみたいだよ?ユミル」



ユミル「何だよ。いいから座れ」



クリスタ「ふふっ、はーい」



エレン「……!!」



エレン(アルミンの隣に…クリスタ・レンズ…だよな…?)



エレン(アルミンより低い身長…)



エレン(アルミンより少し明るい金髪…)



エレン(そして青みがかったグレーの瞳…)




17 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:47:15 ID:rtJUK2Zs

エレン(なるほど…一目惚れするのも分かる顔だな)



アルミン「……」



エレン(アルミン…少し顔が赤いな…)



エレン(でも向こうから隣に座ってくるなんて…やったな!!)



ミカサ(エレンは何故微笑んでいるんだろう…)



エレン(昨日の夜はあんなに嬉しそうに話してたくせに…)



エレン(何か苦しそうだな…。まさか…またアルミンの呼吸と時間が止まっているのか!?)




18 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:50:33 ID:rtJUK2Zs

アルミン(うわぁ…やっぱり可愛いな…)









アルミン(隣の黒髪の子は…、おっと!あまりジロジロ見ちゃ駄目だ)



アルミン(まだその段階じゃない)



アルミン(あくまでさり気なく…たまたま目に入りましたって感じにね)



アルミン(明るい時間に見ても可愛い…本当に何で今まで気付かなかったんだろう…)



アルミン(でも今は…沢山いる訓練兵の中で君をすぐに見つけらる自信があるんだ…)




19 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:51:54 ID:rtJUK2Zs

ミカサ「アルミン…?」



アルミン「えっ!?」



ミカサ「動きが止まっていた…大丈夫?」



アルミン「う、うん!大丈夫!」



クリスタ「どうかしたの?」



アルミン「えっ!!?いや!!!何でも無いんだ!気にしないで!!」



ユミル「大丈夫だってよー。ほっとけほっとけ」



エレン(真っ赤だな)



アルミン(うわぁ…恥ずかしい…動きが止まるなんて意識しまくりじゃないか…)








21 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:52:48 ID:rtJUK2Zs

アルミン(さっき、目…合ったな…)



アルミン(何でこんなに…引き込まれるんだ)



アルミン(…まるで今も見つめているかのように鮮明に思い出せる)



アルミン(目が合った…僕を見てくれたんだ…)



アルミン(…好き、だ)



アルミン(君の事何も知らないのに…)



アルミン(異性を好きになった事は無い筈なのに、これが好きだって感情なのは理解できる)



アルミン(不思議だな…。前にもあったのかな…僕が覚えて無いだけで)




22 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:53:32 ID:rtJUK2Zs

エレン「良かったな」



アルミン「え!?見てたの!?」



エレン「まぁな…!でもあれは意識し過ぎだろ、あからさまに目合わせないようにしてさ」



アルミン「変に思われて嫌われたくないんだ…」



アルミン「エレン、くれぐれも言いふらしたりしないでね!」



エレン「分かってるって!お前にも細かい事聞いたりはしねぇよ!まぁ……アルミンが話したい時はいくらでも聞く」



アルミン「はは…、ありがとう。さすが僕の親友だ!」



エレン「当たり前だろ?」




23 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:54:35 ID:rtJUK2Zs

アルミン(……どうにかなりたくない訳じゃない)



アルミン(少しでも親しくなれたら…)



アルミン(でも、僕なんかには高嶺の花だ)



アルミン(それに、一目見て好きになったせいで、性格も何も知らない。完全に外見で心奪われてる)



アルミン(僕自身は、強くないし…見た目だって男らしくない…)



アルミン(……でも)



アルミン(僕の存在を意識させる事は出来る筈だ)



アルミン(…その為にも、周りともっと打ち解けないと)




24 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:55:35 ID:rtJUK2Zs

アルミン「クリスタ…レンズ…」



マルコ「うん、金髪で小柄な可愛い子だよね?そんな名前だったよ、確か。馬術一位の子」



アルミン「あ…そうだったかもしれない」



マルコ「アルミン、もしかして気になってるとか?」



アルミン(来た…。エレンとミカサには黙ってろなんて言ったけどね)



アルミン「あ…いや…僕なんかじゃ相手にされないのは分かってるんだけどさ…」



マルコ「僕は案外お似合いだと思うけどなぁ」



アルミン「そう…かな、頑張ってみるよ」




25 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:56:34 ID:rtJUK2Zs

アルミン(クリスタ・レンズって言うんだ…名前まで可愛いな…)



アルミン(僕が今までどれほど自分の事で精一杯だったか分かるよ)



アルミン(馬術一位が誰かなんて気にもしてなかった)



アルミン(いつも自分の成績の悪さばかり気にして…)



アルミン(……)



アルミン(よし、名前が分かったら後は簡単だ)



アルミン(クリスタに近くて、僕ともそれなりに話せる女子…)




26 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 20:59:25 ID:rtJUK2Zs

アルミン(ミカサはどうだろう…きっと協力はしてくれるだろうけど…)



アルミン(幼馴染の女の子ってだけで後々トラブルになる可能性が無いとは言い切れない)





アルミン(…昔から一緒にいて特別に仲の良い女の子の存在は、最近知り合ってから恋人になった女の子からしたら良いものではない)





アルミン(あ…恋人になれるかなんて分からないのに。考え過ぎか…)



アルミン(…サシャに声かけてみよう)




27 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 21:00:34 ID:rtJUK2Zs

アルミン「サシャ」



サシャ「あ!アルミン!これはですね!皆の食べ残しであってけっして夕食の分の食材では…!」



アルミン「相変わらずだなぁ…」



サシャ「えへへ…」



アルミン「それはそうと…いきなりで悪いけど、サシャに相談があるんだ」



サシャ「私に…ですか?」



アルミン「うん…クリスタって子、知ってるかな」



サシャ「知ってるも何も!神様ですから!!!」



サシャ「よく話しますよ!」




28 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 21:01:39 ID:rtJUK2Zs

アルミン(サシャはミカサとも仲良いし、交流の幅も広い。良い人選だったみたいだ)



アルミン「クリスタって…可愛いよね」



サシャ「はい!私もそう思います!!」



アルミン(嫌われるのを怖がるな…。今の段階ではとりあえずどんな形でも意識させればいい。)



アルミン「恋人とかいたりするのかな…」



サシャ「いないでしょうね」



アルミン「え!?即答!!?」



サシャ「クリスタには恩人様がいますからね…」




29 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 21:02:40 ID:rtJUK2Zs

アルミン「恩人様…?」



サシャ「ユミルですよ!」



アルミン「あぁ…ユミル」



アルミン(聞いた事はあるな…しかも最近聞いたような…)



サシャ「ユミルがいつもぴったりくっついてますからね…クリスタを好きになる人は多いと思うんですが、告白したり、言い寄る男は見た事無いです」



アルミン(あ…、黒髪の子かな…)



アルミン「ユミルって怖いのかな?」



サシャ「…はは……」



アルミン「………そっか」








31 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 21:03:46 ID:2jHrf2XU

クリスタ・レンズ....が....いい名前か......そうだな....




32 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 21:06:57 ID:DSYJglyg

(途中までアルクリはミスリードだと思ってた奴は、俺だけではあるまい)






34 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 21:28:10 ID:3Ys1gNzY

(それどころか金髪ってだけでライナーなんじゃないかと思ってたのは俺だけではないよな、うん)




43 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:25:52 ID:rtJUK2Zs

アルミン(まぁ…、クリスタ本人が重要だからユミルは関係ない)



アルミン「サシャ…さり気なく、僕の事を知ってるか…知ってたらどう思うか聞いて欲しいんだ」



サシャ「アルミンはクリスタが好きですか?」



アルミン「…っ!気に…なるんだ」



サシャ「そうだったんですね!でも恩人様という壁が…」



アルミン「24時間一緒って訳ではないだろ?一人の時にさ…今日の夕食分けるから!」



サシャ「!!?任せてください!!」



アルミン「今サシャが食べてるやつが僕の夕食だ」



サシャ「」



アルミン「よろしくね!」




44 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:27:19 ID:rtJUK2Zs

エレン「どこ行ってたんだよアルミン」



アルミン「ちょっとね」



エレン「食後すぐ動くのは駄目だって言うけどさ、暇だよな」



アルミン「あぁ、そうだね」



アルミン(サシャ上手くやってるかな!?何て答えるんだろう!!うわぁっ!!怖い!!)



アルミン(いや、今の段階はフラれたって構わない)



アルミン(むしろそこからが勝負だ)



アルミン(本当に告白するまでは、極力他人の関係を保つ)




45 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:28:53 ID:rtJUK2Zs

サシャ(ユミルは…いないか。まぁ…トイレまでべったり一緒では無いんやし)



サシャ「クリスタ!私とお話ししましょう!」



クリスタ「普通に話しかければいいのに」



サシャ(笑顔が眩し…っ)



サシャ「入団してからそろそろ一ヶ月になりますね!皆の名前は覚えられましたか?」



クリスタ「んー、よく話す人ならね…」



サシャ(どうやって切り出すか…)



サシャ「よく話す人ですか!私はミカサとエレン、アルミンとよく話すんですが…」




46 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:29:58 ID:rtJUK2Zs

サシャ「クリスタはこの三人の事知ってますか?」



クリスタ「知ってるよ!目立つよね。成績優秀なミカサ、座学一位のアルミン、そして死に急ぎ野郎なんて呼ばれるエレン」



クリスタ「三人は幼馴染なんでしょ?」



クリスタ「確かにサシャはよく一緒にいるよね!」



サシャ(アルミンの事は知っている、と)



サシャ「アルミンなんかはよく食事を分けてくれるんです!クリスタと同じ神様です!」



クリスタ「アルミン優しそうだもんね」



サシャ「…優しいですよ!」




47 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:31:43 ID:rtJUK2Zs

サシャ「恋人にするならアルミンですかね~…」



クリスタ「サシャって恋愛とか興味あったの!?」



サシャ「失礼な!!……ところで、アルミンってどう思います?」



クリスタ「…?なんで?」



サシャ「…えーと、他の女子から見たらどうなのか気になりまして!」



クリスタ「優しそうだし、一生懸命だな…って思うよ?私には無い強さがあるんじゃないかな…」



サシャ「ほほう…」



サシャ「なるほど…!よく分かりました!」




48 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:33:02 ID:rtJUK2Zs

サシャ「だそうです」



アルミン(僕の事知ってたんだ…!それにそんな嬉しい事…)



アルミン(でも今の時点だと僕がクリスタに好意がある事には気付いてない)



アルミン(思ったよりサシャは隠すのが得意だったみたいだ)



アルミン「脈はありそうかな」



サシャ「脈…ですか?」



アルミン「恋人になれる可能性はあるかな、って」



サシャ「今の段階じゃ何とも言えませんね」




49 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:34:03 ID:rtJUK2Zs

アルミン「確かに」



アルミン「なら僕がクリスタを気にかけてるって伝えてくれないか?」



サシャ「えっ!?」



アルミン「さり気なく」



サシャ「さり気なくですか…」



アルミン「パンもあげるよ」



サシャ「任せてください!」



アルミン(あくまで好意を分からせるだけ…)



アルミン(そして僕は徹底してそんな素振りは見せないようにするんだ)




50 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:35:14 ID:rtJUK2Zs

ミカサ「アルミン、すぐに座り込むと余計に苦しくなる」



アルミン「っはぁ…うん…分かってる…さ…」



エレン「キツイよな…兵站行進」



アルミン「僕が…体力…ないっ…だけだ…」



ミカサ「走り切ったのだから、体力が無い訳じゃない…」



エレン「そうだ。歩いたり、挫折して開拓地に戻る事を選んだ奴もいるしな」



アルミン(もっと、強くならないと…開拓地には戻りたくない)







アルミン(エレンとミカサ……クリスタと同じ兵士でいたい…)




51 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:40:32 ID:jbmTZ/J6

なるほど兵站訓練の頑張りの動力源は……




52 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:46:50 ID:rtJUK2Zs

アルミン「それで…例の件は…」



サシャ「さり気なく言いましたよ!」



アルミン「ありがとう!…何か言ってたかい?」



サシャ「顔を真っ赤にしてましたよ!ふふふっ!」



アルミン「!!!それでそれで!?」



サシャ「慌てないでください、他の人に聞かれます!」



アルミン「あ、ごめん…」



サシャ「ふふふ!」



アルミン(真っ赤になった顔見たかったなぁ…)




53 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:47:57 ID:rtJUK2Zs

サシャ「話した事無いのに…何でだろう、でも…そんな風に思われるなんて凄く嬉しい!」



サシャ「って!!言ってましたよ!!」



アルミン「うわぁーっ!!本当にっ!?本当に本当っ!?」



サシャ「本当に本当ですよ!!このこのーぅ!!!」



アルミン「わぁっ!やめてよサシャっ!くすぐったいなぁ!」



エレン「何だ…?何かあったのかこの二人は」



ミカサ「耳打ち…仲が良い」




54 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:48:54 ID:rtJUK2Zs

エレン(クリスタは結構離れた席だ。まぁ、アルミンの隣にはサシャがいるからな)



クリスタ「……」



エレン(クリスタがアルミンを見たぞ!アルミン…他の女子とそんなに仲良くしてていいのか!?)



サシャ「早くください!」



アルミン「約束だったからね」



アルミン「はい。どうぞ」



サシャ「わーい!アルミン大好きです!」



クリスタ「……?」



ユミル「おい、食べないのか?」



エレン(クリスタの表情が少し歪んだ!!まさか……)




55 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:50:16 ID:rtJUK2Zs

エレン「妬いてるな…」



ミカサ「うん。今日は蒸かした芋じゃなくて焼いた芋。調理法を変えたところで芋に変わりはないのに」



アルミン(これも作戦の内だよ)



アルミン(自分を好きだと知った相手が何故か他の女子と仲良くする…)



アルミン(あれ?私が好きなんじゃなかったの?)



アルミン(それなのに何で他の女子と…)



アルミン(あれ…?何で私そんな事気にしてるんだろう、向こうが私を好きなだけなのに…)




56 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:51:25 ID:rtJUK2Zs

アルミン(そしてここでさり気なくクリスタを見る)



クリスタ「……」



アルミン(あれ、何ともないなぁ…見てなかったのかな?)



アルミン(もしかして僕の事意識してない?)



アルミン(そうだとしたら逆効果じゃないか…!)



アルミン(まさかサシャ…パン欲しさに僕に嘘を…!?)



アルミン(……焦るな、大丈夫だ)



アルミン(きっと心の中は葛藤してる筈だ。ほら…心なしか不機嫌そうな顔に…)



クリスタ「はぁ…」




57 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:54:18 ID:rtJUK2Zs

アルミン「ぁ……」







サシャ「アルミン?」



エレン「どうした、いきなりサシャの方に顔向けて」



ミカサ「凄い勢いだった」



サシャ「顔色悪いですよ…?」



アルミン「疲れて…疲れたから気分がね!悪いみたいだ!」



ミカサ「今日は早めに寝た方がいい」



エレン「大丈夫か…?」



アルミン「うん。大丈夫、ごめん」




58 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:55:32 ID:rtJUK2Zs

エレン「寝れそうか?」



アルミン「うん、すぐ眠れそうだ」



エレン「あんま無理すんなよ?おやすみ」



アルミン「ありがとう、おやすみエレン…」



アルミン「……」



アルミン(眠れる気がしない)



アルミン(絶対嫌がられてる)



アルミン(迷惑だ…って表情だった…)



アルミン(目が合った瞬間)




59 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:56:33 ID:rtJUK2Zs

アルミン(……あの真っ直ぐな目に馬鹿にされた気がした)





アルミン(何故か、先に目を逸らされるのが怖くて、自分から思い切り目を逸らしちゃったけど…)





アルミン(この先、クリスタと恋人になる未来なんて無いのかな)



アルミン(ユミルかぁ…)



アルミン(サシャが恩人様って言ってたけどクリスタの恩人って事なのか?)



アルミン(話した事も無いのに脈があるかもなんて…)



アルミン(鏡見れば分かるだろ)



アルミン(僕なんかじゃ…見た目だけで恋なんてされない)






61 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/13(金) 23:59:55 ID:rtJUK2Zs

アルミン(……諦めればいい)



アルミン(今まで彼女の事なんか知らなかったんだ)



アルミン(一目惚れなんかしなかった事にすればいい)



アルミン(悔しいな)



アルミン(サシャの話を聞いて舞い上がって、作戦なんて言ってこそこそして…)



アルミン(男らしくない…真っ正面からぶつかろうとしない)



アルミン(ただの臆病野郎だ)



アルミン(誰がこんな奴好きになるもんか…)








63 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:00:42 ID:ezCjvRGE

クリスタ「サシャ…」



サシャ「んん…クリスタ…?」



クリスタ「しー…」



サシャ「はい…しー…ですね…」



クリスタ「起こしてごめんね…」



サシャ「いえ…どうかしました?」



クリスタ「アルミンが…私の事好きって、嘘だったのかな…」



サシャ「そんな嘘つきませんよ!」



クリスタ「あっ、小声で…!」




64 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:01:28 ID:ezCjvRGE

サシャ「食事の時だって、クリスタが顔真っ赤にして喜んでたって言ったら…」



クリスタ「え!話しちゃったの…!?」



サシャ(あ、言っちゃった、もういいわ眠いし)



サシャ「アルミンに相談されてましたからね、クリスタの気持ちが知りたいとか、気持ちに気付いて欲しいとか」



クリスタ「だから耳打ちで…」



サシャ「報酬に食事を分けてもらいました」



クリスタ「そういう事だったんだ…」




65 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:02:11 ID:ezCjvRGE

サシャ「嘘だったら嫌でしたか?」



クリスタ「え…?」



サシャ「ふふ…、わざわざ起こして確認するなんて」



クリスタ「あ…だって…」



クリスタ「嬉しかったから…その、もし嘘だったら何だか…」



サシャ「アルミンの事意識しちゃってますね~」



クリスタ「もう…っ」



サシャ「二人が仲良くなれるように、私がお手伝いしましょう!」



クリスタ「え…!?」




66 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:02:50 ID:ezCjvRGE

アルミン「本当に…?」



サシャ「本当です!クリスタがちゃんと話してみたいって言ってました!」



アルミン(嬉しいけど…昨日の表情からして…)



アルミン(まだちゃんと告白してないのにフラれるんだろうな)



サシャ「いきなり二人きりだと緊張してしまうという事で、私も付き添いますよ!」



アルミン「…うん、分かったよ」



アルミン(何がフラれた後が勝負だ。目線ひとつで既にボロボロじゃないか)



アルミン(こんなに気持ちに影響があるなら、恋なんかしたくなかったな…)




67 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:07:23 ID:ezCjvRGE

クリスタ「あ…!」



サシャ「私の事は気にせずにどうぞ!」



アルミン(怖いよ)



アルミン(見れない…)



アルミン(怖い…?恥ずかしい…のかな…)



アルミン(胸が痛い、顔が熱くて…見られたくないんだ)



アルミン(どうせ嫌われてるなら何も怖くない筈なのに…)



クリスタ「アルミン」

















アルミン「クリスタ…」




68 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:11:56 ID:ezCjvRGE

クリスタ「そ、の…ちゃんと話すのは…初めてだよね!」



クリスタ「その…サシャから大体聞いてて…」



サシャ「おやおや固まってますねぇ~アルミン!」



クリスタ「サシャ!からかったりしちゃ駄目だよ…!」



クリスタ「それで…私もアルミンと話してみたいって思ってたから…」



アルミン「クリスタ?」



クリスタ「え…はい」



アルミン「はは…」



アルミン(そういう事か…)









アルミン「これからは沢山話そうね」




69 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:17:01 ID:cgH9B0rc

アルミン頑張れ!!!!




70 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:22:20 ID:ezCjvRGE

サシャ「??」



サシャ「良かったですねー!アルミン」



アルミン「うん。じゃあ…皆で戻ろうか」



クリスタ「うん……?」



サシャ「………」



アルミン「…クリスタって、本当に可愛いね」



クリスタ「へっ!?ぁ、ありがとう…!」



アルミン「あはは」



サシャ「アルミン…?」



アルミン「サシャも、ありがとうね」



サシャ「いえ…」



クリスタ(落ち着いてるなぁ、アルミン。私が子どもっぽいのかな…)




74 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 00:36:31 ID:cgH9B0rc

アルミンの自信のなさから出る行動がより相手を引き込んでいる…

自信持った覚醒ミンやったらどうなるのかドキワクなアルミンだわ




76 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 02:21:22 ID:BSOpvPpM

良かった......

マジでクリスタがアルミンのことウザがってたらどうしようかと

いや、そういう展開は大好物なんだけどさ




80 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:39:52 ID:ezCjvRGE

クリスタ「私が隣でもいいかな…?」



アルミン「どうぞ」



アルミン「グラス危ないから先に置かせて」



クリスタ「あ、ありがとう…!」



エレン「ん…?」



エレン「えっ」



ミカサ「どうしたの?エレン」



エレン「触れていいのか分からない」



ミカサ「触れる?何が?」



エレン(たった数日で上手くいったのか…!?アルミン…!)



エレン(いったい何があったんたよ…)




81 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:40:30 ID:ezCjvRGE

クリスタ「それでね、その時ユミルが…」



アルミン「うんうん」



サシャ「良い感じ……ですね」



エレン「何で急に仲良くなってんだよ」



エレン「いつも一緒にいる…あの…身長の高い…ソバカ」



ユミル「なぁ、もう少しそっちに寄ってくれよ」



エレン「は?」



ユミル「クリスタ!朝早くいなくなったと思ったら…」



ユミル「おい、そっちに寄れって。クリスタの横が塞がってるから前に座りたいんだよ」



エレン「何だよ席ぐらいで…!」



ユミル「悪いな、クリスタとサシャに話があるんだ」



エレン「分かったよ…」




82 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:41:10 ID:ezCjvRGE

ユミル「サシャ…お前な…」



サシャ「パァン!!!!」



ユミル「おい」



サシャ「パ…パン!!!ですね!!!」



ユミル「チッ…」



クリスタ「もうユミル…どうしたの?」



ユミル「お前こそニヤニヤしてどうしたんだ」



クリスタ「ニヤニヤなんかしてないでしょっ!」



アルミン「あはは」



クリスタ「アルミン…」



アルミン「なんか……お腹いっぱいだな」




83 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:41:51 ID:ezCjvRGE

アルミン「サシャ、残り物でいいなら…あげるよ」



サシャ「本当ですか!頂きますね!!」



ユミル「お前…男が口付けたやつだぞ…。抵抗とかないのか?」



サシャ「??そんな事言ってられないですよ!!!」



クリスタ「……っ」



クリスタ「ゎ」



クリスタ(私が…!私も……)



アルミン「……」



サシャ「わ?」



クリスタ「何でもないっ!」



ユミル「……」




84 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:42:39 ID:ezCjvRGE

アルミン「じゃあ…僕、ベルト巻き忘れてたから」



エレン「おう」



クリスタ「あ…」



クリスタ(あれ……?)



サシャ「クリスタ…?」



アルミン「……っ」



アルミン「またね、クリスタ!」



エレン(まだ恥ずかしいんだな…アルミン。当たり前か)



クリスタ「…!!うんっ!また…!」



アルミン「……」



ユミル「……」




85 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:45:04 ID:ezCjvRGE

ユミル「クリスタはあいつが好きなのか?」



クリスタ「!!!」



クリスタ「ユミル…!何で…っこんな人が沢山居る所でそんな…」



ユミル「はいはい。それで…どうなんだ?」



サシャ「……」



クリスタ「正直…気になってはいる…かな」



ユミル「今までそんな素振り無かっただろ?何でいきなりそうなるんだよ」



クリスタ「だって…私の事…」



エレン(アルミン…いつの間にか告白してたのか!?)



ミカサ「エレン、どうしよう。ついて行けない」




86 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:46:32 ID:ezCjvRGE

エレン「ミカサ、耳かせ!」



ミカサ「!!!」



ミカサ「うん…」



エレン「アルミンは…クリスタに一目惚れして…」



ミカサ「クリスタだったの?」



エレン「そうだろ!見れば分かるだろ!」



ミカサ「そう」



エレン「そして、クリスタもアルミンが気になってる」



ミカサ「それは分かる」



エレン「あのな…恋し合ってる二人は、恋人になるんだ。そして…愛し合って…何か…子どもが出来るんだ」



ミカサ「子ども…!?まだ訓練兵に所属したばかりでそんな」



エレン(たぶんこれで合ってるな)




87 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:48:46 ID:ezCjvRGE

ユミル「クリスタ、ちょっと来い」



クリスタ「何なのユミル…」



サシャ「早く戻らなかったら二人のパンが無くなりますからね!」



ユミル「すぐ戻るから取っとけ馬鹿」



サシャ「うぅ…冗談じゃないですかぁ…」













ユミル「それで?好きだって思われてるから自分も相手を好きになるって?」



クリスタ「そんな言い方しないでよ!」



ユミル「気持ちを受け入れて、そしたらそれはお前の中では良い事になるのか?」



クリスタ「良い事…って…」



ユミル「そうだろクリスタ」



ユミル「相手が誰だってお前は断れない」




88 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:50:31 ID:ezCjvRGE

ユミル(近寄る奴は脅かして来たが…あのチビは完全に見落としてたな…)





ユミル「怖いんだろ?悪く思われたり、嫌われたりするのが」



ユミル「優しくて、人の為に自分を犠牲に出来る。それがお前の描く『クリスタ』なんだろ?」



クリスタ「何…、分からないよユミル…」



ユミル「無理してるって言ってるんだよ」



クリスタ「もうっ!してないってば!!」



ユミル「…本当に頑固な奴。」



クリスタ「ユミル…私はまだ、好きなのかどうかは分からないよ…」



クリスタ「でも…アルミンの気持ちを知った時ね…」




89 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:51:37 ID:ezCjvRGE

クリスタ「心臓が大きく一回……」



クリスタ「あの…全身が心臓になったみたいにね!ドクンって!」





クリスタ「今までは沢山いる訓練兵の中の一人だったのに、私の事好きなんだ…って思うと気になって目で追っちゃって…」





ユミル「分かった」



クリスタ「え…?」



ユミル「サシャに食われる前に戻るか」



クリスタ「あっ!頭ぐしゃぐしゃにしないでよ!」





ユミル(アルミン…って奴の成績次第か…。クリスタを憲兵団に連れていけるなら文句は言わない)




90 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:52:56 ID:ezCjvRGE

アルミン(僕が悪い)



アルミン(人に頼ってばかりで)



アルミン(自分で行動しなかったから…)



アルミン(クリスタ・レンズ)











































アルミン(君じゃないんだよ……)






93 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:55:51 ID:csQRpCN6

やっぱりアニだったか。




94 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 06:56:59 ID:r2dXL23w

え?アニなの?まさかライナー!?




102 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 12:27:39 ID:ezCjvRGE

アルミン(皆が思う、小柄で、金髪の青い目をした可愛い子はクリスタ)





アルミン(サシャが協力してくれて、僕を意識してくれたのはクリスタ)





アルミン(僕の気持ちを知って赤面し、喜んでくれたのはクリスタ)





アルミン(僕がサシャと仲良くしてるのを見て嫌な気持ちになってたのはクリスタ)





アルミン(僕が心の中で、何度もあの子に呼びかけてた名前はクリスタ)





アルミン(あの子を見つめてる間も僕を気にしていたのはクリスタ)







アルミン(最低だ)







アルミン(エレンは…僕があの子と目が合った事に良かったなって言ったんじゃなくて…クリスタが隣に座った事に対して言ってたんだ)




103 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 12:29:19 ID:ezCjvRGE

アルミン(そしてユミルはあの黒髪の子じゃなくて、身長の高いソバカスの方)





アルミン(僕があの子に向けてたつもりのくだらない行動のせいで…)





アルミン(クリスタは僕を気にかけて、本当は間違いで伝わった好意に対しても前向きだ)





アルミン(好かれていると聞いたのに、そんな素振りは見せず、おまけに他の女子と仲良くしている)



アルミン(まさに完璧に出来てただろうね。フリなんかしなくても実際好きじゃなかったんだから)





アルミン(実は間違いだったんだ)



アルミン(そんな事言えるのか?僕が勝手に早とちりして巻き込んだのに…)




104 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 12:33:03 ID:ezCjvRGE

アルミン(クリスタだって可愛いじゃないか…可愛いさだったらあの子より…)



アルミン(それに僕と仲良くなろうとしてくれてる…)





アルミン(だいたい…あの子は僕の好意も何も知らない状態であんな嫌そうな目で僕を見たんだ…)





アルミン(拒絶、だよ。見るな、って……)





アルミン(一目惚れしたのだって、もしかしたらクリスタに恋するためのただのきっかけだったんじゃないか?)





アルミン(どう考えたって、これで良かったじゃないか。運良く可愛いくて優しい子と恋愛出来るんだ)



アルミン(いや…)



アルミン(…僕は恋愛がしたかった訳じゃない…)




105 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 12:41:26 ID:ezCjvRGE

アルミン(恋人が欲しかったって訳じゃ無いんだ…ただあの子と…)





アルミン(でもきっと…一目惚れなんて、一時的なものだ…)





アルミン(クリスタと仲良くなって…これから好きになっていけばいいじゃないか…)



アルミン(あんなに可愛い子…なかなかいないよ)



アルミン(……僕があの子に見惚れてぼーっとしてた時だって…)



アルミン(心配して声かけてくれたし…)





アルミン(そう言えばあの時、クリスタがソバカスの子をユミルって呼んでたじゃないか…!)





アルミン(こんなに周りが見えなくなってたなんて…)





アルミン(夢を見過ぎていたんだ。恋なんか全然良いものじゃない…)





アルミン(馬鹿になるただの病気だ…)




108 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 14:53:31 ID:ezCjvRGE

エレン「ガスの補充は終わったか?」



アルミン「あぁ、僕は終わったよ」



トーマス「使い過ぎないようにしないとな」



ナック「皆集まってる?」



ミリウス「いや…まだ…」



エレン「おい!ミーナ!一人遅れたら皆遅れるんだぞ!」



エレン「本当に巨人が来た時にそんな調子じゃ…まったく」



アルミン「あはは…」



ミーナ「あ…っ!ちょっと待ってよ!」




109 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 14:54:12 ID:ezCjvRGE

アルミン「……!」



アルミン(そういえばミーナって……)







エレン「先が思いやられるな」



ミーナ「ちょっとー?怖い事言わないでよね、班長!」



ナック「はは、エレンが上手くまとめてくれよ?」



ミリウス「アルミンもいるし大丈夫さ!」



トーマス「皆これからよろしく!」



ミーナ「あっ、紅一点だよ!優しくしてね!」



エレン「同じ班になったからには単独での勝手な行動は…つつ…つつむ…駄目だからな!」



アルミン「エレンが一番心配だよ…。皆、よろしくね」








111 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 14:59:51 ID:ezCjvRGE

アルミン(訓練兵に所属して一ヶ月、ある程度の実力が分かってきた今)



アルミン(成績を元に、それぞれの実力をバランス良く組み合わせた班に分けられた)





アルミン(あの子の事を見たり、考えたりしないようにしてきたのに…)





アルミン(ミーナは、僕がユミルだと勘違いしていた黒髪の子だった)



アルミン(この後に及んで、まだあの子の名前を知りたいなんて思ってる)



アルミン(何がそんなに気になるんだ、僕は)



アルミン(クリスタはあれからもよく話しかけてくれてるのに)



アルミン(罪悪感を感じる)



アルミン(もしクリスタが本気で…、こんな中途半端な僕を好きになってしまったら…)




112 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 15:07:45 ID:Z/Z.WgL.

やはりミスリードだったか

これは修羅場の予感




117 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:49:22 ID:ezCjvRGE

エレン「アルミン、お前…さ」



アルミン「何?」



エレン「俺からは聞かないなんて言っといてあれだけど…」



アルミン「あぁ……いいよ。何だい?」



エレン「相変わらず恋ってやつには希望があるのか?」



アルミン(言ったなぁ…そんな事)



アルミン「………そうだね、相変わらず…」



アルミン「あの子の事を考えると…心臓が掴まれたように苦しくなるよ」



エレン「それが希望かよ?」



エレン(クリスタと上手くいってないのか?)







アルミン「いっそ現実で近付く事が出来ないなら…妄想の中で彼女と幸せになろうかな、なんてさ」




118 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:50:40 ID:ezCjvRGE

エレン「」



アルミン「いや、冗談だよ?」



エレン「大丈夫かよアルミン…。こういうのは二人の問題なんだろうけどさ…」



アルミン「いや…二人も何も…」



エレン「クリスタは今日もいつも通りだったろ?」



アルミン「あぁ…クリスタ。そうだね」



アルミン(エレンには…本当の事相談したい…)



エレン「…?」



アルミン「いや、」



アルミン「胸にしまっておく恋って言うのも…自分だけの宝物みたいで良いのかもね」




119 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:52:14 ID:ezCjvRGE

エレン「は?……何言ってんだよ」



エレン「………は…?」



エレン「……なぁ、アルミン、あまり遠くに行かないでくれよ」



アルミン「エレンこそ何言ってるんだ…」



エレン「アルミンが言ってる事…全然理解出来なくてさ…」



エレン「この世界は俺が知らない事ばかりで覆われてて、だけど俺が知らない事を皆が知っててさ…」



エレン「俺だけ取り残されてるんじゃないか…って」



エレン「そしたら」



アルミン「分かった」



アルミン「大丈夫だよ、エレン。壁の外の世界も、恋心も全部自分で感じて、そして知るんだ」




120 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:53:37 ID:ezCjvRGE

エレン「その時は…お前も一緒だよな?」



アルミン「恋についてはさすがに」



エレン「何でだよ…一緒に同じ恋を感じて知るんじゃないのか…?」



アルミン「……」



アルミン「まだ早いかな」



エレン「何だよ、分かんねぇよ…」



エレン「一緒に恋して愛し合って子供が産まれるんじゃないのかよ…」



アルミン「エレン、近い将来に今の発言を思い出して死にたくなるのは君だよ」






122 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 19:47:19 ID:BHGbaK7s

最初から読み直してようやく分かった

アルミンは別の人(ライナー?)の事をクリスタって名前だと思ってたということか




126 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 22:04:58 ID:JMu0WPI6

ユミルじゃないのか??




130 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:52:50 ID:tpuscK0.

ライナー「おい、アイツ…」



エレン「ん?」



エレン「ああ…アニか。またうまい事サボってるみたいだな」



エレン(いつも怖い顔してるんだよなぁ…)



ライナー「おいアニ」



エレン(うわ…睨んでるよ)



エレン(怖過ぎるだろ)



ライナー「お前みたいな不真面目な奴に…兵士としての在り方を思い出させてやるよ」



アニ「………はぁ…」



ライナー「教官の頭突きで、ただでさえ低い身長を縮められたくないなら真面目にやれ…」



エレン「は?何だよその言い方…」





アニ「………」







エレン(あっ、いつもの比じゃないくらい怖い)




131 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:53:53 ID:tpuscK0.

アルミン(!何だ今の音…)



アルミン(エレン…?何で倒れて…)



アルミン「………」



アルミン(なんで)



アルミン(いや…いいじゃないか別に)



アルミン(…エレンと並ぶと)



アルミン(更に小さ…)





アルミン「………」





アルミン(自分が嫌になるな本当に)



ジャン「おい、よそ見なんかしてる余裕あるのか?」



アルミン「…!いや……ごめん。もう一回だ」




132 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:54:35 ID:tpuscK0.

アルミン(あ…エレンの口に手が)



アルミン(何だあの技)



アルミン(僕より…小さいのに…)



アルミン(いいな、エレンは)



アルミン(……いや、何考えてるんだ。蹴られるのなんて嫌だよ)



アルミン「……っ」



アルミン(もし僕が、ライナーと組んで…倒せるぐらい強かったとしたら…あの場にいたのは…)



アルミン(妄想なんかしてる場合じゃない。だいたい僕じゃ…)





ジャン「おい!これじゃ練習にもなんねーな!まぁ、こんな点数にならない訓練じゃその方が都合が良いけどよ」



アルミン「あ…っ!クソ…」




133 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:56:48 ID:tpuscK0.

アルミン(練習相手にもならないだろ…)



アルミン「……」



エレン「いてぇ…」



アルミン「あ…、派手にやられてたね」



エレン「あいつ凄いよ…」



アルミン「……っ」



エレン「俺にも出来ないかな…」



アルミン「あのさ」



エレン「ん?」



アルミン「あの子って…何て名前だっけ」



エレン「お前…本当に自分の成績しか確認してないんだな」



エレン「あいつは今の時点でも成績優秀者5位位内に入る奴だぞ」



アルミン「っっ!??」



アルミン「………そっ」



アルミン「うなんだ」




134 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:58:35 ID:tpuscK0.

エレン「アニだよ」



アルミン「アニ」



エレン「あぁ、アニ・レオンハート」



アルミン「アニ…」



エレン「悔しいな…クソ…」



アルミン(アニ)



アルミン(アニって言うんだ)



アルミン(凄い)



アルミン(名前を知っただけなのに)



アルミン(感動してる)



アルミン(知ったところで関係が変わるわけでも無いのに)



アルミン(紛れもなく今)



アルミン(幸せって気持ちなんだと思う)




135 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:00:06 ID:tpuscK0.

アルミン「……」



サシャ「ん…?何穏やかな顔してるんですか?」



アルミン「んん…?いや…はは」



ユミル「気色悪いな」



クリスタ「そんな事言わないで!」



ユミル「何だ?お前に言った訳じゃないのに…何で自分が言われたみたいに怒るんだ?」



アルミン「………」



クリスタ「アルミンの事悪く言われると、私が嫌なの!」



サシャ「おーーー!!?言いますねクリスタ!!」



エレン「こんな人前で…バカ夫婦だな」



クリスタ「ちょっとー!恥ずかし」



アルミン「エレンッッ!!!!」



クリスタ「っ!?」




136 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:01:26 ID:tpuscK0.

アルミン「そんな言い方されたら、誤解されるよ…困るんだ、そういうの」



エレン「あ…何だよ、何か変な事言ったか?」



ミカサ「………エレン…あなたはアルミンとクリスタに馬鹿なんて言える成績なの?」



クリスタ「あ…ばか…って、ね?えへへ…」



アルミン「……」



アルミン「クリスタを馬鹿にするなんて許せないからね」



クリスタ「アルミン…」




137 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:02:40 ID:tpuscK0.

サシャ「そんな…アルミンはそんな事で怒ったりなんか…しないですよね…?へへ…」



クリスタ(きちんと向き合うようになってから…何の進展も無いなぁ…)



クリスタ(アルミンの方から気にかけてくれたのに…)



クリスタ(バカでも、夫婦って言われて嬉しかったのに…)



クリスタ(アルミンは……)



ユミル(成績も座学以外が駄目なら見た目も中身も駄目。見守る必要は無いな)







ユミル「すぐ戻るから、先に寝とけ」



クリスタ「…ん、分かったよ」




138 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:03:41 ID:tpuscK0.

ユミル「寂しそうな顔するなよ」



クリスタ「え…そんな顔してたかな…」



ユミル「今もしてる」



クリスタ「あのねユミル…私、何だか分からないけど…寂しいみたい」



クリスタ「心臓が無くなったみたいなの…穴が…空いて」



ユミル「馬鹿、そんなんだったら死んでるよ」



クリスタ「私…気付いて」



クリスタ「たよ…」



ユミル「……」



クリスタ「アルミンが……私の事なんて見てない事くらい…」



ユミル「……」



ユミル「…なら、もう良い事はしなくていいだろ」




140 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:04:40 ID:tpuscK0.

クリスタ「ユミル…、分かってるくせに」



ユミル「…馬鹿」



クリスタ「私…っ私が」



ユミル「いいって!話さなくていい」



クリスタ「吐き出したいんだよっ!!私…っの事、好きだって!!そう聞いたのに!!ねぇ!妾の子の私を!!」



ユミル「おい…頼むから…」



ユミル「やめてくれよ…」



クリスタ「でも、やっぱり違ったんだ…!クリスタでも愛されないんだ…!!!」



クリスタ「何でっ!?何で私の方が好きになってるの!!?どうせ捨てられるのにっ!!」



ユミル「クリスタ…そんな言葉聞きたくない…」




141 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:05:46 ID:tpuscK0.

クリスタ「最初からそうだった!!サシャに頼み事してっ!私が気になるなんて言った後にわざとらしくサシャとベタベタしてたの!!!」



クリスタ「私……からかわれてたんだよ……」









ユミル(アルミンはともかく、サシャの方はいくら意地汚くても…クリスタを傷つける真似はしないだろ)



ユミル(あいつの心変わりか…?でも私が見落とすくらいだ、元からそんな素振りは見せてなかった)





ユミル(クリスタの事を知ってる奴…だったり?)





ユミル(いや、幼馴染と三人で入団してきてるんだ。子供だしいくら頭が良くてもあの体力じゃ見張りなんて出来ないか)




142 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:06:58 ID:tpuscK0.









ユミル「あ?」



ユミル「何盗み聞きしてんだよ」



クリスタ「!?」





アルミン「!!」



アルミン「あ……クリスタの声が…聞こえて…」









クリスタ「……っ!」



ユミル「おいおい、また変な期待させるつもりか?」



クリスタ「……」



アルミン「それは…」



アルミン(さっきのクリスタの話を聞いたら……もう…無理だよ…)




143 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:08:01 ID:tpuscK0.

アルミン(何で……)



ユミル「まぁいい、私はお前に用があったんだ」



アルミン「何で僕みたいな…最低で卑怯で…」



ユミル「!?」



アルミン「弱くて情けなくてカッコ良くもないし男らしくもない…こんな…!」





アルミン「こんな奴…」





アルミン「何でそんなに泣くほど好きになれるんだよ!?」









クリスタ「………っ!」




144 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:09:00 ID:tpuscK0.

クリスタ「私だって…アルミンが思ってるほど優しい子なんかじゃないよ!?」



クリスタ「私の事何も知らないくせに…!」



クリスタ「自分の事そうやって卑下して悪く見せようったって」



クリスタ「私からしたらアルミンが悩んでる事なんて砂粒よりも小さく感じるよ!!!!」



アルミン「何…っ」



ユミル「お前らもう騒ぐな」



クリスタ「…っ」



アルミン「何が」



アルミン「クリスタに僕の何が分かるんだよ!?」



アルミン「両親は!?生きてるんだろ!?家族がいるんだろ!?」



アルミン「何を自分が一番辛いみたいに言ってるんだ!!」




145 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:09:53 ID:tpuscK0.

アルミン「君は結局、自分の事しか考えて無いんだろ!?」



クリスタ「……!!!!」



ユミル「いい加減にしろって」



アルミン「触らないでくれ」



ユミル「お前さぁ…?」



アルミン「……っ」



ユミル「弱いくせに口ばっか生意気だよな」



アルミン「生意気?それは君がそう感じただけだろう、ユミル」



アルミン「僕は思った事を言っただけだ」



ユミル「くふ…っ」



アルミン「!?」



ユミル「自分に好意があるって分かっててクリスタに怒鳴り散らしたんだろ」




146 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:10:44 ID:tpuscK0.

クリスタ「…もう戻ろう」



アルミン「何が言いたいのか分からないよ」



ユミル「お前さ…馬鹿にしてるんだよ、クリスタの事を」



クリスタ「やめて、ユミル」



アルミン「知らないくせによく言う」



ユミル「今お前が私に強がって見せるのも」



ユミル「クリスタがいるからだ」



ユミル「人気もあって容姿も良い、そんな子が自分を好きでいる」



ユミル「クリスタを泣かせられる自分に酔ってるんだよ」



アルミン「…意味が…っ」



クリスタ「聞きたくないよっ!!!」




147 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:11:42 ID:tpuscK0.

クリスタ「もういい…」



ユミル「あぁ、行くぞ」



ユミル「お前がクリスタを突き放さなかった理由は自分が一番分かってるよな?」



アルミン「……」



ユミル「じゃあな、自分の事しか考えてないアルミンさん」









アルミン「うん、じゃあね」







アルミン(僕がクリスタを傷付けないようにって…悩んでた事も知らないくせに)





アルミン「……っ」



アルミン(だけど結果的に、傷付けただけだった)




148 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:13:43 ID:tpuscK0.

アルミン(顔を上げて、クリスタと目が合った時に)



アルミン(あれ?ごめん…クリスタって別な子の名前だと勘違いしてたんだ…ってさ)



アルミン(言っていれば、クリスタだってあそこまで辛そうな顔しなかった筈だ)



アルミン(笑い話に…なったかも知れないのに)



アルミン(あの時少しでも、下心が無かったとは言えない)



アルミン(苦しい)



アルミン(クリスタにあんな酷い事…言うつもりなかったのに…)



アルミン(ちっぽけな僕の自尊心を守るために)



アルミン(口から出任せを言うのは僕の悪い癖だ…)






161 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:23:20 ID:wOasG3.I

アルミン(僕が嫌われるのは構わないんだ)



アルミン(クリスタは完全に被害者なんだし)



アルミン(それなのにまるで悪者みたいに言っちゃったな……)





アルミン(だいたい何で僕を好きになれるのかって聞いただけなのにクリスタも熱くなり過ぎなんだよ)





アルミン(向こうから離れてくれたんだ。こんなに都合の良い事無いじゃないか)



アルミン(これで堂々と)



アルミン(アニを好きでいれる…)



アルミン(クリスタみたいに笑顔で話しかけてくれなくたっていいさ)



アルミン(姿を見れるだけで…、幸せなんだ)





アルミン(そんな風に思えるのは、僕がそれだけアニを好きって事なんだから)





アルミン「……」







アルミン(何だかイライラする)




162 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:25:03 ID:wOasG3.I

クリスタ『お疲れ様、アルミン』



アルミン『………うん、ありがとう…』



クリスタ『えい!』



アルミン『冷たっ』



クリスタ『気持ち良いでしょ?』



アルミン『あ…本当だ』



クリスタ『良かった…』



クリスタ『アルミン』



アルミン『…うん?』



クリスタ『えへへ…、呼んだだけだよ?』



アルミン『………』





アルミン(やめろやめろやめろ。思い出すな)



アルミン(何なんだよ)



アルミン(僕はどこまで最低なんだ)



アルミン(僕ってこんな…?)




163 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:26:21 ID:wOasG3.I

アルミン(そうだ…アニ…、アニだ…)



アルミン(僕は、一目で君の事を…)



クリスタ『あ!おはよう!』



アルミン(…やめてよ)



クリスタ『アルミン、元気…無いね…』



アルミン(君じゃ無いんだ…)



クリスタ『最初からそうだった!!』



アルミン(うるさい)



クリスタ『私……』



アルミン(だいたいマルコが…)



クリスタ『からかわれてたんだよ……』







アルミン「………っ!」




164 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:27:28 ID:wOasG3.I

アルミン「ぅ……っ…」



アルミン(ごめん。ごめんねクリスタ)



アルミン「ぅあ……くそ……」



アルミン(関係無かったのに)



アルミン(ごめんね、泣かせてごめん。傷付けてごめん)







アルミン(君の優しさに甘えて)



アルミン(冷たく接した事もたくさんあった…)



アルミン(何だか良い男になった気でいて…)



アルミン(僕はアニを想い続けながら…)



アルミン(君を側に置こうとしてたんだ…)




165 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:28:13 ID:wOasG3.I

アルミン(サシャが怯えるのがよく分かった…)



アルミン(ユミルは、まるで子供を窘めるみたいに)



アルミン(僕の心を見透かして、呆れながら笑った…)



アルミン(自覚があった訳じゃ無かったけど…)



アルミン(確かに、ユミルの言う通りだったよ)









アルミン(君に想われて得意気になってたんだ…)



アルミン(だって皆から可愛い、優しい…って人気のある君が)







アルミン(僕を好きなんだから)




166 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:29:44 ID:wOasG3.I

アルミン(そうだ…)



アルミン(気付いてたよ)



アルミン(僕は君に好かれるのが怖かった筈なのに)



アルミン(心のどこかで)



アルミン(優越感に浸っていたんだ)





アルミン(君がもう僕に笑いかけてくれないのが悲しいんじゃない)









アルミン(クリスタが…今までどんな気持ちで僕に話しかけてきたのかって考えると…)



アルミン(僕が悪いのに)



アルミン(辛くて)



アルミン(可哀想で可哀想で)




167 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:30:38 ID:wOasG3.I

アルミン(もう…嫌だよ…)



アルミン(何だよ恋って)







アルミン(何で我慢したり傷付けたりしなきゃいけないんだ…)



アルミン(だいたい両想いになったら何があるんだ?)



アルミン(まだ子供で、おまけに訓練兵)







アルミン(恋が生きる力を生むなんて)







アルミン(僕は間違ってた…)




168 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:31:24 ID:wOasG3.I

クリスタ「……」



ユミル「もう寝るぞ」



クリスタ「私何であんなに取り乱したんだろう…」



ユミル「お前って実は熱い奴だったり」



クリスタ「違うよ…分かってるんでしょ?」



ユミル「……いや、分からない」



クリスタ「私、ムキになってたのかも」



クリスタ「私と話すといつも元気無くなって…だから私がもっと頑張って元気にしなくちゃっ、て」



クリスタ「でも…さすがに毎日そうだと…私が話しかける事に困ってるんだなぁって気付いちゃったよ」



クリスタ「嫌だったの。だって私…何かした覚えが無かったから」



クリスタ「理由も無く…存在するだけで嫌がられてるみたいで」




169 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:32:19 ID:wOasG3.I

ユミル「…『クリスタ』ですら受け入れられないってか」



クリスタ「……好かれたくて来た訳じゃないのに」



ユミル「まぁ…、色々とおかしいだろ今回の事は」



ユミル「それよりもどこから話を聞かれてたかだ」



クリスタ「………」



ユミル「自分自身が嫌で存在まで消そうとしたお前が」



ユミル「何自分であんな事言ってんだよ」



クリスタ「ユミル…」



ユミル「妾の子の自分のせいにしたかったんだろ」



ユミル「嫌な事ばかり本当の自分に押し付けるなよ」



クリスタ「……」



ユミル「ほら…いつまでも便所に閉じこもってんな」



クリスタ「……うん」




170 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:34:23 ID:wOasG3.I







アニ『え?』



アルミン『駄目、かな…』



アニ『ううん…いいよ…』



アルミン『本当に…?』



アニ『抱き締めてくれる…?』



アルミン『…好きだよ』















アルミン「んん…っ」







アルミン「ぁ……?」



アルミン「」




171 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:35:50 ID:wOasG3.I

エレン「アルミン……どこ行ったんだよ」



マルコ「水汲みなんじゃないか?」



エレン「あぁ、そういや当番か。でも随分早いな」















アルミン(……精通した)



アルミン(夢精したんだ)



アルミン(声も話し方も知らないのに…アニの夢を見て)



アルミン(何で、こんな時に、気持ち悪い)



アルミン(嫌だ、嫌だよ)



アルミン(気持ち悪い)




172 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:36:55 ID:wOasG3.I







アニ「邪魔だよ、あんた」



アルミン「……」



アニ「こんな所で洗濯…?どきなよ」



アニ「私も水汲むんだから」



アニ(並ぶの嫌で早く来たのに…)



アルミン「っあ……」



アニ「は?」



アルミン「……っ」



アニ「……」



アニ(本当、変な奴…)



アニ「邪魔」



アルミン「……っ!」



アルミン(何も言えなかった…)




173 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:38:04 ID:wOasG3.I

アルミン(え?何考えてるんだ……僕、おかしいな)



アルミン(昨日までクリスタの事で泣いてたのに)



アルミン(……そうだよ、恋なんかくだらないんだ)



アルミン(クリスタの気持ちも考えろよ…)



アルミン(………)









アルミン(そんなの関係無いよ)







アルミン(いくら頭の中で否定したって、心臓が激しく脈打ってるんだ)



アルミン(好きなのはどうしようもない。感情を支配できるならこんなに悩まないよ)



アルミン(夢とはいえ、かなり影響はしてるみたいだ…)




174 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:39:09 ID:wOasG3.I

アルミン(クリスタと話しても…こんなにドキドキしないのに…っ)



アルミン(声…聞いちゃった…)



アルミン(もっと聞きたい…)



アルミン(何か…)



アルミン(仲良くなるにはどうしたら…っ)







アルミン「っ…あのさ」



アニ「……何?」



アルミン「昨日の対人格闘訓練の時……凄かった…ね!」



アニ「…そう」



アルミン「……っ」



アルミン(口数が少ないのか…)



アルミン「あの…っ」



アニ「さっきから……私に何か用があるの?」




175 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:40:37 ID:wOasG3.I

アルミン「あ……」



アニ「……」



アルミン(真っ正面から…)



アルミン(ぶつからないから駄目だったんだ)



アルミン「可愛い…なって」



アニ「……は?」



アルミン「思ってて……」



アニ「………」



アニ「何言ってんの?」



アルミン「ずっと見てたんだ、君の事」



アルミン「僕は君の事が」



アニ「…聞いてられない」



アニ「鬱陶しいよ」




176 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:41:51 ID:wOasG3.I

アニ「いつも人の事コソコソと見てきて」



アルミン「……っ」



アルミン(バレてた…)



アルミン「好きなんだ!!!」



アニ「………」



アルミン「アニ…」



アルミン「コソコソしないから、君に話しかけても」



アニ「あんたが持ってるの」



アルミン「……!」



アニ「寝巻きと下着」



アルミン「……そ…の」



アニ「いい年して…」



アニ「……」



アニ「何震えてるの?」



アルミン「分からない…」




177 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:42:37 ID:wOasG3.I

アルミン「君に鬱陶しいって言われて…こんな…情けないところを見られて…」



アルミン「恥ずかしくて逃げたいのに…」



アルミン「君が好きで仕方ない…」



アニ「………」



アニ「もう…いい?」



アルミン「アニ…!」



アニ「…しつこい」



アニ「おかしいよあんた。いきなりそんな事言って」



アルミン「だから…」



アルミン「君の事が知りたいんだ!!」




178 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:43:32 ID:W/57PJVY

うっわ、超原作アニっぽい

あとオネショしたと思われちゃったか




179 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:44:04 ID:wOasG3.I

アニ「……呑気…呆れるよ」



アニ「あんたさ…あの死に急ぎ野郎といつも一緒にいるよね」



アニ「何でそんな恥ずかしい事言えるの?…お友達に何て思われるだろうね」



アニ「あんたの頭の中は女とどうこうしたいってそればかりなんじゃないの?」



アニ「正直…あんたの気持ち悪い妄想の種にされてるのかと思うとゾッとするよ」





アニ「邪魔、どいて」





アルミン「諦めないよ…」



アニ「…迷惑」



アルミン「君に嫌われてたって…僕が君を好きなうちは諦めない」




180 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:46:25 ID:wOasG3.I

アニ「嫌われるように、努力するよ」



アルミン「……っ好きだ」



アニ「……」





















アルミン「うわぁ……」



アルミン「う……嫌だ………」



アルミン「死にたい、死にたい」



アルミン「恥ずかしいよ、つら…苦しい…っ」



アルミン「うわぁ…っクソっ…嫌だ嫌だ」



アルミン(吐きそうだ!!!)



アルミン(無かった事にしたい…)



アルミン(悔しい悔しい悔しい)




187 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:01:45 ID:lCpG5oSs

アルミン「………」



アルミン(これ干して戻ろう)



アニ『ゾッとするよ』



アルミン「……」



アルミン(水、汲まないと)



アルミン「………」











アルミン(胸のあたりが苦しい…。理解出来ないよ)



アルミン(恋って…感情なんじゃないのか?何で体まで痛く感じるんだ…)



アルミン(あれくらいで…死にたくなるなんて)



アルミン(恋がもたらすのは希望じゃなくて絶望なのか?)



アルミン(でももし…)



アルミン(アニが僕を好きになってくれたなら…)




188 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:02:49 ID:lCpG5oSs

ユミル「あー、いたいた」



アルミン「…ユミル…僕に用?」



ユミル「まぁな」



アルミン「クリスタは居ないんだね」



ユミル「昨日の今日で気まずいんだろ」



アルミン「そうだよね…」



ユミル「……まぁ、それはいいとして」



ユミル「昨日、何を聞いた?」



アルミン「え?」



ユミル「クリスタが泣き喚いてた時だよ、いつから聞いてたんだよ。正直に言え」



アルミン「…正直、あまりにも泣いてるからよく聞き取れなかったんだけど…」



アルミン「サシャと僕がからかったとかそんな…」



ユミル「あっそ、じゃあな」



アルミン「何だよ…」



アルミン(どうせ僕の悪口言ってたんだろ…)




189 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:04:25 ID:lCpG5oSs

マルコ「あ!ほら、アルミンが戻って来たよ」



エレン「アルミン、今日の兵法講義さ…隣に座らせてくれ!」





アルミン「エレン…」



エレン「何だ、もう着替えてたのかよ」



アルミン「……エレン」



エレン「どうした…?」



アルミン「僕…失恋したんだ…」



エレン「は?」



アルミン「フラれちゃった…」



エレン「え…おい…クリスタと何か…」



アルミン「違う…」



アルミン「僕が一目惚れしたのはアニなんだよ…っ!!」



マルコ「えっ」



エレン「」




190 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:06:05 ID:lCpG5oSs

エレン「お前クリスタと付き合ってたんじゃないのかよ」



マルコ「これって…」



アルミン「エレンたちが勝手に勘違いしただけだよ」



エレン「否定してなかっただろ…」



アルミン「……」



エレン「なんだよそれ…」



アルミン「もういいんだ。全部終わったから」



マルコ「僕が…クリスタだって言っちゃったから…」



アルミン「いや、僕がちゃんと確認しないで…そう思い込んでたのが悪いんだ」



エレン「…は?名前を勘違いして、それで何でクリスタとよく一緒にいるようになってたんだよ」




191 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:08:25 ID:lCpG5oSs

エレン「ちゃんと説明しないと…分かんないだろ?」



アルミン「………」



アルミン「とにかく、クリスタとは何でもないんだ。もう恋なんてくだらない事に現を抜かす事もない」



アルミン「アニにもフラれたしね…」



エレン「……」



アルミン「ただ…それだけ言っておきたくて」



エレン「……」



エレン「…お前がそう言うなら…いいよ分かったよ。うるさく聞かない」



マルコ「本当に悪かった、アルミン。アニも確かに綺麗だけどあの時は」



アルミン「あの情報だけで分かる人の方が少ないよ…僕こそごめんね」



アルミン(…よし)








197 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:47:08 ID:lCpG5oSs

アルミン「ミーナ、隣いいかな?」



ミーナ「あっ!珍しいね…!助かるよー、兵法なんて覚える事あり過ぎてさぁ…」



アルミン「はは、確かに。ミーナはどこに入団希望なんだっけ?」



ミーナ「そりゃあ正直言えばさー……」





アルミン(真っ正面から気持ちは伝えたんだ。アニ、君には正直腹が立ったよ)



アルミン(僕との会話で、エレンの事を少なからず気にかけている事は分かった)



アルミン(多くにおいて僕は君にもエレンにも劣る。これは事実だ)





アルミン(だけど君にも悔しい思いをさせてあげるからね)





アルミン(絶対に)




198 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:48:02 ID:lCpG5oSs

エレン「何だよアルミン!!隣に座れないだろ!」



アルミン「ごめんねエレン、でも遅れて来たせいでどちみち隣同士で空いてる席無かったしさ」



ミカサ「エレン、あなたの席は取ってある」



エレン「あー、悪いな」



ミカサ「当然の事をしたまで」



アニ「……」



ベルトルト「……」



ベルトルト「アニ、こっちに座れるよ」



アニ「どうも」



ベルトルト(他人行儀だな…仕方ないけど…)



エレン(アルミン…アニに一目惚れしてたのか…)



アニ(何なの…?)



エレン(………うわっ!睨まれた……やっぱり怖い顔じゃねぇか…)




199 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:50:20 ID:lCpG5oSs







ミーナ「あ~…はいはい。納得!」



アルミン「もう、ちゃんと分かってる??」



教官「お前の座学への取り組みは流石だな、アルレルト…」



アルミン「あ…!すみません!講義が終わってるのにいつまでも…ミーナ、そろそろ戻ろうか」



教官「構わない。今日は配給品が来るまでは備品の整備も出来ないからな」



教官「お前たちが勉強したいのであれば、だが」



アルミン「で…ではお言葉に甘えて…」



教官「はは、お前も座学の教官が向いてるかもしれないぞ?」



教官「それでは先に戻るからな」



アルミン「はっ!」



ミーナ「はっ!」




200 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:51:05 ID:lCpG5oSs

アルミン「……」









ミーナ「ちょっと…アルミン!!せっかく自由時間なのに勉強っ!?」



アルミン「いや…」



ミーナ「え?」



アルミン「せっかく二人きりだし、何か話そうか」



ミーナ「うわ~…教官聞いてたらショック受けるだろうね」



アルミン「まぁ、たまにはさ!」



ミーナ「同じ班だしね~」



アルミン「でしょ…?」



アルミン「ところでミーナって好きな人いる?」



ミーナ「……どうかなぁ~」




201 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:53:41 ID:lCpG5oSs

ミーナ「って、もう!そんな事聞かれると思わなかったからびっくりしたよ!」



アルミン「いきなり聞いたらポロっと答えるんじゃないかな~ってさ」



ミーナ「そんなわけないじゃない!……あれ~?もしかしてアルミン私の事…」



アルミン「それは無いよ」



ミーナ「あははっ!」



アルミン「あはは!」



ミーナ「もうっ!」



アルミン「いてっ」



ミーナ「それで?アルミンにはいるの?」




202 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:54:21 ID:lCpG5oSs

アルミン「ミーナが先に答えてくれたら言おうかな」



ミーナ「私は好き…って言い切れないし…興味あるって言うか…」



ミーナ「もー、それズルくない?」



アルミン(分かってるよ、ミーナ)



アルミン(君はエレンをよく慕って、話だって真剣に聞いている。そしてそれを見て思い出したんだ)



アルミン(入団したばかりの日、エレンの話を食い入るように聞きに来ていた君を)



アルミン(エレンに憧れを抱いているのは確かだよね…)



アルミン「確かにズルいかな。自分の話って照れるし」



アルミン「それじゃあ…仲の良い人の話とかしようか」




203 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:57:50 ID:lCpG5oSs

ミーナ「あー、うん」



ミーナ(…エレンの話とか…聞けるかも)



ミーナ「いいね、たまには愚痴とかさ!…えへへ!」



アルミン(話題にするには不自然だけど…やっぱり乗った)



アルミン「愚痴か~…。僕は周りに助けられてばかりだし、愚痴を言われるのは僕の方だよ…」



アルミン「……エレンも」



ミーナ「!」



アルミン「アニに格闘の技術を教わりたいなんて言っててさ」



アルミン「僕なんか置いて、これからどんどん強くなっていっちゃうんだろうな~…って」



ミーナ「あぁ、対人格闘ね…。アニはいつもサボりがちだけど」



ミーナ「それでも優秀な成績だから」



ミーナ「………」




204 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:00:16 ID:P2ZemQe2

ミーナ「エレンとの差が広がるのが怖いなら、アルミンも教わったら良いんじゃない?」



アルミン「」



ミーナ「ん?」



アルミン(そんな事考えもしなかった…)



ミーナ「あっ、アルミンもアニの事怖いって思ってる?」



ミーナ「皆誤解してるよ。まぁ…私もそんなに仲良い訳じゃないんだけどね…」



ミーナ「私がいくら歩み寄っても、心開いてくれてるとは思えないし」



アルミン「いつも一緒にいるから、仲良いのかと…」



ミーナ「ん~…まだここに馴染めてないだけなのかもしれないけどさ」



ミーナ「意図的に皆と仲良くならないようにしてると思う」




205 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:02:28 ID:P2ZemQe2

アルミン「……アニは憲兵団希望なのかな」



ミーナ「うん、そう言ってたよ」



アルミン「……訓練兵の身分で人を好きになるって、ミーナはどう思う?」



ミーナ「あぁ、ハンナなんかはフランツと良い感じだよ?ふふっ」



アルミン「そうなんだ…」



アルミン(誰だろ)



ミーナ「訓練兵って言ったって人間だもん」



ミーナ「…誰かの言葉で強くなれる気がする」



ミーナ「誰かに支えを求める、恋をする」



ミーナ「どんな人だって一人じゃ生きていけないんだから」





ミーナ「それが普通の人間だよ」




206 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:06:01 ID:P2ZemQe2

アルミン(ミーナってしっかりしてるんだな…)



アルミン(上手い事アニの話に持って行ったのはいいけど、ミーナでもアニの事はあまり知らなかったんだな…)



アルミン(アニのドジな話とか苦手な物なんか聞けるかと思ってたけど…)



アルミン(根本的に…弱い人間なんだろうな…僕って)



クリスタ「………」



アルミン(………アニって誰を支えに頑張ってるんだろう)



クリスタ「!!」



アルミン(家族かな……)



クリスタ「アルミン…っ!」



アルミン「………やぁ、クリスタ」




207 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:06:59 ID:P2ZemQe2

クリスタ「目が合ったのに素通りなんて、酷いな」



アルミン「……僕と話したくなんか、無いだろうしさ」



クリスタ「ふふ、そんな事ないよ?」



アルミン「…はは、ユミルは?」



クリスタ「待っててもらってるの」



アルミン「そっか……君は、僕を待ってたの?」



クリスタ「アルミン」



アルミン「何?」



クリスタ「私の事ちゃんと見て」



アルミン「見てるよ」




208 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:08:00 ID:P2ZemQe2

クリスタ「目!!目を見て!!」



アルミン「いたた…」



クリスタ「私、アルミンが頑張ってる事、知ってるよ!!」



アルミン「……!」



クリスタ「訓練だって、真っ青になっても諦めないで最後まで…」



クリスタ「頑張ってる事…っ」



クリスタ「知ってるからね……」



アルミン「……」



クリスタ「だから……私も頑張れたよ?」



クリスタ「……」



クリスタ「馬鹿に…してた」




209 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:21:02 ID:uQv3p1X.

アルアニ叶わないのか…… ?








214 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:10:32 ID:P2ZemQe2

アルミン「…?」



クリスタ「私、アルミンの事馬鹿にしてた…んだと思うの」



アルミン「……」



クリスタ「心の中で笑ってたって訳じゃないよ」



クリスタ「けど…私より体力も無くて、成績だって…」



クリスタ「そんなアルミンを気にかけて、支えようとしてた自分に…」



クリスタ「満足、してた…のかな?」



アルミン「…僕に聞かないでよ」



クリスタ「けどね」



クリスタ「アルミンが、必死で頑張る姿が」



クリスタ「私の支えだったよ」



クリスタ「……アルミン、アルミンは強いね」




215 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:11:11 ID:P2ZemQe2

アルミン「……?」



クリスタ「酷い事、言ってごめんね…」



クリスタ「あの…」



クリスタ「頭の中で言いたい事…まとめてきたのに…」



クリスタ「私上手く言えてるのかなぁ…?」



クリスタ「だからね…アルミン…」



アルミン「……」



クリスタ「私…本当は…」



クリスタ「…本当にごめん……っね…」



アルミン「分からないよクリスタ…」




216 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:11:45 ID:P2ZemQe2

クリスタ「…アルミンを、私の生きる理由にしてたの……」



アルミン「… ちょっと…僕には難しいかな…」



クリスタ「ううん、分からなくていいよ」



クリスタ「ただ…、言っておきたかったの」





クリスタ(ただ…必要とされてるから生きてるんだって)



クリスタ(必要とされてるから、仕方なく…生きていてあげてるんだって……)





クリスタ(私のわがままで生きてる訳じゃ無い………だから…)





クリスタ『そしたら、皆褒めてくれるかな』





クリスタ(違うよ、本当は……)




217 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:12:20 ID:P2ZemQe2

クリスタ「だからアルミン……アルミンも正直に言って…」



アルミン「………」



クリスタ「私の事好きだって話…あれから一切触れなかったね」



クリスタ「本当は違うんでしょ…?」



アルミン「……」



アルミン「…そうだね……」



クリスタ(うん…分かっ











てた…









のに)







クリスタ「うん、気付いてたよ。私もアルミンを利用しただけだから」



クリスタ「どうして…サシャにあんな事頼んだのか聞いていい?」




218 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:13:03 ID:P2ZemQe2

アルミン「クリスタ…」



クリスタ「ん?」



アルミン「………」



クリスタ「何?アルミン」



クリスタ「罰、ゲームとかかなぁ…」



クリスタ「それだったら恥ずかしいなっ!」



クリスタ「私、自意識かじょ…過剰に見られたかも!えへへ」



アルミン「…ごめ……」



クリスタ「謝る前にまず説明、だよ?」



アルミン「クリスタ…っ」




219 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:15:59 ID:P2ZemQe2



アルミン「そんなに泣かないでよ……」



クリスタ「……ん…っぅ…んっ?泣いてないよ!!」



アルミン「ああ…もう……ごめん…ごめんなさい……」



クリスタ「っく、泣いて、無いよ!何で…もうっ!アルミン、私が悪いっみたいじゃない…!」



アルミン「ごめん……ごめんなさい…もう…ごめん…ごめん……」



クリスタ「……ふ…っん…ゲホッ…泣いて、無いよ!」



クリスタ(私が、アルミンを利用して)



クリスタ(私の方が悪いんだ、って)



クリスタ(思いたかったのに)






226 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:33:42 ID:uezIQu1.

アルミン「う…っうぁ…ごめ…っ」



クリスタ「そんっとこ…そんな所に座りっ込まないでよ」



アルミン「もうやだ…嫌だよ…っく…何で…」



アルミン「僕なんか死ねばいいんだ…死ねば…」



クリスタ「っ…ふー……」



アルミン「何で僕なんか…何で…ぅ…っ」



クリスタ「……アルミン」



アルミン「嫌だ…嫌だ嫌だ」



クリスタ「いい加減にして」



アルミン「……っ」



クリスタ「アルミン」



アルミン「触らないで…嫌だよ」



クリスタ「な……っ!?」



アルミン「うゎ…っ」



クリスタ「逃げないでよ!!!」




227 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:34:16 ID:uezIQu1.

アルミン「離して…クリスタ…」



クリスタ「私だってこんな事したくないよ!でもアルミンが上を向かないから!!」



クリスタ「情けない…よ」



クリスタ「ねぇ!?私…私だって…!」



クリスタ「それなのにアルミンは自分だけ泣き崩れるのっ!!?」



アルミン「ごめん…なさ…」



クリスタ「……っ、やめて、アルミン」



クリスタ「アルミンのこんな……」



クリスタ「こんな卑怯な姿見たくなかった…!!」



クリスタ「私…だって…」



クリスタ「自分の中にこんな…っ!我慢出来ないくらいの感情があるなんて知りたくなかったよ!!」




228 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:35:02 ID:uezIQu1.

アルミン(クリスタ…)



アルミン(僕は最初から卑怯だよ…)



アルミン(エレンと同じ夢を持っていながら…)



アルミン(僕は彼が皆の前で夢を語った時、一緒に声をあげる事も出来なかった)



アルミン(周りに白い目で見られる事なんか、慣れてる筈なのに…)



アルミン(君の事だって、そうだ)



アルミン(傷付けたく無いから、って正当化して)



アルミン(君が離れるのを嫌がった)



アルミン(今だって)



アルミン(君が許してくれるなら)



アルミン(僕の襟首を掴む君を抱き締めて、クリスタがいなきゃ駄目なんだと縋ってしまいそうだ)




229 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:35:48 ID:uezIQu1.

----



サシャ「何言ってるんですか!今食糧庫が開いてるのに行かなくてどうするんですか?」



コニー「中に居る時に配給品が届いたら今度こそ開拓地だぞ、お前」



サシャ「はいっ!?それでも狩人なんですかっ!?」



クリスタ「……」



アルミン「ぁ……」



クリスタ「サシャ!ちょっといい?」



サシャ「クリスタ!…座ってるのはアルミン…ですか?」



コニー「何だ?具合でも悪いのか?」



クリスタ「あ!コニー、悪いんだけど大事な話だから…サシャだけ来てもらえるかな」



コニー「あ?了解ー」



サシャ「ん?ん?」




230 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:36:32 ID:uezIQu1.

クリスタ「アルミン、もう落ち着いたよね」



サシャ「大丈夫ですか?背中さすりましょう」



アルミン「……大丈夫だよ、サシャ」



クリスタ「……」



クリスタ(私が…悪い事したみたいだなぁ…)



クリスタ「サシャ…知ってたら言って欲しいの」



サシャ「はいはい?」



クリスタ「アルミンは私が好きだったんじゃないんだって」



クリスタ「なのにどうして私にそう伝わったのかな」



サシャ「……えぇっ?」



サシャ「え、でも、ねぇ?」



サシャ「アルミン、私に頼みましたよね…クリスタに…」




231 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:37:16 ID:uezIQu1.

アルミン「名前…を」



アルミン「名前を間違えちゃったんだ……」



サシャ「……え?」



クリスタ「……」



アルミン「僕が一目惚れした女の子の名前を…クリスタだと勘違いして、そのまま…確認もしないで…」



サシャ「そ…それなら何故…ちゃんと対面した時に…」



クリスタ「分かったよ」



クリスタ「アルミンは優しいから、言えなかったんだよね」



クリスタ「はい」



アルミン「……?」



クリスタ「仲直りの握手」



クリスタ「これで終わりにしよう」




232 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:37:57 ID:uezIQu1.

サシャ「………」



アルミン「本当に、ごめん」



クリスタ「こちらこそ、ごめんね?」



アルミン「……っ!」



クリスタ「……」



クリスタ「でも、その子のおかげでアルミンと仲良くなれたんだもん」



アルミン(一瞬)



クリスタ「感謝しなくちゃ!」



アルミン(恐い…って)



クリスタ「これからも、仲良くしようね」



アルミン(思ってしまった)



アルミン「うん…」




233 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:38:36 ID:uezIQu1.

アルミン「クリスタは、優しいね」



クリスタ「そうかな?」



アルミン(良い人、だよ)



サシャ「……仲直り出来ましたか?」



クリスタ「うん!じゃあ…私はユミルの所に戻ろうかな」



クリスタ「サシャ、呼び止めてごめんね!アルミンも……またね、二人とも!」



サシャ「いいえー!」



アルミン「……」



サシャ「アルミン?」



サシャ「ずっと床に座ってたら服が汚れますよ!」




234 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:39:31 ID:uezIQu1.

アルミン「うん…」



アルミン(情けない…本当に情けないな…)



アルミン(クリスタ、僕がこんなんだから…色々我慢して抑え込んでくれたんだ)



サシャ「…大丈夫ですか?」



サシャ「よ、っと」



アルミン「サシャ…」



アルミン「僕、今どんな顔してる…?」



サシャ「……うーん、怯えた獲物みたいな顔…ですかね」



アルミン「獲物って…はは…」



サシャ「大丈夫ですよ」



アルミン「う、わ」



サシャ「……『クリスタ』がクリスタだって分かっても言い出せなかった事」




235 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:40:08 ID:uezIQu1.

サシャ「私には分かりますよ?」



サシャ「可愛いですからね、クリスタ」



アルミン「……僕、汚いよね…」



サシャ「いえ…それが普通ですよ」



サシャ(手に入れたい獲物と、手に入れられそうな獲物)



サシャ(まずは手に入れられそうな獲物を逃がしたくないと思うのは、普通の事やし)



アルミン「サシャ…」



サシャ「ふふ、アルミンよりは…お姉さんですからね」



アルミン「温かい…安心する…」



サシャ「…よーしよーし!」



アルミン「もう…」



サシャ「あははは!」




236 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/20(金) 01:40:56 ID:uezIQu1.

-----




マルコ「だからその時ジャンに言ったのさ、そんな憎まれ口叩いてても仕方ないだろ、って」



アルミン「あはは」



マルコ「あ…ここは……どうするんだっけ」



アルミン「あぁ、あまり弄り過ぎてもよくないから……」



マルコ「……あー!なるほどね!ありがとう!」



アルミン「どういたしまして!」



マルコ「アルミンは整備の仕方覚えるの早いよね」



アルミン「ちょっとしたミスが命取りだしね…ただでさえ立体機動を上手く扱えないのに」



マルコ「はは…僕だってよく木にぶつかるよ」



アルミン「あ、本当だ、ここヘコんでる」



マルコ「うわぁ…よく見つけたね…」






244 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:48:39 ID:q2MAPYDc

アルミン「そんなに酷いヘコみじゃないし、心配しなくてもいいと思うけどね」



エレン「アルミン!」



マルコ「…エレン?」



アルミン「ん?」



エレン「弄ってたら中でワイヤー絡まってさ…」



アルミン「あはは…何やってんの。貸して」



エレン「おう」



アルミン「こんな状態で使ってたら危なかったよ…」



エレン「うわ~…だよな…」



アルミン「他人事みたいに…」



マルコ「何か必要な工具はある?」



アルミン「このくらいなら大丈夫だと思う。ありがとう、マルコ」



マルコ「いえいえ」




245 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:50:01 ID:q2MAPYDc







アルミン「よし。もう大丈夫だよ、エレン」



エレン「悪いなアルミン…」



アルミン「はは、このくらいは役に立たせてよ」



エレン「本当に助かった!!またひっくり返されるところだったよ」



アルミン「え?」



エレン「それじゃあまたな!アルミン、マルコ!」



マルコ「あ…うん!」



アルミン「……」







エレン「アニー!直ったぞ!!アルミンに直してもらった!!」



アニ「……」



アルミン(アニが身に付けてた装置だったのか…)



アルミン「……」



マルコ「まだ、気になってる?」




246 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:51:28 ID:q2MAPYDc

アルミン「…はは…そんな事…」







ユミル「何怖い顔してんだ?」



クリスタ「え?……ううん?」



ユミル(嘘くせー笑顔。変な事考えてないといいが)



ユミル「はぁ…面倒くさいな、人間って」



ユミル(少しは本音を見せてくるようになったと思ったのにな)



クリスタ「ふふ、ユミルらしくないよ?」



クリスタ(認めるよ。私、愛されたい)



クリスタ(沢山優しくしよう)



クリスタ(皆に平等に)



クリスタ(人を助けて、役に立つ人間になって)



クリスタ(そして皆から慕われるの)



クリスタ(『クリスタ』は皆から愛されて、尊敬されて)



クリスタ(そしたら)




247 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:53:07 ID:q2MAPYDc



クリスタ(_____皆、泣きながら私を求めるでしょ?)







マルコ「もう移動するのかい?」



アルミン「あ…ガスの補充しようと思ってさ」



マルコ「あぁ、了解。僕は教官に整備完了の報告してくるよ!」



アルミン「うん、分かった」



アニ「………これ」



エレン「ん?」



アニ「アルミンが…直してくれたんでしょ?」



エレン「…あぁ。…悪かったな、手伝ってやるなんて言っといて余計な事して」



アニ「…はぁ…別にいいって」



エレン「………っ」



エレン(呆れた顔だな……)



エレン(でも…目付きが優しいような)



エレン(アルミン…アニの事を可愛いって…言ってたな…)




248 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:54:54 ID:q2MAPYDc

エレン(睫毛長いな…)



アニ「…じゃあ、私…終わったから」



エレン「…あぁ」



アニ「ミカサは随分手先が器用なんだね、少し教わったらいいんじゃないの?」



エレン「…あいつは…凄いよな…。でも近くに居るとうるさい」



アニ「……そう」



エレン「……」



エレン「あ、格闘訓練!!」



アニ「!」



エレン「次も組んでくれよ」



アニ「……」



アニ「……いいよ」



エレン「!!あ…ありがとな!」




249 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:55:37 ID:q2MAPYDc







アニ(ありがとう…か)



アニ(お父さん、お父さんから教わった技…)



アニ(褒めてくれた奴がいるんだ)



アニ(ありがとう…だって)



アニ(私があんなに嫌だった技の練習を…自分からしたいなんてさ)



アニ(強い…のかもね…)



アルミン「アニ」



アニ「…!」



アルミン「危ないよ前向いてなきゃ…」



アルミン「それと前髪…ちょっと長…」



アニ「見えてるよ、大丈夫だから」



アニ「どいて」




250 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:56:22 ID:q2MAPYDc

アルミン「……あははっ!」



アニ「は?」



アルミン「いや…僕…そればっかり言われてるなぁってさ…」



アルミン「……はは」



アニ「……」



アルミン「ごめんね、アニも補充かな?……じゃあ、ね」



アニ「アルミン」



アルミン「……!?」



アルミン「え?」



アルミン「あ…今…名前…っ」



アニ「……直してくれたって、聞いた」



アニ「ありがと」



アルミン「……や、その……いえ……」




251 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:57:43 ID:q2MAPYDc

アニ(……またそんな目で…)







アニ(いつもいつも)



アニ(そんな)



アニ(切なそうな、愛おしそうな目で)



アニ(私の事も知らないで。やめて)



アニ(やめて)



アニ「……」



アニ(……ここの奴らは)



アニ(馬鹿…)



アニ(ばっかりだよ)





アニ「それだけだから」



アルミン「あ…っ!うん!」



アルミン「またね…」



アルミン「アニ…」




252 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 04:59:25 ID:q2MAPYDc

アルミン(あぁ…耳が熱い…)



(ごめんね、やっぱり……)







『許して』





『好き?』





『好き』





『だから?』



『手に入れたい』



『そんな事言ってる場合?』



『人を生かす事も、殺す事も』



『恋させれば簡単なんだよ』



『何故?』




253 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/24(火) 05:02:12 ID:q2MAPYDc













「まったく、傷つくよ…」



「いったい…いつから」





そんな



目で













あぁ、あんたの勝ちだ。











to be continued










アルミン「恋をした瞬間だって確信したんだ」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

アルミン「天気予報」【進撃ss】

2 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/09(金) 23:57:03 ID:Or4xT82c

―朝―



カーンカーンカーンッ!!



ジャン「朝だ!! 起きろ!!」バッ



コニー「おうよっ!」バッ



エレン「ばっちり起きてるぞ!! 布団を畳め!!」シュババッ



アルミン「おはようライナー!! 今日はどうだい!?」



ライナー「おおっ!!おはよう!! 今日は…い、いないっ…!?」



ベルトルトベッド「」ガラーン




3 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/09(金) 23:58:06 ID:Or4xT82c

コニー「よしっ! 俺外見てくるぜ!!」ガチャッ



マルコ「ふあぁ…おはよう皆。今日はどうだい?」



ジャン「それがいねぇんだ」



マルコ「なんだって!? 早く探さないと…」ガサガサ



エレン「いねぇなぁ」ゴソゴソ



アルミン「流石にゴミ箱の中はないと思うよ…」ガサガサ



ライナー「便所か…!?」ゴソゴソ




4 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/09(金) 23:58:52 ID:Or4xT82c



アルミン「ありえなくは…ないね。この間は確か便器の上で…」ガッサガッサ



マルコ「ああ…あれは難解だった…!」ゴッソゴッソ



ジャン「結局当てたのはアルミンだったか…」ゴソソッ



コニー「おい!! 見つけたぞ!!」バンッ



エレン「なんだと…!?」



ライナー「今日は外か…! それで、どうなってた!?」



コニー「おう! 物干し竿に長い服干されてると思ったらベルトルトだったぜ!!」




5 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/09(金) 23:59:34 ID:Or4xT82c





ジャン「物干し竿…!?」



アルミン「ジャン…」



ジャン「ああ、これは…………皆大至急洗濯物を出せ!!!」



「「「応ッ!!!!」」」



アルミン「今日は晴天と見ても良いだろう…! それもすぐに洗濯物が乾くくらいに!!」



エレン「洗濯してやる……溜まりに溜まった、この洗濯物を…!!」



ライナー「強烈な臭いを発してるな…」ゴクリ




6 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:00:38 ID:hhoA52QE

マルコ「いやぁ、最近雨続きだったから助かるね」



コニー「そろそろ着る服なくなってたしな」



ライナー「俺の分も頼んでいいか。ベルトルト降ろしてくる」



エレン「俺も手伝おうか?」



アルミン「エレンはこの洗濯物片づけないといけないだろ」



エレン「ちぇー」



ジャン「早くしねぇと朝食になるぞ」




7 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:01:28 ID:hhoA52QE

キース「おい」ガチャ…



「「「!!!」」」ビクッ



キース「朝から随分と騒がしいようだが…」



アルミン「いえ、今日は朝食前に洗濯を済ませてしまおうと思いまして…!」



キース「洗濯…? そういえば、ブラウンとフーバーの姿が見えないようだが」



コニー「ライナーなら物干し竿にかかってるベルトルトを取り込みにいきました!」



ジャン「おいっ馬鹿!」



キース「何だと…?」



マルコ「……」ドキドキ




8 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:02:17 ID:hhoA52QE

キース「……」



キース「まぁ良い。訓練の時間には遅れるな」ガチャ



エレン「………ふぅー」



アルミン「行ったみたいだね…」



ジャン「コニー、お前次は絶対喋んなよ」



コニー「は!? なんでだよ!!」



ジャン「寝相天気占いしてるなんて知れたらどうなるか…!!」



マルコ「まぁまぁ、教官からのお咎めもないし良いじゃないか」






10 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:03:33 ID:hhoA52QE



キース「………」スタスタ



キース「む、あれは…」







ベルトルト「zzz…」



ライナー「少しは自分で歩け…って、教官…!? お、おはようございます!!」ビクッ



キース「そう構えるな。早く朝の支度に戻れ」



ライナー「は、ハッ!」



キース「……」スタスタ





キース(…今回は物干し竿…だったか…)



キース(今日は乾きにくいジャケットを洗おう…)ウンウン




11 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:07:15 ID:hhoA52QE





―朝―



カーンカーンカーンッ!!



エレン「朝だ!! 起きろ!!」バッ



アルミン「うう、今日は暑いな…!」



コニー「おいライナー!! 今日はどうだ!?」



ライナー「おはよう!! まずは挨拶しろ!!」



コニー「おうっ! おはよう!!」



ジャン「まずベッドにいるのか?」



ライナー「いるぞ」




12 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:07:56 ID:hhoA52QE

ベルトルト「zzz…」



ライナー「今日は…ブリッジしている…!!」



ジャン「ブリッジ…だと…!!」



マルコ「どういう意味だろうか…」



アルミン「うーん…何かを現しているとは思うんだけど…。ライナー他に変わったところは?」



ライナー「そうだな…ブリッジのくせして足だけはきっちり揃ってやがる…」



ジャン「一体なんなんだ…」



コニー「……よしっ! 俺は晴れに賭けるぜ!」




13 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:09:15 ID:hhoA52QE

エレン「どうしてだ?」



コニー「ブリッジで丸作ろうとしたんじゃないかってな! 太陽だよ、太陽!」



ライナー「なるほどな…」



マルコ「確かに今日は朝から晴れているし…このまま、ってことかな?」



アルミン「そうなのかな…」



ジャン「今日の訓練は走り込みだったか。日差しが厳しそうだな」



ライナー「んじゃベルトルト起こしてさっさと飯食いに行こうか」ユサユサ



ベルトルト「うーん…ムニャムニャ」ユッサユッサ




14 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:09:54 ID:hhoA52QE

―朝食―



ヨッシャーキョウモガンバルゾー!

ハリキリスギンナヨー

ハッハッハッマケンゾー



ミーナ「なんか男子達元気いいね~!」



アニ「うるさいだけだよ…」ハァ…



コニー「よっ、おはよう!」



ミーナ「おはよー! コニーやけにハツラツとしてるけど何か良い事あったの?」



コニー「いやー、今日のベルトルト寝相天気占いで俺の奴が当たったんだぜ!」



アニ「」ピク




15 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:10:28 ID:hhoA52QE

ミーナ「寝相天気占い? やだ、そんな事してんの? あんまりいじめちゃダメだよ」



コニー「いじめじゃねぇし! ベルトルトの寝相すげぇんだぜ! 最近はアルミンがよく当ててたけどよ~」



アニ「……」



アニ「ねぇ」



コニー「おっ、なんだ?」



アニ「ベルトルトの寝相、どんなだったわけ?」



ミーナ「ちょ、ちょっとアニ!」






17 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:12:56 ID:hhoA52QE

コニー「なんだ、アニも興味あんじゃねぇか! 今日はだなぁ、ブリッジしてた!」



ミーナ「ブ、ブリッジ…!?」



アニ「…普通のブリッジ?」



コニー「おお? なんだっけなぁ…そういえば、足が揃ってたとかなんとか…」



アニ「ふぅん」



コニー「まぁ俺の見立てじゃ今日はすごい晴れるぜ! 走ってる最中倒れるなよ」フフン



ミーナ「行っちゃった…」




18 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:13:37 ID:hhoA52QE

ミーナ「ブリッジとか見てみたい気もするけど…全く男子は馬鹿ばっかりやってるねー」



アニ「本当…男共は馬鹿ばっかり…」ゴソゴソ



ミーナ「…アニ? どうしたの、雨具なんて用意して…」



アニ「ミーナ。今日はいきなり雨が降るから持って行った方がいいよ」



ミーナ「え? だってこんなに晴れてるのに…」



アニ「いいから」



ミーナ「う、うん…?」ゴソゴソ



アニ(本当に男共は馬鹿だね…)



アニ(ベルトルトが足を揃えてブリッジをする――それは傘が必要っていう寝相だよ)



アニ(ライナーも見抜けてないとは…何年一緒にいるんだか)フゥ…




19 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:14:26 ID:hhoA52QE





―訓練中―



ザァーーーーッ



コニー「」



エレン「」



ライナー「」



アルミン「…どうして雨具持ってこなかったんだい?」



コニー「絶対晴れると思ったからいらねぇと思って…」ビッショリ



エレン「荷物になると思って…」ビッショリ



ライナー「…何も言えねぇ…」ビッショリ



ベルトルト「…三人はどうしたんだ?」



マルコ「はは…まぁ僕達は僕達で行こう…?」




20 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:15:00 ID:hhoA52QE



―朝―



アルミン「み、みんな…おはよう…」ブルブル



エレン「おう…おはよう…」ブルブル



ジャン「起床の鐘が鳴る前に目が覚めやがる…」ブルブル



マルコ「仕方ないよね…暫くは雪山で訓練だから…ここの宿舎冷えるし…」ブルブル



ライナー「お前ら…情けねぇな…」ブルブル



コニー「あれっ!? ベルトルトがいねぇぞ!!」



エレン「なんでコニーは半袖で平気なんだよ…」



マルコ「ほら、よく言うだろ。子供は風の子って」



ジャン「おいコニーは俺らと同い年のはずだが」




21 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:15:36 ID:hhoA52QE

ライナー「って、ベルトルトがいない!?」



コニー「そう言ってんだろ!!」



アルミン「ま、まずいっ! こんな雪山の麓で外に出ているとしたら…!」



エレン「雪の中で寝たら死んじまう…!」



マルコ「大変だ…! 早く探さないと…!!」



ライナー「いいか! まずはしっかりベッドの下とか棚の中を探せ!!」



ジャン「俺が外を軽く見てくる!!」ガチャッ




22 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:16:16 ID:hhoA52QE

ライナー「くっ…こんなに寒けりゃ外には出ないと思ったんだが…!」



アルミン「ベルトルトの寝相はお構いなしという事か…!」



エレン「くそ…ベッド周りにはどこにもいねぇ…」



コニー「天井裏にもいねぇぞ!」



マルコ「ならやっぱり…」



ジャン「おいっ! ベルトルト見つけたぞ!」ガチャッ



ライナー「!! どこにいた!?」



ジャン「ひとまずこっちに来てくれ!!」






24 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:18:27 ID:hhoA52QE

ドタドタドタ…



ベルトルト「zzz…」ガッシリ



ライナー「あ、あれは…」



アルミン「うん…」



マルコ「食堂の柱にしっかりしがみ付いてるね…」



エレン「どうやって寝てんだあれ…」



ジャン「皆、これをどう見る」



コニー「柱にしがみ付いてんだろ? しっかりしてないと飛ばされるって強風注意報か?」



アルミン「いや、恐らく…!」シュッ



エレン「アルミン? 何でメジャーなんか持ってるんだ?」



ジャン「!! なるほど!!」




25 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:19:07 ID:hhoA52QE

アルミン「いいかい…恐らくはベルトルトのお尻の下あたりから床までだ…」シャッ



ジャン「……50㎝……」



コニー「お、おい、俺にもわかるように説明してくれよ」



エレン「その長さがどうしたんだよ」



マルコ「……まさか……!」



ライナー「そういう事か…!」



アルミン「ああ、そうだ……これは今日の積雪量だ……!」



エレン「なん…だと…」



コニー「どういう事だよ…」




26 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:20:22 ID:hhoA52QE

アルミン「恐らく無意識に安全な高さで寝ようとしたんだろう。今日の訓練は足場作りに気を付けた方が良い」



ジャン「まさか積雪量まで分かっちまうなんてな…」ゴクリ



ベルトルト「zzz…」



マルコ「ベルトルトは何か特殊な能力でも身につけているのかい…?」



ライナー「…! ま、まぁ今日は特に雪に注意って事だな!! おいベルトルト起きろ!!」



ベルトルト「zzz…ウーン…zzz…」



コニー「こいつ寝起きも悪いよな」



ライナー「おいおい…仕方ない奴だぜ。さっさと起きねえならそのケツ揉むぞ! なぁんて…」ハッハッハッ



ベルトルト「やめろ!!!!」カッ



ライナー「」



ベルトルト「あれ? 今なんか悪寒が……え? 何で僕こんなところに…?」




27 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:21:11 ID:hhoA52QE

アルミン「……さぁベルトルト、今日も訓練頑張ろう?」ポン



エレン「飯もしっかり食おうぜ」ポン



ジャン「今日は雪が多く積もるみたいだしな」ポン



マルコ「荷物の点検怠っちゃダメだよ」ポン



ベルトルト「う、うん? そうだね? あれ、なんで皆僕を引きずって…ライナーこれはどういう…」ズルズル



ジャン「シッ! ライナーと目を合わせるな!」



ベルトルト「ええええ…?」ズルズル



ライナー「」



コニー「ライナーすげぇな! あのベルトルトが一発で起きたぞ!」



ライナー「ああ、そうだな…」



ライナー(なんだこの虚無感は…)




28 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:21:58 ID:hhoA52QE



―ある夜―



ベルトルト「最近皆、やけに訓練の準備がいいね」



ライナー「そうか? 普通じゃないのか」



ベルトルト「いや、天気が良いのに雨具用意してたりとか、雪の量を予測して荷物考えてたりとか…おかげで僕も助かるけど」



ライナー「あー…それなぁ…お前のおかげっつうか、なんつうか…」



ベルトルト「え?」



ライナー「…ここだけの話だが、お前、寝相悪いだろ?」



ベルトルト「いや…自分じゃよく分からないけど…。でも、確かに小さい頃はよく逆さまになってたような…」



ライナー「最近のお前はそんなレベルじゃねぇんだよ」



ライナー「おかげで皆の中でお前の寝相でお天気占いしてるくらいだ」




29 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:22:25 ID:rUMSPDfk
ワロタw



30 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:23:30 ID:hhoA52QE

ベルトルト「えっ!? 天気占い…!?」



ライナー「おう、しかも結構な確率で当たる当たる…」



ベルトルト「皆して何をしてるんだ…というかライナー止めてくれよ」



ライナー「まぁ良いじゃねぇかそれくらい」



ベルトルト「……そんなに僕の寝相おかしい?」



ライナー「寝ながら川泳いでる奴はお前が初めてだ」



ベルトルト「変な事言うなぁ。そんな事出来る奴がいるはずないじゃないか」



ライナー(目の前にいるんだよ…)



ベルトルト「でも、もし寝相が悪くて注目されてるなら…困ったな…」



ライナー「困らねえだろ。こっちは助かってる」



ベルトルト「君はそうでも、僕にとっては困るよ…折角空気になるよう頑張ってるのに…」



ライナー(寝相で天井からぶら下がれるような奴は空気にはなれんと思う…)




31 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:24:29 ID:hhoA52QE





ベルトルト「頑張ってしっかり寝ないと…」



ライナー「まぁそう気張るな。リラックスして寝るのが疲れが取れて一番いいだろ」



ベルトルト「うん…」



ライナー「今日はもう休むか。明日も早い。しっかり寝ろよ」



ベルトルト「……」



ライナー「…そんなに寝相が気になるなら、今日ちょっと様子見てやろうか」



ベルトルト「え、そんな悪いよ…!」



ライナー「寝相が気になって眠れないようじゃ今後困るだろ。一晩くらい平気だ」



ベルトルト「…すまないが、もし変な寝相になったら…」



ライナー「ああ、直しといてやるよ」




32 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:25:13 ID:hhoA52QE





―夜中―



グーグー

カーチャン…アッキョウカンダッタ…

ヤ、ヤメロミカサ…マダココロノジュンビガ…!

ウーンウーン…チーハンクイテェ…



ライナー(と、言ったものの…)



ベルトルト「zzz…」スゥスゥ



ライナー(ふっつうに寝てんな)



ベルトルト「zzz…」スゥスゥ



ライナー(まぁ適当な時間になったら俺も寝るか…ん?)



ベルトルト「zzz…」モゾモゾ



ライナー(動いた…!)




33 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:25:48 ID:hhoA52QE



ベルトルト「zzz…」ゴソゴソ



ライナー(寝ながら梯子を降りようとしている…!)



ライナー「お、おいベルトルト…! 起きろ…!」



ベルトルト「zzz…」ガシッ



ライナー「えっ」



ベルトルト「zzz…」ガッ



ライナー「あっ、ちょっ、ベッ」



ギャアアアアアアアアアアアッ




34 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:26:29 ID:hhoA52QE





―朝―



ジャン「……」



アルミン「……」



エレン「おい……」



アルミン「……ああ」



マルコ「今日は…頭上注意、かな」



コニー「俺隅っこで訓練やるわ…」



アルミン「…ベルトルトの寝相天気占いはあくまで僕達の勝手な判断によるものだ。だから外れる時だってある」



ジャン「だが、これは……」



アルミン「そう、誰しもが外さない…100%の天気だ…」




35 :以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/08/10(土) 00:27:26 ID:hhoA52QE





ライナー「」チーン



ベルトルト「zzz…」



マルコ「なんて綺麗なジャーマンスープレックスなんだ…」



ジャン「感動すらする」



エレン「おい、ライナー息してないぞ」



ライナー「」チーン



アルミン「皆、今日の対人格闘技の時間は注意するんだ」



ジャン「絶対に降って来るな…」



アルミン「うん……」











アルミン「今日の天気は、晴れ時々ライナーだからね」









おわり









アルミン「天気予報」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

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