一方通行「俺に何か用か三下ァ…?」【禁書ss】

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 18:35:32 ID:UatbHQKN0
<ピンポーン

一方通行「チッ・・・」

一方通行「やっとクソガキが寝たところだっつーのに一体ドコのドチラ様ですかァ?」

ガチャッ

上条「こんばんわー・・・」

一方通行「・・・」

バタン

上条「な、何故無言でドアをしめるのでせう!?開けてくれー!!」ガンガン

ガチャッ

一方通行「あァもううっせェなァ!近所迷惑だからデカイ声出すンじゃねェ!!」

上条「お前が無言でドア閉めるからだろうが!!」

一方通行「いいから静かにしろォ!!クソガキが起きちまったらどォすンだ!!」

上条「わかった!静かにするから話を聞いてくれ!いや聞いてください!!」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 18:48:31 ID:UatbHQKN0

一方通行「・・・で」

一方通行「俺に何か用か三下ァ…?」

上条「そんな露骨に嫌そうな顔されると上条さんのガラスのハートが傷つくのですが・・・」

一方通行「だって俺オマエ嫌いだしィ」

上条「そんな冷たい事言うなよ!俺とお前の仲じゃねぇかあっくん!!」

一方通行「だからデカい声出すなっつってンだろうがァ!!つーか誰があっくンだ!誰が!」バシッ

上条「痛い!杖で叩くのはやめて!!」

一方通行「・・・で、一体全体最強無敵(笑)のヒーロー様がこの俺に何の用なンだよ」

上条「モノは相談なんだが・・・」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 18:58:47 ID:UatbHQKN0

一方通行「あの暴飲暴食シスターと打ち止めを一日だけ交換してほしい・・・だァ?」

上条「どうかお願いします一方通行様」ドゲザ

一方通行「断る、その意味不明企画は俺に何のメリットがあるンですかァ?」

上条「メリットは無いかもしれない!でも頼む!!」

一方通行「・・・理由を言ってみろ」

上条「それがさ・・・」

-----

禁書「ねぇねぇとうま、今日のご飯ってこれだけなのかな?」

上条「許せインデックス、今月も上条さんちの家計は火の車なんだよ・・・」

禁書「むぅ・・・」

-----

上条「って事があったんだよ」

一方通行「話が見えねェンだが・・・」

上条「いいから最後まで聞いてくれ、それでさ・・・」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:03:37 ID:UatbHQKN0

-----

禁書「あーぁ、一日でいいから三食全部お腹一杯ご飯が食べてみたいんだよ・・・」

上条「インデックス・・・」

禁書「まぁそれもとうまと生活し続けるうちは一生叶わない夢かも」

上条「なん・・・だと・・・」

-----

上条「ってわけですよ」

一方通行「ごめン意味わかンねェ」

上条「つまり!俺はアイツの夢を叶えてやりたいんだよ!三食お腹一杯ご飯を食べさせてやりたいんだよ!
   でも俺には無理なんだ!学生である俺に金銭的余裕はry」

~五分後~

上条「・・・ってことなんだよ!頼む一方通行!インデックスを預かってもらってる間は俺が打ち止めの面倒も見るしどんな敵からも守るから!」

一方通行(何この人めンどくせェ)


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:13:01 ID:Y9/BOTJSQ

あっくんに欠片もメリットがない辺り清々しいなww


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:15:16 ID:UatbHQKN0

上条「迷惑なのは百も承知だ!でもお前しか頼れるヤツがいないんだよ!頼む!この通りだ!!」

一方通行「そンな事でこンな時間に尋ねてくるンじゃねェよ、くっだらねェなァオイ」

上条「・・・やっぱりダメか」ガックリ

一方通行「……」

一方通行「……チッ」

一方通行「……俺はオマエにデケェ借りがある」

上条「……」

一方通行「こんな事言いたかねェが妹達の件では世話になったからな」

一方通行「一回くらいお前のくだらねェ願いを叶えてやるよ、一回だけなァ」

上条「あっくん・・・!」

ボカッ

上条「いってぇー!!」

一方通行「あっくンじゃねェよクソボケ!!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:25:28 ID:UatbHQKN0

──上条さん帰宅後

一方通行「とは言ったもののォ」

一方通行「打ち止めになンて説明すっかなァ」

一方通行「我ながらめんどくせェことに首突っ込ンじまったなァ……」

一方通行「つーかこンなに丸くなっちまっうとは俺もいよいよおしまいだなァ」

打ち止め「ふっふっふ、話は全部聞かせてもらったのかしらー!ってミサカはミサカは策士風に颯爽と登場してみたり!」

一方通行「……」

打ち止め「大丈夫だよ、ミサカは一回あの人の家に行ってみたかったのってミサカはミサカは大暴露!」

一方通行「……」

打ち止め「ん?」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:32:36 ID:UatbHQKN0

一方通行「……九時には寝ろって言ったよなァ?」

打ち止め「な、何をそんなに怖い顔してるのってミサカはミサカは・・・」

一方通行「いいのか?」

打ち止め「?」

一方通行「しまっちゃうおじさンにしまわれちゃってもいいのかって聞いてンだよ」

打ち止め「あなたが何を言ってるのかわからないってミサカはミサカは大混乱・・・」

一方通行「いいか、耳の穴かっぽじってよォーく聞いとけ」

一方通行「例えば、オマエみたいな小さい子供が夜更かししてるとする」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:38:40 ID:UatbHQKN0

-----

打ち止め「あはは!!やっぱり深夜番組は面白いってミサカはミサカは大爆笑!!」

TV<やっぱりしゃぶしゃぶは鍋に限るね!!

打ち止め「もう2時だけど眠くないしまだ起きてても大丈夫だよねってミサカはミサカは自己弁護!」

-----


一方通行「そういう悪いところにしまっちゃうおじさンはやってきてだなァ」


-----

TV<石狩は日本のサンフランシスコだぜ!!!!

打ち止め「あはははは!何言ってるのこの人ってミサカはミサカは大爆笑!アハハハハ!!」


しまっちゃうおじさん「見ぃーつけた♪」

打ち止め「えっ、あなたは一体誰なのってミサカはミサカは・・・」

しまっちゃうおじさん「さぁ、いこうねー」

打ち止め「きゃー、助けてってミサカはミサk・・・むぎゅっ」

-----


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:45:10 ID:UatbHQKN0

一方通行「どこか知らないところへ連れて行かれて」

-----

しまっちゃうおじさん「さぁ、悪い子はどんどんしまっちゃうからねー」

打ち止め「うぅ・・・」

-----

一方通行「しまっちゃうおじさンにしまわれちまうンだよォ!!!!」

打ち止め「ギャー!!!!」

一方通行「……わかったら早く寝ろォ」

打ち止め「またまたそんな嘘をついてミサカを怖がらせようなんて甘い甘いってミサカはミサカは震えながら強がってみる」ガクガク

一方通行「残念ながらマジも大マジだ、俺の子供の頃の友達もしまわれちまって未だに帰ってこねェからな・・・」

打ち止め「ででででも、いざというときはあなたが助けてくれるんだよね?
     ミサカを守ってくれるんだよね?ってミサカはミサカは怯えながら確認してみたり・・・」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 19:46:16 ID:UatbHQKN0

一方通行「無理だ」

打ち止め「えっ」

一方通行「しまっちゃうおじさンは反射どころか三下の幻想殺しすらも通用しねェんだ」

打ち止め「……」ガタガタ

一方通行「わかったら早く寝ろ、しまわれちまったら俺でも助けられねェ・・・」

打ち止め「おおおおやすみー!!ってミサカはミサカは大急ぎで布団に戻る!!」

ガチャンバタン

一方通行「……はァ」

一方通行「不幸だ・・・」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:02:41 ID:UatbHQKN0

──交換当日

一方通行「いいか打ち止め、幾ら三下だからって迷惑かけるんじゃねェぞ」

打ち止め「大丈夫、わかってるよってミサカはミサカは元気に返事してみる!」

一方通行「まァだからってあンま遠慮しすぎるなよ」

打ち止め「あなたってば心配性ねってミサカはミサカは胸を張りつつ言ってみたり!」

一方通行「はァ……」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:03:45 ID:UatbHQKN0

上条「すまん一方通行遅くなった!!」

一方通行「やっと来たか・・・」

禁書「とうまが携帯忘れて引き返したり不良に絡まれたりするから・・・」

一方通行「チッ」

上条「申し訳ありませんでした!!この通りです!!どうかお許しをー!!」

一方通行「いいから頭上げろ三下」

上条「は、はいっ!」

一方通行「……クソガキのこと、任せたぞ」

上条「……おう!!」

一方通行「何かあったら血流操作して愉快なオブジェに変えてやるから注意しろよ」

上条「任せとけって!!」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:07:49 ID:UatbHQKN0

── 一方通行サイド

一方通行「……で」

禁書「?」

一方通行「なンかしたいことあンのか?」

禁書「まずはご飯を食べたいかも!!」

一方通行「早速それかよ」

禁書「だって今回の目的は三食満腹食べる事なんだよ?もうお昼だしちょうどいいんだよ!」

一方通行「じゃァとりあえずファミレスでいいか?」

禁書「うん!!」キラキラ

一方通行(目が輝いてやがる・・・)


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:16:51 ID:UatbHQKN0

その頃・・・

御坂妹「昨晩MNWで上位固体より流された情報についてですが」

御坂妹「しまっちゃうおじさんなんて馬鹿馬鹿しいですよね、とミサカは悪態をつきつつ確認をとります」

御坂妹「子供騙しのくだらない嘘で上位固体を躾けようなんて学園都市最高の頭脳を持つ一方通行にしては幼稚なプランですよね、
    とミサカは一方通行を軽く批判します」

御坂妹「そもそもいい子であるミサカには関係の無い話ではありますが、とミサカは・・・」

冥土返し「わかったからそろそろ服の裾を離してくれないかな?仕事があるんだけど?」

御坂妹「仕事とミサカ、どっちが大切なの?、とミサカはドラマで定番の台詞を言ってあなたを引き止める作戦に出ます」

冥土返し「・・・不幸だねぇ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:21:04 ID:UatbHQKN0

── 上条サイド

上条「で、打ち止めは俺の家に行くだけでいいのか?」

打ち止め「うん、ミサカはそれで構わないよってミサカはミサカは元気一杯!」

上条「あー、でもまぁそれだけじゃなんか悪いしどっか遊びに行くか?」

打ち止め「いいの?どこに連れて行ってくれるの?ってミサカはミサカは期待に胸を膨らませてみる!」

上条「うーん、じゃぁ新作のクレープでも食べに行くか」

打ち止め「やったー!ってミサカはミサカは喜びを全身で表現!!」ぴょーん

上条「おいおい、あんまりはしゃいでコケるなよー」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:28:48 ID:UatbHQKN0

──移動クレープ屋

上条「うわっ、けっこー並んでるな・・・」

打ち止め「ミサカ達も早く並ぼうよーってミサカはミサカはあなたを急かしてみる!」ぐいぐい

上条「おい、ひっぱるなって!」

打ち止め「クレープクレープ♪」ぐいぐい

上条(こうしてみるとただの子供だな・・・)

打ち止め「♪」ぐいぐい

上条(ビリビリにもこんな時期があったんだろうか・・・)

打ち止め「? どうしたの?ってミサカはミサカは変な顔のあなたに尋ねてみたり」ぐいぐい

上条「い、いやなんでもない!てーか前見て歩かないと・・・」

どんっ


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:39:23 ID:UatbHQKN0

打ち止め「へぶっ」びたーん

上条「言わんこっちゃ無い・・・大丈夫か打ち止め?」

「怪我無かった?」

打ち止め「いたた・・・大丈夫だよってミサカはミサカは平気なアピール!」

美琴「って打ち止めじゃない」

打ち止め「お姉さま?」

上条「げっ、ビリビリ・・・」

美琴「ビリビリ言うなー!!」ビリビリ


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:41:51 ID:UatbHQKN0

上条「うわっ、あぶねぇな!善良な一般市民の上条さんに何すんだオイ!!」キューン

美琴「何が善良な一般市民よ!このロリコン!」

上条「何でロリコンなんだよ!上条さんはロリコンじゃなくていたってノーマルな趣味ですってば!!」

美琴「打ち止めにまで手出すなんてホントあんたは見境ナシね!!」

上条「手出してねぇ!!」

初春「御坂さんこの人ロリコンなんですか?」

佐天「やだこわーい!」

上条「ぎゃー!!あらぬ疑いが上条さんにー!!」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:52:11 ID:UatbHQKN0

─数分後

美琴「で、あのシスターと打ち止めを交換してるってワケね」

上条「・・・何かいう事は?」

美琴「・・・ごめんなさい」

上条「よく言えました」

佐天「この子は?」

美琴「あー・・・ちょっと待ってて」


美琴「打ち止め、ちょっと来なさい」コソコソ

打ち止め「?」

美琴「アンタ今から私の妹の美心ね」

打ち止め「その名前はちょっといやかもってミサカはミサカは抗議してみる」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 20:57:20 ID:UatbHQKN0

美琴「じゃぁ・・・美月!後ちょっとの間その語尾我慢してね」

打ち止め「ラジャー了解!」



美琴「この子は私の妹の美月っていうの、よろしくね」

打ち止め「御坂美月です、よろしくおねがいします」

佐天「やだかわいい」

初春「そうですね、御坂さんにそっくりでかわいいです」

打ち止め「ありがとうお姉ちゃん!」

上条(しまった・・・打ち止めのこと何も考えずに行動しすぎたって当麻は当麻は今更後悔ッ・・・)

美琴「今アンタなんか気持ち悪い事考えてない?」

上条「いやいやとんでもございませんことよ、オホホホホ・・・」

佐天「アハハ、上条さんって面白い人ですね!」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:05:54 ID:UatbHQKN0

上条「ところで今日白井は居ないのか?」

美琴「黒子?あぁ、そういえばそろそろ合流するってさっきメールがあったんだけど来ないわね」

佐天「珍しいですね、普段なら御坂さんに会うために飛んでくるのに」

初春「ホントですね、何かあったのかなぁ・・・」


黒子「お姉さまー!!」

美琴「うわっ!急に後ろから出てこないでよ!!」

初春「噂をすればなんとやらですね」

佐天「タイミングいいなぁ」

黒子「お姉様!黒子はお姉様に会いたくて会いたくてもうマナーモードのように震えておりましたのよー!!」スリスリ

上条「打ち止め、見ちゃダメですよ」ヒソヒソ

打ち止め「うん・・・」ヒソヒソ

黒子「・・・ん?」チラッ

打ち止め「……」

打ち止め(目が合っちゃったー!!)


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:10:03 ID:UatbHQKN0

黒子「その子は一体なんなんでぃすか」

美琴「へっ?」

黒子「何故類人猿とおねいさまがおねいさまそっくりの幼女をつれて談笑していらっしゃるのでぃすか」

美琴「違うのよ、コレは・・・」

初春「白井さん口調変わってますよ」

佐天「バレちゃいました?この子実は御坂さんと上条さんの隠し子なんですよー!なんちゃってー!」

黒子「えっ」

上条「えっ」

初春「えっ」

美琴「さ、佐天さん何言ってるのよ、コイツとはそんなことはしてないっていうか・・・」

佐天「そんな事ってどんな事?」

美琴「・・・///」カーッ

黒子「」ヌケガラ

上条「オイ漏電してるぞ!しっかりしろ!気を確かに持つんだ!白井も騙されるんじゃない!!」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:15:06 ID:UatbHQKN0

佐天「あはははは!!笑いすぎてお腹痛い!!」

美琴「もー!からかわないでよ!」

黒子「さ・て・ん・さ・ん?」

佐天「ごめんなさい!あはははは!!」

初春「でもお二人とも面白かったですよ」

上条(この子ちょっと腹黒?)



打ち止め「お、お姉ちゃん!!」

佐天「ん?」

打ち止め「嘘をついちゃいけないんだよ!ってミサ・・・じゃなかった、とにかく嘘はよくないよ!」

佐天「ごめんね美月ちゃん」

打ち止め「嘘をついたり悪い事をするとね、しまっちゃうおじさんにしまわれちゃうんだよ!!」

上条・初春・佐天・黒子「?」

美琴「!?」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:21:18 ID:UatbHQKN0

佐天「何そのしまっちゃうおじさんって?」

打ち止め「しまっちゃうおじさんはね、悪い子のところに来る死神だよ!」

打ち止め「例えば・・・」

-----

佐天「あっはっは、人を騙すのは楽しいなぁー!」

-----

打ち止め「こうだったとするでしょ?」

佐天「私そんなキャラじゃないんだけどな・・・」

黒子「それでどうなりますの?」

打ち止め「そういう人の所にしまっちゃうおじさんはやってきて・・・」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:25:09 ID:UatbHQKN0

-----

佐天「あっはっは、騙される方が悪いんだよ!!」

しまっちゃうおじさん「クカカカカ、悪い子見ィつけた♪コレはおしおきだなァ・・・!!」

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上条「しまっちゃうおじさん怖いなオイ!!」

打ち止め「悪い子を何処かへ連れて行ってしまって」



-----

しまっちゃうおじさん「さァ、パーティーの始まりだァ!!」

佐天「きゃー、離してー!!」

-----

打ち止め「そして最後には・・・」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:29:12 ID:UatbHQKN0

-----

しまっちゃうおじさん「圧縮圧縮ゥ!悪い子は圧縮ゥ!!」

佐天「うぅ・・・」


ギィー ガタン

-----

打ち止め「最後にはしまわれちゃうって二度と帰ってこれなくなるの、うわ、もうだめだー!!!!」


上条(何言ってんだか、やっぱり打ち止めもまだまだ子供だな・・・)

上条(そんな与太話信じるヤツなんて一人も・・・)

佐天・黒子・初春「」ガタガタ

上条(っていたー!!)

美琴「ね、ねぇ?私悪い子じゃないよね?しまわれちゃったりしないよね?」ガクガク

上条(しかも一番年上の御坂が一番ビビってるー!!)


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:31:46 ID:dc6GeIiU0

かわいいwwww


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:38:55 ID:UatbHQKN0

上条「大丈夫だ御坂、お前は悪い子なんかじゃねーよ」キリッ

美琴「ほ、ホントに?私いつもアンタに勝負挑んだり電撃で攻撃してるよ?それでも悪い子じゃないの?」

上条「そんなことは大したことじゃねー、身の危険も顧みず誰かの為に動けるお前は間違いなくいい子だ、俺が保証してやる」

美琴「あ、ありがとう・・・」

上条「だから安心しろ、お前が悪い子でしまわれちゃうなんて言うなら、そんな幻想俺がぶち殺してやる」キリリッ

打ち止め「でもしまっちゃうおじさんには反射も幻想殺しは通用しないってあの人が・・・」

美琴「」ぶわっ

上条「泣くなー!!!!」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:43:53 ID:UatbHQKN0

佐天「わ、私悪い子じゃないよね?」

初春「佐天さんはいい子ですよ、私が保証します!!」

佐天「初春・・・ありがとう!初春もいい子だよ!!」

黒子「わ、私も悪い子じゃありませんよね?」

初春「御坂さんの隠し撮りとかしてるからちょっと断言できませんけどいい子ですよ!きっと!」

佐天「そうですね!断言できないけどいい子ですよ!!」

黒子「も、もう駄目ですの・・・」ガタガタ

初春「大丈夫です、今までの犯罪行為を悔い改めるならきっとしまっちゃうおじさんだって改心したって許してくれます!」

佐天「そうですよ!今ならまだ間に合います、自首しに行きましょう!!」

黒子「初春・・・佐天さん・・・」

黒子「わかりましたわ、お姉様に今までの罪を自白しますの・・・そうすればきっと私も晴れていい子に・・・」

上条(・・・学園都市ってピュアな子が集まるのか?)


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:46:53 ID:L17EBrzL0

×ピュアな子
○アホの子


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 21:50:26 ID:dc6GeIiU0

黒子アウトだろwww


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:01:23 ID:UatbHQKN0

その後、白井は御坂に今まで自分の行ってきた行為を洗いざらい吐き、保存したデータなどを全て処分する事を誓った。
御坂は意外にも白井のコレまでの行為を全て許し(過去に捕らわれていては前には進めないもの、とのことだ)、
改めてパートナーとしてよろしくね、と涙を流しながら土下座する白井に手を差し伸べた。
白井はこれまでに見たどんな笑顔よりもいい笑顔で、こちらこそ改めてよろしくお願いしますわ、お姉様と言い御坂と硬い握手を交わした。
御坂はそんな白井の頬を伝う涙を優しくハンカチで拭いていた。
佐天さんと初春さんは「これで白井さんも真人間になれる」と涙を目に溜めながらその様子を見守っていた。

俺は「この子達はアホの子なんだろうか」という疑念を確信に変え、彼女達に別れを告げ打ち止めとその場を後にした。



上条「次はどこに行く?」

打ち止め「んー、どこでもいいよってミサカはミサカはあなたにリードを促してみる!」

上条「そうだな・・・もうそろそろ4時だしスーパー行ってメシの準備するか」

打ち止め「・・・」


打ち止めは思った。どこに行くって聞いといてスーパーはどうなんだろう、と。


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:07:49 ID:UatbHQKN0

── 時は少し遡って一方通行サイド


一方通行「なンだなンだよなンですかァ?」

禁書「おかわり!!」がつがつ

一方通行「コイツの胃袋どうなってやがンだオイ」

禁書「おかわり!」むしゃらむしゃら

一方通行「・・・ハァ」

禁書「溜息なんてついてどうしちゃったのかな?」

一方通行「沢山食べるのはいいけどよォ」

禁書「?」

一方通行「お前シスターなンだろ?もっと行儀よく食べろってンだ」


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:15:53 ID:UatbHQKN0

禁書「はーい」もそもそ

一方通行「ホラこぼすンじゃねェ!つーか口の端にソースつけながら返事すンな!!」

禁書「むぅ・・・あくせられーたってちょっと口うるさいかも」

一方通行「……オマエそれ本気で言ってンのか?」

禁書「?」

一方通行「だとしたら哀れだな……抱きしめたくなっちまうくれェ哀れだ」

禁書「・・・どういう意味かな?」

一方通行「俺はお前のためを思って言ってやってンのによォ」

一方通行「いいか?一度だけ忠告してやる」

一方通行「行儀の悪い子の所にはなァ、しまっちゃうおじさンがくるんだよォ」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:18:20 ID:9hTudCb20

しまっちゃうおじさんマジ万能


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:24:07 ID:UatbHQKN0

禁書「ぷぷぷ、何それ?そんな子供騙しに私が騙される訳無いんだよ!」

一方通行「まぁいいからよォーく聞いとけ、例えば」


-----

禁書「このカレーおいしいんだよ!やっぱカレーはCoCo壱なんだよ!ネギは嫌いだから食べないんだよ!」もそもそボタボタ

-----

一方通行「こうだったとするだろォ?」

禁書「そんな某バンドのボーカルみたいな事言わないかも」

一方通行「そうやって行儀の悪い子の所にしまっちゃうおじさンはやってきてだなァ」


114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:28:39 ID:UatbHQKN0

-----

禁書「あー、おいしい!幸せなんだよ!!」ボタボタ

一方通行「ダメだなァ・・・そんな喰い方じゃ全ッ然ダメだァ!!」

禁書「えっ?」

バリリッ

しまっちゃうおじさん「行儀よく食べなきゃねー」ひょいっ

禁書「うわ、ドコに連れて行くの!?助けてとうま、あくせられーたー!!」

一方通行「」←抜け殻

-----

一方通行「どこかへ連れて行かれてェ」


117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:31:24 ID:UatbHQKN0

-----

しまっちゃうおじさん「さぁ、行儀の悪い子はどんどんしまっちゃうからねー♪」

禁書「うぅう・・・」


ギィイー バタン

-----

一方通行「ちなみにしまっちゃうおじさンはLV6って話だ、俺や三下も流石に勝てねぇ」

禁書「」ガクガク

一方通行「わかったか?わかったンならもっと行儀よくおしとやかに食え」

禁書「わ、わかったんだよ・・・」

一方通行「ちなみに悪い事してる子もしまわれちゃうンだぜェ?」

禁書「!?」


118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:33:10 ID:UatbHQKN0

一方通行「例えばお前らが戦ったって言う錬金術師さンは実はしまわれちゃったンだよォ」

禁書「そんな・・・そんな!!」

一方通行「他にも学園都市第二位の垣根って男も俺に負けた後しまわれちまったってェ話だぜ」

禁書「!!!!」

一方通行「今はなンとか見逃してもらってるがよォ」

一方通行「実は俺も一度しまわれそうになったンだよ」

禁書「えぇぇ!?」


一方通行「今日は特別だァ、その時の話をしてやンよ」


129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:43:02 ID:UatbHQKN0

あれは俺が三下に負けて数日後の事だ・・・



一方通行「チッ……やっぱ無理かァ」

しまっちゃうおじさん「もう逃げられないからねぇー」

一方通行「言い訳に聞こえるかも知れねェンだが……ちょっと待ってくれねェか」

一方通行「俺は、まだ何もしちゃいねェンだ」

しまっちゃうおじさん「?」

一方通行「俺は妹達を一万人以上殺した……気にいらねぇヤツも随分殺した」

一方通行「そンなクソったれの悪党の俺だがよォ、まだしまわれちゃうワケにはいかねェんだ」

一方通行「俺は……しまわれて石の中で何もしないより妹達を守りてェンだ」

一方通行「それは俺にしか出来ねェことなンだよ!だから頼む!!」

一方通行「俺がもしあの世に行っちまったりその気持ちを忘れた時には遠慮無くしまってくれてかまわねェからよォ・・・」

しまっちゃうおじさん「……」


134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:47:53 ID:UatbHQKN0

一方通行「それは俺の真剣な願いだった、本音だった」

一方通行「そしたらしまっちゃうおじさンはそれを聞き届けた後何も言わずに去っていったンだ」

一方通行「俺はいつかしまわれちまうけどよォ、俺の周りのヤツらにはそうなって欲しくねェンだ」

一方通行「だから俺の言う事はちゃんと聞いてくれよ」

禁書「感動したんだよ……これからはもっといい子になるんだよ……」ほろほろ

一方通行(コイツもあのクソガキ並の精神年齢かよ……ココまで上手く行くと恐ろしいなァオイ)


139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 22:55:34 ID:UatbHQKN0

禁書「ねぇあくせられーた、私がいい子になるにはどうすればいいと思う?」

一方通行「あァ?・・・まァそうだなァ」

一方通行「まずは三下の手伝いかなァ」

禁書「というと?」

一方通行「聞いた話によるとオマエ無駄にメシ喰いまくるクセに家事は何もしねェらしいじゃねェか」

禁書「ぎくっ・・・」

一方通行「当たり前だと思ってると見失いがちだが一宿一飯の恩って言葉もあるくれェ飯と寝場所があるのはありがてェことなんだよ」

禁書「確かに言われて見ればそうかも・・・」

一方通行「まァ全部やれとは言わねェけどよォ、少しずつ手伝うくらいしろ」

一方通行「三下も高校生だしいろいろ首突っ込ンで大変みてェだからよォ」

一方通行「アイツが安心して帰ってこれる場所を作ってやれ」

禁書「そ、そうだね!あくせられーたの言うとおりかも!」

一方通行(ったく……感謝しやがれ、三下)


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:02:04 ID:UatbHQKN0

禁書「ごちそうさまなんだよ!」

一方通行「さて、メシも喰ったし帰るかァ」

禁書「どこかに行ったりしないの?」

一方通行「あン?行きたい場所とかあンのか?」

禁書「うーん・・・改めて言われると無いかも」

一方通行「!」

一方通行「よォーし、なら今日はとっとと俺の家に帰ってメシ代として掃除と洗濯をして貰おうじゃねェか」

禁書(ここで洗濯と掃除の仕方を覚えればとうまの力になれるかも・・・!)

禁書「お願いしますなんだよあくせられーた!!」

一方通行「おゥ」

一方通行(ガキは乗せると楽でいいなァオイ)


145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:08:32 ID:UatbHQKN0

── 上条サイド

上条「はーい、上条さんの楽しい料理教室が始まりますよー」

打ち止め「わーいってミサカはミサカは乗ってあげる!」

上条「まずはPCを用意しまーす」

打ち止め「うんしょ、うんしょ・・・」

打ち止め「準備できたよってミサカはミサカは報告してみる!」

上条「次に買ってきた安売り食材をここに入力します」

上条「するとレシピがこんなに沢山!あとはレシピ通りに作るだけ!!」

打ち止め「・・・」

上条「どうした?」

打ち止め「なんでもないよってミサカはミサカはちょっとガッカリ……」

上条「?」


146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:14:30 ID:UatbHQKN0

夕飯終了

上条「ふー、食った食ったー」

打ち止め「お腹一杯だねってミサカはミサカは眠くなってきた……ふわ~ぁ」

上条「ちゃーんとお風呂に入ってから寝なきゃダメですよ」

打ち止め「そうだね、じゃぁ一緒に入ろう?ってミサカはミサカはお風呂へ・・・」

上条「何!?ちょっと待て!お前いつも一方通行とお風呂に入ってるのか!?」

打ち止め「? そうだけど?ってミサカはミサカはあなたの質問に答えてみたり」

上条(アイツ……ロリコンだったのか……!!!!)

上条「いやでもそうだとするとマズいぞ、一人で入れると一方通行に怒られそうだし一緒に入ると殺されそうだし……」ブツブツ


上条「そうだ!閃いた!!ちょっと待ってろ打ち止め!!」メルメル

打ち止め「?」


149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:22:31 ID:UatbHQKN0

御坂妹「……つまりミサカは上位固体お風呂に入れる為に呼び出された訳ですか、とミサカは落胆します」

上条「ん?どうして落ち込んでいるのでせう?」

御坂妹「……」

-----

from:上条当麻

今日俺の家に泊まりに来ないか?
てーか来てくれ!
もし来れるなら着替えも持って来てくれ!

-----


御坂妹「あのメールで勘違いしない女がこの世にいるのでしょうか?とミサカは落ち込みつつ上位固体に尋ねます」

打ち止め「あの人が一番悪い人かもしれないねってミサカはミサカは心底同情してみる・・・」


151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:30:01 ID:UatbHQKN0

お風呂タイム終了

御坂妹「それじゃぁおやすみなさい」

打ち止め「おやすみー」

上条「ん、もう寝るのか?」

御坂妹「健康と美容のためですとミサカはビビってないことをアピールします」

打ち止め「そうだよ、なんだかんだでもうすぐ九時だしってミサカはミサカは内心焦りつつ布団にもぐる!」

上条「そっか、それじゃぁ俺風呂場で寝るから、おやすみー!また明日ねー」バタン

御坂妹「えっ」(風呂場で寝るって何なんですか)

打ち止め「えっ」(一緒の部屋で寝てくれないんだ)


152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:31:45 ID:UatbHQKN0

シーン・・・


御坂妹「おやすみなさい上位固体」サッ

打ち止め「お、おやすみ!」ササッ

御坂妹「……」

打ち止め「……」

御坂妹(早く寝ないと……)

打ち止め(しまっちゃうおじさんがきちゃう!!)


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:32:44 ID:UatbHQKN0

御坂妹「……」

打ち止め「……」

御坂妹(眠らなきゃ……)

打ち止め(眠らなきゃ……)




御坂妹・打ち止め(寝れない……)


-----

上条「Zzz・・・」


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:35:31 ID:UatbHQKN0

御坂妹「……上位固体」

打ち止め「……なに?」

御坂妹「意識しすぎて寝れません」

打ち止め「ミサカも同じカンジ……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」


ガタンッ

御坂妹・打ち止め「!?」


158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:42:58 ID:UatbHQKN0

御坂妹「な、なんなんでしょうか今の音は、とミサカは正直恐怖を禁じえません」

打ち止め「ベランダから聞こえてくるよってミサカはミサカは怯えながら報告してみる!」

カリカリ

御坂妹「!!」

打ち止め「何かがガラスを引っかいてるよってミサカはミサカは震えながら伝えてみる」

御坂妹「上位固体、カーテンを開けて現状確認してください」

打ち止め「えー、やだよぉ、怖いよってミサカはミサカは・・・」

カリカリ・・・カリカリ・・・


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/13 23:46:01 ID:UatbHQKN0

御坂妹「……仕方ありませんね」そろーり

打ち止め「……」

御坂妹「……」そろーり

打ち止め「……」

御坂妹「痛っ」ピッ

TV<あういぇー!!

御坂妹・打ち止め「「きゃー!!」」

上条「なんだどうしたなにがあったー!!」


161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:01:47 ID:w8V+xCM70

上条「・・・で、ベランダの音の正体はこいつで」

スフィンクス「にゃーご」(締め出すなよ)

上条「御坂妹がテレビのリモコン踏んでテレビがついてビビったと」

上条「そんなことで起こされるなんて・・・不幸だ」

打ち止め「リモコンを床に投げておくあなたが悪いってミサカはミサカはあなたを痛烈批判!!」

御坂妹「猫の件もあなたが原因ですとミサカは上位固体同様あなたを涙目で批判します!」

上条「わかったわかった、俺が悪かったってば・・・」

御坂妹「罰としてこの部屋で寝てもらいます、とミサカは提案します」

上条「わかりました、上条さんは床で寝させてもらいますよ・・・」

打ち止め「ホントに怖かったんだからねってミサカはミサカは猛烈アピール!!」

上条「はいはい・・・」


164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:04:25 ID:w8V+xCM70

── 一方通行サイド

一方通行「まずは掃除ィ」

禁書「はいなんだよ!」

一方通行「掃除機ですいすいーっとォ」

禁書「それでそれで?」

一方通行「終わり」

禁書「えっ」

一方通行「あのなァ、掃除は毎日やるならこんなもンでいいンだよォ」

一方通行「あとは一ヶ月に一回程度気になる場所をキレイにしろ、それで充分だ」

禁書「へー・・・」


166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:06:16 ID:wX37qZUS0

一方通行「次は洗濯な」

禁書「頑張るんだよ!」

一方通行「洗濯物を入れてェ」

禁書「ふむふむ」

一方通行「洗剤入れてェ」

禁書「それからそれから?」

一方通行「ボタン押して終わったら干すだけェ」

禁書「思ってたよりずっと簡単なんだよ・・・」

一方通行「これを毎日やるのが面倒くさいンだよな」

一方通行「だけどこれくらいはやれよ、それが飯と寝床の礼だ」

禁書「わ、わかったんだよ・・・」

一方通行「それじゃ一通りやってみろ、終わったら飯食いにいくぞ」

禁書「はーい!」

一方通行(今の俺なら教師になれる気がするぜェ・・・)


170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:10:08 ID:wX37qZUS0

夕飯タイム

禁書「いただきまーす!!」

一方通行「おう、好きなだけ喰え」

禁書「なんだかご飯がおいしいんだよ!」もきゅもきゅ

一方通行「働いた後の飯ってヤツは格別なモンなンだよ」

禁書「そうだね!」

一方通行「……」

禁書「……」

禁書「私・・・今までとうまに甘えてたかも」

一方通行「……」

禁書「でもこれからはもっとがんばるんだよ」

一方通行「……そっかァ、そりゃいいんじゃねェーの?テキトーに頑張れ」

禁書「うん!」


176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:20:36 ID:wX37qZUS0

次の日の朝

一方通行「おはよォございますゥ」

禁書「おはようあくせられーた!」

一方通行「よし、最後の朝だ!メシ屋に殴りこみにいくぞ」

禁書「了解なんだよ!!」

一方通行「食べ放題だからなァ!喰え!喰って喰って喰いまくれ!!」

禁書「任せて欲しいかも!!」


177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:22:05 ID:wX37qZUS0

── 上条サイド・次の日の朝

上条「さて、今日でシャッフルは終了なワケですが」

上条「なんかやりたい事あるか?」

打ち止め「今日第七学区であるゲコ太ショーが見たいってミサカはミサカは最後のお願い!」

御坂妹「ミサカもそれに行きたいです、とミサカは便乗します」

上条「ん、わかった、それに行こうぜ」


180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:30:29 ID:wX37qZUS0

ゲコ太ショー会場

上条「うわー・・・小さい子供ばっかりだなぁ」

御坂妹「ゲコ太がいっぱいですねとミサカは幸せをかみ締めつつ辺りを見渡します・・・」

打ち止め「ここが天国なのかなってミサカはミサカは幸せ・・・」

結標「そうね・・・」

上条「上条さんはキミ達が嬉しそうで何よりですよ・・・って誰だよお前は!あれいない!?」

打ち止め「早めにいい場所とろうよ!ってミサカはミサカは最前列でスタンバイ!」

御坂妹「あなたも早く来てください、とミサカは急かします」

美琴「そうよ!早くしないと最前列埋まっちゃうわよ!」

上条「もうやだこの街」


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:39:39 ID:wX37qZUS0

一方通行「なにがイヤなンだ?」

禁書「いいから早く座ろうよ」

上条「あれ?お前らいつの間に来たんだ?てーか随分早いじゃねーか」

一方通行「店の人が泣きながら土下座してきてもう勘弁してくださいっつーからよォ」

一方通行「クソガキが来そうな場所に来てみたンだよ」

上条「なるほどな・・・インデックスは満腹になるまで喰えたのか?」

禁書「うん、もう充分かも!」

上条「それは良かったな、ありがとう一方通行」

一方通行「礼なんざァいらねェよ」

上条「いやいや、そういうワケにはいかないだろ」

一方通行「どうしても礼が言いたいって言うンならよォ」

一方通行「明日・・・いや、今日の夕方辺りに言いに来い、二度手間は嫌いなンだ」

上条「?」


184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:49:58 ID:wX37qZUS0

上条「よくわかんねーけどとにかくありがとうな」

禁書「ありがとうなんだよあくせられーた!」

一方通行「はいはい、いいからとっととショー見て帰ろうぜェ」

打ち止め「あ、あなたも来てたのね!こっちこっちってミサカはミサカは笑顔で手招き!」

一方通行「ほら、クソガキも呼んでやがるしな」

上条「・・・そうだな」

一方通行「このショーが終わったら元通りな」

上条「おう」

一方通行「それじゃァお疲れ様ァ」


185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/14 00:51:21 ID:wX37qZUS0

禁書「ねぇ、あくせられーた!」

一方通行「あン?」

禁書「・・・またあなたの家に遊びに行ってもいいかな?」

一方通行「……」

禁書「……」

一方通行「……好きにしろォ」



終わり








一方通行「俺に何か用か三下ァ…?」
元スレ

上条「インデックスの胸が成長している……」【禁書ss】

2: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:39:32.86 ID:7ToYRloNO
上条「つ、疲れた……なんでこう毎日毎日事件に巻き込まれるのやら」

上条「やっとのことで家にたどり着きましたよ」

上条「ただいまーっと」

インデックス「と、とうま!? まだダメ……」

上条「え?」ガチャ

インデックス「」

上条「」

上条「あ、お着替え中でしたか。どうも失礼しましたー」

インデックス「……とうまああああっ!」

上条「あぁもう、不幸……」

上条「……だ?」

インデックス「?」

上条「」ポカーン

インデックス「とうま、大丈夫?」

上条「……あぁ、悪かったな。俺はもう寝るよ、おやすみ」

インデックス「う、うん。おやすみなんだよ」

上条「」フラフラ

インデックス「……」

インデックス「……はっ、噛みつき損ねたんだよ。もしかして、これを狙って……?」
3: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:40:55.46 ID:7ToYRloNO
上条(眠れねえ……)

上条(どういうことだ、見間違いか?)

上条(インデックスの胸が、以前よりも大きくなっていたような……)

上条(普段は歩く教会を着ているせいで、体のラインがわかりにくいんだよな)

上条(だからってわけじゃないが、これまでは特に気にしてもいなかったのに……)

上条(前に偶然見てしまったときの記憶と比べると、やはり、成長している……ような)

上条(いや、別に不思議なことじゃない。インデックスの年齢は不明だが、成長期前後なのは確実だろう)

上条(女性の胸が成長するのは、第二次性徴期って奴だったか?)

上条(インデックスが健やかに育っている証拠じゃないか。喜ばしいことのはずだ)

上条(なのに……)

上条「……なんだこの複雑な感情は」
4: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:41:58.26 ID:7ToYRloNO
上条「……」

上条「ダメだ、落ち着かない。モヤモヤして仕方がない」

上条「誰かに相談するか……」
5: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:43:58.26 ID:7ToYRloNO
上条「悪いな、急に電話して」

浜面「いいってことよ。大将にはいつも世話になってるからな」

上条「恩に着るよ」

浜面「で、どうしたよ?」

上条「お前の身近に、胸の小さな女の子はいるか?」

浜面「は?」

上条「その娘の胸がいつの間にか大きくなっていたら、どう思う?」

浜面「何言ってんだお前」

上条「頼む、深刻な悩みなんだ。答えてくれ」

浜面「わ、わかったよ」
6: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:45:18.66 ID:7ToYRloNO
浜面(胸の小さな女の子……)

浜面(絹旗だな)

浜面(あいつの胸が大きくなっていたら……)

浜面「……」

浜面「悪くねぇな」

上条「!?」

浜面「確かに、今のあいつも悪くない。むしろ、あれで完成されたひとつの作品のようだとも言える」

浜面「だが、一方でロリ巨乳というアンバランスさも悪くない。個人的な嗜好を言わせてもらえば、そっちの方が好みかもな」

浜面「勘違いするなよ、単に胸があればそれでいいわけじゃない。全体のバランスが大事なんだ」

浜面「ただ、あえてどちらが好きかと問われれば、俺は大きい方が好みだ」

浜面「巨乳の方が、バニーガールの衣装に映えるからな」

上条「なるほど……」

浜面「参考になったか?」

上条「あぁ、ありがとうな」

浜面「それはよかった。じゃあな」

上条「おう」ピッ

上条「……」

上条「そういうことじゃないんだよな」
8: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:49:13.66 ID:7ToYRloNO
上条「よう、久しぶり」

一方通行「お前から連絡してくるなンて珍しいじゃねェか。どォした?」

上条「相談がある。聞いてくれ」

一方通行「何だと?」

一方通行(俺にわざわざ頼むということは、科学側……暗部がらみか、あるいは……)

上条「お前の身近に、胸の小さな女の子はいるか?」

一方通行「あァ?」

上条「その娘の胸がいつの間にか大きくなっていたら、どう思う?」

一方通行「ふざけてンのか?」

上条「真面目な話だ」

一方通行「本当だろォな……」
9: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:52:37.86 ID:7ToYRloNO
一方通行(胸の小さな女の子……)

一方通行(打ち止めか)

一方通行(あいつの胸が大きくなっていたら、だと……?)

一方通行「……」

一方通行「……そォだな。きっと、喜ンじまうだろォな」

上条「どういう意味だ?」

一方通行「初めて出会ったとき、あいつはまだほンの小さなガキだった」

一方通行「本来なら、大きく育つことができるかどうか……いや、今日まで生きていられるかどうかすら、怪しい境遇だったンだ」

一方通行「そいつがわずかでも成長した姿を見せられちまったら……正直、泣けるぜ」

一方通行「これから先、どンな凶悪な連中が襲ってきても、絶対に守ってやる……その覚悟が、改めて強くなるかもな」

一方通行「だが、成長するということは、自立が始まったということでもある」

一方通行「あのガキだって、いつかは俺の助けを必要としなくなるときがくるかもしれねェ」

一方通行「そのときが近づいていることは、本来なら喜ばしいことなンだろォが……寂しいという感情は、否定できねェな」

上条「なるほど……」

一方通行「参考になったか?」

上条「あぁ、ありがとうな」

一方通行「じゃあな、二度とこンなこと言わせンじゃねェぞ」

上条「おう」ピッ

上条「……」

上条「うーむ」
10: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:55:29.40 ID:7ToYRloNO
上条「急に電話して悪いな。今、大丈夫か?」

黒子「前置きはいいですわ。何の用ですの?」

上条「相談があるんだ。女性目線の話も聞いてみたくてな」

黒子「構いませんわ、どうぞ」

上条「お前の身近に、胸の小さな女の子はいるか?」

黒子「……」

上条「その娘の胸がいつの間にか大きくなっていたら、どう思う?」

黒子「ジャッジメントにセクハラとは、いい度胸をしていますわね」

上条「わ、悪い、やっぱまずかったか?」

黒子「……まぁいいですわ。貴方には借りもありますから」

上条「よかった、助かるよ」

黒子「ふむ……」
11: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 20:57:49.85 ID:7ToYRloNO
黒子(胸の小さな女の子……)

黒子(お姉様ですわね)

黒子(お姉様の胸が大きくなっていたら……?)

黒子「……」

黒子「それはそれで悪くはありませんわね」

上条「と言うと?」

黒子「重要なのは、大きさや形状などではないということですわ」

黒子「今のお姉様の慎ましい胸も素晴らしい一品ですし、仮にお姉様が手に収まらないほどのものをお持ちであったとしても、それも私にとっては垂涎ものの一品でしょう」

黒子「また、これから先お姉様の胸が大きく成長したとしても、私の愛が揺らぐことはあり得ませんの」

黒子「それは外見だけの話ではなく、たとえばお姉様が能力を失ったり、何らかのショックで大きく性格が変わったりしてしまったとしても、同じことですわ」

黒子「理由ありきではない、決して打算などでもない、自然と内から湧き出るこの感情。それこそを愛と呼ぶのですわ」

黒子「誰かを好きになるというのは、そういうことではありませんこと?」

上条「なるほど……」

黒子「参考になりまして?」

上条「あぁ、ありがとうな」

黒子「それはよかったですわ。では失礼しますの」

上条「おう」ピッ

上条「……」

上条「あいつすげーな」
13: ◆c6GooQ9piw 2017/04/24(月) 21:10:22.04 ID:7ToYRloNO
上条(浜面にとってのそいつは、女友達、といったところかな)

上条(一方通行にとってのそいつは、保護対象といったところか)

上条(白井にとってのそいつ……つーか御坂は、恋愛対象だよな)

上条(それぞれ、既に関係性がはっきりしている)

上条(だから、胸が大きくなったときの反応も明確だし、それぞれで異なっている)

上条(その娘との関係に準じた反応になるんだ)

上条(じゃあなぜ、俺はこんなに複雑な気持ちになっているのか)

上条(それは、インデックスとの関係がはっきりしていないからだ)

上条(考えたこともなかったな)

上条(俺にとっての、インデックスは……)

18: ◆c6GooQ9piw 2017/04/25(火) 20:28:44.25 ID:vqPtK0HoO
prrr

上条「ん……土御門からか」

上条「よう、どうした?」ピッ

土御門「やー、かみやんが悩んでるって聞いてにゃー」

上条「お前まさか、盗聴……」

土御門「まー細かいことは置いといて……かみやん、自分とインデックスとの関係で悩んでるんだって?」

上条「……まぁな」

土御門「ふむ……かみやん、俺とかみやんの関係は何だ?」

上条「ん、まぁ……友達、か?」

土御門「それだけか?」

上条「え?」

土御門「別にそれが悪いわけじゃないが、俺とかみやんの関係は、そんな一言で説明できるほど単純な関係だったか?」

上条「……」

上条「……いや」
19: ◆c6GooQ9piw 2017/04/25(火) 20:31:11.87 ID:vqPtK0HoO
上条「俺にとっての土御門は、友達であり、悪友であり、敵であり、味方であり、ライバルであり……」

上条「……憧れでもある」

土御門「ははっ、そこまで言われると照れるが……まぁそういうことだ。人と人との関係なんて、必ずしも一言で表せるものばかりじゃない」

土御門「多重スパイなんてやってる俺は例外としても、大抵の人間にはそれなりに側面って奴があるもんだ」

土御門「人間関係だってそうだ。絶対的に明確な言葉で分類しなければならないわけじゃない。無理に名前を付けても、逆に言葉に縛られることになる」

土御門「女友達、保護対象、恋愛対象……その全てかもしれないし、逆にどれでもないのかもしれない」

土御門「かみやんとインデックスの関係は……いや、人と人との関係ってのは、本来唯一無二のものだ。既存の言葉で説明できなくても、何もおかしくはないと思うぜい?」

上条「……」

上条「そうか、そうだよな」

上条「そもそも、悩むポイントがずれていたんだ。インデックスの胸が成長したのを見て複雑な感情を抱いたってことは、それが今の俺たちの関係ってことなんだ」

上条「無理に当てはめようとするから混乱してしまったんだ。俺とインデックスの関係は、俺とインデックスだけのものなんだよ」

上条「それでいいんだ。どんな関係だろうと、たとえ言葉では言い表せない関係だったとしても、俺がインデックスを大切に思う気持ちは、間違いないんだから」

土御門「参考になったかにゃー?」

上条「あぁ、ありがとう土御門。おかげで悩みも晴れたよ」

土御門「貸しにしとくぜい。じゃあな」

上条「おう」ピッ

上条「……」

上条「よし」
21: ◆c6GooQ9piw 2017/04/25(火) 21:57:16.67 ID:vqPtK0HoO
上条「インデックス!」

インデックス「わぁ! どうしたのとうま」

上条「ごめんな、ずっと悩んでたんだな。ずっと苦しんでたんだな。でも、もういいんだ」

インデックス「よくわからないけど、私は大丈夫なんだよ」

上条「いいや、こういうことはちゃんとしとかないとダメだ。決して俺も詳しくはないが、小萌先生……いや、黄泉川先生とかに相談してやるから」

インデックス「う、うん」

上条「だから……」



上条「今度一緒に、ブラジャー買いにいこうな!」
22: ◆c6GooQ9piw 2017/04/25(火) 22:02:08.20 ID:vqPtK0HoO
インデックス「」ピシッ

上条「聞いた話だと、成長途中は擦れると痛かったりするっていうしな。もっと早く言ってくれてもよかったんだぞ?」

インデックス「と……」

上条「ん?」

インデックス「とうまのばかああああああっ!」ガブリッ

上条「ぎゃあああああああああああああああ!」



ブラジャーは、後日姫神と一緒に買いに行ったらしい。
23: ◆c6GooQ9piw 2017/04/25(火) 22:06:17.44 ID:vqPtK0HoO
インデックス「……とうまは私のこと、どう思ってるんだろう」

姫神「それは。どういう意味?」

インデックス「だって、少しでもそういう目で見ていたら、普通は一緒に下着を買いにいこうなんて……」

姫神「……」



終われ







上条「インデックスの胸が成長している……」
元スレ

エレン「友達ができない」アニ「友達が欲しい」【エレアニss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:28:23 ID:OMyf23N2

~訓練兵団 入団日~

エレン「ミカサ、アルミン、今日から俺たちは訓練兵だ。この日をずっと待っていた……」

エレン「しかし、他の同期はどうだ?憲兵団を目指すフヌケ野郎どもばかり…正直俺は幻滅した」

エレン「だけど、俺たち三人は違う!他のヤツらなんか構うもんか!俺たちは調査兵団目指して、一緒に頑張っていこうぜ」

エレン「俺たちで巨人を駆逐してやるんだ!」

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:31:14 ID:OMyf23N2

~一ヶ月後~

ミーナ「ミカサー!立体機動のコツ教えてよ!」

サシャ「ミカサッ!パァン下さい!」

マルコ「アルミン、一緒にレポートまとめようよ」

コニー「アルミン~!助けてくれぇ!教科書の漢字にフリガナふってくれぇ!」

ワイワイ キャッキャッ

エレン「」ポツン

エレン「友達ができない……」


3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:32:44 ID:OMyf23N2

モブ女A「ミカサってすごいよね!何でも出来るし」

モブ女B「うんうん!クールだけど優しさもあって…私そっちの気ないけどドキドキしちゃう!」

モブ女C「わかるわ~、ホント素敵だよね」

モブ女達「「「友達になりたい同期NO.1!」」」

モブ女A「あとあのアルミン!最初の座学試験で歴代でもトップクラスの点数だったでしょ」

モブ女B「そうそう!しかもそれを鼻にかけないし」

モブ女C「聞いても嫌な顔しないし、教え方もうまいし!」

モブ女達「「「そして、何より可愛い!」」」


4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:33:39 ID:OMyf23N2

モブ女A「それに引き換えあの男…」

モブ女B「名前なんだっけ?…ヘタレンだっけ?」

モブ女C「あぁ、確かそんな感じ。出身が同じだからっていつもあの二人と一緒にいて…」

モブ女A「そのくせ一番威張っててさ、何様?って感じ!」

モブ女B「しかも入団したての時に『俺は巨人をくちくしてやるぅ~』とか叫んじゃって」

モブ女C「そうそう~!最初の姿勢制御試験もギリギリ合格だったくせに」

モブ女達「「「超ウザいんですけどぉ~」」」

エレン「」ワナワナ


5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:34:26 ID:OMyf23N2

エレン「お前ら!言いたいことあるなら面と向かって言えよ!」

モブ女A「きゃっ!」

モブ女B「何よ!いきなり叫ばないでよ!」

モブ女C「別にあなたの話してたわけじゃないんですけどぉ~?」

エレン「あぁ?嘘つくなよ!俺の話してたじゃねぇか!」

モブ男D「おいおい、女相手にいきり立ってるんじゃねぇよ」

モブ男E「そうだぞ、兵士を目指す者として恥ずかしくないのか?」

モブ男J「しかもお前、いつもミカサと一緒にいて羨ましいんだよ!」

エレン「な、なんだよ、お前ら…」

ギャーギャー!

エレン「くそっ!もういい!」

オッ ニゲタゾ!
ハハハハハ!


6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:35:02 ID:OMyf23N2

~数日後~

ミカサ~!
アルミン~!
キャッキャッ!

エレン「」ポツン

エレン(はぁ…確かに元々友達多かった方じゃないけど、ここまで孤立するとはな…)

エレン(ミカサもアルミンも俺に合わせてくれてたのかな…?)

エレン(その証拠にあいつらはすでに人気者だ)

エレン(俺があいつらの友達作りを邪魔してたってのか?)

エレン(くそっ!訓練しに来てんのに、なんで訓練以外でこんな惨めな思いしなくちゃなんねぇんだ!)

エレン(……寂しいな)

アニ(あっ!あいつ、今日も一人だ)チラッチラッ


7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:39:13 ID:OMyf23N2



ーーー
ーーーーー

ライナー『いいかアニ、同期と仲良くなってもいいが、あんまり深い付き合いにならないようにな。…辛くなるのはお前だぞ』

ベルトルト『そう、それにバレるリスクも上がるし…付かず離れずってくらいがちょうど良いと思うよ。あと僕らとの接触も極力避けるようにね』

ライナー『まぁ、ともかくうまくやろう』


8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:41:29 ID:OMyf23N2


ーーー
ーーーーー

アニ(って入団初日にライナーたちから言われた)

アニ(とは言え、うまくなんかできっこないさ)

アニ(元々、友達なんてあいつら以外いなかったし…)

アニ(でも友達欲しい)

アニ(お昼一緒に食べたり、休みの日に遊んだりして、キャッキャッしたい)

アニ(ただ、うまくやるとか以前に、自分から話しかけられない…何話せばいいんだろ?)

アニ(急に話しかけて変なヤツとか思われないかなぁ?うまく笑えるかなぁ?)

アニ(ってマゴマゴしてたら、一ヶ月経ってた…)

アニ(もうすでにグループが出来つつある)


9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:43:37 ID:OMyf23N2

アニ(これはやばいやつだ!)

アニ(こういうことに疎い私でもわかる)

アニ(このままだと一人のままだ)

アニ(もう迷ってる暇はない。一刻も早く行動に移さなくてはいけない)

アニ(しかし、すでに出来ているグループに入り込むのは厳しい)

アニ(というか無理だ)

アニ(きっと『なんだこいつ、いきなりグループ入ってきやがって』とか思われる)

アニ(想像するだけで恐い…恐すぎてもはや笑えてくる)ニヤ

オイオイ! コオリノオンナガ イキナリ ニヤケタゾ
コワッ!
チカヅカナイヨウニ シヨウ…


10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:44:25 ID:OMyf23N2

アニ(なので、話しかけやすいターゲットを探すことにした)

アニ(そしてそれは簡単に見つかった)

アニ(そう、あの男…エレン・イェーガーだ)


11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:44:58 ID:OMyf23N2

アニ(身長170cm 体重63kg シガンシナ区出身 ミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトも同郷。10歳の頃に巨人に襲われ、その際家族を殺される。口癖は駆逐してやる。姿勢制御試験では最初、ひどい結果だったが後々、器具の故障のため判明。無事合格。調査兵団を希望しているためか、あだ名は死に急ぎ野郎。その他、情報としては…)スラスラ

アニ(…ふぅ、これしか情報がない。あと、嫌いな食べ物は見たところ人参のようだ。これは私が食べてあげられる。大きなアドバンテージだ)

アニ(正直、情報量は心もとない)

アニ(だが、いつまでもこうしてはいれない)

アニ(このままでは状況は変わらないんだ!)

アニ(さぁ!今日こそ話しかけるぞ!)


12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:45:42 ID:OMyf23N2

アニ(一週間が経ってしまった…)

アニ(まだ話しかけられていない)

アニ(うぅ…なんで私はこんなに臆病なんだ)

アニ(でもいい加減行動に移さないと…)チラッ

エレン「」ポツン

アニ(……)

アニ(よよよよ、よし!い、いくぞ!アニ・レオンハート!)


14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 16:59:13 ID:U9zS8Jeo

エレンがぼっちのパターンは珍しい
期待


21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 17:45:14 ID:OMyf23N2

アニ「あんた、いつも一人だね(よ、よし!声裏返らなかった!)」

エレン「あ?」

アニ「友達いないの?(私もいないんだ!仲間仲間!)」

エレン「あぁ?」

アニ「だから友達いないから一人なのって?(やった!本に書いてあった会話のキャッチボールってのが出来てるよ)」

エレン「」チラッ

ミカサ~!
アルミン~!
キャッキャッ!


30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 18:41:48 ID:O8EpJ0XY

エレン「……そうかもな」

アニ「ふ~ん(あ!次のセリフ考えてなかった…や、やばい)」アタフタ

エレン「で、なんだよ?一人ぼっちな俺を笑いにきたのか?」

アニ「別に(良かった!キャッチボール続行!)」

エレン「は?何なんだよ、よくわかんねぇ奴だな。用がなきゃあっちいけよ」

アニ(こ、ここ?ここで言うべき?)

アニ「い、いや、私も一人だからさ、一緒にご飯…アルミン「エレーン!」


36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 19:20:29 ID:O8EpJ0XY

アルミン「ごめんよ!今日の座学の件捕まっちゃって」

ミカサ「エレン、一人にしてしまってごめんなさい」

エレン「お前ら…」パァッ

エレン(はっ!)

エレン「……なんだよ、お前ら。別に俺と一緒にいなくてもいいんだぞ」

エレン「…嫌われ者の俺に無理して合わせるのも疲れただろ?」

アルミン「エ、エレン?」

エレン「もう俺に構うなよ!俺なんか邪魔者なんだろ!」

ミカサ「エレン!何言ってるの?そんなこと私たちが思うわけないでしょ?」

エレン「うるせぇ」ダッ

アルミン「あ!エレン!」

ミカサ「どこ行くのっ!」

アニ(あぁ、惜しかったなぁ…でも話すこと出来たし、大進歩だよね。きっと友達になる日も近い!)

アニ(って、エレンどっか行っちゃったけど、大丈夫かな?どうしよ…とりあえずついていってみよう)


40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 19:37:40 ID:O8EpJ0XY

~外~

エレン「…あぁ、最悪だ…。勢い余ってあいつらにあんなこと言っちまった」

エレン「ミカサもアルミンもあんなこと考えるわけないのに…」

エレン「一人の寂しいイラつきをそのままぶつけちまった…」

エレン「情けねぇ…」

アニ(あ、いたいた)コソコソ

エレン「くそっ!なんで俺はこんななんだ…」

アニ(どうしよ?話しかけた方がいいかな?)


41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 19:38:33 ID:O8EpJ0XY

アニ(なんか落ち込んでるみたいだし、さっきの話し方とは変えて、ハイテンションでいったらどうなるかな?)

アニ(『私、アニ!お友達になろうよっ!』くらいやった方がフレンドリーでいいかも!)

アニ(私に出来るかな?ちょっとイメトレしよう…)

エレン「あぁ、ホント情けねぇ。あいつらがいなきゃ俺は何にもできねぇのか…」

アニ(……うんうん、いい感じ!いけそういけそう!)

エレン「俺はこれからどうすれば……」


43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 20:01:17 ID:A/85Sar6

サシャならパン1つから友達(主従)関係が気づけそうな気がするんだがどうだろう?


45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 20:18:45 ID:uHIaOcIE

このアニ可愛らしいな


46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 20:26:34 ID:O8EpJ0XY

アニ(す~は~す~は~、よし落ち着け落ち着け)

エレン「このままじゃダメだ。そう、このままじゃ…」

アニ(よしよしよ~し!いくぞいくぞ~)

エレン「……よし、決めたぞ!俺は変わる、変わってやる!」

エレン「まずはあいつらに素直な気持ちを話してから謝ろう。そこからスタートだ」

アニ(よし!いくぞ!3、2、い アルミン「エレンー!」


50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 20:37:30 ID:O8EpJ0XY

ミカサ「良かった…見つかった」

エレン「ミカサ!アルミン!」

アルミン「エレン、ゴメンよ。君の気持ちも考えずに…」

ミカサ「エレン、ごめんなさい。私は自分が情けない」

エレン「いや、俺が悪かったんだ。ごめんな、二人とも。変なこと言っちゃって」


51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 20:38:18 ID:O8EpJ0XY

エレン「さっき言ったこと忘れてくれ。俺はミカサとアルミン、二人を心から信頼してる」

エレン「そして二人がいてくれるから、信頼してくれるから……俺は頑張れる」

アルミン「エレン…」ウルッ

ミカサ「エレンッ」ブワァッ

エレン「だからこそ、二人に甘えてるだけじゃダメなんだ」

エレン「俺、変わるから。他の同期のやつらにも信頼してもらえる男になる!」


53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 20:40:01 ID:O8EpJ0XY

アルミン「エレンなら大丈夫だよ。僕が保証する!」

ミカサ「エレン、自信を持って。あなたは本当に素敵な人。なので大丈夫(もしなれずに戻ってきたら、全人類分の愛情で癒してあげよう)」

エレン「俺は巨人を駆逐する!」

エレン「が、その前に、友達をいっぱい作ってやる!」

アニ(ここ!ここに第一候補がいるよっ!)


56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:01:42 ID:O8EpJ0XY

~格闘訓練~

エレン(アルミンが教えてくれた)

アルミン『いきなり話しかけるのはハードルが高いから、訓練をきっかけに話してみるといいよ』

エレン(それなら自然に声をかけられるし、成績良い奴と組めば効率もあがって一石二鳥だ。やっぱアルミンはすげぇ)

エレン(よし、そうと決まれば…)

アニ(…)ウロウロチラチラ


58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:09:36 ID:O8EpJ0XY

エレン「あ~、ちょっといいか?」

ライナー「お、おぉ」

アニ(エレン違う!それは私じゃなくてゴリラだよ!)

エレン「ライナー・ブラウンだよな?」

ライナー「そうだが。お前は…エレン・イェーガー、だっけ?どうした?」

エレン「俺と格闘訓練のペア組んでくれないか?」

ライナー「構わんが、なんで俺なんだ?」

エレン「…いや、ライナーって成績いいだろ?そういう奴と組んで、一刻も早く強くなりてぇんだよ」

ライナー「そりゃ光栄だが、他にも強い奴ならいるだろ、それこそお前の幼馴染とか」

エレン「あいつは関係ねぇだろ!……いや、悪い、違うな」


59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:15:31 ID:O8EpJ0XY

エレン「ここだけの話、ぶっちゃけ、幼馴染で女のあいつに負けてるのが悔しい」

ライナー「なるほどな」

エレン「恥ずかしい話だけどな」

ライナー「いや、わかるぜ。俺もちょうど同郷の幼馴染の女で、そんな奴がいるからな」

エレン「へぇ、そんな奴がいるのか」

アニ(私!それ私!)


60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:16:17 ID:O8EpJ0XY

ライナー「まぁいいや。やろうぜ、エレン。強え女どもにひと泡吹かせるため、俺たちも強くなろう」

エレン「ははは!そうだな」

ライナー「俺の同郷で、ベルトルトって奴がいるんだが、今度そいつを紹介するよ」

エレン「あ~、あのデカイ奴か?」

ライナー「そうだ、あいつもいい腕してるし、いい訓練になると思う」

エレン「ホントか!ありがとな、ライナー」

アニ(いいないいな!)


62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:21:52 ID:O8EpJ0XY

~集団訓練中~

エレン「あぁ、また集団模擬戦で負けちまった!…ん?」

マルコ スゴイネ!
マルコノチームハ
イツモ ジョウイニイルネ

エレン「ちょっといいか?」

マルコ「ん?なんだい、エレン君」

エレン「あぁ、マルコの班っていつも上位にいるよな」

マルコ「いやぁ、たまたまだよ。班員も頑張ってくれるし」

エレン「そうかなぁ、なんかまとまりみたいなのがある気がするんだよな」

エレン「俺の班は逆な感じだ…何でだと思う?」


63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:22:23 ID:O8EpJ0XY

マルコ「そうだね、怒らないで聞いて欲しいんだけど…エレン君は班長でもそうじゃなくても、いつも先頭で突っ込んでいくよね?」

エレン「あぁ、そうかも」

マルコ「もちろん、それが必要な時もあるんだけど、基本的に班長は全体を把握できるポジションにいるのが原則だ」

エレン「全体を把握か…」

マルコ「そう、なるべく後ろでどっしり構えてる、みたいな」

エレン「そっか、なるほどな!そう言われてみれば、あんまり後ろで構えてることないな、俺」

マルコ「まずは班員を先に行かせるように心掛けてみたらどうかな?」

エレン「おう、やってみる!」


64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:22:56 ID:O8EpJ0XY

マルコ「エレン君は本当に向上心が高いね。そうだ、もし良ければ班指揮の初歩が書いてある本を今度貸してあげるよ」

エレン「ホントか!?ありがとな、マルコ!あ、あと君付けず、エレンって呼んでくれよ」

マルコ「うん、よろしくね、エレン!」

エレン「おう!」


アニ「私が班長になるといつもビリなんだけど、なんでかな~(小声)」ボソッ


70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:36:07 ID:O8EpJ0XY

~食事中~

サシャ「ちょっと!残すなら、そのパァンもらっていいですか?」

エレン「え、俺?」

サシャ「そうです!エレン、ですよね?」

エレン「そうだけど。ってかこれ残してるわけじゃなくて、この後食べるんだけど…」

サシャ「そうですか…」ショボン

エレン「ってかサシャって本当に食いしん坊だな」

サシャ「食事の時間が私の人生にとって一番の時間ですから」

エレン「それもすげぇな。…あ、じゃあさ、今度の行軍訓練の時、勝負しようぜ!」

サシャ「勝負?」


71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:36:43 ID:O8EpJ0XY

エレン「あぁ、勝った方に負けた方がパンあげるって勝負」

サシャ「!いいですね!そんな素敵な思いつきができるとは、さてはエレン、天才ですね」

エレン「この程度で褒めすぎだろ!ってかまだお前が勝ったわけじゃないぜ」

サシャ「私、食べ物がからんだ勝負で負けたことありませんよ」ドヤァッ

エレン「げ、マジかよ…失敗したかな」

サシャ「ちょっとエレン、男に二言はありませんよ!」

エレン「わかってるよ」


72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:37:24 ID:O8EpJ0XY

コニー「おいおい、なんか面白そうなこと話してるな!俺も入れてくれよ」

エレン「あぁ、いいぜ!コニー・スプリンガー、だよな?」

コニー「そうだ!疾風の小坊主、コニー・スプリンガーとは俺のことだ!」

サシャ「コニー、ただの小坊主としか言われてないじゃないですか」

コニー「うるせぇ!今名付けたからな、これからだ!」

エレン「なんだそれ、今付けたのかよ」

コニー「そうだ!さぁ早速呼んでくれて構わないぜ、エレン」

エレン「呼ばねえよ」ハハハハ!

アニ「あ~、私もその勝負、一緒にやってもいいけど?(小声)」ボソッ


75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:44:23 ID:O8EpJ0XY

~それからしばらく…~

サシャ「エレン!一緒にご飯食べましょう!」

ミーナ「私も入れて~!」


コニー「エレン!みんな誘って野球やろうぜ!」


ベルトルト「エレン、今度一緒に格闘訓練組んでくれないかい?君の動きは読みづらくて、良い訓練になるんだよね」

エレン~!
キャッキャッ


76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:45:22 ID:O8EpJ0XY

アルミン「いやぁ、一時期はどうなることかと思ったけど、エレンもすっかりみんなと打ち解けられたみたいで、本当に良かった」

ミカサ「エレンがみんなといるせいで、最近エレンと一緒の時間が少なくなって私はちょっと寂しい」ショボン

アルミン「あはは、ミカサらしいね(そういう僕もちょっと寂しいかな、ふふふ)」

エレン「ミカサ!アルミン!」


77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:45:55 ID:O8EpJ0XY

アルミン「やぁ、エレン。いいのかい?みんなとご飯食べなくて」

エレン「あぁ、たまには三人だけで飯食いたくてな!」

ミカサ「エレンッ」ブワワワッ

エレン「あ~……二人とも本当にありがとうな」

エレン「いい仲間がいっぱい出来た」


78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:46:37 ID:O8EpJ0XY

アルミン「ははは、僕らは何もしてないよ。エレンが変わったからさ」

ミカサ「そう、エレンの頑張り。本当に素敵(そして大好き、超愛してる)」

エレン「いや、変われたのもその間見守ってくれてた二人のおかげだ、本当にありがとう。あと…これからもよろしくな」

アルミン「エレン」ウルッ

ミカサ「えれぇん~っ!」ズビズバー


アニ(…)ポツン


83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 21:53:32 ID:O8EpJ0XY

アニ(あれ?おかしいな、まだ私エレンと友達になれてないよ?)

アニ(最初に一人ぼっちだったエレンに話しかけたの私だったよね?)

アニ(あの後すぐ話しかけてくるものと思ったのに……)

アニ(なんでだろう?………)

アニ(そうか!)

アニ(最初に話しかけた私はとっておき!最後にとってあるんだ!)

アニ(さてはエレン、好きな物は最後に食べるタイプだな…覚えておこう)メモメモ

アニ(そうといっても、エレンの中で変にハードルが上がってないか心配だな)

アニ(私はいつでもウェルカムなんだけど…)

アニ(何かきっかけを作ってあげた方がいいのかな?)

アニ(…)

アニ(……ライナーに手伝ってもらおう)


85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 22:07:12 ID:O8EpJ0XY

アニ「ライナー、ちょっといい?」

ライナー「おぉ、どうした?お前から話しかけてくるとは珍しいな」

アニ「ちょっと協力して欲しいことがあるんだけど」

ライナー「協力?何のだ?」

アニ「……友達になりたい奴がいるんだけど」

ライナー「友達になりたい?氷の女って呼ばれてるお前がなぁ」ニヤッ

アニ「それなんでそう呼ばれてるか知らないけど、あんま好きじゃない」

ライナー「あぁ、悪い悪い。で、誰と友達になりたいんだ」


86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 22:08:03 ID:O8EpJ0XY

アニ「エレン・イェーガー」

ライナー「…あいつか」

アニ「ダメかな?」

ライナー「いや、いいと思うぞ。真っ直ぐな奴だから周りから誤解されやすいが、俺は好きだな」

アニ「そう(やっぱ私見る目ある!)」

ライナー「で、どう協力して欲しいんだ?」

アニ「具体的にはまだそこまで決まってないんだけど…」

ライナー「構わないさ、一緒に考えてやるよ」

アニ「ありがと」


87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 22:09:13 ID:O8EpJ0XY

アニ「まずね、格闘訓練の時、ライナーはエレンと組む。その時注意して欲しいのは、あんまり親しくしないこと。私のインパクトがなくなるからね。あくまでたまたま、組む人がいないから仕方なくって感じに。それでしばらくしたら、私にちょっかいを出してくる。それで……」ペラペラペラペラ

ライナー「お、おぉ(策士だ、策士がいる)」

アニ「って感じなんだけど、どうかな?ちょっと適当すぎるかな?エレンは訓練への意欲高いから、格闘術得意な私と組むのは喜ぶと思うんだけど…」

ライナー「完璧」


88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 22:10:40 ID:jnlkFnJU

まさか背後にこんな策略があったとはな


89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 22:18:37 ID:w/zjaznk

頑張れアニ!(´;ω;`)


95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 22:58:50 ID:O8EpJ0XY

~格闘訓練~

エレン「ライナー、今日もよろしくな!」

ライナー「あぁ(よし、エレンと組めたぞ。あとはアニの下へ。で、肝心のあいつはと……)」

アニ「コホンッ…」ウロウロチラチラ

ライナー(ぶっ!こっちバッキバキに意識してんな、笑える)

アニ(ライナー、早く~!教官に見つかったら怒られちゃうよ!)


97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:00:23 ID:O8EpJ0XY

ライナー「エレン、あれを見ろ」

エレン「あぁ…アニか。また教官にバレないよう上手いことサボってるな」

アニ(あっ、エレンがこっち見た!)ドキドキ

ライナー「よーしエレン、あの不真面目な奴に説教だ。兵士とはどうあるべきか…教えてやろうじゃないか」

ライナー(よし、アニ今連れてくぞ。準備しとけよ)

アニ(あっ!こっち向かって来た!うぅ…緊張してきた…)


99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:02:41 ID:O8EpJ0XY

ライナー「教官の頭突きは嫌か?それ以上身長縮めたくなかったら真面目にやるんだな」

アニ(ライナー!なんでエレンの前で身長のこと言うのよ!そんなことわざわざ言わなくていいでしょ!)ギロッ

エレン(すげぇ怒ってる…いつも怖い顔して、やたらウロウロしてると思ってたけど…本当に怒った顔は比じゃねぇな)

ライナー「そら!始めるぞエレン!(さぁ、アニ。ここからはどうするか知らんが、これでいいんだよな?)」

アニ(よ、よし、やっとここまできたね。…まったくエレンは、女の子に手間をかけさせて困るなぁ!)

エレン「アニ?この訓練のやり方は知ってるだろ?」

アニ(エレンが私の名前呼んだ!///)

エレン「行くぞ!」

アニ(来て!)

バキッ!


101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:05:33 ID:O8EpJ0XY

エレン「んな…何だ…足蹴られたのか?」

アニ「もう行っていいかい?(よよよ、よし!きっかけは作れた!今日のところは充分の戦果だね!というか、もう恥ずかしい…///)」

ライナー「ま、まだだ!短刀を取り上げるまでが訓練だ(おい、アニ!これが正解か?正解なのか?お、俺には全くお前のビジョンが見えん。とりあえず続けた方がいいんだよな?)」

エレン「おい!ライナー、ちょっと待てよ」

アニ「はぁ……(なるほどね、ライナー。もう一押ししておけってことね。よし、頑張る!)」ザッザッ

エレン「ま、待てよアニ!これにはやり方があるんだって!」

エレン「もがっ!!」バキッグルッドサッ

ライナー「……(おいー!なんだこれ!いいのか?本当に友達になる気あるのか?)」


102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:06:47 ID:O8EpJ0XY

アニ「はい、次はあんたが私を襲う番だね(よし、せっかくだからライナーも倒して、エレンに私の格闘術をアピールしよう!)」

ライナー「い、いや…俺は…」

エレン「やれよライナー。兵士としての責任を教えてやるんだろ?」

ライナー「……あぁ、兵士には引けない状況がある。今がそうだ(絶対違うけどな!)」

アニ(ライナー、ありがと!)ウインクッ

バキッグルッドサッ ウワッー


104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:18:02 ID:O8EpJ0XY

アニ「ライナーありがと。これでもうエレンと私はほぼ友達」

ライナー「あ、あぁ…良かったな…(俺には、エレンをしばき倒して無愛想に去って行ったようにしか思えないが…)」

アニ「あとは最後の仕上げ。これが終われば私とエレンは晴れて友達になる」

ライナー「そ、そうか。で、最後はどうするんだ?」

アニ「え、言わないよ。恥ずかしいじゃん」

ライナー「あ、あぁ、悪かったな(大丈夫か?大丈夫なのか?)」

アニ「あぁ、次の格闘訓練が楽しみだなぁ~!」


105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:18:56 ID:O8EpJ0XY

~格闘訓練~

アニ(よし…今日こそ…。友達になるための最後の布石だ!頑張るぞ、アニ・レオンハート!)

エレン(さ、今日は誰と組むかな。今日はベルトルトにするか)

アニ「ちょっと(ファーストコンタクト成功!)」

エレン「あぁ、アニか(うわ、なんだよ…相変わらず怖え顔だし、何考えてるかわかんねぇ)」

アニ「あんた、ちょっと相手しなよ(誘えたー!やればできるじゃん!アニちゃん!)」

エレン「あ、あぁ、いいぜ(うっわ…この前の件、まだ根に持ってるのか?嫌だなぁ~)」

アニ「じゃあほら、やるよ(やったぁ~!ペア組めた!嫌がられなくて良かった~…)」グスッ


106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:19:53 ID:O8EpJ0XY

アニ「……」

エレン「……」

エレン(なんだこいつ、何も話しやしねぇ…)

アニ(あぁぁぁ、いざとなったら何喋ればいいかわからないっ~)アタフタ

エレン「(しょうがねぇ、俺から話すか)しかし、どうだ俺の蹴り技は?この前お前に食らってから、見よう見まねで使ってるが、なかなかじゃないか?」

アニ「は…(会話始まった!ちゃ、ちゃんと喋るぞ)」

アニ「全然駄目、まったくなってない(うんうん、ちゃんとアドバイスで出来た!)」

エレン「何だよ…どこが悪いって言うんだ?(くっそ、偉そうだな)」

アニ(聞かれたっ!コツ聞かれたっ!ここで決めるよ)


107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/25(木) 23:21:31 ID:O8EpJ0XY

アニ「そんなにこの技が気に入ったんなら」

アニ「……教えてやってもいいけど?」


エレン「え?やだよ。足蹴られんの痛いし」


アニ「遠慮なんかしなくていいって(これでやっと友達だよ!)」


おわり








エレン「友達ができない」アニ「友達が欲しい」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

マルコ「エロ本?」【進撃ss】

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/26(木) 23:05:43 ID:.jiuxVoM

コニー「お前だって少しは持ってんだろ?ちょっと見せろよ!」

マルコ「えぇー…なんでいきなり?」

コニー「訓練兵って給与も少ないし、年齢的にもエロ本手に入れるの難しいだろ?それなら同じ部屋の奴等で共有しようと思ってな!」

ジャン「お前にしては珍しく頭を使ったな!コニー!」ガバッ

マルコ「ジャン…急にテンションあげないでよ…」

ジャン「だってここにいる限りは粗末な食事と朝早い訓練を我慢するしかないだろ?」

ジャン「食欲と睡眠欲が満たされない今!せめて性欲ぐらいは充実させたいじゃねぇか…!」

マルコ「まあ気持ちは分かるけど」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/26(木) 23:06:41 ID:.jiuxVoM

コニー「だよな!よし!ジャンも持ってるの出してくれよ!」

ジャン「それより先にお前のを見せろよ。言い出しっぺなんだからさ」

コニー「それもそうだな!えーと、この辺に…」ゴソゴソ

コニー「ほら、これだ」バサッ

マルコ「あれ、これだけなの?」

ジャン「もっと大量に持ってるかと思った」

コニー「たくさん持ってたらこんな提案しねぇよ」

マルコ「それもそうか」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/26(木) 23:07:20 ID:.jiuxVoM

コニー「この間抜き打ちの持ち物検査があっただろ?本当はもう少しあったんだが教官に没収されちまった…」

ジャン「お前いつもベッドの上に投げ捨ててあったもんな」

コニー「男部屋だから別にいいかと思って…」

マルコ「まぁあれはしょうがないよ…」

マルコ(コニーが絞られてる隙に皆がすごい俊敏な動きでエロ本を隠していた光景を僕は忘れない」

ジャン「ま、まぁとりあえず見ようぜ…」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/26(木) 23:08:15 ID:.jiuxVoM

マルコ「へぇーすごい…」パラッ

コニー「だろ?だろ?」

ジャン「お前、巨乳好きだよなー。放り出してあったのも大抵巨乳ものだったし」

コニー「いいだろ別に。胸はデカければデカいほどいいんだよ!」

ジャン「いや、お前は分かってない!!!」

マルコ「うるさい」キーン

コニー「は、はぁ?どういうことだよ?」

ジャン「胸は大きさが全てじゃない。重要なのは形だ!」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 02:00:54 ID:o/e99cMI

たしかに中学生の頃は友達とエロ本の回し読みしてたな

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 09:32:05 ID:.IoLsL0E

コニー「形?」

ジャン「どんなにでかくても垂れて形が崩れていてはなんの価値もない!」

コニー「あ、あぁ・・・?」

ジャン「実際に見たほうが早いだろ。ほらこれだ」バサバサッ

コニー「おぉ!」

マルコ「また・・・これは・・・」

ジャン「巨乳ってほどではないがその代わり見るからにハリがあって弾力がありそうだろ?」

コニー「確かにエロい!」

マルコ「これは触りたくなるね」

コニー「ジャン・・・俺は間違ってたよ・・・おっぱいは大きさだけじゃないんだな・・・」ガジッ

ジャン「分かってくれたか!コニー!」ガシッ

マルコ「・・・・・・」

マルコ(ジャンのコレクション、全部黒髪だっていうのは突っ込まないほうがいいんだろうな・・・)

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 09:33:10 ID:.IoLsL0E

コニー「そういえばマルコ!お前のをまだ見てないぞ!」

マルコ「あぁ、そうだね。ちょっと待って」ゴソゴソ

ジャン「優等生のマルコはどんなん持ってるんだろうな~」ニヤニヤ

コニー「すげー変態臭いの持ってたりしてな!」

マルコ「何言ってんの・・・はい。これ」バサッ

ジャン「あ?お前もこれだけか?」

コニー「マルコも教官に没収されちゃったのか?」

マルコ「違うよ。むしろ見つからないように隠しやすい冊数に絞ってあるんだ」

ジャン「なるほどな。けど物足りなくないか?」

マルコ「まぁ、少しはね。けど厳選してあるから質は高いはずだよ」ペラッ

コニー「こ、これは!」

ジャン「無修正・・・!?」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 09:52:25 ID:.IoLsL0E

コニー「俺・・・お前のこと誤解してたよ・・・」ガシッ

ジャン「俺もだ・・・謝るよ・・・」ガシッ

マルコ「う、うん・・・どうも・・・(なんだこの二人)」ガシッ

ライナー「おい、ジャン。見回りの当番忘れてるだろ。サシャが探してたぞ」ガチャッ

ジャン「げ!?やべぇ!俺一旦抜けるわ!」

コニー「おう!また帰ってきたら話そうぜ!」

ジャン「あぁ!じゃあ行ってくる」バタバタ バタンッ

ライナー「・・・?なんだ?」

マルコ「まぁ簡単に言えばエロ本鑑賞会してたんだよ」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 09:53:14 ID:.IoLsL0E

ライナー「なんだなんだ!そういうことなら俺も混ぜてくれよ」ヨイショ

コニー「おうよ!それでエロ本を皆で共有しないかって話になったんだ!」

ライナー「お前こないだ没収されてたもんな・・・」

マルコ「でもお互いにとっても悪い話じゃないしね。ライナーもどうかな?」

ライナー「もちろんだ!こっちから頼みたいぐらいだ」

コニー「よっしゃあ!さすが俺たちの兄貴だぜ!」

マルコ「とりあえず今皆で出したの見る?これがコニーでこの辺がジャン、こっちのが僕の」

ライナー「マルコ・・・お前意外とすごいの持ってるんだな・・・」

マルコ「恐縮です」

コニー「なぁなぁ!ライナーのも早く見せてくれよ!」

ライナー「あぁ、ちょっと待てよ・・・」ゴソゴソ

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 11:26:40 ID:.IoLsL0E

ライナー「ほら、これだ」バサバサッ

マルコ「金髪青目の美少女系か・・・ライナーらしいね」

コニー「う~ん・・・あんまり胸もでっかくないし、そもそも露出が少なくねえか・・・?」ペラッペラッ

マルコ「確かに完全に曝け出してるってのはほとんどないね」ペラッペラッ

ライナー「・・・・・・お前らはなにも分かっていない」

コニー「??」

ライナー「自分の下着姿や半裸をおずおずとさらけ出す姿・・・!」

ライナー「その顔は羞恥にほんのり赤く染まり、目は潤んでいる・・・!」

ライナー「堂々と見せつけるような裸も確かに興奮する!!しかし!!」

ライナー「清楚な女の子が自分の前だけで恥ずかしそうにこんな姿を見せてきたらどうだ?」

コニー「!!!」

ライナー「恥じらい・・・これ以上に男の心を掴むものはないと俺は思う・・・!」

コニー「ライナー!やっぱりお前はスゲェよ!」ガシッ

ライナー「分かってくれたか!コニー!」ガシッ

ベルトルト「やっと訓練の片付け終わった・・・あれ?皆なにしてんの?」ガチャ

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 11:36:37 ID:.IoLsL0E


マルコ「エロ本共有鑑賞会」

ライナー「一気にまとめたな」

ベルトルト「うわぁ・・・そんなに床に広げて・・・」

コニー「真面目そうな顔しててベルトルトも持ってんだろー?出せよー」ゴソゴソ

ベルトルト「ちょっと・・・勝手に人のベッド漁らないでよ・・・」

ライナー「コニー、そっちじゃないぞ。ベルトルトはいつもこっちに隠している」ゴソゴソ

ベルトルト「ライナー!?」

マルコ「まあまあ・・・」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 11:51:19 ID:.IoLsL0E

バサバサッ

マルコ「ん?ベルトルトも金髪青目系?」

コニー「お前ら性癖まで一緒なのかよ・・・」

マルコ「ん~・・・まぁ貸し借りできていいんじゃない?」

ライナー「あーいや・・・俺とベルトルトは微妙に方向性が違うんだ」

ベルトルト「そうそう。ライナーの持ってる奴も悪くないんだけどちょっと好みと違うんだよね」

コニー「おい!ベルトルト!恥じらいって素晴らしいんだぞ!」

マルコ「君は本当に影響されやすいんだね・・・」

ベルトルト「恥じらいの素晴らしさは分かってるよ。でも僕の中で一番ではないかな」

コニー「そ、そうなのか・・・?」

マルコ「うーん、顔だけ見るとライナーはかわいい系、ベルトルトはクール系が好きなのかな?」

ベルトルト「そうそう。それも大きいけど、僕は脚の素晴らしさについて語りたい」

コニー「脚?」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 13:25:14 ID:1D7iSF2g

まあ、実際のところこういうやりとりがあってしかるべき年齢なんだよな
男子寮生活だし
でもライナーはてっきりホモだと思ってました

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 13:45:20 ID:.IoLsL0E

ベルトルト「ただ痩せてればいいってものじゃないんだ」

ベルトルト「ガリガリの棒きれみたいな脚が美脚だと思い込んでる女の子が多いらしいんだけど、それは間違っている」

ベルトルト「ほどよく肉がついた脚のほうがいいに決まってるよね?」

マルコ「あ~分かる。太ももとかむっちりしてるとエロい」

コニー「おぉ!なるほど!」

ベルトルト「まぁ、僕個人としては筋肉が付いて引き締まった脚が一番いいかな」

コニー「筋肉ぅ?」

ベルトルト「そう。これはエロ本じゃないんだけど・・・」バサッ

ライナー「・・・キックボクシングの雑誌か?」

ベルトルト「うん。少しだけ女選手の写真が載ってるんだけど・・・」ペラッ

マルコ「わぁ。すごい筋肉」

コニー「ミカサとかはこれぐらい普通にありそうだな」

ライナー「確かにいい脚だな」

ベルトルト「でしょ?僕はこんな足で一度」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 13:45:51 ID:.IoLsL0E

ベルトルト「蹴られてみたい」

マルコ「」

ライナー「」

コニー「はぁ?そんなん痛いだけだろうが」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 13:47:39 ID:.IoLsL0E

コニー「う~ん、筋肉とか蹴られたいとかはよく分かんなかったけど脚の素晴らしさは伝わったぜ!」

ベルトルト「本当?よかった」ニコニコ

ライナー「な?マルコ・・・こいつと俺は趣味が違うんだ・・・」

マルコ「うん・・・なんかごめんね・・・」

ベルトルト「コニーはどんなのが好きなんだい?」ワイワイ

コニー「俺はエロければなんでもいいな~」ワイワイ

ベルトルト「じゃあこれとかは?」ワイワイ

コニー「おぉ!いい太もも!」ワイワイ

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 14:10:27 ID:.IoLsL0E

コニー「そういえばお前ら、エロ本買う時ってどうしてる?」

ベルトルト「?どうするって?」

コニー「ほら、年齢とかで止められたりするじゃねえか」

マルコ「あぁ~」

ライナー「俺は堂々としてれば大丈夫だな」

ベルトルト「僕も」

コニー「えぇ~!?なんだよそれ!ずりぃ!」

マルコ「二人は大人っぽいからね」

コニー「ちぇーやっぱり背か・・・」

ベルトルト「それよりもレジが誰かを気にするなぁ」

ライナー「分かる。若いお姉さんなんかがやってるレジは避けるよな」

マルコ「おばさんとか男の人のレジに行くよね」

コニー「え?俺はむしろ若い姉ちゃんのレジに行くけど?」

三人「!?」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 14:11:13 ID:.IoLsL0E

コニー「おばちゃんのレジだと売ってくれないことが多いんだけど、姉ちゃんのレジだとなぜか普通に買えるんだよな~」クビカシゲ

ベルトルト「そりゃあ・・・」

ライナー「お前、いろんな意味でスゲェよ・・・」

アルミン「コニー、君、今日補習じゃないの?」ガチャ

エレン「教官めっちゃ怒ってたぞ~」

コニー「!?やべぇぇぇぇ!完全に忘れてた!」

アルミン「早く行きなよ。3分以内に来いだってさ」

コニー「うぉぉぉ!?お前ら!とりあえずまた後で!」ダダダダッ

アルミン「頑張ってね~」ヒラヒラ

エレン「大変だな・・・ってうわっ、なんだこれ?」

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 14:27:33 ID:.IoLsL0E

マルコ「エロ本共有会」

ライナー「若干短くなったな」

ベルトルト「簡潔でいいんじゃない?」

エレン「うっわ、すげえな・・・」

マルコ「時計回りで、コニー、ジャン、僕、ライナー、ベルトルトのやつだよ」

アルミン「ふ~ん・・・あ、ライナーの見てもいい?」

ライナー「あぁ、その代わりお前のも後で見せてくれよ」

アルミン「もちろん!・・・あ、なんかすごい好みな気がする・・・」ペラッ

エレン「・・・これは・・・ジャンのか・・・?誰かに似ているような・・・」

マルコ「・・・・・・・」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 14:48:44 ID:.IoLsL0E


アルミン「僕のは大体ライナーのと同じ傾向かな」ペラペラ パタン

ベルトルト「二人のタイプは全く違うのに好みが被るなんて面白いね」

エレン「俺はエロければなんでもいいな・・・でもやっぱり巨乳かな」

マルコ「君はコニーと同じか」

ライナー「そろそろ二人のも見してくれよ」

エレン「あ、そうだな」

アルミン「ちょっと待ってね・・・」

カチャカチャ パタンパタン パカッ

アルミン「はい」バサッ

ベルトルト「ちょっと待って今の何」

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 14:49:17 ID:.IoLsL0E

アルミン「こないだ抜き打ち検査があっただろ?あの時危なかったから隠すための仕掛けを作ってみたんだ」

ライナー「確かにこれは・・・よく調べないと外からじゃ全く分からんな・・・」

ベルトルト「純粋にすごい」

エレン「俺が言うのもなんだけど・・・座学トップの頭脳をそんなことに使っていいのかよ・・・アルミン・・・」

マルコ「エロの原動力はすごいものがあるからね。仕方ないよ」ポンッ

アルミン「仕掛けは大げさだけど入ってるものはそんなにたいしたことないんだ」

ライナー「いやいや!でも俺の好みにドンピシャだ。お前とは気が合うようだな」ガシッ

アルミン「だね!」ガシッ

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 16:01:04 ID:.IoLsL0E

倉庫

コニー「はぁ・・・まさか補習のうえ、倉庫の掃除までやらせれるとは・・・」トボトボ

コニー(早く帰ってエロ本みたい・・・)

コニー「よし!ちゃっちゃと終わらせるか!」

コニー「天才の俺様にかかればこれくらい!」

ウォォォォォォ・・・!

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 16:01:39 ID:.IoLsL0E

ジャン「あぁー疲れた・・・ん?なんか随分賑やかになってるな」ガチャ

マルコ「あ、おかえり」

ジャン「どれどれ・・・あー新しいのは全部金髪か・・・」

ライナー「なんだお前。金髪美少女いいじゃないか」

アルミン「そうだそうだ」

ベルトルト「そうだそうだ」

ジャン「バカかお前ら、黒髪こそ至高だろうが。あと美乳」

マルコ「まぁまぁ・・・人によって好みはあるから・・・」

エレン「えーと次は俺の番でいいんだよな?ほら」バサバサッ

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 16:03:37 ID:.IoLsL0E

ジャン「!?・・・お前、これは・・・」

エレン「実は俺もどっちかというと黒髪派なんだ・・・」

ジャン「エレン・・・!お前のこと、いままで誤解していた・・・!」ガシッ

エレン「お前のコレクション・・・良かったぜ・・・!」ガシッ

マルコ「嫌な和解の仕方だ」

アルミン「エロは争いすら無くすんだね」

アルミン(ていうかエレンは無自覚なんだろうなぁ・・・)

29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 16:04:22 ID:.IoLsL0E

エレン「確かに基本的にエロければなんでもいいと俺は言った・・・しかし!黒髪は絶対に外せない!」

エレン「清楚さと妖艶さを醸し出す黒髪こそ最高のエロスだ!」

ジャン「おう!・・・・・・・ん?」

エレン「どうした同士?」

ジャン「お前・・・それじゃあどうしてミカサの髪を・・・」

エレン「はぁ?なんでここでミカサが出てくるんだ?」

ジャン「・・・・・・・お前、一発殴らせろ!!」

エレン「あぁ!なんでだよ!俺たち分かりあった仲じゃないか!」ヤメロ!イタイ!

ライナー「虚偽の安寧だったか」

ベルトルト「ライナー、それ微妙に違う」

マルコ「まぁこれはエレンが悪い」

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 16:58:40 ID:.IoLsL0E

キース「スプリンガー、もう終わったのか」

コニー「はい!倉庫の清掃完了いたしました!」

キース「そうか。ならもう行っていい。明日の訓練に備えて休め」

コニー「はい!ありがとうございます!それでは!」ダッ

キース「うむ。行動が素早くていいな。倉庫も短時間でやったとは思えないほど綺麗になっている」

キース「・・・うん?ノート・・・?補習で使ったものか」バサッ

キース「・・・行動が早くても忘れ物があってはな・・・スプリンガーらしいが・・・」

キース「・・・今日は急ぎの業務もないし、特別に届けてやるか・・・」

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 16:59:24 ID:.IoLsL0E

マルコ「で、とりあえず一通り出尽くした訳だけど・・・」

ライナー「性癖暴露大会だったな」

エレン「でもこんだけエロ本あればしばらくおかずに困らないな」

アルミン「発案者のコニーに感謝だね」

コニー「やぁーっと終わったー」ガチャ

ベルトルト「あ、お疲れ様」

コニー「補習の上、掃除まで頼まれてよーマッハで終わらせてきた」

マルコ「やっぱりエロの原動力すごい」

コニー「お、なんかエロ本増えてないか?」

ジャン「なんだかんだでこの部屋全員の出したからな」

コニー「おぉー!マジか!」

アルミン「とりあえず誰がどんなの持ってるか分かったからこれから自由に貸し借りできるね」

マルコ「だねー」

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 17:00:10 ID:.IoLsL0E

ライナー「とりあえずアルミンのかりてもいいか?」

アルミン「いいよーそれじゃあ僕もライナーの持ってくね」

エレン「なぁ~お前の一冊貸してくれよ~」

ジャン「お前だけには絶対貸さねー」

ベルトルト「うーん僕はどうしようかな・・・金髪だから僕もアルミンのかりてくね」

コニー「俺はやっぱりマルコのすげぇ奴かりるわ!いいか?」

マルコ「どうぞ。・・・僕は今日気分じゃないからかりるのはまた今度でいいかな」

コニー「ん?そうなのか?じゃ、また今度な!」

マルコ「ありがとう。・・・ちょっとトイレ行ってくる」ガチャ バタン

アルミン「いってらっしゃい~」

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 17:24:21 ID:.IoLsL0E

男子「・・・・・・・」

ジャン「・・・それにしてもこんなにエロ本ある光景ってちょっと異様だよな・・・」

エレン「なんか独特のオーラを放ってるよな・・・」

コニー「なぁ・・・俺すごいこと思いついた・・・」

ライナー「なんだ・・・?」

コニー「これ、床にびっしりに敷き詰めたら面白くね!?」

ベルトルト「!?wwンwwwwフゥwwwwブフwwww」

ジャン「ブフォwwwwおまwwwwバカすぎwwwww」

アルミン「wwww意ww味w不明wwwwwww」

ライナー「wwwやべぇwwwwww早速やろうぜwwwwwwww」

ベルトルト「やるんだなwwww今wwwwwwここでwwwww」

ライナー「ああ!!勝負は今ここで決める!!」キリッ

コニー「やめwwwwゴリラのキメ顔wwwwww」

エレン「うぜぇwwwwwwww」

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 17:25:23 ID:.IoLsL0E

ジャン「とりあえず端から詰めてこうぜwwwww」

コニー「やべぇwwwwベルトルトの雑誌だけめっちゃ浮いてるwwwwwww」

エレン「wwwww場違い感ハンパねぇwwwwwww」

ベルトルト「ちょっとwwwwwそれも僕の大事なコレクションなんだからwwwwwwww」

アルミン「脚フェチヤバイwwwwwwww」

ジャン「スポーツ雑誌をおかずとかwwww」

ライナー「www腹wwwいwwwたいwww」

コニー「おい!見てみろ!黒髪・金髪・黒髪で並べてみた!」ドヤッ

アルミン「wwwwwwだからってwwwww何wwww」

エレン「ドヤ顔やめろwwwwww」

コニー「色合いにこだわった!」フーッ

ジャン「サwサシャwwwのモノマネか?wwwwwさっき会ってきたばっかりだからやめろwwwwwww」

38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 17:26:06 ID:.IoLsL0E

アルミン「あーwwwwお腹がwwwwwwww」

ジャン「マルコ戻ってきた時の反応楽しみだなwwwwwww」

ライナー「www床一面エロ本wwwwwww」

エレン「マジ意味不明wwwwww」

ベルトルト「wwwwwww壮絶wwww」

コニー「おいwwwwライナーww俺の貴重な一冊踏むなよwww」

ライナー「あぁwwすまんwwww」

アルミン「これで教官入ってきたら僕たち終わりだよねwwwwwww」

エレン「それはないだろwwww」

アルミン「wwwまぁねwwwwwwww」

ガチャ

39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 17:26:36 ID:.IoLsL0E

キース「スプリンガーはいるか?補習ノートを忘れていr・・・」

ライナー「」

アルミン「」

エレン「」

ジャン「」

ベルトルト「」

コニー「」

40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 17:42:41 ID:/Rs.oZ/E

ああ・・・ああああ・・・・!!

41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 17:44:17 ID:PKOP8xxk

アルミンが立てたフラグのせいだろww

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 18:15:28 ID:.IoLsL0E

翌朝

サシャ「あれ?今日はマルコ以外の男子はいないんですか?」

マルコ「あぁ・・・夜遅くまで外周させられて今は死んだように寝てるよ・・・」

サシャ「えぇ!じゃあその分のパンは私がもらっていいってことですよね!?」

マルコ「う~ん・・・全員飯抜きだから多分用意されてないと思う・・・」

サシャ「えぇ~・・・」

ミーナ「コニー以外が罰則になるのってかなり珍しくない?なにしたの?」

ユミル「大方エロ本見つかったとかじゃないの~?」

クリスタ「ちょっとユミル!」

マルコ「あはは・・・」

44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 18:16:01 ID:.IoLsL0E

コニー「マルコ!本当にごめん・・・!俺がふざけたばっかりにお前のまで・・・」ポロポロ

マルコ「気にしないで・・・あれはしょうがなかったんだよ」

コニー「でも・・・」ポロポロ

マルコ「また集めればいいだろう?僕は本当に気にしてないから・・・ほら、パン半分とっといたよ」

コニー「マルコォォ・・・」ポロポロ

マルコ「ほら、訓練始まっちゃうから・・・」

コニー「あ゛、あ゛りがどぅぅぅ・・・!」ズビー

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 18:32:08 ID:.IoLsL0E



マルコ(・・・・・・・)

マルコ(皆寝たな・・・)ムクッ

コソコソ ガチャ ソー パタン

46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/27(金) 18:32:47 ID:.IoLsL0E

マルコ(やっぱりフェイク用意しておいて正解だったなぁー)スタスタ

マルコ(そもそも皆の持ってるやつじゃ全然抜けそうにないや)スタスタ

マルコ(まず部屋に置いとくのが危険だよね)スタスタ

マルコ(アルミンみたいに隠してあっても昨日みたいなことで一発でアウトだし)ガチャ

マルコ(トイレの個室に入って・・・)ギィー バタン

マルコ(天井の板を少しずらせば・・・)ヨイショ

マルコ(ふぅー・・・)ドッサリ



マルコ「今日はリョナ恥辱系にしようかな・・・」

おわり





マルコ「エロ本?」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

アルミン「新宿の巨人」クリスタ「サザンテラス口」【進撃ss】

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 22:52:47 ID:j/arwguA


エルヴィン「諸君ら104期を呼び出したのは他でもない。明日一日かけて遠征調査に行ってもらう」

一同 ザワ

アルミン(僕たちが初参加する壁外調査は2週間後のはずだぞ……?)

エルヴィン「調査と言っても壁外ではない。この世界の外だ」

アルミン(!?)

エルヴィン「昨日、地下の食料庫の荷台に乗り……なんやかんやでつきあたりの壁につっこむと」

エルヴィン「異世界に行けることが判明した」

アルミン(また適当な)

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 22:53:47 ID:j/arwguA

新宿駅周辺を舞台にした調査兵団104期の一日。アルミン視点。
104期最後です。もう少しだけお付き合い下さい。

以下ssと同日の話のはずなのでこちらもよろしく。いっぱい…。
エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」

ベルトルト「新宿の巨人」ユミル「西口」

サシャ「新宿の巨人」ジャン「東南口」

コニー「新宿の巨人」サシャ「南口」

ライナー「新宿の巨人」クリスタ「中央西口」



4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 22:59:24 ID:j/arwguA

エルヴィン「昨夜、ハンジとリヴァイが荷台で遊んでいた際に発見した」

リヴァイ「エルヴィンお前もだろ」

ハンジ「レースで負けたからって、情報操作はよくないよ~」

エルヴィン「この世界ではない、未来世界に存在する極東の島国に繋がった」

エルヴィン「早急な調査が急務である。この世界にとって有益な情報が得られるかもしれない」

エルヴィン「よって諸君ら104期の中から志願者を募り、スパイを送ろうと思う」

アルミン(やったぞ!壁の外を探険できるんだ!でも、なぜ僕ら新兵が……?)

ジャン「なんだよそれ」

コニー「非科学的じゃねえか」

サシャ「コニー、キャラがぶれてます」

エルヴィン「志願者は明日、その荷台に乗り、目標の地域の最重要人口密集地帯に送られる」

エルヴィン「シンジュク駅という巨大なダンジョンだ」

アルミン(シンジュクダンジョン……)

エルヴィン「そこで君たちには現地の人間や文化を偵察してきてほしい」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:02:29 ID:j/arwguA

クリスタ「偵察……見るだけでよいのですか?」

ユミル「戦闘が起こる可能性は?」

ハンジ「私が昨日事前調査に行ってきたけど、基本的に治安はいいし確率は極めて低いと思うよ」

アルミン(ハンジさんが事前調査を……)

ハンジ「皆格闘術を心得ていないもやしっ子みたいだったしね」

ハンジ「まあ難しいことはさておいて、純粋に未来の異国を楽しんでくるといいよ」

ハンジ「ただ、シンジュクダンジョンは現地の人間でさえ飲み込む迷宮だよ……気をつけてね」

一同 ゴクッ

エルヴィン「以上だ。志願者は明日9時ここに集合」

エルヴィン「約1時間ハンジより向こうの情報を聴講したのち10時出発だ。それでは解散したまえ」



――解散後

ガヤガヤ

「アルミン」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:07:37 ID:j/arwguA

アルミン(エルヴィン団長!)

アルミン「はっ」

エルヴィン「先程の話だが、君はどうする?」

アルミン「えっと、参加するつもりです」

エルヴィン「そうか」

アルミン「はい」

エルヴィン「……すまないが君には特別任務をやってもらいたい。極秘任務だ」

アルミン「はい。どのような任務でしょうか?」

エルヴィン「……」

アルミン「……」

エルヴィン「私はカツ……ウィッグだ」ボソ

アルミン「お、驚きです……」

アルミン(うわあ胃に穴空きそう)

エルヴィン「……」

アルミン「つ、つまり、最先端技術のウィッグを入手する任務……ですか」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:19:30 ID:j/arwguA

エルヴィン「察しが良くて助かるな。それに加えて、他にもいくつかやってもらう」

エルヴィン「食後に私の部屋まで来なさい。任務の説明と、購入リストを渡そう」

アルミン「はい」

エルヴィン「君に、敬意を」ニコ

アルミン(カツラのおつかい。はあ。パパッとやってしまおう……)ゲッソリ


エレン「おーいアルミン!」


アルミン(今度はエレンが呼んでる)

アルミン「なんだい?」タタタ

エレン「何かゲッソリしてないか? 団長に何か言われたのか?」

アルミン「あはは……まあ。明日のことで」ハァ

エレン「やっぱ行くよな?」キラキラ

アルミン「もちろん行くさ! 異世界なんて、興奮で今夜は寝不足になりそうだよ」キラキラ

ミカサ「ふたりとも今日は早く寝よう。必要なら子守唄を歌ってあげる」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:21:40 ID:j/arwguA

ライナー「しかし壁の外に出るより先に、世界の壁を超えるなんてな」

ベルトルト「おかしな話だね」

ジャン「任務っつーくせにノルマがないみたいだな」

ユミル「つまりはバカンスだろ」

クリスタ「楽しみだね。お土産いっぱい買っちゃお」

サシャ「お肉いっぱい食べられますかね///」ハァハァ

コニー「芋くらいはあんじゃねーか、芋女」

サシャ「夢が膨らみます!ですがその前に、夕食の時間ですよ!行きましょう皆さん!」

ゾロゾロ

アルミン(やっぱり皆行くのか。楽しみだなあ)ホクホク

エレン「アルミンちょっと、相談がある」コソ

アルミン「!?」

アルミン「君も僕の胃に穴空けるの?」ゾッ

エレン「何だ君もって。ごしょごしょ……」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:31:52 ID:j/arwguA


――食後

トコトコ

エレンの相談は、ミカサについてだった。最近ミカサのことが気になると。

この気持ちは家族としてか女の子としてか、よくわからないって。まあ時間の問題だろう。

エレンに答えを出してもらうために、僕は明日2人きりで過ごすべきだと提案した。

エレンは3人でと言ってくれた……でも2人が幸せになってくれることが僕の一番の幸せだから。

まあ……せっかくの異世界でひとりぼっちはちょっと寂しいけど。

よかった。やっと2人が両思いになるんだ。

で、

ふう。緊張する。団長の部屋に来るのって初めてだ。髪、むしられたりしないよね……。

コンコン

「入りなさい」

ガチャ

アルミン「失礼します」

エルヴィン「アルミン。そこに座って楽にしてくれ」

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:38:52 ID:j/arwguA

アルミン「はい」ヨイショ

エルヴィン「小食か、もしくは早食いか」

アルミン「え」

エルヴィン「君がドアをノックするのはもう少し後と踏んでいたものでな」

アルミン「早かったですか……すみません」

エルヴィン「いや。丁度いいところに来た」

アルミン「?」

エルヴィン「淹れたてだ、君も飲んで行きなさい」カチャ

アルミン(紅茶だ)

アルミン「ありがとうございます。頂きます」

アルミン(熱っ……ちょっと冷まそう。ふうふう)

エルヴィン「明日は楽しみか?」

アルミン「任務ですから」

エルヴィン「正直に」

アルミン「えと……はい。とても」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:51:28 ID:j/arwguA

エルヴィン「素直でいいな。そんな君に特別任務を押し付けてしまって申し訳ない」

アルミン「いえ、そんなことは!お役に立てるよう力を尽くします」

エルヴィン「昨日ハンジが行った際には時間がなくてな」

エルヴィン「向こうの基本的な社会のルールや地域情勢しか調べることができなかった」

エルヴィン「よって、多くを君に頼むことになってしまった」

アルミン「……」

エルヴィン「これが君にやってもらいたい任務、そして購入リストだ」スッ

エルヴィン「それ以外の物資の調達については君に一任する。有益だと思うものを手にいれてくれればいい」

アルミン「はい」

エルヴィン「……ウィッグだけは、是非とも忘れないでくれたまえ」ボソ

アルミン「は、はい」ゾッ

エルヴィン「よろしくな」ニコ

アルミン(そこまで深刻なのか……頭皮)

エルヴィン「ダンジョンにはコインロッカーというものがあるらしい」

アルミン「コインロッカー?」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 23:56:14 ID:j/arwguA

エルヴィン「荷物を一時的に保管することができる……小さな貸倉庫だな」

アルミン「便利ですね。治安の良さが窺えます」

エルヴィン「ああ。帰還の荷台はJR西口改札の世界時計前に現れる。その近くのロッカーを活用しなさい」

アルミン「はい。そうします……」

エルヴィン「良い返事だ。しかし腑に落ちない顔をしている」

アルミン「いえ」

エルヴィン「言ってごらん」

アルミン「団長、なぜ……ハンジさんではなく、僕らなのですか?」

エルヴィン「……」

アルミン「僕ら新兵はあくまでも、与えられた任務を全うするつもりです。しかし……」

アルミン「昨日事前調査をしたのなら、ハンジさんがもう一度行って情報収集をした方が確実だと思うんです」

エルヴィン「確かに新兵に任せるのは効率的ではないな」

アルミン「ハンジさんでなくても、巨人との戦闘経験のある先輩に同行してもらった方が……」

エルヴィン「ハンジについて言えば、ちょうど研究の仕事で行けないようだ」

エルヴィン「そしてなぜ君たち新兵なのか」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 00:24:19 ID:Xkb6t42A

エルヴィン「まず2週間後の壁外調査に向けて人手が足りなくなっている」

エルヴィン「カラネス区からの出発、そしてエレンの存在によって作戦の変更点が多くみられるからだ」

エルヴィン「これはわかるね?」

アルミン「はい」

エルヴィン「もう1つの理由は、我々調査兵団の私情だな」

アルミン「私情、ですか?」

エルヴィン「ああ。君たち新兵に行ってほしいと、そう思うんだ」

アルミン「?」

エルヴィン「死と隣り合わせな兵団だ」

エルヴィン「常に巨人、そして巨人への恐怖と戦って、他に何も知らないまま多くの人間が死んでいく」

エルヴィン「それを私たちは嫌という程見てきた」

アルミン「……」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 00:25:53 ID:Xkb6t42A

エルヴィン「だからせめて君たちには、一度でいい。恐怖など忘れて生きて欲しいと思う」

エルヴィン「戦場に赴く前に、ただの少年少女として」

エルヴィン「これは君らの先輩たちの願いなんだ。深く考えず受けとってほしい」

アルミン「そうでしたか……。無粋な質問をしてしまったようで」

エルヴィン「いや、気になって当然のことだ」

アルミン「あの、ありがとうございます」

エルヴィン「ああ」

アルミン「……」

エルヴィン「……」

アルミン(でも……まだ気になることはたくさん……)

エルヴィン「アルミン。やはり君は聡明だ」

アルミン「!」

エルヴィン「疑問は尽きないだろう。しかし困ったことに、こちらも同じなんだ」

アルミン「はい……」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 00:35:43 ID:Xkb6t42A

エルヴィン「いいかアルミン。君が今回やるべきことは、さっき頼んだ特別任務を遂行して」

エルヴィン「それ以外は何も考えず、純粋に楽しんでくることだ」

アルミン「何も考えず?」

エルヴィン「ああ。ただの少年でいなさい」

アルミン「少年で」

アルミン(どういうことだ?)

エルヴィン「どういうことだと考えるのもなしだ」

アルミン「あはは……」アセ

エルヴィン「ただ楽しんで来なさい。これは命令だ。従いなさい」

アルミン「はい」

アルミン(不思議な命令だ)

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 01:06:25 ID:IqCmfdKg


このシリーズ好きだ
続き楽しみにしてる

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:01:21 ID:hGE3o6CQ


――

翌日

1000――地下食料庫

エルヴィン「志願者はこれだけか。心より尊敬する」

ハンジ「じゃあ向こうの情報も伝えたところで、出発するよ!荷台に乗って乗って!」

アルミン(人類の勝利のためであれば、こんな不可解な現象でも利用しようとするのはわかる)

アルミン(けど……それにしても、盲信しすぎてないか。エレンを安々行かせるみたいだし)

アルミン(あ、団長に考えるなって言われたんだった。今日はやめよう)

アルミン(向こうの世界は想像を遥かに上回るほどの高度な文明を持っている。わくわくする!)ニコニコ

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:02:21 ID:hGE3o6CQ


『さあみんな。

君たちは今荷台に揺られている。この暗がりを抜けたらシンジュクダンジョンに到着するよ。

でも手が滑っちゃって。到着地点がJR中央線、東京行きのホームになっちゃった。ごめんね。

君たちの任務。それはこの世界の情報をなんでもいいから集めてくること。

そして、この国の要である超大型ダンジョン、シンジュク周辺の調査だ。

でもこれは外形的な任務内容。旅行に行ったと思って楽しんできてよ。

緊急のため、立体機動装置は装備、雨具で隠しておくこと。一般人との混乱、戦闘は極力避けてね。

帰還は、2200。JR新宿駅西口、世界時計前に集合だ。帰りの荷台がくるから。

遅れたら最期、戻ってこれる保証はできないから覚悟してね。

それじゃあ良い旅を!』

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:03:41 ID:hGE3o6CQ

――

ガタンガタン

ライナー「真っ暗だな。本当に目的地に進んでいるのか?」

アルミン「はは……明るくなってのお楽しみってとこかな」

ミカサ「減速してる、到着するみたい」

サシャ「緊張しますね!」

コニー「俺が一番に降りるからな!」

エレン「はあ?子どもかよコニー。俺が先だろ」

ジャン「どけよ、前見えねえよ」

キキィーッ

エレジャンコニ「わっ」グラッ

エレジャンコニ「うわあああ!」スッテンコロリン

プシュー

クリスタ「いちばんのり!」ピョン

ライユミ(結婚)

35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:04:22 ID:hGE3o6CQ


1005――JR新宿駅 中央線東京行ホーム

ガヤガヤ

エレン「ここが、シンジュクダンジョン!!」

ライナー「すげえ人の数だ!押し流されちまいそうだな」

ユミル「安心しろ、ゴリラは流されねえから」

アルミン「出口へは階段を下るみたいだ」

エレン「なんかすげえのあんぞ!」

アルミン「あれがハンジさんの言ってたエスカレーターって乗り物だね」

エレン「乗ろうぜアルミン!ミカサ!」ワクワク

アルミカ「うん!」

スタスタ

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:04:52 ID:hGE3o6CQ

ライナー「甘いなエレンは。ラクしてたら兵士失格だぞ、常に鍛えなければな」クリスタチラッ

ライナー「俺とベルトルトはそこの階段からいかせてもらう」

ベルトルト(変なとこ格好つけないでよ…)

スタスタ

クリスタ「ユミルー」キラキラ

ユミル「わかってるよクリスタちゃん。乗ってみてえんだろ動く階段」

クリスタ「うんっ!皆も行こう?」

コニー「ジャン!サシャ!そこの出店見てみてえ!行こうぜ!」

ジャン「おい!下手に行動したらはぐれちまうぞ!ここはクリスタたちに続いて行くべ」

サシャ「食べ物買ってから行きましょう!クリスタ、すぐ追いますから!」

コニサシャ「うひょー!!」ダダダ

ジャン「話聞けよ!」

ユミル「子守はジャンに一任だな」

クリスタ「わんぱくって可愛いね」

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:06:15 ID:hGE3o6CQ

――

アルミン「さて、エスカレーターを降りたところで」

アルミン「どうやら左にいくと西口、右にいくと東口に出るみたいだ」

エレン「全部の出口に出れるわけじゃないんだな」

クリスタ キョロキョロ

ユミル「どうしたクリスタ?」

クリスタ「あの……さっきすぐ近くの階段をライナーたちが降りてきてるはずなんだけど、見当たらなくて」

ユミル「さっそく迷子かよ。でけえくせに」

アルミン「シンジュクダンジョンは方角を狂わせ、人を迷宮へと誘う……」

一同 ゾッ

エレン「じゃあ俺たちは東口を行くか」

クリスタ「私たちは西口を出てみよう」

アルミン「集合時間には遅れないようにねー」

クリスタ「じゃあねー」フリフリ

エレン「じゃあ行こうぜ……シンジュクダンジョン東口、調査開始だ!!」

38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:27:28 ID:hGE3o6CQ

――東口改札前

エレン「人すげえ!」

アルミン「目の前はファッションビルみたいだね。ルミネエスト。駅と併設されているんだ」

エレン「とりあえず外がどんな景色なのか見てえよな」

アルミン「そこに地上への階段があるみたいだ、上ってみよう」

トコトコ

――東口出口

エレン「到着!おおおおすげえ!建物でけえ!ごちゃごちゃしてる!」キラキラ

アルミン「すごいね!乗り物もたくさんある!これが異世界かあ」キラキラ

アルミン(ハンジさんの情報通り、壁より高い建物が乱立している。センスはさておいて、素晴らしい建築技術だ)

アルミン(ルールを守っているおかげで交通に混乱がない。皆青色点灯で歩き出してる。すごいや)

アルミン(ん?空を……鳥じゃない物体が飛んでいるぞ?あれは何だ?)

エレン「ってあっちい!東洋ってこんなにあちいのか」

アルミン「はは。立体機動装置を隠すのに雨具着てるからね。出番はなさそうだけど」

アルミン(逆に目立つよなあ、この装束)

39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:29:53 ID:hGE3o6CQ

エレン「こっちの人間、肌の露出多すぎねえか?あいつ、あいつも、パンツみえそうじゃねえか」

アルミン「やめなよ!///時代と文化の違いってやつだ」

エレン「あっちはブラジャーが透けてるぞ。見とけよ。透けてんだから見ていいもんなんだろ」

アルミン(……///)チラッ

エレン「ワタタに実ってるな」

アルミン「タワワだよエレン///」

ミカサ「……」ゴゴゴゴ

エレン「まま待てよミカサ!ただの野郎のジョークじゃねえか」

アルミン「ごめんって!アルタ前で早速ブレードに手をかけないでくれ!テレビ局に声かけられたらどうするんだ!」

ミカサ「2人とも落ち着いて。これはミカサジョーク」

エレアル ホッ

ミカサ「ただしエレンは適用外」スッ

エレアル「」

40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:32:16 ID:hGE3o6CQ

エレン「で、まず目的地はどっちだ?」

アルミン「えっと……あっちだ!あそこ、新宿通りを新宿三丁目方面へ進む、はずだ!」

エレン「その紙は?」

アルミン「駅で取ってきた周辺地図さ。でも方角が分かりづらくて難解だよ」

テクテク

エレン「それにしても本当にすげえ街だな……建物の巨人に囲まれてる気分だ」

ミカサ「空がせまい」

エレン「でもよ、こんなに高い建物の中を立体機動で飛び回ったら、すげえ気持ちいいだろうな!」

ミカサ「だめ」

エレン「やんねえよ」

アルミン「ついた、ここだよ!」

41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:52:43 ID:hGE3o6CQ


1020――新宿通り 紀伊國屋書店本店前

エレン「この建物全部本屋だって言うのか?」

アルミン「そうなんだ。こんなに大きな書店、シーナにもないよ」

アルミン(すごいぞ!宝の山だ!)キラキラ

アルミン「ここが本店で、奥が別館だ。別館は小さいから先に見よう」

エレン「どきどきしてきた!」タタッ

アルミン「ちょエレン急ぎすぎ!」 

ミカサ「子どもみたい」クスッ

アルミン「ねえミカサ」

ミカサ「?」

アルミン「今日は羽を伸ばして、楽しもう。エレンともっと近づけるといいね」ニコ

ミカサ「……うん/// しかしアルミン。あなたも同じ。気負ってはいけない」

アルミン「わかってるさ」ニコッ



「超大型巨人だあああああ!!」

42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:56:15 ID:hGE3o6CQ

アルミカ「!?」

アルミン「別館からエレンの声が!」

ミカサ「一体何!?」ダダダ

アルミン「巨人ってどういう……!」

エレン「こいつを見ろ!超大型巨人だ!!」

アルミカ「!」

エレン「戦闘準備!」ジャキン

アルミン「え……ちょ!」

ミカサ「アルミンは下がって!」サッ

エレン「うおおおお!」ダッ


アルミン「待つんだエレン!!」


エレン「何いってんだアルミン!? 今ここで駆逐しねえと…!」

アルミン「よく見てくれ! こいつは偽物だ!」

エレミカ「!?」

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/04(水) 23:59:02 ID:hGE3o6CQ

アルミン「店の大きなガラスに……超大型巨人の顔の絵が書いてあるだけだ」

エレンミカサ「」

エレン「ほ、本当だ……動かねえと、思ったら……」

ミカサ「……」

アルミン「……」

アルミン「……プッ いや。エレン……無事でよかっ……」クスクス

エレン「笑うなよ!///」カァッ

ミカサ「……///」フルフル

エレン「お前も!こらえてんじゃねえ!///」

ミカサ「笑ってない……///」

アルミン「ミカサだって焦ってたじゃないか!あはは!涙でてきたよ!」ケラケラ

エレン「ちくしょう……恥ずかしすぎんだろ///」グズッ

アルミン(こうして3人で笑ってると、シガンシナにいた頃を思い出すなあ)

44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 00:01:32 ID:KzsvHs2Q

アルミン「それにしても……どうしてこんな所に」

ミカアル「!」ハッ

ミカサ「エレン!」

エレン ビクッ

ミカサ「ブレードを収めて……。人だかりが……できている」ジリッ

エレン「……!」

アルミン(迂闊だった!街中で大声出して刃物振るってしまった)

アルミン(ここの人間の恐怖を煽ったに違いない。この場を切り抜けないと!)

エレミカアル「!」

アルミン(まずい、若者2人組が近づいてくる!エレン!ミカサ……!)


エレン「え?“それはコスプレですか”?」

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 00:07:14 ID:KzsvHs2Q

――

アルミン「ふう……危機は去ったようだね」

エレン「あいつら俺達のシャシンっつーの撮ってたが、何の意味があるんだ?」

アルミン「こっちの世界の情報知ってるみたいだったし、調べる必要がありそうだ」

アルミン「ということで僕はこの書店をじっくり見ていくから別行動にするね」

アルミン(エレン!がんばってね!)チラ

エレン「……おう」チラ

ミカサ「? せっかくの異世界。3人で一緒に探検するべき。何より1人は危険」

アルミン「大丈夫、恐らくここの人間に敵対心はない。それに僕は団長からの任務があるから……」

ミカサ「3人でやれば早く終わる。手伝おうエレン」

エレン「……」

ミカサ「エレン?」

アルミン(嬉しいけど、今日は……)

46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 00:08:07 ID:KzsvHs2Q

アルミン「ええっと! 気持ちは嬉しいよミカサ。ただちょっと話せない任務なんだ」

アルミン「だから2人で他を探検して、あとで僕に教えてくれたら嬉しいな」

エレン「……」

ミカサ「では……夕食は、一緒に」

アルミン(えと……)

エレン「そうしようアルミン」

アルミン「! ありがとう。じゃあ5時に帰りの集合場所にもなってる世界時計前……あ」

エレン「どうした?」

アルミン「皆と流れ解散しちゃったけど、夕方に一度点呼を取りたいな」

アルミン「皆適当だから……22時に本当に集まれるか不安だし」

アルミン「もし他の皆に会えた場合は、5時に僕らと一緒に一度集まってくれって言ってくれないか?」

エレン「わかった。JR新宿ダンジョン西口改札、世界時計前だな!」

47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 00:09:06 ID:KzsvHs2Q

アルミン「あと夕食後には少し付き合ってほしい場所があるから、よろしくね」

アルミン(2人を展望台に連れて行こう。きっと喜んでくれるはず!)ニコニコ

エレン「もちろんだ」

ミカサ「アルミン。何かあったらすぐ駆けつける。呼んで」

アルミン「うん。ありがとう」ニコ

アルミン(このダンジョン、叫んで呼んだって届かない気がするけど、あはは)

エレン「じゃあとりあえず俺らも書店一回り見てから行くか」

ミカサ コクッ

アルミン「エレン、頑張ってね。ただいつもより少し正直でいればいいのさ」ヒソヒソ

エレン「……努力するよ」

48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/05(木) 00:11:47 ID:KzsvHs2Q

エレンとミカサがついに恋人同士に……報告が楽しみだな。ソワソワ


……。ポツン


やっぱり話相手がいないのは寂しい。

ううん、わがまま言わない言わない。

あれ。そういえば僕、初恋ってまだだなあ。

どういう気持ちになるんだろう。本はあてにならないからなあ、こういうの。

僕にはまだ早いってことかな。

もうちょっと身長が伸びたら……の、伸びるかな?ゾッ

もうちょっと声が男っぽくなったら……、もうちょっと筋力ついたら……。

はあ。ガクッ

さて……。まずは気になるアレからだ。


「すみません店員さん。あのガラスの絵の巨人、ご存知ですか?」

55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/06(金) 23:02:46 ID:HfIo4cao

「超大型巨人を知っているんですか!?」

「『シンゲキノキョジン』?マンガ……?これが……?」

この絵、僕らに……似てる?

僕に似てる人物、5巻で頭から出血してないか?不吉だ。背後の巨人は一体……?

あ、背表紙に本の概要が書いてあるみたいだ。

1巻、“人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた”

えっ?

2巻、“アルミンを助けようとするエレンであったが、代わりに自らが巨人に食われ”

僕?エレン?

4巻、“「巨人化したエレンが巨大な岩で穴を塞ぐ」という作戦が開始”

これってもしかして……!ハッ

じゃあ、この先は!

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/06(金) 23:11:47 ID:HfIo4cao

6巻、“アルミンの前に「女型の巨人」が現れて陣形を破壊し”

8巻、“壁外調査失敗”

9巻、“ウォールローゼ破壊”

11巻、“超大型巨人と鎧の巨人の正体が発覚”

僕らの世界の……未来ってことか!?

こっちの世界は僕らの世界の情勢を全て把握しているってこと?史実なんだろうか。

中身を見てみないと断言はできない。でもこれが現実になるとしたら、まずいぞ。

ん?

10人が敬礼してる……。髪型や身長的に104期の成績上位者だろう。

エレンとマルコが消えたのを鑑みるに……消えるイコール死ってことか?

じゃあこの先アニと、ライナーとベルトルトは……?

アニは憲兵になったから、僕らより死ぬ確率ははるかに低そうなんだけどな……。

10番に入っていないユミルと僕、他の皆は大丈夫なんだろうか。

……。

57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/06(金) 23:29:40 ID:HfIo4cao

さすがに中身を読んでいる暇はないな。先に任務を済ませないと。

とりあえずこのシリーズと他の書物を買って、団長が教えてくれた通り、西口のロッカーにしまおう。

壁外調査まで2週間、その間にこれを解析する。

これで……これで巨人の秘密に迫れる……!

「すみません。『シンゲキノキョジン』にまつわる本、1冊ずつ下さい」

「はい、巨人中学校も」



1240――青梅街道 新都心歩道橋付近

ガヤガヤ

「すみません。お尋ねしたいことが……」

「すみません。これについて聞きたいことがあるんですけど……」

はあ。

だめだなあ。やっぱり晴れた暑い日に雨具なんて怪しいよ。

この任務の購入リストの内容、よくわからないから聞き込みしてるけど。ペラッ

58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/06(金) 23:37:55 ID:HfIo4cao

「お話よろしいですか?」

「……本当ですか!?ありがとうございます!」

(やった!)

「え?……15歳です。はい。出身は、シガンシナというところで……知らない、ですよね」

「はい旅行です。泊まる場所?もう今日帰るんで結構です!あは、あはは」

「それで、これについて……」

「へっ?かっ彼女!?いや、そんな僕にはまだ……早いっていうか……///」

「えっと、あの、ですから……このリストの物を売っている店を探していて……」アセッ

(なんだこの人……さっきから、ち、近い。気持ち悪い……)

「案内ですか?いえいえそんな!場所を教えていただけるだけでもうじゅうぶ」

(ヒッ!?)

「ああああの!ちょっと!?……手が、僕のおしり……ええっと……っ」


「探したよアルミン」


アルミン「!?」

60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/06(金) 23:59:54 ID:HfIo4cao

ユミル「悪いな。こいつは私のものなんだ。貸してなんかあげないよ」グイッ

アルミン「ユミル、ベルトルト……」

ユミル「おら、さっさと失せろあばずれ女。下品が伝染る」シッシッ

アルベル「……」

ユミル「行ったな……」

アルミン「……」

ベルトルト「……」

ユミル「おい。黙ってんなよ」

アルミン(下品って……)

ベルトルト(君は上品なのか……?)

ユミル「顔に出てるぞ。助けてやるんじゃなかった」

61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/07(土) 00:14:23 ID:TU8BIPTQ

――

ユミル「ダハハハハ!」ゲラゲラ

アルミン「」ヌケガラ

ベルトルト「それ以上笑ったらアルミンがかわいそうだって」アセ

アルミン(最悪だ。ベルトルトとユミルにリストの内容を見てもらったら)

アルミン(まさか大人のオモチャだったなんて……。団長、いや、男の性が憎いよ……)ゲッソリ

ユミル「はー!笑った笑った!ところでさ」

ユミル「なんでお前ひとりぼっちなんだ?ご両親はどちらに?」

アルミン「エレンとミカサなら別行動中だよ。僕はこういった極秘任務を託されたから」

ベルトルト「いくつもあるの?」

アルミン「うん」

ユミル「なあお前、その任務……兵団のお荷物になりたくないから受けたのか」

ユミル「2人をくっつけるために受けたのか……」

アルミン「……半分ずつってところかな」

62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/07(土) 00:15:30 ID:TU8BIPTQ

ユミル「最悪の回答だ。3人で壁外を探検しますーみたいな夢があんだろ?」

アルミン「うん。でも今回は2人が幸せになってくれたら、僕は幸せだ」

ユミル「欲張らないと死ぬぞ」

アルミン「人並みに欲張りだと思うけど」

ユミル「……寂しいな、お前」

アルミン「……?」

ユミル「みなしごなのはお前も同じなのにな」

ユミル「いくら健気に尽くしても、あの家族には入れない」

アルミン「へえ、ユミル」

アルミン「なかなか痛いところをついてくるね」ニコ

ユミル「痛いか」

アルミン「ちょっとね。でもいいんだ別に」

ユミル「?」

63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/07(土) 00:16:04 ID:TU8BIPTQ

アルミン「エレンが駐屯兵団に囲まれたとき」

アルミン「僕は思っていたほど2人の足手まといになってないって気付かされたから」

アルミン「僕はもうそれだけで」

ユミル「いいのか?」

アルミン「ああ。それに僕ら、皆みなしごみたいなものだろう。文句は言わないよ」ニコ

ユミル「……」

ユミル「やってやるよ、その任務」

アルミン「!」

ユミル「ベルトルトが」

ベルトルト ビクッ

69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 00:33:42 ID:5ZWiq77.


1440――南口改札付近

テクテク

あのいかがわしい任務はベルトルトとユミルに任せちゃった……申し訳ない。

でもそのおかげで思いの外早く、他の物資も団長のカツラも手に入れることができた。

カツラはもしもの時のために兵団の袋に入れておいたし、これで一安心。

他の荷物もずいぶん増えちゃったな……重いし、物資で前が見えない。早く西口ロッカーに行かないと。フラフラ

もっと体力付けなくちゃなあ。


「アルミーン!」タタタ


アルミン「あっ!コニー」

コニー「俺1人になってたから会えてよかったぜ!」

アルミン「それはよかった」ニコ

コニー「お前何やってんだ?」

アルミン「団長の頼まれごとを少しね」ヨイショ

70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 00:34:31 ID:5ZWiq77.

コニー「なんだその荷物、ひとりで運ぶ気か!?」

アルミン「はは」アセ

コニー「手伝うぜ!」

アルミン「い、いいの?」

コニー「当たり前だろ。でもなんでエレンとミカサと一緒じゃねえんだ?」

アルミン「今日は2人で過ごして欲しいから」

コニー「つまんなくねえの?」

アルミン「確かに一緒の方が楽しいけど……1人でも結構わくわくしてるよ」

コニー「そんなもんかね」


「コニー!アルミン!」


コニアル「!」

コニー「ライナーとクリスタじゃねえか」

アルミン「どうしたの?なんか2人とも息切らしてない?」

71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 00:35:40 ID:5ZWiq77.

ライナー「い……いや、まさか」アセ

クリスタ「そ、そんなことないよ」ニコ

ライナー「お前たちこそ、任務か?」

アルミン「うん」

クリスタ「私たちも手伝っていい?」

ライナー「なんでもするぞ」

アルミン「ありがとう!皆!」

アルミン「西口改札世界時計近くのロッカーをいくつか借りているんだ」

アルミン「だからそこまで一緒に荷物運んでもらってもいいかい?」

コニー「ロッカー?」

アルミン「持ち物を一時的に保管することができる場所のこと」

アルミン「そこに物資をためておけば、わざわざ持って移動しなくてすむだろ?」

72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 00:36:16 ID:5ZWiq77.

コニー「頭いいな」

アルミン「じゃあこれ、よろしく」ヨイショ

ライナー「おう。だが俺らは南口から西口への行き方がわからないんだが」キョロキョロ

アルミン「大丈夫。南口改札の横のモザイク通りを通れば西口ロータリーに着くはずだから」

アルミン「そしたら右にある小田急百貨店に入って……」

コニー「アルミンお前ここに住めるな」

73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 00:41:22 ID:5ZWiq77.


1450――西口世界時計付近ロッカー

ガチャッ

アルミン「ふう。これでおしまい。皆手伝ってくれてありがとう。助かったよ!」

アルミン(17時世界時計前の点呼の話が全員に行き渡ったみたいでよかった)

アルミン(僕が集合時間に行けないかもってことも言えたし、これで……)

アルミン「あっ」

ライナー「どうした?」

アルミン「さっき17時に間に合わないかもって言ったよね。エレンとミカサに伝言をお願いしてもいい?」

ライナー「ああ」

アルミン「西口センタービルには無料の展望台があるから行っておいでって」

コニー「展望台?」

ライナー「そりゃいいな」

クリスタ「さっき私たちトウキョウトチョウの展望台に上ろうとしたけど、荷物検査があったから諦めたの」

74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 00:42:12 ID:5ZWiq77.

アルミン「それならライナーたちも行きなよ。きっと絶景だよ」

ライナー「了解した」

クリスタ「ねえアルミン。私たちのこと、もっと頼ってくれていいんだよ?」

コニー「だなー」

アルミン「じゃ、じゃあさ、僕お昼がまだなんだ。付き合ってもらってもいいかな?」

コニー「おう!」

ライナー「もう3時前だぞ。よく倒れなかったな」

クリスタ「どこか行きたいところはあるの?」

アルミン「すぐそこの小田急エースってところに、うどん屋があるんだ。そこに行ってみたい」

クリスタ「うどん屋?」

75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 01:01:25 ID:5ZWiq77.


1515――西口 うどん屋

※コニー編のうどん屋シーンは1450と書いていた。これ1510くらいに脳内変更してね。すまん。


ズルズルッ

アルミン「あと面白いと思った情報は……伝書鳩かな」モグモグ

ライナー「デンショバト?」

アルミン「そう。鳩の帰巣本能を利用した伝達方法さ。この世界で昔から使われていたみたい」

クリスタ「どうやって利用するの?」

アルミン「種にもよるけど、鳩は方向感覚や視覚に優れているらしくてね」

コニー「頭いいのか」

アルミン「うん。飼いならせば、はるか遠くから自身の鳩舎に戻ってこさせることが可能みたいなんだ」

アルミン「その鳩にメッセージを持たせてやれば、その鳩自身の鳩舎までそれを届けてくれるって仕組みさ」

アルミン「帰巣本能なわけだから一方通行だけど、訓練次第では馬を走らせるより迅速で簡単な伝達が可能だ」

アルミン「実験してみる価値はあると思う」

76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 01:02:57 ID:5ZWiq77.

ライナー「万が一巨人がいる場所でも、上空だから妨害される心配いらんな」

コニー「さっき街で歩いてる鳩見たが、あれは皆迷子か?」ハテ

アルミン「あれは普通の鳩だよ。今の時代では使われていない技術みたい」

クリスタ「すごいね。どこで知ったの?」

アルミン「通信技術の歴史書で。詳しくは帰って読むつもり」

アルミン「というわけで、ごちそうさま。おいしかった」

ライナー「結局箸使ってたアルミンが最後だな」

クリスタ「いろんなこと教えてくれたしね」

アルミン「あはは、お箸はやっぱり難しかった」

クリスタ「あっごめん。私お手洗いに行ってくる」ガタッ

タタタ

ライナー「クリスタがお花を摘みに……」ハナヂダラダラ

コニー「今日ずっと鼻血だしてんのか?」

アルミン「貧血起こしちゃうよ?」

77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 01:04:32 ID:5ZWiq77.

ライナー「仕方ないさ。なんせ今日俺とクリスタは結ばれるからな」

アルコニ(また始まった)

ライナー「おい、あからさまな呆れ顔してくれるな。2人きりになりたいと言ったのはクリスタだぞ」

アルコニ「ええっ!?」ガタッ

ライナー「今日はライナーと過ごしたいってな。ユミルといたのにだ。確実に両思いだろこりゃ」フフン

アルミン「両思いってことは、付き合うの?」

ライナー「それ以外に何があるってんだ。童貞卒業もお前たちより一足先になるな」ニヤ

コニー「すげえ!」

アルミン「い、いや僕にはまだ早いかな」アセ

アルミン(クリスタってライナーのこと好きだったのか……。皆恋してるんだなあ)

83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 19:08:14 ID:GGmUC5jE


1535――西口 世界時計付近コインロッカー


「アルミン!」タタタ


アルミン「!」

アルミン「クリスタ?さっきうどん屋で解散したはずじゃ……?急用ができたって」

クリスタ「ごめんね。私、相談があるの。皆には内緒で」

アルミン「なに?」

クリスタ「さっきくじでお金を当てて、今手元に数万円残ってる」

クリスタ「このお金で、皆をカラオケに招待したいんだけど……」

アルミン「カラオケ?」

クリスタ「みんなで楽しくわいわいご飯を食べられる場所なんだって。とても素敵じゃない?」

アルミン「面白そうだね!でもクリスタが当てたお金なのに、いいの?」

クリスタ「うん。皆が喜んでくれたら、私も嬉しい」

84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 19:09:13 ID:GGmUC5jE

アルミン「そっか。じゃあ17時に西口世界時計前に集まったら行くといいよ」

クリスタ「アルミンはさっき用事があるって言ってたもんね。でも場所が分かれば後からでも、来てほしいな」

アルミン「ああ。じゃあそうしようかな」

クリスタ「うん。あっ皆には内緒だよ?驚かせたいの」

アルミン(ライナーに相談しないのかなって思ったけど、好きな人を驚かせたいってことかな)

アルミン「わかった」

クリスタ「それで……大人数は予約が必要みたいだから、デンワするんだけど」

クリスタ「上手くできるか、ちょっと怖くて。アルミン一緒にやってもらっていい?」

アルミン「もちろん」

クリスタ「ありがとう」

クリスタ「あれっアルミン。雨具も、立体機動装置もはずしちゃったの?」

アルミン「うん。今ロッカーにしまったところ」

クリスタ「どうして?危ないよ」

85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 19:12:20 ID:GGmUC5jE

アルミン「今から武器……この世界で言うと、護身用品を見に行くからさ」

アルミン「見慣れない顔立ちの男が物騒な格好で行ったらさすがに目立つんだ」

クリスタ「アルミンは優しさが顔に出ているから大丈夫だよ」

アルミン「あはは、ありがとう。でも人は見かけによらないって言葉もあるし、やっぱり警戒される」

クリスタ「私も付いていきたい。いい?」

アルミン「僕はいいけど」

クリスタ「?」

アルミン「ライナーはいいの?」

クリスタ「このダンジョンだから、もうきっと会えないよ」

アルミン(まあ確かに……)

クリスタ「それにアルミンが心配なんだもの」

アルミン「じゃあお願いしようかな」ニコ

クリスタ「うん」

86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 19:13:32 ID:GGmUC5jE

アルミン「何かあったときのために、クリスタは装置をつけていてほしい」

クリスタ「わかった」

アルミン「じゃあ先にデンワしちゃおう。そこにコウシュウデンワがあるから」

クリスタ「うんっ」ルンルン

アルミン(やっぱりクリスタは優しいなあ。癒される。さすが神様)

テクテク

アルミン「これがデンワ」ドキドキ

クリスタ「緊張するね」ドキドキ

アルミン「やり方が書いてある。まずジュワキを取るって」

クリスタ「本当に取っていい?」

アルミン「うん」

87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 19:14:26 ID:GGmUC5jE

ガチャ

クリスタ「……何も聞こえないよ?」

アルミン「お金入れてないからね。お金を入れる」チャリーン

クリスタ「……アルミン」

アルミン「番号押してないからね。ボタンを押して」

クリスタ「このボタン?」スッ

アルミン「やめて!それ110番!」ガシッ

プルルル

アルミン「いいかい。繋がったら“モシモシ”って言ってから話し始めるんだよ」

クリスタ「まかせて」ドキドキ

プルルル

ガチャ

クリスタ「モリモリ!こちらクリスタ・レンズです!」

アルミン(声が大きい)

89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 19:51:05 ID:5b78BxxI

モリモリ吹いたww

90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 20:15:30 ID:g.G0.vhI

なぜにモリモリww

92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 20:34:25 ID:GGmUC5jE


1545――南口改札付近 甲州街道

トコトコ

クリスタ「さっきは緊張しちゃったよー」

アルミン「コウシュウデンワからじゃ基本的に予約ってできないんだね」

クリスタ「頼み込んだら了承してくれて、本当によかった。武器のお店はこっち?」

アルミン「うん。近いし、後で東急ハンズにも寄っていいかな」

クリスタ キョロキョロ

アルミン「さっきから何を見てるの?」

クリスタ「あ、鳩を見てるの」

アルミン「鳩か」

クリスタ「さっきの伝書鳩の話を聞いたら、鳩ってすごいなって思って」

アルミン「人にも馬にも好かれるクリスタだ。鳩ともすぐに仲良くなれるだろうね」

アルミン「神様の使いって言われているし」

93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 20:38:13 ID:GGmUC5jE

クリスタ「そうなんだ」

アルミン「うん」

クリスタ「アルミン」

アルミン「ん」


クリスタ「私、神様なの」


アルミン「そうだね」

クリスタ「そうじゃなくて」

アルミン「?」

クリスタ「本当の神様」

アルミン「本当の神様って……何の?」

クリスタ「わからない。気づいたのは一昨日だから」

アルミン「一昨日って……荷台が異世界に繋がった日……」

94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 20:44:12 ID:GGmUC5jE

クリスタ「うん。今回、私たちの世界とこの異世界を繋げたのは私なの」


アルミン「え……?」


クリスタ「……」

アルミン「……」


クリスタ「私なの」


アルミン「……君が?どうやって?」

クリスタ「神様の力で。と言っても無意識なんだけどね」

アルミン「冗談じゃなくて……?」

クリスタ「うん。さっきうどん屋さんでコニーがここの神様の話をしていたよね。ハンジさんから聞いたっていう」

アルミン「信教の自由があり多神教……」

クリスタ「そう。いろんな神様がいる。トイレの神様だって、いるんだよ」

クリスタ「この世界には……私を、クリスタ・レンズを神様だと言ってくれる人がいるみたいなの」

95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 20:46:45 ID:GGmUC5jE

アルミン「君を?」

クリスタ「どうしてだろうね。私はこの世界の人間じゃないのに」

クリスタ「でもその共通認識が、私がこの世界に繋げた要因の1つなんじゃないかって」

アルミン(なぜだ?もしかしてあの『シンゲキノキョジン』に起因して……?)

アルミン(あの本をこっちの人間が読んで、僕らと同じようにクリスタを神様と認識していたとしたら)

クリスタ「もう1つ要因はあるみたいなんだけど……言えない」

アルミン「えっ気になるよ」

クリスタ「男の子には言えないの。恥ずかしいから///」

アルミン(どういうこと?)

クリスタ「とにかく、ハンジさんはそう推論してた」

アルミン「上の人には話してあるの?」

クリスタ「うん。不思議と自覚があったから。一昨日申告して、ハンジさんが事前調査をしたの」

アルミン(だから団長はこの現象を信用していたのか)

クリスタ「うふふ。アルミンが首をかしげてる」

96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 20:49:06 ID:GGmUC5jE

アルミン「からかわないでよ」

クリスタ「珍しいんだもん」クスクス

アルミン「君のことを神様って言う人間は多い。でも本当に神様になるなんて……」

クリスタ「不思議だね」

アルミン「神様って特別な力使えたりするの?千里眼とか、人を思いのままに動かしたりとか」

クリスタ「ううん。できない。ただ少し……予感がするくらいかな」

アルミン「予感」

クリスタ「うん。でもなんとなくしかわからないし、そんなに確実でもない」

クリスタ「神様同士が作用し合うから、正確なことは把握しきれない……んだと思う」

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「驚きすぎて反応に困ってる……」

クリスタ「私も」

97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/08(日) 20:49:53 ID:GGmUC5jE

アルミン「と、とりあえずひれ伏した方がいいかな」サッ

クリスタ「うふふ。苦しゅうない、面を上げい」

アルミン「それちょっと違う」

アルミン「でも……この話、僕にしていいの?団長から秘密にしとけって言われなかった?」

クリスタ「言われたけど、いいの」

アルミン「どうして?」

クリスタ「私は、アルミン。あなたを選ぶことにしたから」

アルミン「?」

102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 01:44:59 ID:AAf9q8rs

――護身用品店

クリスタ「あっアルミンお帰り!」

アルミン「お待たせクリスタ。出口で待たせちゃってごめんね」

クリスタ「ううん。収穫はどうだった?」

アルミン「思いの外不作だ。拳銃や刀の所持に厳しい国だけあって」

アルミン「うーん、デンチがなくちゃ使えないものばかりなんだよなあ」

クリスタ「デンチ?」

アルミン「うん。でもデンキの力によってこの世界が飛躍的に発展したことは明白だ」

アルミン「つまり僕たちもこの技術を学べば、生活が一気に進展するだろう」

アルミン「研究ためにもデンチ、デンキュウなんかは持って帰るつもりだよ」

クリスタ「これは……催涙スプレー?」マジマジ

アルミン「あはは、それはならず者撃退用」

103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 01:46:11 ID:AAf9q8rs

クリスタ「面白そう」ゴソゴソ

アルミン「あはは、さり気なく開封しないで」

クリスタ「うふふ。アルミンが焦ってる」ゴソゴソ

アルミン「クリスタって意外とおてんばだよね。だめだってばもー」

クリスタ「あはは、こっちだよー」フリフリ

アルミン「ちょっとー」

クリスタ「はは」

アルミン「返してってばー」


ガバッ


アルミン「!」

アルミン(後ろから抱きつく感じになっちゃった……!)


アルミン「ごっごめん!///」バッ

104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 01:47:08 ID:AAf9q8rs

クリスタ「ううん。大丈夫だよ」

アルミン「そ、そう///」

クリスタ「あ、でもならず者だったら催涙スプレー使えたね」ウフフ

アルミン「勘弁して」

クリスタ「ごめんね。返します」スッ

アルミン「うん」

アルミン(訓練以外でもないのに女の子に抱きついちゃうなんて!僕のばか!///)ブンブン

アルミン「ととと東急ハンズはあちらでございます」

クリスタ「落ち着いてアルミン」

105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 01:56:25 ID:AAf9q8rs


1635――サザンテラス口改札前付近

クリスタ「サザンテラス口って可愛らしい名前だよね。サザンって南のこと?」

アルミン「うん。でもサザンテラス口の甲州街道挟んだ向かいには南口があるし、あっちの奥には新南口もある」

クリスタ「シンジュクは南が好きなんだ」

アルミン「そうかもね。それでこれからのことなんだけど」

クリスタ「うん」

アルミン「東急ハンズも行けた。集合時間の17時も近いし、クリスタは世界時計に向かったほうがいい」

アルミン「これから僕はデンシャに乗ってコウダンシャに行く」

クリスタ「コウダンシャ?」

アルミン「うん。待ち合わせに間に合わないって言ったのはこのためだ」

アルミン「コウダンシャに行けば巨人の手がかりが掴めそうだからね。デンシャに乗って……」

クリスタ「だめだよ」

アルミン「……どうして?」

106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 02:08:59 ID:AAf9q8rs

クリスタ「……?」

アルミン「どうかした?」

クリスタ「なんの音?」

キーン

アルミン「あれか。ヒコウキって言うんだって。たくさんの人を乗せて飛ぶ、巨大な鉄の鳥さ」

クリスタ「小さく見えるよ?」

アルミン「ずっと高所、雲の上を飛んでいるからだよ。近くでみたらすごく大きいはず」

アルミン「すごいなあ。僕も乗ってみたい」キラキラ

クリスタ「この世界ってすごいよね」

アルミン「ああ。驚かされてばかりだ。全く飽きないよ」

アルミン「きっと壁なんてないから行きたい場所に行けるだろうし、知りたいことも知れるだろう」

クリスタ「アルミン」

アルミン「ん?」

クリスタ「今日がずっと続くといい?」

107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 02:11:41 ID:AAf9q8rs

アルミン「あはは、悪くないね。でも叶わないよ」

クリスタ「……」

アルミン「時間も迫ってきてるし、僕そろそろ行かなきゃ」

クリスタ「待って!」グイッ

アルミン「へ……?」

クリスタ「もう少しここにいて」

アルミン「もう少しって……」

クリスタ「あと少し」

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「えっと……」アセ

クリスタ「私が」

クリスタ「叶えてあげる」

108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 02:13:19 ID:AAf9q8rs

アルミン「……?」

クリスタ「今日がずっと続くように、叶えてあげる」

アルミン「どうやって……」

クリスタ「誰にも言ってないけど……私は今日」

クリスタ「この世界に残るつもり」

アルミン「!?」

クリスタ「私、壁の世界で消えたいと思ってた。早く死んで消えちゃいたいって」

クリスタ「でも死ぬのが怖くないわけじゃない」

クリスタ「今日22時に間に合わなければ、死なずに、あの世界からいなくなることができる」

クリスタ「これはチャンスなの」

アルミン「……本気?」

クリスタ「うん」

アルミン「い、いや、大げさだよ。また荷台を繋げれば、行き来できるんだろ?」

クリスタ「ううん。もう今日だけだよ。多分もう一生繋がらない」

109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 02:14:49 ID:AAf9q8rs

アルミン「……!」

クリスタ「アルミン。私、一緒にここで生きてくれる人、家族になってくれる人、探してたの」

アルミン「は……」

クリスタ「一緒にこの世界で、生きよう?」

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「はは……」

クリスタ「……」

アルミン「冗談は、よしてよ……」

クリスタ「考えてみて。この世界に残れば、新しい場所、新しいものにたくさん出会えるよ」

クリスタ「アルミンが望むもの、きっとある。世界中冒険できる」

クリスタ「炎の水や氷の大地、砂の雪原……見たいものが見れる」

アルミン「だめだよ……考え直すんだクリスタ」

110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 02:16:50 ID:AAf9q8rs

クリスタ「決めたの」

アルミン「まだ間に合う」

クリスタ チラッ

アルミン(……僕の後ろを見てる?)

クリスタ「ううん。もう時間。ごめんねアルミン」


ガンッ!!


アルミン「!?」

アルミン(頭……殴られた……?)


フッ

120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 01:15:32 ID:mougFFrM


――


ブロロロロ……


ハッ!


アルミン「っつ……いたた……」ズキズキ

アルミン(何者かに後ろから頭を殴られて、拘束されたのか……?)

クリスタ「アルミン」

アルミン「クリスタ!大丈夫!?怪我はない!?」

クリスタ「大丈夫」

アルミン「そうか……よかった……」

アルミン「ここはクルマの荷台、だよね?真っ暗だし……僕ら2人で窮屈だ」

クリスタ「うん」

アルミン(両手は布で固く縛られている……)

アルミン(足だけでは、いや、両手使えたって自力では出られそうにない)

121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 01:23:35 ID:mougFFrM

アルミン「クリスタのブレード、出せる?」

クリスタ「ううん」

アルミン「だよね狭すぎる……。そうだ荷物は?」

クリスタ「多分足下に。でも取れない」

アルミン「護身用品はあるか……。でも脱出に役立つものは入ってないな……」

クリスタ「……」

アルミン「ねえ」

クリスタ「……」

アルミン「……君がやったの?」

クリスタ「うん」

アルミン「さらわれてしまえば、22時に間に合わなくなるから」

クリスタ「そう。私はあの場所であの時間に、人さらいが現れることを予感してたの」

クリスタ「だからアルミンを誘導した」

アルミン「僕は神様に嵌められたのか」

122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 01:32:58 ID:mougFFrM

クリスタ「私、わがままなの。消えたいけど、ひとりぼっちは嫌。家族がほしい」

アルミン「わがままって……度を越してると思うよ……」

クリスタ「だからアルミン、一緒に来て?」

アルミン「いやだ」

クリスタ「お願い」


アルミン「……!」


クリスタ「どうしたの?」

アルミン「……」

クリスタ「来てくれるの?」

アルミン「いや……。話の腰を折って悪いんだけど……」

アルミン「足」

クリスタ「?」

アルミン「あの……僕の足に挟まってる君の太もも……位置、ずらせない……?」

123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 01:48:15 ID:mougFFrM

クリスタ「え?」

アルミン「少しでいいんだ。下にひいて欲しい」

クリスタ「えっと」スッ

アルミン「う、ううん……そっちじゃなくて……クリスタ側にひいて」

クリスタ「ん?」スリッ

アルミン「え……っ!///ちょっと!なんで上なの!」

クリスタ「これ以上下がんないよ」

アルミン「そう……じゃあ悪いんだけど、動かないでもらっていい?1ミリたりとも」

クリスタ「どうして?」

アルミン「どうしても」

アルミン(落ち着け……脱出の方法を考えるんだ)

クリスタ「……」

アルミン「……」

スリスリ

アルミン「ちょっ……!///」

124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 01:51:49 ID:HaSPqvmg

良いね良いね
私も、クリスタって心を許した男相手だと少し積極的になると思う
少しだけ遠慮しなくなる、というか

127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 02:08:32 ID:mougFFrM

アルミン「やめてクリスタ!動かないでって言ったばかりだよ!?」

クリスタ「機動装置が邪魔で安定しなくて」

アルミン「そ、そうなの……ごめん。じゃあ待つから、上手く体勢とってね」

クリスタ「うん」モゾモゾ

アルミン「……」

スリスリ

アルミン「ねえ……///」

スリスリ

アルミン「ねえまだ……っ?///」


スリ……


アルミン「待ってよ!わざとやってるでしょ!?」

クリスタ「ごめんねアルミン」スリスリ

アルミン「謝る、くらいなら……っ!やめてっ!///」

クリスタ「脱出の手段を考えてるんでしょ?やだよそんなの」

128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 02:51:55 ID:mougFFrM

アルミン「やだよじゃないよ!待って待ってストップ!本当に……やめて!///」

クリスタ「ならついて来てくれるって言って!」

アルミン「やだってば!ちょっと離れて……っ」ジダバタ

クリスタ「やだってばじゃないよ!お願いだか」グイグイ


スッ


クリスタ「いたっ!」


アルミン「!?」


アルミン「ごっごめん!」

アルミン(クリスタの……その、胸?かな。さ、触っちゃった……?)

アルミン(で、でもそんなに痛がるほど触っちゃったの僕?触れただけっぽかったけど……)

アルミン「痛かったよね……ごめん」

クリスタ「ううん。大丈夫……」

129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 02:57:11 ID:mougFFrM

クリスタ「アルミンが触りたいって思ってくれるなら……」

スス

アルミン(僕の手を……)


ピトッ


アルミン「へ」

アルミン(柔らかくて……あったかくて)



アルミン(頂きの感触?)



アルミン「は……っ!?///」カアァァ


アルミン「雨具の下!着てないの!?///」

クリスタ「うん」

アルミン「どうして!?露出狂なの!?」

143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:02:18 ID:tZbG9R2U

クリスタ「アルミンはいい人だから、ここまでしないとと思って。シャツと下着脱いできたの」

アルミン「脱いできたって」

クリスタ「い、色仕掛け……?」キョトン

アルミン「大胆すぎて引くよ!」

クリスタ「だよね……。でもこれ以外アルミンを連れて行く方法、思いつかなくて」シュン

アルミン「好きでもない男にこんなことするなんてだめだ。自分を大切にしてよ」

クリスタ「ごめんなさい」

アルミン「い、いや僕に謝られても……。君はライナーが好きなんだろ?」

クリスタ「……本当はライナーを連れて行こうと思ってた」

アルミン「はあ。僕は次点でこんな目に……」

クリスタ「でも本当の本当はユミルを連れて行こうと思ってたの」

アルミン「三番手じゃないか!」

144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:03:28 ID:tZbG9R2U

クリスタ「お願い」ギュムッ

アルミン「ヒッ!押し付けないでっ」

クリスタ「ん……っ」

アルミン「勝手に変な声出さないでよ!///」

アルミン(どうしよう……今僕と暗がりで密着してるのは、皆のクリスタだ)

アルミン(彼女が僕にこんなこと……!このままじゃ僕……まずいって!///)

スリスリ

クリスタ「アルミン……」

アルミン「こんなやり方……ずるいよ……///」

クリスタ「本当にごめんね……。でも、さらわれても、きっと大丈夫だから安心して」

アルミン「うう……っ///」

クリスタ「だから今は……ここから出ようと考えないで……」

スリスリ

145: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:05:06 ID:tZbG9R2U

アルミン「やめ、てくれ……っ」

クリスタ「一緒に、ここで生きよう……?」

アルミン「……っ」フルフル


クリスタ「私と」

クリスタ「行こう?」


アルミン(だめだ……もう……僕っ!)

アルミン(誰か……誰か助けて……っ!!)



ダンッ!!



アルクリ「!?」

アルミン(クルマの上に何か乗った……!?)

146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:06:17 ID:tZbG9R2U


「クリスタ!アルミン!」ドンドン


アルミン「ライナーか!?」

アルミン(や、やった……!助けに来てくれたのか!)

ライナー「ああ俺だ!無事か!」

アルミン「うん!なんとか!」

ライナー「今出してやるから待ってろ!」ジャキン

クリスタ「やめてライナー!!」

ライナー「!?」

アルミン「え!?」

クリスタ「開けたらライナーは私のこときっと嫌いになる!大嫌いになる!だから開けないで!」

アルミン「状況を考えるんだクリスタ!そんな場合じゃないだろ!」

アルミン(恥ずかしい格好なのはわかるけど!)

ライナー「そうだ!開けるぞ!?」

クリスタ「ライナーは……私はわがままと言ったとき、そんなはずないって言った!」

147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:17:29 ID:tZbG9R2U

クリスタ「でもそんなはずあるの!わがままで醜いの!だからだめ!」

ライナー「大丈夫だ!どんなクリスタだって俺は引いたりしない!」

ライナー「俺はどんな姿でも、クリスタを嫌いになったりしない!」

ライナー「待ってろ!」スッ

アルミン「待って!僕らかなり窮屈に閉じ込められているんだ!上からはだめだ!」

ライナー「どこをやればいい!」

アルミン「いいか!クルマの背中側にまわ……っ」


アルミン「むぐッ!」


アルミン(!?)

アルミン「んっ……んんー……!?」ジタバタ

アルミン(口に何か突っ込まれた!?何これ何これ!見えないよ!)

アルミン(まさかこれ……クリスタの肘!?)


クリスタ「お願い喋らないで」グリグリ

アルミン「ちょ……なに……して……むぐぐ」

148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:26:27 ID:tZbG9R2U

ライナー「アルミン!聞こえないぞ!背中側がなんだ!」

アルミン「ラッ、ライ…………ッ」

ライナー「どうした!?指示をくれ!クリスタ!?」

クリスタ「……」

アルミン「……む……んんーっ!」ジタバタ

ライナー「なんか言ってくれ!」

クリスタ「……」

アルミン「んーっ!!」ジタバタ

アルミン(ああもう!ごめん……悪く思わないでよクリスタ!できるだけ甘噛みにっ)

グニッ

クリスタ「いたっ!」バッ

アルミン「……ぷあっ!」

アルミン「はあっ、はあ……はあ。ク、クリスタ……邪魔しないでよ……」

クリスタ「だって……これが最初で最後のチャンスなんだもん」

149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:33:00 ID:tZbG9R2U

ガキィィンッ!!


アルクリ「!」

アルミン(ライナーがブレードを使っているのか!街中で刃物を振り回した以上、早くここから出ないと……)


ライナー「人さらいだ!クリスタとアルミンがこの中にいる!」


アルクリ(!?)

ライナー「中の様子がわからないから、うかつにブレードを使えない!」

アルミン(誰かと会話しているのか……?)

ライナー「やっている!全く傷がつかない!」

ライナー「定期的に煙弾を撃って場所を示す!」

ライナー「もう5時だ!あいつらと合流次第に応援に来てくれ!!」

アルミン(増援の可能性がある!クリスタがライナー相手に何をしでかすかわからないし……)

アルミン「ライナー!」

ライナー「アルミン!?」

アルミン「僕がなんとかする!」

150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:45:10 ID:tZbG9R2U

アルミン「ライナーは逃げろ!もうじき騒ぎを聞いたケイサツが来てしまう!」

ライナー「馬鹿野郎!仲間を見捨てられるか!俺はお前たちをなんとしてでも助けるぞ!」

アルミン「危険だ!」

クリスタ「ライナー逃げて!お願い!」

ライナー「クリスタ!」

ライナー「このまま連れ去られちまったら22時には間に合わない!」

ライナー「お前がこの世界に取り残されてしまう!」

ライナー「そんなことさせてたまるか!お前を失いたくない!」

クリスタ「ライナー……」

ライナー「シャシンを一緒に見てくれるんだろう!?1000万円のチケットも俺が持ったままだ!」

クリスタ「でも!」

ライナー「クリスタ!俺は!お前が好きだ!」

アルクリ「!」

ライナー「誰よりも好きだ!わがままで醜かったとしても好きだ!」

ライナー「俺と結婚してほしい!」

151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:48:41 ID:tZbG9R2U

ライナー「俺はお前のために、偉くなって、金稼いで、誰より幸せにしてやる自信がある!」

ライナー「巨人に怯えねえ、食い物に困らねえ世界をつくってやる!」


クリスタ「一緒に来てくれる……のかな……」ボソッ


アルミン(まずい!)

ライナー「クリスタ!俺は!」

ライナー「お前を残したまま!元の世界には帰れない!」

アルミン(待って!)

ライナー「もしこのまま取り残されるくらいなら俺も」

アルミン(だめだ!それ以上は……!)


アルミン「待つんだライナー!!」


ライナー「!?」


アルミン「僕にして!」

152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 20:50:47 ID:tZbG9R2U

ライナー「ア……アルミン!?」


アルミン「僕を選んでくれクリスタ!」


アルミン(これに今のライナーを巻きこんでしまったら……確実に帰還できない!)

ライナー「は……おい待てアルミン!お前もクリスタのこと!?」

ライナー「どういうことだアルミン!」ガンガン


ファンファンファン


アルミン(ケイサツが来てしまった!)

アルミン「ライナー逃げろ!!」

ライナー「ああ!お前たちを助け出してからな!」

ガン! ガン!

ライナー「それに話が終わってない!」

アルミン「その話はまたあとだ!」

アルミン(かなり誤解されているけど……今は仕方ない)

155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 21:07:10 ID:tZbG9R2U

アルミン「それより逃げろ!ケイサツは遠距離からの攻撃技術を持っている!殺傷能力も高い!」

アルミン「へたに抵抗すれば死ぬ!巨人ではなく、人間に!殺されるぞ!」

アルミン「ここで死んでる暇なんてないだろう!」

ライナー「……!!」

ライナー「くっ……煙弾を撃つ!あとは他のやつらがくるだろう!待ってろよ!」

ライナー「アルミン!クリスタを頼んだぞ!」

アルミン「ああ!」


ダンッ


アルミン(飛び降りた音……。ライナーならうまく切り抜けられると信じよう。問題は……)


クリスタ「ありがとうアルミン」

クリスタ「これからずっと、よろしくね」ニコ


アルミン(ライナーの煙弾……誰かに届いてるといいな……)

アルミン(じゃないと僕は、ここで神様に消されてしまう……)

158: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/11(水) 21:28:06 ID:tZbG9R2U


――

ブロロロ……

アルミン「ねえ」

アルミン「どうしてユミルとライナー、2人じゃないの?」

クリスタ「……ユミルは多分、私がやろうとしていることに気づいてた。でも帰ってくるって信じてくれてたんだと思う」

クリスタ「だって、私のお願いを叶えてくれる、だからまた必ず会おうって約束してくれたもの」

アルミン「お願い?」

クリスタ「1つは今日、皆が無事に、人類に役立つ物資をいっぱい持って帰還すること」

アルミン「僕らは皆に含まれてないんだね」

クリスタ「ごめんね。私たち以外には、無事に帰還してほしいな」

アルミン「……」

クリスタ「2つめは、“超大型ぞうさん shinjuku night”を手に入れること」

アルミン「何それ」

クリスタ「恋人同士を幸せにするものなんだって」

アルミン「へえ」

162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/12(木) 00:49:44 ID:57DJSpeM

アルミン(なんだそれ)

クリスタ「ユミルは……ベルトルトのことが好きだから、連れては行きたくなかった」

アルミン「本人が言ってたの?」

クリスタ「ううん。でもいつもベルトルトを見てるもの。ユミルには誰より幸せになってほしい」

アルミン(見当違いって可能性は?)アセ

クリスタ「ライナーはね、私に好意を抱いてくれてるってなんとなく分かってたから、連れて行こうとした」

クリスタ「でも、この世界に憧れちゃいけないって、ライナーは言ったの」

クリスタ「むこうで生まれたんだから、むこうで生きるべきだって……」

アルミン「僕も同意見なんだけどな……」

166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:02:53 ID:6RsmJLj.

クリスタ「でも、アルミンは誰よりこの世界に目を輝かせていたじゃない。きっと楽しい人生が送れる」

アルミン「だから僕を選んだの?」

クリスタ「それだけじゃないよ。アルミン……あなたも……家族、いないでしょ?」

アルミン「……」

クリスタ「私もひとりぼっちなの」

クリスタ「身寄りのない者同士、新しい家族になって、ひとりぼっちは終わりにしようよ」

クリスタ「ここならきっと、自分や誰かの死に怯える必要はないし……」

クリスタ「私たち、きっと上手くいくよ。私がアルミンを幸せにする。なんでもする」

アルミン「……」

クリスタ「だから、ね……?」


ガクン!


アルクリ「!」

アルミン「……クルマが止まった?」

167: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:05:14 ID:6RsmJLj.

アルミン「ダンジョンから案外近いな……。誘拐ならもっと遠くに行くと思ったんだけど……」

クリスタ「……」

アルミン「ねえ。僕が頷いたところで、この窮地をどうするつもり?」

クリスタ「大丈夫だよ。私1000万円のチケット当てたって言ったじゃない?」

クリスタ「あれで解放してもらえるはずだから。多分22時以降だけど」


アルミン「ちょっと待って」


クリスタ「?」



アルミン「それさっきライナーが持ってるって叫んでなかった?」



クリスタ「……」

アルミン「……」


クリスタ「あ……そうだった……」

168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:08:07 ID:6RsmJLj.

アルミン「……」

クリスタ「……」


アルミン「も、もしかして……それないとピンチ……?」

クリスタ「大ピンチ……」


アルミン(うわあ、なんて間抜けな神様だろう……)


クリスタ「ごっ……ごめんなさい!どうしよう!」オロオロ

クリスタ「私……これ以上アルミンを傷つけるつもりはなかった……!」

クリスタ「この計画だって、無傷で解放されると予感してたから……本当だよ!?」

アルミン「わ、わかったから。落ち着いてよ」

クリスタ「ごめん……ごめんね……どうしよう」ガタガタ

アルミン「とにかく、僕がなんとかする。女の子は何されるかわからない」

クリスタ「でも……きっとアルミンも女の子だと思われてる……。クルマに押し込められるときお姫様抱っこだっだ」

アルミン「え……ああそう……」アセ

169: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:11:06 ID:6RsmJLj.

クリスタ「あの人たちは多分……とっても強い」

アルミン「うん。神様が厳選した人さらいだろうからね」

クリスタ「……」

アルミン「奴らを倒して帰ろう……?」

クリスタ「……」

アルミン「……まさかこの後に及んで……帰らないなんて言わないよね?」


クリスタ「アルミンは逃げて……私は……帰らない」


アルミン「は……」

アルミン「どんなに危険かわかってるの!?1000万円のチケットがないんだ!君の計画はもう破綻した!」

クリスタ「私はどうなってもいい!この世界に残るの」

アルミン「もう残る残らないは後で考えていいから!でも今はやつらから逃げないと!」

クリスタ「言ったじゃない!チャンスはここしかないって!」

クリスタ「アルミンに迷惑はかけない!だから置いて行って!」

アルミン「できるわけないだろ!」

170: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:14:30 ID:6RsmJLj.


アルクリ「!」


アルミン(やつらがクルマから降りたみたいだ……来る……!)

アルミン「……この扉が開けば、君のブレードはなんとか出せるよね……?まずはそれで僕らの両手の布を切ろう」

アルミン「扉側の僕が君の盾になるから、その隙に出して。いいね?」

クリスタ「……」

アルミン「……」

アルミン(さっきあれだけ大声を出したんだ。寝たふりなんてかわいい真似はできないな……)






……ガチャッ



アルミン(開いた!……まず足っ!)ブンッ

ドカッ!

171: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:16:04 ID:6RsmJLj.

アルミン(1人は一発で決まった!)ムクッ

アルミン(ここは……立体駐車場か……!?何人いる!?あと2人……?運転手は別か?)

アルミン「!」

ガシッ

アルミン「やめろっ……離……せっ!」グググ


クリスタ「誘拐犯の皆さん!」


アルミン「!?」

クリスタ「私はついて行きます!ですから……アルミンを解放してあげて下さい!」

クリスタ「お願いします!」

アルミン「くっ……ちょっクリスタ!?僕より前に出ないで……っ!」ググ

クリスタ「どいてアルミン!あなたはこれで逃げるの!」ジャキン

アルミン(刃!)

173: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:19:26 ID:6RsmJLj.

アルミン「……っ!」

ググッ

ブチッ!

アルミン(これで両手が使える!)

アルミン「よし!刃貸し」

ドカッ

アルミン「ぐあッ!」ドサッ ゴロゴロ

アルミン「うう……っ」

アルミン(! あいつらクリスタの方へ……!)

アルミン「危ないっ!」ガバッ

ガンッ!

アルミン「ヴ……っ!」

クリスタ「アルミン……!私を庇わないで!あなたは逃げるの!」

アルミン「はあっ……はあ……君を、置いていけないよ……!」

174: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:21:38 ID:6RsmJLj.

アルミン「……っ!」

ググッ

ブチッ!

アルミン(これで両手が使える!)

アルミン「よし!刃貸し」

ドカッ

アルミン「ぐあッ!」ドサッ ゴロゴロ

アルミン「うう……っ」

アルミン(! あいつらクリスタの方へ……!)

アルミン「危ないっ!」ガバッ

ガンッ!

アルミン「う゛……っ!」

クリスタ「アルミン……!私を庇わないで!あなたは逃げるの!」

アルミン「はあっ……はあ……君を、置いていけないよ……!」

175: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:24:08 ID:6RsmJLj.

クリスタ「でも……」

ヒュ

アルミン「!」

ボコッ

アルミン「いづ……ッ!」ズササッ

アルミン「げほっげほっ……君が……どうして消えてしまいたいのかは知らない……」

アルミン「もしかしたら……ここでなら、本当に幸せになれるかもしれない」

アルミン「はあ、はあ……でもやっぱり……」ムクッ

アルミン「うおおおお!!」ブンッ

バキッ!

アルミン「ユミルとの約束を守るんだ……!ライナーの告白に返事をするんだ……!」

クリスタ「……!」

176: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:26:09 ID:6RsmJLj.

アルミン「それに僕らが戻らないと!皆がカラオケに行けないじゃないか……!はあ、はあっ」

アルミン「皆を驚かせたいって言ったくせに……いなくなったらだめだろ……!」

アルミン「はは……いなくなったらそりゃ驚くけど……!そんなサプライズ誰も望んでないよ……!」

クリスタ「……っ」

ブンッ

アルミン「!」パシッ

アルミン「ユミルやライナー……僕らはそんなに、ちっぽけな存在なの……?」グググ

アルミン「君の失踪願望を止められないほど……」

クリスタ「……!」


ガシッ!


アルミン「あ……っ!」

ドサッ

177: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:29:13 ID:6RsmJLj.

アルミン(まずい!2人がかりで組み伏せられた……!)ジタバタ

ドカッ ドカッ

アルミン「ぐっ……どけ……っ!離せ……っ!」ググ


アルミン(くそ……くそ……!)



アルミン(……頭が……ぼうっとする……)

アルミン(もし……例えばライナーだったら……彼女を守れたんだろうか……)

アルミン(クリスタが……)


アルミン(クリスタが……行ってしまう……!)





プシュー!!




アルミン(……へ?)

178: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 21:35:18 ID:6RsmJLj.

アルミン(催涙スプレー!?)

アルミン「ク、リスタ……」クラッ

クリスタ「アルミンを離して……ッ!」ダッ

アルミン「う……っ!どけぇええ!!」ガシガシ

ドカッ!

アルミン(よし抜けだせた……!)

アルミン「ありがとう!」

プシュー!

アルミン「って待って!かけ過ぎ!僕までかかってる!いたた!」ボロボロ

アルミン(痛い痛い!目が明かない、前が見えない……)フラフラ

クリスタ「こっち!」グイッ

アルミン「わっ!に、荷物……」

クリスタ「持った!」

アルミン(うう……涙が……)ヨロヨロ

バタバタ……

182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:09:52 ID:6RsmJLj.


1725――西口 中央公園の更に西 路地裏

はぁはぁ

ドサッ

アルミン「ああ、こたえた……目がヒリヒリする……」

アルミン「やっぱり格闘術はだめだめだなあ……いてて……」ズキズキ

クリスタ「ずるい……アルミンが逃げてくれないから……戻ってきちゃった……」

アルミン「はは……助けてくれるって信じてたよ。君はやっぱり優しい子だ」

クリスタ「……」

アルミン「でもこんなわがままに人を巻き込むなんて、どうかしてる」

アルミン「しかも三番手の僕に。とばっちりもいいとこ」

クリスタ「ごめんね……」

アルミン「冗談だよ。僕らは助かった。もうそれで十分だ」

クリスタ「アルミン……」ウルッ

アルミン「……」

クリスタ「私……あの世界に生まれてしまった自分が嫌いなの」ポロポロ

183: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:27:21 ID:6RsmJLj.

クリスタ「必要とされていない……。いなくなっちゃいたい……」

アルミン「……」

クリスタ「うっ……ぐすっ……」ポロポロ

アルミン「確かに、目の前にこんなチャンスがあれば、そうしたくなっちゃうのもわかるよ……」

アルミン「でも、君は今まで壁のある世界で生きてこれたんだ。大丈夫」

クリスタ「……」ズズ


アルミン「神様お願いします」


クリスタ「へ……」

アルミン「クリスタが自分のことを嫌いでも……僕らは皆彼女が好きで、必要なんです」

アルミン「彼女が思ってるよりずっと」

アルミン「だからどうか、僕らの前から……消えないでいて、クリスタ」

184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:29:11 ID:6RsmJLj.

クリスタ「アルミン……」

アルミン「ね、叶えてよ」

クリスタ「言ったでしょ……神様は……予感くらいしかできないの……」ポロポロ

アルミン「そうだった。じゃあクリスタに叶えてほしいな」

クリスタ「ふふっ……わかった」ニコ

アルミン「うん」ニコ

クリスタ「アルミン……」

アルミン「ん?」

クリスタ「痛かったよね……」

アルミン「あはは、とっても」

185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:34:40 ID:6RsmJLj.

クリスタ「本当にごめんなさい。手当てしなきゃ」

アルミン「そうだね」

クリスタ「でもその前に煙弾撃とう」ゴソゴソ

アルミン「あっ待ってくれ。やってみたいことがあるんだ」

クリスタ「?」

アルミン「ミカサがね午前中、僕に言ってくれたんだ。何かあったら呼んでってさ」

アルミン「聞こえるはずないってわかってるけど、2人に助けを呼んでみたい」

アルミン「僕には家族がいないけど、家族と同じくらい繋がっていると信じてみたい……なんてね」ハハ

クリスタ「さっき……私がアルミンには家族いないでしょって言ったから……?」

アルミン「あれは僕を連れて行くための口実だったんだろ」

186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:37:23 ID:6RsmJLj.

クリスタ「それでも……本当にひどいことを言っちゃった」シュン

アルミン「いいよ。ただ僕が今、2人に頼りたいから呼ぶんだ」

スウ


「エレン!ミカサ!」

「僕たちはここだ!」

「デートなんてまた今度にして!早く助けてくれ!!」

「呼んだらすぐに駆けつけてくれるんでしょ!?早く来て!!」

「お願いだ!」

「僕を、僕たちを助けて!!」


アルミン「はあ、はあ。すっきりしたー」

アルミン「と思ったら傷が……いたた」ズキズキ

187: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:38:35 ID:6RsmJLj.

クリスタ「エレンとミカサが2人でいるとき、アルミンは絶対に邪魔をしないのかと思ってた」

アルミン「もちろんそうだよ」

アルミン「2人には幸せになってほしいからね。僕は2人の側にいられるだけでいい」

アルミン「でもたまには図々しくなってみようと思ったんだ。君みたいに」

クリスタ「えへへ」

アルミン「……ちょっとして来なかったら、普通に煙弾を打とう。ありがとうクリスタ」

クリスタ「うん」ニコ

クリスタ「あっ」ゴソゴソ

アルミン(荷物あさってる……)

クリスタ「私のワイシャツと下着は……あ、下着あった」ヒョイ

アルミン「ぎゃあっ///」バッ

188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:40:35 ID:6RsmJLj.

クリスタ「あれ……ワイシャツがない。落として来ちゃったみたい……」ゴソゴソ

アルミン「ぼ、僕のシャツも血がついてる。後で駅前で服を買おう」

クリスタ「うん。誰かが来るとしても、まだだよね。下着つけておきたいから、アルミン目をふせてもらってていい?」

アルミン「とっくにふせてるから!早くして!///」ドキドキ

クリスタ「うん」モゾモゾ

アルミン(君にはそういう恥じらいが足りないよ……もう!///)ドキドキ

ゴソゴソ

クリスタ「……クルマの中で変なことしちゃって、ごめんね」

アルミン「い、いえ……///」

クリスタ「私……必死で……」

189: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:43:36 ID:6RsmJLj.

アルミン「な……なんといいますか……すみません……///」

クリスタ「どうして謝るの?」キョトン

アルミン(いろいろと……初めてだったもので……///)

アルミン「き、気にしないで下さい……/// 僕こそ、肘噛んじゃったよね。痕残ってない?」

クリスタ「残らないよ。甘噛みしてくれたんだもん」

アルミン「そう……どちらにしろ、あとでよく洗ってね……」


「アルミーン!!」


アルクリ「!」

アルミン「本当に来ちゃった!しかも早っ!エレンの声だ!」

クリスタ「まだベルトしか外してないよっ」アタフタ

アルミン「雨具!雨具被って!」アタフタ

バサッ

190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/13(金) 23:53:38 ID:6RsmJLj.

――

エレン「アルミンどうした!?ボロボロじゃねえか!戦ったのか?」

ミカサ「人さらいはどこ?ズタズタにしてやる」ギリッ

アルミン「もういないよ。大丈夫だ」

ベルトルト「クリスタ、君は……?」

クリスタ「わ、私はどこも怪我してないから大丈夫」ニコ

ベルトルト「そう。……ライナーがどうなったかは分かる?」

クリスタ「ライナーもきっと大丈夫だよ。安心して」

ミカサ「アルミン」

アルミン「?」

ミカサ「アルミンが私たちを頼ってくれて、とても嬉しい」

ミカサ「今日は私たちに気を使ってくれたみたいだけれど……やはり任務を手伝わせて欲しかった」

アルミン「ごめん。ありがとう」

191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 00:12:52 ID:.o69yX4I

エレン「ミカサには言ったが、普段お前ら遠慮しすぎなんだよ。俺がバカみたいだからやめろよ」

アルミン「あはは」

エレン「ミカサなんて、2人の幸せが私の幸せって言ったんだぜ」

アルミン「えっ」

クリスタ「ふふっ」

エレン「ん?」

クリスタ「アルミンもさっき同じようなこと言ってたよ」

アルミン「ちょっとクリスタ!///」

エレン「はあ。3人で一緒に決まってんだろ。誰が誰について行くとかなしだからな」

ミカサ「うん」

アルミン「そうだったね」

エレン「よし、戻るぞ」

アルミン「うん。いた……っ」ズキッ

192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 00:13:39 ID:.o69yX4I

エレン「掴まれ」スッ

アルミン「ありがとう」ヨイショ

エレン「にしてもひでえ怪我だな。そんなに強かったのかよ」

アルミン「まあね。神様と戦ったんだ。いい訓練になったよ」

エレン「神様?」

アルミン「うん。神様と、神様が選んだ人さらいと。もう手強いのなんの。あはは」





1755――西口 世界時計前

トコトコ

エレン「ついた!西口世界時計前!」

ミカサ「誰もいない」

アルミン「言える立場じゃないけど……予想通りだ」ハァ

アルミン「もうすぐ18時か……予約時間だし、二手に別れよう」

エレン「予約?」

193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 01:03:41 ID:.o69yX4I

クリスタ「実はね!私、18時からカラオケを予約してあるの」ニコニコ

ベルトルト「カラオケ!?」

エレン「カラオケ?知ってるのかベルトルト?」

ベルトルト「い、いや……」アセ

アルミン「だからカラオケに行く組と、ここで他の皆を誘導する組に別れるよ」

クリスタ「ううん。私、1人で世界時計前で待つ」

アルミン「えっ」

クリスタ「私たち着替えたからコウバンの近くにいても多分平気だし……」

クリスタ「今日皆をここに連れてきたのは私だから、ちゃんと帰りを待ちたい」コソコソ

アルミン「でも……」

クリスタ「大丈夫。もういなくなったりしないよ」ニコ

アルミン「本当?」

194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 01:05:26 ID:.o69yX4I

クリスタ「うん」

アルミン「わかった……」

エレン「じゃあ行くか」

ミカサ「気をつけてクリスタ」

クリスタ「ありがとう」

アルミン「また後でね」

クリスタ「うん」

アルミン「……」

クリスタ「もう大丈夫だってば」

アルミン「うん」

テクテク

195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/14(土) 01:10:07 ID:.o69yX4I

アルミン「……」チラッ

クリスタ「前見て歩くー」ムスッ

アルミン「あはは」

テクテク


――

その後僕らはカラオケに行った。全員がそろったのは18時40分頃。

当然こっちの世界の歌はわからず、大声大会開催。勝者はオニオンフライタワーと叫んだサシャ。

あ、2曲だけ知ってる曲あったよ。グレンノユミヤとジユウノツバサ。どうしてだろうね。

途中からライナーがクリスタと妙に距離をとってるようだった……何かあったんだろうか。

クリスタはいつも通りだった。いつもの優しいクリスタ。

とても心中を企んでいたとは思えないなあ。


皆でくだらないことばっかりした。お腹抱えて笑った。

そして彼女の仕草や言葉の数々が、追い打ちをかけるみたいに僕をくすぐった。

205: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:08:46 ID:1F5532F6


2105――センタービル展望台


アルミン「コォォニィィー!!」


コニー「!?」

アルミン「どういうこと!?どうしてコニーがカツラを持ってるのさ!?」プンスカ

ジャン「どうして麦わら帽子がヅラになってんだオラアアア!」キーッ

ミカサ「コニー……」ゴゴゴ

コニー「いっいや、その……多分だけど、俺アルミンの任務手伝ったときに」

コニー「アルミンの物資と俺の土産を逆にロッカーにしまっちまったみたいでよ、アハハ!」

ジャン「ふざけんなよテメエエエ!」

コニー「ずっずみまぜんっ!!」ヒイイ

アルミン「もうそれ回収!回収だからねーっ!」バッ

エレン「それにしてもあのヅラどっかで見たことねえか?」

サシャ「こんな髪型の人身近にいましたよね。誰でしたっけ……」ウーン

206: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:11:41 ID:1F5532F6

アルミン「うああああ!!もうやめてくれ!考えちゃだめだからね!」アセアセ

コニー「なんだよアルミン」

アルミン「ややこしくしたコニーに言われたくないよ!」ムキー

コニー「す、すまん」

ふう。危なかった……。

カツラ入手失敗なんかしたら、団長に髪むしられるところだった。

チラッ

ライナーとクリスタが2人きり……。

さっきの告白の話は……してるのか?

なんだか気になっちゃう……。ソワソワ

ライナーと付き合うのかな。ユミルは同性だし……。

ハッ!

いやいやだめだめ!恋の出歯亀はだめだってばもう!///ブンブン

207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:12:31 ID:1F5532F6


あーもう……クリスタ……

例え同情や慈悲で選ばれたんだとしても……

君に心中を持ちかけられた三番手がどう思うのか、少しは考えてほしかった……。





2125――西口地下通路 センタービルから世界時計前へ

テクテク

キャッキャワイワイ

世界時計前に戻ったらロッカーの荷物を全部出そう。

『シンゲキノキョジン』……。

結局コウダンシャには行けなかったけど……あれの存在が僕らの世界を大きく変えるだろう。

あの裏表紙の敬礼が僕らの生死を予言しているとすれば、ライナーとベルトルト、アニが危ない。

早く中身を見てみないと……。

ん?

208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:13:43 ID:1F5532F6

ジャン「な?頼むって」

サシャ「えー」

(サシャとジャンか。楽しそうだなあ)

サシャ「私のワンピース失くしたくせにー!」ムキー

ジャン「それは謝ったろ」

ジャン「ミカサとデートできるよう協力してくれ。パンでもなんでもやるからよ」

サシャ「どうしましょっかねー」ニヤニヤ

ジャン「なんだその顔。腹立つ」ツネッ

サシャ「いたあい!ほっぺつねらないでくださいよー!乙女のお肌が……。真っ赤ですか?」ヒリヒリ

ジャン「ハハハッ!トマトみてえ!」ケラケラ

サシャ「ひどー!」

ジャン「うるせえ。お前昨日俺に協力するって心臓捧げたろ?従え」

サシャ「乱暴されたからやめます!いーっだ!」

209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:14:41 ID:1F5532F6

ジャン「おい反逆行為だぞ!」

サシャ「あはは!」


(敬礼……反逆行為か……)



「……ルミン」


エレン「おいアルミン!」

アルミン「へっ!?」ビクッ

アルミン「エレン……何?ごめんぼうっとしてた」

エレン「ちょっと話聞いてくれ」

アルミン「うん」

エレン「ミカサへの気持ちの答えの結果報告しないとな」

アルミン「そうだね」

210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:15:59 ID:1F5532F6

エレン「俺はミカサが女子として好きだ」

アルミン(エレンが自覚したー!)パア

アルミン「じゃあ2人は」

エレン「でもミカサはよ、2度家族を失ってるし、俺に恩もあるだろうし……」

エレン「俺につきっきりで、元々俺以外の選択肢はねえみてえじゃん。それってなんかやだって思った」

エレン「だからあいつには、もっと他のやつとも喋ってみろって言ったんだ」

アルミン「だからさっきミカサはジャンといっぱい喋ってたんだね」

アルミン「変な結論だなあ」

エレン「いーだろ別に」ムスッ

アルミン「うん、いいと思うよ。でもエレン、ジャンを甘く見て負けないようにね」クスクス

エレン「はあ?当たり前だろ」

「エレン、次は私がアルミンと喋る」

211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:16:56 ID:1F5532F6

――

ミカサ「私達の話はエレンから聞いた?」

アルミン「うん。エレンはエレンなりに、君を大事にしようと考えてたね」

ミカサ「口は悪いけれど……結局優しい。それがエレン///」テレテレ

アルミン「もうちょっと改善されるといいんだけどね。あはは」

ミカサ「今日は本当にありがとう、アルミン。あなたも好きな人ができたら相談してほしい」

アルミン「うんわかった。ミカサ、僕好きな人ができた」

ミカサ「!?」

アルミン「と言っても叶いそうにないんだけど……」

ミカサ「大丈夫……私が何としてでも振り向かせる……」ジャキン

アルミン「あはは、ミカサジョーク?」

ミカサ「……」ゴゴゴ

アルミン「ヒッ!だめだからね!」ガシッ

「アルミン、ちょっといいかい?」ヒョコッ

212: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:19:47 ID:1F5532F6

――

アルミン「大人のオモチャ任務手伝ってくれてありがとうね」

ベルトルト「どういたしまして」ニコッ

アルミン「でもね、領収書が大変なことになってる。宛名が『エルヴィンヅラのくせに』って……」

ベルトルト「ハハ、ごめん。それで……これ」ゴソゴソ

アルミン「ちょっ!そんないかがわしいもの袋から出さないでよ!///何なのさそれ!」

ベルトルト「“超大型ぞうさん shinjuku night”」

アルミン(さっきクリスタが言ってたやつ!あの子にこんな入れ知恵したのは誰だよもう!///)

ベルトルト「クリスタから貰ったんだ。好きな人を幸せにしてあげてってさ。やっぱり僕に回ってきた」ニコ

アルミン「ユミルと付き合ってるんでしょ?ネタは上がってるんだよ?」

ベルトルト「シャシンのこと?誤解だって」

アルミン「じゃあこれ誰に使おうっての?」

ベルトルト「ユミル」

アルミン「」

「おいベルトルさん、アルミンよこせ」

213: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:22:05 ID:1F5532F6

――

ユミル「お前がクリスタを止めたんだろ?」

ユミル「私はあいつが幸せなら……ここに残ることも選択肢の1つだと思っていたが……」

アルミン「ユミルってクリスタ大好きだね。ベルトルトのことは?」

ユミル「あ?手頃な暇つぶし」

アルミン(その暇つぶしに襲われないようにね……)

ユミル「お前はどうなんだ?ライナーから、お前もクリスタ狙いだと聞いた」

アルミン「当時は嘘だったんだけどね」

ユミル「当時は?」

アルミン「うん、今は嘘とは言い難いかな。散々迷惑被ったはずなのにね、はは」

ユミル「あいつなりに、同じみなしごのお前を何とかしようと思ったんだろ」

アルミン「うん、わかってる。クリスタはライナーの告白……受けると思う?」

ユミル「はあ?あいつは私のもんだ。しかもお前と心中図った後だしな。ねえよ」

ユミル「……惚れてるかどうかは知らね。まあ自分を好いてくれる人間なら……拠り所にはしてるんじゃねえの」

「アルミン、ちょっとこっち来い」

214: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:23:30 ID:1F5532F6

――

アルミン「さっきのカツラの件、ミカサへの誤解が解けてよかったね」

ジャン「いや最悪だろ……。くそかっこ良かったのに俺」ハァ

アルミン「まだ反撃の余地はあるよ。このくらい」スッ

ジャン「それだけかよ」

アルミン「でも元々望みは薄かったわけだし、かなり好転したと思うよ」

ジャン「お前はなんつうか、素で失礼なこと言うよな」

アルミン「今の冗談なんだけど……」

ジャン「才能はねえなお前」

ジャン「どうせお前はエレンサイドなんだろ」フン

アルミン「そんなことはないさ。ミカサが幸せになれるかどうかが問題だからね。こればっかりは」

アルミン「本物のプレゼントで、今度こそ頑張ってね」

ジャン「お、おお」

アルミン「それでさ、ひったくりに遭ったんだろ?どんなやつだった?」

ジャン「ああ。一生会いたくねえな、えっと……」

215: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:24:45 ID:1F5532F6

――

サシャ「この消臭剤味のガムあげますから質問いいですか?」

アルミン「ん?ああ、ありがとう」モグモグ

サシャ「あのですね、ジャンの恋の応援についてです」

サシャ「私はジャンに頑張れっていいました。でもちょっと嘘付いた気がしてて……なんといいますか」

アルミン「嘘と思うならそれ、君がジャンに恋してるってことじゃないのかなあ」

サシャ「///!?」

アルミン「だってそうでしょ?」

サシャ「そうなんでしょうか……///」

サシャ「でもジャンは馬面ですし、目つき悪し……結構かっこいいですし///」ドキドキ

アルミン(ん?コニーがこっち見てる……)

アルミン「いっ、いやあサシャ。それきっと、お腹すいてる証拠だよ!」アセアセ

サシャ「そうですかねアハハ!」

アルミン「ねえ、ひったくりってどんなやつだった?」

サシャ「えっとですね……」

216: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:26:26 ID:1F5532F6

――

アルミン「で、コニーはサシャが好きなんだね」モグモグ

コニー「内緒だからな!な!///」

アルミン「わかってるよ。どういうところが好きなの?」

コニー「よくわからんが好きだ。おっぱいでけえし」

アルミン「女性の胸は予想以上にナイーブなんだ。気をつけてね」

コニー「ん?でもおんぶしたときに俺の背中でおっぱいずっと潰れてたと思うぞ」

アルミン「痛がらなかったの?」

コニー「全然」

アルミン(クリスタは触れただけであんなに痛がって……もしかして何かの病気か?)

コニー「ってお前その食ってるガム……サシャから貰ったのか!?」

アルミン「うん。ちょっと不思議な味だね」モグモグ

コニー「今すぐ吐き出せ!腹壊すぞ!」

アルミン「ええっ!ぺっ!……そ、そういえば、ひったくりってどんなやつだった?」

コニー「えっとなあ……」

217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:32:10 ID:1F5532F6

――

ライナー「告白は撤回した」

アルミン「!?」

ライナー「俺は、お前にならクリスタを任せられると思っている」

アルミン「正気かライナー!どうしてそんな……!」

ライナー「……」

アルミン(ライナーの性格では考えられないことだ……そこまでの理由が……)

アルミン「あ、あんなに好きだったじゃないか……君らしくない……。理由は?」

ライナー「……誰にも言うつもりはない……」

アルミン「……そう。わかった」

ライナー「クリスタは頼んだぞ」

アルミン「彼女の気持ち次第だよ……」

ライナー「だな。ところで悪いんだが……昼、クリスタが宝くじで当てた金を撒いたんだ」

アルミン「は?」

ライナー「それとなく理由を聞いてくれんか。気になって仕方ない」

218: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:37:57 ID:1F5532F6

――

クリスタ「内緒です!///」

アルミン「えっ」

クリスタ「もう!神様にもプライバシーがあるのー!アルミンは全部知らなくていいのー!」

アルミン「す、すみません……」

アルミン(プライバシーって言葉を持ちだされると……何も言えない)

アルミン「じゃあ神様、ジャンたちとひったくりを遭遇させたのは、君だね?」

クリスタ「うん」

アルミン「人さらいとは別の方法でだ。神様って人を思い通りに動かせないんだろ?」

アルミン「だから君はひったくりを……脅しでもしたんじゃないかな」

クリスタ「脅しじゃないよ、お願い」

クリスタ「あの時間の南口改札前」

クリスタ「ジャンとサシャに動いてもらわないと、アルミンと2人きりでいられないって予感がしたから」

アルミン「悪い子」

クリスタ「ごめんなさい」

219: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:42:38 ID:1F5532F6

クリスタ「でもよく気がついたね。“彼ら”について」

アルミン「ひったくりに遭った3人の話を聞いて、なんとなく」

アルミン「“彼ら”の存在は……最初からそんな気がしていたしね」

アルミン「巨人であるエレンを護衛も付けずに異世界へ送るなんて、まずないと思ったんだ」

アルミン「君がさらわれることが唯一のチャンスと言っていたのは、ああでもしないと“彼ら”に助けられてしまうから」

クリスタ「ふふっ、ご名答。本当に賢いねアルミンは」

アルミン「どうも」

クリスタ「でも、どうしてだろうね。別に内緒にしなくてもよかったと思うんだけど」

アルミン「……」

クリスタ「あのね……」

アルミン「……」

クリスタ「ライナーのこと」

アルミン「……うん」

222: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:49:14 ID:1F5532F6

クリスタ「私の返事を聞く前に、告白は撤回だって」

クリスタ「ライナーは私が思うような人間じゃないって言ってた……。とても辛そうに」

アルミン「思うような人間じゃない、か……」

クリスタ「アルミン?何か知っているの?」

アルミン「ううん……」

クリスタ「そう」

クリスタ「仕方ないよね。今日自分勝手やったつけが回ってきた。それだけ」

クリスタ「私は最初、ライナーの好意を利用しよう企んでいたんだから……」

クリスタ「でも、悲しいな……」

アルミン「……」

アルミン「ねえクリスタ、君は……」

アルミン(ライナーに惹かれているの……?)

クリスタ「ん?なに?」

アルミン「いや、なんでもない」フルフル

223: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:56:29 ID:1F5532F6

アルミン「あ、もう世界時計前につく。荷物とらなきゃね」

クリスタ「うん」


アルミン(きっと、僕の思い違いだ……)

アルミン(もしそうだとしても、人の恋路に口出しはできないし……)





2145――世界時計前付近のロッカー

バタン

エレン「これで荷物は最後だよな?」

アルミン「うん。手伝ってくれてありがとう」

224: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:57:27 ID:1F5532F6

「おーい」


エレアル「!」

ライナー「集合シャシン撮るぞ。世界時計を後ろにな」

ジャン「でもゲンゾウしねえんだろ?意味ねえじゃん」

ライナー「記念だ記念」

ミカサ「待って。撮る人が1人必要」

ベルトルト「今日1番怒られた人がやるべきじゃない?」ボソッ

一同「……」ジィ

コニー「俺かよ!?集合シャシンに集合できねえとか有り得ねーっ!」

クリスタ「私が撮るよ」

サシャ「えっ一緒に写りましょうよー」



アルミン「!」

225: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/18(水) 01:58:40 ID:1F5532F6

アルミン「僕、近くの人に撮ってくれるようお願いしてくるね」

タタタ



アルミン「すみませーん。シャシン撮って頂けませんか?」



アルミン「ひったくりさん」



アルミン「いえ」





アルミン「リヴァイ兵長」

236: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:03:00 ID:433uCWlM

――

アルミン「皆!撮ってくれるって!」タタタ

エレン「さすがだアルミン!って……」

一同「……」

エレン「おい!どうしてあんな威圧感のあるチビに頼んだんだよ!?こええよ!」コショコショ

ライナー「頼むんだったらあっちのいいケツした姉ちゃんに頼めよ!」コソコソ

アルミン「しーっ!削がれちゃうよ!?」ヒヤヒヤ

エレン「じゃあ俺がここに立つからな」スッ

ジャン「当たり前のように真ん中陣取るじゃねえよ」

ミカサ「私がエレンの隣」サッ

ジャン「ミ、ミカサ!隣……///」ドキドキ

ミカサ「……」

サシャ「ミカサの隣はジャンですよー!」グイグイ

237: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:03:37 ID:433uCWlM

ジャン「おいサシャ押すなよっ!」

アルミン「ミカサ、僕はエレンの隣にするから」

ミカサ「なら構わない」

ジャン「しゃっ!」サッ

サシャ「よかったですね!」ニコニコ

コニー「んで俺はサシャの隣だよな!」

サシャ「そうなんですか?」

コニー「い、いいか?」

サシャ「もちろんです!」ニコ

ユミル「私はクリスタの側ならどこでも……」

ライナー「……」スッ

ユミル「おい無言でクリスタに近づくなクソゴリラ」

クリスタ「いいじゃない。ほらほらユミルはベルトルトの隣へどうぞーっ!」グイグイ

238: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:04:14 ID:433uCWlM

ユミル「ちっ」

ベルトルト「ひど」

ライナー「おい待て、ベルトルトとユミルはこっちだ」

ユミル「……ったく」

ベルトルト「え?どうして?」キョロキョロ

ユミル「のっぽは邪魔くせえんだっつの。おら、そのままつめろよ」

アルミン「!」

クリスタ「!」

アルミン「……」

クリスタ「お隣になったね」

アルミン「うん」

クリスタ「楽しかった?」

アルミン「うん」

クリスタ「でもアルミン、とっても悲しそうな顔してる。どうして?」

アルミン「今日が楽しすぎたからじゃないかな」

239: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:13:08 ID:433uCWlM

クリスタ「でも……」

アルミン「僕は同期の皆が好きだよ」

クリスタ「?うん」

アルミン「訓練兵時代から、ずっとそう思ってたし」

クリスタ「アルミン?」

アルミン「これからも……」

クリスタ「……」

アルミン「……」

クリスタ「アルミン……どうかしたの?」

アルミン「いや……」

アルミン「ごめん。何でもない。笑顔で写ろうね」ニコ

クリスタ「うん」ニコ

240: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:14:32 ID:433uCWlM

サシャ「皆さん!ここは景気付けに、ポーズでも決めましょうよ」

エレン「そうだな。いっちょ心臓でも捧げとくか」

アルミン「ははっ、かなり軽い捧げ方」

エレン「俺らにはこれだろ」

サシャ「号令は私がやりましょうか」モグモグ

コニー「ガム食いながらのヤツはだめだろ」

ジャン「主席がやるべきだな」

ライナー「いいな、それ」

ミカサ「わ、私は……/// エレンに譲る」

エレン「おっ!じゃあ代表して……」ニヤニヤ

ジャン「おい待て!俺あミカサに頼んだんだぞ!だったら俺が!」ズイッ

241: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:16:04 ID:433uCWlM

エレン「はあ!?でしゃばんな!」

ジャン「うるせえ!」

ギャー ギャー…







「心臓を捧げよ!!」



「はっ!!」バッ



カシャッ





エレン「ん?今誰が言った?」キョロキョロ

アルミン「待ちくたびれたんだろうね、きっと」

242: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:39:22 ID:433uCWlM

2200――

「全員荷台に乗ったかー」

「おいっベルトルト俺を落とす気かよ!」グイグイ

「そ、そんなつもりは」アセアセ

ガヤガヤ

アルミン(今、僕にできること……)

クリスタ「アルミン?どうしたの?あとは私達が乗るだけだよ」

アルミン「……」

クリスタ「ねえ」

アルミン「君のこと考えると、うずくまっちゃいたくなるんだ」

クリスタ「お腹痛いの?」

アルミン「ううん。君のために何ができるか……考えてた」

アルミン(でもどれも……)

クリスタ「……?」

クリスタ「ありがとう。気持ちだけで十分だよ」ニコ

243: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:40:20 ID:433uCWlM

アルミン「……っ」ブンブン

クリスタ「違うの……?」

アルミン「1つ聞いてもいい?」

クリスタ「どうぞ」

アルミン「君はユミルを誰より大切にしていて、ライナーに惹かれているね?」

クリスタ「……!」

アルミン「僕と心中しようとした後だからって、遠慮しないで」

クリスタ「……うん」

アルミン「そう……」

アルミン(時間だ……)

アルミン「神様ご相談があります」

クリスタ「なんでしょう?」

244: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:44:52 ID:433uCWlM

アルミン「耳を貸して」

クリスタ「ん?」




アルミン「君をさらってもいいかな」




クリスタ「アルミン……?」

アルミン「……」

クリスタ「さっき兵長と喋ってから様子が変だよ。何か言われたの?」

アルミン「事情が変わったんだ」

クリスタ「事情って」

アルミン「ここから君をさらった場合……。予感の力を発揮してみて」

クリスタ「……先輩たちに捕まって、元の世界に強制送還」

245: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:45:41 ID:433uCWlM

アルミン「うん。だから元の世界には帰るよ。でもその前に、一緒にシンジュクを跳んでくれないかな」

アルミン「君と跳びたい」

アルミン「先輩たちが帰るまでは、荷台通じるんでしょ?」

クリスタ「そうだけど……」

アルミン「じゃあお願い。昼は僕がさらわれたんだ、さらい返したっていいだろ?」

アルミン「ってのは冗談だけど……」


アルミン「どうだろう?」


クリスタ「どうって……」


クリスタ「アルミンが今、何を考えているのか……わからないんだけど……」

246: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:51:14 ID:433uCWlM

アルミン「僕自身も今こんがらがってるんだけど……」

アルミン「でも僕にはこれくらいしかできないから、ぜひ君をさらいたい」


クリスタ「……そう」


アルミン「……」




クリスタ「いいよ」





ガッ!!





一同「!?」グラッ

247: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:52:43 ID:433uCWlM

ジャン「ア、アルミン!?何荷台蹴ってんだ!」

コニー「動き始めちまったぞオイ!」

ライナー「!」

エレン「アルミン!クリスタ!早く乗れ!」

ミカサ「元の世界に帰れなくなる!」


アルミン「エレン!ミカサ!」



アルミン「荷物を守って!」



エレン「は……お前も乗れよ!何やってんだよ!」


アルミン「クリスタ!行こう!」ダキッ

クリスタ「わっ」フワッ


バシュー…!

248: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:55:28 ID:433uCWlM

――

バシューッ

クリスタ「キラキラしてる」

アルミン「そうだね」

クリスタ「夜でも跳べるね」

アルミン「うん」

クリスタ「アルミン」

アルミン「ん?」

クリスタ「私、1人でできるよ?アルミン怪我してるし……」

アルミン「こっちのほうがさらった感が出てるでしょ」

クリスタ「なにそれ」クスクス

クリスタ「さっきも展望台から景色を眺めたけど……立体機動だと違うね」

アルミン「うん。夜風も気持ちいい」

クリスタ「大きな赤い星」

249: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 22:56:25 ID:433uCWlM

アルミン「あれは高層ビルのライトだよ。点滅してる」

クリスタ「まぎらわしい」プスー

アルミン「クリスタ」

クリスタ「ん?」

アルミン「君はまだ、ここに残りたいと思う?」

クリスタ「どうだろうね。今一緒に来てって言ったら、アルミンは来てくれるのかな?」

アルミン「……」

クリスタ「嘘。いいの。ちゃんと戻るよ。そう決めたから」

クリスタ「……どうしてこんなことを?」

アルミン「一緒にさらわれたときに、僕は君にお願いしたよね」

アルミン「僕らの前から消えないでねって」

クリスタ「うん」

アルミン「念を押しておこうと思ったんだ。言いたいことも増えたし」

クリスタ「ふふっなにそれ」

250: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 23:02:20 ID:433uCWlM




アルミン「僕はね、君が好きだよ」



クリスタ「……!」

アルミン「今日は君に翻弄されて、散々な目に会った」

アルミン「あんなに迷惑かけられて、三番手ともわかってた……それなのに、僕は君を好きになった」

クリスタ「アルミン……私」

アルミン「いいんだ、聞いてくれるだけでいい」

クリスタ「……」

アルミン「今はただ、僕は君が好きで、君を必要としている人間はここにもいるんだってこと」

アルミン「君をさらって、伝えたかった。言葉より行動で」

クリスタ「アルミン……」

アルミン「それとね、君がいなくなったら皆がどう思うのか、知ってほしかったから」

アルミン「きっと帰ったら大変なことになってるよ」

251: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 23:03:17 ID:433uCWlM

クリスタ「泣かれちゃう?」

アルミン「うん。そして僕は怒られる」

アルミン「ふふっ」

アルミン「だから……」

クリスタ「うん。わかった。消えたりしない。ありがとうアルミン」

アルミン「……っ」ウルッ

アルミン「でさ、もしさ……」

クリスタ「……?」

アルミン「もし、君がこの先、辛くなってしまったら……」

アルミン「君を連れて帰る僕を、恨んでくれていい……」

クリスタ「……」

アルミン「……」

クリスタ「……変なの」

アルミン「え……」

252: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 23:04:07 ID:433uCWlM

クリスタ「アルミンを巻き込んでしまったのも、元の世界で生きようと決めたのも私」

クリスタ「どんなことが起こってもアルミンのせいなんかじゃない」

アルミン「優しいね……」

クリスタ「アルミンこそ」

アルミン「……」ポロポロ

クリスタ「人さらいさんが泣いてる」

アルミン「あはは……格好悪いよね、台無し……」

クリスタ「そんなことない」

アルミン「僕ね、今頭の中がごちゃごちゃなんだ……」

クリスタ「そう……よかったら理由を、教えてほしいな」

アルミン「ごめん……」ズズッ

クリスタ「そう」

クリスタ「さっきのライナーもそうだった。泣いちゃっているのに理由を教えてくれないの」

クリスタ「アルミンもライナーも、納得できない理由だったら、怒りますからね」ニコ

253: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 23:05:31 ID:433uCWlM

アルミン「うん……」

アルミン(僕にできることはきっと……ここまでなんだ……)

アルミン「う……っ」ポロポロ

グラッ

アルクリ「わっ!」

ダンッ

アルミン「あ、危ない……」ヒヤヒヤ

クリスタ「泣いてちゃ前がみえないよ。袖でいい?」

アルミン「うん、ごめん」

クリスタ ゴシゴシ

アルミン「ありがとう。見えた」

クリスタ「ふふっ」

アルミン「ん?」

クリスタ「神様をさらうなんて」

アルミン「貴重な体験だよ」

254: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 23:12:08 ID:433uCWlM

クリスタ「ねえ、せっかく夜のダンジョンを立体機動装置でお散歩できてるだから、もっと楽しもう?」

アルミン「へ……」

クリスタ「明日のことは明日考えよう。私達はまだ、ダンジョンにいるんだから」

クリスタ「ね。先輩に捕まるまでは」

アルミン「うん。じゃあこの際、必死で逃げてみようかな」

バシュー

クリスタ「あっ見て!サザンテラス口!」

アルミン「じゃあこの道が甲州街道だ。この道をずっと行こう」

クリスタ「クルマの光が川の水みたい。先に何かあるの?」

アルミン「ずうっと行けば、海の近くまで行ける。とりあえず、ガスがなくなるまで遠くに行こう」

アルミン「ガスが切れたらデンシャに乗って、海を見ようよ。それから海の魚を食べてみたいなあ」

クリスタ「そんなこと言ってたら、本当に逃げ切れちゃうかもよ?」クスクス

アルミン「あははっ」

クリスタ「海ってしょっぱいんでしょ?」

アルミン「うん。きっとこんな顔になるよ、こーんな顔」

255: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/20(金) 23:15:07 ID:433uCWlM

クリスタ「ふふっ変な顔」クスクス

アルミン「あはは」ケラケラ

グラッ

アルミン「わっ!」

クリスタ「また!よそ見しちゃだめー!」

アルミン「はは、ごめんね」



その後、もちろん僕らは先輩たちに捕まり、元の世界へと強制送還された。

任務を放棄したとして罰をくらうかと思ったけど、先輩たちは見逃してくれた。








帰還後――団長の部屋

トントン

「入りたまえ」

258: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 00:43:15 ID:3b5QNSD2

ガチャ

アルミン「失礼します」

エルヴィン「座りなさい」

アルミン「はい」

エルヴィン「神様を連れ去るとは……君は面白いことをしたな」

アルミン「すみません……」

エルヴィン「いや。任務自体に支障はなかったんだ。無事でよかったよ」

エルヴィン「……飲んでいきなさい」カチャ

アルミン(紅茶)

アルミン「頂きます」

エルヴィン「君は、私の命令を守れなかったのだね」

エルヴィン「何も考えず、少年でいなさいという命令が」

アルミン「はい……。団長のお心遣いだったのだと、痛感しています」

エルヴィン「言ってごらん」

260: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 01:30:10 ID:3b5QNSD2

アルミン「まず……出発前のハンジさんの説明には嘘がありましたね」

アルミン「あの荷台以外は異世界へ繋がらないって……」

エルヴィン「……」

アルミン「僕らが出発してから、先輩方も別の荷台で後に続き、僕らの動向を観察していた」

アルミン「特別作戦班の先輩方はエレンと神様クリスタの護衛」


アルミン「そしてリヴァイ兵長とハンジさんは……」



アルミン「裏切り者を探していた……そうですよね……?」



エルヴィン「ああそうだ」

エルヴィン「君は帰還前、リヴァイに質問したそうじゃないか」



エルヴィン「“ライナーとベルトルトか”と」

263: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 01:48:54 ID:D26blI6s

なんだと

268: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 17:46:41 ID:3b5QNSD2

アルミン「はい……」

エルヴィン「なぜわかった?」

アルミン「書物『シンゲキノキョジン』からの推測です」

アルミン「この世界の情勢が記されていたあの書物の裏表紙には、104期成績上位10名の敬礼姿が描かれていました」

アルミン「そして死亡した者はそこから消える……最初はそう解釈しました」

アルミン「しかし帰還間際、敬礼は公に心臓を捧げる決意を示すもの」

アルミン「その意志を否定した、心臓を捧げられなくなった者も消える対象なのでは、と考え直しました」

エルヴィン「つまり死者、もしくは……反逆者。裏切り者か」

アルミン「はい。これから先、敬礼姿が消えるのは、ライナー、ベルトルト、アニですが」

アルミン「その考えを濃厚にしたのはアニ・レオンハートです」

アルミン「彼女は憲兵になったので僕らより死ぬ確率は極めて低いはずなのですが」

アルミン「女型の巨人と呼ばれるものが捕獲された次の巻から、敬礼姿が消えているんです」

アルミン「さらに女型の巨人と思しき巨人の絵は、アニ独特の格闘術の構えと酷似していて……」

アルミン「彼女はマルコの立体機動装置を所持していたこともあるし……可能性はあると思いました」

269: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 17:47:29 ID:3b5QNSD2

エルヴィン「ライナーとベルトルトも同様に、裏表紙からか」

アルミン「はい。彼らは超大型巨人、鎧の巨人の正体が明らかになった次巻から、敬礼姿が消えました」

アルミン(それにライナーは……告白の撤回がとても不可解だったから……)

アルミン(“思うような人間じゃない”という断り方を含めて)

アルミン「つまり確証は1つもありませんでした。反逆ではなくただ死亡したという方があり得ますから」

アルミン「あとはリヴァイ兵長の顔を窺って……」

エルヴィン「はは、リヴァイは15歳にカマをかけられたとふてくされていたよ」

アルミン「すみません」

エルヴィン「君の言う通り、リヴァイとハンジは世界時計前でロッカーを監視していた」

エルヴィン「前日、君に世界時計前のロッカーを使うよう促したのはそのためだ」

エルヴィン「そして証拠を掴んだ」


エルヴィン「明日ライナー、ベルトルト両名を拘束する。彼らは黒だ」


アルミン「帰還時の物資落下事故を起こしたのも、やはり彼らですか?」

エルヴィン「おそらくな。やられたよ全く」

270: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 17:48:15 ID:3b5QNSD2

エルヴィン「君の言う『シンゲキノキョジン』を含む物資を持ち帰れなかったのは非情に残念だ……」

エルヴィン「憲兵のアニ・レオンハートについても容疑者として調べを進める」

アルミン「あの……」

エルヴィン「ん?」

アルミン「リヴァイ兵長から聞きました。ユミルはなぜ捕らえられるのでしょうか……?」

エルヴィン「彼女はベルトルトが巨人であることを知っていたようだったとの報告がある」

エルヴィン「しかし彼女はどうやら事情が違うようだ……。彼女とは良い関係を築きたい」

アルミン「今後僕らは、ユミルと面会はできるんですか?」

エルヴィン「彼女の協力次第だな」

アルミン「そうですか……」

エルヴィン「……」

アルミン「まだ……信じられません……3年もずっと一緒でしたから」

エルヴィン「無理もない」

アルミン「思い違いであってほしかった……」

アルミン「だってあんなに楽しかったのに……一体どうして……」

271: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 17:49:12 ID:3b5QNSD2

エルヴィン「……」

アルミン「ライナーもベルトルトも、僕らにとてもよくしてくれていました……本当に楽しかった……」

エルヴィン「しかし事実だ」

エルヴィン「まだ他にも共謀者がいるかもしれない。油断はできない」

アルミン「はい……」

エルヴィン「……」

アルミン「僕自身、心の整理がついていないのですが……」

エルヴィン「?」



アルミン「彼女が心配です……」



エルヴィン「クリスタ・レンズか」


アルミン「ライナーが人類の敵だと知ったら……」

アルミン「いや……ユミルだって今はどうなるかわからない……」

272: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 17:51:31 ID:3b5QNSD2

アルミン「そしたら、彼女はまた……この世界から消えてしまいたくなるんじゃないかって……」

アルミン「彼女にとって2人はきっと特別な存在です……」


エルヴィン「それで彼女をさらったのか」


アルミン「僕は」

アルミン「僕の気持ちを伝えることぐらいしか……できないですから……」

アルミン「さらっちゃいたいくらい好きです……みたいな、はは」


アルミン「なんて……」


エルヴィン「……」

アルミン「……」


エルヴィン「君が責任を感じる必要はない」

エルヴィン「遅かれ早かれ、この事実は明らかになっていただろう」

アルミン「……」

273: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 17:53:02 ID:3b5QNSD2

エルヴィン「彼女はどこまで予感できているんだろうな」

アルミン「気づいていると……?」

エルヴィン「彼女の力については結局不明瞭なままだったからな」

エルヴィン「どちらにしろ、明日から彼女は神様ではなくなる。今まで通りのクリスタ・レンズだ」

エルヴィン「支えてあげなさい」

アルミン「はい……」


エルヴィン「……」

アルミン「……」



エルヴィン「……初恋か?」


アルミン「ええっ!」ガタッ

アルミン「えっと……は、はい……///」テレテレ

エルヴィン「いつ頃から?」

274: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 17:55:23 ID:3b5QNSD2

アルミン「今日ですかね……///」テレテレ

エルヴィン「告白まで1日かからなかったのか。ずいぶんと早い」

アルミン「えっおかしいですか!?」

エルヴィン「愛の逃避行も含めれば極々少数派だ」

アルミン「あああ愛の逃避行なんて!///僕たちは、ちゃんと帰還するつもりでした……」

エルヴィン「中々すばしっこかったと聞いたが」

アルミン「そ、それは……」

アルミン(もう少し一緒にいたいとか……思っちゃってたら……///)

エルヴィン「はは、愛の力か」

アルミン「団長……からかってますね」ム

エルヴィン「すまない。大人は君たちのような年頃の子を、ついからかいたくなるんだ」

アルミン(もう……)プスー

エルヴィン「新兵には戦場に赴く前に……死んでしまう前に、ただの少年少女として生きて欲しい」

エルヴィン「我々はそう願っていた。昨日も言ったね」

エルヴィン「巨人や死に怯えない、穏やかな時間を過ごして欲しいと。それが叶ってよかったよ」

275: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 18:10:27 ID:3b5QNSD2

アルミン「でも……」

エルヴィン「ああ。実際はそれぞれが1日を楽しんだ裏で、それぞれの思惑もまた作用し合っていた」

エルヴィン「しかしそうだとしても、我々は君たちに、やはり感謝するよ」

アルミン「……」

エルヴィン「君もきっと、大人になればわかるだろう。我々の気持ちが」

エルヴィン「だからアルミン」

アルミン「はい」


エルヴィン「今は現実を飲み下し」


エルヴィン「そして生き残りなさい」




エルヴィン「これは命令だ。従いなさい」





アルミン「はい」

276: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 18:16:45 ID:3b5QNSD2




エルヴィン「でだ。私のウィッグを調達できなかったことに関してだが……」

アルミン「代わりに僕の髪をむしるんですか?」ガタガタ

エルヴィン「……」


――

迷宮シンジュクダンジョン。

行き止まり、遠回り、近くにいるのに出会えない。なかなか相手に届かない。

募る想いは迷子になった。僕らはそんな恋をした。

壁なんてない、巨人なんて知らない世界の、

ただの少年少女みたいにね。


この先、世界はどう転がるかはわからない。

ただ、クリスタ。君のためにできること、僕は一生懸命考える。

277: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 18:19:16 ID:3b5QNSD2



――

タタタ

クリスタ「お待たせアルミン!って、あれ……」

クリスタ「ライナー」

ライナー「クリスタ」

クリスタ「ライナーもアルミンに呼ばれたの?」

ライナー「ああ。まあ待つか」

クリスタ「うん」

ライナー「……」

クリスタ「……」

ライナー「来ると思うか?」

クリスタ「ううん」

ライナー「だよな。全くあいつは、さっきはクリスタをさらっておきながら……」

278: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 18:20:08 ID:3b5QNSD2

クリスタ「うん。アルミンは優しすぎる。本当に……」

ライナー「?」

クリスタ「ライナー」

ライナー「ん?」

クリスタ「会えてよかった」

ライナー「俺にか?」

クリスタ「聞いて欲しいこと、あったから」

ライナー「そうか。なんでも聞くぞ」

クリスタ「あのね、さっきサシャが百味ガム落としたって騒いでて……」

ライナー「待て。なんでも聞くと言ったが、それ明日でもよくないか?」

クリスタ「今がいいのー」

ライナー「お、おう」

――

279: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 18:33:38 ID:3b5QNSD2




アルミン「新宿の巨人」

クリスタ「サザンテラス口」



おしまい


――


新宿の巨人シリーズ、104期調査兵団ひとまずお終いです。
回収してない点については、リヴァイとハンジ番外編でまた今度。

クリスタは無理心中なんてしないよね…。
そして容赦の無い終わり方にしてすみません。ええっ!てなった方が多いかと思います…。
色んなエンド考えて悩んだけど、個人的にはどのキャラも魅力的すぎて容赦無くなった気がします。

このシリーズについて、何か疑問があれば答えます。
あと、誰視点が面白かったかよかったら教えてほしいです。

以上です。長い間お付き合いありがとうございました。もうほんと。


あとでアルクリでおまけ書きます。幸せなやつをお口直しに。

280: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 18:38:48 ID:nQyTR1DA

乙でした
どれも面白かったけど、ベルユミの殺伐とした感じが一番好きです

284: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/21(土) 19:04:14 ID:D26blI6s

長編完結乙
まあまだ番外編もあるのか

ライクリ編が一番面白かったかな

298: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 00:40:43 ID:cp.Un8M.

――

短いですが、アルクリでおまけ。本編と関係なし。

――



アルミーン

なにクリスタ?

洗面所の電球切れたー

ほんとだ

私あとで替えておくから

えっ

だから今はこっちの電気使ってね

そんな。今僕が替えるよ。予備とってきて

いいの?時間は?

まだ余裕あるから

299: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 00:42:34 ID:cp.Un8M.

ありがとう タタタ

脚立脚立っと ガタッ

はい、予備の電球。お願いしますっ

お願いされました


ゴソゴソ…


ところでアルミン

んー?

今日は何日でしょー? ガバッ

わっちょっと危ないよっ グラッ

でしょー? ギュー

もちろん覚えてるよ

ふふっ

300: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 00:45:24 ID:cp.Un8M.

お店の予約はぬかりなく

さすがアルミン


17時に新宿西口の…


世界時計前集合ね


うん

楽しみっ

だね



…でさ


なあにー?ギュウウ


一旦離れようか

301: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 00:50:30 ID:cp.Un8M.

えっ

安心して電球替えられないよ

あっそうだね


ゴソゴソ…


ねえ

んー?

どうして今日アルミンはお仕事なの… シュン

翌日休暇をとってって君が言ったー

そうだけど… プスー

はいこれ、古いやつ持っといて

うん…



… プスー

303: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 00:53:47 ID:cp.Un8M.

クリスタ



今夜はゆっくりできるから…

うん…







クリスタ








それっ グイッ



きゃっ…

305: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 00:59:49 ID:cp.Un8M.










モゾモゾ…














電球も替えたことだし…もう行かなきゃ ニコ

ふふっそうだね

306: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 01:01:10 ID:cp.Un8M.



ガチャ


いってきまー…

アルミン!

ん?

待ってメガネ忘れてるっ タタタ

あっごめん取りに行かせて

これこれー タタタ





どうしたのアルミン?

307: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 01:02:21 ID:cp.Un8M.

僕今両手がふさがってるんだ

ふさがってないよ?

塞がってるつもり。だからお願い ズイッ


…?


ほらほら






チュッ






あれ

え?

メガネかけて欲しかったんだけど…

308: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 01:05:10 ID:cp.Un8M.

あっ間違えちゃった

あはは


カチャッ


装着完了っ

得した気分 フフン

もう、アルミンったら クスクス


行ってきます ニコ

行ってらっしゃい ニコッ






バタン

309: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 01:08:13 ID:cp.Un8M.








はっ!









夢か……だよね……

知らない世界だったなあ

シンジュクって何だ……


朝だ。顔洗いにいこ

トコトコ

310: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/22(日) 01:09:22 ID:cp.Un8M.

ふああ……っ

よおアルミン。でけえあくびだな

おはようライナー。浮かない顔だね

今日はクリスタが夢に出てこなかった

当然だよ

どうして?ハテ

クリスタは2人もいないからさ






おしまい







アルミン「新宿の巨人」クリスタ「サザンテラス口」
元スレ

テーマ : 進撃の巨人
ジャンル : アニメ・コミック

エレン「変な機械があるぞ!」【短編】

1: レロレルト 2015/05/17(日) 21:20:21 ID:ir4Dsots0
キャラ崩壊にご注意。

エレン「なんか療を出て直ぐに変な機械があったぞ!」

アルミン「変な機械?正確にはどんな機械だった?」

エレン「えーと...長方形で...ガラスが張ってあってその中に缶みたいなのが一杯入ってたな...」

アルミン「うーん...ちょっと見に行ってみようか」

エレン「ああ!」
2: レロレルト 2015/05/17(日) 21:24:18 ID:ir4Dsots0
自販機「」

アルミン「...これ?」

エレン「ああ」

アルミン「確かに...変な機械だね」

エレン「だろ?」

アルミン「うーん、これは何なんだろう...」

エレン「皆に聞いてまわったんだけど誰も知らないって言うんだ」

アルミン「まあ、僕も全然わからないけど」

エレン「座学トップのお前でもわからないのか?」

アルミン「うん、少なくともこれまでの授業では教えられてないものだね」

エレン「教官に聞いてみるか?」

アルミン「それが妥当だと思うよ」

自販機「おい、ガキ共」

エレンアルミン「!?」
3: レロレルト 2015/05/17(日) 21:28:26 ID:ir4Dsots0
自販機「ここはどこなんや」

エレン「え...」

アルミン「しゃ、喋るのか...」

自販機「人の質問に答えんかい」

エレン「え、どこって...」

アルミン「訓練所だけど...」

自販機「訓練所ぅ!?何やようわからんな」

エレン(な...何なんだよコイツ...!)ヒソヒソ

アルミン(さ...さあ...)ヒソヒソ

自販機「なにヒソヒソ言よんねん」

エレン(と...とりあえず誰なのか聞いてみるか...)

アルミン(そうだね...)
4: レロレルト 2015/05/17(日) 21:36:51 ID:ir4Dsots0
アルミン「あ、あの...あなたは一体誰なんですか?」

自販機「は?自販機に決まっとるやないけ」

エレン「自販機?何だソレ」

自販機「何やお前ら、今時自販機も知らんのかいな!」

エレン「あ、ああ...(なんだコイツ...めっちゃ腹立つな)」
5: レロレルト 2015/05/17(日) 21:39:43 ID:ir4Dsots0
自販機「自販機っちゅーんはな、お金を入れたらジュースを買える機械のことや」

エレン「え?お金を入れたら?」

自販機「せやで、ここにお金を入れるんや」

アルミン「へー、そんな機械があったなんて...全然知らなかったよ」

エレン「試しに買ってみるか?」

アルミン「そうだね、危ない気もするけど」

自販機「ほなら、ここにお金を入れてくれるかいな」

エレン「おう」チャリン

自販機「何や?この硬貨は対応してないで」

エレン「は?」

自販機「しゃーないな、今回は特別にサービスしたる」ガコンッ

エレン「マジで出たぞ...」

アルミン「凄いね...」
6: レロレルト 2015/05/17(日) 21:39:43 ID:ir4Dsots0
自販機「自販機っちゅーんはな、お金を入れたらジュースを買える機械のことや」

エレン「え?お金を入れたら?」

自販機「せやで、ここにお金を入れるんや」

アルミン「へー、そんな機械があったなんて...全然知らなかったよ」

エレン「試しに買ってみるか?」

アルミン「そうだね、危ない気もするけど」

自販機「ほなら、ここにお金を入れてくれるかいな」

エレン「おう」チャリン

自販機「何や?この硬貨は対応してないで」

エレン「は?」

自販機「しゃーないな、今回は特別にサービスしたる」ガコンッ

エレン「マジで出たぞ...」

アルミン「凄いね...」
7: レロレルト 2015/05/17(日) 21:43:18 ID:ir4Dsots0
連投すいません


エレン「これは...なんのジュースだ?」

自販機「オレンジジュースやで」

アルミン「飲めるの?」

自販機「当たり前やろ」

エレン「えーと...どうやって飲むんだ?」

自販機「まずな、そこをこう...」

エレン「よ、よし...」プシュッ

アルミン「あ、開いたね」

自販機「そこの穴から飲めるで」

エレン「よし...では...」ゴクゴクゴク

アルミン「...どう?」

エレン「...旨いっ!」

アルミン「!?」
8: レロレルト 2015/05/17(日) 21:47:56 ID:ir4Dsots0
エレン「凄い!冷えてて美味しい!」

アルミン「ぼ、僕にも!」

自販機「ほい」ガコンッ

アルミン「...!!」ゴクゴクゴク

アルミン「ホントだ...!」

エレン「皆にも教えてやろうぜ!」

アルミン「そうだね」

自販機「は!?」

エレン「おーい!皆ぁ!凄い機械があるぞー!」

それから暫く、自販機はジュースを吐き続けた。


終わり





エレン「変な機械があるぞ!」
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